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「美しく生きる」

 日本人は昔から、美意識の高い民族であったようです。

 「美」というものは、食べるのも精一杯な状態では意識されることはありません。
衣食住がきちんと成りたってはじめて「美」というものに意識が向きます。
 日本という国は、豊かな自然に恵まれていることと、島国であったため
敵の国からの驚異にさらされることが少ないということなどがあり、
大陸文化を移入し自国の文化に熟成することができたようです。
  
 幕末から明治にかけて、美術の分野では「ジャポニズム」という流れがおき、
日本の美術がヨーロッパ文化に大きな影響を与えました。
そのもっとも代表的な対象が浮世絵です。ゴッホやゴーギャン、モネなど多くの
印象派の画家たちが影響を受けました。斬新な構図と鮮やかな色づかいが
西洋の人にとって新鮮で衝撃的だったようです。
その後も「アールヌーヴォー」で最も知られるガラス工芸のエミール・ガレなども
影響を受けています。ガレは「自然」の動植物をモチーフにした幻想的な色合いで
彩った作品が特徴ですが、これも日本美術から受けた影響なのだそうです。

 日本人には、欧米の人を魅了するような素晴らしい美的感覚がありました。
「粋」「侘び」「寂び」「風流」など繊細なものを感じたり、他国にはない
研ぎ澄まされた美意識がありました。
 また、日本人は他国のよい部分を取り入れ、新たに良いものを作り出すことができる民族です。
 人の気持ち感じることができたり、相手を思いやることができるもの日本人の長所であり
よい部分です。

 しかし現代の日本人は、自分達がこのような素晴らしいものを持っているということを
忘れてしまっているように思います。
それは、食事や住む家、洋服、人との接し方などにも表れています。
どこか殺伐とした寂しい雰囲気です。
ものがあっても幸せでない、そんな人が現代では多いようです。
 
 美しく生きる…、これが今の私達には大切なのではないかと思います。
美しいというと、見た目を着飾ったり、贅沢品に囲まれることを想像してしまいがちですが、
そうではなく、自分の日々の生活を丁寧に生き、自分を含めたまわりの人や、
身の回りにある物を大事にして、愛情を持って暮らすことだと思います。
掃除がきちんとできたり、きちんとした食生活を心がけることも美しく生きることです。
美しく生きている人は、清々しい雰囲気があります。当り前のことがきちんとできている人
は素敵な人です。
 私はまだまだできていないことが多いので、少しずつこのような人を目指していきたいと
思っています。

 美しく生きる人が一人、二人…と増えていけば日本中が美しくなるのではないかと思います。
 そしてそれは、世界の平和やみんなで幸せに生きることにもつながっていくように思います。



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