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自然との対話を楽しむ

にんげんクラブ会員の皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。

日本では、まだまだ猛暑が続いているようですね。
こちらドイツでは、お天気の悪い日は、すでに薄手のセーターが手放せません。
8月もはじまったばかりですが、すでに秋の気配が漂ってきています。
夏が好きな私としては、少し寂しい気もします。

今週のブログでは、イギリスのイヤシロチへ行ったレポートを書こうと思ったのですが、
大変お世話になった赤池キョウコさんに文章のご確認をお願いしたいため、もう少々お待ちください。
文章の確認をいただいた後に、写真とともにご紹介したいと思います^^。
 
 
ということで、今週は自然との対話、についてのレポートをさせていただきます。
先週のブログで、「ドイツ人は森が好き」という記述を書きました。
偉そうに自然との対話の大切さを書いたけれども、私自身はしばらく森へは
行っていないことに気付いたため、近所の森へと散歩へ行ってみることにしました。

森・・・・と言っても、バスで5分、1ユーロほどの料金で行ける近所の小さな山です。
ちょうど散歩やランニングにうってつけの小道があり、1周で5キロメートルほどの距離です。
その小道には、ところどころにベンチがあり、疲れたらそこに座って休憩ができます。
とても静かな道のりで、一周する間にほとんど人と出会いません。

日本では、ベンチが置いてあるところというのは、いかにも休憩所としての機能を持った場所か、
もしくはバス停というイメージがあるのですが、ここドイツでは、自然のあるところには
当たり前のように、道沿いにベンチが並べてあります。
 
別に景色が良いわけでもなく、ただ目の前の木々しか見えるものがないのに
ベンチが置いてあるのは、途中で疲れてしまうお年寄りのためのものなのかもしれません。
いずれにせよ、奇妙なほどに多いベンチの数は、よほど森を散歩するのが好きな人が
多いという証拠なのだろうと思います。
 
 
森の小道を歩きながら、何の本だったのかは忘れてしまったのですが、ある本に、
右脳と左脳のバランスを良くするためには、自然の音に耳を澄ますのが良い、
と書いてあったことを思い出し、ベンチに座って10分ほどあたりの音に集中してみました。
 
鳥の羽音や、木々が風に揺れる音、小さな虫たちの鳴き声、それらの音に
ずっと耳を澄ませていると、今まで気付かなかった音たちが、無数に存在していることがわかります。
普段は聞くことのない、ずいぶん遠くの音まで、聞こえたような気がしました。
 
また、確かに何か脳に変化があったような気持ちになりました。
まるで温泉に入った後のように、頭がボヤーっとして、違和感があるのです。
(このボヤーっとした状態は、家に帰るまでずっと続き、ソファーに倒れこむように10分ほど寝ると、
スッキリとなくなりました。)
 
 
その後、山の頂上まで歩くと、芝生の広場があり、居心地の良さそうな大きな木があったので、
その木に寄りかかって少し休憩することにしました。

さて、木によりかかって数秒ほどすると、突然たくさんの咳が出て、とまらなくなりました。
何だろう?この現象は?と、びっくりして、しばらく咳が出るにまかせることにしました。
たぶん、数年前の私だったら、咳が出たことを悪いことだと認識して、
「この木には、悪い霊みたいなものがついているから、咳が出るのかもしれない。
嫌なものに触ってしまった。」と思ったかもしれません。

ところが、先ほど自然の音に耳を澄ませたために、頭がボヤーっとしていたのが幸いしたのか、
咳が出る現象を、ニュートラルな自分を通して観察することができました。
 
その結果、「ああ、そういえば最近は、自分でも全然気がつかなかったけれど、
自分本来の言葉を喋っていなかったな。言葉の壁があって、友人に言いたいことを
伝えられないことや、人とのコミュニケーションにアンバランスなところがあったかもしれないな。」
ということに気がつきました。それらに気付いて少しすると、ウソのように咳は止まりました。
 
ドイツ女性から、「自然を知ることは、自分を知ることに繋がる」と教えてもらっていたのですが、
確かに、一本の木との対話によって、自分でも気がつかなかった今の自分に、
気付かせていただいたような気持ちになりました。

寄りかかっていた木に向かって、「アンバランスだったところを、教えてくれたんだね。ありがとう。」と
お礼を言ってから、帰路につきました。
 
 
考えてみれば、日本にいるときは(今でもそうかもしれませんが)、毎日本ばかり読んで、
ろくに自然と触れ合う機会も持たず、頭でっかちで、いろいろなことを、わかったような気持ちに
なっていました。

「頭でなく、ハートで考えよう」などと言葉では言っていましたが、実践はできず、
やっぱり頭だけでいろいろなことを考えていたように思います。

私はきっと、とても大切なことを、忘れすぎているな。
人間は、自然がないと生きていくことができないのに、自然の大切さを忘れていたな。
自然とは、共に生きていかねばならないのだな、と痛感しました。
 
今までの自分の過去を振り返ってみても、たいていエゴの強いことを考える時期というのは、
自然から離れていた時期だったように思います。

たった一度森へ散歩に行っただけで、本から得るよりもたくさんの気づきを得ることが
できたように感じました。
これからは、もっと頻繁に森や、イヤシロチへ行って、自然からいろいろなことを学ぼうと思いました。
 
 
日本では、今は山登りには少し暑すぎる季節かもしれませんが、山の上は案外涼しいものです。
特に都会にお住まいの方は、週末にデパートなどの人の多い場所へ行かれるよりは、
ぜひ自然がいっぱいの森や山、イヤシロチへお散歩に行かれることをオススメいたします^^。
 
お買い物をするよりも、ずっと気分転換になるし、お子さんは喜ぶし、ただ歩くだけなので経済的です。
そして、たぶん、忘れていたたくさんの気付きを得ることができるかと思います。
 
 
 
以下の写真は、イギリスのパワースポットと言われているチャリス井戸の写真です。
チャリス井戸周辺は、とても美しいイングリッシュガーデンです。
自然の音に耳を澄ませた後のようなボーっとした感じが、この場所にいる間ずっと続きました。
とってもイヤシロチな場所だと思いました。
100805-01.JPG
 
 
100805-02.JPG
こちらが井戸の源泉。
 
 
100805-03.JPG
ここから水を飲むことができますが、鉄の味がするお水で、あまりおいしくはありません。
 
 
100805-04.JPG
このベンチに座って、ジョン・レノンはあの『イマジン』の構想を練ったと言われているそうです。
本人に聞いたわけではないので、本当かどうかはわかりませんが。



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