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舩井勝仁のウィークリーレポート 2021年

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集合的無意識


 緊急事態宣言が解除されて、
禁酒令は少し緩和されて
飲食をしながら
お酒を楽しめるようになりました。
社会のルールを守って
生きていくことは大事ですが、
タクシーの運転手さんのお話などを聞くと、
夜の盛り場にも人が戻り始めているようです。

ワクチンの接種は進んできましたが、
ワクチンを打ったからといって、
コロナ禍が完全に収束するわけではなさそうなので、
ウイズコロナの時代を
どのように過ごしていくかの
模索が始まっていくのだと思います。


 個人的には中止した方がいいと思っていますが、
どうもオリンピック、パラリンピックは
開催の方向で進んでいるようです。
ウォール街では
オリンピックの開催を中止すれば
日本の株価が上がるという
見方もされていたようですが、
その失望売りではないでしょうが、
月曜日のマーケットは
一時1,100円以上の下げになり、
翌火曜日にはその大半を取り戻すという
乱高下になりましたが、
FRBのパウエル議長の
議会での証言が好感されて、
その騒ぎも収まりそうです。


 今週は、新幹線を使っての出張があったのですが、
私の乗った車両はかなり空いていました。
去年なら、緊急事態宣言が解除されたら
新幹線や飛行機が
かなり混んでいましたが、
緊急事態宣言の有無に関わらず、
常識的な対応をする会社や人々が
増えてきたということなのかもしれません。

先週、書かせていただいたような
新しいアルゴリズム作りが始まってきていて、
だんだんこなれたものに
なってきているのかもしれません。


 アルゴリズムの話は難しくはありますが、
感覚でいいので
感じてみていただければと思います。
一番参考になったのは、
経済産業省の官僚の西山圭太氏が書かれた
DXの思考法」(文芸春秋)です。

いまの時代は、
正確にものごとを理解しようとするアプローチは
間違っているのかもしれないと感じています。
それよりも、自分なりの我田引水でいいので
アルゴリズムをまず創りあげ、
それを修正しながら
バージョンアップしていく作業が
必要になってきます。


 最初にアルゴリズム作りを要求されるのは
仕事においてです。
日本の場合は、
政府のデジタル化が決定的に遅れていて、
この分野でのアルゴリズム作りが急がれています。

ただ、ワクチン接種のあり方などを見ていると、
自衛隊まで投入して
強引に進めていくという
新しいアルゴリズムの萌芽が
見えつつあるのかなということは
感じられるようになってきました。
他国と同じでなくても
日本独自のアルゴリズムができるのなら、
それはそれでいいのかもしれません。


 行政の次は大企業ということに
なるのかもしれませんが、
意外にもローカル企業で
ニッチな中小企業で
万能なアルゴリズムの導入を図ると
大きな成果があるようです。

脅かすわけではありませんが、
新しいアルゴリズムを導入した異業種によって
自分の仕事が奪われてしまうという
大変化が起こっています。

例えば、サラリーマンは
駅の売店で週刊誌や夕刊紙を購入して
社会の情報を獲得していましたが、
それがネットの情報主体になったので、
駅の売店がドンドンなくなっています。


 小売業で言えば、
商圏がなるべく大きな一等地で
なるべく大きな店を作れば勝てる
というアルゴリズムが、
通販企業によって
マーケットを侵食されつつあります。

コロナの影響が最も大きな飲食業界などは、
新しいアルゴリズムを
作りあげたものの勝ちのような気がします。
一時は、ウーバーイーツが
市場を奪ってしまうかとも感じましたが、
どうも若い人の話を聞いていると
同社のあからさまなやり方に反発する人が多く、
いまのままのアルゴリズムでは
日本に定着させるのは難しいのかもしれません。


 会社の中で、
アルゴリズムを作りあげるときに
有効だと思うのは、
自社の集合的無意識を意識することです。

集合的無意識とはユングの言葉ですが、
いままでの社会では
カリスマがアルゴリズムを作って、
組織の人たちは
それに従っていけばよかったのですが、
いまからは組織全員が作りあげている
集合的無意識を感じながら、
それを社外でも通用できるものに
作りあげていくという手法が
有効になってきているようです。


 いままでの日本の組織では、
ノミュニケーションに代表される手法で
暗黙知を共有することで
集合的無意識の共有を図ってきたのですが、
週刊誌の発売部数が激減しているのと同様、
このやり方では
新しいアルゴリズムはできていかないようです。

DXは企業だけではなく、
産業や社会、それに家族や個人にも
求められています。

にんげんクラブの皆さまには、
まずは新しい家族のアルゴリズムの作り方を
考えていただければと思います。
そのためには、
看取りをどのように考えるかというテーマを
考えてみるのも面白いのかもしれません。

2003年に出版された
僧侶で芥川賞作家でいらっしゃる
玄侑宗久先生の
アミターバ―無量光明」(新潮文庫)
という小説を読ませていただきました。

出版当時、現代の「チベット死者の書」だと
絶賛されたものですが、
20年近く前は
病院で死ぬのが当たり前の時代だったことが分かります。


 7年前の父の看取りも病院で行いましたが、
いろいろ調べてみると
時代は確実に
病院で死ねない時代に突入してきました。
例えば、新しい死のあり方から
新しい家族のあり方のアルゴリズムを考えていただき、
そのためには自分の家族の集合的無意識を
まずは感じてみていただきたいのです。


新しいアルゴリズム


 多分、緊急事態宣言が
解除される方向に
進んでいるように感じます。
まだまだ油断はできませんが、
イギリスでG7のサミットが
対面で開かれて、
世界は新しい日常を
模索し始めた気がしています。

ただ、今回のコロナ禍を機に、
いままでの私たちの
経営のやり方や生活の仕方、
そして社会のあり方が
確実に変化し始めたのは
間違いないのかなと感じています。
新しい時代が確実に始まり、
それに対応していくことが
求められているのだと感じています。


 私のような中高年でも
オンラインでの会議や講演を
させていただけるようになりました。
私はおかげさまで、
会社に個室があり、
車で出勤できるという
恵まれた体制にありますので、
週末や夜などに
オンラインで会議や講演会に出席するときは
会社まで行くことが多くなりました。

昨年の第一回目の緊急事態宣言の時は、
ウイルスにどう対処すればいいのかも
よく分かっていなかったので、
家から出るのも気を使うような感じでしたが、
3回目ともなると
ある程度の対処の仕方が分かってきたので、
混乱しながらも
それなりの考え方を持って
対応できるようになってきたように感じます。


 例えば、オンライン会議でも
私の場合は、
誰もいない週末や
夜の会社でやることが
日常になりました。
在宅勤務で
ほとんどの業務が
オンラインで対応されている方も
多くいらっしゃると思いますが、
なかなか家庭で
落ち着いてオンライン会議をするというのが
難しい方も多いのではないかと思います。
小さいお子さんがいらっしゃる方と会議をすると、
最初の頃は子どもが乱入してきて、
私などは面白がっていましたが、
当事者にとっては
大変だったのだと思います。


 現状に対応するために、
みなさんいろいろなノウハウを身につけて
出勤しなくても
それなりに対応されるようになってきました。
また、時々電車で通勤すると
電車の混雑の仕方が
かなり戻ってきたようにも感じます。
1年前は絶対に
自社で感染者を出さないようにする
対応をしていましたが、
大企業であれば
そんなことは不可能であり、
感染者が出た時に
どう適切に対処するかの
各社のあり方が
できてきたようにも感じます。
どちらにしても
それぞれのやり方で
新しい日常を始めつつあるようにも感じます。


 仕事の仕方や生活のあり方が変わってくると、
新しいアルゴリズム
(本来はシステムの構造化
という意味で使いますが、
この原稿では
生活の仕方と考えてもらってもいいと思います)
ができてくるのではと考えています。

私であれば、
夜遅くまで飲んで帰ってきて、
それでも朝早く起きて原稿を書き、
満員電車に乗って通勤するという
古いアルゴリズムがなくなって、
お酒を飲まずに帰ってきて
だから夜に原稿を書いて、
たっぷり睡眠を取り、
会社に出勤する必要のない時は、
家で仕事をすることもあるという
アルゴリズムができつつあることになります。


 もう少し、掘り下げて考えると、
ほとんどの人は
自分で作りあげたものではなく
社会から与えられたアルゴリズムによって
生きていました。
会社に行く方は、
お酒を通じてのコミュニケーションを
しない方もいらっしゃると思いますが、
大体朝決まった時間に会社に行って、
夜疲れて家に帰ってくるということに
疑問を感じずに生きてきたと思いますが、
そんな日常の生活の仕方ですら
常識がなくなってきて、
それぞれの新しいパターンができつつあります。


 逆に考えると
新しいアルゴリズムを作りあげる必要性を
一人ひとりが感じる時代になってきた
ということになります。
社会から与えられたアルゴリズムは
よく考えると
おかしいことがいっぱいあるのですが、
何も考えずに
それに従っていればよかったので、
ある意味とても楽なものでした。
でも、いまは
個々人が新しい生き方を模索しているので、
常識が通用せずに、
変なアルゴリズムを作ってしまうと
軋轢を起こしてしまって
迷惑をかけてしまうことが
頻発しているようにも感じます。


 ただ、それも過渡期だと思えば
ある程度仕方がないのではとも感じます。
それぞれが新しいあり方を
模索しながら生きていく中で、
それが集まった会社や地域や社会の中で、
その集合無意識としての
集団の新しいアルゴリズムができてきて、
今度はそれに従って
みんなが行動するようになるまでは、
ある程度の時間がかかるのだと思います。

めったにない機会なので、
いまは目いっぱい自己主張をして、
自分らしいアルゴリズムを
試してみればいいのだと、
ある意味で
開き直った方がいいのかもしれません、


 ただ、大事なのは
新しいあり方をやるという事は、
間違っている可能性や
社会に受け入れてもらえない可能性が
大きいということでもあるので、
柔軟に変化していけることを
忘れないようにするということなのかもしれません。

他人の意見に盲目に従っていては
うまく生きられない時代ですが、
自分の考えも多分間違っています。
それを柔軟にバージョンアップしていく
覚悟が大事なのかなと思います。
難しいことですが、
楽しいことでもありますので、
新しい生き方を模索しながら
それぞれのアルゴリズムを作っていくことを
挑戦していただければと思います。


小樽の惨状


 3回目の緊急事態宣言が
6月20日まで延長されました。
最初の時は、
それこそ家から出るのもダメな雰囲気でしたが、
そういう意味では
かなり緊張感が緩んでいるのかもしれません。

しかし、飲食店でお酒が飲めない、
お酒を出さなくても20時までで
店を閉めなければいけないというのは、
ものすごく影響が大きくて、
どちらかというとウイズコロナで
共生を考えていかなければいけない
ステージに入ってきていることを考えると、
ちょっとやり過ぎかなという気もします。


 一時は大阪で医療崩壊が起こり、
重症者数や死者数が
かなり増えてしまいました。
また、ゴールデンウィークの
観光客の増加が顕著だった
北海道と沖縄は
いまでも感染者数がかなり多く出ており、
人命を最も大切にしなければいけない
という視点から見れば、
いまのやり方も致し方ないのかなと思います。

私も、気が付いてみれば
ほとんど出張に出かけなくなりました。
今月はちゃんとした出張に出かけるのは
関西に一度だけで、
実はそれほど気にはしていないのですが、
世の中の集合無意識に従って生きているので、
こういう結果になっているのだと思います。


 ちょっと仕事とは言えないのですが、
秘かに先日、北海道に行ってきました。
東京や大阪にはいろいろな意見の人がいて、
にんげんクラブ関係の友人は
他人に嫌な思いはさせないという前提付きで、
あまり新型コロナウイルスのことを
気にしていない人が多いと感じます。

そんな考えも東京や大阪なら許容されるのか、
私は政府や東京都の指示には
基本的には従いますが、
ホテルの部屋飲みなどもやっていますので、
本来の自粛の趣旨から考えると
かなり自由な行動を取っています。


 でも、田舎に行くと
とてもそんな雰囲気ではないところも多いようです。
親しい人が大変お世話になったおじさんが
コロナではなく天寿を全うされて
お亡くなりになりました。
当然、お葬式に参列するものだと
思っていたのですが、
東京から田舎に帰るなんてことをすると
身内が村八分にあうような雰囲気なので
とても行けませんと
嘆息していました。

私には感覚的には分かりませんが、
多くの方がそんな気分で
生きているのだなと思うと
少し悲しくなってしまいます。


 そんな気分を
北海道の小樽で少し味わえたのが、
今回の旅の一番の収穫だった
のかもしれないと思いました。

今回の旅は
AKDN(赤塚、勝仁、
出路(ヒューマンフォーラム会長)、
尚子(きれい・ねっと社長の山内尚子さん)の
仲良し4人組の旅で、
出路さんは仕事の関係で参加できませんでした。

2月に引き続き北海道の旅第二弾なのですが、
今回は山内さんが
北海道聖書塾の特別講師をされるので、
北海道聖書塾の主要メンバーに
アテンドしていただきながら、
それに合わせての設定だったのですが、
かなり自粛ムードの北海道を
味わうことができました。


 そうは言っても、
札幌は大都会で
電車に乗っても少ないとはいえ、
それなりに必要最低限の動きは感じられましたが、
本当に町の活動が
ほとんど止まっていたのが
小樽の観光スポットでした。
聞いてみると
市からかなり強めの自粛要請が出ていて、
お土産物屋さんなどでも
95%は閉まっていました。

札幌に近い観光地で、
かなりの部分を観光に頼って
経済が成り立っているだけに、
特に6月に入って
緊急事態宣言が延長されてからは、
とにかく一切の観光に関する経済活動を
自粛してもらって
感染の拡大を抑え込むことに
注力されているようです。


 とても逆説的な言い方になってしまいますが、
その惨状を目撃させていただいて
大半の日本人が感じているであろう悲壮感が
はじめて理解できたように感じています。

私は東京の都心に住んでいて、
都心で仕事をしています。
地方にも出かけますが、
所詮よそ者ですし、
オンラインで代替できる講演会や勉強会は
特に地方のものは
大半それに変更になりました。
だから、村八分になるような雰囲気を
味わったことがなかったのですが、
そういう目で見ると
今回の小樽はすさまじかったです。


 こんな姿を見ていると
いま大切なのは
死生観を持つことなのかなと思います。

マスコミの情報に振り回されないようになって、
人間いつかは必ず死ぬのだということを
意識しながら生きていけるかどうかが、
こういう時に行動の違いになって
表れるのかなと感じます。

どちらがいいとか悪いとかいう
話しではありません。
特にこれからの日本は
超高齢化社会を迎え、
誰にとっても
死がもっと身近なものになってきます。

今回のコロナ禍をいい機会と捉え、
しっかりとした死生観、
つまりどんな風に死にたいかを
しっかりと考えておくのが大事だと思います。


 東大名誉教授で社会学者の
上野千鶴子先生の
在宅ひとり死のススメ」(文芸春秋)を
読ませていただきました。

上野先生は「おひとりさま」という言葉を作られて、
看取り士の柴田久美子先生とも交流があります。
本書にも柴田先生のことに触れられていますが、
ますます死生観を確立することを迫られている
ということに気が付くためには、
とてもいい本でした。

コロナのおかげでいろいろなことに気が付けて、
本当に有難いと思います。

魚には水が見えない


 皆さんにとって
一番大事なものは何でしょうか。
クレジットカードの
コマーシャルではありませんが、
大事なものほど
お金に換算できない
キャッシュレスなものなのかもしれません。

資本主義が強欲資本主義化して
金融資本主義が極まっている現在、
ほとんどすべてのものは
お金に換算して考えることができます。

例えば、私が子どもの頃の定番の遊びは
兄に連れて行ってもらった
ザリガニ釣りでした。
ちょっと怖くてドキドキしながら、
あんな心からの興奮をしたのは
人生最高の体験ですが、
お金は要りませんでした。

20歳代後半になる二人の息子を
東京で育てた時は、
近くの公園に遊びに行くぐらいは
キャッシュレスでしたが、
親目線かもしれませんが、
ちょっと子どもが喜びそうなことをすると
何でも結構なお金がかかりました。

一番、強烈に印象に残っているのは、
ゴールデンウィークに
絶対に酷い渋滞になることが
分かっているのに、
いつもよりも高いお金がかかる
リゾート地のホテルに向かっている時で、
何でこんなにお金をかけて
わざわざ疲れに行くのだろうと思ったものです。

いまは、そんな無理をして
お金を使わせるシステムが
完成しているのです。


 私のお金の師である
故・竹田和平さんは
小学6年生の時に、
1年だけ疎開を経験されています。
和平さんの疎開体験は辛いものではなく、
大好きなおばあさんの下で
とても大事にされたという
和平さんの心の豊かさを作った
基礎となった体験だったようですが、
北陸地方の山間地帯にあったその村では、
村人が村の中で
ほとんどお金を使っているのを
見たことがなかったそうです。

それでいて、
「ありがたい」、
「おかげさま」、
「もったいない」
という3つの言葉を
繰り返し使っていたそうです。


 後年の和平さんは、
それを神仏に対する感謝、
村人に対する互いの感謝、
そして物に対する感謝の
言葉だったことに気が付き、
あの貧しい寒村に
パラダイスが存在していたことが
分かったそうです。

そして、その体験で
お金が実は何にでも変化できる
という意味で幻想であり、
お金を大事にして
仲良く使う方がいいに決まっていますが、
お金にとらわれ過ぎてはいけないことを
肝に銘じることができた
と教えてくれました。


 和平さんは志を立てて、
情熱を持って事に当たれば、
成功するのは簡単だ
と教えてくれました。

しかし、その成功の状態を
ずっと続けていくためには、
天の意思をしっかり受け止める
力が必要なことを理解できないと
すぐに酷い失敗が
次にやって来ることを
多くの人に知ってほしい
と教えてくれていたのです。

天意と書いて
「あい」と読むのが和平流で、
まさしく一番大事なものは
76年前の戦中の寒村から
キャッシュレスだったのです。


 日本では、水と安全は
諸外国と違って
無料(タダ)である、
ということを喝破したのが
歴史的な名著である
イザヤ・ベンダサン著
日本人とユダヤ人
(角川文庫ソフィア)です。


残念ながら現代の日本では、
水はお金を出して買うようになりましたが、
そういう意味では
資本主義的には
成功に近づいていることになるのかもしれません。

でも、いろいろ国の運営に対して
文句を言う人が多いですが、
いまでもほとんど費用をかけずに、
これほど安全に暮らせる
環境が整っていることには
感謝をしなければ罰が当たるのだと感じます。


 ただ、水よりも大事なものは
実は空気で、
これは日本人に限らず
世界中の人々が
空気に対してお金を払うことは
ほとんど体験したことがないのだと思います。

日本の安全は
誰が守ってくれているのか
ということを考えた時に、
日本の対極にあって
自分の生命すら
簡単に無くしてしまう環境にまで追い込まれて、
何百万人もの同胞を虐殺されることによって
2千年の歴史を経て
民族国家を再建した
唯一の民族である
ユダヤ人とイスラエルのことを
学ぶのが大事だ
ということを教えてくれたのが、
盟友の赤塚高仁さんです。


 民族の神話を失った国、
自分の国のことを愛せなくなった民族は
例外なく滅んできたというのが、
世界の常識です。

戦後アメリカの占領政策で見事に、
神話と国を愛することを
奪われてしまった日本は
いま もしかしたら
世界で一番危うい国なのかもしれません。

世界で一番長い歴史を持っている日本が
こんなに安全であるには理由があり、
そのことに対する感謝の気持ちを思い出すことは
絶対に必要な事ではないでしょうか。

そして、それを理解するためには、
イスラエルやユダヤのことを
理解することが早道なのです。


 なぜなら、
魚には生きていく上で
一番大事な水のことは見えません。

日本のことだけを考えている日本人には、
日本を守ってくれている大事なものが
見えていないのですが、
対極にあるユダヤ民族と
その民族国家イスラエルを見ると
それが見えてくるのです。

赤塚さんが渾身の力を込めて開催される
ヤマトユダヤ友好協会の設立総会に
ご参加いただくと、
あまりにも当たり前になっていて
日本人に見えていない、
日本にとって一番大事なものを
はっきりと感じていただくことができます。


 極端に言うと、
この設立総会に参加していただくと
初めて本当の日本人になるための
方法論が理解できるようになるぐらい
大事なものだと思っています。

締め切りが迫っていて恐縮ですが、
このフォームから
ぜひお申し込みをいただければと存じます。

いまどきの人情話


 志賀内泰弘さんという作家の先生がいます。
元々は「しがないサラリーマン」だからと
付けられたペンネームの志賀内さんですが、
15年前に独立されたころから
「プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動」を始められて、
ちょっとしたいい話を集められる運動などを
展開されています。

サラリーマンでお勤めの時から
作家として食べていけるようになることを
目指しておられたのですが、
久しぶりに本を読ませていただいて
志賀内さんならではの
境地ができていることを確信しました。


 もちろん、私に
小説が分かるわけではありませんので
素人のたわごとですが、
いまどきべたべたの人情話なのに、
しっかりとお話しの世界に感情移入させられて、
涙まで流させます。
志賀内さんにしか書けない世界を
築き上げられたのは、
とてもすごいことだと思います。
私が読ませていただいたのは、
京都祇園もも吉庵のあまから帖
(PHP学芸文庫)です。
PHP誌に連載されているものに
書き下ろしを加えて、
いまの所3冊出版されています。


 祇園のナンバー1芸妓だった母娘がいて、
母は芸妓を引退後
お茶屋の女将をしていたが
ある日、娘の踊りについての言い合いで
娘が芸妓をやめて
タクシードライバーになってしまいました。
それを機に母はお茶屋をやめて、
看板もない顔なじみのお客様だけを相手にする
甘味処をやり始めて、
みんなの相談事にのっているという設定です。

あり得ない設定なのですが、
それを押し通してシリーズ化すると
登場人物がイキイキと動きだして
令和の京都ではなく、
昭和の京都にタイムスリップして
そんな世界を楽しめるのが魅力です。


 そう言えば、私は
江戸時代を舞台にした
時代小説が大好きです。
仕事やプライベートも含めて
本当に上手く行かなかった時期がありました。
その時は、本も読めなくなったのですが、
そんな状態の時の唯一の娯楽が
池波正太郎先生の時代小説でした。
「鬼平犯科帳」や「剣客商売」、
それに「仕掛人・藤枝梅安」のシリーズを
あっという間に読破して、
何度も読み返したのを覚えています。

そんな話を
結構人情に厚い先輩に話すと
佐伯泰英先生のシリーズのことを教えていただき、
こちらもかなりの本を読みました。


 昭和の時代に書かれた
池波先生の時代小説は
一応、時代考証のようなものがなされていて、
登場する人物名なども
ありそうな設定がなされていましたが、
大体、日本刀は
人を数人切ると歯がこぼれてしまって
使えなくなってしまうのに、
時代劇のように一人で何十人も
バッタバッタと切り倒すこと等、
初めからあり得ない設定になっているそうです。

さらに、佐伯先生の
平成から現代にかけて書かれた時代劇になると、
いま風の名前の主人公が登場し、
時代考証などにこだわるよりも
感情移入することに
力点が置かれているという話しを
詳しい方から教えていただいたことがあります。


 志賀内さんの「もも吉庵」の場合、
京都人でもない志賀内さんが
こんなにいい話をかけるのは、
しっかりと取材をされる力もありますが、
どちらかというと
昭和とは言いませんが、
現代と昭和のミックスのような
架空の京都を舞台にしていて、
京都ならそんなこともあり得るなと
思わせる所に味噌があるのかもしれません。

志賀内さんだけではなく、
この分野に何人かの書き手が現れたら
京都を舞台にした時代ミックス娯楽小説という
新しい分野ができたりして、
おもしろいのかなと感じました。


 志賀内さんは独立する前は
金融機関にお勤めのサラリーマンでした。
ちょっとだけその時代のお話を
聞いたことがあるのですが、
金融機関は会社がつぶれるときにも関与するので、
つぶれないようにするためのコンサルティングや、
あえていってしまうと
如何にうまくつぶれるためのコンサルティングなども
ご商売としてやっているかどうかはともかくとして
実績があるそうです。

だから、あんなに人情の機微に通じているのだなと
理解できたことがありました。


 先日、京都駅からタクシーに乗ったら
個人タクシーで、
しかも女性の運転手さんでした。
私は結構
タクシーに乗せていただく機会は
多い方だと思いますが、
個人タクシーで女性ドライバー
という組み合わせは初めてで、
もしかしたら
「もも吉庵」の主人公のお一人である娘さんの
モデルなのかなとびっくりしました。
ちょっとお話を振ってみても、
小説をご存じないようでしたので、
違うのだと思いますし、
私が知らないだけで
そんなドライバーも、
いまではたくさんいるのかもしれません。


 そんなことがあった翌週に、
なんと久しぶりに
志賀内さんからお電話をいただきました。
別に用事はないのだけど、
私の顔がふと浮かんだからと
お電話をいただいたそうです。

やっぱり超一流の人は
直感力に優れているのだなと
改めて感心しました。
雑誌に連載されているものですし、
志賀内さん一流の優しさで、
最初から読み続けなくても、
どの話から読み始めても
ちゃんと読み切りで楽しめるようになっていますので、
気軽にお読みいただければと思います。

少なくとも、
京都に行って見たくなるのは
間違いないと思います。

焦がされた世代


 先週、戦争のことを書いたら
中東で紛争が起こってしまいました。
イスラエルとパレスチナのガザ地区を
実効支配するハマスとの間での
戦闘が始まりました。

パレスチナは
ガザ地区とヨルダン川西岸地区の
二つに分かれているのですが、
主に欧米やイスラエル政府が
和平交渉を進めているのは
ヨルダン川西岸地区にある自治政府です。
今回、イスラエルが戦っているのは、
欧米やイスラエルから見ると
イランに支持されている
過激派であるハマスという
別のグループです。


1973年の第三次中東戦争
(これが石油ショックのきっかけになりました)
の頃までは、
パレスチナをオールアラブというか、
オールイスラム諸国が支援していて
イスラエルと激しく対立していました。

しかし、いまはどちらかというと
サウジアラビアを主体とする
イスラム教スンナ派諸国と
イランを主体とする
シーア派諸国の対立が
一番の問題になってきています。
だから、表面上はともかく
イスラエルがハマスと交戦しても
イラン以外の大半のアラブ諸国は
本音ではそれほど問題視していません。


 多分、イスラエル側の挑発に
ハマスが乗ってしまったのが
今回の紛争の始まりだと思います。
政権維持に悪戦苦闘している
ネタニヤフ首相としては、
この際、イランの支援を受けている
ハマスを徹底的に叩いて、
できればガザ地区から追い出し
穏健派の自治政府に
ガザの統治も任せたいと
思っているのではないでしょうか。

これは実は
欧米やスンナ派諸国も
本音では歓迎するところであり、
ハマスに武器を供与するための
秘密トンネルのすべてを
破壊するところまでは
イスラエルはこの紛争を
続けるのだと思います。


 イスラエルは国の成立からずっと
緊張状態に置かれています。
簡単に言うと、
2千年前に俺たちが住んでいた
約束の地だから
ここに俺たちの国を建国する。
いままでそこに住んでいたパレスチナ人たちは
どこかに移住してくれ
と言って国を作ったわけなので、
混乱するのは当然です。

欧米の人たちも建前では、
そんなイスラエルの屁理屈を
通すわけにはいかないと
言わざるを得ないので、
1967年に起こった
第三次中東戦争以来ずっと
イスラエルが占領しており、
実質的には完全に
イスラエル領になっているゴラン高原を
レバノンに返還するように求める国連決議が
未だに有効なのです。


 ちなみに、国連で非難決議を
一番出されている加盟国は
北朝鮮ではなくイスラエルです。
ところが、世界最強の軍事力を誇るアメリカが
イスラエルを実質的に
全面的にバックアップしているので
中東地域におけるイスラエルの軍事的な優位性は
まったく揺るぎません。
アメリカのバイデン大統領も
ポーズとしては停戦に向けての
仲介を買って出ていますが、
本音では多分この際、
過激派のハマスの影響力を
できるだけ削いでしまった方がいいと
思っていると感じます。


 イスラエルはいまも戦争を戦っている国です。
だから、新型コロナウイルスを封じ込めるために
世界中のどこよりも早く
国民にワクチンの接種を強制して
集団免疫の獲得を実現しました。
イスラエル在住の友人に話を聞くと、
ワクチンを打たなければ
スーパーマーケットにも入れないそうで、
完全な自給自足体制が整っている
キブツの中に住んでいるのならともかく、
実質的にはワクチンを接種しなければ
社会的な生活は不可能なようです。
そんな、集団免疫の獲得を成し遂げた自信が
今回の紛争に繋がったのかもしれません。


 惜しくも今年の2月にお亡くなりになった
イリット・アミエルさんが著わされた
「ホロコースト生存者短編集
 SCORCHED 焦がされた世代」
(きれい・ねっと)

3年前に翻訳されて
日本語の書籍として出版されたときに
お手伝いをさせていただいたことがあります。
イリットさんのご子息の
オニ・アミエル氏より
英語版の「SCORCHED」を見せていただいた時に、
即答で日本でも出版しましょうと
話をしていた自分を
懐かしく思い出します。

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 ホロコーストの生き残りの人たちの
その後の人生をエッセイにしてまとめたものですが、
大虐殺を生き抜いて
約束の地イスラエルで暮らし始めても、
心が落ち着く日々を送れた人は
ほとんどいかなったことが
心に突き刺さってくる本です。

男の子が生まれると、
子どもたちは一番危険な特殊部隊に競って志願し、
最も危ない戦場に赴くことになるのですが、
それを喜んで見守らなければいけない
母親の切なさが伝わってくる短編もあります。


 太平洋戦争の時に、
愛する子どもたちを
戦場に喜んで送りださなければいけなかった
日本の母親たちにも共通する、
お腹を痛めて産んで大事に育てた子どもたちが、
最も危ない戦場に行くことに対する
本能的な拒否感の感情を味わうことができます。

先週も書きましたが、
いまの所、日本では冷たい戦争で済んできた
戦後の平和を続けていくためには、
子どもや孫を戦場に送るのだけは
何があってもダメだという感情の力が
必要なのだと確信します。


 大きな世界の流れから言うと、
これから本格的な戦火が起こりそうな場所は
中東よりも東アジアだと私には感じられます。
一人ひとりがしっかりと
自分の叫び声を上げていく勇気を持つ、
その必要性を改めて感じています。

戦争の臭い


 私は1992年~93年にかけて
アメリカに住んでいました。
日本の銀行の
ニューヨーク支店の研修生として
1年滞在し、
その後はワシントンの弁護士事務所で
働いていました。
弁護士事務所だったのですが、
私に弁護士資格があるわけでもなく
勉強していたわけでもないのですが、
どちらかというと
弁護士業務というよりは
ロビイスト業務が主な事務所だったので
席をおくことが許されました。


 ロビイストとは
アメリカでは合法的に
認められているのですが、
企業や業界の利益を
政治に反映させるために
政治家や官僚に対して
働きかけを行う人々のことで、
これがアメリカの政治が
お金のある人たちの
思い通りになりやすい
大きな原因だと言われています。

私のいた事務所のボスは
共和党系のロビイストの大物で、
日本企業や業界団体からも
多くの依頼を受けていたので、
私が働く余地がありました。

ただ、英語が完璧に
ビジネスレベルで
話せたわけではないので、
どちらかというと
こちらも研修生のような仕事だった
と言ってもいいと思います。


 仕事と英語の勉強を兼ねて
日曜日の朝は
必ず政治討論番組を見ていました。
日本でも子どもの頃
「時事放談」という番組が
TBS系列でやっていて
細川隆元先生という
政治評論家が司会をしており、
父がよく見ていたのを思い出します。

もちろん、アメリカが元祖で
それを日本のテレビ局が
真似たのだと思いますが、
同じような感じで
時事問題を
共和党系の人と民主党系の人が
出演していて
ディベート(討論)していました。


 映画なども
英語の勉強で見ていましたが、
正直に言うと
とても難しくて
ほとんど理解できていませんでした。
でも、ニュースや政治討論番組は
一定の知識があれば
雰囲気で理解できます。
無理をして
ニューヨークタイムズやワシントンポスト、
それにウォールストリートジャーナル等の新聞や
タイムやニューズウィークなどの
週刊誌にも目を通していたので、
何を議論しているのかは
理解できていましたので、
比較的ついて行き易かったのを
思い出します。


 ただ、文字媒体とはちがって
討論番組では
時々かなり本音が出てくるので、
それを聞いているのが
とても面白いのです。
私の英語力の問題で
間違っているかもしれませんが、
もっとも印象に残っているのは、
アメリカはもう
地上戦に兵士を送り込むことは
不可能になったという話しが
でてきたことでした。

当時はクリントン政権が
始まったばかりの頃で、
民主党政権でした。
私のボスも、
もし共和党の大統領であれば
政権のポストを取れたのは間違いないと
言われた人だったので
鬱々とした心情を
吐露してくれたこともあります。


 だから、とてもリベラルな雰囲気が
漂っていたこともあるのですが、
地上戦に兵士を送れなくなったのは、
お母さんたちが
二度と自分たちの子どもの血を
戦場に流すことは耐えられない
という世論を形成してしまったのが
理由だというのです。

もちろん、空爆をして
相手の市民を巻き添えにするのは
何の問題もないという
勝手な議論なのですが、
核兵器でも撃ち込んで相手を殲滅しない限り、
地上部隊を送り込んで現地を制圧しなければ
戦争では勝てません。
つまり、アメリカは
20世紀的な意味での戦争は
二度とできないという
議論がなされていたのです。


 話はいきなり飛躍しますが、
この状態を何とかするために
共和党のブッシュJr.政権になった途端に
2001年に911事件を起こし、
その怒りの力で
地上戦にアメリカ兵を投入できるようになり、
それ以降、皆さまがご存じの通り
アメリカは世界で不毛な戦争を
続けられるようになりました。

しかし、トランプ大統領の出現で
その任期の4年間は
大きな戦争をアメリカは起こしませんでした。
それを憂えていた人たちは
バイデン政権になった途端に
戦争の臭いを醸しだし始めたように感じています。


 それも、いままでは
中東やアフガニスタン、パキスタンなどの
イスラム諸国が戦争の
メインターゲットだったのが、
今度はどうも
東アジアで戦争が起きそうな雰囲気が
漂ってきています。
すなわち、日本が巻き込まれる確率が
非常に高いということになります。

逆に言うと、
ギリギリでもいいので
この事態を回避する方法のひとつは
日本の世論、それも女性の世論が、
理屈ではなくて
何があっても戦争は嫌だ、
自分たちの子どもや孫が
兵士になるのは耐えられない
という心の叫び声を、
世間に対して
実際に大きな声にしていくことに
なるのではないかと確信します。


 私も含めて
理屈で考える男性に
議論というか行く末を任せていると
2023年から数年間の間に
戦争になる確率が極めて高いと思います。

理由は、来年のアメリカの
中間選挙で大混乱が起こり、
それをきっかけに
米中の対立が台湾問題で表面化してきて、
少なくとも1962年のケネディ大統領と
フルシチョフ第一書記
(ソ連の当時の最高権力者)の
間で起こったキューバ危機
(核戦争寸前まで事態は進んだ)
ぐらいの緊張感にはなりますが、
それを実際の熱い戦争にしないことが
大切だと思います。


 にんげんクラブの皆さまが
鍵を握っていると言えると思いますし、
父はこのために
にんげんクラブを作っておいたのかもしれません。

ぜひ、叫び声をあげる勇気を
持っていただきたいと思います。

古き良き出版人


 緊急事態宣言が発出される直前に
都内のホテルで開かれた
ゴッドライター
(神の声を表現するライターです)
新谷直慧さんの
落ちる! --そこから"第二の人生"が始まった―
(風雲舎)
の出版記念パーティに出席させていただきました。


新谷さんは一時、
にんげんクラブのセミナーの
ほとんどの企画をしていただいていて、
新谷さんの人脈を活かして
本当に楽しいお話を
いっぱいお送りすることができました。
個人的には
アートテンの高橋呑舟先生を
ご紹介いただいたことに
とても感謝しています。


 高橋先生の著書
宇宙のしくみを使えば、
すべてがうまくいくようになっている

(徳間書店)
の出版の前に、
にんげんクラブで
高橋先生の連続セミナーを
開催していただきました。
残念ながら高橋先生の
理論の本質を理解するのは
私には難しかったですが、
そこに集う数多くの
すばらしい人たちとの出会いをいただけたのは、
すごくありがたい経験でした。

生体エネルギー研究所の佐藤政二先生や
BMDの近藤和子先生など
父が
その素晴らしい人間性と
驚くような奇跡を連発する技術を
愛した先生方とも共通する
新しい世の中を感じさせてくださる
不可思議な能力を
存分に楽しませていただきました。


 「落ちる!」は
リチャード・ロール著
上方への落下」(ナチュラルスピリット)
を読んで
インスピレーションを得られたことによって
最終的に完成されたことが
「はじめに」で書かれていますが、
多くの聖人は
完成された人生の枠から
進んで「落ちる」ことで
この世の真実を学んでいったことが
書かれています。

王子さまであった仏陀や
ナザレという町で大工をしていたイエスも
完成された人生を生きていましたが、
そこから一歩人生を踏み出して
「上方に落ちる」ことで
現在に至るまで
私たちが生きていくための
指針を残してくださったのです。


 そして、新谷さんはいま
聖人だけではなく
多くの人が「落ちる!」経験が必要で、
第一の人生に
こだわっているステージから抜け出して
第二の人生を生きる勇気を持って
「落ちる!」ことに飛び込む必要性を
この本で教えてくれています。

静岡県にある高橋先生の
現代健康研究所に出かけた帰り、
東京まで帰ってくる車中で
表現方法は違いますが、
新谷さんは
第一の人生にこだわっている人には興味がない。
第二の人生を楽しく歩き始めた人の本を
作っていきたい
というお話をしてくれたことを
思い出しました。


 出版記念パーティは
第二の人生を生き始めた
多くの奇人変人(?)の集まりで
本当に楽しかったです。
十分、感染対策をとっていたので
大騒ぎをするわけには行きませんでしたが、
皆さんちゃんとガイドラインに沿いながらも
楽しんでいるのがさすがだと思いました。

そんな奇人変人の中でも
群を抜いていたのが
今回の本の出版社である
風雲舎の山平松生社長。
30年ほど前からお知り合いですが、
人生の指針を与えてくれた
大先輩でもあります。
当時は大手出版社の役員待遇の要職にあり、
その会社の名物創業社長と父と
4人で会食させていただいたことも
楽しい思い出です。


 山平社長は25年前に
その出版社を辞めて
風雲舎を作られたのですが、
最初の本が
父の「「自然の摂理」に従おう」でした。
そして、そのライターをしてくれたのが
新谷さんだったのです。

父は自分でも原稿を書く人でしたが、
売れっ子だったので
出版社から持ち込みの企画を
ドンドン本にしていて、
そんな時はライターの人に
原稿を書いていただき、
それを校正して本にすることがよくありました。
父の本の大ファンだった私が読むと
すぐその違いが分かったので、
やっぱり父が自分で書いた本の方が
いい本だなといつも思っていました。

例外は新谷さんに書いていただいた
「自然の摂理に従おう」でした。
山平社長の独立1作目だということもありますが、
やっぱり第二の人生を生き始めていた
当時の父の気持ちを
新谷さんが
よく理解してくれたからだと思います。


 出版記念パーティの
メインゲストのお一人は
85歳のがん治療の名医である
帯津良一先生でした。
そう言えば、
帯津先生が昨年出版された
汝のこころを虚空に繋げ」も
風雲舎の本です。
帯津先生のお人柄が凝縮されていて、
この時代を生き抜くための智恵、
本稿の趣旨に合わせて言うと
帯津先生流の第二の人生の生き方を
教えてくれている名著です。
白隠禅師の「延命十句観音経」という
短いお経に
そのヒントが隠されていることが
分かりやすく実践的に紹介されています。


 山平さんと出会った30年前は
出版社の黄金時代で
いまでは考えられませんが、
大手出版社の役員クラスになると
交際費は使いたい放題で、
若い私も銀座の高級店に
生まれて初めて
連れて行っていただいたことがありました。
山平社長は
ソニーの創業者のお一人である
井深大会長の担当をするなど
超一流の著者とのお付き合いが深い方で、
そのご縁が天外伺朗先生との出会いにつながり
マハーサマディ研究会という
いかに死ぬかという研究会の事務局を
山平社長に代わって
新谷さんが務められるようになった
経緯なども紹介されています。


 すさまじい本ばかり出版されてきた
風雲舎の100冊目の本が
「落ちる!」だということです。
これもご縁を感じます。
80歳を超えられたという山平社長ですが、
この世代の出版人は全共闘世代で
かなり激しい人生を送ってこられた方が多いだけに
お話をさせてもらうと
背筋が伸びてくるのを感じます。
これからも新刊が出るのを楽しみにしていますので、
いつまでもお元気でいてください。

本気の緊急事態宣言


 東京や関西圏に
緊急事態宣言が発出されました。
いろいろな状況を考えてみると、
ここで1年前と同様に
本気で感染拡大を
防いでおかなければいけない
タイミングに来ていることが分かります。

本を何冊か読んだぐらいの情報ですが、
政府の委員をやっているような人たちの中には、
かなり真面目でレベルの高い
感染症の専門家がいて、
彼らがいてくれたから、
日本はこれぐらいの感染拡大で
済んでいるのかもしれないなとも思います。
欧米などに比べて
桁違いに感染者や死亡者の数が少ない
ファクターXのひとつは
彼らの存在にあるのではないでしょうか。


 感染症学の世界は
明確に統計学によって
成り立っているようです。
アールノート(R0)という
一人の感染者が何人感染を広げるか
という数字を考えると
新型コロナウイルスの場合は
大体2.5人という数字が
かなり確からしいということのようです。

これを1以下に下げると、
つまり一人の感染者が1人以下しか広げない
という現実を作りあげると
感染は収束に向かいます。
基本数が2.5ぐらいなので、
これはなかなか厳しい数字で、
昨年は一旦これが
達成されたように見えましたが、
ウイルスにとっていい環境の
寒くて乾燥した季節になると増え始め、
それに加えて
感染力が強い変異株が現れたので、
去年と同じ状態を
繰り返さざるを得ない状況に
追い込まれているようです。


 1年の経験値がありますので、
医療的にはかなり
対処方法についての知見が
積み重なっている
という話しを
聞かせてもらったことがあります。

一方、1年の経験をしてしまったので、
そんなに大きな問題ではないのではないか
という
いわゆる自粛疲れという
大きな問題もあります。

キーポイントは
集団免疫を獲得していくことですが、
医療が未発達で
人の命がそれほど重視できなかった頃は、
逆に早くかかる人はかかってもらって、
亡くなる人は亡くなってもらって
集団免疫の獲得を目指したという
方法論を取られたことが
多かったようですが、
現代の政治状況で
その道を選択するのは難しそうです。


 欧米などの感染状況を考えると、
これはワクチンの接種によって
集団免疫を獲得するしか
方法がないということになるようですが、
日本ぐらいの感染状況で
果たしてワクチンを打つべきかどうかは
かなり考えどころだと思います。

ファイザー社などの
いまメジャーなワクチンは
「mRNA」というもので、
今回初めて認証されたタイプのものです。
つまり、このワクチンによって
何が起こるかの経験がない、
壮大な社会実験をしていることになります。


 私はどちらかといえば、
集団免疫獲得のためには
ワクチンの接種もいたし方がないかな
と思っていたのですが、
近藤誠著
こわいほどよくわかる
 新型コロナとワクチンのひみつ

 (ビジネス社)
を読んで、
もっと考えを深めていった方がいいなあと
変わりつつあります。
自分の体力に関しては
意味のない自信がありますので、
ワクチンを打っても大丈夫だろうなとは
未だに思っていますが、
ワクチンを打ってもらう時は、
自分たちが実験材料になるんだな
という認識は
少なくとも
持った方がいいようには思います。

 ワクチンを打たないとすると、
また、いまのタイミングでは
医療関係者以外には
まだワクチンが広く
広がっていく状況にはありませんので、
観光業の方には申しわけない話ですが、
このゴールデンウィークは
1年前を思い出して、
徹底的に感染拡大防止のために
行動するのがいいと思っています。

ステイホームの経験値も
積み上がっていますし、
それぞれの楽しみ方を
考えていただければと思います。
少なくとも1年前のような
わけのわからない閉塞感を
感じる必要性はないと思っています。


 マスクをする生活が
後1年ぐらいは続く覚悟もできてきました。
あの世の父は、
今回の新型コロナウイルス騒動を見ていて、
やっと本格的な変化が始まったなと
喜んでいると思います。
コロナのおかげで、
やっと私たちの生活や
何よりも意識が変わってきました。
ネガティブな方向にいって
心配するのも悪い事ではありませんが、
コロナと戦うのではなくて、
100年に1回ぐらいしか経験できない
ウイズ・ウイルスの生活を
如何にクレバーに楽しむかという視点も
あってもいいのかなと思います。


 個人的には
絶望的に溜まっている積読の本に
挑戦するいい機会だと思っています。
普段は読まない分野の本に
挑戦もしてみたいと思っています。
読めるかどうか自信はありませんが、
今回は日本書紀に関する本を
読んでみたいと思っています。
古事記に関しては
多少の知識はありますが、
日本書紀の概要ぐらいは
頭にいれておきたいなと
かねてから思っていましたので、
いい機会になればいいなあと思っています。

どちらにしても、
いましかできないGWの過ごし方を
楽しみながら考えてみたいと思っています。


家康総理


 春山茂雄著「脳内革命」(サンマーク出版)
という410万部売れた
戦後の日本を代表するベストセラーがあります。
それ以外にも、
つい最近惜しくもご逝去された
分子生物学者の村上和雄先生の「生命の暗号」や
琉球大学名誉教授で
EM(有用微生物群)を世界に発信した
比嘉照夫先生の「地球を救う大変革」など、
世の中の考え方を根底から変えるような
影響力のあるベストセラーを
出版し続けられている出版社が
サンマーク出版です。

      

 父も「これから10年 生き方の発見」という本を
サンマークから出版させていただいていて、
いろいろな状況証拠を考えると、
同社の植木宜隆社長と父との交流から
上記の本が生まれたのではないかと憶測しています。

また、植木社長ご自身の著書
思うことから、すべては始まる」を
読ませていただいていると、
そんなことも少し書いてあり、
それこそ一時期、
父が一番力を入れて書いた本は
大体サンマーク出版から出たという
時代もありました。
逆に言うと、
父が経営コンサルタントとしてだけではなく、
一般の方にも広く読まれるようになった
きっかけを作ってくださったのは
植木社長のおかげだったと言えるのだと思います。


 サンマークの本とは知らずに
読み始めたのですが、
脚本家で演出家の眞邊明人著
ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら
をとても面白く読ませていただきました。

ちょうどザ・フナイ
「主幹 舩井勝仁 から」の原稿を
書き終えたタイミングで読み始めました。

父が2006年に発行を開始した「ザ・フナイ」。
考えてみれば、
にんげんクラブも本物研究所も、
「ザ・フナイ」もすごい名前です。
私なら絶対に
こんな厚かましいネーミングはできませんが、
晩年の父は多分、
いろいろなことが見えていたから、
分かりやすくストレートな名前を
付けたのだと思います。


 逆に言うと、
「ザ・フナイ」の主幹という立場は
正直に言って、
私にはかなり重たい役割です。
だから、その原稿を書くのに毎月、
七転八倒しています。
まず、テーマを見つけるのにかなり苦労して、
それからその分野の本を読み漁るのですが、
書き始めてしまうと
意外にあっさりと書けてしまいます。
そこまで集中力を高めてしまえば、
私ではなく
父が乗り移って書いてくれているのかなと
思うほどなのですが、
逆に言うとその後は
メチャクチャ疲れてしまって、
かなりの脱力感を毎回味わうことになります。


 そんな状態で
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を
読み始めたのですが、
あまりの面白さに
一気に読んでしまいました。
荒唐無稽と言える強引な設定ですが、
本当にこんなことが実現したら、
いまの閉塞感を
一気に解決できるのではないかと
思うほどの迫力を感じました。

大きな流れで言うと
今回のコロナ禍で一番変わったのは、
グローバリズムの流れが止まり、
ナショナリズムの大切さに
みんなが気が付いたことです。
その前にトランプ大統領という
不思議な世界のリーダーが現れて、
その流れは見え始めていましたが、
新型コロナウイルスのおかげで、
しばらく海外旅行に出かけることは
よほどの覚悟がないと不可能になりました。


 一種の鎖国状態に
なってしまっているわけですが、
日本の歴史上、
この鎖国政策をうまくやり遂げたのが
家康なのです。
歴史を少し勉強すると、
遣唐使を廃止した菅原道真も
鎖国政策を実行したと言えるのかもしれませんが、
国のトップだったわけではなく、
また物理的にも
当時は海を渡ることが
命がけだったこと等を考えると、
家康の偉業とは比べものになりません。
家康が
この後ろ向きの難しい政策を
やり遂げたことによって
260年にもわたる泰平の世を
築き上げた力は並大抵のものなのです。


 そんな家康が
総理大臣になって復活し、
いまの時代に合致した
鎖国政策を実行してくれたら
日本は本当に世界に先駆けて
未来の社会のあり方を
提示できるようになるのかもしれないな
という楽しい妄想を
感じさせてくれる内容でした。

もちろん、あくまで
エンターテインメント小説だと思って
読まなければいけませんが、
少なくとも会社経営には
大きな示唆を与えてくれる内容になっていて、
51年前に船井総研を創業した時の
父の思いを感じる
大切さを改めて
思い出させてくれています。


 先日、サンマークの植木社長から
同社の50周年記念という事で、
美味しい日本酒をお送りいただきました。
これは、父に対して
ご贈呈をいただいたのだと感じましたので、
早速父の仏前に供えさせていただいて、
父に味わってもらっています。

家康総理という
不思議な本を読ませていただいたことで、
サンマーク出版のことを
紹介させていただく機会ができたので、
これで私がお下がりをいただいても
いいのかなと感じました。

植木社長や同社の皆さま、
それに父に感謝しながら
美味しく飲ませていただこうと思っています。


半世紀


 残念ながら、
新型コロナウイルスの
感染拡大のペースは
収まりそうにもありません。

ちょっと期待していたのは、
冬のシーズンが終わって
温かくなって
紫外線が強くなってきたら
通常のインフルエンザウイルスは
活動が終息に向かうので、
今ごろは格段に
感染数が少なくなっているだろう
ということでした。
ただ、変異ウイルスの影響なのか、
緊急事態宣言が解除されて
しばらくしてから
感染者数が大幅に増加傾向になって
目論見が外れてしまいました。


 ちょうど1年前は、
ステイホームということで
会社にも行かずに
在宅勤務をしていました。
正直に言うと、
原稿を書くことは家でもできましたが、
それ以外の私の仕事の大半は
人と会う事なので、
家にいて余った時間を
どう過ごそうか困ったものです。

積読になっている本を
多少は読みましたが、
やっぱり仕事というのは
締め切りがあってこそやる気になるもので、
原稿を書くために
必要に迫られたときのような
読書量にはなりませんでした。
もったいなかったと思いますが、
本当は今も、
あのような自粛生活をしなければ
変異ウイルスの感染拡大は
防げないのかもしれません。


 ただ、変異ウイルスのために
1年前のような自粛をして乗り切っても、
ウイルスはまた変異していきます。
ワクチンを打つのがいいのかどうかは
各自が考えてもらわなければいけませんが、
何らかの形で
新型コロナウイルスに対する
集団免疫を獲得しない限り、
この騒動は収まらないのは
確かなように感じます。

医療が発達していなかった昔は、
逆説的に感染を拡大させて
自然淘汰の方法論で
集団免疫を獲得したという話しを
聞いたことがあります。
ただ、いまは
死ぬべき人が死んでいくのは
仕方がないというやり方は、
社会的に不可能だと思いますので、
やっぱりワクチンしか
方法論はないのかなと思います。


 プライベートな面で
大きく変わったのは、
コンサートに行かなくなったことです。
東京はお金も時間もある
団塊世代が多くいることから、
コロナ前は
世界一のクラシック音楽の
マーケットになっていたという話しを
よく耳にしました。
海外の超一流の
オーケストラやオペラの
来日公演を気軽に楽しめていたのですが、
いまは海外のオーケストラが来ることは
実質的に不可能になりました。

だから、日本人指揮者が
国内のオーケストラを指揮するコンサートが
感染防止策をきちんと取りながら
コンサートも開かれるように
なってきているようです。


 また、NHKなどでも
最近のコンサートの
コンテンツが不足しているので
往年の巨匠が指揮した名演奏の
アーカイブを放送してくれるようになりました。
私は家ではBGMとして聞くぐらいの愛好家なので
その良さはよく分かりませんが、
音楽大学出身の妻は
感動して聞いているようです。

先日、私が大好きな
マーラーという作曲家の曲を
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーが演奏する
約50年前のアーカイブを
録画してくれたものを
じっくり見る機会がありました。


 いまではマーラーは一番人気の演目で
NHK交響楽団の演奏会などでも
マーラーをやると満席になると
いわれるぐらいですが、
1960年代にバーンスタインが
積極的に常任指揮者だった
ニューヨークフィルで
取り上げるようになるまでは
ほとんど陽の目を見ることがない作曲家だった
という話しをきいたことがあります。

私のクラシック好きは
高校生のころの受験勉強のBGMとして、
当時でも古かった
そんなレコードが
大阪の大きなレコード店で
格安な値段で売っていたのを見つけて
何度も聞くようになって、
それにはまったことが原因です。


 大学に入って東京に出てきて、
はじめてコンサートホールで
マーラーの演奏会に行き、
そのあまりにも壮大なスケールにびっくりして
本格的なファンになりました。
大編成のオーケストラで演奏するマーラーは
ステレオで聞いても
その迫力が楽しめないので、
生演奏に行くと
びっくりしてしまったのです。

一度、コンサートを体験すると
テレビやCDで聞いても、
生の感覚を思い出しながら聞けるので
いいのですが、
高校生の時は
何も分からずに聞いていたことになります。


 今回、歴史的な名演奏を見て感じたのは、
現代のオーケストラに比べて
当時の世界最高峰のウィーンフィルでも
演奏が格段に上手くないことでした。
マーラーは
管楽器が演奏の主役を務めることが多いのですが、
現代の演奏になれた耳には
とても聞いていられないぐらい
音を外しているのです。
それを見ていて、
バーンスタインは
オーケストラの技術を上げるために
マーラーを再評価して
取り上げるようになったのかな
ということを感じました。


 クラシックの世界は
ほとんど進歩していないように感じますが、
いまは日本の交響楽団の演奏会でも
こんな下手な管楽器は絶対に聞けません。
やっぱり半世紀の年月は
すごい隔たりがあることがよく分かりました。

こんなことも、
コロナ禍がはじめて気が付かせてくれたことで、
やっぱり必要必然ベストで
コロナの意味をしっかり感じながら
ウイズコロナの時代を
生き抜いていきたいものだと改めて思っています。

逃げない


 最近、親子というのは似ているものだなと
感じるようになりました。
若い頃は、父の行動には
疑問を感じていることが多くありました。
例えば、私のことを
人前で結構平気で褒めました。
自分のことはよく分かりませんが、
自分の悪い部分というか、
できていないことを感じる事はあります。
例えば、心を割って人と交われないので
なかなか親友ができないことや、
高い目標を立て過ぎて
すぐに破綻してしまう事等、
反省することが多くあります。
父はそんなことは百も承知で
よく私のことを他人に褒めていました。


 もちろん、実は私に聞かせていて、
長所進展法をやってくれていたのだと思います。
逆に、怒られる時も
直接ではなく講演の中で怒られることがありました。
こんなに大勢の前で言わなくても
いいじゃないかと思ったものですが、
すぐに反論できない状況なので、
実は冷静に考えることができるという
メリットもあります。

講演の後で
お客様からコメントを求められるので
強制的にしっかりと
振り返らなければいけない事態に追い込まれて、
なかなか効果的な手法だなと
いま頃になって感心しています。


 要するに親バカなのですが、
絶対に自分はやらないだろうなと
思っていたのですが、
最近は愚息のことを
よく人前で褒めるようになりました。
もちろん、
彼の至らない点もたくさんあるのですが、
客観的に見れば
なかなかいい線をいっていることが分かります。

どうしても話したり書いたりする機会が多いので、
そうなるとネタ不足を補うために
身内ネタが増えるのですが、
やっぱり欠点を指摘するよりは
いいところを探す方が気持ちいいのです。


 人前で話したり書いたりする機会は
父の方が格段に多かったので、
親バカになるのは
必然だったのかもしれません。

ただ、同様の手法で
怒られたことも多かったという事は、
父から見て
育て方を間違ったと感じた点も
多かったという事になると思います。

言い訳ですが、
これだけ変化の激しい時代に生きていると
親子で価値観がかなり変わってきます。
昭和と令和の経営手法は
まったく別物と考えなければいけませんし、
生きている時代背景も異なります。
愚息と私の関係で考えると
変化はもっと加速度を増していますので、
彼の言動を理解できないのは
当然だとも思います。


 ただ、愚息
(息子は二人いるのですが、
この場合は長男です)の
教育を決定的に間違ったことがあります。
それは野球が好きになったのはいいのですが、
まさかのジャイアンツファンにしてしまったことです。

私は大阪生まれで、
野球のことが好きになった時代が
ON(王選手と長嶋選手)の全盛期で
巨人がメチャクチャ強かった時だったのですが、
判官びいきもあって
タイガースファンになりました。
特に、キャッチャーなのに
ホームランバッターだった
田淵選手の大ファンです。


 ただ、田淵選手の正直な印象を書くと
チャンスでよくゲッツーを打ってしまう事でした。
もちろん、あれだけのホームランバッターなので
逆転ホームランもたくさん打ったのだと思いますが、
ファン心理とは不思議なもので、
チャンスでの凡退の方が
鮮明に記憶に残ってしまいます。
特に、いまのように
巨人以外の試合が
テレビで見られる時代ではなかったので、
ラジオにかじりついて聞いていたのですが、
ゲッツーを打ってしまった時の
阪神びいきのアナウンサーの
悲惨な叫び声が未だに忘れられません。


 負け惜しみですが、
かなり低迷期が長かったので
GWの頃には大体
優勝は望めない感じが見えていたので、
あまり熱心にテレビを見なくてもいいと
強がっていたものでした。
そして、テレビで野球観戦するときも
ピンチになったり
チャンスが潰れそうになったら
すぐにテレビを消してしまう
癖がついてしまいました。
無駄な時間が減るので
合理的だと思っていたのですが、
よく考えたら
単に逃げているだけという事になります。


 ペナントレースはまだ始まったばかりですが、
幸いにもいまの所、
タイガースが強いこともあって
野球観戦の時はなるべく
区切りがいいところまでは
ピンチでもチャンスでも
途中で止めないでじっくりと見てしまうことを
意識するようになりました。
つまらないことではありますが、
逆にそんなことにこそ、
自分の生き方が象徴されているのも
真実だと思うので
今年はがんばってみようと思います。


 親バカで言うと、
息子はジャイアンツが負けると
本当に悔しそうにしています。
ちょっと前までは、
あそこまで野球で喜怒哀楽を出さなくてもいいのにと
感じていました。
自分と照らし合わせると
しっかりと逃げていないし、
逃げたくないから親の意思に逆らって(?)
強いジャイアンツファンになったのだと思います。
子どもから学べるようになるのは、
有り難い事だと思います。


 野球の話題で
興味のない方には申しわけなかったのですが、
実はさりげなく大事なことを書いたつもりです。
小バカにしながらで結構ですので、
実生活で何に逃げていたかを考えていただいて、
それを修正してみることに
挑戦してみていただければ幸いです。

ニュートンとアダム・スミス


 いまの私たちの生き方を決めたのは、
アイザック・ニュートンが
物理学の法則を発見したことに始まります。
ここから近代科学が始まり、
いまに至る近代文明を作りあげてきました。

ニュートンは1642年に生まれて、
1727年に亡くなっています。
当時としては結構長生きをされたようですが、
日本で言うと
江戸時代の治世が100年近く続いて、
長い平和な時代を経て
文化が花開いた5代将軍綱吉の
元禄時代(1688年~1704年)に活躍されました。


 私は西洋の歴史的な人物を考えるときに、
その時代背景を理解するために
日本で言うとどんな時代のことだったのか
ということを比較の材料に使います。
江戸時代の歴史に詳しいわけではありませんが、
個人的には時代小説が大好きで、
エンターテイメント性が強い小説なので
時代考証等はいい加減なものが多いのですが、
それでも何となく背景が分かってきます。


例えば、文化が花開いたと言っても
元禄時代は関ヶ原の戦いから
100年程度しか経っていないので、
荒っぽい気性が
社会に色濃く残っていた時代でした。
明治維新から100年前後の
昭和の高度成長期からバブル時代のような
雰囲気だったと比較できます。

その後の8代将軍吉宗の
享保の改革(1716年~1735年)は
経済的にみれば引き締め政策で
飢饉等も起こった暗い時代であり、
現代で言えば、
平成の閉塞感がある時代に
当たるのかもしれません。

今度は、現代と江戸時代を
比べてしまっていますが、
東西や古今の比較をして考えると
面白いと思っています。

享保の改革の後は、
賄賂が横行したということで評判が悪い
田沼意次(1719年~1788年)の田沼時代です。
意次の父親は紀州藩の足軽だったのですが、
吉宗が将軍になったことで
旗本にまで出世していきました。
さらに意次は
10代将軍家治の寵愛を受けて大名になって
最後は江戸時代の中でも最も権勢を誇った
老中にまで出世します。

現代でイメージすると
田中角栄元総理のような
イメージかもしれませんが、
何代にもわたって受け継がれてくる
教養は感じられませんが
経済の改革を成し遂げて
享楽的ではありますが、
世の中を一気に豊かにした
人物だったように思います。

既存大企業が社会の変化について行けなくなり、
新しく起こってきたGAFA
(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)
などの新興企業が世の中を
実質的に支配してしまっている現代に
似ているのかもしれません。

時価総額で2兆ドル
(約220兆円、日本のGDPの40%ぐらいになります)
を超えるアップルを筆頭に
ほとんどの国家よりも影響力のある存在ですが、
とてもそれだけの責任感を持って
社会のために存在しているだけの
文化力を持っているとは思えません。

でも、彼らのおかげで
私たちは便利で快適な暮らしを
享受できているのです。

ちょうど田沼時代に活躍したのが
経済学の父である
アダム・スミス(1723年~1780年)です。
ニュートンもアダム・スミスも
イギリスの人ですが、
80~100年後の時代差があり、
江戸時代で言うと
元禄と田沼時代ぐらいの
差があることになります。

自然科学でニュートンが発見した物理学を
私たちの暮らしに直結する
社会科学としての経済学を作り、
私たちの生活を科学的に考える
基礎を作ったのがアダム・スミスだったのだ
と考えると分かりやすいのだと思います。

物理学の世界はその後
アルベルト・アインシュタイン(1879年~1955年)や
ヴォルフガング・パウリ(1900年~1955年)が出て、
現代に至る量子力学全盛の時代になって
ニュートンの物理学から
パラダイムシフトを起こしました。

ちょうど80年~100年前に
物理学の世界では
パラダイムシフトが起こったのですが、
それは自然科学の世界で
ニュートンが現れてから
それぐらいの時差で
アダム・スミスが出現して
社会科学の世界を根本的に変えたように、
今度は経済学が
まったく違う概念になっていくのかもしれないな
と思っています。


経済学の考え方を
根本的に変えそうな筆頭は
MMT(現代貨幣理論)です。
コロナ禍で各国政府が
ばらまき政策を実行していますが、
この背景になっている理屈が
MMTになると考えてもいいようにも感じます。

簡単に言うと、
自国通貨建てで国債が発行できる国は
財政均衡を考えるのではなく、
インフレにならないように
財政政策を考えてもいいという考え方です。

もっと、大胆に考えると
インフレになるまでは、
国はいくらでもお金を使ってもいい
ということになります。


現代経済学の世界は
背景を数学的にきちんと説明できる
とても科学的なものになっています。
いまのところMMTは
そこまで精緻な科学的な理論作りは
できていないようにも感じますが、
ニュートン力学が量子力学になったように、
量子経済学が考えられるようになってきて、
それは私たち一般人にはとても理解できませんが、
学者の間では
数学的にはきちんと説明されるものに
なっていくのかもしれません。

どちらにしても、
資本主義を作りあげたアダム・スミスの国富論
(神の見えざる手が働くので市場経済は完璧である)
からの脱却が
必要な時代になってきたのだ
ということは感じます。
そんな世界の理論的な裏付けがされる近未来を
ワクワクしながら待ちたいと思っています。


霊主体従


 いよいよ2021年、令和3年が始まりました。
というと、少し違和感がありますが、
西洋占星術の考え方では
春分から1年が始まるので、
本格的な変化の年である2021年は
先週の土曜日から始まったという
考え方もあるようです。

春分は昼と夜の長さが同じになる日なので、
これから秋分の日までの半年間は
昼の方が長いことになります。
桜も咲き始めましたので、
本格的にいい季節が始まります。


 ただ、新型コロナウイルスに関しては
油断しない方がいいような気がします。
いろいろな背景やご意見は
とりあえず置いておかせていただいて、
簡単に言うと
マスクをつけないで行動できるのは
どうも来年の夏ごろまで
伸びるのではないかと感じています。

いまのところ
東京オリンピック・パラリンピックは
無観客でも開催されると思います。
ただ、問題は
来年2月に開催が予定されている
北京冬季オリンピックの方だ
という意見もあるようです。
コロナの発生地である中国で
しかも感染拡大が懸念される冬で、
かつ米中対立もあり
アメリカとその同盟国が
ボイコットするのではという観測です。


 先日、ある大先輩と昼食を食べていて、
中国が台湾に対して
軍事行動を起こす可能性の
可否についての話し合いになりました。
先輩はこの現代に
さすがの中国でも軍事行動を起こすことは
あり得ないのではないかというご意見でしたが、
私は実は十分あると思っています。
もちろん、そんなことにならないように
日本も一生懸命に事態を考えて
行動していかなければならないと思っていますが、
中国共産党の立場から考えると
このまま台湾の独立について
アメリカや日本がそれを支援していくことを
座視することはあり得ないと思います。


 また、アメリカの立場で考えても、
トランプ前大統領が反中姿勢を明らかにして、
それが世論の強い支持を
受けていることを考えると、
いままでのような曖昧な態度は
許されなくなってきます。

そのタイミングで
北京オリンピックが予定されているのも、
なぜか戦争を起こしたい人の
意図通りのような気がしてしまいますが、
そんなことにならないように、
一生懸命に考えていかなければ
いけないのだと思います。

本音で言うと、アメリカも中国も
戦争なんてしたくありません。
でも、その方向に持っていきたい人たちも
いるのではないかと考えてみるのも
必要なことなのかもしれないのです。


 大正から昭和初期にかけての
精神世界の巨人に
出口王仁三郎聖師がいます。
父が傾倒していた日月神示も
流れから言えば
王仁三郎聖師の考え方から発しています。
日月神示はいまがまさに
世の中が根本的に建て替え立て直しを行う
タイミングであるということを
教えてくれているのではと
解釈することもできると思います。

そして、私の意見は
立て替えがいまの所
コロナ禍程度で済んでいてよかったなと感じています。
もちろん、新型コロナウイルスで
お亡くなりになった方や感染した方に対しては
申しわけない言い方になってしまいますが、
本来考えられていたのは
もっと悲惨な事態が起こることだと
思えていたからです。


 メキキの会を主催されている出口光さんは
王仁三郎聖師の玄孫になられます。
10年ぐらい前に
精神世界のことについての基礎を
いろいろ教えていただいて、
私はいまでも
あまり出席はしなくなりましたが
メキキの会の会員です。
光さんに教えてもらったことで、
一番心に残っているのは、
霊主体従という言葉についてです。

霊は目に見えないものを総称して、
体は目に見えるものを総称している
と考えればいいそうですが、
目に見えない世界が先にあって、
それに従って
目に見える世界が存在している
という考え方です。


 米中の対立が
これからどのような方向に進んでいくかという
目に見える現象には、
その背後に
世界中の人がそれについてどう意識するか
という目に見えない力が働いているのです。

まず、最初に人々の意識、
ユングは集合意識と呼びましたが、
それが形成されて
実際の事態はその方向に向かって動いていきます。
北京オリンピックへの参加の有無によって、
世論が憎悪を膨らませていけば、
対立が深まって行き、
その集合意識が軍事行動ですら
引き起こすことになっていくのです。


 光さんが教えてくださった
もう一つ大事なことは、
必ず霊が先で体が後からついてくるのだが、
霊と体の割合は50対50だということです。

意識の世界も大事なのですが、
それと同じ割合で
現実的な目に見える世界も大事だと
王仁三郎聖師はおっしゃっていたのです。
スピリチュアリティだけにこだわって、
トランプ前大統領が
世の中をよくしてくれるに違いない
と考えるのは悪い事ではありませんが、
同じぐらい大事なのは、
ではあなたは何をするのですか、
という事なのです。


 父が最晩年に、
「もう、スピリチュアルのような
つまらない事は、いい加減にしよう」
と言ったのは、
自分が何もしないくせに
誰かに頼って
それだけで理想の世の中を作ろうというのは
間違っている、
ということが言いたかったのだと思います。

やっぱり大事なのは、
自分で考えて自分で行動し、
自分でそれに対して責任を取る
心構えだと思います。

春分が過ぎて新しい年が始まった
このタイミングで
一人ひとりがしっかり考えていくことが
大事なのだと思います。


ゼニ問答


 今回はお金のことを書こうと思っています。
加藤航介著
驚くほどシンプルで一生使える投資の極意
(東洋経済新報社)
という本が面白かったので、
これをネタに書こうと思ったからです。


外資系運用会社に勤めるアラフォーの著者が、
英語は少しできるが
金融知識はほとんどない新入社員に
「本当の投資」を教える
架空の問答集になっています。
正直に言うと、この手の本は
あまり内容のあるものが少ないのが実情で、
期待値が低い状態で読み始めたのですが、
かなり読み応えがあり
私が知らない新しい視点もたくさんあり
とても参考になりました。


 例えば、こんなことが書いてあります。
日本の大きな会社の取締役は
給与の大半を現金で受け取ります。
しかし、欧米では株式で受け取り、
しかも受け取ってからしばらくは
現金化できないようになっています。
つまり、一生懸命に企業価値を上げなければ
実質的な給与が上がらない仕組みになっています。

ところが、日本の場合は
何もせずに大過なく任期をこなすのが
きちんと決まった給与をもらい続けるという
金銭的な動機だけで言えばベストの選択になり、
結果として何もしない役員が多くなるのが
日本の会社が弱い大きな原因だというのです。


 面白いもので、そうすると
そんな事例にすぐに出会いました。
ある大手企業の財務担当役員と
お話をさせていただく機会がありました。
その会社は決して業績は悪いわけではないのですが、
コロナ禍のために減収減益になりました。
業績連動給与制度を採用していて
ここ十年ぐらいで初めて
ほとんどの社員の給与が下がったのだそうです。
そうすると、業績も給与も
右肩上がりが当たり前だと思っていた社員から
かなりの文句が出たそうです。


 そこで経営陣が採った対応が、
役員に配布されていたストックオプションを
放棄することにしたというのです。
ストックオプションは株価によって価値が上下するので、
日本の会社にしては珍しく
業績連動型報酬を採用しているのですが、
それを真っ先に放棄するのが
日本のガバナンスのやり方になるようです。

もちろん、現金でもらう給与を減らすのは
会計上や税務上いろいろ難しい問題があるようなので、
ある意味仕方がないかもしれませんが、
とても考えさせられる事例でした。


 そんなことを始めとして、
本書で紹介されていることをネタに
レポートを書くつもりだったのですが、
1冊だけだとバランスが悪いからと思って読み始めた
澤上篤人著
世界経済はもっと荒れるぞ、そして超インフレだ
(明日香出版社)
を読んで考え込んでしまいました。


著者の澤上先生は
さわかみファンドという
独立系の投資信託をはじめた
この分野のパイオニア的な存在です。
ザ・フナイにも連載をしていただいている
コモンズ投信の渋澤健会長から、
いま私たちが独立系ファンド会社を
やれるようになったのは
澤上先生のおかげです
と聞かせてもらったことがあります。


 とにかくいい会社を見つけるバリュー投資を
長期投資でやればいいのだという
投資の基本を説き続けていらっしゃいます。
最初にお話を聞いたのは、
船井総研のセミナーでのことで
25年ぐらい前のことですが、
当時から主張はまったく変わっていません。
本当にすごい方だと思います。

コロナ禍の影響で株が暴落していた
昨年の今ごろに書きはじめた本ですが、
その後株価が上がっていくことを
見事に予想されているのは
さすがだと思います。
しかし、これはバブルであり、
早晩今度は大崩壊を起こして、
その後にインフレがやってくるということを
確信されているようです。


 澤上先生のことは大尊敬していますが、
私はバブルかもしれませんが、
このバブルは結構長い間
続いてしまうのではないかと思っていて、
もしかして対応が上手くいけば
バブルがバブルでなくなっていく
可能性もあるのではと思っています。

それは、金融のシステムが大きく変わりつつあり、
もしきちんと変化することができれば
対応可能なバブルかもしれないと思っています。
そして、その切り札はMMT(現代貨幣理論)であり、
例えば、
森永康平著「MMTが日本を救う」(宝島新書)
等には、とても分かりやすい解説がされています。


 澤上先生は1947年生まれの大ベテラン。
一方、森永さんは1985年生まれで
いまは金融教育ベンチャーを経営していますが、
証券会社や運用会社で経験を積まれた
若手経済学者でもあります。
お金の話をするには
どうも世代ギャップを埋めることから
始める必要があるように感じました。
森永さんは著名な経済学者で
テレビにもよく登場される
森永卓郎先生のご長男でもあり、
お父さまとの共著
親子ゼニ問答」(角川新書)
という楽しい本も出版されています。


 そう言えば、冒頭に紹介した「投資の極意」も
アラフォーのベテランと新入社員の問答になっていて、
私にお金のことを教えてくれた故・竹田和平さんも
これからの教育は問答がいいと
いつもおっしゃっていました。
お金は大切なものであり、
ますますその在り方が
変幻自在に変わっていきそうなものなので、
世代を超えたゼニ問答が大事なのかもしれません。
ぜひ、毛嫌いせずに
真剣にお金のことを考えてみていただければと思います。

デジタルの壁


 大企業を中心にテレワークが導入されて、
そろそろ1年近くになります。
東京の通勤電車は未だに
コロナ前と比べると
かなり空いていますし、
大手町や丸の内等の
大企業の立地にある飲食店も
本当に暇そうなので、
実際にかなり在宅勤務が
浸透していることが実感できます。

でも、実はかなり生産性が落ちて
困っているというデータもあるようです。

原因は欧米や中国、
それに台湾や韓国などに比べても
かなりデジタル化が遅れていること。
紙の書類がたくさん残っていることと、
業務の詳細な細分化による
見える化が進んでいなくて
臨機応変に対応することが仕事に求められることに
デジタル的に対応できないようです。


 仕方がなく効率を落としながら、
自宅で個々の人たちが工夫することで
対応しているのですが
2割以上生産性が落ちているという
データもあるようです。
お役所に比べてかなり
デジタル化が進めやすい企業でこれですから、
お役所仕事に至っては
目も当てられない状態にあるようです。

菅内閣ができて
デジタル担当大臣が新設されたところまでは
勇ましかったのですが、
コロナ対応の失敗で
その後はほとんど
話を聞かなくなってしまいました。
実際に、PCR検査の数が増えないことや、
ワクチン接種が進まないことの背景にも
デジタル化の遅れが大きく影響しているようです。


 最近、コロナ禍を陰謀論的に考えると
その目的はデジタル化を
飛躍的に加速させることだったのではないか
という妄想をしています。
実際に、デジタル化の優等生である
中国、台湾、韓国などが
コロナを抑え込むのに成功している姿を見ると、
日本を除く東アジアの先進地域は
この流れに見事に適応したのですが、
どうも日本は
プライバシーの保護というよりも
もっと根本的なマインドの部分で
政府や会社に
自分のデータを完全に掌握されることに
大きな抵抗感があるのではないでしょうか。


 例えば、世界から見て不思議なのは
日本のマイナンバーカードの普及率の低さです。
今年1月中旬のニュースでは
その時点での普及率が
25%を下回っているそうです。
実際に私もまだ
マイナンバーカードを持っていませんが、
これが10万円の特別定額給付金を配るのに
あれだけの手間と時間がかかった大きな原因です。

そして、今度はもっと大きな混乱が
ワクチンの接種について起こることは確実なのに、
未だに強制力を持って
マイナンバーカードの取得を義務付けようという
動きが出てこないのが不思議です。


 あくまで妄想ですが、
もしかしたら世界全体で
デジタル化を進めようという動きに、
一番抵抗しているのが
日本政府なのかもしれません。
デジタル化の動きの先に
世界統一政府構想のようなものがあり、
実際にキャッシュレス化、ペーパレス化などが
コロナ禍をきっかけに
大きく進んだことを考えると、
まず国民一人ひとりの行動を
すべてひも付できるためのマイナンバーカードは
絶対に必須のものです。

実際に日本以外の国は
技術的な面で対応できない国を除いて
ほとんど国民の抵抗もなく普及が進んでいるのに、
日本は未だにそんなこともできないなんて、
意図を持ってその流れに
抵抗しているようにしか感じられません。


 そんな妄想を膨らませていくと、
見事にこの動きに抵抗し通して
日本だけがデジタル化ができていなければ、
一握りのエリートが
自分たちだけのために世界を運営して、
他の人間を実は
奴隷のようにしようとしている動きに
見事に抵抗しきれるのかもしれません。

多分、AI(人工知能)の技術が進めば、
中央集権的に個人を特定できなくても
AIは私たちの暮らしを
より良いものに変えてくれながら
プライバシーを守れる体制を
作りあげてくれるようにも思います。


 実際に江戸時代は
幕府が中央集権体制を採っておらず、
各藩が独自の行政システム運営を行っていました。
公儀隠密は見つかると殺されるという話しが
時代劇には出てくるのですが、
各藩は情報統制、
いまで言うとインテリジェンスの分野すら
独立していたことになります。

日本は、世界政府の時代になっても
何とか独立を果たすべく、
行政や企業の対応がダメなことをいいことにして
抵抗活動を続けているのかもしれません。


 多分、本当はただ単に
いろいろな目に見えない抵抗を乗り越えられなくて
効率化が進められていないだけですが、
それでも大きな目で見ると
日本の知らず知らずの抵抗は
いい世の中を作るために
必要な抵抗になっているのかもしれません。

戦争に負けたおかげで、
ある意味左翼的な思想から考えると
理想的な憲法があり、
日本はそのためにコロナ禍にあっても
ロックダウンができないという
不思議な対応を迫られています。

アフターコロナの世界になると
実はそれが良かったと
言われるようになったらいいなあと
妄想を膨らませています。


ホ・オポノポノ ライフ


 最近、
ビジネスエキスパートがこっそり力を借りている日本の神様
(サンマーク出版)の著者である
道幸龍現先生と親しくさせていただいています。

道幸先生は船井総合研究所の三代目社長である
小山政彦先生や父も親しくさせていただいた
超売れっ子コンサルタントです。
何年か前から名刺交換をさせていただいたり、
少しお話をさせていただいたりして
面識はあったのですが、
昨年は一番一緒にいた時間が長いぐらいの
深いお付き合いをさせていただきました。


 道幸先生は、親しくなったクライアントを
神様の世界にうまく誘います。
先生ご自身はかなり本気で
神様の道を追求しているのですが、
お客様には本の題名にもなっているように
神様を味方に付けると儲かるようになりますよ、
というシンプルなメッセージを発信しています。

実際に道幸先生の神様事に参加させていただくと
運がよくなるので、
ご利益を感じている経営者の皆さまが
コンサルティングを受けようと
列をなしている状態です。


 道幸先生のツアーで
伊勢神宮に行く機会がありました。
そこでご紹介いただいたのが、
神宮禰宜の吉川竜実先生です。
実は、吉川先生は長年伊勢神宮で
広報を務めていらっしゃって
父や私も大変お世話になりました。

最近、道幸先生のプロデュースで
いちばん大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれる
(サンマーク出版)という本を出版されていますが、
吉川禰宜と道幸先生は肝胆相照らす仲で、
普通ならおっしゃらないような本音も聞かせていただいて、
やっぱり大事なのは
誰から紹介されるかなのだなと感じています。


 神宮に訪問した時に吉川先生が
何冊か本の紹介をされていたのですが、
心に残ったのが
カマイリ・ラファエロヴィッチ著
ホ・オポノポノ ライフ ほんとうの自分を取り戻し、豊かに生きる
(講談社)でした。
もう10年ぐらい前のことになりますか、
日本でホ・オポノポノブームが来た時に、
もちろんその存在は知っていましたし、
心のクリーニングをするにはかなり強力な手法だなと
時々自己流に変えてはいますが
実行させていただいてきました。


 ただ、著者のラファェロヴィッチさん
(読むのが難しいので本の中で
KRさんと呼んでもいいと書いてあったので
以下KRさん)のことは知りませんでしたし、
吉川先生は他のホ・オポノポノではなく
セルフ・アイデンティティ・スルー・(ホ・オポノポノ)
(SITHホ・オポノポノ)がいいと絶賛されていたので、
改めて読ませていただきました。
すぐに分かったのは
KRさんの霊性がとんでもなく高いということです。


 電子書籍で購入したのですが、
それでも著者の霊性がとんでもなく高いことが伝わってきて、
読んでいるだけで完全に心が洗われました。
そうするとクリーニングできていなことが
たくさん見えてきて、
そのクリーニングを強制的にさせていただくことになり、
とてもいい機会をいただけたと喜んでいます。


 時にはKRさんのような
メチャクチャ高い霊性の人に
本のようなメディアを通じてでもいいので、
触れてみるといいですね。

ただ、今回のレポートで一番書きたいのは
実はここからで、
ほぼ同じタイミングで
吉濱ツトム著「2040年の世界とアセンション
(徳間書店)を読みました。
きっかけは出たばかりのザ・フナイの4月号で
吉濱さんだけが唯一、ポジティブな意見を書いていて、
それが私の感性にとてもピッタリきたからです。


 吉濱さんの本は、
彼のレベルが高すぎて
私にはついていけない所がたくさんあるのですが、
かなり共鳴できるところがたくさんあります。

例えば、表現は違いますが
闇の勢力がいるということを
前提にしない方がいいという事です。
陰謀論はかなり確からしいし、
世の中をコントロールしているというか
コントロールしていた勢力は確かに存在していますが、
Qアノンやホワイトハットという人たちが
叫んでいるような
単純なものではないと私は思います。


 今回のアメリカの大統領選挙で、
多くの人が目に見えない世界が
大事だということに気が付いたのは
とてもいいことだと思いますが、
絶対悪がいて、
勧善懲悪で彼らを打ち破って
絶対ヒーローやヒロインが現れるというのは、
仮面ライダーやウルトラマンのような
昔の子ども向けのテレビ程度の登場人物の設定で
ちょっと幼稚なのではないでしょうか。
現実はもう少し、複雑になっていると私は感じます。
だから絶対悪がいるという前提は
そろそろ止めた方がいいと思っています。


 ただ、難しいのは、
吉濱さんはクリーニングもしなくていいというか、
いい加減にした方がいいという意見のようです。
この辺りは私も分かりませんが、
確かにKRさんぐらい霊性が高くなってから
取り組んだ方がいい課題かもしれませんね。
KRさんは現代の仙人と言ってもいい存在ですが、
彼女のおかげで高い霊性に触れることを感謝して、
私たちはもう少し現実界で
ドロドロを生きた方がいいのかもしれないという意味で、
こちらもバランスを取ることの大切さを感じています。

ありがとう、おかげさま、もったいない


 赤塚高仁さんのベストセラー
お父さん、日本のことを教えて!」(自由国民社)の
出版プロデュースを手掛けてくれたのは
山本時嗣さん(時ちゃん)です。
自分が書きたい本ではなくて、
読者が読みたい本を
書かなければいけなくなった赤塚さんに
時ちゃんを紹介させていただきました。
時ちゃんと知り合いになったのは
故・竹田和平さんを通じてでした。


 赤塚さんが知覧の富屋旅館から
ZOOMで講演会をすることを知り、
ちょうど会社にいる時間で
オンライン参加できることを知ったのは
当日のことでした。
あわてて申し込んだら、
講演を企画開催してくれているのが
時ちゃんの会社で、
本来なら振込みを確認してからの参加なのに、
特別にZOOMのアドレスを
先に送っていただいて
無事にセミナーに参加することができました。


 昨年、短い時間でしたが
赤塚さんに知覧特攻平和会館
お連れいただいたことがあります。
3回目の訪問でしたが、
やっぱり赤塚さんと一緒に行く
特攻平和会館は特別でした。

永松茂久著「人生に迷ったら知覧に行け」(きずな出版)
という本があるそうですが、
英霊の気持ちを伝えてくれる能力は
太平洋戦争の激戦地
パラオのペリリュー島の話を語らせたら日本一の
赤塚さんの右に出るものはないと思います。


知覧まで行けなくても
靖国神社の遊就館に行けば
英霊の声も聞けますし、
八千代食堂でトメさんの玉子丼もいただけるのは、
ありがたいことだと思います。


 実は、自分の意志で助かることもできた
特攻に散った英霊たちは、
「いまの日本は、いい国か?」
ということを一番知りたいのではないかと
赤塚さんは語ってくれます。
私たちが本当に人生を楽しく生きていて、
未来永劫日本という国が
続いていくことが確信できると、
はじめて私たちは英霊たちに
感謝できるようになるのかもしれません。

「愛の反対は憎しみではない、無関心だ」、
これはマザー・テレサの言葉と伝えられています。
英霊たちの愛を感じられるようになるためには、
まずは関心を向けることが大事なのだと思います。


 時ちゃんを実質的に紹介してくれた和平さんには、
けっきょく、お金は幻です。」(サンマーク出版)
と言う著書があります。
これは和平さんが小学校6年生の時に
大好きなおばあさんの下に1年間疎開したとき、
貧しい村の人たちが村の中で
お金を使っているのを見たことがないことで
実感したものです。
つまり、お金は絶対に必要なものではなく、
あれば便利なものであるというぐらいの
幻のようなものなのです。


和平さんはお金が幻であることを知っていたので、
日本一の個人投資家で
日本のウォーレン・バフェットと呼ばれるぐらいの
お金持ちになっても
しっかりとバランスが取れた人生を生き抜きました。
50年の株式投資家生活の中には、
あのバブルもバブルの崩壊もあったのに、
ほとんど損失を出すこともなく乗り切れたのは、
多感な少年時代のこの体験が大きかったのだと思います。

和平さんの成功にとって
もうひとつ大事なことは、
その大好きなおばあさんを通じて
心に沁みこんでいる
仏教の教えだったようです。
和平さんが疎開した福井県の山村は
浄土真宗が盛んなところで、
村の人たちはみな
敬虔な親鸞聖人の信徒だったのです。
だから、お金は使わないというか
使えなかったのですが、
村人たちはいつも
3つの言葉だけを使って暮らしていたそうです。


 それは、
「ありがたいのう」、
「おかげさまでのう」、
「もったいないのう」です。

ありがたいは
神仏に対する感謝する言葉であり、
おかげさまは
ご縁のある人々に対する感謝する言葉、
そしてもったいないは
自分たちの生活を潤してくれている物に対する
感謝する言葉です。

その貧村での生活は
まるで極楽浄土での生活のようだったと、
和平さんが昔を思い出しながら
遠くを見る目で語ってくれたことが
強烈な印象に残っています。


 物理的には貧村に暮らしている
人々の精神性は限りなく高く、
神仏や人々や物に対して
ものすごく関心を向けて暮らしているので、
愛に満ちた生活が実現していたのです。

英霊たちが自分の生命を賭してまで
守りたかったのは
こういう国のあり方だったのだろうと思います。
そのためには、
まずいまの自分が存在するために
営々と暮らしを続けてきてくださった
ご先祖様に感謝することから
始めればいいのかもしれません。


 コロナ禍が収まってきて、
緊急事態宣言が解除されたら
久しぶりにお墓参りに行ってこようと思います。

そう言えば、父が亡くなった直後に、
はせくらみゆきさんが、
しばらくは勝仁さんが食べたものを先生が味わえるから、
先生が好きだったものを食べてくださいね、
と教えてくれたことがあります。
父に思いを馳せていると、
いまでも父が大好きだったステーキを
味わってもらえるかもしれないので、
久しぶりに感謝の気持ちをいっぱい持って
食べに行ってみようと思います。


30年ぶりの高値


 今週に入って日経平均株価が
30年半ぶりに3万円台の大台に達しました。
2月16日の終値で30,467円75銭です。
30年半前というと1990年で
前年の大納会(1年の最後の取引)で
38,915円87銭の高値を付けてから
あっという間に下がっていったのですが、
その時の暴落過程に付けた価格なので、
実質的にはバブル崩壊後の高値を
更新していると考えていいと思います。

バブルの頃のようにタクシーがつかまらなくて、
1万円札を振りかざしながら
停まってもらったという状況とは
正反対のコロナ禍での達成に
違和感を覚える人も多いのではないでしょうか。


 ただ、コロナ前はもしかしたら
東京限定かもしれませんが、
かなり景気はよかったという感覚があります。
夕方や朝の通勤時には
なかなか空車のタクシーを見つけるのは
難しくなっていました。
若いビジネスパーソンは、
スマホのアプリを利用して呼べるので
別に困らなかったという話しもありますが、
運転手さんに聞いても
確かに景気は良かったですと
おっしゃる方が多いようです。

また、ザ・フナイの巻頭インタビューで
銀座の高級クラブのママの
インタビューをさせていただいたのですが、
2019年は今までで
銀座で一番シャンパンが売れた年だったと
酒屋さんが言っているという話しも
教えてくれました。


 景気が良い時は
実体経済の設備投資にお金が回るので
株価は逆に上がらなくなったのかもしれません。
いまは設備投資を控えなければいけなくなったのに、
実は儲かっている会社はたくさんありますし、
政府や銀行が積極的に
資金を市中に回す政策を採っていることで
実体経済にお金が多く供給されるようになりました。
それが株式などの金融マーケットに
回ってきているのだと思います。

また、トランプ前大統領からの政権移行で
大混乱が予想されていたのが、
思ったよりもスムーズにいったのも
大きな要因かもしれません。

新型コロナウイルスへのワクチン接種が
いよいよ日本でも始まりました。
副反応への心配や、
もう少しディープな陰謀論的な面での
心配をされる方も多いと思いますが、
一般的にいって、
これによってある程度の集団免疫ができれば
先行きへの不安はかなり少なくなると思います。

先進国ばかりにワクチンがいきわたるという
不公平感等問題はたくさんありますが、
とにかく新型コロナウイルスに対して
始めて人間側が打てる手ができたことに対する
心強さもあるのかもしれません。


 株価が3万円台を付けたことは
私自身も感慨深く感じています。
お金の面で私の師匠である
故・竹田和平さんは
財政赤字の問題を解決する目途が立つ
という条件が揃えば、
一度3万円を付けて
次は4万円で最高値を更新し、
それから10万円までいってもおかしくない
という話しをしてくれていたことを思い出します。

これほど財政赤字を積み重ねているのに、
それが実は問題にならずに
実体経済のインフレが起こっていないこと等を考えると、
和平さんの言っていた条件が
揃ってきたのかもしれないなと感じています。


 ただ心配なのは、
資産インフレが始まりだしたことです。
これだけインバウンド業界が
壊滅的な状態にあるのに
不動産価格も下がっていません。
さすがに家賃がなかなか上げられないので
価格が株価のように上がっては行きませんが、
それでもコロナ前は
不動産投資に対する利回りが
徐々に下がっていました。

利回りが下がるという事は
価格が上がっているという事なので、
ちょっとバブル状態かもしれないと
私は感じ始めています。
株や不動産だけ上がってくると
それらの資産を持っていない人の嫉妬が心配です。


 実際に30年前のバブル崩壊は、
不動産価格が高騰し過ぎて
サラリーマンはどんなにがんばっても
家も買えないという声に応えて
不動産融資を実質的に禁止したことから始まりました。
当時は妥当な政策だと思われましたが、
いまから考えると
トレンドを変えた大きな変節点を
作り出してしまったのは間違いありません。
当時の日本企業の強さは
不動産価格の高さによって作り出されたものでした。
それを壊してしまったのですから
日本経済がガタガタになってしまったのは
当然の結果でした。


 経営者から見ると、
絶対に成功する方程式が
逆回転したのだから
たまりません。
ルールの一方的な変更で、
多くの優秀な経営者が
ほとんどつぶれされていって、
その責任を取らされたのです。
格差を何とかする政策は大事ですが、
強さの本質を壊してしまうような政策を
今度は採って欲しくないなと思います。

アメリカに民主党政権ができたので、
リベラルな政策が採用される可能性が
高くなっていることが少し心配です。
いまの景気の良さは
実は株価等の金融商品の高騰に支えられています。
これを壊してしまう根本的な政策を採らないで、
格差を解消する施策を
考えていただきたいものだと思います。

残念ながら実体経済と金融経済を比べると
いまは確実に後者の割合が増えていっています。
前者だけで景気を良くすることは
不可能と言っても言い過ぎではありません。
そんな本質を理解しながら、
マイルドなあるべき姿への
変革の道を考えていかなければいけないと
思っています。


江本勝先生と舩井幸雄の魂


 ほんものやの取材で
数霊REIWAの開発者である
吉野内聖一郎先生と対談をさせていただきました。
吉野内先生は故・江本勝先生の下で
波動測定器を使ったカウンセリングを
2万件以上実践してきた
この道の第一人者です。
波動測定器を日本に紹介したのは
25年以上前のことになると思いますが、
江本先生の功績です。


 当時、父に面白いものや不思議なもの、
それにちょっと怪しいものを紹介してくださるのは
決まってトータルヘルスデザイン
近藤洋一社主でした。
そんな近藤さんに連れられて
好奇心旺盛な父は、
当時五反田にあった江本先生の
オフィスをお訪ねしたのですが、
江本先生のご著書に
舩井幸雄が誰かを知らなかった
当時の江本先生は
カウンセリングを優先して
父を長時間待たせたという
エピソードを楽しく紹介されています。


 その場に私は
居合わせたわけではありませんが、
すぐに直感力研究会に
波動測定器を開発したアメリカ人と一緒に
江本先生をお呼びして、
興奮しながら新しい波動技術について
語っていた江本先生や父の姿を
いまでも鮮明に思い出します。

当時の父は、
波動が測定できるということで
目に見えない世界の研究が
どれだけ進むのかを考えると、
興奮せざるを得ないという状態にあったのです。


 ただ、その頃の波動測定器は
測定者をアンプ(増幅器)に使っていました。
だから測定者は
かなりピュアな状態でいなければならず、
逆に言うと
測定者の恣意的な思いも
波動測定に影響するので、
それを悪用する人などもいたのも
事実なのかもしれません。

吉野内先生は、
そんな問題点をどうすればクリアできるかに
コツコツと取り組みながら
カウンセリングの実績を積み重ねていかれて、
人をアンプに使わなくても
機械的に測定できる仕組みを考え出されて
数霊シリーズを世に問われたのです。


 数霊シリーズを開発するに当たって
吉野内先生が感じられた
波動測定器の一番の問題点は、
臓器や病気、免疫等という
それぞれの測定項目に付けられた
波動のコードに
論理的な裏付けがないことです。
世界中で普及している
代替医療などの経験則から
帰納的にコードが作られてきたもので、
長年の実績の積み重ねで
かなりの確からしさはありましたが、
演繹的に
どうしてそのコードで正しいのかを
説明できずにいたのです。


 それを吉野内先生は、
カバラ等から来る数秘術や
日本の古神道に伝えられている
数霊の概念から
読み解けないかと考えられ、
その秘密が魔法陣にあることを
突き止められました。
この辺りの詳しい経緯は
吉野内先生の著書
潜在意識を変える数霊の法則」(知道出版)に
詳しく書かれていて、
江本先生や舩井幸雄のファンの方なら
楽しく読めると思いますので、
参考にしてください。


 ご著書の中に
カルマの話が出てきます。
当日、数霊REIWAよりも
精緻な測定ができるという
吉野内先生のオフィスにある波動測定器で
私の免疫機能をマイナスにしている
要因を探してもらいました。
おかげさまで肉体的なことや
生後に積み重ねてきたトラウマは
あまり問題ないということでした。

この辺りは、
コロナ禍のおかげで
強制的にお酒の飲み過ぎが解消されていることや、
いろいろな治療や施術を
最近受けまくっていることが
功を奏しているのだと思いますが、
あえて探していくと
カルマに由来する自責の念が
影響しているということが分かりました。


 そうすると翌日、
吉野内先生とも親しくしている
友人のチャネラーが
父からのメッセージを届けてくれました。

父のメッセージは
先日オンラインで行った講演の内容を
褒めてくれたのですが、
一番いいところで電波の状態が悪くなって
途切れてしまった原因は
自責の念が働いてしまったからだ
というメッセージでした。
最近、大事なメッセージは
こうして複数回表れて
知らせてくれるようになっていて
面白いと思います。


 おかげさまで、
数霊REIWAはご注文をいただいても
しばらくお待ちいただかなくては
いけないぐらい大好評をいただいています。
その要因として、
吉野内先生は以下の3点をあげられました。


1.パソコンに繋がなくてもいい
  ポータブルタイプになったこと
2.発売元の本物研究所の
  佐野浩一社長のリクエストで
  最初に世界平和というコードをいれたこと
  (利他の商品になった。
  いままでのコードは
  全部使う人の個人的な要望に
  応えるものでした)
3.水の結晶写真や、
  父が考えた波動マークが使われていて、
  明らかに江本先生と舩井幸雄の
  魂(スピリット)の支援を受けていること


 吉野内先生や佐野社長という
次世代ではありますが、
精神世界業界に大きなインパクトを与えた
二人の思いが結実したものができ上がりました。

二人の先代はコロナ禍のおかげで
多くの人が目に見えない世界の大切さを
実感できるようになった現状を見て、
「やっと変容が始まったか」と
喜んでいるに違いないという
話題で盛り上がりました。

実は、吉野内先生とじっくりお話しするのは
初めてだったのですが、
コロナが収まってきたら
今度はじっくりとお酒でも飲みながら
お話ししたいと思っています。

安全保障としてのGNH

 ちょっと怒られるかもしれませんが、
緊急事態宣言が出ている中でも
結構出張に出かけます。
今月中旬には網走に行こうと思うのですが、
飛行機が欠航していて、
いつもなら朝イチの飛行機で行って
最終で帰ってくると
極端に言うと日帰りができるのですが、
お昼ごろに各社とも一往復しか飛ばしていないので、
千歳で乗り継いで2泊3日にしないと
スケジュールがこなせなくなりました。


 値段もかなり高くなるので
内心で文句を言っていたのですが、
よく考えれば
昔は飛行機代がかなり高かったことを
思い出しました。
北海道や九州まで行くと正規料金で
いまの感覚で言うと往復10万円ぐらいして、
なかなか他に選択肢がなかったので
それが当たり前だと思っていました。

学生時代に大阪の実家に帰る時は
若者向けの予約はできないけど、
空席があったら乗れるという
割引制度をよく使っていました。
いまと違って、東京大阪間の飛行機は
便もそれほど飛んでいなかったので、
大体満席になり、
飛行機に乗れるまで
半日ぐらい空港で過ごしたこともありました。


 早朝深夜に飛行機が飛ぶことも
騒音の問題等で
ありませんでした。
大体、網走に日帰り出張しようという感覚が
正常ではないのかもしれません。
こんな当たり前のことを
コロナ禍は教えてくれています。

私は中学生の時に一人で
大阪から横浜まで行く機会がありました。
父はちょっと心配して
空いているこだま号なら当時始めて
1両だけ禁煙車があるので、
それに乗っていけばいいという
アドバイスをくれました。
飛行機や新幹線に乗っても
当時の大人の男性は普通に煙草を吸ったもので、
ホテルに禁煙室なんてありませんでした。


 健康に対する意識が高まったことはいいことですが、
私たちがいま当たり前だと思っている常識は
いまの時代の常識で
コロナが大きく常識を変えていって
くれているのかもしれません。
自分に起こることはすべて
必要必然であると思えるかどうかが
人生を生きる上でとても大切なことだと
父はいつも教えてくれました。
だからコロナも楽しんでしまうような
余裕が必要なのかもしれません。


 自粛警察をしてしまう人たちの心情は
戦争中の国防婦人会のようなものなのかもしれない
という意見を多分SNSで見ました。
みんなとても真面目ないい人たちで、
贅沢は敵だと
お互いにまったく善意でやっていたことですが、
後から考えると
批判の対象になってしまいます。

禁煙が当たり前で
子どもたちの権利が守られる世の中ができ、
LCCや高速バスなどの
安価な交通手段の普及で
誰でも気軽に旅行を楽しめていたことに
感謝をした方がいいことを
教えてくれているのだなと思えば、
ありがたくなってきます。


 便利で安価なことがいいという考え方は
合理的ではありますが、
ある意味とても傲慢な事なのかもしれません。
自由競争で企業が努力して
そんなすばらしい暮らしを
楽しめるようになってきたことは
ありがたいことですが、
そのおかげで環境破壊が起こっているし、
世界的に見ると
極端な貧富の格差が広がってしまっています。
経済的な合理性以外の指標を
考え始めた方がいいタイミングが
来ているのかもしれません。


 元世界銀行副総裁の西水美恵子さんの
ご講演をお聞きしたことがあります。
日本にブータンが導入している
GNH(国民総幸福量)という概念を
最初に紹介した方です。
GDPやGNPという
既存の経済力を計る指標だけではなく
貧しくても国民の幸福量を増やす政治を
ブータン王国は採っているという
ステキなお話ですが、
ご講演ではGNHという概念は
ブータンにとっての安全保障なのですよ
ということを話されていたのが
とても印象的です。


 中国とインドという超大国に
挟まれた極小国というのが
ブータンの置かれた
厳然たる地政学上の位置づけです。
象と虎に挟まれた蚊のような存在なのです。
どちらかの国のちょっとした思惑で
簡単につぶされてしまう存在です。

でも、西水さんたちが
世界中にGNHという概念を広めて、
私たちまでもが
ブータンのことを注目するようになりました。
私はまだ訪れたことがありませんが、
多くの友人たちは
GNHという概念を現場で見るために
ブータンに行きました。
そうすると中国もインドも
私たちが知らないうちに
ブータンを簡単につぶせなくなったのです。


 さすがに蚊よりは影響力がありますが、
いまの日本もアメリカと中国の狭間で
翻弄されている小国であるという事実を
まず認めることが大事なのかもしれません。
第二次世界大戦までの日本は
大国になることを目指してきましたが、
それがあそこまで徹底的に
アメリカにやられてしまうという結果に
つながったのかもしれません。

ブータンのGNHのような戦略を考えて、
日本の存在感を示しながら、
でも軍事大国にならないでいい道を探していくことを
この機会に考えてもいいのかもしれません。


 どちらにしても、
いままでのあり方や生き方を振り返る
いい機会をもらっているのだと感じます。
今日は立春。
新しい年の始まりでもあります。
これからの新しいあり方と生き方を考えてみるには
いい日なのかもしれません。

いますぐ金を買いなさい


 にんげんクラブなのに、
珍しく金融の話を書きたいと思います。
きっかけは2016年に出版された
ジェームズ・リカーズ著
金価格は6倍になる
いますぐ金を買いなさい

(朝日新聞出版)を読んだことです。


私の周りにいる超プロの先生の中では、
副島隆彦先生がいつも
「いますぐ金を買いなさい」
とおっしゃっています。
私もそれは正しいという直感はあったのですが、
その理由がよく分かっていませんでした。
理屈王(赤塚高仁さんに命名されました)としては、
理屈が分からないことは
あまり勧められないという性があります。


 2009年11月に
舩井幸雄の関西での最後の講演を
京都のKBSホールで
開催させていただいたことがあります。
父が亡くなったのは2014年1月なので
その4年前なのですが、
すでに話をするのが大変になっていて、
父が紹介したい文章を代読するために
私も舞台に上がったことがあります。

実は、その舞台の上で親子喧嘩をしました。
きっかけは私が代読した文章が
金のことを書いたものだったのですが、
それで父が息子に金を買っておくように言ったのに、
買わなかった。
買っていたらかなり儲かったのに、
という話しをしたからです。


 手元で調べられる範囲だと
2010年ぐらいの時点で
金の価格は1g3,700円台ぐらいで買えたようです。
いまは6,800円台ぐらいになっていて
かなり高騰しています。
当時の詳細な数字は忘れましたが、
父の言われた時点で買っていたら、
親子喧嘩の時点で倍近くになっていて、
それをいまでも保有し続けていたら
3倍ぐらいにはなったのかもしれません。

私が買わなかった理由は
保管場所に困るという問題が
解決できなかったからです。
銀行の貸金庫に預けておけば
よかったのかもしれませんが、
とても面倒でやる気が起こりませんでした。


 話を元に戻すと、
金を買わなければいけない理由、
つまり金が暴騰する理由が
本書を読んで分かりました。

まず、世界経済はリーマンショック以降
無理な金融政策をずっと続けています。
マイケル・クライトン著
ジュラシック・パーク(上)」(ハヤカワ文庫)を
映画で観られた方が多いと思いますが、
数学者が恐竜を隔離された無人島に甦らせるという
無理をすると複雑系の数学で考えると
必ず破綻するという予言があり、
それが実現することを思い出します。


 いまの世界の先進国が採っている金融政策は
かなり無理をしているので
複雑系になってしまっており、
いつ創発(カオス)現象が起こって
システムが崩壊するか分からない。
だから、アメリカのFRBが必死になって守っている
米ドルを基軸通貨とする金融体制も
必ず崩壊するというわけです。

しかもコロナ対策で金融政策に加えて、
無尽蔵の財政政策まで使い始めたわけですから、
ますますシステム崩壊の危機は
近づいているのかもしれません。


 それなのに、
金の価格がそれほど上がっていないのは、
FRBや日銀、ECBなどの先進国の金融当局が
通貨システムの維持のために、
必死になって金の価格暴騰を止めているからです。
そして、それができなくなるタイミングが
中国のGDPがアメリカを超え、
かつ中国の金保有高がアメリカの保有高を超えるとき
なのではないかということが
本書で示唆されていました。

そのタイミングは早ければ
5年以内にやってくることも考えられるので、
金が暴騰するのではなく、
通貨としての金が他の通貨
例えば、ドルや円が暴落することで
ドル建てや円建てで見た価格が
異常に上がることになるのです。


 そして、金を買う目安ですが、
自分の資産の10%ぐらいがいいようです。
この通りのシナリオにならない可能性もありますし、
いざという時が来るまでは、
はっきり言って金は使えない通貨であり資産です。
だから、資産を全部金に替えてしまったら
資金繰りが回らなくなって
倒産してしまう可能性があるので、
せいぜい10%ぐらいが適正であり、
もしシステム崩壊が起これば
10%で十分対応できる
資産でもあるということなのです。


 まとめると、複雑系で考えれば
既存の金融システムは必ず崩壊する。
金は通貨であり
他の通貨がダメになったときの
ラストリゾートである。
そのきっかけは中国の台頭
(中国経済がアメリカ経済を逆転する)が
引き金になることが考えられるのです。

私はそれでもシステム崩壊を
ソフトランディングにする方法を
考えてみたいと思っていますので
(本当は面倒なので)、
金を買いませんが
どうも理屈で考えても
最低限の金資産は
持っていた方がいいようにも思います。


 悔しいですが、やっぱり親父は偉大でした。
システム崩壊の兆しのもう一つが、
現金を使えなくなるような政策を
政府が採り始めた時が危ないということも
本書から分かります。
5年から10年ぐらい先には
1万円札と5千円札の流通を
取りやめるという話しも
聞くようになってきました。

いまでも現金を自宅で保管しておくのは
盗難や詐欺の被害にある可能性が高くなるので
お勧めできませんが、
政府がお金をすべて
デジタル通貨にしようとしたタイミングが
危ないということは
分かっておいた方がいいのかもしれません。

あこがれの神戸


 私は小学校4年生から高校を卒業するまで
兵庫県宝塚市で育ちました。
宝塚と言えばタカラジェンヌですが、
母や妹は大好きでよく観に行っていたようですが、
私は中学生ぐらいの時に
一度連れて行ってもらったのですが、
観客席を含めて99%
(あくまで私の印象です。
男性でも熱烈なファンの友人もいます)が女性で、
とても場違いの気がしてしまい、
それ以来舞台からは足が遠のいています。

また、私の通っていた県立高校は
山を削って開発したニュータウンの中にあり、
初代(私が7期生でした)校長先生の方針で
学生はバスに乗らずに
駅から学校まで30分弱の山道を
毎日歩いて往復していたので、
とても田舎の素朴な高校でした。


 夏休みなどに大阪の予備校の授業などを受けに行って、
大阪のかなり進んだ高校生と話していると
まったく別世界に住んでいる気になりました。

当時、ニュータウンの中に1軒だけ喫茶店があり、
私の通っていた高校の不良たち(?)は
せいぜい授業をさぼってそこにたむろするぐらいしか
することがなかったと聞いています。
素朴ないい高校生活を送れたことに感謝しています。

 行政の区画で言うと兵庫県なのですが、
生活圏で言うと完全に大阪圏でした。
私が住んでいた場所の最寄駅から
2駅で大阪府でしたし、
大阪梅田までは30分強で行けましたが、
神戸まで行くには電車を2回乗り換えて、
1時間近くかけないと行けませんでした。

母がデパートに買い物に行く時は、
父のクライアント先のお店があった
神戸三宮まででかけていたので、
それが神戸に行く珍しい機会だったのですが、
母の買い物に付き合うのも
あまり楽しいものとは思えなかったし、
大阪の庶民的な雰囲気は違和感がなかったのですが、
神戸のおしゃれな雰囲気は
私の世界とは違うという感じを持っていました。


 高校生の時に、なぜかあんまり親しくない友人から
チャールストン・ヘストン主演の映画「十戒」を
観にいこうと誘われたことがあります。
当時でリバイバルされた大作でしたが、
長編映画で途中に休憩があったのは
あの時が最初の体験でした。
それがたまたま神戸の映画館だったのですが、
最近になってイスラエルに何回も行き、
聖書の世界に触れるようになってから、
高校生の時に観た映画のことを
よく思い出すようになりました。


 こんな感じで、私にとっての神戸は
少し気取った近寄りがたい街のイメージがあります。
26年前の阪神大震災の直後に
神戸の会社にお見舞いを持って行ったこともありますが、
あれだけ大変な被害を、
あのころはまだ日本にも経済力があったのか
10年前の東日本大震災に比べると
あっという間に復興した感じがしています。
神戸の街の持っている底力も
早期復興のひとつの要因だったのかなと思います。


 そんなわけで神戸とは
仕事も含めてあまりご縁がなかったのですが、
年が明けてから2回も訪れる機会がありました。
最初は大阪のにんげんクラブの
主要メンバーである鳥居厚孝さんに連れられて
元町にある玄米食ひふみcafeに行ってきました。

鳥居さんのセッションを受けたいと言うと
伊丹空港まで迎えに来てくださったのですが、
東大阪の鳥居さんの自宅ではなく、
神戸のひふみcaféでセッションをしてくださり、
その後美味しくてとても身体にいい
玄米ご飯の定食をいただきました。
身体が喜んでいるので、
頼まれてもいなのに
いろいろアドバイスをしてしまいましたが、
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。


 そして、その後大阪での仕事と
伊勢の参拝をすました3日後、
今度は保江邦夫先生のご紹介で、
今月末に保江先生との共著
マジカルヒプノティスト スプーンはなぜ曲がるのか?
(明窓出版)を出版予定の
Birdieさんがやっている
阪急六甲駅からすぐの
「Magic Café BIRDIE」に行ってきました。

1.jpg

スプーン曲げが一番得意だとおっしゃる
バーディさんなのですが、
私にスプーン曲げを教えてくれたのですが、
スプーンが折れてしまって
何とそれをまったく違う場所にくっつけてから
お土産にくださいました。

2.jpg  3.jpg

 とても不思議な感覚ですが、
カウンターに座って
目の前でマジック(?)をやってくださるのですが、
不思議なことが次から次へと起こっていきました。

一番、びっくりしたのは
イヤーコーニングの近藤真澄さん
二人で行ったのですが、
ピザを食べてハイボールを2杯ずつ飲んで、
2時間近く粘ったのですが、
お会計をすると
3千円台でマジック代はチャージなしでした。
コロナもあるので、これでは大変ですねと聞くと、
マジックや催眠術の動画の
サブスクリプションをやっていて、
そちらがあるから大丈夫だということでした。


 私も早速登録しましたが、
スプーン曲げやマジック、
それに催眠術などに興味がある方は、
おしげもなくテクニックを公開されていますので
ぜひ購入していただければと思います。

保江先生のご紹介者は変わった方ばかりですよ
と教えていただきましたが、
真澄さんや私もかなりの変わり者なので、
仲間入りができて喜んでいます。

4.jpg

臆僕を超えたモテ薬


 コロナ禍が拡がってきて、
東京に住んでいてもいいのだろうかと
考えるときが時々あります。
先日、長男とお酒を飲んでいて、
私は大阪にいるときは
東京にいるときよりも格段にイキイキしていて、
コロナでテレワークができることを考えれば
関西に移住してもいいのではないかと指摘されました。

確かに、東京にいるときは
あからさまな大阪弁はめったに話さないのですが、
大阪で気の許す人たちと話していると
いつの間にか大阪弁で自分が話しているのに
気が付いてびっくりすることがあります。


 最近は、それほど感じなくなりましたが、
新幹線で大阪に向かっている時に、
阪急電車と並行して走っているところがあります。
ずっと阪急沿線に住んでいたので、
学生の時や社会人になってもしばらくは
帰ってきたのだなとジーンと感じていました。

ただ、結論から言うと、
しばらくは東京に住み続けるだろうなと思います。
なぜなら、東京にいると大阪にいるよりも
情報量が格段に違うからです。
インターネットやマスコミなどから
入ってくる情報量はそれほど変わりませんが、
直接人に会っていただける
一次情報の格差はどうしようもないと思います。


 父は、コンサルタントの悪い癖で
ちょっと(かなり?)大げさにはなっていますが、
大阪に住んでいた頃は
週2回のペースで東京出張が入っていたが、
東京に住むようになると
大阪出張は月1回のペースで十分になったと
よく話していました。

父ほどではありませんが、
原稿を書いたり講演をしたりするのも
メインの仕事のひとつである私の場合、
大阪に住んでしまうと多分圧倒的に
得られる情報量が少なくなってしまうことが
容易に予想されるので
東京に住み続けることになるのです。


 父のおかげの部分が多いのですが、
おかげさまでユニークな友人や知人がたくさんいます。
彼ら彼女らに直接お会いして
いただける一次情報が大事なのですが、
そんなユニークな中でも
きわだってユニークな友人に
脚本家の旺季志ずかさんがいます。
「特命係長 只野仁」「屋根裏の恋人」
「女帝」「佐賀のがはいばぁちゃん」など
人気テレビドラマを多数書かれている
人気脚本家ですが、
5、6年前に北海道の村松祐羽さんから
ご紹介いただいたのだと思います。


 自慢ではありませんが、
私はテレビドラマをほとんど見ませんが、
そんな私でも名前ぐらいは聞いたドラマがいくつかあり、
すごい方だなと思いましたが
あまり関心はありませんでした。
ちょっと親しくなったのは、
彼女の小説としては処女作である
臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」(サンマーク)を
出されたときのことだと思います。

小説の形式を取っているので
何でも書けるのですが、
誰にでもスピリチュアルの事が
分かりやすく伝わるように書かれていて、
なるほどこんな手があったかと感心したものです。



 それで、ザ・フナイの巻頭鼎談への
出演をお願いしたことがあります。
対談の後、飲みに行って
本当に楽しい方なのだということがよく分かりました。
その後は直接お会いする機会は
あまりありませんでしたが、
時々、フェイスブックなどで
動向を拝見させていただいて、
エネルギッシュな活動を秘かに応援していました。

そんな彼女から年末に
彼女の新しい小説「モテ薬」(小学館)の
ご案内をいただき、
お正月休みに読ませていただきました。


 いやあ、本当に面白かったです。
最近、正直に言うと
仕事の関係で読まなければいけない本がたくさんあり、
小説を読めるような筋肉
(ビジネス書や経済書を読むときと
小説やエッセイを読むときは
違う脳の部分を使うのではないかと思うぐらい、
スイッチを切り替えないと読めません。
まるで陸上の長距離選手と短距離選手が
まったく違う筋肉を使うようなので
こういう表現を私は好んで使います)は、
ほとんど使っていなかったのですが、
お正月休みだったので
スイッチを切り替えて読んでみたら
ド嵌りしました。


 旺季さんにメールで
「臆僕(「臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」を
関係者はこう省略します)を超えましたね。
本当に面白かったです。」
と送ったら、
とても喜んでいただけました。
内容を書くとネタバレになってしまうので、
あえて紹介しませんが
ぜひお読みいただければと思います。

友人だという事で失礼を顧みずに書きますと、
臆僕の時、旺季さんはまだ
スピリチュアル初心者かなというのが
正直な感想でした。
本に書かれていることは深い内容なのですが、
実際にお酒を飲みながら話してみると
村松さんや父の近くで
何十年もスピリチュアル業界のことを知っている
私の立場から見ると
とても純粋でちょっと危うさを感じるぐらいでした。

ただ、モテ薬を読ませていただくと
小説家としての技量は
格段に上がられたのではないかと思うと同時に、
読みようによっては
スピリチュアル・ミステリーという
新しい分野を開拓されたのではないかと感じました。

コロナが収まったら、
また美味しいお酒を飲みながら
スピリチュアル論議をしてみたいと思いました。


にんげんクラブの時代


 あけましておめでとうございます。
本年もにんげんクラブをどうぞよろしくお願いいたします。

舩井幸雄がにんげんクラブを作ったのが2006年のことですので、
今年で15周年を迎えることになります。
よくこんなストレートな名前を付けたなと思いますが、
15年経ってようやく父の意図が分かるようになってきました。
ますます押し寄せてくると想像できる危機を乗り切れるのは
私たちの集合意識の力を使う事しかない。
父はそのためににんげんクラブを作ったのです。


 私が好きな物理の超弦理論に基づく次元論で考えても、
いま必要とされているアセンション(次元上昇)を
実現するカギは
集合無意識の存在を多くの人が意識できるようになって、
それを使いこなせるようになることが大事だと思っています。

複数人が集まるとそこには必ず
集合意識というか集合無意識ができます。
場の空気と言ってもいいのかもしれませんが、
例えば会社や会議にもそれがあり、
これからのリーダーの役割は
その場の空気を上手くコントロールして
参加者全員の能力を引き出しながら
対立が起きないようにすることになると考えています。


 いままでの時代
(ざっくり考えると平成の時代とほぼ重なっていると思います)は、
自分のアイデンティティ(個性)をしっかりと確立して、
自己主張ができることが大切でした。
そして、その自己主張はディベート(議論)という形で表れて、
それが上手い人がリーダーになりました。

アメリカのGAFAやテスラ等の最先端の企業では
経営者はもちろんアイデンティティが確立していますが、
企業体としても明確な理念が確立していて、
それを発信することによって多くのファンを引き付けています。


 私たち日本人は残念ながら自己主張が苦手です。
アイデンティティがないわけではないのですが、
それを人前で話すことは下品だと感じる
DNAが刻み込まれているので、
言わなくても分かってもらうようにするのが日本人のやり方です。
村社会や村社会の延長にある日本流の会社や業界では
それで通用するのですが、
これだけグローバル化が進んできて
持っている文化の背景が全く違う人たちに
それを分かってもらうことはほとんど不可能なので、
この30年日本人は負け続けてきました。


 そして、日本人が負け続けてきた
もう一つの大きな理由が、
ディベートを嫌う文化なので
論理的な思考が苦手だということです。

欧米人は子どもの頃、
ディベートの訓練として自分の主張と違う主張を持って
相手を言い負かす練習をします。
日本人の感覚だと白を黒と言い張るように感じるのですが、
これによって論理的な思考を鍛えることができます。
そのために、例えばアメリカ人が
1冊の本を書くためには1万冊の参考図書を読まなければ
まともな本が書けないと言われていますが、
日本人は大体100冊ぐらい読めばいい本が書けてしまいます。

 その結果、アメリカ人の著作は
みんなページ数がやたら多い大著になるのですが、
それは論理的な完全性を求めるからそうなるのだと思います。
日本人は、父の本などは典型的ですが、
背後に論理はあってもそれは省略して結論だけを書いて、
それでいて論理的背景を説明しないので
200ページぐらいで十分意図が伝わる本が書けるのです。

30年近く前のことですが、アメリカに住んでいる頃、
日本ではとても論理的だと思われている本を
英訳したいという事で荒訳したものを託されたことがあります。
知り合いに見せたら、まったく論理的でないので
問題外だと言われたことがありました。
日本人とアメリカ人の論理的という感覚が
まったく違うことがよく分かるエピソードです。


 だから、平成の時代はいっぱい勉強して
論理を磨くことが大切だったのですが、
令和が本格的に始まる今年からは
論理や理屈よりも、
空気をいい意味で読んで
それにアクセスする感性が
必要とされるようになるのだと思います。

共通無意識を全人類に広げたり、
全宇宙に広げたもののことを
アカシックレコードというのだと考えれば、
スピリチュアル業界が目指してきたことが
ちょっと逆説的ですが
論理的に分かるような気がしています。


 15年前から共通無意識にフォーカスをしていたのは、
父らしくとても時代の先を行き過ぎていたような気がしますが、
世の中がようやく少し追い付いてきたのかもしれません。

このお正月もほとんど本を読んで過ごした私は
時代遅れになっていくのですが、
それも仕方がないかもしれません。
世間はようやくネットフリックスやアマゾンプライム、
さらにはユーチューブ等、
活字ではなく映像の時代になってきましたが、
その次に待っているのは集合意識なのだと思います。


 まだ、ちょっと早くて
一般の社会で多くの人がそれに気が付くまでに
5年ぐらいかかるような気もしますが、
その5年間で集合意識にフォーカスしたような
コンテンツを考えていきたいなという
妄想をふくらませたお正月になりました。

 

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