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こんにちは船井勝仁です。
先日、新日本文芸協会の「SNB東京文化芸術祭2010」というイベントに参加させていただきました。
第1幕は文芸ロマン(大地・海・空からの地球メッセージ)と題して、ライブ演奏、詩や俳句の朗読、
そして「大好きドイツエッセイコンテスト」の表彰式が行われました。
直木賞作家の笹倉明先生や、いろは呼吸書法の山本光輝先生もご出席されており、
とても高尚で芸術的なひと時を楽しませていただきました。
第2幕は不安なき時代の扉を開こう!(大地に根ざした農的暮らしの豊かさと精神性)というテーマで、
エコビレッジに詳しい立教大学准教授の佐野淳也先生のナビゲートで様々なプレゼンテーションが
行われました。
ベーシックインカムのお話を「銀行がナイショにしているお金の秘密」という分かりやすい本を
出版されている絵本のモモさんからお話しいただきました。
私もこの本の監修をしていらっしゃる安部芳裕さんのことをこのブログの2月17日アップ分で
紹介させていただいたことがあります。
ちょっと難しいお金の話を小さな子供がいる主婦の視点でとても分かりやすく教えていただきました。
現実的に農的な暮らしをするために一番いいやり方は「半農半X」という、農業だけで
食べていくのではなく、半分は農業に従事し、残りの半分はそれ以外の仕事に従事することで
生活を成り立たせることを目指すことです。
でも、ちょっと考えれば分かりますが、これは結構大変なことです。
そこで、ベーシックインカムという制度があれば、Xの部分をベーシックインカムで
当てることによって現実的に農的暮らしができる可能性がぐんと高くなるのです。
NPOトージバからは大豆レボリューションのお話をうかがいました。
醤油、味噌、豆腐、納豆、きな粉などお米と並んで和食の基本的な食品の原料である大豆は、
実は国内自給率が5%しかないそうです。
そこで、NPOトージバでは各地域で昔から育てられてきた地大豆を自給するプロジェクトを
2004年から実施しています。
今年は全国35か所の提携畑ができるまでの大きなプロジェクトになりました。
遺伝子組み換えなどから、固有の種を守るという大きな意味があるプロジェクトだと思います。
そして、木の花ファミリーの皆様からエコビレッジのことや木の花ファミリーの生活や
コンセプトについてお話しいただき、木の花楽団による演奏を聴かせていただきました。
詳しいことは3月24、31日にアップしたこのブログに書かせていただいたので
今回は省略させていただきますが、木の花楽団の演奏には本当に感動しました。
木の花ファミリーの創設者である、いざどんこと古田偉佐美さんのプレゼンテーションの中でも、
エコビレッジの概念のことなど何も知らない16年前に神様というか天の導きによって、
世代や血縁を超えた共同生活を志す「木の花農園」を創立されたというお話をしていただきました。
その結果、人間が考えたコンセプトではなく、天律に従って運営しているファミリーは
食糧自給率が800%という世界でも類を見ない、すごいエコビレッジになったのです。
そして、楽団に演奏していただいた歌も、神様からいただいたワンネスという主要テーマを歌いあげた、
何度聞いても感謝の気持ちがあふれてきて心の底から感動できる、すばらしいものでした。
世代や地域、バックグラウンドがまったく違う人が、これだけの意味のある取り組みを
各々ではじめていることにびっくりしました。
どんなに大変な時代がきても、農的生活の豊かさを楽しめる余裕と利他の精神があれば、
何とかなるという確信が持てた、すばらしい学びの場をいただけたステキなイベントでした。
感謝!