今年最後の出張は京都でした。
年の瀬の京都の町は勢いがあり、
コロナの感染者の方は増えていますが
行動制限がない中で
多くの人が町に出かけていました。
あえて、混んでいるところに行くことはないと思って
錦市場などには出かけませんでしたが、
まだお正月の準備には間がありますが、
たくさんの人たちが
師走の買い物を
楽しんでいらっしゃるのだろうと思います。
私などは、出張に出かけても
ほとんどお土産などを買うことはありません。
今回は家人と一緒に出掛けたのですが、
いつの間にか
いろいろお土産を購入しています。
やっぱり経済は
女性が回すのだなあと感じています。
今回の京都の訪問のメインの目的は
恒例の南座の歌舞伎の顔見世興行を
観させていただくことでした。
若い頃、ちょうど12月に
海外からきた友人を
京都にご案内する機会がありました。
古い話なのでよく覚えていませんが、
多分大阪から阪急電車で河原町駅について
清水寺などを案内しようと思ったのですが、
その時、ちょうど南座の前を通って、
もしチケットがあったら
歌舞伎を見せてあげるのもいいかなと思って
チケットオフィスに立ち寄ったのです。
売り場の係員の方に、
顔見世のチケットが余っているわけがないでしょうと
京都の人特有の嫌味を言われた気がして、
いつかはリベンジしたいと思っていました。
京都で時々泊めていただいている
ホテルからご案内をいただいて、
顔見世興行とセットの宿泊プランがあることを知り、
ちょうど名古屋まで行く予定が入っていたので、
その翌日に
京都に行くことにさせていただいたのです。
その日がちょうど興業の千秋楽で
かつクリスマスでした。
京都に住んでいる息子もやってきて、
ホテルのレストランで
ランチを楽しませていただいたのですが、
当然のように満席でしたが、
食事の美味しさにちょっとびっくりしました。
やっぱり京都の食べ物は
一味違うように感じます。
きっと食べる方のレベルが高く、
手を抜くとすぐに嫌味が返ってくるので
この美味しさが保たれているのだと思います。
南座の顔見世興行は特に有名で
他の月よりも
東西の豪華俳優が出演するようになっています。
私はちょっとだけ知り合いの
上方歌舞伎の第一人者が
主役で出演する演目を選んで
観させていただいたのですが、
東京からの
テレビでよくお顔を拝見する
俳優さんも多数出ており、
やっぱり有名な方の演技は、
歌舞伎はまったく素人の私から見ても
素晴らしいものでした。
大満足で劇場を後にしたのですが、
お昼を食べ過ぎていたので
夕食はルームサービスを一人分頼んで
二人でシェアをしたものと、
家内がよく知っている
有名なパン屋さんの食事パンを
1個ずついただいて
早めにやすませていただきました。
せっかくのクリスマスディナーなので、
冷蔵庫の中に入っていた
ハーフボトルのシャンパンを飲ませていただいたのですが、
一流ホテルのレストランのルームサービスも
大変満足のできるお味でした。
そのルームサービスは、
京都で時々行くフレンチレストランのシェフが、
そのお店がいっぱいだった時に、
うちより美味しいからと
自信をもってすすめてくれて、
予約まで取っていただいたことがある
中華料理店のものでした。
チェックアウトで精算しているときに
気が付いたのですが、
一人分の料理の値段と
シャンパンの値段が
ほとんど同じだったのですが、
部屋にちゃんとシャンパングラスも用意されていて、
満足感が大変高いものになりました。
翌朝、東京での仕事に間に合うように
早い時間の新幹線に乗ったのですが、
京都駅まで乗せていただいた
個人タクシーの運転手さんに、
なんで顔見世というのですか
と聞いてみました。
そうすると、
江戸時代の歌舞伎役者は
芝居小屋と1年契約で
ちょうど新しい契約を11月に更新したので、
11月から契約になった役者の
顔見世興行を行ったのが
由来だということです。
インターネットで調べてみると、
江戸時代後期には
1年契約が曖昧になってきて
その風習はなくなったのですが、
京都南座だけは
いまに至るまで
名物興行になって続いているようです。
伝統を大事にする
京都らしいエピソードですが、
今回は京都のいいところを
体験させていただく旅になりました。
私は、日本人の中で
世界に対抗していけるだけの
いい意味でのずるさを持っているのは
京都の人なのではないかという
仮説を持っています。
そのずるさや嫌味は
きっと伝統を大事にして、
本当に美味しい店を大事にしながら、
それを守り続けている日頃の暮らしから
きているのではないかと思っています。
私たちも京都の良さを見習って、
たくましく生きていく術を
身につける努力が必要だと感じます。
美味しいものを食べながら、
超一流のホテルのサービスと、
超一流の役者の芸を楽しませてもらった、
贅沢な学びの旅で
1年を締めくくれて幸せです。
本年も大変お世話になりました。
来年もにんげんクラブを
どうぞよろしくお願いいたします。
先週は久しぶりに
5泊6日の旅に出ました。
沖縄から始まって、
大阪、奈良、大阪、京都と
放浪の旅を楽しませていただいたのですが、
12月の旅につきものなのは忘年会。
沖縄の歴史を経た人々の
悲しみを感じてしまう感性をお持ちの
赤塚高仁さんとの飲み会から始まった旅は
最初から二日酔いで始まりました。
反省からか
次の日は比較的控えるのですが、
また飲み過ぎて二日酔い。
東京に帰ったその日は飲まなかったのですが、
翌金曜日に家に帰ってから飲み過ぎてしまい
また二日酔い。
さすがに歳を考えて
いい加減にしなければならないと思っています。
ただ、年内は今週をピークに
まだ忘年会の予定が目白押しです。
コロナ禍で自粛している人には申しわけありませんが、
オンラインでも仕事をこなすことはできますが、
やはりフェイスツーフェイスの
心を開いたコミュニケーションに勝るものはなく、
昨年までの反動で
今年はこんな事態になっています。
二日酔いにまでならないように
気を付けながらではありますが、
激動の2022年を懐かしみ、
多分もっと激しい年になるであろう
2023年に思いを馳せてまいります。
そんな絶好のタイミングで、
健幸エッセイストで
親しくさせていただいている
北海道在住の鳴海周平先生から
帯津三敬病院名誉院長で
日本ホメオパシー医学会理事長でもいらっしゃる
帯津良一先生との共著
1分間養生訓 - 人生の後半を幸福に生きるための30のヒント (ワニブックスPLUS新書)
を贈呈していただきました。
帯津先生とも
対談で何度かお話をさせていただいたことがあるのですが、
本当に仏さまのようなお人柄で、
この世にこんな人格者が本当にいるのだと
かねてから尊敬させていただいていました。
巻末のお二人の対談の中で、
帯津先生はお若い頃は看護師さんの間で
「ほとけのおびっちゃん」と呼ばれていた
というエピソードが載っていました。
怒ったり大声を上げたことがないから
ついたニックネームのようなのですが、
そのうち
「ほっとけのおびっちゃん」に
変わっていったそうです。
何事にも気にせずに放りっぱなしにしているから
というのがご本人の弁ですが、
若い頃から悟りを開いていたのが、
達人の域に達したということなのだと思います。
86歳になられて
ますます人生を謳歌されていて、
歳を取ればとるほど
人生が豊かになるという内容のご著書は、
いい歳をして
相変わらず二日酔いに悩んでいる私にとっては
いい薬になりました。
本書は
人気の高い江戸時代初期の儒学者で
本草学者である貝原益軒が
80歳を過ぎてから著した
「養生訓」を取り上げて
人生後半の生き方や健康について説かれた本ですが、
私は養生訓や貝原益軒の名前は知っていましたが、
内容については
ほとんど存じていなかったのですが、
帯津先生がもっともお好きな本の1冊で
帯津先生ならではの解説と、
それを上手く引き出されている
鳴海先生の絶妙なコンビネーションが
素晴らしいできになっています。
益軒は福岡藩士だったということなので、
父がもっとも大好きな戦国武将である
黒田官兵衛の息子の
黒田長政が作った藩の藩士だったことになります。
ちょっと話は脱線しますが、
父は少しだけ
黒田官兵衛の生まれ変わりではないか
と思っていた節があります。
それを父に唆した霊能者が
悪乗りで
官兵衛の頃も親子で、
私の前世は長政だったと言われたことがありました。
そんなことはあり得ないと思うのですが、
私は大学に入って
東京に住むようになってから
引っ越しはしましたが
同じ町に住んでいて、
何故かなと思っていたのですが、
実はそこに長政のお墓があって
墓参りをちゃんとするまでは
移れなかったんだと納得したことがありました。
それからずいぶん経ちますが、
いまでもその町に住んでいるので
関係なかったのだと思いますが、
本書を読んでそんなことも思い出しました。
(引用開始)
そして、益軒先生、医者になるならば、
君子医といわれる医者になれと言います。
小人医になってはならないと言います。
君子医は、ひとのために尽くす。
もっぱらひとを救うことを志す。
それに反して小人医は、
自分のためにするばかりである。
自分の利益ばかりを求めて、
ひとを救うことに専一できます。
医は仁術ではないか。
ひとを救うことをもって志とすべきである。
これこそがひとのためにする
君子医というものであると強調します。
いまどき典型的な小人医なんているとは思えませんが、
私の患者さんで、私に手紙を下さる際、
最後はかならず、
「帯津良一君子医殿」
という宛名で結んでいるのです。
いささか照れ臭いですが、
その都度、襟を正しています。
(引用終了)
間違いなく
現代で一番君子医と呼ばれるにふさわしい
帯津先生を通して
貝原益軒先生がよみがえってくる良書ですので、
(飲み、食べ)過ぎることが多くなる
年末年始を迎える前に
ご一読していただいたら、
いいお正月が迎えられるような気がしています。
先週の週末は沖縄に行きました。
今年も日本中、
いろいろなところに行かせてもらいましたが、
沖縄は今年初でした。
大体、年に1,2回は行かせてもらっているので
ミッションを果たせた気分になっています。
2年前のコロナ禍が酷い時にも行かせてもらいましたが、
レンタカーを借りた時に、
アップグレードしてくれて
小さな車の値段で大きい車を貸してもらいました。
その時に、全然レンタカーが動かなくて
このままでは潰れてしまうと
係りの人が言っていたのが印象的でしたが、
ようやく行動制限がなくなって
多くの観光客が
沖縄を訪れるようになってきたようです。
メインの用事は、
赤塚高仁さんの変容塾でお話させていただくことです。
10月の最後の北海道の変容塾には
一受講生として参加させていただいたのですが、
今回はうれしいことに
沖縄の変容塾の最後に
お話をさせていただく機会をいただきました。
さすが赤塚さんだと思ったのは、
地元の沖縄の方だけではなく、
日本中から
最後の沖縄の講義を
聞きに来られている人がいらっしゃることでした。
赤塚さんらしいのは、
前泊して当日の懇親会も含めて
2泊する予定を立てていただき、
沖縄の美味しい料理とお酒を楽しませていただきました。
赤塚さんは、昔は
毎月のように沖縄を訪れていたそうです。
濃密な人間関係を築いて
集中的に一緒に何かをやるエネルギーは
なかなか真似できませんが、
すばらしいなと思います。
今回も濃い赤塚人脈を紹介していただき
感謝しています。
年に1,2度ぐらいの頻度の私は
沖縄にいくと
沖縄そばなどの沖縄料理を食べるのを
習慣にしているのですが、
毎月来ている赤塚さんは
美味しいものではありますが、
別に沖縄料理を食べるわけではありません。
地元の人は
普段は私たちと同じような食事をされているのだ
ということが
こういう一面からもわかります。
土曜日には他の仕事の予定も入って、
充実した旅だったのですが、
師走はそれなりに忙しく
3泊の予定はさすがに立てられなかったので、
早朝の飛行機に
久しぶりに乗らせてもらいました。
羽田を6時15分に出発する便なので、
さすがにガラガラだろうと思っていたのですが、
予想に反して超満員でした。
ちょっと寂しかったのは、
仕事で沖縄に行くのは
満席の飛行機の中で
私一人だけだったような気がしたことでした。
客室乗務員の方が
着陸後のアナウンスで
楽しいご旅行をお楽しみください
とアナウンスされたのですが、
結構前方の通路側に
スーツ姿で乗っていた私を見て、
あわてて
お仕事の皆様もお気をつけてお過ごしください
と付け足されました。
若い頃に沖縄に来たときは、
満席のジャンボジェットの乗客の中で
スーツにネクタイをしていたのは
私だけということもあったのですが、
さすがに最近では
平日の朝の便に乗ると
仕事で沖縄に行くのだなとわかる格好をしている人を
お見掛けするようになりました。
外資系の金融機関の方と話すと、
羽田発早朝の便と
那覇空港発の夜の便が充実しているので、
いつも日帰りされる
という話を聞いたことがあります。
私は一度だけ
どうしても前後の予定が入っていて
日帰りをしたことがありますが、
なんだか精神的に
とても寂しい思いをしたことがあります。
今回のアナウンスで
久しぶりにその感覚を思い出しました。
月曜日の朝は、
大阪で仕事が入ったので
やっぱり早朝に関空行きの飛行機に乗せてもらいました。
こちらは、割合に席もゆったり座れましたし、
関西での仕事に出かけるか
単身赴任で帰沖されていた方だと思いますが
スーツ姿の方も目立ちました。
3人掛けの座席を一人で使えたので、
本当は眠たかったのですが、
仕事モードになって
結構充実した時間を送れました。
仕事をしようと思うと
最近は飛行機の中でも
Wi-fiも完備されているので
仕事をしてしまうのがちょっと寂しい気もしますが、
オンとオフをはっきりと使い分ける心がけをしていたら
楽しく過ごせるのかもしれません。
父は特別に沖縄が好きで、
あれだけ忙しかったのに、
年に2度ぐらいは必ず出かけていたと思います。
ある特別な能力をもっている人に、
亡くなる直前に
最後にもう一度沖縄に行きたいと思っていらっしゃるから
無理をしてでも連れて行ってあげたらいいですよ、
とアドバイスをもらったこともあるのですが、
さすがにそれは実現できませんでした。
今回はもしかしたら
父も一緒に来て
沖縄を楽しんだのかもしれないなと感じ始めました。
沖縄に来ると
長い時間にたまった
沖縄の人の悲しみを感じるんだ
と赤塚さんは、
最後の部屋飲みで、
本土から来た人だけになった時に
おっしゃっていました。
父もそんなことを
いつも感じていたのかもしれません。
私は一人だけスーツを着ている飛行機に乗って
寂しさを感じてしまいましたが、
父はもちろん
いつもスーツにネクタイで
完全に仕事モードで沖縄に行っていましたので、
そんな細かいことを気にせずに
自分の役割を話さなければいけないなと思います。
自分の至らなさを感じることができたので
いい出張になったと思っています。
最近は少し贅沢をさせていただくようになり、
新幹線の移動は
グリーン車に乗らせていただくことが多くなりました。
父は本当に節約家で
お金を稼ぐのは上手かったけど、
使うのは下手でした。
ただ、いい環境を作ることは大事にしていて、
交通機関やホテルは
考えられる範囲で
なるべくいいものを使うようにしていました。
父がよく新幹線で移動していた頃は、
個室があって
それをよく使っていたことを思い出します。
東海道新幹線という
多くの方が移動する手段の場合は
効率が悪くなるのでしょうか、
いつの間にかなくなってしまいました。
先日、名古屋から東京に帰ってくるときに、
日本を代表する会社の社長が
同じ車両に乗り合わせることがありました。
よく、テレビや雑誌にも登場される方なので、
隣の席の分も購入して
さすがに横に人が座ることはないのかもしれませんが、
セキュリティは大丈夫なのだろうかと
少し心配になりました。
東北新幹線などには
グランクラスという
グリーン車よりもグレードの高いサービスがありますが、
逆の流れで
ポイントを貯めるとグリーン車やグランクラスに
アップグレードできるサービスに
力を入れているようにも感じます。
VIPに対して
どのようにしていい環境を提供するかも
交通機関の大事な役割のひとつかもしれません。
アメリカでは、超VIPは
プライベートジェットに乗って移動するのだと思います。
リーマンショックの時に、
政府による救済の審査を受けるために
ワシントンの議会にやってきた
デトロイトの三大自動車メーカーのCEOたちが
プライベートジェットで移動してきたことがわかり、
問題になったことをなぜかよく覚えています。
名古屋から東京に移動するのは
日本の場合、
空港に移動する時間の方が大変なので
新幹線が好まれるのかもしれませんが、
世界最大のメーカーの社長が
私と同じ移動手段を使っているというのは、
ちょっと問題があるのかもしれません。
この社長の場合は
親しみやすさを演出するために
マスコミなどの媒体に出られているので、
誰でも知っている人ですが、
通常の大企業の会長や社長は
財界や業界などでは名前は知られているのかもしれませんが、
庶民にはわかられていないという面もあるのかもしれません。
飛行機に乗っているとき、
時々降りたところで
航空会社の係員が待ち構えていて、
通常の人とは違う出口に
案内しているのを見ることがあります。
超VIPなのでしょうが、
正直に言うと
お顔を見ても誰だかわからないケースがほとんどです。
社会学者の宮台真司先生が切り付けられた事件を見ていると、
有名人になるのは大変なことなのだと思いますので、
VIPを特別扱いすることへの
社会的な理解も得られるようにする必要があるのかもしれません。
アメリカの経済学者の論争を集めて出版した
「景気の回復が感じられないのはなぜかー長期停滞論争」
(世界思想社)
という本を読みました。
財務長官やハーバード大学学長を歴任した
ローレン・サマーズ先生と
元FRB議長の
ベン・バーナンキ先生の
二人の論争を中心に、
それにノーベル経済学賞を受賞して著名な
ポール・クルーグマン先生が絡むという
夢のような論争集なのですが、
ショート講演やブログの発信などが出展で、
これだかの超一流の経済学者の論争集なのですが、
私が読んでも理解できるレベルのわかりやすいもので、
アメリカの人は、
このレベルの論争に
日常的に触れることができるのだと思うと
少しうらやましくなりました。
論争がなされていたのが
2013年から2015年のことで、
日本で出版されたのが2019年なので、
ここで話題になっている長期停滞論は
昨今の高インフレの進行で
古くなっている話題です。
そして、サマーズ先生が提示した
長期停滞論は
インフレの進行によって
間違えていたのだというのが
いまのところの結論になると思います。
ただ、日本に限定すれば
30年間もの長期間にわたって
長期停滞論の通りに動いていて、
いまはさすがに
短期的にはインフレが進行しているのですが、
2年ぐらいでまた
長期停滞の状態に戻っていくのではないかと
個人的には思っています。
もちろん、サマーズ先生でさえ
見通しを誤るのですから、
私ごときの予想は
外れると思っていただいた方がいいのですが、
このレベルの超一流の論議に
ちょっとその気になれば
普通に接せられるような環境は
日本にもあったらいいのになあと感じました。
新幹線で同じ車両に乗っていただくよりも、
本音の議論をほぼリアルタイムで観戦できる方が、
庶民が超一流に接する機会としては
優れているように思います。
アメリカの相対的な力の落ち込みは顕著だと思いますが、
このような論争集を読ませてもらうと
やっぱりアメリカの時代は
まだまだ続くのかもしれないなと思います。
舩井流は長所伸展が基本なので、
アメリカに限らず
中国なども含めて
いい点はどんどん取り入れていくべきだと思います。
対立の時代ではなくて、
融合の時代に入っていくことが
本当は大事だと改めて思っています。
(引用開始)
五十年を越えた作家稼業の中で、
私にはとくに嬉しかった「評言」が三つある。
一つ目は、
ある編集者が言ったというのを
その場にいた一人から伝え聴いたこと。
「われわれが原稿を依頼する際、
たいていの著者は
何が返ってくるか想像がつく。
だが、塩野七生だけは想像できない」
二つ目は、
英語版の電子書籍
(『ローマ人の物語』全十五巻)を
読んだあるアメリカ人の ブログ。
「これは、多神教の人間が書いた、
初めての多神教の民族の歴史である」
多神教と一神教のちがいは、
神の「数」にあるのではない。
信徒が神に求める「存在理由」にある。
多神教の神々は、
信ずる人々を助け保護する存在。
反対に一神教の神は、
信ずる人々に、こう生きよ、と教示する存在。
従来のギリシア人やローマ人の歴史は
一神教徒である欧米人が書いたもので、
日本で飜訳されている歴史本も
その流れに沿っている。
だがこの一事に注目してくれたのは、
日本では亡き河合隼雄先生一人だった。
そして三つ目は、
中曽根さんが言ってくれたひとこと。
「きみの書く歴史には艶がある」
これって、
登場人物たちが生きている、
ってことですよね。
歴史とは、人間が作りあげた 物語なのだ。
その人間が生きていなくて
何が歴史かと思っている私には、
どれほど嬉しく 響いたか。
(引用終了)
久しぶりに
大手の金融機関の本店でアポイントがあり、
約束の30分ほど前に現地に着いたので
どこかで時間を潰そうと思ったら、
近くに大きな本屋さんがありました。
最近は、アマゾンで本が買えてしまいますし、
できるだけ電子書籍で買いたいと思っているので
書店に行く機会が激減しています。
高校生の頃は、
わざわざ電車に乗って
大阪のターミナル駅まで行って
本屋さんに行ったものですが、
便利にはなったと思いますが、
本好きとしては少し寂しい気もしています。
30分弱の時間で
じっくり本を探すことはできませんでしたが、
ざっとベストセラーと
ビジネス書の新刊のコーナーは
確認することができました。
そこで見つけたのが、
新聞広告を見て
すでに電子書籍で購入していた
塩野七生著
誰が国家を殺すのか
(文春新書)が
新書のベストセラーの上位に
ランキングされていることです。
若い頃に
塩野先生の
ローマ人の物語
(新潮文庫)
に挑戦したことがあります。
当時はいまほど一生懸命
本を読む覚悟ができていなかったので
途中で挫折してしまいました。
ただ、いまの世の中を動かしている
西洋人のことを理解するためには
ギリシャやローマの歴史が
わからなければいけないという
問題意識はできました。
冒頭の引用は
塩野先生が月間文芸春秋に連載している
エッセイをまとめたものの最新刊ですが、
時事問題を主に扱ったエッセイなので、
それがこれほどのベストセラーになっているのは
予想外でしたが、
それだけ本好きの人が
まだ残っているということなのかもしれません。
ちょうど訪れたのが
お昼時だったのもあるかもしれませんが、
書店は結構にぎわっていました。
やっぱり本を読むのは
人生を豊かにしますし、
人間の器を大きくするのに
寄与してくれるのは
間違いないと思います。
冒頭のエッセイは
2019年12月に出版された
月刊誌に掲載されたものですが、
ちょうど中曽根康弘元総理の
訃報が報じられた時に
書かれたものなのでしょう。
中曽根総理が
塩野先生の本についてされたような
論評ができるためには、
まだまだ
どれだけ本を読めばいいのだろうと
気の遠くなるような思いですが、
できれば中曽根総理よりも
本をたくさん読んで
勉強している政治家が
出現していただきたいものだと思います。
父は
日本の旧制高校の教育システムが
大変優れていたのではないかという
仮説を持っていました。
台湾の李登輝元総統から教えていただいた
(私もその場に同席していました)のですが、
旧制高校に入るとほぼ自動的に
希望の大学に進学できるシステムだったので、
受験勉強から解放されて
青春を謳歌しながら
リベラルアーツ
(偏見かもしれませんが、
実生活の役に立たない
哲学、歴史、文学、芸術などの分野)を
中心に学んでいたそうです。
大学に行ってからはじめて、
文系であれば法学、経済学、政治学等を、
理系であれば自然科学の分野の実学を
学んだのが
人間形成にとても役に立っていたのではないか
という仮説です。
確かに、
旧制高校を経験したエリートたちが
国を率いていた時代に
日本はもう少しで
アメリカさえも凌駕するところまでの
発展を遂げたのですが、
戦後教育を受けた世代が
リーダーになって以降は
目を覆うばかりの
惨状になっているような気もします。
中曽根総理は
戦後を作った旧制高校世代を
代表する政治家であり
論客であったわけですが、
塩野先生は
旧制高校の教育を受けてはいらっしゃいません。
その代わり
ローマ文明を書くために
ローマに在住するという
本気で作家業をされている
稀有な人材だと思います。
制度として
旧制高校が復活されることはないと思いますが、
塩野先生から学ぶべきなのは、
やろうと思えば
自分の自覚で
それと同様の教育は
いまからでも自分に対して
施すことができるということです。
もちろん、本を読まなくても、
それぞれ独自のやり方で
専門分野を超えた
より大きな広い意味での分野の
リベラルアーツを究めればいいのだと思います。
ただ、エッセイですので
比較的簡単に読めますので、
ぜひトライしていただければと思います。
今日は勤労感謝の日です。
令和の御代になって
天皇誕生日が12月から2月になったのに伴って、
今年最後の国民の祝日になりました。
先週の11月19日(土)に
本物研究所が開催した
「"ほんもの"未来フォーラム」で聞かせていただいた
櫻庭露樹先生の講演で、
今年も322日が過ぎて、
残りは43日間だという話がありました。
11月23日ということは、
今年もあと39日間になったことになります。
本当に月日の経つのは早いものですね。
私は夢を決めて
そのために明確に目標を立てるのは苦手ですので、
日々漫然と生きています。
それでも、今年はかなり
新しい試みができたのではないかと
満足感があります。
フォーラムの中で私が一番共感したのは
Naomiさんのお話でした。
やりたいことに素直に従って生きているうちに
彼女が一体何者なのかが
だんだんわからなくなってきた
とおっしゃっているのですが、
私はそんな生き方に
とても共感します。
対談相手の本物研究所の佐野浩一社長が、
もっとアイデンティティを
増やす生き方をしたらいい
という話もしていましたが、
これからの時代は、
自分が何者かを明確にして、
それに基づいて大きな夢や志を描き、
着実にそれに向けて
計画を立てる生き方をするのもよし、
Naomiさんのように
無計画に自由に生きるのもよし、
の時代になってきたのだと思います。
また、冒頭の
白鳥哲監督と吉野内聖一郎先生の対談で
AI(人工知能)のお話が出てきました。
白鳥監督は
2045年ぐらいに
シンギュラリティという状態が起きる
と言われていることを
紹介してくださいました。
シンギュラリティは
AIが人類の叡智を超える時点であるとか、
AIが感情を持つようになる時点であるとか
言われていますが、
生物と無生物の境界が
わからなくなる時点のことを
言っているのかもしれません。
それに対する対処法を
舩井幸雄が提唱した
波動の法則によって行う
大胆な仮説を提示してくださいました。
AI等の技術の進歩を
止めることは不可能だと思います。
そんな中で、人類の叡智は
どうAIと共生していけるようにするのかが
大事になるというご意見には
深く賛同します。
それにしても
勤労感謝の日というのは
不思議な祝日ですね。
戦前は
新嘗祭(にいなめさい)という祝日で、
天皇陛下が
その年に取れた新米を
はじめて食される日のことです。
伊勢神宮のホームページに
わかりやすい由来が書かれていますので
貼り付けておきます。
ちなみに
神宮では
年間に1500回にも及ぶ
お祭りが開催されていますが、
一番大事なのは
新しいお米を
天照大御神にお召し上がりいただく
神嘗祭(かんなめさい)になります。
こちらは、動画付ですので、
神道の幽玄な世界観を
味わってもらえたらと思います。
Wikipediaによると
もう一つの由来が
GHQによる占領政策で
11月の最終木曜日なので
ほぼ同時期になることが多い
サンクスギビングデーから来ている
というものです。
感謝の日ですが、
アメリカでは
この日から本格的なホリデーシーズンが始まり
クリスマス・イブまでの期間、
かなり派手なお祭り騒ぎが起こります。
小売店にとっては
一番販売できるシーズンなので大事な時期ですが、
そんな歴史的な背景を
たまには考えてみるのは
大事なことなのかもしれません。
識者によっては、
天皇陛下より先に
新米をいただくのは畏れ多いから
新嘗祭が終わるまでは新米を食べない
という方もいらっしゃいます。
でも最近では、
天皇陛下は
すべての国民が新米を食べた後に
自らがお召し上がりになるのだ
という説が有力になってきているように
感じていますので、
ほとんど気にしていないというのが
本当のところですが、
私も遠慮なく
美味しい新米を
すでに味あわせていただいています。
水田の風景を見ていると
四季の移り変わりが一番感じられるのが
日本人だと思います。
ありがたいことだと
感謝の思いでいっぱいになります。
ちなみに、
日本の祝日は
大体皇室行事を基にして作られています。
GHQが政教分離の考え方を導入して、
表面的な名称は
変更しているものが多いのですが、
いまでもやはり
皇室に対する尊敬の思いが
私たちの暮らしの土台を作っているように感じます。
私は、皇居に
陛下のお顔を拝顔させていただくために
出かけるほどではありませんが、
その存在のありがたさは
未来永劫続いていけばいいという思いは持っています。
どちらにしても、
神話を含めて
日本の国の成り立ちを
多くの国民が知っている
日本になっていくべきだとも思っていますので、
赤塚高仁さんから引き続き
いろいろ教えていただこうと思っています。
実は、先日
赤塚さんに
神宮に連れて行ってもらいました。
赤塚さんの洗脳(?)のおかげで
1年に一度は
神宮にお参りさせていただこうと思っています。
今年もご参拝させていただくことができて、
本当に良かったと思います。
後39日間の今年の残りの日々と
令和5年が
にんげんクラブの皆様にとって
いい年になるように
お祈りさせていただきます。
2014年に出させていただいた
にんげんクラブからのメッセージ 舩井幸雄が一番伝えたかった事
(きれい・ねっと)
という自著があります。
何冊かの本を出版させていただきましたが、
本人としては
最も気に入っていて
完成度が高い本だと思っています。
一つ目のポイントは
父の思いをある程度
まとめることができたことだと思っています。
出版の日付を確認すると
2014年1月23日になっています。
同年の1月19日に
父は亡くなっているので、
不完全ながら最晩年になって
ようやく父の思いがある程度
理解できたのかもしれません。
二つ目の大きなポイントは
一番苦手な
愛というテーマに挑戦していることです。
本質的にはお金儲けや金融経済、
それに地政学などの国際政治に興味があります。
およそ、愛とは縁遠いテーマばかりですし、
正直に吐露すると
そろそろ60年になる人生において
真剣に誰かを愛した経験は思い当たりません。
結婚した家内に対しては
恋焦がれるような思いを味わいましたが、
子どもの頃の初恋の経験は
ほとんどなかったように感じています。
強いて言えば、
小学校1年生の時の担任の先生に
あこがれていたように思いますが、
さすがに愛という感情は持っていませんでした。
妄想
(最近はナラティブ(共創構造を持った物語)
という便利な言葉があります)
ですが、
5歳の時に
異次元体験をしたことが
あるような気がしています。
その時に、
愛の感情を封印するぞと
神さまに言われたように思い込んでいます。
端的に言うと
異性を意識するほど
モテなかっただけだと思いますが、
本当に苦手分野でした。
しかし、父が亡くなる前後は
不思議なモテ期で、
恋愛感情が伴っているわけではありませんが、
人生ではじめて女性たちと
愛とは何かについて語り合っていました。
どうも、父が本当はやりたかったのですが、
あまり手を付けられなかった分野を
託されたのかもしれません。
「舩井幸雄が一番伝えたかった事」に
まえがきを寄せてくださっている
にんげんクラブの"こだまゆうこ"さんや、
きれい・ねっとの山内尚子さんに
当時は一生懸命
愛ってなんですか
という質問をしていたのを思い出します。
そして、
やはり愛にあふれている
スピリチュアル・アーティストの
"はせくらみゆき"さんと
チェンジ・マネー お金の価値を変えるのは日本だ!
(きれい・ねっと)
という共著を出させてもらっています。
愛にあふれている女性である
みゆきさんと
金儲けは得意ですが、
愛がわからないおじさん代表の私が
お金(マネー)をテーマに
両者の融合の可能性を
存分に語らしていただいた本が完成しました。
いまごろになって、
チェンジ・マネー お金の価値を変えるのは日本だ!や
続編のNEW MONEY THEORY お金は5次元の生き物です! まったく新しい付き合い方を始めよう
(ヒカルランド)
をじっくり読んでくれた、
やっぱり愛にあふれているアーシャさんが
「マネーとスピリチュアル研究会」を立ち上げて、
私の勉強会を
立ち上げてくれるようになりました。
しばらく、愛のことについて
考えることを忘れていたのですが、
このタイミングで
このレポートを書かせてもらうことで
思い出させてもらっています。
(引用開始)
「性愛」においては、
歴史的関係性など
一見必要ないようにも思われる。
わたしたちは、
出会って間もない相手であっても、
あるいは画面の向こうの相手であっても、
瞬時に性的な欲望を覚えることがある。
しかしまさにここにこそ、
「性欲」と「性愛」の違いが潜んでいるのだ。
単なる性欲は、
時に歴史性も関係性も必要としない。
しかしそれを「性愛」と呼ぶ限り、
わたしたちはそこに、
何らかの歴史的関係性を
必ず味わっているはずなのだ。
(引用終了)
2019年に出版されている
教育学者であり哲学者でもある
苫野一徳熊本大学准教授の
愛
(講談社現代新書)
からの引用です。
愛を語るのに
本を読んでしまうところが
間違っている気もしますが、
腹黒いおじさんにとっては、
それが方法論なので
お許しいただきたいと思いますが、
結局「愛」とは
合一に至る道筋のことなのかもしれません。
異性との愛や
宗教的な人類愛も
結局は分離の状況にあるものを
合一していく過程だと
考えればいいのかなと思いました。
苫野先生は、
かって全人類を愛したという
悟りの体験を持たれていることを
「はじめに」の冒頭で吐露されています。
躁鬱病の経験があるとも書かれているので、
妄想上のことなのかもしれませんが、
苫野先生の中では
確かに真実として
全人類がひとつになっている実感を味わったそうです。
それをご専門のひとつである
哲学的な論考に基づいてまとめたものですが、
これが現代の日本で
新書として販売されたことは
奇跡的なことではないかなと思います。
女性の視点から
愛の絶望を見事に書かれている、
上野千鶴子、鈴木涼美著
往復書簡 限界から始まる
(幻冬舎)
を読んだ時と同じぐらいの衝撃を受けました。
「限界から始まる」は
恋愛を通じて
男性に絶望した経験を持つ
世代を超えた二人の女性の視点から書かれた
赤裸々なナラティブですが、
絶望的に愛がわからない
おじさんであっても、
たまには
愛について考えることの大切さを
しみじみと感じています。
元外交官で
ロシア関連のインテリジェンスの
専門家でもある作家の佐藤優先生と
おなじみの副島隆彦先生の対談本
欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国
(ビジネス社)
を拝読させていただきました。
私は、副島本が大好きです。
副島先生は、
わかりやすい切り口で
難しいことを簡単に説明してくださる
天才だと思っています。
何よりも、
2016年の米大統領選挙で
トランプ大統領が当選されることを
見事に的中させた洞察力
(ご自身では予言力とおっしゃっています)
は、本当に素晴らしいと思っています。
講演や出版物でも、
相手(聴衆や読者を含みます)を
罵倒するような言動をされるのですが、
それも
はせくらみゆき先生風に言えば、
副島先生の芸風
(ご自身は真剣に
遅れている日本の言論界を
憂えていらっしゃるので
失礼な表現です。すみません)
だと思えば
気にならなくなりました。
屁理屈をこねまわして
簡単なことを難しく言うことは
逆説的に言えば簡単ですが、
難しいことを簡単に言うのは
本当に理解していなければできません。
最近、私は講演のテーマで
ナラティブ
(共有構造を持った物語、ストーリーと違って
起承転結がなく始まりもなければ終わりもない)や
エコシステム
(生態系、業界等の自然とできあがった構造、
ある意味ナラティブ的なものの一種)や
メタバース
(仮想空間、スマホ等のモバイル(移動媒体)の時代の次は
メタバースのバーチャル(仮想的)の
時代になると言われている)
の話をよくするのですが、
私が完全に理解できていないので
日本語の単語にできません。
これらのキーワードが理解できると、
近未来がどうなっていくのかが
感覚的
(これも新時代のキーワードです。
論理的に考えるクセから抜け出さないと
上手く生きられなくなります)に
わかっていただけるので、
もどかしい限りです。
言葉の定義というか
意味を説明するところから
入っていかなければいけないのですが、
いま日本でものを伝える立場の人は、
これができていないので
わかってもらえないのだと
反省しています。
そういう意味でも、
現代の日本の言論人は
反省しなければいけないのだと思います。
経済、政治、統計、国家、人民、共和、民主主義等、
明治の時代の言論人は
難しい西洋の概念を
見事に日本語にすることに成功しています。
これらの概念を全部、
エコノミー、ポリティックス、スタティスティック、
ネイション、ピープル、リパブリック、デモクラシー
というカタカナ英語で使っていたら、
とてもじゃありませんが
簡単に理解することは難しくなります。
日本人が最近、
ノーベル賞を多数受賞できる秘密は
実は日本語という母国語で
考えることができるからだという
話を聞いたことがあります。
英米人はともかくとして、
他国の優秀な外国人の研究者は
みんな英語がわかるので英語で考えるが、
やっぱりそれでは
英語を母国語にしている人には
とてもかなわない。
幸い、日本人は
基本的な単語は
明治の先達のおかげで、
日本語で考えることができるので、
思索が深まるのだという意見を
読ませてもらったことがあります。
浅学菲才な私には無理ですが、
どなたかぜひ博学の方に
ナラティブやエコシステムやメタバースを
適切な日本語にしてもらいたいものだと思います。
副島先生の立場は
反ディープステート
(西側を実質的に牛耳っている
国際金融勢力や軍産複合体の総称)であり、
その文脈で
トランプ元大統領、習近平主席、プーチン大統領などを
支持するという明確なものです。
その文脈で
「よみがえるロシア帝国」
というタイトルは理解できるのですが、
多数の対談本を出している仲とはいえ、
佐藤先生まで
副島先生の陣営に
引き込まれてしまったのかと
危惧して読み始めたのですが、
ぶっちゃけて言えば、
出版社が
過激なタイトルの方が売れるので選んだようで、
佐藤先生はしっかりと
副島先生の意見に対する
反論もしていらっしゃいます。
ちょうど佐藤先生の単著
よみがえる戦略的思考 ウクライナ戦争で見る「動的体系」
(朝日新書)
が出ていましたので、
そちらも合わせて読ませていただきました。
両書に共通して
佐藤先生がおっしゃっているのは、
国際関係を考えるときは、
「価値の体系」、「利益の体系」、「力の体系」の
3つの要素が極めて重要だという、
京大名誉教授の
故・高坂正堯(まさたか)先生の考え方です。
日本が第二次世界大戦に負けたのは
「価値の体系」に偏り過ぎて
無理な戦争に突入したからであり、
日本をはじめとする
西側諸国のウクライナ報道では、
一方的に
「価値の体系」だけを流しているという
誤りをおかしているように感じるということです。
バランスを取るために、
佐藤先生は
ロシアの政治討論番組である
「グレート・ゲーム」を見て、
そこで示されている
ロシアインテリ層の考えていることを
紹介してくれています。
日本で言うと、時事放談や
日曜討論のような番組だと
考えればいいかと思いますが、
両方の意見をしっかりと取り入れることは
本当に大事なことだと思います。
そして、もう1点、
とても心に響いたのは、
日本のテレビで流れている議論は、
(引用開始)
実際に戦争で人が死んで、
その悲しみがどういうものであり、
あるいは人間が焼け焦げる においがどういうものか、
それが分からなくなっている人たちの議論なのです。
(引用終了:「よみがえる戦略思考」より引用)
と、いうくだりです。
それで思い出したのは、
逢坂冬馬著
同志少女よ、敵を撃て
(早川書房)という、
第二次世界大戦時に最前線で戦った
ロシア人女性狙撃手を
主人公にした小説です。
小説なのでフィクションなのでしょうが、
圧倒的なリアリティを感じさせてくれる、
素晴らしい完成度でした。
新聞やテレビの
偏った報道だけを見るのなら、
例えば、こんな血の通った小説を読むのも、
この戦争を感覚的に理解する
一助になるのかもしれません。
舩井メールクラブで、
大阪経済大学教授で
日銀の中国担当のエコノミストだった
福本智之先生の
『中国減速の深層
「共同富裕」時代のリスクとチャンス』
(日経BP)
の紹介をさせていただきました。
7,8年前から言われている
中国経済の大きな問題は2つあります。
1つ目は
社会主義国特有の現象ですが、
国有企業が
販売先があるかどうかを考えずに
とにかく生産量を増やしてしまった結果、
例えば鉄鋼では、
中国どころか
世界の需要量の倍以上の生産力を
中国だけで持ってしまった
「過剰設備」という問題です。
2つ目は、
不動産バブルの崩壊がささやかれている
「過剰債務」の問題になります。
『中国減速の深層』を読んで驚いたのは、
1つ目の「過剰設備」の問題は、
あらかた片付いたということでした。
これも、資本主義というか
民主主義国では考えられませんが、
生産設備を作りなさいという時も、
マーケットのことなど考えずに
まい進するのですが、
逆に潰しなさいという時も
同じ現象が働くようで、
日本では企業がリストラなどの
大きな血を流しながら
時間をかけてやっと
成し遂げられるものなのですが、
中国はその点は強いなと思いました。
2つ目の「過剰債務」の問題は
なかなかやっかいだと思います。
3期目に入った習近平政権が
経済的には取り組むべき
最重要の課題ですが、
新しく首相に就任することが確実視されている
李強中国共産党中央政治局常務会委員は、
いわゆる中国のトップである
チャイナ7において
習主席についで序列2位ですが、
経済問題は彼の担当になるのだと思います。
李強氏は上海において
ゼロコロナ政策を陣頭指揮したことで
市民の評判は最悪なのですが、
動態清零
(ドンタイチンリンと読む:ゼロコロナ政策)
という習政権の最重要政策を
やり遂げたことが評価されたようです。
(引用開始)
最も悲惨だったのは、
前述のように中国最大の経済都市・上海だ。
こちらも習近平総書記 の
浙江省党委書記時代の
「親臣」李強党委書記が治めていた。
4月、5月と「封城」した上海は、
2年前の「武漢の再来」だった。
だが当時の武漢では、
公式発表だけで3869人もの人々が
バタバタと死んでいたが、
上海で流行っていたのは、
欧米人が「カゼのようなもの」と
楽観視するオミクロン株だ。
それなのに武漢方式の措置を 取ることは、
中国で最も合理的思考をする
2500万上海市民にとって、
耐えがたいこと だった。
4月11日には、
封鎖したマンション群を
視察に訪れた李強党委書記を、
上海市民たちが 罵倒するという
衝撃的な映像が、
SNS上にアップされた。
これによって、次期首相候補に
名前が挙がっていた李書記が
失脚したという噂も、
一時は上海を駆け巡った。
習近平主席は、
「女傑」孫春蘭副首相を上海に派遣した。
孫副首相は1ヵ月以上、上海にとどまり、
「『動態清零』の徹底」を命じた。
だが中国国内で、
「封城」による経済への悪影響は甚大だった。
ただでさえ2年以上続くコロナ禍で、
中国経済はガタガタなのに、
泣きっ面に蜂だった。
同年第2四半期の経済成長率は0・4%まで落ち込み、
上海に至ってはマイナス13・7%を記録した。
(引用終了)
近藤大介著
「ふしぎな中国 」
(講談社現代新書) より引用
市民や市場の声よりも
習主席の方を見て仕事をするのが得意な
首相に率いられることになる中国経済が
どのようになるのかに不安を感じさせられます。
引用した「ふしぎな中国」を著された近藤大介氏は
講談社で長年中国ウオッチャーを続けてこられて、
マネジメントの面でも
講談社中国の副総経理を歴任されました。
中国の政治経済に対して
辛口の論調で本などを書かれている
イメージがあったのですが、
「ふしぎな中国」は
「言葉」をキーワードに
中国のいまを明らかにするという試みで、
感覚的ですが
現代中国の一面がよく理解できたような気がします。
(引用開始)
中国の34種類の新語・流行語・隠語を駆使して、
現代中国の最新形を解明し、
等身大の 中国人を理解しようと
試みたのが本書である。
(引用終了)
タイトルにした
「外売騎手(ワイマイチーシュウ)」の
意味がお分かりになりますか。
出前配達員のことだそうですが、
日本でも伝統的な
お蕎麦屋の出前も健在ですが、
ウーバーイーツや出前館などの
ギグワークで配達してくれる人が
たくさん出現しました。
中国では1千万人ぐらいはいるようで、
その中には一時的に
かなりの高収入を得ることができた
人たちもいたそうです。
日本で流行る新しい文化は
大体アメリカからやってくるので、
船井総研時代は、
アメリカの視察事業が
結構大事な分野だったのですが、
そういえば
今の船井総研は
中国視察に行って、
新しいビジネスの種を
見つけてくるようなこともやっているようです。
家の近所に、
乗り捨てできる自転車を貸し出す
無人ステーションがあって、
「外売騎手」の人の中には、
それを使って
自転車という設備投資すらしないで
働いている人もいるようですが、
発祥の地は中国だと思います。
本書の第一章を読んでいると、
中国のハングリー精神はなくなってきていて、
確実に緩い社会になっていくことが感じられます。
この辺りを感じられるようになると、
中国と仲良くする道が見えてくるような気もします。
困った隣人で終わらせないで、
共生の道をぜひ考える
きっかけにしていきたいと思います。
インフレが止まらなくなってきました。
私は痛風の持病もあって
毎日水をよく飲むのですが、
ペットボトルのお水の値段が上がってきました。
最初に実感したのは、
羽田空港で手荷物検査を受けた後に
いつも水を買ってから飛行機に乗り込みます。
自動販売機の価格が110円と
いつも割安だなと思っていたことも
大きな理由だったのですが、
それが130円になっていました。
東京の地下鉄の駅なども
大体110円で買えたものが
こちらは控えめに120円になりました。
私は普段はスーパーで買い物など全くしないので
的外れな生活実感ですが、
それでも物価高が感じられるようになってきました。
消費者主体のにんげんクラブの皆さまには
怒られてしまいそうですが、
経営者の方とお話しする機会があるときは、
値上げしてくださいねとお伝えしています。
変な話ですが、
いまなら世間の空気が
ある程度の値上げは仕方がないと
思ってくれていますが、
値上げなどとんでもないという空気に
いつ変わるかもわからないので、
タイミングを逃さないようにしてください、
という意味も込めています。
それに、1年ぐらい前から
企業間物価は10%程度上がっていたので、
それが消費者物価に
転嫁されていなかっただけで
企業の体力を確実にむしばんでいました。
この状態を解消しておかないと
会社はつぶれてしまいます。
経営者にとってさらに怖いのは、
最低賃金が上がってくる可能性が極めて高いこと。
物価が上がってきたら
給料を上げないと生活ができません。
日本は特に30年近く経済成長がないので
最低賃金で生活している人には
まったく生活に余裕がない状態になっています。
だから、ここで上げなければ
生活できなくなることが予想され
社会問題も発生してくるので、
いずれ強制的に
上がっていくことが考えられます。
そして、日本の物価は
いまのところ世界的に見ても安すぎます。
この状態をキープするのは難しいので、
値上げ圧力と賃上げ圧力は
まだまだ続くと思った方がいいと思います。
だから、値上げをお願いした
経営者の皆さまには
同時に体力があるうちに
賃上げもしていただくことを提案しています。
経営が苦しいのに賃上げに追い込まれると
倒産に繋がっていきます。
だから、いまのうちに賃上げに取り組んで、
例えば、いい人材を確保して
競争力をつけておくべきだと思います。
そもそも、いまの物価高は
円安と資源価格、
食糧価格の高騰によるものが大きいと思います。
円安の勢いは止まりそうにありません。
ベンチマーク的に
相場観をかなり信頼している友人の中には
200円まではいくと予想する人も出てきました。
生活防衛と企業防衛に
取り組まなければいけない事態になってきたようです。
1ドルが80円を切るぐらいの円高の時も
ずっと円安になると言い続けてきたのが、
経済評論家の藤巻健史先生です。
その時代に
やがて1ドル140円になる
と言い続けていたので、
ちょっとびっくりしたことがあり、
それから実は
結構ご著書などを読ませていただいていました。
藤巻先生の新著
「Xデイ到来 資産はこう守れ!」
(幻冬舎)
を読ませていただくと、
なんと1ドルが500円になると書かれています。
父から教わっただけで
裏を取ったことはないのですが、
一流の経済評論家は
絶対に持論を曲げないそうです。
まさに藤巻先生は
一流だということになると思いますが、
逆に言うと
円高論者の方も、
目立たないだけで
実は円高に戻るに違いないと
考えておられるのだと思います。
一度だけ、30人ぐらいの少人数で
藤巻先生のご講演をお聞きしたことがあります。
80円ということはありませんでしたが、
100円を切るぐらいの
いまから考えると円高の時にも、
やっぱり持論の
日本の財政状態から考えると
140円になるに決まっている
とおっしゃっていました。
ただ、やっぱりすごいなと思ったのは、
経済評論家の作る図表などの
印象操作に
簡単に騙されない方がいい
ということを分かりやすく教えてくれました。
目盛りの取り方などで、
印象はいくらでも変えることができる
ということを
実際に目盛りを入れ替えながら教えてくれて、
自説に合うような操作は簡単である
ということを種明かししてくれました。
当時、そんな時代が来ることなど
予想もできなかった
140円をあっさりと通り越して
150円台に突入しました。
政府日銀は為替介入を何度か実施しましたが、
いつ為替介入があるかわからないという印象を
市場に投げかけることには成功しましたが、
アメリカの金利の上げが
終わるのを確認するまでは
基本的にはこの円安状態は
続くのではないかと思います。
「Xデイ到来」の中では、
日銀の倒産や
それによるハイパーインフレの到来まで
予想されていますが、
そんな時代が本当に来るかどうかはともかくとして、
いまの時代
一読に値する内容だなと感じます。
先週は週末の大阪と神戸での
講演会のPRを書かせていただいたのですが、
おかげさまで両日とも
とても盛り上がりました。
いろいろな識者の方がおっしゃっていますが、
日本人の精神性のレベルが
高くなってきているような気がします。
一昔前であれば、
なかなか受け入れられなかったような不思議な話も、
そんなに違和感なく受け入れてもらえているように
感じることが多くなってきました。
そして、科学的なことや
経営学的な見方においても、
その現象がある程度は
説明できるようになってきたことも
大きな要因かなという気がしています。
経営学の世界では、
いま一番大切なテーマは
メタバースです。
仮想現実や架空世界という意味ですが、
バーチャル上にもう一つ別の世界を作って楽しむことが、
かなりできるようになってきました。
クラスター株式会社という
メタバースの会社を経営している
34歳の加藤直人さんが著された
「メタバース さよならアトムの時代」
(集英社)
という本を読んで、
私も少しだけ
メタバースのことが理解できたように感じました。
仮想世界はバーチャルという言い方をしますが、
スマホ全盛の時代は
何でもモバイルツールで考える
モバイルファーストの時代であったのに比べて、
これからはメタバースで何ができるかを考える
バーチャルファーストの時代になっていくことが
はっきりと書かれています。
詳しいことは、
「ザ・フナイ」の2023年1月号
(書店での発売は12月初旬)
の原稿に詳しく書きましたので
楽しみにしていただければと思いますが、
大阪と神戸での講演会では
知ったばかりのメタバースのことを
楽しく話させていただきました。
書いたり話したりさせていただくことで、
一番勉強になっているのは私だと思います。
読んだだけでは曖昧な記憶しか残りませんが、
それをアウトプットすることで
自分の本当の血肉になっていきます。
両日とも十数年の間で
モバイルの時代の考え方は終わって、
まったく新しい観念に基づく世界が
やってくることは間違いないということは
ある程度お伝えできたのではないかと思っています。
大阪でのマネーとスピリチュアル研究会の
「ホンマの令和は10月から」の
講演会の懇親会に
歴女(歴史に造詣が深い美女)として
大活躍されている白駒妃登美先生が
サプライズで参加してくれました。
ご自身の講演が京都であったらしいのですが、
福岡に帰られる貴重な時間に
大阪の懇親会の会場に駆けつけてくださいました。
十数年前のにんげんクラブの会報誌で
インタビューさせていただいたことがあり、
また、共通の友人が多くいるので
いろいろなところでお目にかかることはあるのですが、
さすがに本当に来てくださったことには
私が一番びっくりしました。
お話も結構できて
ありがたい機会だったのですが、
白駒先生が聞き手となられて
臨済宗円覚寺派管長で花園大学総長の
横田南嶺先生が語られたご著書
「悩みは消える!」
(ビジネス社)
をご贈呈いただきました。
日曜日の神戸の講演が終わって
東京に帰る新幹線の中で
読ませていただきました。
横田先生のことは浅学で存じ上げなかったのですが、
読ませていただくだけで、
とてもピュアなお人柄が感じられる名著でした。
編集を担当した出版社の方も
私が知っている方だったのも
ちょっとびっくりしているのですが、
ご経歴を拝見していると
横田先生も白駒先生も
私と同級生です。
こんな高潔なお二人と同じ歳なのが
少し恥ずかしくなりました。
内容は仏教や禅の教えを通じて、
いかに生きるかを
とても優しく説いたものになっていて
対象としては30代、40代の
ビジネスパーソン向けに書かれていますが、
にんげんクラブの方であれば
老若男女を通じて
楽しく読んでいただけるのではないでしょうか。
仏教の教えをベースにしているので
ある意味当たり前なのかもしれませんが、
とてもスピリチュアルなことを分かりやすく、
そしてとても優しく説かれているのが印象的です。
禅宗の高僧が書かれた本というと、
難しくて厳しい内容だという思い込みが
そもそも間違っているようです。
悪い癖で急いで読んでしまったのですが、
本当はじっくりと何度も読み返してみたら
心が救われるというか
洗われる内容の本になっているように思います。
合わせて、白駒先生の電子書籍で読める
「歴史が教えてくれる 日本人の生き方」
(育鵬社)
も読んでみました。
久しぶりに白駒先生の文章のリズムを
楽しませていただきましたが、
彼女独自の歴史に対する視点も少し感じられました。
横田先生になぜ白駒先生が
インタビューしたのかがわからなくて、
理由を知りたいと思ったのも
歴史の本を読んだ理由なのですが、
日本人の本来持っている
高潔な心を大事にするのが
白駒先生の目指している
テーマなのかもしれないと感じました。
ぜひ、ご自分にフィットする
白駒先生の本を探していただいて、
その世界観を感じてみていただければと思います。
同じテーマでも男性の著者が伝えるものと
大きな違いがあるような気がします。
そんな視点を持って
読んでみるのも楽しいかもしれません。
船井家は大阪の出身です。
大学入学以来、東京に住んでいるので
東京在住の時間の方がはるかに長くなりましたが、
やっぱり関西に行くと落ち着くというか
ホームグラウンドに帰ってきたなという感じが
いまでもします。
東京では関西弁が出ることはあまりない
(イントネーションは関西だとはよく言われます)
のですが、
関西に行って親しい友だちと話していると、
いつの間にか大阪弁で話しているケースがよくあります。
そういう意味では、
素の状態になれている可能性が
高いのではないかと思っています。
父は、大阪に住んでいた頃は
週に2回東京に出張に行っていたが、
東京に行くと
大阪には月に一度出張に行くだけで
よくなったと話していました。
それぐらい東京と大阪の格差が
大きくなっていたということなのですが、
インバウンドの外国人旅行者が増えるに従って、
大阪がだんだん元気になっていく感じがしていました。
コロナ禍でその勢いも止まってしまったのですが、
今度はオンライン会議が当たり前になるようになったので、
関西に在住でも
東京にそれほど遜色ない仕事が
できるようになってきたように感じます。
いまのところ、
関西に引っ越しするつもりはありませんが、
関西出身の方の中には、
関西に移住する選択をする方も
増えてくるのかもしれないなという予感はします。
今月号の日経新聞の「私の履歴書」欄は
西川きよし師匠が執筆されています。
高知から逃げるように
ご一家で大阪に出てこられて
苦労を経て超一流の漫才師になられていくお話は
本当に楽しくて、
毎朝新聞が配達されるのを楽しみに待っています。
東京が建前の文化だとすると
関西は本音の文化。
これからの時代は
本音をうまく表現できる
関西のパワーが上がっていくのかなと思っています。
きよし師匠の履歴書を読んでいて、
いまマイブームになっている
ナラティブだなと強烈に感じています。
ナラティブは物語という意味ですが、
ストーリーと違って
起承転結や明確な始まりと終わりがありません。
マーケティングで使う場合、
企業側からの押し付けのストーリーではなく、
受け取る消費者側で
勝手に物語が展開していくのが特徴です。
きよし師匠のナラティブを読みながら、
東京や大阪に
田舎から出てきてご苦労された体験や、
天才だけど
人間的にはちょっと困った面を持っていた
横山やすし師匠をうまく導きながら、
漫才という芸能を
明らかに新しいステージに持ち上げたナラティブを
企業人として頑張ってきたそれぞれの物語に
変換して読んでいくことも
できるようになっているなあと感じています。
関西文化は
ナラティブに向いているのかもしれないなと感じています。
ナラティブのことが
講演できるレベルになったのは、
大阪で2カ月に一度続けていた
経営の勉強会のおかげです。
大阪での開催は終わってしまったのですが、
今度の日曜日10月16日に
神戸で経営のお話を久しぶりにさせていただきます。
今回は、ナラティブの話を元にして
パーパース経営のお話をさせていただきたいと思っています。
そして、その前日の15日(土)は
大阪で
マネーとスピリチュアル研究会のイベントとして
「~新しい時代の幕開け~日本は再び甦る
ホンマのレイワは令和4年10月31日から」
というお話をさせていただきたいと思っています。
こちらは、赤塚高仁さんのイスラエルツアーで
友人になった福田彩子(アーシャ)さんが
主催してくれるのですが、
来年の2月から10回シリーズで
お金の本質をスピリチュアル的な側面も含めて、
誰にでもわかりやすくご理解いただける
講座をやらせていただくことになったのですが、
そのプレ講座の位置づけの講演会になります。
大阪に行くと、
お金に対して
より本音で生きていらっしゃる方を
多く見かけるように感じます。
いままでの時代は
それがどちらかというと
マイナスに作用してしまっていた気もするのですが、
ちょっとだけ方向性を変えていくと
新しい時代には
大きなプラスに作用するようになると思っています。
もちろん、関西以外の方にも
とても参考にしていただけるのだと思っていますが、
このプレ講座はやっぱり
大阪で開催することに意味があるのだと
個人的には思っています。
世界の大きな流れを考えると、
欧米中心の社会が
徐々にアジア中心の社会に変容してきています。
日本の中では
西洋的な側面をより多く持っていた
東京の時代が、
だんだんアジア的な文化をより多く持っている
関西の時代になっていくのではないかと思っています。
ただ、西洋の時代が本当に終わったと感じるのは
まだまだ先だとも思っていますので、
東京の力はまだまだ健在です。
オンラインで情報が取れるといっても、
やっぱり大阪の数十倍の情報量が
東京にはありますので、
正直、私のような情報発信業の人間の大半は
やっぱり東京に住み続けるのだとも思います。
首都圏と関西圏の良さが融合されていくのが、
これからの数十年だと思います。
関西圏の方は、
よかったらこの週末のどちらかのセミナーに
来ていただければと思います。
物理的にご出席が難しい方には、
いろいろな媒体で徐々に
情報発信させていただこうと思っておりますので、
そちらで、どうぞよろしくお願いいたします。
「世界一わかりやすいお金の先生」で
「ザ・フナイ」に
「株式投資はサルでも」という
エッセイを連載してくださっている
土井広文さんは、
貧乏のどん底に陥ったときに
古今東西のお金に関する本を読み漁って、
そこからお金のプロになったという実践派です。
土井さんの講演を聞いて、
実際に証券会社に口座を作りに行く人が
続出するイメージがあります。
私がいくら、
これからはダブルインカムにすることが大事だから
資産運用をしてくださいね、
と話しても
「フーン」という感じで終わってしまうのは、
リアリティがないからだと思いますが、
底を見てきた人の生の声は
強烈な印象を与えます。
そんな土井さんと8月に
ゆっくりと話をする機会がありました。
土井さんは長期投資をすすめていて、
そんな中でもいい投資信託を見つけて
そこに預けてしまうことが
一番いい投資方法だという
持論を持たれています。
土井さん自身は
割安で放置されている株式の銘柄を
自分で見つけてくることもされているのですが、
それでも投資の基本スタンスは
資金の大半を長期投資の方針の投信を
毎月少しずつ買い増していくという
方式にしているそうです。
ただ、市場で販売されている投信の9割は
買ってはいけないものだ
ということも教えてくれました。
そんな土井さんが
もっとも信頼している投信のひとつが
「さわかみファンド」だ
ということを話してくれました。
「さわかみ投信」は1996年に
上篤人先生が設立されたもので、
「さわかみファンド」として
直接販売に乗り出されたのが
1999年のことです。
ちょうど、その頃に
当時の船井総研が
最も上顧客向けに毎月開催していた
勉強会の講師として
登壇していただいたことがあったと記憶しています。
いまでも、その頃と同じ運用方針を
貫いていらっしゃるイメージがありますが、
しっかりと投資先候補の企業を調べ、
生活に密着している割安株を選んで
長期投資をする基本スタンスを話してくださいました。
極端に言うと、
いまのように金融不安になって
金融市場全体がクラッシュしているイメージの時は、
思い切ってすべての金融商品を売却してしまい
現金で保有するという
明確な方針を説明してくれました。
通常の投資信託であれば、
プロに委託したものを
現金で持つのはけしからんということになり、
無理にでも投資先を探してしまうのですが、
明確に長期バリュー投資を指向されているので
方針がぶれないというのが印象的でした。
そんな澤上先生が
「暴落相場とインフレ」
(明日香出版)
という著作を緊急上梓されました。
金融マーケットは40年以上にわたる
過剰流動性にあふれているが、
ついに悪性のコストプッシュ型の
インフレに襲われていて
40年分のつけを払うときが来ている。
いますぐに、
すべての金融商品を売り払って
現金化しておくべきだという主張を
まったくぶれることなく展開しておられます。
とても分かりやすく
誰にでもわかるように書かれているので、
特に、あまり金融に対する知識がない人に
ぜひ読んで欲しいと思いました。
澤上先生がすばらしいのは
小難しい金融用語などを一切使わないで、
明確にわかりやすく
まったくごまかすことなく
自説を説明されることです。
金融に携わる人は、私も含めて
アルファベット3文字の略字や、
本人もあまり意味がわかっていない英語を
そのまま用いて説明しようとするので、
そもそも何を言っているのかが
初めからわからない人がほとんどです。
反省を込めて言い訳すると、
自分もあまりわかっていないことを
間違えないように言おうと思うと、
どうしても日本語にせずに
そのまま英語を使わないと
不安になってしまうからなのですが、
実は自分がわかっていないことを
吐露しているに過ぎないような気もします。
それに比べて、
澤上先生や土井さんは
生活に根差した金融なので
わかりやすいのが特徴で、
金融混乱期のいま
どちらを選べばいいかは
おのずと明らかなのだと思います。
実は、私は
澤上先生とは違う意見を持っています。
今回のインフレに対する相場崩れが
しばらく続きそうだという意見は一緒ですが、
そもそも供給過剰の状態は
基本的には変わっていないので、
やがてインフレは収まって
デフレの状態に戻っていくだろうと思っています。
お金をじゃぶじゃぶに供給しているのだから
お金の価値が下がるインフレになるのは
当たり前だという意見には賛成なのですが、
それ以上に供給力が上がっていくと思っています。
余っているお金は
やがて私たちが自分のことだけではなく、
世のため人のためのことを
考えていくように進化して、
貧困や差別、それに環境などの
社会問題を解決する方向に向かっていき、
そのためには
いくらお金があっても足りないぐらいなので、
まだまだお金の供給を
増やさなければいけないぐらいに考えています。
だから、しばらくは
株式市場や債券市場の調整は続くと思いますし、
為替相場も不安定な状態は続くと思いますが、
来年半ばぐらいには
上昇基調に転じているのではないかと思っています。
もちろん、
「さわかみファンド」に投資されるのは
長期投資という視点では大賛成ですし、
私の机上の空論よりは
土井さんにアドバイスをしていただければと思います。
どちらにしても、
これだけ混迷が深まってきたので、
必要最小限の金融というか
お金のことは
学んでいただければいいなと思っています。
先日、ある地方都市で
数時間の時間がぽっかりと空く機会がありました。
天気が良ければ観光をしてもよかったのですが、
あいにくの台風の影響で雨模様です。
その地方に詳しい友人に相談してみると、
「図書館がいいよ」
というアドバイスをもらい
久しぶりに図書館で
まとまった時間を過ごすことにしました。
本を読むのは大好きですが、
普段はほとんど図書館に行くことはありません。
駆け出しのコンサルタントだった頃は
資料を探しによく出かけたものですが、
最近はインターネットという便利なものがあるので、
オフィスや自宅で
いくらでも調べ物ができてしまうからです。
その市立図書館では
いろいろな本を読んだのですが、
最後にまとまって読んだのが
マーク・アダムス著
「マチュピチュ探検記」
(青土社)
です。
さすがに読了はできませんでしたが、
久しぶりに
マチュピチュに行ったことを思い出しました。
マチュピチュには
不思議な思い出があります。
阪根大学の学長で
ペルー在住の阪根博さんと、
同大学事務局長で
ワイルドライフ・フォトグラファーの
野村哲也さんに
旅を作ってもらって参加したのですが、
なぜかマチュピチュにいる間は
涙が止まらなくなりました。
別に悲しいわけでも、
感動しているわけでもないのですが、
ただ涙が止まらないのです。
最初は、目の中にゴミが入ったのかなと
思っていたのですが、
顔を洗っても涙が止まらないので
なんか変だなと思っていたのですが、
駅に向かうバスに乗るために
ゲートをくぐって敷地外に出ると
ぴたりと止まりました。
そんな話を帰りの電車の中で、
同行していた小川雅弘さんにしたら、
小川さんが
メシアメジャーたちから
メッセージを受け取ることができる
村中愛さんに理由を尋ねてくれました。
そうすると、
創造の神様であるビラコチャ神と私が
昔一緒に仕事をしていたことがあるからだ、
という返答が返ってきました。
小川さんや私は
「へぇー」
というぐらいの反応だったのですが、
それを聞いて驚いたのが
阪根さんと野村さん。
アンデスの人にとってビラコチャが
どれだけすごい信仰の対象になっているのかを
知っているお二人にとっては、
多分ビラコチャの名前も知らない
普通の日本人の私たちから
その名前が出てくることが驚きだったようです。
そんなこともあって、
ビラコチャのことがとても気になりだして、
翌年に小川さんも参加する形で
今度はビラコチャの生まれ故郷と言われている
チチカカ湖に行く旅をお二人に作ってもらい
2年連続でペルーに行くことになりました。
そもそも、マチュピチュのことは
20年ぐらい前にはじめて知りました。
当時、ある中国系アメリカ人と仲良くて、
よく飲みに行っていました。
彼は2件目に
女性がサービスしてくれる店に行くのが好きで、
彼に連れられて行ったお店のホステスの女の子から
マチュピチュのことを教えてもらいました。
マチュピチュに行く旅費を作るために
そこで働いていると話してくれました。
当時の私は、
きれいな女性がいるお店は苦手で
話もあまりしない
つまらないお客だったと思いますが、
豪華な店の雰囲気にまったく溶け込んでいない
野暮ったい(?)ホステスさんと
いきなり二人でスピリチュアル談義を始めたので、
そのアメリカ人がびっくりしたぐらいでした。
そして、阪根さんのことは、
阪根大学副学長の
山元加津子さん(かっこちゃん)が主演の
映画「1/4の奇跡 ~本当のことだから」を
観ていて知っていたので、
本当にいいご縁をいただけたと
大喜びしたことを思い出します。
また、いまは卒業させていただきましたが、
オンライン阪根大学の講師もさせていただいて、
いろいろなご縁が広がったことも
ありがたいことだと思っています。
図書館で本を読んでいて、
マチュピチュが1911年7月24日に
西洋人として初めて
探検家でイェール大学の講師をしていた
ハイラム・ビンガム三世に
発見されたことを知りました。
1533年にインカ帝国の首都クスコが
スペイン人に奪われた時から
400年近くその存在が
発見されなかったことは驚きなのですが、
ビンガム自身が書いた
『マチュピチュの「発見」』
(まちごとパブリッシング)
という本が出版されており、
マチュピチュ等のことを調べている人は
みんな熟読しているということを知って、
購入して読んでみることにしました。
正直に書くと、
私にとっては決して
おもしろい本ではなかったのですが、
なんとか飛ばしながらも
読み切ることができました。
もちろんこの原稿を書くためというのが
一番大きな動機ですが、
私にとってのマチュピチュが
新たなステージに進むためには
大切なことだと思ったのです。
アンデスの文明は文字を持たずに
その代わり結縄(けつじょう)の一種である
キープという手法で
租税管理をしていたことが知られています。
文字を持てなかったのではなく、
文字を持つほど
文明が遅れていなかったのかもしれない
とも言われているようです。
ビラコチャ神と縁があると
言われたからではありませんが、
なぜかアンデスの山の中と日本は
似たような雰囲気があるように感じています。
コロナ禍が完全に終結するまで、
ペルーに出かけていくことはないと思いますが、
それでも私にとってのマチュピチュを
心の中で感じていきたいと思っています。
10月15日に大阪で開催する
お金のトラウマを取り除くための講演会を主宰してくれる
アーシャさんに誘っていただいて、
小さな聖書塾に参加させていただきました。
元々は、赤塚高仁先生の
イスラエルツアーに参加した
友人たちで作った勉強会なのですが、
いまは有志が集まって
ちゃんと聖書を持ち寄って
勉強を続けていらっしゃいます。
アーシャさんもそのメンバーですし、
親しい友人も何人か参加しているので、
大阪に出張したついでの気軽な参加でした。
赤塚先生は聖書漫談師を名乗っていて、
その宗教を離れた独自の聖書の読み方には
独特の驚くべきものがあります。
いまは、休止されているのですが、
一時は全国的に聖書塾が立ち上がっていて
新しい聖書の読み方を学んだ方が
大勢いらっしゃいました。
私も不肖の弟子のひとりですが、
正直聖書が血肉になっているわけではありません。
それでも、手元に聖書があり、
簡単なエッセンスは
少しずつ身についてきていることを時々感じます。
いまは、西洋文明の時代で、
私たちの生活の多くのことが
その中心である聖書から来ています。
1週間があって日曜日が休みなのも
聖書の創世記の記述が元になっています。
若い頃、アメリカの大学に通っていて
クリスマス休暇を利用して
車で旅をしたことがありました。
アメリカは便利な国で、
無計画な車での旅行でも、
ガソリンスタンドを探すことも、
食事を摂るのも、宿を探すのも
何不自由なくできました。
いまのようにインターネットや
スマホがあるわけではないので、
地図を片手に直感に頼っての旅行でしたが、
それでも何不自由なく快適に過ごせました。
しかし、12月25日のクリスマス当日だけは、
すべてのお店が閉まって
食べるものを調達できなくて
困ったことがあります。
それこそ、マクドナルドでさえ
開いていなかったのです。
その時は、コンビニだけが開いていて
事なきを得ましたが、
私の前にレジにいたおばあさんが、
若いアルバイトの男の子に、
「クリスマスは働いてはダメよ」
とお説教をしているのが印象的でした。
日本では、クリスマスには
ケーキを食べてフライドチキンを食べるぐらいで
厳粛に神様にお祈りをするという
習慣は根付いていません。
その代わり、私が子どもの時ぐらいまでは
お正月三が日は
全部のお店が閉まっていました。
だから、年末の間にお買い物をして、
おせち料理を作って
備えていたものです。
年末にテレビで
上野のアメ横の風景を中継するのは、
そんな文化の名残なのです。
そういえば、その頃の金融機関は
大晦日まで営業をしていました。
ある地銀の方に聞いたことがあるのですが、
東京支店でも夜遅くまで
大晦日の日に仕事をしている行員が
故郷でお正月を迎えられるために、
バスを待機させていて、
すべての勘定が合ったら
バスに乗って一緒に故郷を目指して
帰ったものだというお話でした。
便利になるのはすばらしいことですが、
そんなエピソードを思い出すと、
文化を継承することも
忘れないようにしたいものだと思います。
日本の祝日のほとんどは
神話や皇室に関する行事が元になっています。
シルバーウィークで長期休暇を
楽しんでいらっしゃる方もいると思いますが、
秋分の日は明治11年に
秋季皇霊祭として制定されたものですし、
ちょっと先になりますが
文化の日は
明治天皇誕生日であり、
勤労感謝の日は
新嘗祭です。
占領政策で
元の意味は隠されるようになりましたが、
そろそろ元来の神話を語り継ぐ
文化を取り戻す必要があるのかもしれません。
聖書塾で神話カタリストの
武田光司先生にお会いしました。
「神話で在り方を整える」
(建設経済新聞社)
という著書を出していらっしゃるのですが、
東京に帰ってから読ませていただいたのですが、
素晴らしい内容でした。
わかりやすい語り口になっていて、
神話の世界が
生き生きとよみがえってくるようです。
私も、戦後教育を受けてきたので
神話については
ほとんど知識がなかったのですが、
赤塚さんたちとのお付き合いが深まるにつれて、
書かれている内容の知識については
いつの間にか、
身についていることの確認にもなりました。
一番、印象に残ったのは
武田先生が
令和時代の三種の神器として
以下のことをあげられていたことです。
・穏やかな心持ちでいるための 霊性
・人を愛しむ 仁愛
・大切な人を守る 勇気
楽しく神話を学びながら、
困難な時代を生ききるための
知恵や叡智に変えていきたいものだと思います。
私は、ついつい理屈先行で
難しいことを伝えようとしてしまいますが、
優しいお人柄がにじみ出ているような
神話カタリストから、
多くの大事なことを学ばせていただいたことに
感謝したいと思います。
今日のレポートは
懺悔から始めようと思います。
緊急事態宣言が出ていた時、
仲のいい友人たちと
どうしても飲みたくなり
京都のホテルの部屋に泊まって、
部屋飲みの企画をしたことがあります。
多分、飲食店でお酒が飲めるのは
19時30分までにオーダーしたものだけで、
20時を過ぎたら閉店になるというルールでした。
19時30分は過ぎていたのですが、
どうせなら
お寿司をテイクアウトさせていただこう
という話になり、
はじめて入るお寿司屋さんに
飛び込みで入ったことがあります。
残念ながら、そのお寿司屋さんは
テイクアウトには対応していなかったのですが、
一緒にいた友人がお客さんの中に、
私は知らない人だったのですが、
偶然とても仲のいい方を見つけました。
そのお店は厳格にルールを守っていたので
残念ながらアルコールは飲めなかったのですが、
常連の友人ということで、
大急ぎで美味しいお寿司を握っていただき
とても満足させていただいたことがあります。
その時の常連さんが山田ヒロミ先生です。
その後、そのお寿司屋さんに
私も時々顔を出させていただくようになったのですが、
全然アポイントは取っていないのですが、
大体いつもヒロミ先生はいらっしゃるので
すっかり飲み友だちになりました。
私は、イメージでは
スピリチュアルや自己啓発などの
目に見えない世界のことに
とても興味が強いと
思っていただいているような気がします。
しかし、私が書くものを読んでいただくと、
実は政治経済から地政学などの
現実的な分野が圧倒的に多いことに
お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さらには社会学や文化人類学、
はては哲学や物理学に至るまでの
学術的な広い分野にも興味はありますが、
残念ながら自己啓発の分野は
それほどの興味を持っていません。
実際に、その分野のご著書の
献本をいただくことがよくあるのですが、
机の上に積読になってしまっています。
ヒロミ先生は
自己啓発の分野のベストセラー作家で、
ご著書の累計発行部数は
10万部を超えるそうです。
ただ、本来なら
私の好きな分野ではないので
友人にはならないと思うのですが、
京都の裏話を聞かせていただき、
さらに先生が推薦される
マニアックな神社をご紹介いただくなど
とても楽しい友人のお一人になっていただきました。
やっぱりご著書に書かれておられる通り、
並外れた引き寄せ力をお持ちのようです。
そんな極意を教えてくれるご著書を
ご献本いただきました。
濱田まゆみ先生との3冊目の共著になる
「実践版 未来先取り日記369」
(大和出版)です。
サブタイトルが
「朝3分のなぞり書きで、
引き寄せの神様がやってくる」
になっています。
実は、結構珍しいことなのですが、
ちょうどこの原稿のネタを
探していたタイミングでもあったので、
なぞり書きを
実践させていただきました。
これから毎日、続けていくのは
私のいい加減な性格を考えると
難しいと思うのですが、
会社に出社する日には
しばらく続けてみようかと思っています。
実は、この本は
明日9月15日から
書店などでの販売が始まるようなのですが、
15日からプレゼント付きの
新刊購入キャンペーンが行われるようです。
私は、インターネットでの
新しい手法に疎いので、
新刊購入キャンペーンなどにも
普段ならほとんど反応しないのですが、
お世話になっている
ヒロミ先生の引き寄せ力で
まさにピッタリのタイミングで
私の手元にやってきたので、
今回は紹介させていただくことにしました。
これを読んでいただいている
読者の皆様にとっても、
私を通じて
ヒロミ先生の引き寄せ力が
必要な人のところには
届いているのではないかと思いますので、
ぜひ、新しい生き方を引き寄せるために
買っちゃっていただければと思います。
もう一つ、
めったにしないことを書いてしまうと、
実は私は
お寿司をあまり食べないようにしています。
父が大変敬愛していた
医師の矢山利彦先生の教えや、
定期的に診察していただいて
矢山先生の考え方を実践されている
静岡県富士宮市の
青木クリニック委員長の青木秀夫先生
(ご著書
「「バイオサンビーム」で病気が治った」
(風雲舎)は名著です)
などのご指導で
お刺身やお寿司やサラダなどの
生ものをなるべく食べないように
気を付けているからです。
だから、京都のお寿司屋さんは
ヒロミ先生を紹介してくれた友人
(お分かりの方も多いと思いますが、
赤塚高仁さんです)が
無類のお寿司好きなので入ったお店でした。
矢山先生に怒られてしまいそうですが、
こういう引き寄せをいただくと、
本当は大好きなお寿司を楽しめる
絶好の機会をいただけたと喜んでいます。
京都でお寿司というのも不思議ですが、
また赤塚さんやヒロミ先生と
京都の夜を楽しみたいと思っています。
2008年のリーマンショックの後、
世界の先進国は競うように
異次元の金融緩和を実施しました。
それによって
お金が市中にたくさん出回るようになりました。
そんな中で、
ひとりかたくなに
伝統的な金融秩序の維持をしていた日本だけ、
お金が出回る量が比較的少なかったので、
円高が進んでいき
日本の産業の競争力が失われ、
企業は海外に生産拠点を移していきました。
大企業が生産拠点を海外に移すと、
そこに製品を納めている
会社も移っていくことになり、
サプライチェーンが
日本から失われるきっかけになりました。
その状態を改善するために登場したのが、
2012年の安倍政権のアベノミクスであり、
翌年日銀総裁に就任された
黒田総裁の異次元の金融緩和策、
通称黒田バズーカだったのです。
これによって過度な円高が訂正され、
日本でも市中にお金が回り始めたので、
株高や不動産高が実現しました。
株や不動産を持っていない庶民には
恩恵が行き渡らなかったという
批判はありますが、
経営者の実感から言うと
景気の回復を感じられて、
少なくとも前向きに設備投資をして
この波に乗ろうという感覚は共有されました。
そこに、コロナ禍が襲い、
日本も世界も
休業補償や失業補償のための
お金のバラマキをしました。
今度は、その過剰流動性によって
世界中がインフレになりました。
欧米ではコロナは過去の出来事と
とらえられるようになり、
外出時にマスクをすることもなくなってきました。
だから、いままで我慢していた
消費が急回復して需要が増えたこともあり、
人手不足が深刻になりました。
それによって、賃金が上がり、
景気回復が感じられる
正常なインフレ状態になってきています。
ただ、その水準が
許容範囲をはるかに超えているので、
FRBをはじめとする先進国の中央銀行は
利上げを実施するようになりました。
最近まで、市場との対話を望んでいた
マーケット関係者の期待を裏切り、
どうもFRBの当面の目的は
株価を下げることにあるようだという
観測がいまでは広がってきています。
リーマンショック後とは逆に、
日本だけが必死の企業努力により、
企業間物価(卸売り物価)は
欧米並みの水準で上がっているにも関わらず、
消費者物価はまだ低水準に保たれています。
でも、企業努力の大半は
給与の抑制によるものではないかとも感じられます。
少子化が進む日本では
従業員を大切にすることが
長期的には生き残りのポイントになるので、
いまは逆に値上げを実施して
賃金を上げることができる企業の方が
強くなる確率は高いのではないかと思います。
そうなってくると、
今度は政治的な圧力がかかってきて、
最低賃金を上げなければいけないという
議論が出てくる可能性が高くなってくると思います。
逆にいうと、
それができなければ
日本の国際競争力はますます弱くなっていき、
日本の安売りにますます加速度がつき、
日本が外国勢に
買い占められてしまう状態になっていきます。
それを避けるためには
賃上げが強制的になされるような事態も考えられ、
それに備えるためには
経営者としては企業体力を高めておく必要がある
ということになるのかもしれないと感じているのです。
ずっと我慢して値上げを回避していき、
企業体力がなくなっている状態で
賃上げを迫られると
会社が倒れてしまう可能性が高くなります。
経営者にとっては、
効率化を図って人員削減を実施するか、
値上げをすることが大切になってくると思っています。
ただ、値上げは大変怖いことです。
品質に対して日本の消費者は
大変見る目が肥えているので、
安易な値上げをすると
簡単に離れていってしまう可能性が高いと思います。
だから、値上げをするなら、
少なくとも値上げ分以上の付加価値を
上げておくことが肝要になります。
ここが正念場ですが、
付加価値を上げながらの
値上げができる体力をつけていくと
企業体質が強くなります。
幸いに円安が続いていますので、
海外の会社との企業競争力は強くなっています。
サプライチェーンを伴うような
大企業の国内移転は
急速には進まないと思いますが、
中小企業ベースでみると
輸出などは各段にやりやすくなっています。
また、特に高級品、
例えばワインやウイスキーなどは
いままでほとんど輸入に頼っていた分野でも
国産の商品の競争力がついてきているので、
需要が国産品に移っていく
予兆は見られるようになってきています。
いったんは、
長年の習慣になっている
デフレ経済下での対応を見直し、
インフレに対応していくために
付加価値を上げるという
日本流のプラスアルファを伴いながら
値上げを実行することに
経営者の方は挑戦していただきたいと思います。
これは個人の立場にもあてはまり、
いまは、自分の価値をいかに上げていくかが
大事な時だと思いますので、
ここで強い体力
(個人の場合は、
他人にできない固有の価値を確立する)を
つけていくことに
挑戦していきたいと思っています。
最近、親しくお付き合いさせていただいている友人は、
きっかけを考えてみると、
ほとんど赤塚高仁さんのイスラエルツアーで
知り合った人たちのような気がします。
赤塚さんが2年前に出された
「お父さん、日本のことを教えて!」
(自由国民社)が、
出版から2年経って重版になったそうです。
ロングセラーになって、
長い年月にわたって
多くの人に読み続けられる本になるのかなという
予感がする快挙だと思います。
本田健先生は、
本を書く時には
長い間読み続けられるロングセラーになるように、
30年後の未来で通用しないと思われる内容は
書かないようにしている
と話しておられました。
赤塚さんのこの本も、
そんな30年経っても50年経っても
読み伝えられる本になって欲しい名著だと思います。
イスラエルで友人になったお一人が
福田彩子さんです。
福田さんは、
曼荼羅アーティスト・アーシャとして
活動しておられます。
ホームページから
メッセージの部分を引用させていただきます。
(引用開始)
ある日、天から届きました。
父の忌明け法要後のある日、
それは突然やってきました。
私はこれまでに
神仏の教えについての知識もなく、
絵を描くことは苦手としてきましたが
その日を境に何かに取りつかれたかのように
点描曼荼羅を寝食忘れて描き続けることを止められず、
力尽き果てると気を失うように
その場で倒れこむという日々が続きました。
けれどもそれは
最愛の父を亡くした私にとっての慰めであり、
癒しであり、
天と繋がれるきらめきにも似た至福の時間でした。
曼荼羅は父からの、そして天からのギフトです。
縁あってご覧いただく皆様にも
何かひとつでも響くものをお届けすることができるなら幸せです。
(引用終了)
ご自分の意志ではなく、
神さまによって描かされた曼荼羅を
ぜひじっくりとご覧いただきたいと思います。
アーシャさんは普段は曼荼羅を描いたり、
描き方を教えたりする活動をされているのですが、
それに加えて
世の中に伝えるべきことがある人の
セミナーや講座の運営もやっておられます。
私の7月の大阪での講演をお聞きいただいて、
スピリチュアル的な考えに基づくお金の話を
ぜひ講座にしたいとおっしゃっていただきました。
最近、内容についての打ち合わせを
オンラインで何回かさせていただきました。
赤塚さんをはじめとして
共通の知り合いが何人かいるので、
ついつい雑談になってしまうので
話が進まないのですが、
先日、大阪に向かう特急電車の中で
2時間強お話する機会ができました。
お金の話をしているうちに、
話はインフレとデフレの話になっていきました。
アーシャさんはさすがに
講座の運営に慣れておられて、
雑談を重ねるうちに
大事なポイントを瞬時に抑えていって、
そこを深堀するように指示されます。
でも、インフレの話は
なかなか腑に落ちていただけません。
それで、アメリカと日本の
ガソリン価格のインフレの違いについての
説明をしてみることにしました。
アメリカではガソリン価格が高騰して、
それが生活に大きく影響を与えている
悪いインフレになっているが、
日本ではあまりガソリン価格は上がっていない。
それは、元々ガソリンにかかる税金が高く、
それがバッファーになって調整されている。
そして、そんな制度を作ったのは
田中角栄元総理で、
角さんはインフレとその税金を使って
道路網などの建設という公共事業で
経済の活性化を成し遂げた
大政治家だという話になっていきました。
そして、それは
みんなが知っている
ケインズという
大経済学者の理論に基づくものだ
というお話をしたら、
「ケインズって誰ですが?」
と聞き直され
絶句してしまいました。
ジョン・メイナード・ケインズ男爵は
20世紀前半を代表するイギリス人経済学者で
第二次大戦後の西側の
経済政策の基本的考えとなった
ケインズ経済学を創った大経済学者です。
1980年代になって
サッチャーやレーガン政権が
新古典派経済学を採用するまでは、
経済学と言えば
ケインズの理論を精緻にしていくことであり
(マルクス経済学も実は結構強かったのですが、
私は歴史的に決着がついていると考えています)、
西側各国の経済政策も
すべてこれに基づいて作られました。
前述のように、
戦後では田中総理が一番うまく活用して、
日本の高度成長期を作るのに
多大な貢献をしたと私は考えています。
政治経済や金融の勉強が大好きな私には
世の中にケインズの名前さえ
知らない人がいるのが信じられないのですが、
アーシャさんが
FBで募ったアンケートの結果は、
ほとんどの人が名前すら聞いたことがなく、
名前を知っている人でも
詳しくはわからないという回答でした。
私の常識は
世間の非常識なのですね。
ちなみに、にんげんクラブの
"こだまゆうこさん"も
名前も知りませんでした。
講座が実現したら、
ケインズを知らない人にもわかりやすい、
お金の話と
少し経済学の話などもしていこうと思います。
やっぱり金融経済が
世の中を牛耳っている時代なので、
多少でも知っていくと
陰謀論の背景も見えてくるようになると思っています。
とりあえず、
会場が天満橋のドーンセンターで
14時頃から、
会費は多分5千円ぐらい
ということだけしか決まっていませんが
10月15日(土)に大阪で、
できれば講座開催のための
プレ講演会を開催したいと思っています。
多分、後日有料で動画配信もしたいと思っています。
関西方面の方は、
ぜひ日程だけあけておいていただければと思います。
歴史的な名著ともいえる
ロバート・キヨサキ先生の
金持ち父さん 貧乏父さん
(筑摩書房)
を読まれたことはあるでしょうか。
3年ぐらい前のことだと思いますが、
来日されたキヨサキ先生の講演を
少しだけ聞かせていただいたことがあります。
私の勘違いかもしれませんが、
日本のことが
あまりお好きではないように感じました。
1947年生まれの日系四世で
おじさまの中には
太平洋戦争で日本と戦い
戦死した人もいるそうです。
また、真珠湾攻撃の犠牲者になられた
ご親戚などもおられたのかもしれません。
個人の歴史というのは
不思議なご縁のつながりで
複雑なものです。
日系人だからといって
日本が嫌いな方もいれば、
逆に皇室のことが大好きで
皇族が訪問されることを
楽しみにしておられる
南米の日系人のお話もよく聞きます。
キヨサキ先生は
ウイキペディアの情報なので
どこまで正確かはわかりませんが、
高校を卒業後
海兵隊に入隊されて、
苦労をして
ビジネスマンとして成功します。
そして、大ヒットベストセラーを
書かれたわけですが、
私の独断と偏見の読み方ですが、
「金持ち父さん貧乏父さん」で
書かれていることは、
税金を合法的に節税して
なるべく払わないようにすれば、
お金持ちになるということが
書かれていたように思います。
舩井家は、
父は昭和一桁生まれで
祖父母は大体明治の晩年の生まれの家系です。
だから兵士として徴兵されておらず、
戦争の犠牲者をあまり出していません。
大正の晩年生まれの
戦時中にちょうど徴兵されるような家系にいると
靖国神社に祀られている
英霊がいるのだと思いますが、
舩井家の関係では
私が知る限りでは
該当者は存在していません。
それでも、父は中学生の時に
機銃掃射にあった経験などを持っていましたし、
音痴だったのは
焼夷弾が近くで爆発したことがあり、
ちょうど音楽を聴き分ける聴力が
失われていたからだったようです。
だから、
戦争は絶対にしてはいけないという
強い思いを持っていました。
でも、アメリカの
戦後の占領政策がよかったからなのか、
現実主義者だっただけなのかはわかりませんが、
アメリカのことは
特に好きでも嫌いでもなかったようです。
ただ、どちらかというと
アメリカよりはヨーロッパに対する
あこがれが強かったようで、
スイス人などの知り合いが多くいて、
そこから超一流の本物に対する見識を
深めていったように思います。
話はだいぶそれてしまいましたが、
(合法的に)税金を払わなければ
お金持ちになれるという
単純な真実を書籍化して出版してしまうのは、
アメリカ人だからできたことで
ヨーロッパの一流人たちは
そんなことは常識なので、
とても本にしたりはしないだろうと思います。
父の時代までのように、
幼少時に漢文の素読をしていたような世代には、
ヨーロッパ人同様の教養のようなものが
そこはかとなく漂っていたような感じがしますが、
私と同世代以下になると
アメリカの(いい意味を含めて)
下品な文化の影響が強くなり、
直接的なものの考え方が
平気に表明できるようになってきたように思います。
久しぶりの投資に関する本である、
佐藤治彦著
素人はボロ儲けを狙うのはおやめなさい 安心・安全・確実な投資の教科書
(扶桑社)
を読んでそんなことを感じました。
著者は、年齢でいうと
(実は同じ大学の同じ学部出身)
少し先輩で
外資系の金融機関に勤めた後、
投資やお金に関するベストセラーを発売して
テレビにもよく出演されている方のようです。
途中に年金やふるさと納税制度を使って
合法的に節税する手法が出てくるのですが、
こちらの部分は実用的で
とても分かりやすいのが印象的でした。
やっぱり、
直接的に元も子もありませんが、
節税するのが
お金を貯める一番の方法になると思います。
そして、もうひとつ感じたのが、
後半で述べられている
投資手法に関しては
本当に十人十色だなということです。
やっぱり私は、
佐藤先生が批判している
ドルコスト平均法
(毎月一定金額を同じ銘柄に投資続ける手法。
安いときにはたくさん買えるので、
思惑が入らない投資ができやすい)
がいいと思いますし、
お金の師匠である
竹田和平さんが実践されていた
バリュー投資
(割安株を探して買う)
の手法が一番わかりやすくて確実だと思います。
確かに佐藤先生が言われるように、
トレンドとして
安い時を見逃さないようにして
買うのができれば一番いいのですが、
後講釈はいくらでもできますが、
事前にそのタイミングを見つけるのは
難しいような気がします。
でも、和平さんは
いけないことをすると
(胃腸が弱かったので)
お腹が痛くなるという特技
(弱点を見事に転換しています)
を活かして
バブルにも踊らなければ、
バブルの崩壊も
ほぼ無償で乗り切ったことを考えると
佐藤先生の手法を
実践していたことにもなります。
確実なのは、
ちょっとあさましい
(実際に本の中では
節約モードになり過ぎないことが
大事だと書かれています)
ようにも思えてしまいますが、
確実に税金を節約して、
少しでも得をする商品を探していくことが
有効だと思います。
どちらにしても、
お金の儲けのことを考えることに対して
罪悪感を持つ必要はないと思いますので、
本書
(他の類書でももちろんOKです)
を読んで
お金持ちになる方法の第一歩を
学んでいただけるといいかなと思います。
大きな流れから言うと、
資本主義の最後のあがきだともいえる
新自由主義経済が
終焉の時を迎えようとしています。
規制緩和をして、
自由競争を尊び、
弱肉強食で競争力をつけていくことで
世界との経済戦争に
勝ち残っていくという戦略ですが、
その勝者の米中両国が
これから長い目で見ていくと
衰退していくことが明らかになってきました。
新自由主義の特徴は
自由競争を何よりも尊ぶこと。
そのためには、
地球環境の劣化や
貧富の格差の問題には
目をつぶって見ないようにするという戦略は、
東側の共産主義陣営に打ち勝つためには
有効な戦略でしたが、
もはや弊害しか感じません。
いまは、その新自由主義の
最後のあがきの中でも
最終ステージに入っていて、
戦争まで起こして
無理やりインフレの状態を
作り上げようとしています。
新自由主義経済で蓄積した矛盾は
インフレを起こすことでしか解決できないので、
その究極の有効需要を作り出すための
戦争は避けて通れません。
しかし、情緒を切り離した科学技術の発展で
人間は相対性理論や量子力学を生み出して
核兵器を開発してしまいました。
今度、大国同士の第三次世界大戦が始まると
核戦争になります。
それは、
人類が滅びていく道になるに違いありません。
プーチン大統領を英雄視する見方は
間違っていないのかもしれませんが、
とても危険です。
戦前の日本の陸軍主体の政府や
北朝鮮を考えてみれば
一目瞭然でしょう。
共産党が一党独裁で
すべての人民のプライバシーを一手に握って
国民をコントロールする中国の政治体制には
恐怖を感じますが、
失うものがある中国の軍事力は
本来の意味での
大国としての期待ができるので
問題は少ないのかもしれません。
真の大国である米中の争いになれば、
トゥキュディデスの罠
(従来の覇権国家と台頭する新興国家は必ず戦争する)
の原則に従って、
両国はやがて共倒れになっていきます。
その時に、
「もののあはれ」が理解できる
日本人の意識文明を開化させることで、
救っていけばいいのだと思います。
アベノミクスのおかげで、
日本はとりあえず
経済的には世界諸国と
そん色のない状態になって、
スタートラインに立てるだけの
体力をつけることができました。
しかし、インフレ状態は
戦争につながることを考えると、
ここはじっと我慢して
デフレに耐えて、
米中両大国が共倒れしてくれるのを待つのが
正解なのかもしれません。
日本経済は
リーマンショック後に
アベノミクスが始まるまでの間に
時間がかかりました。
これは、正統派経済学の考え方に
しがみついたものですが、
そのいい意味の貯金があり、
欧米ほどのひどいインフレになることを免れました。
この強みを活かして、
賃金上昇を伴う
いいインフレに誘導することができれば、
再び経済力を取り戻すことができます。
それから、じっくりと
軍事大国化を目指していけばいいのだと思います。
世界はまだもう少し
進歩が必要だと思います。
本来は戦争を起こすインフレ経済ではなく、
日本が耐えてきたようなデフレ経済で
平和な世の中を作る方がベターだと感じますが、
人口知能(AI)技術が完成するまでは、
進歩を進めていくことが大事だと思います。
アインシュタインが1905年に
特殊相対性理論を発表してから
広い意味での量子力学の研究が始まり、
それからたった40年後には
人類は原子爆弾を完成させて
広島と長崎に投下されました。
それから30年後の1970年ぐらいに書かれた
日本を代表する数学者であった
岡潔先生の文章を見ると、
量子力学は原水爆しか作り出していないと
批判していました。
しかし、量子力学は
もう一つコンピュータという
大きな恩恵を人類にもたらしています。
私たちが実際にコンピュータの恩恵を
実感できるようになったのは
今世紀に入ってからではないかと思います。
そして、その最終到達系として
AI技術があります。
まったく理系も文系も取り混ぜて、
まったく研究分野が違う
科学者の飲み会に参加したことがあります。
会話のレベルが高すぎて
ほとんど内容は理解できなかったのですが、
共通の話題が
AIであるということだけはわかりました。
異分野の学者同士でも共通しているのは
研究に必ずAIを用いていることで、
彼らの共通言語が
AIになっている現実を垣間見ました。
そこから、AIの進歩は
絶対に止まることがないことが確信できました。
自動運転技術や
自動翻訳技術などが実用化されると、
私たちの生活は根本から変わります。
人類は生活の糧を得るという意味において
労働からは解放されるようになるのは
確実だと思います。
世界中の人々が
真に豊かで平和な時代を享受するためには、
AIの発達は必要なことだと私には思えます。
多分、40年ぐらいで
そんな技術開発は完成するだろうと思うので、
その時に向けて
精神性を上げておくことが
大事なポイントだと思います。
そして、精神性を上げることは、
他人を攻撃しないということだと思います。
ワンネスでみんながつながっていて、
人類社会あるいは大自然という
大きな集合意識を作っているのですから。
本来は対立することを考えるのは無意味です。
そんなことをすべての人が
当たり前のように実感できることが、
AI時代には大切になると思いますし、
そこにこそ
人類の役割があるのだと思います。
昨年実施された
第56回NHK障害福祉賞第一部門
(障害のある本人の部門)で
最優秀賞を受賞した
竹内智香さんの
「保育士の卵、ワケありにつき
~ちょっとそのカラ破ってみない?~」
を読ませていただく機会がありました。
竹内さんは発達障害を抱えながら、
子どもの頃からの夢であった
保育士になるべく
北海道文教大学こども発達学科に
通われていました。
私は、同大学学長の渡部俊弘先生と
親しくしていただいていて、
表敬訪問した際に
作品のことを教えていただきました。
受賞作は上記のNHKのホームページで
全文が読めるので
ぜひお読みいただきたいと思いますが、
久しぶりに清々しい思いを持ちながら
感動を感じています。
アスペルガー症候群(AS)や
注意欠如・多動症(ADHD)、
それに自分の意図とは無関係に
身体が動いたり声が出たりする
チック障害という
発達障害者だと診断されていることを
作品の中で語っています。
しかし、その特性を逆に活かして
竹内さんだからこそできる
保育を見つけることに
挑戦していきました。
そして、自分の発達障害に向き合い、
特性を知って対処する方法論を
一つひとつ考えていった。
保育士という
夢に向かって進んでいく姿勢には
感動せざるを得ませんでした。
(引用開始)
そして、発達障害は
上手く生かせば良き相棒である。
記憶力と論理的思考力は、ASの特性。
発想力と行動力は、
ADHDの特性と言える。
周囲に助けていただく場面も多いが、
良さを伸ばせば恩返しができる。
自分を責める必要も、
他力本願になる理由もない。
自分の足で確実に立ち、
感謝を行動で示していく姿勢が肝心なのだ。
(引用終了)
いま、私たち一人ひとりが
竹内さんのこの姿勢を
学ぶ必要性があるのだと思います。
時代は大きく変化していて、
いままでの社会で生きていく上で
大事だった型がどんどん崩れ始めています。
発達障害の方は
型にはまって生きていくのは
苦手だったのかもしれませんが、
いまは誰もが型を外れて
本来の持っている自分らしさに従って
生きていくことが
求められている時代になってきたと
強く感じているからです。
だから、みんなが竹内さんのように
自分の特性を直視して、
自分にとって
何が最も自分らしく生きられるのかを
考えるべき時が来ているのだと思います。
発達障害を克服して、
発達障害のカウンセラーや
能力開発のコンサルティングを手掛けている
吉濱ツトム先生と
初めてお会いした時の別れ際に、
「勝仁さんも間違いない
アスペルガーだと思います。」
と言われたことが忘れられません。
一流大学で教授をしているような人たちも
大なり小なりASの要素を持っていて、
だからこそ
その分野で超一流だと呼ばれるような研究が
できるのだという話を
聞かせてもらったこともあります。
いままでは、
大学の先生や私のような立場にいると
発達障害の要素を活かせる
珍しい事例だったのかもしれませんが、
人間は大なり小なり
何らかの障害を持って生まれているのだと思います。
そして、いままでの型にはめる社会では、
多くの場合
それは困った特性だったのですが、
これからはそれを生かす時代が
やってきたように感じています。
子どもたちは感性が豊かなので、
大人のウソをすぐに見破ってしまいます。
元、教師であった本物研究所社長の佐野浩一は、
「子どもたちに話すときは本当に緊張する」
とよく話してくれます。
確かに、私はほとんど
子どもたちに対して
話したり書いたりする機会がないので、
その怖さを感じたことはありませんが、
きっとそれは
さぞかし自分と向き合う作業に
なるのだろうなあという感じはしています。
戦争が起こったり、
ウイルスのパンデミックが起こったりという
大変な時代を私たちは生きているのですが、
逆に言うと
自分らしさを生きられる時代というか、
生きざるを得ない時代に
差し掛かっているのかもしれません。
ちょっと失礼な表現になってしまいますが、
発想力が豊かで行動力にあふれている
渡部学長も
多分にADHDの要素を
持たれているのかもしれませんし、
ボツリヌス菌の研究者としても
超一流の業績をあげておられることを考えると
ASの要素も持たれているような気もします。
いろいろな困難に向き合われても、
それにひるむことなく
いつの間にか解決策を考えだして、
学長としてどんどん面白いことに
挑戦されているからこそ、
竹内さんのような学生を受け入れるだけの度量を
北海道文教大学は
持たれているのかもしれません。
年齢で言うと大先輩の渡部学長や、
私よりもずいぶんと若い竹内さんに負けることなく、
私は私の特性をしっかり生かして
生きていきたいと思います。
何となく、最近は疲れたなあと
感じることが多かったのですが、
この原稿を書くことで
お二人の真摯な姿勢に感動して
元気になってきました。
私も、そんな影響を
世の中に与えていけるような人間になりたいと思います。
本物研究所の販売店をしていただいている
「未来健康サロン 寺子屋」を運営されている
CCA株式会社の大沢貞敦社長のご著書
蘇生の靈草【マコモ伝説】のすべて
(ヒカルランド)を
楽しく拝読させていただきました。
多分、10年以上前のことですが
群馬県高崎市にある
CCAの事務所を
訪問させていただいたことがあります。
当時は確か
悩みを抱えている人の相談場所を作り
特に自殺防止の活動を
されていたような記憶があります。
かなり個性の強い方が多い
本物研究所の販売店の中でも
忘れられない存在になりました。
本物研究所は
20年近い活動をさせていただいています。
私は、実際に健康食品などの
販売をすることは苦手で
ほとんど実際の経営には
かかわったことはないのですが、
ときどき社長の佐野浩一に誘われて
販売店様に対して開催するイベントに
参加させていただいたりしております。
大沢社長をはじめ多くの
長い間販売店を
続けていただいている方々がいて、
時には
かなり厳しいご意見もいただきますが、
佐野のキャラクターが作りあげる
そんな濃密な人間関係は
すごいなあと
いつもうらやましく思っています。
私は、大沢社長が
マコモの普及の活動をされていることは
本書を読ませていただくまでは
存じませんでした。
しかし、出版社から献本いただいた本の中で
特に光って見えていたので
気になった本でした。
ただ、マコモと大沢社長が
結びついていなかったので、
特に読もうとは思っていなかったのですが、
フェイスブックを何気なく見ていて
大沢社長のご著書だとわかったので
一気に読んでしまいました。
とても面白い本だったので、
当レポートで
お知らせさせていただきたいと思いました。
真菰は本来は
稲よりも先に
日本では知られていた
イネ科の植物であること、
大麻のように
日本の霊性や
もっと現実的なところで言うと
環境改善にとって
欠かすことができない
重要なものであるという大事なことを
まだしっかりと
理解できているわけではありませんが、
本書のおかげで
ある程度知ることができました。
アメリカのセレブは
ワイルドライスという認識で
マコモ米を喜んで食べるそうです。
白米に比べて
糖質は3分の1ですが、
ビタミンやミネラルは多く含まれていることが
支持されている理由だということです。
ただ、日本人にとっては
美味しいものではないし、
日本で現在栽培されている真菰は
ほとんどマコモダケで
お米は取れないのだそうですが、
どちらにしても
環境改善には劇的な効果があるようですし、
神道の儀式にとっても
欠かすことのできない大切なものだということは
間違いないようです。
美味しく食べるコツを考えるのは
日本人の得意とするところなので、
そういう方面にも
広がっていけばいいなと思っています。
一説には
広島長崎の原子力爆弾の影響はすさまじく、
アメリカの研究者の間では、
75年間は草木も生えないと思われていたのですが、
真菰はわずか1週間で
芽が出てきたそうです。
そして、その分析をしてみると
放射能が検出されなかったので、
マコモ菌は放射能すら
無害化してしまう効果があるかもしれないと思われ、
そんなすごい植物の存在を放置すれば
日本の統治に影響が出ることを恐れて、
GHQが水辺にいくらでも普通に生えている
真菰を絶滅させるために
護岸工事を積極的に進めていって
実質的に禁止していったという
意見もあるようです。
私の周りでも
感性の鋭い女性が
水田でマコモダケではありますが、
真菰の栽培に取り組むようになってきました。
そして、本書を読んで
健康食品としてのマコモも
かなり顕著な効果が出ているらしい
ということがわかりました。
大沢さんは、
マコモという商材に巡り合い
神さまの意志で
これを広げる活動をすることになったと
確信されています。
これだけの素材を扱うからには、
まずその前にお試しがあり、
いろいろな病気に倒れたりもしたようですが、
それでマコモを扱う本質に
気が付いていったようです。
この手のお話はあまり得意ではありませんが、
何となくこの話は
にんげんクラブの皆様に
知っていただいていた方がいいと感じますので、
紹介させていただいています。
いまの日本を取り巻く国際情勢は
かなりきな臭くなってきたように思います。
特に目先は
アメリカの下院議長の台湾訪問を巡って
米中が実質的に戦争状況になっていくことが
危惧されています。
米中の対立の一番の焦点は
台湾なのかもしれませんが、
沖縄や日本の本土も
十分戦場になる可能性があると考えるのが
一般的な意見だと思います。
そんなシビアな状況に加えて、
日本の経済力は
本当に弱くなってしまっています。
日本という国の存在自体が
危ぶまれるような状況にも思われるのですが、
私たちがしっかりと
日本を取り戻すための素材は
例えば真菰のように
十分用意されているような気もします。
そんなことも含めて
感性の鋭い女性たちや、
それと同等の感受性を持っている
大沢社長のような人が現れて
日本を救ってくれるのかなという気がします。
ただ、そのためには
やはり私たちがその存在を知ることが
大事になってくると思いますので、
本書でそれに気づけたことは
本当に良かったと思っています。
日本に暮らしていると、
このまま平和な日々が続いていくのだろうと
漠然と感じていますが、
ウクライナの市井の人たちも
まさか自分たちが
戦争に巻き込まれるとは
想像もしていなかったのではないでしょうか。
副島隆彦先生は
プーチンを罠に嵌め、策略に陥れた英米ディープステイトは
ウクライナ戦争を第3次世界大戦にする
(秀和システム)の中で、
2014年のマイダン革命などを経て、
ロシアとの戦争になる道は
着実に用意されていたことを
教えてくれています。
大正デモクラシー
(政治、社会、文化の各方面で
民本主義や自由主義的な
運動、風潮、思想が広がっていった)を
謳歌していたころの100年前の日本人も、
あれからたった十数年で
泥沼の中国やアメリカとの戦争に巻き込まれるとは
想像もしていなかったのだと思います。
ソ連からの独立を果たして
核兵器も放棄して
世界有数の農業国として
あるいはヨーロッパの一員として
未来に夢と希望をもって独立した
30年前のウクライナの人々も
いまの戦争や、
この戦争がいつ終わるのかわからない状態は
想像もしていなかったのだと思います。
先日、広島県呉市にある
海上自衛隊の基地を
見学させていただく機会に恵まれました。
歴史的な建築物である
総監部の見学が主目的だったのですが、
停泊している船にも乗せていただき、
魚雷やミサイルについての
説明もしていただきました。
5年ほど前に
ちょうど当時のトランプ大統領が
北朝鮮を攻撃するのではないかと
心配されていた頃にも、
同じ基地の見学を
させていただいたことがあるのですが、
5年前は基地の雰囲気に
まったく緊張感がなかったので、
攻撃はないなと思ったものですが、
今回は
もちろん私のような一般人に
悟られるような緊張感は出していませんが、
5年前に比べると
何となく取り繕っているようには
感じられないこともありませんでした。
見学には、
まったくプライベートの立場で
海上自衛隊の中堅の幹部の方も
同行してくださいました。
基地に行く前に、
ランチに名物の海軍カレーを
ホテルでいただいたのですが、
カレーを食べながら
軍人の社会的な地位についての
話になりました。
自衛隊が災害復興に
大きな貢献をしていることなどから、
昔に比べると
自衛隊員に対する世間の目は
かなり温かなものになりましたが、
それでも
高速道路のサービスエリアなどで
休憩を取られている制服の自衛隊員に
「ご苦労様です」
と声をかける市民は
皆無だという話になりました。
その話題を振ったのは、
やはり同行してくれていた
鹿児島県知覧町にある
「ホタル館 富屋食堂」の
特任館長の武田勝彦さんでした。
コミュニケーションの天才である
武田さんにのせられて、
アメリカに留学経験もある
中堅幹部の方は、
アメリカでは
軍服を着ていると
子どもたちから
あこがれのまなざしで見られる。
そして、例えば
スーパーのレジに並んでいると、
先を譲ってもらえる
という話をしてくれました。
アメリカに限らず、
命を懸けて国防を担っている軍人に
尊敬の念を自然に持つのは
世界の常識のようです。
そして、もう一つ大事なポイントは
通常の状況においては
一番戦争を嫌がり
平和を希求するのは
軍人であるということです。
当たり前の理屈ですが、
戦争が始まって
最初に死に直面するのは軍人です。
ウクライナ戦争においても、
多くのロシアの将軍が
犠牲になったという話を
報道で見ましたが、
国を守るために命を懸けていますが、
その命を無駄に使いたくないと
真剣に考えているのも
彼らなのだと思います。
戦争で儲けている人は誰なのか、
誰が一番得をしているのか
という大きな視点で物事を見るようにすると、
誰が実際に戦争を煽っているのかが
わかるような気がします。
副島先生の本は
そんな視点を教えてくれますし、
ここでは詳細は書きませんが、
本を読んでみると
実際に戦争の背景に誰がいて、
その人たちがどう戦争を煽っているのかが
わかってくるので、
興味がある方は
ぜひご一読いただければと思います。
ただ、この原稿を書こうと思ったのは
副島先生が
「ザ・フナイ 9月号」に
寄せていただいた記事を
読ませていただいたからです。
年間購読をいただいた方の手元にも
まだ届いていない可能性が高いですし、
大きな書店やアマゾンで
販売されるのは
8月1日ごろになると思います。
ここで、副島先生は自らを
「日本国のロシア支援軍の司令官(コマンダー)だ」
と言い切っています。
そして、ご著書の中でも
「プーチンが正しい」
と言い切っていらっしゃいます。
いまの日本の世論の中で
ここまで言い切られる勇気には
びっくりしています。
私の頭で理解できるのは、
プーチン大統領は
アメリカやその背後にいる
ディープステイトに
嵌められたのだろうということです。
しかし、だからと言って
英米が支配している
金融資本主義がすぐに終結して、
中露主体の世界秩序が
すぐに確立されていくことには
ならないと思ってしまいます。
やっぱりDSは強いです。
ここまで発達した金融資本主義が
現物を担保にする経済システムに戻ることは、
核戦争で世界が破壊されでもしなければ、
あり得ないと思っています。
甘いのかもしれませんが、
私は第三次世界大戦を何としても回避して、
核戦争が起こらない道を
模索していきたいと思っているのです。
梅雨が早く開けて、
暑い夏が始まったと思ったら
またぐずついた天気が続いています。
多分、天気予報を見ていると
梅雨前線のようなものが停滞しているので、
何らかのきっかけで
梅雨が戻ってきたというのが
本当のところのような気がします。
西日本などで心配されていた
秋以降の水不足は
心配がなくなったわけではありませんが、
四国の水がめと言われている
早明浦ダムの貯水量は
7月2日には31.0%だったものが、
7月19日には60.5%に回復しています。
今年は台風なども
たくさん上陸するような予感がするので、
自然災害には
気を付けなければいけませんが、
水が足りないという事態は
何とか免れるのかなと期待しています。
暑さと大雨の繰り返しで
ちょっと疲れがたまっています。
お決まりの飲みすぎに
出張による不規則な生活が続き、
ちょっと本気で
休みが欲しいと思っています。
3連休の最終日は
原稿を書く必要はありましたが、
家から出なくてもよかったので
久しぶりにゆっくりさせていただきました。
ちょっと寝坊をして、
昼寝もして、夜も早く眠りました。
前日は、
ちょっと長い出張から帰ってきたのですが、
あまりにも疲れていて
いびきが酷かったようで、
数部屋離れたリビングで
ゴルフの全英オープンの
衛星中継を見ていた子どもにも
よく聞こえたようです。
私の場合、
いびきの大きさと疲れは
比例しているようで、
しっかり休んだ日の次の朝、
かなり疲れが抜けてきてからは、
明確な夢を見ながら
同時に自分のいびきを聞いている
半覚醒のような状態になっていました。
不思議なのですが、
これも健康にとっては
あまりいい状態ではないのかもしれませんが、
とても気持ちがいい体験でした。
夢の内容はシュールなのですが、
勝手な解釈は
自分の中にため込んでいたシュールさが
どんどん解消されていくような気分です。
疲れの原因は、
広島県呉市で
いろいろ戦争のことを
考えたことだったのかもしれません。
呉市内から音戸大橋を渡って行く倉橋島に
大浦崎公園という場所があります。
音戸大橋がかけられている
音戸の瀬戸(海峡)は
平清盛が開削させたという
伝説があり有名ですが、
その近くにいまは
キャンプ場や海水浴場になっている公園が
日本海軍の秘密兵器の製造と
訓練基地であったということを
知る人は少なくなっているのではないでしょうか。
ここは1942(昭和17)年に
P基地と呼ばれる秘密基地が作られた場所で、
いまでもいくつかの痕跡が残っています。
昭和初期から
海軍は秘密裡に
(超小型の)特殊潜航艇の開発を
進めていたようです。
きっかけ1922(大正10)年に署名され、
1923(大正11)年に発効した
ワシントン軍縮条約や
それを拡大した
1930(昭和5)年の
ロンドン海軍軍縮条約で、
海軍の仮想敵国であった
アメリカに比して
戦力の増強を
かなり制限されたことだったようです。
潜水艦よりもかなり小さな魚雷を
2発だけ撃てる潜航艇で、
戦争が始まったときには
相手の船を沈めることを
期待されて作られたようです。
実際に、戦果は不明ですが
真珠湾攻撃にも使用されましたし、
フィリピン戦でも
かなりの数が投入されたのではないかという
記録も残っているようです。
沖縄線などでは、
改良や訓練がなされた
新型が投入され
守備の面で
それなりの戦果をおさめたようで、
きたるべき本土決戦の
海軍の主力兵器として
開発整備が進められていったようです。
ここから人間魚雷兵器(特攻兵器)
回天が作られていく
発想の元になったことでも
知られているのですが、
特に人命の損傷は多く
欧米諸国では
とても使われる代物ではなかったことから
戦後もほとんど
話題に上ることはありませんでした。
終戦の年である1945(昭和20)年5月には
蛟龍(こうりゅう:龍の幼生:
水中に潜み雲雨に会えば、
それに乗じて天に昇って
龍になるとされるという意)
という
2人乗りから5人乗りに
改良された潜航艇が
実戦配備され始めました。
呉のP基地から
沖縄本島の基地まで
自力で航海したという記録も残っていて、
もし本土決戦になっていれば、
アメリカ軍の上陸部隊を叩く
主力兵器として活躍した
可能性があるものでした。
しかし、実態は
乗員が横になって
休む部屋もなかったという
かなり劣悪な環境で、
なんとしても日本を守るために
必死になって兵器開発をしていた
当時の軍上層部の気概が
はっきりと感じられるように思いました。
そして、そんな非常識な兵器で
本当に敵に立ち向かえるのかと
後世の人は笑うかもしれませんが、
では一体どうしたら
本土を守れたのか考えてみろ
という叫びが
聞こえてきたように感じます。
その直後、
神風特攻隊の生き残りの方から
直接話を聞かれたという方の講演で、
(生き残りの人が)
簡単に平和を語って欲しくない
という話をされていたことを
聞かせていただきました。
必死に国を守るという思いの
先人の犠牲があったからこそ、
保たれている平和であることを
もう一度
かみしめていかなければいけないと
痛感しています。
安倍元総理が選挙演説中に
銃撃されてお亡くなりになるという
痛ましい悲報に愕然としています。
現代の日本で
そんなことが本当に起きるなんて
信じられない思いです。
犯人は元自衛官とはいえ、
密造銃で暗殺に及んだということです。
そんな安易な計画にも関わらず、
日本で最も影響力の強い政治家を
暗殺することができたことが
信じられません。
私が子供の頃に読んだ
イザヤ・ベンダサン著
「日本人とユダヤ人」
(角川文庫)には、
日本は世界の常識と違って
「水と安全はタダだ」
と書かれていましたが、
ペットボトルの水を
買うようになって久しいだけではなく、
要人警護やテロとの戦いについても
欧米並みの水準に
引き上げなければいけなくなったのかもしれません。
イザヤ・ベンダサンは
山本七平先生のペンネームで、
よく見てみると
「さあ、トイレに行ってがんばろう!」
という意味であることがわかります。
それぐらい
ふざけた名前のペンネームで
書いた本がベストセラーになるほど
平和ボケしていた日本も、
冷戦が終わって30年以上が経過して、
世界の安全保障の最前線に
否応なく
立たされることになってくるような気もします。
安倍総理のおかげもあるかもしれませんが、
参議院選挙で
与党と改憲勢力が大勝しました。
7年8か月にも及ぶ
第二次安倍政権でも
成し遂げられなかった憲法改正が
いよいよ視野に入ってきた予感がします。
自民党の党是でもある
憲法改正を否定できる立場にはありませんが、
岸田総理は
本音ではあまりやりたくないと
思っていらっしゃるようにも感じます。
でも、投票日の2日前に暗殺された
元総理の遺志でもあることを考えると、
このまま粛々と
憲法改正の発議に
向かって進んでいくように感じます。
もちろん、
ちゃんと国民的な議論を巻き起こして
国民全員が真剣に考えていく
必要はあると思いますが、
冷戦時のように
アメリカが無条件に
日本の安全を守ってくれる状態では
なくなってきたように感じますので、
どうしたら日本の安全保障を守れるかを
全員が考えるべき時が来ていると思います。
地政学で日本の将来を考えていくと
核武装を含めた軍事費の増大や、
当然アメリカとの相互保障が実現していくような
憲法改正を含める
いろいろな措置が
必要ということになっていくと思います。
ただ、鳥の目で見る
地政学を考えるだけではなく、
虫の目で見る生活者目線で
国民一人一人の視点に立った議論が
絶対に欠かせないと思います。
今回の参議院選挙でも
沖縄では
野党である
オール沖縄が推す候補が勝ちました。
復帰後50年を迎える
沖縄の返還時の悲願は
「核抜き、本土並み」が
達成されることです。
現実には、
米軍基地はほとんど減らずに
自衛隊の基地がどんどん増えて、
この願いとは
まったく逆行した方向に
進んでいってしまっています。
日本の安全保障上
もっとも大事な場所ともいえる
沖縄の人の意向を無視するような
憲法改正論議にならないようには
十分気を付ける必要があると思います。
民主主義は多数決が原則だということで、
自身がやりたかった政策が
住民投票で僅差で否決されたことで
政治家を引退した人もいます。
彼の主張がすべて正しいとは思いませんが、
2千票程度の僅差であったからこそ
逆にこの沖縄の人の民意は
尊重されなければならないし、
その意向をまったく無視して
憲法論議を進めていくことは
あってはならないのではないかと
個人的には感じます。
7年8か月もの長期政権を達成して
総理官邸の力が
あまりにも強大になった裏返しで、
既成政党に対する
アンチテーゼを打ち出す勢力が
いくつか出てくるようになってきました。
自民党以上に改憲に前のめりに感じる
日本維新の会の松井代表は
選挙速報のインタビューで、
(大勝した)自民党は
責任をもって
憲法改正の発議の手続きを進めなければならない
と発言されていました。
結党の1955(昭和30)年から
67年が経ち
馴れ合いに終始している自民党単独では
成し遂げられなかったことを
維新の会が背中を押す感じで進んでいくのも
安倍総理の遺したものかもしれません。
その維新の会のやり方に
反旗を翻す意味で
今回新たに
国会議員を輩出した政党もありました。
その当選した議員とは
友人とまではいいませんが、
何度か話したことがあり、
ツアーのメンバーとしてではありますが
海外旅行をご一緒したこともあります。
未知数ではありますが、
何かこれから
維新の会のように
政治の世界で新しい風を吹かせていくような
大きな勢力に成長していく
可能性を感じさせてくれます。
れいわ新選組や
NHK党を含めて
安倍元総理がかってない
強い政権を作ってくれたおかげで、
これらの新しい政治勢力が
生まれてきたのかもしれないことを考えると、
安倍総理の遺されたものは
やはりかなり大きなものであることがわかります。
志半ばで凶弾に倒れられたことは、
本当に痛恨の極みではありますが、
いろいろな面で
元総理が遺してくださった遺産を
私たちはしっかりと受け止めて、
素晴らしい日本や
世界の未来を創っていくために
進んでいかなければいけないことを強く感じています。
最後になりましたが、
安倍晋三元総理のご冥福を
心からお祈りさせていただきます。
みんなで力を合わせて
日本をいい国にして参りますので、
どうぞ安らかにお眠りください。
先週、関西への1泊2日の出張に出かけました。
また、感染者数が増えてきましたが、
よほどの事態にならない限り
もう一度経済活動に制限をかけるという方向には
動かないのでないかと思います。
繁華街の人手や飲食店の混雑状況、
それに新幹線や飛行機などの
交通機関の混雑状況も
コロナ前の7~8割ぐらいまでには
回復してきたように感じます。
私自身の行動範囲も
コロナ前の8~9割ぐらいには
戻ってきた感じです。
だから、出張の機会も増えてきました。
ところが今回は
予定していた約束が
直前で複数ドタキャンになってしまい、
時間にとても余裕ができました。
それでも、初日の午前中と2日目の夜には
アポが入っていて、
どちらもちょっとリスケをするのは
やめた方がいいと感じたので、
空き時間がたっぷりできました。
原稿の締め切りに追われているときは、
カフェをはしごして
原稿を書かせていただく貴重な時間なのですが、
今回は差し迫ったものもありませんでした。
そこで、久しぶりに
映画を観に行こうと思い立ったのです。
仕事でお会いした技術系の方から
「トップガン マーヴェリック」がとてもよかった。
できれば、
最新の設備が整った映画館で観ると
本当に楽しいですよと
教えてもらっていたという伏線がありました。
調べてみると宿泊したホテルの近くに
ちょうどそんな映画館があり、
午前中にも上映があるようなので、
早速ネットでチケットを予約しました。
1986年(36年前、実に私は22歳でした)に
同じ俳優が主役の前作を見た記憶があったことも
大きな動機でした。
前作が彼の出世作で
いまに至るまで
トップ俳優として活躍されています。
36年ぶりの満を持しての新作で
大ヒット間違いなしという
前評判が立っていたそうです。
それで思い出したのが、
エンターテインメントの関係者が
いまのヒット作は計算して作られている。
情報の収集と分析の手法がどんどん進んでいて、
お金をかければ
どんな要素を入れればヒットするのかが
予想できるようになっているということです。
日本の場合は、
アニメ映画などを作るときに
用いられている手法ですが、
多分本作も
そんな思惑で作られたもののようです。
そして、面白かったのは
平日の朝にも関わらず
映画館は6割ぐらいの入りで、
年齢層に幅があったことです。
私と同じか少し年齢が高い層も、
昔を思い出して観に来ていましたし、
若い人も
ヒットの法則に基づいて作られた最新作が
新鮮に感じられるようで
カップル
(さすがに平日だったので
家族連れはいませんでした)
を含めてたくさん来ていました。
幅広い年齢層を取り込むことも、
ヒットの法則の一つで、
代表作は2018年の
「ボヘミアン・ラプソディ」
だと言われています。
こちらも国際線の飛行機の中で
観させていただきました。
ほとんど映画を観ない私にも
観させることができるぐらい
成功しているということのようです。
まじめな話題に転じると、
本作を観て気になったのが、
「命の重さ」
というテーマです。
主人公は
若いトップガンたちが
全員帰還することを前提に
不可能な挑戦
(彼が主演しているヒットシリーズを連想させます)
をするのですが、
アメリカ人の命は絶対に守るが
敵方である相手の命は
まったく尊重していません。
いいも悪いも
これがアメリカ人の倫理観を作っています。
私は1992年~93年、
久しぶりの民主党の大統領だった
クリントン政権が誕生して
始まる前後に
アメリカに住んでいました。
その時に、気になったのは
アメリカの若者を
二度と戦場に立たせてはいけないという
政治番組の議論でした。
よく聞いていると、
(悪者である)相手の命は
まったく顧みていません。
だから空爆はいくらしても問題ない。
でも、アメリカ兵も犠牲になる
地上戦をすることはまかりならない
という議論だったのです。
ちょっと脱線すると、
次の共和党の大統領の
ブッシュ・ジュニア政権で
2001年9月11日の
同時多発テロを捏造してまで
アメリカ兵を地上戦に投入できるようにする
動機だったのかなと思っています。
そして、その流れが
ウクライナ戦争に至るまでの流れを
作っていったようにも感じるのです。
2018年に書かれた
真藤順丈著
「宝島」
(講談社文庫)
という直木賞を受賞した小説に出会って
そんな思いを強めています。
この小説のことは
復帰後50周年に当たって組まれた
ニューズウィーク日本語版
(6月28日号:沖縄の論点)の特集で
作者自身の寄稿を読んで知ったのですが、
かなりの衝撃を持って読み終わりました。
そこには、
占領した内地人(ナイチャー)の
命の重さをまったく感じていない、
自分勝手なアメリカ人や
日本人(本土人:ヤマトンチュ)のことが
見事に表現されていて、
私の沖縄への理解が
表面的なものであったことを
思い知らされる内容になっています。
「トップガン マーヴェリック」が
アメリカの正義と
戦争への大義名分を醸成するために
いまのタイミングで作られたのかなと
考えることもできると思います。
前作は冷戦下の映画であり、
ソ連という
わかりやすい敵がいました。
新作では明確な敵はボカシていますが、
ロシアともイランとも
北朝鮮とも中国ともとれるようになっていますし、
一歩間違えば
日本のことにもなる危うさも感じました。
「宝島」で表現されている
返還前のアメリカ統治下の
沖縄で起こっていた事実も
直視しなければ、
沖縄のことはわからない
という思いを強く感じています。
先週の週末、2日間共
「はせくらみゆき」先生の
講演会に出席していました。
みゆき先生とは昔から
親しくしていただいていて、
舩井家とは家族ぐるみの
お付き合いをしていただいています。
そして、特に父が亡くなる前後に
とても交流が深くなって、
みゆき先生を通じて
父からの遺言を聞かせてもらいました。
面白いのは、その遺言が少しも難しくないこと。
「初七日までは、
お前が食べたものの味が俺にもわかるから
俺が好きだったものを食べろ」、
というものでした。
もっと大事な遺言もあったような気もしますが、
よく覚えているのは、この遺言です。
亡くなる前の父は長い間の闘病生活で
なかなか美味しいものが
食べられない生活をしていました。
父は時間をとても大切にする人だったので、
できればカプセルを1粒飲めば
それで必要な栄養を全て
摂れるようになったらいいのになあ、
と本気で言っていました。
もちろん、
美味しいものを食べるのは
嫌いではありませんでしたが、
それよりも
時間を大事にしたかったようです。
私もそこまでストイックには生きていませんが、
グルメに情熱を傾けるほどにはならないので、
結局とても似てきているのかもしれません。
もしかしたら、
そんなことを明言していたから
晩年に食事が摂れなくなってしまったのかなとも思います。
本当に思ったことや言葉に出したことは実現していくので、
気を付けなければいけないなと思います。
今回のみゆき先生の講演会は
私も親しくさせていただいている
理論物理学者の周藤丞治先生との共著
「9次元からの招待状」
(きれい・ねっと)
の話題が中心で、
言霊と科学の話をとても分かりやすく
教えてくれるものなのですが、
特に時代が建前から本音に
大きく変化してきている昨今は、
言霊の力を侮るべきではないということを
思い知らされています。
私は周藤先生から教えてもらった
次元上昇の話を
2,3年前までかなりマイブームで
よく講演のテーマに選んでいました。
いまから反省すると、
自分がわかったことを
あまりブレークダウンすることもなく、
難しいままでお伝えしていて、
感性の強い方には
何かが伝わったとは思いますし、
理屈っぽい人にも
それはそれで喜んでいただけたかもしれませんが、
大半の方には
チンプンカンプンだったのだろうと思います。
それを、みゆき先生は
本当に誰でもわかるように伝えておられて、
とても感心してしまいました。
本書では
わかってもらえること、
感じてもらえることを
最優先して書かれていて、
最新の科学と
摩訶不思議な世界の
見事な融合が感じられるようになっています。
本を持っているだけで
人生が変わるぐらいのインパクトはありそうですし、
理解できなくても
何となく読み進めてもらえると、
読んだ時には理解できなかったことも、
生活の中で起こった出来事と関連して
急にわかったりする、
そんな内容になっていると思います。
話は変わりますが、
最近ナラティブ(構造的な物語)
というキーワードにはまっています。
一番感銘を受けたのは、
本田哲也著
「ナラティブカンパニー
企業を変革する物語の力」
(東洋経済新報社)です。
ストーリーとナラティブの違いが
感覚的にわかるようになり、
どうも私たち中高年の男性は
ストーリーを語るのは上手いようです。
上手くまとまっていて、
一見わかりやすいのですが、
そこにリアリティはあまり感じられずに
建前をきれいにまとめたものになってしまう
傾向が強いような気がします。
それに対してナラティブは
始まりもなければ終わりもない、
いつも進行形で
実際の生活に即して
変化していくもののようです。
そして、女性や若者は
全般的にこの展開が上手なのだと感じます。
私も若いころは、
テレビドラマを一生懸命に見ていました。
しかし、最近は
究極のデフォルメをされているような時代劇を除き、
なかなか気持ちが
ドラマの中に入っていかないので、
苦痛しか感じなくなってきました。
昭和の時代は
その方が生きやすかったのですが、
いまは自分の中で
勝手に物語が展開していく時代なのだと感じています。
ナラティブの典型的な例は
150年前にイギリスで書かれた
「不思議の国のアリス」
(私は今回、角川文庫版を読みました)。
いままで、
とても読む気にも
映画を観る気にもなれなかったのは、
私が典型的なおじさん脳をしているからだと思います。
ちょっとがんばって読破してみたのですが、
少女の中では
いまでもアリスや不思議な動物たちが
勝手に動き出して
それぞれのナラティブを紡ぎだしているのだと思います。
これからの時代は、
この妄想が楽しめることが
成功するポイントになるような気がします。
51コラボレーションでは、
7月1日から
「不思議の国のアリス」をテーマにした
オンライン配信講座の募集を開始します。
ナラティブが苦手な私は
動画配信も苦手なので見ないとは思いますが、
ナラティブ派の方には
たまらない内容になりそうです。
「9次元からの招待状」と
合わせて味わっていただくと、
これからどんな時代になっていくのかが、
理屈ではなく感覚として
感じられるようになっていくと思います。
おじさんはついていくのが大変ですが、
それを科学や言霊やマーケティング理論としても
理解できる時代になってきたようです。
ぜひ、時代の変化を
先取りしてみていただければと思います。
ロシアがウクライナに侵攻してから
4ヵ月になろうとしています。
大きな視点から考えると、
冷戦が終わって30年以上が経過して、
アメリカが世界帝国として
国際秩序を維持していた体制に
明確な綻びが生じたということになると思います。
武力による領土の変更は許さないというプロトコルを
ロシアが明確に破ったということになります。
アメリカは明らかに混乱して
内部崩壊を始めています。
大きな目で見ると、
トランプ大統領の登場による混乱と、
その後のバイデン政権が
元の秩序をまったく取り戻せていないことで、
その兆候がどんどん明らかになっています。
そんな中で、
世界は新しい覇権を求めてというよりは、
地域での生き残りをかけて
米英中露欧のボトルロワイヤルが
始まったと考えていれば、
当たらずと雖も遠からずというところだと思います。
日本が取るべき立場は、
この戦いになるべく巻き込まれないように
うまく立ち回り、
新しい世界秩序がどうなるかを
しっかり見極めていくことになるのだと思います。
安全保障の現実を考えると、
日本は完全にアメリカの保護下にあります。
この状態の無理な変更をしても
いまのところあまりいいことはないので、
アメリカ陣営での安全保障が
守られる状態を保ちつつ、
新しい変化に敏感に対応していく
ということになると思います。
プーチン大統領や習近平主席から見れば、
アメリカはもっと弱体化していたと考えていたのに
あてが外れたということなのかもしれません。
しっかりとイギリスやヨーロッパを味方に付け、
一致して中露に対抗する姿勢を明確にできたのは
驚きだったのかもしれません。
アメリカが弱体化しているのと合わせて、
実は中露も綻びが見えてきている
ということになるのかもしれません。
力による覇権争いという
もっと大きなプロトコルが
破られようとしているのなら、
それはとてもいいことだなと
思わないでもありませんが、
残念ながらそんな理想の世界の実現には
まだまだ時間がかかるのかな、
というのが私の見方です。
その一方で、
最近ナラティブ(構造的な物語)
というワードをよく目にするようになりました。
典型的なのは、
『グレート・ナラティブ
「グレート・リセット」後の物語』
(日経ナショナル ジオグラフィック)
という本が出版されています。
著者の一人はクラウス・シュワブ教授。
1938年ドイツ生まれのスイス人で
ダボス会議の創設者で
現在でも会長を務めている人物です。
にんげんクラブの方には
ディープ・ステート(DS)側を
代表する人物であると
考えていただければいいのだと思います。
彼は、今回と同じ共著者とまとめた
「グレート・リセット
ダボス会議で語られるアフター・コロナの世界」
(日経ナショナル ジオグラフィック)
という本を2020年にも出しており、
DS側のスポークスマンの役割を果たしていて、
彼らが考える新しい世界秩序を
わかりやすい形で提案していると考えて読むと
2冊ともとても面白く読めます。
そして、私には
「グレート・リセット」で提案したことが
なかなかうまくいかないので、
ナラティブという流行語を上手く使って
彼らのシナリオの補強を
図っているのかなとも思えてきます。
ナラティブは
構造的な物語という意味ですが、
ストーリーとの違いが分かってくると
面白い概念だということがわかります。
ストーリーは起承転結があり、
始まりがあって結論があります。
つまり、権力側にとっては、
「こうしなさい」という結論を
一般人に示すツールとして優れたものなのですが、
ナラティブは終わりがないのが特徴です。
生活に密着した目線で
人々の思いによって
物語がどんどん思わぬ方向に展開していくのです。
少し前までは
権力側がマスコミを使って
うまくコントロールできたのですが、
ネット社会の到来で
そのコントロールが
難しくなってきているようです。
私が実感した一番分かりやすい事例は、
小泉政権の下で
2005(平成17)年9月11日に行われた
いわゆる郵政選挙です。
政治家としての天才的な嗅覚を持つ小泉総理が、
郵政民営化に焦点を絞り、
それに賛成する人と反対する人で
善悪を明確にして
自民党が圧勝した選挙でした。
とても親しくて信頼している年輩の女性が
あっさりとこの手法に嵌っているのを見て、
愕然としたことを昨日のことのように覚えています。
この時は、
郵便局を既得権益の象徴にして、
各自にナラティブ(独自の物語)を展開させて
増幅させていきました。
これで日本の政治の在り方が
根本的に
(私には下品になったと感じられます)
変わりました。
いまで言うと、
ロシアの擁護をする人は悪で、
ウクライナを支援する人は善
という構図を作って
各自のナラティブを
増幅させようとしているように感じますが、
必ずしもうまくいっていないように思います。
いまの時代を
権力者の言いなりにならずに
乗り切っていくためには、
地政学的な鳥の目に合わせて、
他から影響を受けない
独自のナラティブという虫の目も
しっかり持つことを意識することが
大事なのかもしれません。
ぜひ、コントロールされないナラティブを
確立していってください。
アメリカの先月の
CPI(消費者物価指数)が
市場の予想より高かったと発表され、
インフレ傾向に
減速傾向が出ているという楽観論が
数字を持って否定されてしまいました。
アメリカFRBの利上げのペースが
上がっていくだろうという連想で、
週明けの株式相場は
大きく下げて始まりました。
実際に生活実感でいっても
インフレにつながる物不足の話を
よく聞くようになりました。
デパ地下の閉店間際のお弁当も
安売りをする前に早々に売り切れてしまい、
閉店時にはどのお店にも
ほとんど在庫がない状態が多くなりました。
お弁当の原価が上がっているのに対して
まだ売価が上げきれていないので
原価率が高くなっているのだろうと想像できます。
だから、廃棄損を吸収できないので
機会ロスになっても構わないので、
絶対に余らないような
商品計画になっているのだろうと思います。
先日、自宅の洗濯機が故障しました。
家内は早速家電量販店に
新しいものを買いに行ったのですが、
目当ての機種は
早くて3か月後の納品になると言われたようです。
困っていると、
来週なら修理の人間を手配できるということになり、
それまでの間は
コインランドリーで
何とかしのいだと言っていました。
お弁当の破棄がなくなることや
家電を修理することは
環境を考えるとマクロには良いことですが、
コロナ前やウクライナ前までの
お金を出せば
何でもすぐに手に入ることが
当たり前だった状態から
大きな変化が起こっているのは
間違いないようです。
そして、コロナがいまのところ
大体解決したとすると、
インフレの大きな要因は
ウクライナの戦争ということになり、
ロシアのプーチン大統領が
一体なぜ戦争を始めたのか、
そして、この戦争は
いつ終わるのかを考えるのが
とても大事になるように感じます。
それに関連する本を
いろいろ読んでいるのですが、
いまのところ
佐藤優著
「プーチンの野望」
(潮出版)が
一番面白いと思います。
佐藤先生は元外交官で
あまりにもインテリジェンス能力が高すぎて、
外務省の主流派から煙たがられて
国策裁判にかけられて
執行猶予付きながら有罪になり
外務省を辞め、
文筆家になり大成功しという
経歴をお持ちです。
佐藤先生が
対ロシアのインテリジェンスとして
現役であれば、
もう少し日本の対応も
上手くやれているのかもしれないとも思いますが、
おかげで私レベルでも
先生の本を読ませていただくことで
世界情勢の基本が
ある程度はわかるようになりました。
本書は過去にロシア関係で書かれた
原稿を集めてきて整理して
それに最新のウクライナ情勢を加えて
大幅に加筆修正して
緊急出版されたもので、
ロシアという国の在り方と
プーチン大統領という指導者の
考えや個性がよくわかる
とても読み応えのあるものでした。
佐藤先生は
クリスチャンでいらっしゃるのですが
出版社が創価学会系の出版社であり、
佐藤先生も
他宗教との協力を目指すという立場で
池田大作先生の業績を高く評価され
平和に向かっていく道筋のひとつとして
池田先生の考え方に沿った政策を
提案されているところが
少し気になります。
正直に書くと
私は創価学会の活動に対しては、
選挙のやり方や、
いまでは少なくなっているようですが
過去の信者を増やす強引なやり方には
違和感を覚えていますので
やや否定的に感じています。
ただ、親しくさせていただいている人の中には
創価学会の会員の方もいらっしゃいますし、
それらの方は個人的には
とても立派で親しみの持てる人であることも
よくわかっているので
私の美意識には合いませんが、
頭から否定するものではないということを
お断りして
紹介させていただきたいと思います。
本書を読ませていただいて、
プーチン大統領が
KGB
(旧ソ連のCIAのようなインテリジェンス機関)
出身であることと、
過去の経歴の中で
イスラエルとの
特別な関係を築かれているということが
とても気になりました。
イスラエルにはやはり
世界最強のインテリジェンス機関といわれている
モサドがありますが、
国際政治の地政学的な要素の中で
ユダヤ人が関連する分野はとても大きく、
ユダヤ問題に対する知見が豊富なことが
プーチン大統領の考えを創りあげる上で
大きな要素になっているのだと思います。
日本で一番ユダヤ問題に対して詳しいのは
外交評論家の加瀬英明先生だと私は思っています。
アメリカの政治を考える上でも
ユダヤ人の思考を知ることは
大事なポイントになるからですが、
赤塚高仁さんが会長で
私が副会長を拝命している
ヤマト・ユダヤ友好協会主催の
「シャローム・フォーラム2022」が
7月23日(土)に
東京のアルカディア市ヶ谷であり、
基調講演を
加瀬先生にしていただくことになっています。
赤塚会長は
「魚に水が見えないように、
日本人には大和が見えない。
日本を知るためには、
対極にあるユダヤを見ることが一番近道である」
といつも言っています。
そして、ユダヤを知ることは
プーチン大統領の野望を知るためにも
とても大切なポイントのようです。
ちょうど赤塚会長は
3年ぶりのイスラエルツアーに出かけています。
現地の生の声を含めて
世界情勢や日本のことを知るための
絶好の機会になると思いますので、
ご参加を検討していただければと存じます。
久しぶりの大雨の朝を迎えている
東京の事務所の自分の部屋で
原稿を書き始めました。
窓から見える出勤風景は
傘の花が咲いています。
ビニール傘の方が増えたのですが、
それでも時折カラフルな傘が混じっていて、
足下の悪い中をオフィスに急いでいる方には
そんな余裕はないでしょうが、
上から見下ろしていると
そんな風景も楽しく感じられます。
視点の違いということになりますが、
アセンション(次元上昇)というのも
多分同じ感覚で、
3次元世界を客観的に俯瞰できるようになると
視野が一気に広がると感じています。
暑い日が続いていましたが、
久しぶりに涼しい朝でもあります。
これから網走に出張なのですが、
何と現地のいまの気温は5℃のようで、
タンスからセーターを引っ張り出してきて
風邪を引かないように荷物に追加しました。
昨日、九州などでは30℃を超える
真夏日だったところもあるようですが、
日本という国は本当に
様々な季節を一挙に味わえる
楽しい国だと思います。
私は九州に出張に出かけていたわけではありませんが、
飛行機を使えば簡単に移動できる距離なので、
真夏の気温からいきなり
冬の気温に逆戻りすることが可能です。
人間の立場で言えばたまりませんが、
神さまの視点で考えると
それもまた楽しいことなのかもしれません。
先週書かせていただいたように
『キマジメさんの
「いっぱいいっぱい」でしんどい!がラクになる
セルフ・マインド・マネジメント』
(ビジネス社)
を出版された濱田恭子先生とお会いして、
先生を通じて
神さまと楽しいお話をさせていただきました。
時には、濱田先生が、
「私には意味がさっぱり分かりませんが
その方(私は神さまだと解釈しました)は
こうおっしゃっています」
と答えてくれることもありました。
濱田先生は心理学のプロなので、
心理学に関する質問は
スムーズに応えてくれますが、
政治経済や物理に関することになると
3次元にいる先生には
よくわからないこともあるようですが、
神さまのお答えは納得いくものでした。
残念ながら、政治経済は得意分野なので
それほど無理をしなくても勉強できますが、
心理学や物理学、
それに最近興味がでてきた
文化人類学や哲学などを学ぶときは
それこそ必死になって頭をひねりながら
考えなければ理解できません。
しかし、
神さまの視点に立つことができるようになると
本質を一気に掴むことが可能なのだと思います。
うらやましくもありますが、
そこに至るには
まだまだ乗り越えなければいけない
ステップがあるのだろうなあ
という話しもセッションの中には出てきました。
それは、
ひっかかりを少なくしておかなければ、
その方に直接つながった時の衝撃に
耐えられなくなりますよ、
というお話しでした。
私流の言葉に翻訳すると
心についてしまった傷を癒し、
汚れを落とすデトックスをしなければいけない
ということです。
いまは、
やらなければいけないことがわかると
すぐに実行する状況が来るのが
面白いというか怖いステージです。
先週、たまたま若い時に
メッセージをもらえたことで
精神的にかなり助けてもらってきた
聖地に行く予定があったのですが、
そこで厳しいメッセージを
受け取らせていただきました。
「若い頃のお前(私)は
(その聖地のある)岩に依存していた。
そのステージは終わったので、
いままで頼っていたものを
一気に清算する時が来た」、
というものでした。
そうしたら心身ともに
とても大きな試練がその夜にやって来て、
本当にボロボロになるまで
落ち込んでしまったのです。
しかし、神さまは優しい面もお持ちで
この週末は久しぶりの土日完全オフのお休みでした。
土曜日はそれこそ泥のように眠りながら
デトックスの準備をするための
体力の回復に努めることができ、
日曜日はしっかりと闇に向き合うことができて
いいデトックスができたと満足感に浸っています。
ちょっと怖いのは
これから行く網走でも
大きなデトックスが
待っているような気がしてなりません。
今回は、なぜか
とてもスピリチュアルな内容になってしまいました。
それだけいま進行中のデトックス体験が
強烈なものだということだと思います。
最近、優しい雰囲気の中にも
激しい強さを持っている
スピリチュアリストの先生に
お会いする機会が増えています。
どうも、その集大成が
6月24日(土)、25日(日)と
続けて講演会に参加させていただくことになっている、
はせくらみゆき先生のような気がします。
土曜日は
『「9次元からの招待状」出版記念講演会』 で、
日曜日は
「舩井幸雄記念館開館6周年記念イベント」になります。
どちらも、一般の方の申し込みが
可能(日曜日はオンラインのみ)なようなので、
私がもっとも尊敬する
スピリチュアリストのお一人である
はせくら先生の話を聞いてみたいという方は
ぜひご参加いただければと思います。
さらに7月3日(日)には、
にんげんクラブ主催の
June先生渾身のイベントもありますので
スピリチュアルとデトックスを
徹底的に楽しむ1カ月にしたいと思います。
個人的な話で恐縮ですが、
激動の5月がようやく終わりました。
先週、書かせていただいたように
先月は本当に出張が多く、
それ以外にもやることがたくさんあって、
ちょっとしたミスを連発していました。
私の場合はスケジュール管理に失敗して
ダブルブッキングをしてしまう
ところまで行くと重症なのですが、
幸い今回はそこまでは行きませんでした。
しかし、送らせていただいたメッセンジャーやLINE、
それにメールなどに細かいミスが目立ち、
これもパンパンになっている証拠ですが、
今回はこのレベルには達していました。
さらに、やることが多くて
睡眠時間が不足気味ですし、
いつも年齢のせいにしてしまいますが、
そんな状態にも関わらず
よく眠れなくなってしまっていました。
お酒をいただく機会が増えていたので
夜はすぐに寝てしまうのですが、
夜中にトイレに起きてから
眠れなくなることが多くなりました。
また、日の出時間が早くなってきているので、
そんなことも朝早く目覚める原因になっていました。
よくあるパターンは
目が覚めてしまったので起き出して
本を読んだり、原稿を書いたり、
講演の準備をするのですが、
出かけなくては行けない時間の直前に
どうしようもなく眠たくなってくるパターンです。
私の場合は、
出張で移動中も貴重な仕事時間なのですが、
こんな状態になってしまうと
生産性が落ちるのが自分でわかり、
もったいないなあと感じる機会が増えていました。
実は、この原稿は
5月下旬の最後の出張の朝、
鴨川や京都御所が眼下に見える
京都のホテルの部屋で
出発時刻に迫られながら書き始めたのですが、
夜明け前から起き出しので、
かなり余裕を持って仕事を始めたのですが、
1時間ちょっと前に眠たくてなってしまって
仮眠したら1時間近く寝てしまって、
ちょっと慌てています。
鴨川の向こう側には
清水寺や知恩院、南禅寺や平安神宮、
それに比叡山までが眺められる
京都でも最高の日の出を堪能できる
ホテルに泊めていただいています。
黎明の時間から起き出して
太陽のエネルギーを
いっぱい吸収させていただこうという
思いがあったので早起きしました。
そちらの目的は十分達成して、
本日の仕事の準備も十分にできたので
とても良かったのですが、
この原稿を書く時間だけ
無くなってしまったのが計算違いでした。
こんな状態の私のような方に
ぴったりの処方箋を提供してくれる
書籍に出会いましたので、
今回はそのご紹介をさせていただきたいと思っています。
濱田恭子著
『キマジメさんの
「いっぱいいっぱい」でしんどい!がラクになる
セルフ・マインド・マネジメント』
(ビジネス社)です。
いまの私は、かなり面の皮が厚くなって
腹も黒くなっていますが、
これでも若い頃は
生真面目だったのではないかと思っています。
15年近く前に前田知則先生の
「心のデトックス
(現在はリメンバランスという名称が
主に用いられているようです)」という手法で、
本書に紹介されているような
真面目さゆえに
いろいろ起こっていたトラブルを
感情解放することで
楽に生きられるようになりました。
特に、本書の第2章で書かれている
『考え出すととまらない「ぐるぐるの森」』に
とらわれることが多くて、
それが原因で出社拒否のような状況に
陥ることもありました。
私の若い頃はいまのように
メンタルケアに関する理解がなかった頃なので、
無理なポジティブシンキングの手法を駆使して、
そんな状態を表面上はなんとかして
数日会社を休むぐらいで復帰していましたが、
感情を貯めこみ過ぎて
かなり危険な状態になっていたのだと思います。
それを前田先生の
デトックスの手法に出会うことで
根本的に解決できたのは
本当にラッキーだったと思います。
濱田先生は
私が陥っていたような
多くのキマジメな人が嵌ってしまっている
感情による思考が
同じところをぐるぐると回ってしまって、
そこから抜け出せなくなることを
「ぐるぐるの森」に
迷い込んでしまうと表現していて、
そこから抜け出す簡単な方法を
本書で示唆してくれています。
実際にワークの手法まで書かれていますので
初期症状ぐらいの方には
本書をじっくり読むだけで
完治が可能ではないかなと思います。
実は、本日は奈良で
濱田先生と「ザ・フナイ」の対談を
させていただく予定になっていて、
仮眠する前は
本書を読んだりしてその準備をしていました。
本書は、どちらかというと
大企業や中堅の企業で会社勤めをしている方や、
些細な家庭の問題で悩んでいる
キマジメな人が対象の本ですが、
やはりこのホテルのすぐそばで
「スピンズ」という若者向けの
アパレル業を経営している
出路雅明さんの著書
「面白いほど成功するツキの大原則」
(2010年、現代書林)は
マンガという形式で、
どちらかというと
ヤンチャな生き方をしてきた方を対象にした
心理学的なアプローチによる解決方法を
提示しているように思います。
心理学的な問題解決のアプローチは
万人にとって有効であると思います。
ただ、自分にあったものを
気軽に選択できるいい時代になったので、
いろいろアンテナを伸ばしてみて、
一番フィットするものを
探してみるのも楽しいかもしれません。
新型コロナウイルスの感染者数が
減ったわけではありませんが、
重症化する人の数が少なくなり
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が
出されることなく制限がなくなったことで、
以前のように出張にでる機会が増えてきました。
今月は福岡、三島、富士宮、大阪、秋田、
南信州、熱海、山形に出かけていきまたし、
今月中に大阪、奈良、京都行きの出張が
まだ予定されています。
海外旅行がありませんし、
3泊以上の長期出張もないので
楽だとは思いますが、
そろそろ出張疲れが
溜まってきた感覚があります。
出張に行くと必ずお酒の席にも行きますので、
飲む機会もとても増えました。
先月末の時点で、
東京で飲みに行く機会も増えているので、
今月の平日の夜は
ほとんど予定が入っている
状態になってしまっていました。
飲みに行くのは好きですので、
とてもありがたいことですが、
若くないことを自覚して
休みの日などはなるべく
休肝日を取らなくてはいけないと思っています。
元気になる方法は
睡眠をたくさんとるのが一番だとは思いますが、
実際にはなかなかそうもいかないときもあり、
せっかく地方に出かけているのだから
自然の中になるべく入っていって
癒される機会を増やしたいとは思っています。
そうはいっても
山登りに気軽に行けるほどの
時間を取るのは難しいので、
朝早く起きたときなどに
ホテルの近所を散歩するのが
一番いい息抜きになります。
天気のいい日に、
例えば小川などが流れているところを
散策するのが一番好きで、
自然のエネルギーを
たっぷり吸収させていただいています。
農業の機械化が進む以前の50年ごろ前までは
日本人の9割が田植えをしていました。
ちょっとしたレクリエーション気分で
田植えをさせていただいたことがあり、
それなら大地とのふれあいを
楽しませていただくことができますが、
大きな田圃を人力だけで田植えをするのは
本当に重労働だったのだろうと想像できます。
稲刈りも含めてその重労働があったので、
私が子どもの頃のおばあちゃんは
腰が曲がっている人が多くいました。
生産性がいまとは比べものにならなかったころの
大変さに思いを馳せることは
大切なことだと思っています。
なぜか、今月は
東北や信州への旅行が多くて
ちょうど車窓から
田植えの風景を楽しませていただいています。
若い頃、東京大阪間を新幹線で移動するときに
一番好きだったのは、
季節によって田圃の風景が
どんどん変わっていくことでした。
そして、秋になって
黄金色の稲を見ていると
今年も豊作で、
日本人が飢えることなく
楽しい生活をもう1年送らせてもらえるのだなという
感謝の気持ちが湧いてきました。
田植えをして
大地のエネルギーをいっぱい受けていたことが、
昔の日本人が
いまの食生活に比べれば
信じられないぐらい
質素なものを食べていたにも関わらず
頑強であった原因なのではないか
というお話を聞かせてもらったことがあります。
私のように都会のマンション暮らしをしていると
大地に触れる機会がほとんどありません。
子どもが小さかった頃は
一緒に公園に行って
芝生にビニールシートを敷いて
お弁当を楽しむということもありましたが、
いまはそんな機会もなくなってしまいました。
でも、人間は
大地のエネルギーを吸収することが
必須なのかもしれないと感じる事があります。
高齢者の間で登山が流行しているのも
そんなところに理由があるのかもしれません。
昭和40年代の暮らしに
戻りたいわけではありませんが、
これだけ便利で贅沢な生活が
できるようになった半面で
失ってしまったものもあることを
思い出すことも大切なことだと思います。
工夫をして少しでも
大地のエネルギーを取りいれることを
考えなければいけないのかなと思っています。
運動をするだけなら
ジムに行ってインストラクターの指導を受けながら
自分の身体の状態にあったメニューをこなしていくのが
一番効率いいのだと思います。
それも悪くはないし、
適度な運動をすることは
私のような中高年には大事なことだということは、
できていない反省を込めて
しみじみと感じています。
ただ、目的は違いますが、
身体を鍛えることや維持するという目的から離れて
自然の息吹を感じることに
たまには挑戦してみたいと思います。
先週紹介した
森井啓二先生のようにはとてもなれませんが、
近所の神社に参拝に行くぐらいは
定期的にやりたいと思っています。
そして、その時は
ご利益をお願いするだけではなく、
感謝の気持ちで
500円硬貨をお賽銭にできるように、
手元に用意しておくことは
忘れないようにしたいと思っています。
時々、講演で
お賽銭は500円玉にしてくださいね
というお願いをさせていただいています。
先日、メールをいただいて、
そんなに生活に余裕があるわけではないけれど、
500円を必ず納めるようになったら
とてもいいことが起こるようになりました
とお礼を言われたことがあります。
その人はとても素直な人で、
その心が小さな変容につながったのだと思いますが、
そんな小さな変化が
楽しめるようになりたいと思っています。
森井啓二著
「光の魂たち 山岳編」
(きれい・ねっと)を
読ませていただきました。
森井先生は統合医療を目指している
獣医師であり、
日本ホメオパシー協会の
会長でもいらっしゃいますが、
時間ができたら八ヶ岳まで出かけていって
山の霊気を感じ続けていらっしゃいます。
先月に東京で開催された
クローズドの講演会に参加させていただいたのですが、
見せていただいた山の写真の中には
崖を垂直に登ったとしか思えないものもあり、
表現はおかしいですが、
自然の中で超自然的な奇跡的現象を
起こされ続けていらっしゃいます。
父が生前一番大事にしていた書籍は
ベアード・T・スポールディング著、
仲里誠吉訳の
「ヒマラヤ聖者の生活探求」
(全5巻、霞ヶ関書房)で、
ヒマラヤ聖者が生活の中で
普通に実践している
数々の奇跡が紹介されています。
父は、ホモ・サピエンスは
いずれみんなが
ヒマラヤ聖者のように進化しなければ
ミロクの世はこない
と思っていたのだと思いますが、
まさに森井先生は
現代のヒマラヤ聖者なのかもしれません。
森井先生は自分の思い通りの本が出版できる
きれい・ねっとの山内尚子社長と意気投合し、
最近の本はすべて
この出版社から出しています。
すごいのは、新刊を出すスピードの速さです。
その奇跡を考えても、
現代のヒマラヤ聖者と言えるのかもしれません。
4月22日に発売された本書を
私はきれい・ねっとの会員になっているので
それよりもずいぶん早く購入させていただきました。
ただ、森井先生の本は波動が高すぎて
俗世にまみれている私にはまぶしすぎて
なかなか読めませんでした。
ザ・フナイの原稿のネタに困って
本棚を眺めていると
本書が光って
読むべきだと
私を誘っているような気がしました。
もちろん私の妄想ですが、
困ったときの神頼みの気分で手に取ったのです。
最初からびっくりしたのは、
最初に神来(しんらい)という写真と
その解説のような詩を綴っている頁が
結構長く続くのですが、
その頁の神々しさです。
結局、ザ・フナイの原稿には
私がとても内容を消化できなかったので
紹介できませんでしたが、
森井先生が本書で伝えたかったであろうと
私が考えたことを
他の題材を使って書かせていただきました。
順調にいけばその原稿は
7月上旬に発売になる8月号に
掲載される予定ですので、
よかったらお読みください。
ザ・フナイの原稿は
それこそ命がけで書くつもりで
毎回取り組んでいます。
そのおかげで実は
私が一番勉強させてもらって
成長していると感じています。
本当にありがたいことです。
その本を読んだ直後に
熱海の実家を改造した
舩井幸雄記念館に行く用事がありました。
記念館に行くと
父の書斎だった部屋で
父のエネルギーを感じることを
習慣にしています。
ちょうど新緑の季節で
その日は結構強い雨が降っていたので、
家を造る時に
なるべく木々を切らないようにした
庭の樹木が瑞々しく本当に喜んで
素晴らしいエネルギーを
放っていることを感じました。
父の生前から数えると
百何十回はその部屋から
庭の風景を眺めた経験がありますが、
木々をこんなに神々しく感じたのは
初めての体験でした。
森井先生の本に
インスパイアされたのは間違いないと思います。
私が住んでいる東京の家も
都心にしては緑が多い恵まれたところにあります。
でも、熱海の自然と比べると
エネルギーレベルがかなり違います。
大きな原因は
アスファルトで舗装されてしまっている
人工的な環境下での自然である
ということなのかなと感じました。
私の書斎からは小さな公園が見えるのですが、
いつもは大声で遊んでいる子どもたちの気を
微笑ましく感じる事が多いのですが、
やっぱり森井先生の影響で
木々の叫びを聞いているような
気持ちになるようになりました。
この原稿は新宿駅を8時に出発する
「あずさ5号」の中で書いています。
私の世代は古い歌謡曲の影響で
「8時ちょうどのあずさ2号」
と連想してしまうのですが、
現在は残念ながら5号になります。
在来線の特急では
WiFiを期待していなかったのですが、
最新の車両で
電源もWiFiも完備されていて
いろいろ検索しながら
原稿を書くことができています。
八王子を過ぎて山の中を走っているのですが、
流れる車窓から見える樹木たちが
生き生きしているように感じられます。
残念ながら八ヶ岳に
登山に行くわけではありませんし、
森井先生のように
登山に挑戦しようという気には
なかなかなれませんが、
たまには大都会を離れて
自然を満喫する大切さを感じています。
大自然に抱かれるとまでは行きませんが、
原稿書きの手を休めて
自然からの気をいっぱい味あわせていただこうと思います。
日本は本当に自然に恵まれた国ですね。
山間のちょっとした盆地では
ちょうど田植えの準備が始まっているようです。
今年も実りの秋を願いながら
ペンを置きたいと思います。
土曜日の夜に放映されている、
電動バイクを充電させてもらいながら
旅行をするという番組をよく見ています。
とても人情味あふれる芸人さんが
毎回違うゲストを迎え、
満タンにしても20㎞ぐらいしか走れない
電動バイクを
飲食店や最近では
まったく一般の家庭にお願いして
充電させてもらいながら
目的地を目指すという番組です。
ときどき、頭を使い過ぎて
何も考えなくてもいい番組を
好んで見ることがあるのですが、
家にいるときは家族と一緒に
よく見せてもらっています。
高知県梼原町という山間の町の
未来大使をさせていただいているのですが、
番組がその町を訪れたときは、
ホームページにアクセスが集中して
役場のサーバーがダウンしてしまったそうです。
テレビの社会的影響力が
なくなってきているとよく言われますが、
超一流のタレントを使い
予算をたっぷり使えるテレビ番組の
クオリティと同じものを作るのは素人には難しく、
一時は一世を風靡したネットフリックスなどの
サブスク(サブスクリプション:
あらかじめ一定額を支払うことで
使い放題のサービスを提供する)も
株価が暴落するなど
勢いが止まったと言われています。
大きなトレンドで言うと
新聞やテレビの影響力は
ドンドンなくなっていくと思いますが、
よく考えれば、
新聞でも明治の半ばぐらいから百数十年ほど、
テレビに至っては
放映が始まったのが
昭和20年代後半のことですので
70年ぐらいのトレンドです。
多分、私の世代の若い頃が
テレビの全盛期だと思いますが、
だから私より上の世代は
まだまだテレビが
パスタイム(気晴らし、娯楽)の
大事な手段であり続けるのだろうと思います。
サイバーエージェントの藤田晋社長が
ホリエモン(堀江貴文氏)と共著で出された
「心を鍛える」(KADOKAWA)を
とても興味深く読ませていただきました。
十歳弱私よりも若いお二人は
同世代と言いたいところですが、
残念ながら私のマインドは
ホリエモンが駆逐しなければいけないと
確信されている
昭和世代のもののような気がします。
インターネット業界の
パイオニアであるお二人は、
新しい時代を切り拓く
役割を担っておられるのかもしれませんが、
私は旧世代の幕引きをする
というか看取りをする
役割を担っているのかもしれないと感じています。
藤田社長が
大きな赤字を出しながらも続けておられる
インターネット・テレビABEMAを
ときどき私も拝見します。
将棋の藤井聡太五冠の試合を
楽しんだりさせていただくときぐらいですが、
AI(人工知能)による
状況判断が一目瞭然なので、
私のように
駒の動かし方ぐらいしかわからないファンも
楽しめるようになってきました。
将棋や麻雀という
オワコン(終わったコンテンツ)も
こういう形で復活してくるという
トレンドが面白いと思います。
ただ、お二人はインターネット世代ですが、
私の感覚では
AIやメタバース(仮想空間)が
次の時代を担うようになると
時代遅れになっていくのかもしれない
という気がしています。
冒頭の
「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」
という番組に戻ると、
面白いなと思うのは
旅の終点は大体
神社に設定されているような気がします。
いわゆるパワースポットブームで
神社の人気が高いことが
大きな要因なのかもしれません。
旅番組の目玉は
温泉などの宿泊施設とグルメですが、
晩年普通に食べることができなくなっていた
父にとっては
これが一番苦痛だったようです。
最後まで好奇心を失わなかった人なので
紀行番組などを
原稿のネタにしたいと思って見ても、
自分は食べられないような
グルメの紹介ばかりで
腹が立ってくるという話しをしていました。
確かに、私も
旅行に行った時の大きな楽しみは
その地方ならではの
美味しいグルメを味わうことです。
最近はインターネットを検索すると
簡単に美味しい店がわかりますが、
出川哲朗さんではありませんが、
私の世代は偶然に旅の途中で
美味しいものに出会えると
上の喜びを感じます。
でも、病気で苦しんでいる方にとっては
そんなことを書くのも
苦痛になるのだということも
頭の片隅に入れておくことの大切さを感じます。
そして、パワースポットのことも
本当はいい気をもらいに行くのではなく、
自分の最善のエネルギーを
祀られている神様に感謝しながら
置いてくるぐらいの心持ちで
いたいものだと思っています。
このページを読んでいただいている
皆さまの中には、
そんなことは常識だと思っている方も
いらっしゃるかもしれません。
ホモ・サピエンスは長い間、
自然からいただくことばかりに長けていましたが、
そろそろ叡智を集合して
母なる地球にお返しをすることを
真剣に考えた方がいい
時期が来たのかもしれません。
グルメにしてもパワースポットにしても、
それほど大げさなことではなく、
ちょっとした気遣いが大事なのだということを
人気番組から教えていただきました。
感謝です。
テレビでニュースを見ていると
3年ぶりに行動制限が出ていないゴールデンウィーク
というフレーズがよく聞こえてきます。
ただ、海外旅行に出かけていく
勇気(?)がある人はまだ少数派で、
安近短
(旅行には出かけるが、
安くて近くて短距離で
移動できるところに行く)派が
多数を占めると、
旅行会社の社長が悲鳴を上げている様子が
放映されていました。
実際に近場の観光地は
かなりの人気になっているようですし、
里帰りなどで
久しぶりに親族とリアルに会ったという方は
たくさんいらっしゃるようですが、
何事にも慎重な日本人は
完全に自粛解除とまでは
なかなかいかないようです。
欧米やアジアの国などでも
緩和策が取られてきているようですし、
海外へも仕事で必要性のある方は
出かけるようになりました。
私は、慎重というわけではありませんが、
必要性を感じないので
しばらくは国内での活動だけになりそうです。
連休は例年何もせずに
東京にいることが多いのですが、
今年も前半は安近短に出かけましたが
後半は普段とは違う
小説などのジャンルの本を読みながら
のんびり楽しませてもらおうと思っています。
最近、知った言葉で面白かったのは、
株式会社エヌピュアの
鳴海周平社長がおっしゃった
「他人には優しく、自分にはもっと優しく」
というフレーズ。
多分、日本一高いメルマガである
舩井メールクラブの動画配信でおっしゃったものなので、
本当はここで紹介してしまうのは
反則なのかもしれませんが、
ワンフレーズだけなので
許してもらえると思います。
昭和の時代は
「他人には厳しく、自分にはもっと厳しく」が
いいリーダーの条件でしたが、
いまの時代は
優しくした方がうまくいくことは
直感的に理解できます。
そして、ゴールデンウィークという
非日常の中で、
どうしても他人にも家族にも自分にも
厳しくしてしまっている
自らのあり方がわかってしまい、
愕然としています。
頭では鳴海社長の言うことを理解できるのですが、
実生活で実践できていないことを
痛感してしまいました。
こんなことを実感できるのも、
時間に余裕がある連休中だから
可能なことなのかなと
感謝したいと思っています。
そう言えば、父は連休中には、
大体本の執筆をしていました。
自分に厳しくの典型的な姿ですが、
そんな父がモデルなので
私が変われないのも仕方がないとは思いますが、
気がついてしまったからには
ぜひ変わりたいと思っています。
変われないと言えば、
世界の金融引き締めについていけなくて
一人で金融緩和政策を維持し続ける
日銀の金融政策。
その影響で、ついに、
1ドル130円台に突入してしまいましたが、
私はもしかしたら
悪いことばかりではないのではと思っています。
確かに、物価は上がっていきますが、
それは日銀が待望していた
インフレが来ているということ。
輸入物価があがって賃金の上昇につながらない
悪いインフレだと言われていますが、
良くても悪くても
インフレはインフレ。
10年の任期の最終盤で
ようやくインフレ傾向が出てきた
黒田総裁としては
よかったと思われているのかもしれません。
そこに、賃金上昇が加われば
いうことはありません。
もちろん、中小企業の経営者にとっては
原材料の高騰も
賃金を上げることも
逆風であることは間違いありませんが、
それをなんとか乗り切っていくのが
経営者に求められている力量だと思います。
まずは値上げができるように
自社の体質を変えることと、
そしてそれができれば今度は
賃金のアップに挑戦することが
いまの大事な経営力だと思います。
基本的には、
人手不足の状況は大きく変わっていませんので、
やはり値上げと賃上げができない企業に
明日はないと考えていただいて構わないと思います。
そして、日本企業がそれをクリアしていくと
日本株の上昇が
現実味を帯びてくるのではないかと思います。
最近、アメリカのハイテク株の下落が
目立つようになってきました。
いろいろな材料は言われるのですが、
見ていると
マーケットは下げるための材料を
一生懸命探しているように感じます。
元々、上げていなかったから
ということも言えるのですが、
それに比べると
日本株は比較的
踏ん張っているように思えます。
外国人投資家から見れば、
ドルベースで見ると
同様の下げ方をしているのかもしれませんが、
日本人が日本円で投資している分には
痛手は少ないというのが実情です。
また、アメリカの国債などの
海外の金融商品も
かなり値段を下げていますが、
為替を考えると
日本人投資家にとっては
それほどの負けではないかもしれませんし、
もしかしたら円ベースで見れば
勝っているのではないでしょ勝って
ものごとには二面性がありますし、
相場の予測はしない方がいいのですが、
もしかしたら日本株の相対的な復活も
あり得るのではないかと
ちょっと楽しみにしています。
先日、久しぶりに
山口県岩国市にある
錦帯橋(きんたいきょう)に行ってきました。
観光することが主目的ではなかったのですが、
広島に行くプライベートの用事ができ、
行きは大阪出張の折に
新幹線で出かけたのですが、
帰りは飛行機のマイレージを使って
帰ってこようと思ったのです。
ただ、帰りのスケジュールが
なかなか確定しなかったので、
予約を取りに行った時には
広島空港からの午後便のマイレージ枠は
すでに満席になってしまっていました。
飛行機会社としては当然だと思いますが、
最近は飛行機のチケット代が
かなり高くなっている印象です。
コロナ禍の影響をまともに受けている
飛行機会社にとっては正しい戦略ですし、
仕事で使わせてもらうときは
それでも仕方がないのですが、
個人的な支出になりますし
ケチな性格はどうしようもなく
困ってしまいました。
そこで思い出したのは、
広島市内からの距離ならば
山口県の岩国空港の方が
近いかもしれないということに気がつき、
こちらを調べてみると
まだ午後便でも
マイレージの使用が可能だったのです。
おかげさまで、
岩国空港を生まれて初めて使わせていただきました。
コロナ禍の影響もあるのかもしれませんが、
東京便が1日に数便と
沖縄便が1便だけある
商用空港としては小さな空港ですが、
自衛隊の基地もあるそうですが
米軍基地としての使用が主目的の空港で、
写真や動画を撮ってはいけない
という放送が何度も流されていました。
それほどの緊張感は感じられませんでしたが、
空港近くの中古車販売店の
価格表示がドル表示なっていて、
基地の町であることを感じさせてくれました。
広島の知り合いが空港まで
車で送ってくださることになり、
考えていたよりも
時間に余裕ができたので、
久しぶりの錦帯橋観光に
出かけることができたというわけです。
その前日は広島県北部にある、
とても神秘的な
神社に連れていってもらいました。
名前を紹介させていただくのは控えておきますが、
4月半ばを過ぎていたにも関わらず
桜がまだきれいに咲いていて、
とても有り難いことだと感謝したばかりです。
思わず、2日間続けての観光になったわけですが、
まだまだ本格的な人出には
ほど遠かったのですが、
さすがのコロナ禍もそろそろ終了で、
久しぶりに観光に出かけたことを
書くのもありかなと感じています。
気分は自粛ムードだったので
写真は撮っていないのですが、
経済的に成熟してきた
日本のような国にとっては、
観光は大きな産業になるので、
気をつける必要はまだまだあるかもしれませんが、
人出が多くなるのはいいことなのだと思っています。
そして、錦帯橋に行こうと思った大きな理由が
広島の友人が錦帯橋で
武蔵と小次郎の戦いが勃発していることを
教えてくれたからです。
錦帯橋の橋のたもとに
「むさし」と「佐々木屋小次郎商店」という
ふたつのソフトクリーム店があり、
そこが変わり種ソフトクリームで
仁義なき戦いを繰り広げているというのです。
宮本武蔵と佐々木小次郎が
戦ったと言われている
同じ山口県下関市にある巌流島には
大分前に短時間ですが、
行ったことがあります。
父は宮本武蔵の五輪書が大好きだったようです。
『人生五輪書』(1983年、PHP研究所)
という著書もあるぐらいです。
私はちょっと勉強しようと
思ったことは何度もあるのですが、
どうも興味が持てずにいました。
でも、まさか錦帯橋で
二人の戦いが再現しているとは知りませんでした。
ネットを検索してみると、
両店に資本関係はないようですが、
そのおかげで周辺のお店も
ソフトクリームを販売していて、
錦帯橋への観光客の集客の
大きな要素になっているようです。
新しいソフトクリームの
種類を開発するのは
「むさし」が先行しているようで、
190種類のバリエーションの中から、
私は納豆ソフトをいただきました。
恐いもの見たさの
おっかなびっくりだったのですが、
別にそれほど酷い味というわけではなく、
普通に美味しくいただけました。
かかっているクリームのようなものが
少し納豆の味がするのと
本当に小粒ではありましたが、
納豆のかけらのようなものも
入っているような気がしましたので、
看板に偽りなく
納豆ソフトでした。
後で、ネットで検索してみると
「佐々木屋小次郎商店」の方は、
味で勝負しているようです。
競争の時代は終わって
共生の時代に入ったと
父はよく言っていました。
確かに、そんな時代が
間違いなくやってくるのだとは思いますが、
こんな楽しい競争は
まだまだありなのかなと思っています。
最近の私の意見は、
本当のミロクの世が来るのは
40年後ぐらいになるのではないかと思っています。
私は多分死んでいますが、
それだけ時間をかける方が、
大難ではなく小難か、
もしくはというか
できれば無難ぐらいで済ませられないかなと
思うようになったのです。
ただ、実際の戦争ではなく、
ソフトクリームの戦いぐらいで済ませられるような
叡智をぜひ考えたいものだと思います。
地方に行くと
投資に関するご相談を受けることが
多くなってきました。
マクロに見ると
とてもいいことだと思います。
日本は25年ぐらい
デフレの時代でした。
物価が上がらず、
だから給料も上がらない。
統計的に見ると
成長がないということになるので、
他の国と比べると
日本はドンドン貧しくなってきました。
しかし、生活実感としては、
苦しい生活を強いられた方も
たくさんいらっしゃる一方、
安定的な収入が確保できる環境にいた方は、
給料も上がらない代わりに
物価も下がってくるので
そんなに困ったとは
感じなかったのではないでしょうか。
この時代の最高の投資戦略は
何もしないことでした。
意識していたのではなく
結果論だと思いますが、
父は2002年に
「断末魔の資本主義」(徳間書店)
という本を出して、
この時代の投資戦略の基盤を
提供したのかもしれません。
資本主義は早晩潰れる。
その過程において
経済は大混乱に陥る。
だから、投資はしてはいけないし、
もし株式などの
投資商品を持っているのなら
一刻も早く処分して
安全な資産に変えなければいけない。
こういう父の考え方に
共感していただいたのが、
副島隆彦先生であり
朝倉慶先生でした。
父は金融経済の専門家ではありませんでしたが、
元々この分野にいらっしゃった
超プロのお二人を中心に
悲観論で経済や相場を論じる本が
よく売れた時代でした。
実際に、リーマンショックや
民主党政権の政策が
相場とはあまりマッチしなかったこともあり、
株価もトレンドで見れば
2012年頃までは
ドンドン下がっていきました。
だから、この時代は
投資などを考えるのは論外で
現金を持っているのが
一番正しい投資戦略でした。
政府や金融当局が
信用できないという意味では
副島先生などはかなり過激で、
金庫を買って
金(ゴールド)の現物や
現金(キャッシュ)を
自宅に置いておいた方がいい
というご意見でした。
そこまではできない方でも、
業績が良くて安全な銀行か郵便局に
預貯金をしておくのが正解だったのです。
しかし、2012年に
自民党政権である安倍内閣ができて、
黒田日銀総裁が金融緩和政策を始められてから、
まだ相場限定ですが
トレンドが明らかに変わりました。
マクロに見ると
日経平均で1万円以下になっていたものが
3万円を超えるところまで回復したのです。
単純に考えると、
この10年間に株式投資をしていた方は
平均3倍に資産を増やしたことになります。
その背景には、
金融緩和がドンドン進むのに
企業も個人も
お金を設備投資や消費に回さないので、
銀行にお金が貯まり
いわゆる金余り現象が起こりました。
行き先のなくなったマネーが
株式相場に流れ込んだことが原因でした。
そして、朝倉先生などは
悲観論の論調は変わらないのですが、
その頃から
株式投資をすすめるようになってきました。
そして、25年間
デフレに悩まされてきた日本経済にも
いよいよインフレの波が
来ようとしているようにも感じられるような
経済環境になってきました。
だから、この時代に投資をすることは
マクロに考えると
とてもいいことだと思います。
ただ、10年前と違い
投資の環境は
決して簡単ではありません。
3万円を超えた日経平均は
足下では調整局面に入っていて
26,000円台を弱気で推移していますし、
一旦は25,000円の水準すら切りました。
一旦切ったということは、
これからの相場は
下を見始めたと考えることもできるので、
さらに下げていく
可能性があるということです。
そして、もっと厄介なのは、
25年前と違い
インフレ傾向にあると考えなければいけないので
預貯金を含む現金も
安全資産とは言えないということです。
朝倉先生のおっしゃるように、
日本の財政赤字の水準は
世界的に見ても
圧倒的に悪化しているという
厳然たる事実があります。
個人金融資産や対外資産が
それをカバーしていたのですが、
ここに来て
悪い円安により
貿易収支が巨額な赤字になるだけではなく、
対外資産が生み出す利益を考慮した
経常収支で見ても
赤字基調が続いていくことが
懸念されるようになってきました。
そうなると、
財政赤字の修正が迫られるようになり、
日本が世界で断トツな
不況に陥る可能性や、
最悪の事態を考えると
ハイパーインフレすら起こり得ると
考えなければいけないからです。
ただ、皆さんのご相談を聞いていると
かなり危険な投資というか、
言葉を選ばずにはっきり言うと、
詐欺話としか思えないような
投資をされてしまっているケースが
とても多くなっているように感じます。
投資は自己責任なので、
自分が理解できないものをやってはいけません。
そして、金融に関しては
性悪説で他人の言うことを
基本的には信用してはいけない
ということが鉄則です。
だから、
騙されないように勉強してください。
そういう意味で、
一番おすすめは
上から目線ではなく、
ご自分の苦労を基にした
堅実な投資の勉強会を開いておられる
土井広文さんの勉強会です。
ここで学ばれて
理解できたものにだけ
投資をされるのをおすすめしますし、
25年前の父ではありませんが、
自分が理解できていない
金融商品に手を出してしまった方は、
傷が浅い内に
即刻処分されることをおすすめします。
先週、寒いと書いたら
今度は夏日になって
気象庁は熱中症に警戒するように呼びかけています。
時代だけではなく気候も激変期で、
私たちは色々と文句を言いますが、
それでもしっかりと
毎日楽しく暮らしていくのが
現実なのかなと思ったりしています。
おかげさまで、
原稿を書くという仕事が
次から次へとやってきますので、
そのための勉強に
毎日楽しい時間を使わせていただいています。
一部の識者の中には、
本は嘘ばっかり書いてあるので、
論文は読むけど本は読まない
という人もいます。
私の場合は、
コロナ禍で出かけられなかったことも
あるのかもしれませんが、
いまの原稿のネタは
ほとんど読書で作らせていただいています。
父の本を読んでいると、
父でも何百冊と出した本の中で
満足のいくものは十冊程度だ
と書いていました
(「本音で生きよう」
(2010年、ビジネス社))。
学者が書かれる論文は
変なものを出してしまうと、
研究者としてのキャリアが
台無しになってしまう
緊張感があるのかもしれません。
それでも知り合いの学者の先生に言わせると、
大半がどうでもいい
くだらない論文だと言っていました。
一方で、
新型コロナウイルスや
ワクチンに関する論文を読み漁っていて、
とても参考になる意見を
教えてくれる友人もいます。
確かに、その意見を聞いていると、
ワクチンに関する本を読んでも
混乱するだけなので、
「論文を読むといい」
という考え方には
一理あると思います。
私も自分の本で
満足できるものはあまりありませんが、
書いてみてわかったことは、
本を書くということは
とても大変だということです。
数冊しか本を出さない方に関しては、
それこそ人生が凝縮されたものを
文字にまとめることになりますし、
父のように
何百冊も本を書かれる方にとっても、
その時その時の全てを注ぎ込まないと
1冊の本はできません。
しかも、その力は著者だけではなく、
編集者や出版社など
多くの関係者の力が
一体となって結集しています。
だから、たった2千円弱の値段は
その価値を考えると
本当に安いと思います。
だから少し前までは、
できるだけ本は
定価で売っている書店で買っていましたが、
最近はほとんど
通販で買うようになってしまいました。
それも、大半が電子書籍です。
申しわけないと思いますが、
便利さと
私のように仕事の資料として使う場合は、
思い立ったらその場ですぐに手に入る電子書籍は
本当にありがたい存在なので
お許し願いたいと思います。
それに、そんなことやコロナ禍で
外出できない時間が長かったこと等から
出版業界の景気がいい
という話しも聞くようになりました。
想像力を膨らませることができれば、
本から得られるものは
本当に貴重でありがたいものだと感じています。
神さまだと思っている
山元加津子さん(かっこちゃん)から
赤塚高仁さんとの共著
『魔法の文通』(モナ森出版)を
ご贈呈いただきました。
かっこちゃんの存在は、
本当にこんなに純粋に
この難しい世の中を生きている人が
実在しているのだという意味で
いつも奇跡だと思っています。
そして、そんな神さまから
時々お電話をいただいたり、
講演会でご一緒させていただいたりするようになり、
感激していますが
かなり緊張もしています。
そんな神さまが
私の人間道の師匠だと
普段から尊敬している
赤塚高仁さんと共著を出されたのは、
奇跡が二乗になったような
あり得ないことだと思います。
当たり前ですが、
本当にいい本です。
赤塚師匠はなかなか厳しい人で、
いくら注意されても
理屈から離れられない私は、
いま破門状態で遠ざけられているのですが、
お書きになるものを読ませていただいて
本当にすごいなといつも感嘆しています。
苦労をし尽くしてきた人にしか書けない
魂をえぐるような叫びを、
あんなに上手く表現できる才能は
本当に驚きです。
神さまと師匠の共著は、
神さまが師匠の良さを見事に引き出していて
あり得ないぐらいのレベルに達しています。
多分、その良さがわかる人が
あまりいないのではないかなと
心配してしまうぐらいのレベルです。
赤塚さんは、
自分が講演で話したことが
まったく伝わらないことに
絶望していることを
かっこちゃんとの文通の中で
吐露しているのですが、
神さまかっこちゃんは
読んだ(聞いた)人の受け取ったままで
それでいいと慰めています。
この精妙なやり取りは
本当にすごいとしか言いようがないと思います。
読む人によって、
本当に何通りにも読めますので、
ぜひお手にとっていただきたいと思います。
かっこちゃんが魔法使いの役割で
この本に登場されていることはすぐに分かったのですが、
赤塚さんが何を演じているのかが
なかなか分かりませんでした。
もちろん、私の勝手な思い込みで
また赤塚さんに怒られてしまう原因を作ってしまいますが、
コロナウイルスのことを
(厳しい)天使だ
と見抜いた赤塚さんも、
時には世界を滅ぼしてしまうことがあるような力を持った
(ちょっと)恐い天使なのかなと思いました。
私にとっては、
天使と魔法使いの文通を
本にしたものに思えてきました。
皆さんも、それぞれの想像力を膨らまして、
奇跡(の二乗)の対談本を
お楽しみいただければと思います。
関東地方は4月に入ったというのに
季節外れの寒さに震えています。
コロナ禍でもあり、
風邪をひきたくないので
私は厚着で出かけていますが、
若いサラリーマンの人は
コートも着ずに電車に乗っているので
すごいなあと思います。
そう言えば、
私も若い頃は伊達の薄着で
なるべくコートを着ないでいようと
していたことを思い出します。
それに、最近は
下着などでの防寒が
昔に比べれば
簡単にできるようになっているので、
そんなことも
若い人が格好いい姿で
過ごせている要因かもしれません。
どちらにしても、
おじさんは時代についていくのは大変です。
私は格好のことを
ほとんど気にしたことがないのですが、
最近はそんな生き方(?)に
逆風が吹いています。
大学生の頃から通っていた床屋さんが、
地上げされて閉店しました。
最盛期には若い人も雇っていましたが、
最後は私よりも少し年輩のご夫婦だけで
切り盛りしていました。
お子さんもいないので、
夫婦二人が老後を暮していくには
十分な立ち退き代も入ったのだろうと思いますので、
基本的にはハッピーなのだろうと思います。
ただ、新しい床屋さんを見つけるのは面倒くさいし、
元来のケチな性格も出て、
ほとんど1,200円の
チェーン店のお世話になっていました。
ところが、
最近仕事を手伝ってくれるようになった
息子からダメ出しがありました。
別に高級散髪屋に行けとは言わないが、
単価で4,000円ぐらいの店には行った方がいいと
強く勧められました。
また、友人の
株式会社ヒューマンフォーラム会長の
出路雅明さんも、
「勝っちゃんの格好を何とかせんといかん。
黙って俺のいうブランドの服を着ろ」
と言ってくれて
先日京都でブランド店の買い物に付き合ってくれました。
京都で買っても困ると何とか逃げたのですが、
次に東京で会った時に、
出路さんが一番おすすめの
有名ブランドの本店で買うことを
約束させられました。
出路さんからは
髪の毛を剃ってしまって
毎日自分でケアしたら格好よくなる
というアドバイスをもらったのですが、
正直そんなに面倒なことは
とてもできそうにありません。
何とか服を買うのを逃げ切った後、
一緒に出路さんも初めて入るという
お寿司屋さんに行きました。
腕のいい若い大将だったのですが、
この人ヒューマンフォーラムの会長さんと紹介すると、
高校生の頃はいつも
スピンズで買い物をしていたと話してくれました。
何が「自然の摂理」か、
は難しいところですが、
時流を考えると
多少は身だしなみを整えることも
大事なことなのかもしれません。
そう言えば、
父は結構おしゃれでした。
父がコンサルタントを始めた頃の
日本の主要産業はアパレル業だったので
必然的にファッションの知識は必須でした。
実は、父の処女作は
1969年に出版された
「繊維業界革命」(ビジネス社)でしたし、
確か3作目は
「ファッション経営戦略」
(1970年、ビジネス社)です。
父は、「自然の摂理」にあったものか、
時流に適応したものでなければ上手くいかないと
よく言っていましたが、
そのバランスを取るのが
一番大事なのだろうと思います。
父の代表作のひとつに
『「自然の摂理」に従おう』
(1996年、風雲舎)があります。
風雲舎の山平松生社長とは
私も親しくしていただいていて、
最近では例えば、
青木秀夫著
『「バイオサンビーム」で病気が治った』や
新谷直恵著
『落ちる! そこから第二の人生が始まった』等の
名作を出版し続けています。
『「自然の摂理」に従おう』は、
父が書き下ろしたのでなく
上記の新谷さんが
父の話や講演をお聞きいただき、
それをまとめたものなのです。
あとがきを読むと
本人はそれほど気にいっていたようには
感じられませんが、
30年近く経ったいま読み返しても
ほとんど訂正の必要がない
完全な舩井本になっていると思います。
父の意向で、本の最後に
同年に東京のビッグサイトで行われた
「フナイ・オープン・ワールド」の
父の講演を再現したものが掲載されています。
実は、この時の「オープン・ワールド」が
一番集客できたもので、
収益的にもかなりの利益を出すことができました。
面白いのは、
翌年に東京フォーラムで開催した
「フナイ・オープン・ワールド」は
収益的には大赤字になり、
最も失敗したものでした。
しかし、多くの人に感銘を与えたのは
この時のものだったようです。
調べてみると
父が亡くなった2014年に
こんな記事を書いています。
多くの人にご来場いただいて
編集者とのいい出会いで代表作になったものも、
事業としては失敗だったかもしれませんが、
多くの人に影響をあたえさせていただいたものも
どちらも大事な「自然の摂理」を
考えさせられたという意味では
貴重なものだったようです。
調べてみると
父の本も電子書籍の形で
かなり復活してきているようです。
中には、アマゾンの読み放題サービスに加入していると
無料で読めるものもあるようなので、
自宅や会社にある単行本も含めて
毎日少しずつ
読み直していこうと思っています。
まん延防止等重点措置が解除されて、
各地の人出が戻ってきているようです。
ただ、いま乗せてもらっている新幹線は
かなり空いています。
春休みの影響で
子ども連れの姿が多く見かけられますが、
最近は子どもを見ていると
日本の将来が安心になりますし、
歳を取って丸くなったのか
騒いでいる子どもを見ても、
まったく気にならなくなりました。
もうすぐ新幹線の車窓から
田植えを待つばかりの水田の風景が
楽しめるようになります。
私が一番日本を感じられる
大好きな風景ですが、
さすがにまだ少し早いようです。
ただ、先日、
高知に行く機会がありました。
こちらはもうすでに
田植えの準備が始まっていました。
いまはお米が余っているので
二期作はやりませんが、
高知の気候なら十分可能なのでしょう。
食料危機を心配しなければいけないような
状況になりつつあるような気もしますが、
ちょっと工夫すれば
しばらくはしのげる方法を思いつくのかもしれません。
高知では、きれいな海が眼下に見える
きれいなホテルに泊めていただいたのですが、
朝日を存分に楽しませていただきました。
観光地としてはロマンチックな
サンセットビューの方が好まれるそうですが、
私ぐらいの年齢になると
朝日の方がはるかに気持ちよく感じます。
Kan.さんのワークプログラムの折に
「朝日を喰らう」という話しがありました。
日の出を楽しみながら
「浩然乃氣」(今回のプログラムのテーマでした)を
たっぷりと吸収させていただきました。
これから、春から夏になっていくいい季節ですし、
このままコロナ禍が収まっていてくれれば、
日本中を旅しながら
日本人に生まれたことのありがたさを
かみしめていきたいと思います。
アフターコロナの事を
よく考えるようになりました。
新型コロナウイルスは
私たち人類にとって敵ではなく、
これからの環境の激変に対応するための
進化を促してくれたものではないかと思います。
そして、そんなことから
進化論のことを考えるようになりました。
参考にしたのは、
日本を代表する生物学者で
霊長類学の祖でもある
故・今西錦司先生の
「生物の世界」(講談社文庫)。
今西先生と言えば、
棲み分け理論ですが
1970年代の日本では
ダーウィンの進化論は間違っていて、
日本的な今西進化論が正しいのだ
という論調が支配的だったようです。
(引用開始)
ところが第二の衝撃は、
大学の一般教養での生物学の最初の授業で訪れた、
高名な教授から、
「ダーウィンの『種の起源』を読む必要はない。
あそこに書いているのは嘘ばかりだから」
と聞かされたのだ。
ぼくが大学に入学した一九七〇年代前半は、
今西錦司の思想、
いわゆる今西進化論が大流行で、
彼の言説に乗って反ダーウィンを唱えることが
一種のファッションでもあった。
生物学者だけでなく高名な文化人までもが、
ダーウィン進化論、
ダーウィニズムは弱肉強食、
優勝劣敗の西洋思想であり、
平和共存を尊ぶ日本の文化には
なじまないと公言していた時代である。
出典:チャールズ・ダーウィン著
渡辺正隆訳「種の起源」
(光文社古典新訳文庫)
訳者あとがき より
(引用終了)
どうも最近の私は半世紀遅れて、
当時の日本の論壇の雰囲気に
染まってしまっていたようです。
気がつけたのは
ダーウィンの進化論を批判するからには
「種の起源」を読まなければいけないと
思い至ったからです。
ただ、昔の本は難しいので
読めないだろうなと予想したのですが、
買うだけでも買おうと思ったというわけです。
でも幸い、読みやすい新訳が出ていて、
熟読して内容を理解できたわけではありませんが、
なんとか読了することができました。
進化論と言えば
自然淘汰と突然変異ですが、
ダーウィンは突然変異を主張していなかった
という基本的なことに
始めて気がつきました。
これぐらいの知識で
生意気に進化論を語っていたことの恥ずかしさを
いま十分感じています。
やっぱり原本に帰ることは大切ですね。
そして、もう一つ気がついたのは、
やっぱりダーウィンの進化論の上に
今西進化論があるということです。
今西先生は
ダーウィンを批判していたというよりも、
その後の突然変異の考え方も含めた
西洋の進化論だけではない
ということをおっしゃっていたのかもしれません。
私には、自然を観察しながら
進化論を考えるような思考には至るのは
難しい気がしますが、
新しいことを学ぶと
ますます何も知らないことがわかってきます。
少しずつ新しい世界が開けていくことを、
謙虚さを忘れないようにして
これからも楽しんでいきたいと思っています。
「種の起源」、おもしろかったですよ。
ぜひ、お読みいただければと思います。
この3連休はどこもすごい人出でした。
3月20日の日曜日は
Kan.さんのパシフィコ横浜での
ワークプログラムだったのですが、
会場周辺のみなとみらいは
休日を楽しむ多くの人出で
にぎわっていました。
また、春分の日に
都内のショッピングモールに
出かける用事があったのですが、
開店前からすごい行列ができていました。
予約が取れない人気レストランに
入るためのものだったようですが、
まん延防止等重点措置が解除されることもあり
街には賑わいが戻ってきているようです。
ただ、比較的軽症者や無自覚の方が多く、
感染者数もはっきりと減少傾向が出ているとはいえ、
全国で毎日数万人規模の
新規感染者が確認されている状態なので、
それぞれ個人の責任で
できる対策はこれからも
続けていく必要があると思います。
欧米の方は、
そもそも自己責任で
ものごとに対処することに
文化的に慣れているので、
感染者数が高止まりであっても
個人の自由は認められてきた背景があります。
でも、日本は横並び意識が高い文化なので
意識を少し変えて、
まん防が解除されたからといって
個人は引き続き
責任を以って行動することが
求められていることは
忘れない方がいいと思います。
そんな中で、
にんげんクラブ会報誌の
4月号から新規連載が始まった
アムリットの小沢泰久代表による
『アーユルヴェーダは
宇宙のリズムにあった
シンプルライフ』の第1回
「新型コロナと飲酒と
アーユルヴェーダ(太古インド健康法)」は
とても読み応えがあるいい記事でした。
会員の方は、
ぜひお読みいただきたいと思いますし、
会員でない方は
この機会にぜひ
ご入会をご検討いただければと思います。
会員になっていただくと
毎月会報誌を送らせていただきます。
また、にんげんクラブが主宰するイベントに
会員料金でご参加いただけますし、
もちろんセミナー情報等が
毎月送られてくるので
見逃すことがなくなります。
会報誌は
「びっくり現象インタビュー」や
4月号で連載が59回目になっている
「Kan.さんに訊く。」
小沢代表による新連載に加えて
高島康司先生の
「コルマンインデックスと私達の未来」と
内容も盛りだくさんで、
優しいテイストを基本としながらも
考え込まされるような記事もあり、
本質的な情報から未来予言、
それに健康法に至るまで
舩井幸雄の世界に興味があった方や、
舩井幸雄は知らなくても
世の中の変革をリードしていかなくてはと
感じている皆さまにとって
大事な情報が満載になっています。
小沢代表は
名古屋大学で工学博士を取得されている
完全に理系型の秀才だったのですが、
いまは亡き奥様である孝香さまとの出会いから
すっかりインド伝承健康法である
アーユルヴェーダの魅力に取りつかれました。
私も昔、
奥様がご存命の頃に
ご夫妻にインタビューさせていただいたことがあるのですが、
こんなお互いを愛し合っているご夫婦が
本当に存在するということに
驚いたことがあります。
奥様が
「いまの彼が一番好き、
毎日毎日どんどん好きになっていく」
とおっしゃっていたことが
とても印象に残っています。
そして、お二人で
理想的な生活を究めていかれていました。
私は一度
ご自宅に泊めていただいたことがあるのですが、
私にはお酒も出してくださって
決して自分たちの考えを
押し付けるのではないのですが、
コロナ禍の経験をしたいまなら
素直に小沢社長がおっしゃっていること
(例えば、
飲酒はできるだけ避けた方がいいということ)
が理解できるような気がします。
また、太古インド占星学である
ジョーティシュのチャートを作って
解説していただいたこともあります。
舩井幸雄は
工学博士である小沢社長が
読み解くジョーティシュを
大変高く評価させていただいて、
勉強会の講師などをよくお願いしていました。
本当は
会員になっていただきたいところではありますが、
サービスで
小沢社長があげていらっしゃる
新型コロナ対策を転記させていただきます。
対策1:
新型コロナ対策としては昼食後や夕食後、
10分から30分くらいの散歩。
あるいは早歩きがおすすめです。
対策2:
会食での飲酒は極力控えましょう。
対策3:
飲酒するなら
途中で白湯をすすりましょう。
対策4:
食事中は冷たい水の代わりに
白湯をすすりましょう。
対策5:
舌を掃除しよう
対策6:
帰宅後は早めに
洗顔、手洗い、うがい、鼻うがい、
そしてシャワーか入浴
対策7:
出来立ての食事を
よく噛んでいただきましょう。
対策8:
食事前のリラックスタイムは
飲酒の習慣から離脱する第1歩
それぞれの解説も
理に適っていて
とても読み応えがあります。
ひとつだけ例をあげると、
私が実践しているのは
舌のお掃除です。
私もアムリットさんでいただいた
タンズスクレーパー
(舌苔を取るための専用器具)で
毎朝舌の上をきれいにしています。
これだけでも
かなりスッキリして
とても快適に過ごせています。
アムリットさんのホームページに
アクセスしていただいて
健康生活を始められてはいかがでしょうか。
ウクライナの紛争は、
この原稿を書かせていただいている
月曜日(3月14日)時点では、
膠着状態を迎えています。
すぐに占領が終了するだろうと
予想していたロシア側は
予想以上のウクライナの抵抗に
びっくりしているのかもしれませんし、
欧米がここまで強い結束で
制裁を強化してくることも
予想以上だったのかもしれません。
ただ、双方とも
さすがにそろそろ落としどころを探る動きが
出てくる頃なのではないかとも思います。
開戦前にバイデン大統領は
軍事介入しないと宣言してしまっているので、
欧米側もできることは限られていますし、
ロシアにしても
落としどころが見つかるのなら
停戦はやぶさかではないと思います。
米露に英仏を加えた
核保有国同士の戦いは
人類を破滅に追いやります。
バイデン大統領がおっかなびっくりなのは、
これが原因です。
逆に、ここで一方的に
ロシア側に有利にことが運んでしまうと
二度とロシアの暴走を
止めることができなくなります。
互いに相手のメンツを立てながらも
如何に実利を得るかというところが焦点になります。
実際に、今回は
ヨーロッパへのロシアからの
エネルギーの供給が止まったらどうなるかとか、
欧米の金融制裁はどこまで有効かとか、
欧米とロシアが対立した時に
中国はどのような行動を取るかなど、
いろいろなシミュレーションができたと思えば
それぞれ得がたい経験をしたと
考えているのかもしれません。
もう少し、深読みすると
アメリカが最も対立を懸念しなければいけないのは
ロシアではなく中国なのかもしれません。
じっと様子を見守っている中国を含めて
三者三様でいろいろな探りを入れあっている段階に
すでに入っていると考えると
上記のようにそろそろ停戦は近いのではないか
という見方もできるのかもしれないのです。
ロシアにとってはもちろん
経済制裁の痛手は大きなものがありますが、
今回は8年前のクリミア侵攻の時と違い、
十分に準備をしていたという話しもあるそうです。
例えば、外貨準備として
金(ゴールド)の保有量を
桁違いに増やしていたようです。
世界経済にとっても
ロシアをシステムから追い出しても
最も困るのはエネルギー分野ぐらいです。
環境問題をとても優先している
バイデン政権だから未だに本格化しませんが、
シェールガスなら
アメリカはその気になれば
いくらでも増産できるのだと思います。
そこまで話題が上ってこないということは
実はまだ余裕があるし、
いまぐらいの原油高やインフレ状態は
もしかしたら
世の中をコントロールしたいと
思っている人たちにとっては
ウエルカムな状態なのかもしれません。
それに比べて
中国を経済システムから排除すれば、
ものすごく大きな痛みが伴います。
今回はそのための前哨戦ぐらいに考えておいて
いいのではと個人的には思っています。
ちょっと視点を変えると、
3年目に突入しているコロナ禍や
今回のウクライナ侵攻で
世界は確実に
冷戦後30年間続いた
安定した仕組みが崩壊し、
新たな国際秩序を
模索し始めた段階にあるのかもしれません。
私たちは
よほど自ら
危険な環境に飛び込んで行かない限り、
基本的な安全は守られているということを
当たり前だと思って
暮らしてくることができました。
しかし、
ちょっと長い歴史を振り返ってみると、
こんなに恵まれた状態で
人類が生きていける状態は
本当に珍しいめったにない状態だ
ということにすぐに気がつくと思います。
そして、
上記の平和は思い込みに過ぎず、
私たちはまだまだ
危険と隣り合わせの
油断のできない社会に
実はまだいるのかもしれないのです。
それで思い出したのが、
1973年に出版された
五島勉著
「ノストラダムスの大予言」
(祥伝社)です。
1999年7月に
恐怖の大王が空から降りてくるという内容で、
公害問題などの出現で
社会の先行きを不安視する世相に乗って
あっという間に100万部以上の
ミリオンセラーになったそうです。
私はまだ小学生だったので
読んだわけではありませんが、
父が大好きで
時々この話題を話してくれたことを
妙によく覚えています。
それで、調べてみると
2014年に電子版が出版されていて、
著者が
1999年に何も起こらなかったことの理由などを含めた
まえがきやあとがきを加えた形で
出されているのを見つけました。
早速、購入して読んでみたのですが、
なかなか面白いと思いました。
父は人類の意識が変わらない限り、
ここで書かれているような予言が
実現してしまうと考えたのだと思います。
そのために
父なりの啓もう活動を
続けて行ったのだと思います。
父と同じような思いを持った人たちの活動のおかげで
予言の年より20年以上
平穏無事な時代が続いてきたのですが、
いよいよ変革の時代が
始まってしまったのかもしれません。
今回も何とか乗り越えられるように、
私たちはしっかりと意識の変革を進めていって、
大難を小難にしていきたいものだと思います。
(引用開始)
ゼエブ・エリケンって誰?
プーチンと十年以上の親交のイスラエル大臣
なぜイスラエルが
ロシアvsウクライナの
調停役として重視され始めたのか?
**********************
ベネット(イスラエル首相)は、
5日に特別機でテルアビブを出発し、
トルコ上空を経由してモスクワへ着いた。
ただちにクレムリンで
プーチン大統領と三時間におよぶ会談を行い、
直前ならびに会談後の二回、
ゼレンスキー大統領と電話をしている。
また出発前に
ドイツ、仏蘭西首脳とも電話会談をこなし、
同日中にモスクワを離れてドイツへ向かった。
ベルリンでシュルツ首相と会談するためである。
イスラエルに旅行した
経験のある人は承知のことだが、
ユダヤ人社会では土曜日は完全に休日である。
原理主義は車も動かしてはならない。
官庁街は火の消えたように静かになる。
その土曜の早朝に、
ベネット首相はエリケン大臣を伴って
静かに出国した。
ここへ来て、
プーチンが仲介役に
イスラエルを選んだのは何故か?
キーパーソンは
イスラエルの国会議員で建設大臣を兼ねる
ゼエブ・エリケンである。
エリケンはウクライナのハリコフに生まれ、
ハイコフ大学卒業。
ウクライナ語、ヘブライ語はもちろんだが、
流暢なロシア語を駆使する。
当時、ウクライナはソ連の一員だった。
ネタニヤフ前首相の
プーチンとの会談にも必ず同席し、
通訳をこなしたため、
プーチンとは顔見知りでもある。
昨秋にもソチでプーチンと会談している。
エリケンはイスラエルに帰還後、
政治家を目指して国会議員に当選した。
当初、リクードに所属して
幾つかの大臣をこなし、
与党の重鎮だった。
しかし前の選挙では
シャス、新希望の党へと移り、
現在は新希望党主を兼ねる。
エリケンは最大野党
「リクード」との合併に動いており、
ネタニヤフ不在の与党で合併後、
次期首相を狙うとされる。
エリケンはクネセト(イスラエル国会)では
外交委員会を率いてきた。
ロシアとはイランとの核合意の折衝でも
何度となく会合をもったベテランである。
マクロン仏大統領は何回か調停役を志願し、
モスクワにも飛んだが、
プーチンは信頼しておらず、
また苦戦が伝わる
五月のフランス大統領選挙を
意識したパフォーマンスが全面に出過ぎて、
廊下鳶におわった。
フランスでは保守政党がふたつ、
鎬を削りつつ勢力を躍進させており、
決選投票で保守が一本化すれば、
マクロン再選は覚束ないのだ。
次にプーチンが信頼を賭けて
和平交渉の仲介役を望んでいるとされるのが
トルコのエルドアン大統領だ。
ところが、エルドアンは
EU諸国から嫌われているため、
調停役にふさわしくないと考えられている。
そこで白羽の矢が
イスラエルに飛んだのである。
もっともプーチン批判派のモスクワタイムズなどは、
「危険なギャンブルだ」
とシニカルにベネットのモスクワ訪問を評している。
共通項は何か。
ロシア経済は
ユダヤ人が国外に去ってから
ふるわなくなった。
新興財閥の殆どは
ユダヤ人だった。
ウクライナのゼレンスキー大統領も
ユダヤ人である。
ウクライナからユダヤ人が去って、
経済繁栄に陰りが差し、
オデッサのユダヤ人街は寂れた。
残留していたユダヤ人も
一万人がモルドバ経由で
イスラエルへ向かった。
このルートから
中国人、インド人も出国。
とくに中国人3000人が現在まで国外へ出た。
アルジャジーラによれば、
ロシア軍はオデッサ空爆を視野にいれているという。
出典:「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022) 3月7日(月曜日)弐
通巻第7248号
(引用終了)
いきなり長い引用になって恐縮ですが、
転送自由、引用の場合は出典明記というメルマガなので、
私が余計な解説を書くよりも
読んでいただいた方がわかりやすいと思うので、
そのまま引用させていただきました。
著者は政治評論家で
特に中国問題や日本の歴史にも造詣が深い
宮崎正弘先生。
一度、ザ・フナイで
対談していただいたこともありますが、
旺盛に著者を出し続けている
日本の右派を代表する論客です。
このメルマガを読むまで
私はまったく知りませんでしたが、
3月5日に
イスラエルのベネット首相がモスクワに行き、
プーチン大統領と
長時間の会談を行ったようです。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領とも
電話で会談を繰り返し、
仏独の首脳との情報交換をしているということです。
まったく解決の糸口すら見えなかった
今回の紛争の仲介役が出現したのかもしれません。
おなじメルマガに
欧米側から見るだけではなく、
ロシアの立場に立った見方も必要である
という記事も載せられていて
とても参考になりました。
私は必ずしも宮崎先生と
立場を同じくするものではありませんが、
世界中を取材して回っている
ジャーナリストとしての体験からくる知見は
テレビに出てくるような専門家とは
まったく違う味があり、
とても参考にさせていただいています。
無料で誰にでもオープンされているメルマガなので、
おもしろいと感じられた方は
購読されてみてはいかがでしょうか。
いまのロシアは昭和12(1937)年に始まり
第二次世界大戦の敗戦まで続いた日中戦争時の
大日本帝国ととてもよく似ているように感じます。
当時の日本は、
いろいろな考え方がありますが、
日本にとって
何も益にならない戦争に
うまく引きずり込まれて
一方的に悪役にされた側面もあると思っています。
実は和平に至る道は何度かあり、
それが実現していれば
アメリカとの全面戦争は
避けられた可能性があることが
最近の研究
(例えば、波多野澄夫他著
「決定版 日中戦争」(2018年 新潮新書))
でわかってきています。
太平洋戦争も悲惨な戦争でしたが、
今回は核大国であるロシアが当事者だけに
なんとか解決の糸口を見つけて
和平に進むことが
全人類にとって大切であると思います。
新聞やテレビで大きく報道されないことに
事実が隠れているような気がするので、
有意の人の集合体である
にんげんクラブに関心のある皆さまには、
こういう情報も知っていただければと思います。
ロシアがウクライナに軍事侵攻しました。
私は軍事侵攻撃をするとは思っていませんでしたので
衝撃でした。
これで、世界が確実に変わったのだなと思いました。
何か、昭和6(1931)年の
満州事件を見ているような気分になりました。
ネットを見ていると、
当時の日本がアメリカから包囲網を築かれて
戦争に走らざるを得ないようになったように、
いまのロシアも
現状を打開するためには
軍事力に訴えるしかなかったのだ
という解説を見せていただきました。
私には真意は分かりませんが、
大正デモクラシーが
昭和恐慌と満州事変によって
吹き飛ばされたように、
冷戦終結後の平和ムードが
コロナ禍と合わせて
一気になくなっていく
きっかけになるのかもしれません。
不思議なもので
アメリカや日本の株価は
実質的な戦争が始まると
上げています。
株式相場というものは、
「噂で買って、ニュースで売る」
(今回の場合は噂で売って、ニュースで買う)
ものと言われているので
ネガティブな材料が出尽くした
ということなのかもしれません。
短期的には
「良かった」でいいのかもしれませんが、
今回の変化は構造的なものになる可能性が高く、
それこそ歴史に残る事件になるような気がします。
満州事変の際は、
戦費を賄うために
高橋是清大蔵大臣が高橋財政を出動することで
日本が世界でいち早く
世界恐慌を脱した状態になりました。
株価が上がったのは、
そんな連想で金融引き締め策が
ゆっくりしたペースになることが
期待されているのかもしれません。
ウクライナの支援策としては、
電気自動車の最大手である
アメリカのテスラのCEOである
イーロン・マスク氏が
ウクライナの副首相の
ツイッターでの呼びかけに応えて、
マスク氏が運営している
宇宙開発のスペースX社が展開する
人工衛星を使った高速インターネット通信の端末を
提供することが話題になりました。
少なくとも、冷戦後は
大国が力による領土の変更をしてはいけないという
世界の暗黙の合意を
公然と破った意味は大きく、
決断力と行動が早い
マスク氏ならではの迅速な動きだと
歓迎されています。
私は電気自動車(EV)に関しては
懐疑派で
いままでポジティブには
受け止めてこなかったのですが、
そんな思い込みを
見直さなければいけないかなと思った出来事があったので、
このマスク氏の快挙を思い出したのです。
その出来事とは、
ザ・フナイでもおなじみの
船瀬俊介先生と偶然にお会いして
1時間足らずの間、
ずっとお話を聞かせてもらったことでした。
先生は近著である
「EVガラパゴス
周回遅れの日本自動車産業に明日はない」
(ビジネス社)
の話を熱く語っていらっしゃいました。
私はEVネガティブ派だとは
とても言えない雰囲気だったので、
ほとんどお話を
黙って聞かせてもらっていたのですが、
先生はこの本を書くために
2千本以上のユーチューブを見た
とおっしゃっていて、
かなり心が動かされました。
実は、ビジネス社から
献本をいただいたので
早速読み始めました。
本当にEVに関して
トコトン調べていらっしゃって
さすがに船瀬先生だとびっくりしました。
私はどちらかというと
トヨタは自動車は世界一の会社で、
トヨタのやっている方向に
世界は動いていくのだろうと思っていたので、
そのトヨタが
EV化を邪魔する先頭に立っていて、
それは関連産業も含めれば
自動車業界で働く550万人の雇用を守るためだ
という船瀬先生のご意見には驚きましたが、
納得できるものでもありました。
そんなトヨタも昨年の12月に
一気にEV化を進めるということを
発表したということなので、
この流れは止まらないのだろうと思います。
船瀬先生らしいと思ったのは、
第二次世界大戦後の世界を牛耳ってきた
ロックフェラー帝国の総帥であった
故・デーヴィッド・ロックフェラー氏が
2017年3月にお亡くなりになったのを機に、
それまで封印されていた
EV化の流れが一気に加速したという分析です。
ロックフェラー帝国は
石油利権の大半を握っていて、
それを使って金本位制ならぬ石油本位制で
アメリカドルが基軸通貨である体制を維持してきました。
イラクのサダム・フセイン大統領がやられたのは、
彼がこの体制に挑戦して
石油の取引通貨を
ユーロにしようとしたからだというのは、
ちょっと陰謀論を齧った人の常識です。
そして、電気自動車の技術は
実は明治時代末期にはすでにできていて、
当時の皇太子であった大正天皇が
それを送られて所有していたこと等が書かれていて、
ちょっとびっくりしました。
電気自動車は
石油利権を守るために
排除されてきた
という背景にはうなずけるものがあります。
そう言えば、
まだ船井総合研究所が主宰していた頃の
船井オープンワールドの展示会に、
本書で詳しく書かれている
慶応大学教授であった
清水浩先生が開発された
IZA(もしくは後継車種)が
展示されていたことを覚えています。
多分、2000年前後のことだと記憶しているのですが、
父もかなり積極的に紹介していました。
5年ぐらい前の
船井総研の経営戦略セミナーという
5千人規模の経営者の皆さまがご参加される
名物セミナーの展示会では、
たしかテスラが
何年か続けて出展されていたことを思い出しました。
私と違い、父や船井総研は
とっくにEVの明るい未来を
確信していたのかもしれません。
ぜひ、「EVガラパゴス」を
お読みいただければと思います。
陰謀論的なことに関心がある方にも、
近未来予測に関心がある方にも、
とても参考になると思います。
昨年の末から今年にかけて
相場の流れが明らかに変調をきたしています。
直近は地政学リスクと言われているロシアが
いまにもウクライナに攻め入りそうになっていることが
一番大きな要因だと言われています。
そのことも大きな影響を及ぼしていますが、
原油価格の高騰が続いています。
このままで言うと
1バレル当たりの原油価格が
100ドルを突破するのは確実視されていて、
身近なところでは
ガソリンの値段が上がっていくことになります。
まだまだ寒い日が続いていますが、
これからは春になって温かくなってくるので
燃料費の高騰はピークを過ぎるかもしれませんが、
直接のインフレの大きな原因として
危惧されています。
今年はアメリカの中間選挙の年です。
原油の価格が高騰している時に
政権を取っている政党は
必ず選挙で負けるという鉄則があります。
アメリカは車社会であり、
ガソリンの高騰が
直接庶民の生活に大きなダメージを与えるからですが、
このままいくと
バイデン政権は中間選挙で負けて
議会とのねじれ現象に苦しむことになります。
だから、結構無理をしてでも
原油価格を下げるための政策を
なりふり構わず取ることが考えられます。
一番可能性があるのは、
イランとの関係改善を急速に進めて
イランからの原油の供給を
受けられるようにすることですが、
これにはアメリカの同盟国である
イスラエルやサウジアラビアからの
大きな反発が予想されるので
実施できるかどうか不透明な情勢だと思います。
世界を動かしている支配者層は
定期的に戦争を起こして
兵器弾薬の在庫一掃を図りたい人もいれば、
原油価格を何が何でも上げたいと思っている人も
いるように感じます。
アメリカの大統領と雖も
コマのひとつに過ぎませんので、
支配者層の意志が優先されていると考えれば
いいのかもしれません。
長い目で見ると、
まだまだアメリカの力は
ロシアや中国よりも総合的には
圧倒的に勝っていると思っていますので、
いろいろありますが
今回の相場の下げは
一端どこかで止まるのだと思っています。
原油相場を上げたい人がいるように、
株価の上げで潤っている支配者層も確実にいるので、
彼らにとっても調整は大歓迎だと思いますが、
まだ大恐慌を起こして
せっかくトランプ前大統領が積み上げた
相場をつぶしてしまう段階では
ないのではないかと感じています。
アメリカの株価はダウジョーンズで3万円割れ、
ナスダックはもっときつい下げをするかもしれませんが、
年内にも再び最高値をうかがうような
勢いになるのではないかと
自信はあまりありませんが、
いまのところは考えています。
また、元々それほど上げていない日本株は
それよりも傷は浅く済むのでないかとも考えています。
わかりやすいなと思うのは、
予想が難しかったトランプ前大統領と違って
バイデン大統領は支配者層の言いなりで
政権運営をしているなということです。
本当は石油の戦略的な価値は
昔ほどなくなってきているので
原油価格の高騰の演出も、
ましてや地政学的なリスクを
中東で起こす必要はないのだと思います。
ただ、支配者層からしたら
慣れ親しんだ石油をいじることで
てっとり早く儲けたいというニーズに
単純に応えていると考えるとわかり安いのかもしれません。
そして、これを機に
あまりアメリカのいうことを聞かなくなってきた
EU諸国も
ロシアからのエネルギー供給の量を絞ることで
コントロールしやすくするという
狙いもあるのかなと思います。
ヨーロッパ諸国にとっては
アメリカのいうことを聞かなければいけないのは
嫌なことだと思いますが、
一番大事な安全保障の問題で
やはりロシアの力は脅威に映っていると思います。
特に、プーチン大統領の主張は
ヨーロッパ各国で台頭著しい
極右勢力の考え方と共鳴しやすいので、
さすがに69歳になられて
焦りも感じられ始めたプーチン離れを
ここで少し演出するのも悪くはないかと
思っているような気もします。
経済力まで考えると
アメリカの対抗馬としては
圧倒的にロシアよりも
中国の存在感が高いと思います。
ただ、中国問題は
ヨーロッパから見ると遠くで行われていることなので
切迫感がありませんので、
ロシア危機を煽っていると考えれば
わかりやすいと思います。
いまの日本にとって一番嫌なのは
悪性の高インフレが起こることです。
すでに食料品価格等が上がり始めていますが、
日本の財政状況を考えると
それほど金利を上げることはできないので
政策に行き詰まり感が漂ってきています。
2%以下のマイルドなインフレに何とか抑えて、
短期金利を1%程度までで抑えることができるかどうかが
ポイントなのかもしれません。
インフレが起こると
実は現金もリスク資産になります。
相場が不安定な難しい局面ですが、
逆説的にいまこそ
資産投資を考えるべきタイミングなのかもしれません。
はせくらみゆき先生の
「パラダイムシフトを超えて
いちばん大切なアセンションの本質」
(徳間書店)
を読ませていただきました。
本文の中にも紹介されている
故・川田薫博士、はせくら先生と3人の共著で
「新生地球の歩き方」
(きれい・ねっと)を書かれている
きれい・ねっとの山内尚子社長と
はせくら先生のことを話していて、
山内さんが
すごい本だからぜひ読んだ方がいい
と教えてくれたのがきっかけになりました。
読んでびっくりしたのは、
とても難しい最先端の理論物理学の解説を
とてもわかりやすくされていることです。
はせくら先生は難しいことを簡単に伝える天才です。
私は
「チェンジ・マネー」(きれい・ねっと)、
「お金は5次元の生き物です」(ヒカルランド)
という2冊のお金に関する共著があるのですが、
お金の本質を単著の
「宇宙を味方につける リッチマネーの秘密」
(徳間書店)
という本の中で、
私が解説するより
はるかにわかりやすく
まとめていらっしゃるのを読んで
感心したことがあります。
今回の本も、
物理学者の保江邦夫先生や
周藤丞冶さん
(「いざ高次元世界へ 精神文明の夜明けに」
(きれい・ねっと)
という難解な著書があります)
の量子力学に基づく素領域の研究や
超弦理論の研究に基づく最先端の理論物理学の世界を
はせくら先生流に
わかりやすく解説している本だと私には読めました。
はせくら先生の本は
わかりやすく読みやすいのが真骨頂です。
お金の本にしても、
スラスラ読めてしまって
そんなに無理なく本質を理解することができます。
ただ、私が変に物理の知識があるからかもしれませんが、
今回の本はけっこう読むのに苦戦しました。
それだけ大事な本ということになるのかもしれません。
お金のことも
実は今回書かれている
物理の知識に基づいて
お金とは何かという本質を
はせくら先生と話し始めたのがきっかけになりました。
理論物理学は
はせくら先生の最も大事にしている
専門分野ということになるのかもしれません。
特に、今回のテーマは
マルチバース(多宇宙)の話や次元論など
かなり難解な話を扱っているのですが、
ここまでわかりやすく書けるのは
もはや才能を超えて、
宇宙のサポートを得ていると考えるしかないと思います。
ただ、はせくら先生らしいのは
ワークをたくさん紹介していて、
たとえ内容がなかなか理解できなくても、
ワークを実践している内に
頭ではなく
身体で理解できるようになるということです。
このサービス精神もはせくら先生の真骨頂です。
私のような理屈派も
理屈よりも実感を大事にされる実践派も
どちらも満足させる内容になっているのです。
そして、はせくら先生が素晴らしいのは
一般読者向けに
わかりやすさを優先しているにも関わらず、
理論的な裏付けも
きちんとなされているということです。
反理論派の先生の本を読むと
ここら辺がいい加減なものを結構見かけます。
量子力学で
スピリチュアルな世界の解説をしている本も
最近は増えましたが、
上記の周藤さんと話していると、
物理学者から言わせると
とても許せないような暴論が平気で書いてあって、
読む気にならないものが大半だということです。
学者の世界は厳しい世界で、
一度でもいい加減なものを発表してしまうと
研究者人生が終わってしまうそうです。
大半の物理を使って
スピリチュアルな世界を解説したものは、
すぐに専門家ではない人が
いいとこ取りで引用していることが分かるので、
専門家からすると
読むに値しないものになるのだそうです。
はせくら先生のすごいところは、
お金のことなら
私のような理屈屋も
物理のことなら
保江先生や周藤さんなど
命がけで宇宙の秘密を解き明かすべく
切磋琢磨している専門家すらも
納得させるだけの理論構築が
しっかりとなされていることにあると思います。
本来は芸術家であるはせくら先生が
ここまでしっかりした本を書けるのには
唖然としてしまいます。
実際にマルチバースを生きて
自由自在に次元を超えている
はせくら先生だからこそ
できることなのだろうと思います。
ぜひ、巻末に紹介されているワークに挑戦して、
そんなレベルになることに
挑戦していただきたいと思います。
先週紹介した清水浦安先生も覚者ですが、
はせくら先生も
間違いなく悟りの境地に至っています。
おかげさまで、
私の周りにはこんな人が
たくさんいらっしゃるように感じているのですが、
やっぱりみなさんとても謙虚であることが
今の聖人の特徴なのだとも感じます。
そういう意味では
いい時代になりました。
父の頃は、
覚者にはバランスを欠いた先生がほとんどで、
それは社会がまだ全然
そのレベルについてこられていなかったので、
突出する必要があったのだと思います。
今回の私の一番の収穫は、
言霊のことを
理屈ではなく感覚的に
かなり理解できたことです。
最近、日本人の科学者の
ノーベル賞受賞者が多くなってきたのは、
日本語で思考できることが
大きな理由ではないか
という意見を聞くようになりました。
一般的には日本語という母国語で
ある程度の科学的な論考を進められる
アドバンテージのことを言うのですが、
はせくら先生の独自分野ともいえる言霊学から考えると、
日本で考えているからこそ
到達できる領域があるのかもしれません。
週末に清水浦安さんが書かれた
「霊人中村天風【ワンドロップ】の教え」
(ヒカルランド)
の出版記念講演会があり
参加させていただきました。
本の取材者の新谷直慧さんからお誘いをいただき
気軽に参加させていただいたのですが、
当日会場に到着すると
新谷さんから来賓のあいさつをお願いされました。
多くの方に影響を与えた
数々のスピリチュアルな本の翻訳者である
山川紘矢・亜希子先生や、
テンプルビューティフルの光田菜央子さんなど
錚々たるメンバーがいらっしゃっていたのですが、
新谷さんの
「舩井さんが一番安心してご挨拶をお任せできるから」
というのを真に受けて
大役を引き受けてしまいました。
新谷さんにおっしゃっていただいたように、
結婚式などで
まったく新郎新婦のことを知らいない状況でも
挨拶を頼まれて困ったことはありません。
ものを書くときも
書き始めてみると
最初に考えていたことと
全く違うことを書いてしまうこともあるのですが、
あいさつの場合はもっと気楽に
少しだけ何を話そうかなとは考えますが、
それぐらいで
後は場の雰囲気に合わせて
お話ができるという特技があります。
事前に挨拶を頼まれていても、
実はその場に行くまで
あまり考えないので同じなのですが、
有り難い特技だと感謝しています。
天風先生は
戦前戦後の政財界から
国会議員やスポーツ選手に至るまで
数々の偉人が直接教えを乞うた哲人です。
父は直接お会いさせていただいたことは
なかったようですが、
もっとも気心の知れた財界人のお一人であった、
松屋や東武百貨店の社長を歴任された
山中鏆さんは天風先生の直弟子でした。
その他、いろいろな尊敬する知り合いから
天風先生のことを教えていただき、
かなり傾倒してその教えを学んだようです。
最近では
大リーグで絶対に不可能と言われていた
二刀流(投手と打者の両方をこなす)で成功した
大谷翔平選手が
先生の本を愛読していたということで
話題になっています。
詳しくは天風先生の本
(例えば大谷選手が愛読している
「運命を拓く」等)を
お読みいただければいいと思いますが、
父の生前の本棚を一部そのまま残している
私の会社の部屋の本棚にも
「盛大な人生」という
1万円以上の定価で販売されている本が並んでいます。
父の生きていた頃には、
同じ価格帯の「成功の実現」も
置いてあったような気がしますので、
いつも参考にして読んでいたのだと思います。
「ワンドロップの教え」には
父も何度か登場するのですが、
日本の政財界のバックボーン的な存在である
安岡正篤先生の教えと合わせて
父にとっては
バイブルの如き存在だったことを
確信しています。
私には
安岡先生や天風先生というと
近寄りがたい威圧的な存在
というイメージがあります。
実際に若い頃の天風先生は
傷害事件に巻き込まれて旧制中学を退学になり、
戦前の右翼の大物当山満翁の書生になって大暴れし、
その縁で満州に送り込まれた
軍事探偵(スパイ)になったような人物です。
何となくそんな知識をもっていた私は、
10年近く前に初めて清水さんにお会いした時に、
あまりにも天風先生のイメージと違って
びっくりしました。
なぜなら清水さんは
本当に気さくで明るく、
初対面から
まったく偉ぶるそぶりを
お見せにならなかったからです。
申しわけないのですが、
だから最初は
清水さんが天風先生の言葉を降ろされるのは
冗談だろうと思いました。
だから、あいさつの時も
格好はつけましたが、
清水さんのお人柄の良さを話させていただきました。
威厳がないとは言いませんでしたが、
親しみやすいキャラクターが皆さんに愛されて、
これだけの出版記念の会が
開催できたのだろうという話しになったのです。
そして、ちょっとびっくりしたのは、
その後の清水さんの講演が
やっぱり私はちょうどいいと
天風先生に選ばれたというのです。
そのことは本にも書かれていますが、
偉人は時代に合わせて
メッセージが一番伝わりやすい媒介を
選ぶのだなということがよくわかりました。
ただ、本を読んでみて、
実は清水浦安という人は
とんでもない覚者だということがよくわかりました。
本当の覚者は
悟っていることを悟らせないのですね。
私はまだまだ格好をつけてしまいますので、
修行が足りないことがよくわかります。
1995年に地下鉄サリン事件が起きてから
30年近くの月日が流れました。
私はその後の新興宗教の世界が
どうなっているのかはよくわかりませんが、
詐欺に近い世界が
まだきっと残っているのだろうと思います。
また、マスコミなどからは
舩井がやっていることも
これらと同列に見られていることも意識しています。
ただ、目に見えない世界の重要性が
ますます大切になってきている昨今、
大事なことを伝えていく責任感も感じています。
覚者でありながら
謙遜の塊のような清水さんを見習って、
本当のことを誤解されずに伝えていく術を
考えていきたいと思っています。
高瀬正仁著
「紀見峠を越えて」
(萬書房)を読みました。
文化勲章受章者で
日本を代表する世界的な数学者である
岡潔先生の業績を綴ったエッセイ集です。
紀見峠は和歌山県にあり、
ここで岡先生が育ち、
大学を離れてこの場所に籠って
世界的な研究成果を成し遂げた場所でもあります。
エッセイの始まりは、
数学者であり数学史家でもある
九州大学教授の高瀬先生
(日本を代表する岡先生の研究家でもあります)が、
30歳の若手数学者であったときに、
はじめて紀見峠を旅するところから始まっています。
岡先生は明治34(1901)年に大阪で生まれて、
ほどなく両親の故郷である紀見峠に移ります。
京都大学理学部を卒業後フランスに渡り、
広島文理科大学助教授になりましたが、
昭和13(1938)年には
休職してそのまま退職。
昭和24(1949)年に
奈良女子大学の教授になるまでは、
紀見峠に籠って極貧の農業生活を送りながらも
世界的な研究を成し遂げます。
売れるものは全部売ってしまって、
芋を作り飢えをしのぐ日々を過ごしながら、
多変数函数論という
20世紀の数学の概念を形づくる
論文を完成させるのです。
その成果は
昭和30(1955)年にフランスの学会誌に掲載され、
この業績が
本当に日本人のひとりの研究者によって
なされたものかどうかを確かめるために、
はるばるフランスから
当代の超一流の数学者が
奈良の岡先生の家まで訪ねてくるという
エピソードがあったそうです。
岡先生は生涯に
3つの数学的な大業績を打ち立てました。
普通はどんな大学者であっても、
生涯に打ち立てられる偉業は
ひとつであるのですが、
数学の研究に関係ない
余計なことは一切興味がなかった岡潔は
一人で3つもの世界的な業績をあげたというのです。
岡先生が一般的に有名になったのは
昭和38(1963)年から
昭和44(1971)年にかけて出した
エッセイなどの
数学に関係のない書き物が
ベストセラーになったからです。
特に、昭和一桁生まれから
戦中派ぐらいまでの年代の方には人気が高く、
ちょうどこの世代にあたる両親も
岡先生の大ファンでした。
特に父は
情緒が分からないことを
自慢しているぐらいの人でしたが、
数学の問題を解くためには
情緒が大切であるという岡先生の言葉に
ずいぶん考えさせられた
というようなことを話していました。
岡先生は昭和35(1960)年に
文化勲章を受章しています。
その時に昭和天皇から
「数学とはどういう学問か」
というご下問があったそうです。
そうすると岡先生は間髪を入れずに
「数学とは生命の燃焼であります」
と奉答したというエピソードを、
その場に臨席した
当時の荒木文部大臣が後年語られているようです。
古今東西の数学者の中で、
数学を命の燃焼であると考えている人は
岡先生一人であり、
そういう発想の中から
数学的な問題の解決には
情緒が大切であるという考え方が
生まれてくるのだと感じます。
岡潔がエッセイとしてはじめて出版した
「春宵十話」(角川ソフィア文庫他)に
書かれている数学の本質を
引用させていただきます。
(引用開始)
また、数学は物理に似ていると
思っている人があるが、
とんでもない話だ。
職業にたとえれば、
数学に最も近いのは百姓だといえる。
種子をまいて育てるのが仕事で、
そのオリジナリティは
「ないもの」から「あるもの」を作ることにある。
数学者は種子を選べば、
あとは大きくなるのを見ているだけのことで、
大きくなる力はむしろ種子の方にある。
これにくらべれば理論物理学者は
むしろ指物師に似ている。
人の作った材料を組み立てるのが仕事で、
そのオリジナリティは加工にある。
理論物理学は、
ド・ブロイ、アインシュタインが相ついで、
ノーベル賞をもらった一九二〇年代から
急速にはなばなしくなり、
わずか三十年足らずで
一九四五年には原爆を完成して広島に落とした。
こんな手荒な仕事は指物師だからできたことで、
とても百姓にできることではない。
(引用終了)
高瀬先生には10年ちょっと前に
お会いしたことがあります。
にんげんクラブの会報誌の取材だったのですが、
まだ父が存命で、
父の意向をよく知っていた
こだまゆうこさんの取材について行ったのですが、
数学の話はまったく分かりませんでした。
でも、とても面白かったのを
いまでもよく覚えています。
近代数学の中で、
「ないもの」から「あるもの」を提示できたのは、
オイラー、ガウス、岡の3人だけで、
それ以外の数学者は
彼らの提示したものを
ああでもない、こうでもないと
分析しているに過ぎないとおっしゃっていました。
最近は、独立研究者という人たちが増えています。
高瀬先生の本のことも、
実は数学の独立研究者の森田真生さんの
「数学する身体」(新潮文庫)を読んで、
森田さんが岡先生の大ファンであることが
書かれていて知りました。
高瀬先生の本を読んでいると、
紀見峠に籠って研究していた頃の岡先生は
まさしく独立研究者の
走りであったのかもしれないと感じました。
また、従来の学者の枠に収まらないという意味では、
台湾の行政院政務委員(デジタル担当、
日本で言えばデジタル担当国務大臣に相当)の
オードリー・タン氏も
独立研究者なのかもしれないと
近藤弥生子著
「オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと」
(ブックマン社)
を読んで思いました。
楽しいことだけをしている、
大学や学会の政治活動から
解放されている研究者たちを
岡潔から順に見ていくと、
未来が見えてくるような気がします。
先週の土曜日、
関西でとても利益を出している農場の
見学をさせていただく予定でした。
元々金曜日まで関西出張の予定で、
1日伸ばして見学させていただくスケジュールです。
時間が読めなかったので、
帰りはいつものように飛行機ではなく
新幹線でフレキシブルに帰ってくる予定にしていたので、
予約をしていませんでした。
当日の朝になって、
農場をご紹介してくださって
ご案内いただく予定になった方から、
先方の農場で新型コロナウイルスの
感染者が出てしまったので、
急遽見学はできなくなったと
お電話をいただきました。
事情はよくわかりますし、
見学した後にコロナ感染がわかったら
濃厚接触者になった可能性があるので
よかったなと思ったのですが、
1日やることがなくなってしまいました。
いつもなら、
朝の新幹線に乗って帰るのですが、
ちょうど妻も所用があり
泊りがけで出かけていたので、
急いで帰っても一人なので
どうしようかと考えました。
普段なら神社などに行くのですが、
長い出張になったので
スーツケースを持っていて
ホテルに預けていけばいいのですが、
あまり気乗りがしませんでした。
そこで思いついたのが、
高速バスで東京まで帰ろうということです。
別にお金を節約する目的ではないのですが、
夜行バスは無理ですが
昼間のバスなら時間が気にならないので
ちょうどいいと思いつきました。
ちょうど大きな原稿を
書かなければいけない状態でもあったので、
私は長距離バスの中でも
いくらでも仕事ができるので
ちょうどいいと思いました。
最近のバスはwi-fiはもちろんついていますし、
さらに電源も使えますので
仕事場としては最適なのではないかと思いついたのです。
早速、ネットで検索してみると、
一番安いバスは満席だったのですが、
3列シートの豪華タイプは
かなり空席がありました。
普通は、バスを選ぶ人は
価格を最優先に考えられるので
こういう結果になると
息子に後から教えられましたが、
結果的にとても快適に過ごせました。
カーテンで区切れるようになっていて
完全に個室感覚を味わえましたし、
車窓の風景も存分に楽しめました。
新名神や新東名を通るので、
はじめての道もあり、
とてもエンジョイできました。
トイレ休憩で立ち寄る
サービスエリアでお土産物を買って、
30分の長めの休憩のときには、
ご飯まで食べることができました。
日曜日は
横浜の郊外の町で
友人と
あるお店を訪ねることになっていました。
実は、
私は予定をしていなかったのですが、
友人とミスコミュニケーションで
先方は1日早く
東京にやってくる予定をいれていた
ということが前日に分かりました。
ちょうど、
長距離バスで原稿が大体書けたので、
日曜日は原稿を書くためにあけていたのですが、
それが大丈夫になったので
お付き合いすることにしました。
だから、本来は
そのお店を紹介してもらう人に
事前に連絡をしてもらうつもりだったのですが、
行き違いで連絡をできていませんした。
ただ、飲食店なので
営業日を確認すると
日曜日は営業になっていたので
大丈夫だろうと思っていたのですが、
なんと新型コロナウイルスの
感染拡大を受けて
臨時休業していました。
それはとても残念だったのですが、
久しぶりに友人と会ったので
まだ昼間の時間でしたが
飲みにいくことにしました。
大きなターミナルまで移動しても良かったのですが、
友人がホテルをチェックインする前に来たので、
コインロッカーに荷物を預けていて、
だからその町で飲める店を探すことにしました。
ただ、郊外の住宅地なので
昼間から飲める店がありません。
唯一飲めたのがサイゼリヤで、
人生で2回目の
サイゼリヤ体験をすることができました。
以前に行った時は、
あまりいい印象はなかったのですが、
プロのシェフが
サイゼリヤのコストパフォーマンスはすごい
という話しを教えてくれていたので、
それを楽しむのもいいかなと思いました。
シェフが絶賛していたのが、
エスカルゴとステーキだったので
まずそれを頼みました。
どちらも他店なら
2倍以上の値段になるのは確実の
クオリティだというのです。
確かに、値段の割には
信じられない美味しさでした。
もっとびっくりしたのは
ワインの安さ。
グラスワインは量がたっぷり入っていて美味しいのに
なんと1杯100円です。
結構たくさん飲んで食べたのですが、
お会計は信じられない安さでした。
ただ、サイゼリヤも体験するのは楽しかったのですが、
もう一度行くかと言われるとかなり疑問です。
私が行くべきお店ではないように感じますし、
お店の方も酔っぱらいをあまり歓迎していないようにも思います。
週末の2日間、
新型コロナウイルスのおかげで
私にとっては普通であれば体験することのない
非日常を楽しませていただきました。
いろいろ、コロナ禍で
苦しんでいらっしゃる方も多い中で
不謹慎かもしれませんが、
何があっても楽しめる心構えは大事だと思いました。
本当に楽しくていい経験をさせていただけたと喜んでいます。
本日(1月19日)は父の命日です。
8年経ちましたが、
コロナ禍が3年目に突入したいまに
父が生きていたら
どんな意見を発信していたか気になるところです。
残念ながら夢枕に立って
「俺はこう思うから
読者の皆さまに伝えておいてくれ」
ということはありませんが、
ようやく待ち望んでいた変化の兆しが
明らかに表れたことを
喜んでいるのではないかと思います。
ポジティブに受け止めて、
この変化をきっかけに
多くの人がこの世の構造を知る
有意の人になっていって欲しい
と感じていると思います。
変化をポジティブに受け止めるための
ひとつのポイントは
自分のことばかり考えるのではなく、
より大きなマクロな視点で
ものごとを俯瞰することだと思います。
世のため人のために生きる、
利他の心で生きると言ってもいいかもしれませんが、
より大きな組織体というか
できれば生命体の一細胞として
自分の存在があるというような世界観で
生きていけるようになりたいと思っています。
そうすると、
災害や新型コロナウイルスに罹患して
命を失ったとしても、
より大きな生命体としては、
それによって
より良い方向に進んでいることが
感じられるのだと思います。
新型コロナウイルスの存在は
自分が一番大事だと思って生きていると、
とても怖いものだと思います。
理不尽な死は嫌なものですが、
全体としてはそれがあることで
よりマクロな善の方向に
進んでいるのかもしれません。
より大きな生命は
日々、生成発展しています。
毎日成長していると言ってもいいのかもしれませんが、
ミクロに見ると大変なこともありますし、
後退している場合だってあると思います。
でも、その大変な思いや
ミクロな後退があるから
前向きに進んでいけるのです。
そんな世の中の
より大きな構造を知っている人が
有意の人であり、
父はそんな人たちの集合無意識を使うことで
なるべくソフトランディングで
ミロクの世を創るために
にんげんクラブを作りました。
だから、マクロに受け止めると
コロナ禍は神さまが与えてくれた
絶好の機会です。
それを私たちが如何に上手く使って
新しい世の中を創るかどうかを、
あの世の父は
楽しみに見守っているのだと思います。
個々の人間レベルで考えると
理不尽だと感じる災害について
考えてみたいと思います。
1月16日の未明に
南太平洋のトンガ沖で
海底火山が大規模な噴火を起こしたことを原因に
1メートルを超える津波が
鹿児島県や岩手県に到達しました。
四国で漁船が転覆する被害が出ましたが
幸い日本では
それ以上の大きな被害の報告はありませんでした。
また、1月17日は
阪神淡路大震災が発生してから
27年目になります。
きちんと裏付けを取ったわけではありませんが、
あの震災をきっかけに
地震の活動期に
世界は入ったという話しを聞いたことがあります。
易や占星術、それに
超能力的な力を持っている友人たちは
今年から数年間の間に
大きな天変地異が起こる確率が極めて高い
という話しを聞かせてくれます。
災害に備えることはとても大事なことですが、
災害の原因を知ることも大事なことだと思います。
先日、親しくさせていただいている
ビジネス社の唐津社長から
最近同社で出された本を
何冊かいただきました。
その中で、
角田史雄、藤和彦著
「徹底図解 メガ地震がやってくる!」を
早速読ませていただいたのが、
1月15日のことでした。
その未明に
津波警報が出ていることを知りましたので、
あまりのタイミングの良さに驚きました。
共著者のお一人の角田先生は
埼玉大学名誉教授でいらっしゃって
ご専門は地質学や地震工学です。
地震学会やマスコミでは
地震はプレートの移動によって起こるという
プレート説が常識になっていますが、
角田先生は
地球内部の高熱の移動
(マントルプルーム)によって
引き起こされているという
「熱移送説」を唱えています。
今回と同じ共著者お二人が
2016年に出版された
『次の「震度7」はどこか!
熊本地震の真相は「熱移送」
(PHP研究所)
という本を読んだことがあり、
この理論のことは知っていました。
ただ、科学技術や
情報開示の状況は目覚ましく、
6年前の本の裏付けが
より確実にできるようになり、
さらに次の大地震が
どこで起こる可能性が高いのかが
分かるようになってきたように感じました。
ちなみに、阪神大震災や東日本大震災、
それに熊本地震等は
プレート説ではうまく説明できません。
だから、その亜流というべき
活断層で地震が起こる可能性が高いという説が
普通は唱えられていて、
原発が稼働できない大きな理由になっています。
近い将来に日本に起こる可能性が極めて高いと思われる
地震のメカニズムを勉強する必要を感じられた方は、
ぜひお二人の本をお読みいただければと思います。
特に、新しい本は
説得力が格段に増しているのでお勧めです。
お正月休みは思ったほど本が読めませんでした。
それで物足りなさを感じていたからかもしれませんが、
3連休の初日に久しぶりに近所の本屋さんに行った時に、
新聞広告で気になっていた
月刊「文芸春秋」を買って帰ってきました。
新聞広告で気になったのは
岸田総理が「新しい資本主義」に関しての
寄稿をされているということと、
安倍元総理のインタビューが
乗っているということだったのですが、
正直に言うと
岸田総理の「新しい資本主義」は
やっぱりよくわかりませんし、
安倍総理の「危機の指導者とは」というインタビューも
あまり私の心には響きませんでした。
お二人とも現実の政治経済に
大きな影響力を持っていらっしゃるので、
あまり過激な本音を吐露するわけにはいかないので
当たり前かもしれませんが、
逆に言うと
それでお二人の目指している
政治の方向性が垣間見えたので
よかったと言うべきかもしれません。
私は浮世離れした生活をしているのか
値上げラッシュの現実感がありませんが、
インフレの傾向が出てきたことで
世界は大きく動き出したのは間違いないと思います。
このタイミングで、
いまの政治に大きな影響力を持っている
お二人の発言を読ませていただけたのは
とても良かったと思います。
ざっと読んだ感想でいうと、
新聞記者123人が選んだ
次の総理と5年後の総理は誰か
という投票が面白かったです。
次の総理になる可能性が1位だったのは
林芳正外務大臣で
5年後の総理になる可能性が1位だったのは
福田達夫自民党総務会長でした。
いつも政治家を取材している記者たちの意見は
かなりの確からしさがあるのかなと感じています。
林外相の選挙区は山口県で
昨年12月の総選挙で
念願の参議院議員から
衆議院議員への鞍替えに成功しました。
山口は安倍総理の地元でもあり
安倍家と林家は
父の代からの因縁があった
という記事も紹介されていましたが、
そこを勝ち抜けるかどうかが
リーダーになれるかどうかを決める
という見方がなされていました。
やはり、逆境に追い込まれた時に
政治家は強くなるのかもしれません。
福田総務会長は
お父さまとお祖父さまが総理大臣経験者です。
特に、お祖父さまの福田赳夫元総理は
田中角栄元総理のライバルで
自民党の二つの大きな派閥の祖とも言える
戦後政治の大物です。
昨年の総裁選挙で
存在感を示して頭角を現したのですが、
5年後ぐらいになると
いまは盤石に見える自民党支配の政治体制が
ぐらついてくることも十分考えられます。
自民党には
小沢一郎さんのような剛腕な政治家は
いまのところ見当たりませんが、
そんな台風の目になられる
可能性がある存在なのかもしれないと
インタビューなどを読んで感じました。
いろいろな記事の中で、
一番興味を引いたのは
政治のことではありませんが、
元京都大学総長で
ゴリラの研究者でいらっしゃる
山極壽一先生と
生物学者の福岡伸一先生の
「ポストコロナの生命観」という対談でした。
山極先生は
菅前総理が委員6人の任命を拒否された時に
話題になった直前の
日本学術会議の会長であったので
存在が一時注目されていて、
それがきっかけで
著書をよませていただいたことがあるのですが、
京都学派の大先達である
哲学者の西田幾多郎先生と
西田哲学に影響を受けた
生態学者の今西錦司先生の
考え方を教えてくれています。
お二人とも世界の流れに抵抗して
日本的な自然観に基づく持論を展開された方ですが、
京都の有名な観光名所にもなっている哲学の道は
西田先生が思考を巡らせるために
散策していたことから命名された
という話しを聞いたことがありますし、
今西先生は
父が京大生だった頃に講義を聞いたことがあり
かなり影響を受けたという
ダーウィンの進化論とは別の
「棲み分け理論」という
独自の進化論を提唱されていました。
今西理論は時代が早すぎたので、
対談ではオカルト視されてしまった
という感想が述べられていますが、
まさにポストコロナの時代になって
お二人の日本の科学界の重鎮は
「棲み分け理論」が
もう一度見直されてもいいのではないか
という意見を述べられています。
今西先生と弟子の梅棹忠雄先生が作られた
「遊動」という言葉が
ポストコロナの時代のキーワードになるのではないか
という話しも紹介されています。
梅棹先生というと
私には
大阪にある国立民族学研究所を作られた民族学者であり、
文化人類学における日本のパイオニアである
というイメージだったのですが、
元々の学者としてのキャリアの初期には
今西先生の下で生態学を学ばれていたことを
今回初めて知りました。
1970年代以降の哲学は
文化人類学に大きな影響を受けている感じがしますが、
世界の潮流にはなっていませんが、
京都学派の日本独自の考え方に注目をしてみるのも
おもしろいのかもしれません。
遊牧民の起源は
人が動物を飼い慣らしたのではなく、
人間の方が動物の群れにくっついて移動した
「遊動的狩猟民」であったという説から
「遊動」という考え方ができたのですが、
あきらかに組織が機能しなくなることが見えてきた
ポストコロナの時代、
私たちは新しい社会に向かって
「遊動」していくことが求められているのではないか
という示唆をいただけました。
政治の流れは5年後ぐらいから
「遊動」が始まる予感がしますが、
もっと本質的に
私たちの生き方、在り方が
「遊動」になっていくのかもしれないな
と感じさせていただけました。
あけましておめでとうございます。
本年もにんげんクラブを
どうぞよろしくお願いいたします。
時代は確実に
女性の時代に向かって進んでいます。
1980年代初頭から始まった新自由主義の流れも、
アメリカのバイデン大統領、
ドイツのショルツ首相、
日本の岸田総理と
どちらかというと左派が主要国のリーダーになり、
成長よりも分配がテーマになりそうな気がしています。
格差がここまで広がってきてしまっては
修正に方向転換するのはいいことだと思いますが、
気になるのはそのやり方です。
特に日本の場合、
岸田総理は官僚との相性がいいのだと思いますので、
官僚の本能として
増税を指向する流れにどこまで掉させるかが
日本経済復活のポイントになると思います。
女性の時代に向かうのと全く違う方向で
新年のウィクリーレポートをはじめることになりますが、
私はやはり男性的な政治経済のことを
皆さまにお伝えするのが
メインの役割だと感じるようになってきました。
女性性の発揮のために、
もう一度日本を豊かにする責任が
私たちの世代の男性にはあるような気がしますので、
ご容赦いただきたいと思います。
世界的に見ると
経済は不透明さがますます増していく年になるのは
間違いないと思います。
アメリカは中間選挙で
バイデン大統領の民主党の苦戦が予想されます。
それでも、2024年の民主党の大統領候補は
高齢のバイデン大統領になるのではないかと言われています。
もし、再選を果たせば
二期目の大統領を始めるときには82歳に、
人気を全うする2029年1月には86歳ということになります。
そんなことから、中間選挙に民主党が敗れた段階で
早くも実質的に何もできなくなる
レイムダック状態になるのではないかと言われています。
中国も不透明さが増しています。
今年の秋に共産党大会が開かれるのですが、
ここで習近平総書記が慣例を破って
3期目の最高権力者に選ばれるのは確実な情勢です。
長期政権を続けるロシアのプーチン政権と同じように、
近視眼的に見ると
中国の強さを高めていく可能性が高いのですが、
曲がりなりにも独裁化を防ぐために
鄧小平が決めた最高権力者は
任期が2期10年で68歳を超えて再任されないという
約束事が破られることになります。
経済や外交政策が順調ならば
文句は出ないと思われていますが、
こちらも新型コロナウイルスの影響や、
コロナ禍で開かなければいけない
北京オリンピックが成功するかどうか等、
不確定要素が高くなってきています。
一番大事な経済においても、
恒大集団の破綻処理の問題を
上手く乗り切れるかどうかという難しい問題がありますし、
何よりもそれがきっかけに明らかになってきた、
かなり無茶苦茶な
不動産バブルが崩壊するのは確実です。
計画経済なので、
なんとかソフトランディングにできるという意見もありますが、
1990年代の日本の不動産バブルが可愛くなるような
過激な状況だという意見もあるので、
かなりの難問であることは間違いないと思います。
さらに、米中貿易戦争で
日本を含む西側諸国は
経済での中国離れを模索し始めていることも
ボディブローのように効いてくるのだと思います。
さらにオミクロン株の感染者数が
世界で広がってきているのも気になるところです。
日本でも感染者数が目に見えて増えてきましたが、
欧米や韓国等では
かなり深刻な状況になっています。
年末年始の人出を見ていると
日本でも感染者数が増えてくるのは間違いないと思うので、
緊急事態宣言がまた発出されることや
そこまでいかなくても
自粛ムードが高まってくることも考えられるので、
日本経済にとっても
試練をもう一度迎えることになる可能性もあることは
覚悟しておく方がいいと思います。
それでも日本経済にとっては
追い風が今年は吹くのではないかと期待しています。
まずここにきて
円安傾向が顕著になってきました。
経済において中国離れを図り、
国内に工場を回帰させるための
プラス材料になることは間違いないと思います。
さらに、
アメリカ株等はかなり高水準になってしまっていますが、
出遅れが見られる日本株の割安感が
はっきりと感じられるようになってきました。
企業業績や工業生産額を伴う株高であれば、
世界の投資家から忘れられた存在になってしまっている
日本株の見直しがあるかもしれません。
経済は雰囲気で決まるところもあり、
株価が上がってくれば
日本経済のムードはかなり良くなっていくと思います。
もちろん、不確定要素はたくさんあるので、
そんなに簡単に
日本経済が復活できるわけではないと思いますが、
新自由主義で競争が善という環境よりは、
岸田総理のおっしゃる
「新しい資本主義」で、
みんなで一緒に経済発展を目指していくという環境の方が
日本人には合っているような気もします。
期待も込めて日本経済復活の年になると
予想させていただきたいと思います。