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何でも無料のあちら側の世界

 こんにちは船井勝仁です。

船井本社に来る前の話ですが、私が衝撃を受けた本に梅田望夫さんの
『ウェブ進化論』という本があります。
あるセミナーで講演させていただく機会があり下調べのために読んだのですが、
人生観が変わるぐらいの衝撃を受けました。

 インターネット上にあちら側の世界が着々と築かれている。
あちら側の世界とは、デジタル情報だけでなく
アナログ情報も含めてすべての情報を包含する世界だ、ということを教えてくれました。
この動きの先駆的な企業がグーグルで同社の使命は
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。
インターネットのこちら側にしか住んでいない人と
あちら側にも住んでいる人とでは世の中に対する認識が全く異なるようになっているというのです。

 何を言っているのかなかなかイメージしていただけないかもしれませんが、
例えば、同社では世界中の主な大学の図書館の本をスキャンしてデジタルデータにして
検索できるサービスを始めています。
さらには、世界中の衛星写真をさすがにリアルタイムとは行きませんが、
それでも定期的にアップデートしているグーグルアースというサービスも行っています。
また、林信行さんの『進化するグーグル』という今年になって出た本では
グーグルアースの中にストリートビューという
「実際に路上や交差点に立つと、どういった景色が見えるかを表示するサービス」
を始めたということが紹介されています。
これは「屋根の上に360度全方向を撮影できる特殊カメラを搭載した車両をグーグルが用意し、
実際に主要国の主要な道路を隅々まで走って撮影した」ことによって実現したサービスです。
これらのことを一企業が、
直接利益に結び付く事業でもないのに巨大な費用をかけて行っているのです。

 さらにすごいのはこれらのサービスを基本的にはすべて無料で提供していることです。
私もメールサービスのGmail、スケジュール管理のグーグルカレンダー等を
利用させていただいておりますがすべて無料です。
グーグル以外にもネット上の百科事典ウィキペディアなどあちら側の世界では、
基本的には何でも無料の世界がどんどん構築されています。

 明治維新の時に江戸時代の感覚のまま封建時代だけを生きていた人と、
坂本竜馬のように欧米列強の作り上げた近代という時代を感じながら生きた人は
約150年前の日本という同じ現実の世界に住んでいました。
後者の方が圧倒的に少数だったのですが、
明治10年の西南戦争が終わった頃にはいつの間にか近代という時代に変わっていました。
今はインターネットのあちら側に住んでいる人はごく少数派ですが、
何年か経つとその世界にすべてが変わってしまうのかもしれません。

 ネットのあちら側の社会とにんげんクラブの目指すみろくの世界に
共通点をお感じにならないでしょうか?
基本的には平等で欲しいと思ったものは
無料で簡単に手に入るという理想的な社会がネット上ではありますが実現しつつあります。
明治維新の時のようにこれがこちら側の世界、
つまりリアルの世界にもだんだん広がりつつあるのかもしれません。

 にんげんクラブは有意の人の集合意識で世の中を変革させようとしていますが、
シリコンバレーではテクノロジーという手段を使って世の中の変革を目指しているのだと思います。
両者の目指すゴールは結果的には結構似ているのかなあという気がします。
シリコンバレーもベンチャーキャピタルやIPOといった金融テクニックを駆使しているという面では、
強欲金融資本主義の一味だと言えるかもしれませんが、
単なる「お金だけ、今だけ、自分だけ」という世界観を超えた
すごいものを確実に構築しているようです。



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