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こんにちは!船井勝仁です。
にんげんクラブのHPやこのブログでも告知させていただいたのですが、
先日千葉で「千葉県の中小企業の成長戦略」というタイトルで講演をさせていただきました。
千葉の曽我社会保険労務士事務所、トーク税理士法人、
それに㈱千葉キャリの共催のセミナーでした。
曽我先生は「雇用の掟」という、経営者として知っておかなければいけない
最低限の労務の知識がもれなく満載されているすばらしい本を書かれており、
千葉県では最大手の社労士事務所を経営されております。
トーク税理士法人の杉山先生は中小企業同友会の活動に長年携わってこられ、
中小企業のあり方に関しては確固とした信念をお持ちで、千葉県下では
有数の税理士法人を率いておられます。
そして㈱千葉キャリの種村社長は、今回のセミナーのきっかけを作ってくださった大事な友人です。
種村社長は実は兵庫県のご出身で千葉県とは地縁、血縁という意味では関係はありません。
最初に今回のセミナーの打診を頂いたときに、「なぜ千葉で仕事をしようと思われたのですか?」と
尋ねたところ、「地域密着の戦略が有効だから千葉で起業したのです。」と答えられました。
「地域密着」を船井流マーケティングで解説すると、就職、転職、求職サイトの運営が
業務の同社ですが、商圏をあえて千葉県に絞ることで、大商圏商法を取る
東京の同業他社に対抗する戦略ということになります。
大商圏商法を取ると、広告宣伝費を大量に使って知名度を上げるという戦略を
とることになりますが、逆に「地域密着」の戦略を取ると広告宣伝費をかけずに、
その代り顧客である中小企業の経営者のニーズに徹底的に対応する
「痒い所に手が届くサービスを提供する」という方法論で勝負をすることになります。
商圏人口が少ないところで勝負するために仕方なく「地域密着」の戦略を取ることはよくあります。
でも、種村社長がユニークなのは東京に隣接し、大手町まで30分で行ける西船橋に
会社を構えながら、東京の体力のある同業との競争に巻き込まれることなく、
しかも人口6百万人以上の千葉県という商圏を確保していることにあると気付きました。
「地域密着」戦略を取るときの大事なポイントは、その地域の特性を知ることにあります。
話は脱線するのですが、船井幸雄が昔の講演会で
「大阪が経済的に東京に決定的に勝てなくなった原因は新幹線ができたことだ。」と話していました。
新幹線のおかげで西日本商圏の中心であった大阪と、東日本商圏の中心であった東京が
日本というひとつの商圏になってしまい、規模の大きい東京に全部集約されてしまったというわけです。
千葉県の場合は、莫大なお金をかけて東京湾アクアラインを作ったのですが、
もうひとつうまく活用されていないと感じていたのですが、千葉の人は東京や神奈川に
吸引されないように、もしかしたらわざと活用していないのではないかと思えてきました。
千葉県が一番のものを他に上げると成田空港やディズニーランドなどがあがると思いますが、
千葉県のHPで千葉県のあらましというページを見ていると面白いことに気付きました。
野菜の産出額が全国1位なのです。千葉は奥が深いですね。
最後に当日ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
これからもこのような機会があれば告知させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。