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アーヘンの町づくり

にんげんクラブ会員の皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。

日本ではまだまだ残暑が厳しいようですが、いかがお過ごしでしょうか。
今週末は、待ちに待った「にんげんクラブ全国大会」ですね。
 
私自身は、ドイツにいるために、残念ながら今年は参加することができませんが、
とても行きたい気持ちでいっぱいです。ご参加の皆様の心が一つになるような、
すばらしい会になりますことを、こちらドイツより心からお祈りしています。


さて、本日は、アーヘンの町づくりについて、書きたいと思います。
先週の土曜、日曜日と、こちらアーヘンでは、町をあげての工芸品イベントがありました。
ドイツ各地から工芸品を作る300以上もの参加者がブース出展をして、アーヘン大聖堂の
まわりに一同に集まるのです。アーヘン市民は、この日はこぞって工芸品のショッピングを楽しみます。

さらにこの日は、年にたった二日間だけ、アーヘン大聖堂の塔の上に登ることができる日であり、
また、アーヘン市をあげてのクラッシックコンサートや花火なども楽しめる日だったようです。

残念ながらクラッシックコンサートと花火は鑑賞していませんが、たくさんのブースでの
ショッピングと、塔の上へ登ることは、楽しみました^^。
 
17_100909_1.JPG
(アーヘン大聖堂の塔の上からの景色です。
 大きな建物は旧市庁舎、下に広がるのは出展ブースです^^)
 
 
工芸品展ですから、衣類や革製品、木でできた手作りおもちゃなど、
いわゆる「ここでしか買えない、出会えない品物」です。
 
作り手の人と会話をしながら、ショッピングができるのは、普段では味わえない楽しみです。
大量生産にはない温かみが品物から感じられ、「物」を買うと同時に、「物づくりへの愛情」をも
味わえた気持ちになりました。
 
17_100909_2.JPG
(中には、このように魔女などの人形を売るお店も・・・・。ちょっと怖いです^^。)
 
 
ひとつひとつのブースをじっくりと見ながら、船井幸雄オープンワールドや
にんげんクラブ全国大会での盛況なブース出展を懐かしく思い出しました^^。

アーヘンに暮らしてつくづく思うことは、アーヘンはとても町づくりが上手だな、ということです。
アーヘンの町は、アーヘン大聖堂を中心に、円が広がるように町が作られているのですが、
風水で言う氣の流れる方向のようなものが中心にあるのか、なぜだか用事がなくとも中心部へと
行きたいような気分にさせます。円の直径は、端から端まで30〜40分ほどで歩ける距離です。
 
地図を読むのが下手な方向音痴の私にとっては、歩いているうちに方向が
さっぱりわからなくなる迷宮のような町ですが、なんとも味わい深い町づくりがなされています。


中心部では、平日の朝はマルクトという名の市場が開かれ、土日には、今回の工芸品展のような
催しが度々開かれています。催しは毎週あるわけではないのですが、一ヶ月か二ヶ月に
一度の頻度で行われるので、「何か楽しいことがないか、散歩がてらに中心部まで」と、
行ってみたくなるのです。

また、毎年12月にはクリスマスマーケットが開かれるのですが、こじんまりとしながらも
一箇所に集中した美しいアーヘンのクリスマスマーケットは、年々口コミで噂が広がり、
観光客を増やしているそうです。

アーヘン工科大学の大学院に留学している日本人のある学生さんに聞いたのですが、
彼女は日本の大学で都市計画などの建築について学んで、ドイツ全土の40箇所くらいの
都市を視察した結果、アーヘンが世界で最も理想的な都市づくりだと思ったために、
この地にはるばる勉強しにきた、と言っていました。

彼女の説によると、京都を代表とする碁盤の目のような都市づくりが一般的には
上手な都市づくりだと言われているけれど、アーヘンのような形状の都市のほうが、
人間にとって快適なように思う・・・とのことでした。
また町の主要な場所へは、歩くか、もしくは自転車などで行くことができる、
というのもひとつのポイントだと言っていました。

私は京都などの碁盤の目のように整備された町には住んだことがないのでわかりませんが、
アーヘンに関して言えば、とても住みやすく、快適な町だと断言できます。
 
町の中心にある歴史的建造物と、町の中心で行われる各種催し、そしてなぜか中心へ
行きたくなる心理は、町に対する人々の愛着を深めているように思います。
 
 
日本の地方都市では、多くの若者は東京などの大都市へと憧れるものですが、
ここアーヘンの学生さんに「卒業したらどこに就職したい?」と聞くと、
「できればアーヘンの近くがいいな。住みやすくてあんまり人が多くないところがいい。」との
答えが多いように思います。
 
これはたまたま、私が質問をした学生さんに偏りがあるだけなのかもしれませんが、
中国人や韓国人の留学生に同様の質問をしてみても、「できればアーヘンの近くで働きたい」と
言っているのにはびっくりしました。(ちなみに20人くらいの人に同様の質問をして、
違う回答をしたのは、「日本に帰りたい」と言っていた日本人留学生だけでした。)
 
 
と、いつの間にやらアーヘン観光協会の人が大喜びしそうなアーヘンの宣伝ばかりの
文章を書いてしまいましたが、このように宣伝したくなるほど、アーヘンは魅力的な町です。
 
町づくり、町おこしにご興味のある方は、(少し(?)遠いですが)ぜひ一度アーヘンまで
訪れてみてください。にんげんクラブ会員様であればもれなく、ご一報くだされば日程のあう限り、
喜んでアーヘンの町をご案内させていただきたいと思います^^。
 
 
17_100909_3.JPG
(おまけの写真。工芸品展で、結局買ったものは、どことなく日本の陶器を思い出させる
 手作りのマグカップと湯呑み(?)でした。何もドイツまで来てそんな和風なものを
 ドイツ人から買わなくとも・・と自分でも思ったのですが・・・・(笑)。
 
 日本人である私たちには、やはり縄文人のDNAが流れているのか、土の感触のある器は
 なんだか心を和ませます。
 ドイツにいるからこそ、和風なものが一段と恋しくなるのかもしれません^^。)



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