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ぬちどぅ、たから

こんにちは船井勝仁です。
 
協同組合企業福祉共済会の理事会と親睦旅行のために沖縄に行ってきました。
昨年のこのブログにも書かせていただいたのですが、20年前に船井幸雄と
三上元(みかみはじめ)静岡県湖西市長(船井総研元取締役)で作った共済会です。
いろいろな紆余曲折を経て来たのですが、協同組合法に基づく共済事業として認可を受け、
業種や都道府県の枠を超えて活動できる共済会として堅実に運営を続けています。
 
今回は設立から20年を経たこの共済会の根本的なあり方を理事会で討議することが
目的だったため、公務で沖縄に出張されることになった三上市長のスケジュールに
合わせて絶対に理事会に出席してもらえる設定での開催でした。
三上市長も沖縄が大好きですし、沖縄最大の専門学校グループである学校法人KBC学園
大城眞徳理事長にこの共済会の理事を務めていただいていることもあり、
とても楽しい沖縄旅行になりました。
 
お昼前に那覇空港に集合し、琉球料理をいただいてから最初に訪問させていただいたのが
平和祈念公園でした。大城理事長が親しくされている沖縄平和祈念堂管理事務所の
比嘉正詔所長のご案内で見学させていただき、おかげさまで本当に心に沁みる見学になりました。
まず、沖縄戦終焉の地である摩文仁(まぶに)の丘から太平洋を眼下に眺める
愛知県の慰霊碑に連れて行ってもらいました。
 
DSCF0378.JPG
 
比嘉所長はとてもきれいな海を見下ろしながら、沖縄戦ではこの海岸が
血の色で真っ赤に染まったという話をたんたんとされていました。
太平洋戦争の沖縄戦で亡くなった沖縄県民の数は15万人近くに上り、
当時の県民の4人に1人が犠牲になりました。しかし、同時に自然にできた
無数の洞穴(ガマ)から8万人の人がはいだしてきたという米軍の記録があり、
平和な世を築くために沖縄の自然が貴重な命を救ったというお話もされていました。
 
祈念公園内をいろいろご案内いただきましたが、沖縄戦の犠牲者のすべての
お名前が刻まれている平和の礎(いしじ)も見学させていただきました。
ここは沖縄県民や軍人として犠牲になった県外の人たちはもちろんのこと、
米英両軍をはじめとする外国人の犠牲者の名前も刻まれています。
敵も味方も関係なくすべての犠牲者の冥福を祈るという沖縄の人ならではの
気持に強く心を打たれました。
 
沖縄の方言で「命どぅ、宝(ぬちどぅ、たから)」“この世で命ほど尊い宝物はない”
という言葉があるそうです。
沖縄のおばあさんはいつもこの言葉で「殺し合うのではなく助け合いなさい。
奪い合うのではなく譲り合いなさい。だまし合うのではなく教え合いなさい」と
子や孫を育ててきたそうです。

祈念公園の見学の最後が平和祈念堂の裏手の「清ら蝶園」でした。
ここでは沖縄を代表する蝶である日本最大級のオオゴマダラ等を飼育しています。
毎年沖縄の慰霊の日である6月23日に祈念堂の丘からこの蝶を一斉に放っているのです。
蝶はギリシャ語で魂を意味する「プシュケ」というそうです。
沖縄の空を舞うのが軍用機ではなく平和の魂を伝える蝶になる日を夢見ながら
“ぬちどぅ、たから”の地道な活動を続けている沖縄の人の心に感動したすばらしい旅になりました。
 
DSCF0389.JPG



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