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お洒落よりも実用性を好む?ドイツ人

にんげんクラブの皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。

今週もあいかわらずドイツでは、皆ワールドカップサッカーの話題に華をさかせております。

さてさて本日は、お洒落よりも、実用性を好むドイツ人、ということを書きたいと思います。

日本の女性ファッション雑誌には、海外でのお洒落な女性の街角スナップなどが
掲載されるコーナーがたまにあります。それらは主に、ニューヨーク、パリ、ミラノ、ロンドンなどで、
モデルのように美しい女性が、お洒落なファッションに身を包んでいます。

そのような中、ドイツもおそらく都会なはずなのに、あまりドイツの都市の写真を見たことがないなぁ、
と思っていたのですが、ドイツに来てみて、すぐにその理由がわかりました。

それというのも、ドイツ女性はどちらかというと、お洒落よりもその服の動きやすさとか、
防寒性など、実用性、合理性のほうに興味があるようなのです。

以前に海外に住んでいた友人から「ドイツ人の女性は美しくない。
やっぱり女性はフランスだ」と言っているのを聞いたことがあります。
 
ドイツでは、町を歩けば「今すぐにモデルか女優になれますよ!」と言いたくなるような
絶世の美人がたくさん歩いているので、「美しくない」という表現は適切ではありません。
しいて言うなら「お洒落にあまり興味がない」という言葉がいいでしょうか。
 
 
まだ肌寒い四月、アーヘンに来て二日目に、町を散策してみると、大人も子供も、
おじいちゃんもおばあちゃんも、お洒落盛りなティーンエイジまで、ほとんど全員!??
と思える人が、「ヤッケ」と言われるいろいろな色のウィンドブレーカーを着ていました。
中でも目立つのは、あるメーカーのブランドロゴが大きく入ったものです。

それはいかにも山登りに行く人が着ていそうな、アウトドア専門用品で、非常に機能的な上着です。
軽くて、しっかりした生地、風を通さず、防水性もあり、ポケットが内側にもたくさんついています。
しかし、町を歩くには、お世辞にもお洒落とはいえないものです。

ん?ドイツ(アーヘン)では、この服が流行っているのかな?このメーカーの製品は
たしか案外高い値段だから、安売りしていたからみんなが持っている、というわけでもなさそうだな、
などと思いながら観察していると、パラパラと小雨が降り始めました。

折り畳み傘をカバンから取り出さないと・・・・と、カバンを探りながらふとまわりを見ると、
ほとんどすべての人がいっせいに襟に内蔵されているフードを取り出して頭にかぶり、
雨などまったく気にしない様子で歩いていました。
  
雨は次第に強くなってきたのですが、傘をさしている人は見当たりません。
ドイツ人は、少しくらいの雨であれば傘をささない、というのがわかった瞬間でした。
 
 
その後アーヘンで暮らしてみると、四月は比較的曇り空が多く、日中小雨が
ふったりやんだりのお天気で、あのヤッケがいかに楽で便利なものであるかがよくわかりました。
 
どれだけお洒落をしていても、急な雨でずぶ濡れになったり、寒い思いをしてしまったら、
せっかくのお洒落も台無しです。
  
お洒落よりも実用性を優先するドイツ人を、なんだか自然体でいいなぁ、と思いました。
(男性陣からすると、少し残念な話かもしれませんが・・・。)
後日、私も似たようなヤッケを買いにいったのは、言うまでもありません(笑)。


話はガラっと変わりますが、お洒落よりも実用性、ということでこれは日本でも
ぜひとり入れるのがいいと思うことは、トイレのブラシ設置についてです。

日本の公衆トイレやデパートでは、たいてい掃除用具入れにしか、トイレ掃除の道具は
置いてありませんが、ドイツでは、公衆トイレやレストランのトイレ、デパートのトイレなど、どんな
トイレに行っても、ひとつの便器の横に、かならずワンセットのトイレ掃除ブラシが置いてあります。
 
10個の便座があれば、10個のトイレブラシがあるのです。これは、トイレの入り口で
トイレ料金を受け取ったり、掃除をする管理者が常時いるトイレでも、必ず置いてあります。

このようにブラシが置かれていると、誤ってトイレを汚してしまった人は、個室内で自分で
手早く掃除をすることができるので、お掃除の人の手を煩わせることなく、次にトイレを使う人にも
気持ちよくトイレを使っていただけます。

日本では、便器の横にブラシを置くのがお洒落でないからなのか、経費の削減なのか、
はたまた「トイレの掃除はお掃除の人がする仕事」という認識があるからなのかはわかりませんが、
このシステムをあまり採用していないようです。
 
公衆トイレなどの掃除用具入れはカギがかかっていたりするため、掃除したいと思った時に
できないのが現状です。

「トイレは汚した人が掃除するのが当然」とも言えるドイツのシステムのほうが、
実用性もあるし、使用者のマナーが向上するような気がします。

もちろん、「お洒落よりも実用性」とタイトルには書きましたが、トイレのブラシの中には、
美しいデザインのものもあり、「お洒落であり、また、実用的である」と、両方を兼ね備えることも、
可能でしょう。
 
 
ドイツ人は、建築や服装なども、比較的シンプルなデザインのものを好むようですが、
実用性とお洒落心を、両方追及していくと、自然にシンプルなものになるのかもしれないなぁ、
と思いました。

お洒落も実用性も、両方兼ね備えていたいのが女心ではありますが、よりシンプルに、
ドイツの良い部分を吸収していきたいと思っています。
 
 
uniklinik.JPG
写真は、アーヘンで最も大きな大学病院。屋上部分は工事中なわけではありません。
お洒落よりも実用性・・・・にしてもすごい外観ですよね(笑)。エレベーターや排気口など、
増築を重ねていったらこのような形になったらしいのですが、バイオレンスホラー映画の
舞台になりそうな外観です。



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