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舩井勝仁のウィークリーレポート 2021年

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半世紀


 残念ながら、
新型コロナウイルスの
感染拡大のペースは
収まりそうにもありません。

ちょっと期待していたのは、
冬のシーズンが終わって
温かくなって
紫外線が強くなってきたら
通常のインフルエンザウイルスは
活動が終息に向かうので、
今ごろは格段に
感染数が少なくなっているだろう
ということでした。
ただ、変異ウイルスの影響なのか、
緊急事態宣言が解除されて
しばらくしてから
感染者数が大幅に増加傾向になって
目論見が外れてしまいました。


 ちょうど1年前は、
ステイホームということで
会社にも行かずに
在宅勤務をしていました。
正直に言うと、
原稿を書くことは家でもできましたが、
それ以外の私の仕事の大半は
人と会う事なので、
家にいて余った時間を
どう過ごそうか困ったものです。

積読になっている本を
多少は読みましたが、
やっぱり仕事というのは
締め切りがあってこそやる気になるもので、
原稿を書くために
必要に迫られたときのような
読書量にはなりませんでした。
もったいなかったと思いますが、
本当は今も、
あのような自粛生活をしなければ
変異ウイルスの感染拡大は
防げないのかもしれません。


 ただ、変異ウイルスのために
1年前のような自粛をして乗り切っても、
ウイルスはまた変異していきます。
ワクチンを打つのがいいのかどうかは
各自が考えてもらわなければいけませんが、
何らかの形で
新型コロナウイルスに対する
集団免疫を獲得しない限り、
この騒動は収まらないのは
確かなように感じます。

医療が発達していなかった昔は、
逆説的に感染を拡大させて
自然淘汰の方法論で
集団免疫を獲得したという話しを
聞いたことがあります。
ただ、いまは
死ぬべき人が死んでいくのは
仕方がないというやり方は、
社会的に不可能だと思いますので、
やっぱりワクチンしか
方法論はないのかなと思います。


 プライベートな面で
大きく変わったのは、
コンサートに行かなくなったことです。
東京はお金も時間もある
団塊世代が多くいることから、
コロナ前は
世界一のクラシック音楽の
マーケットになっていたという話しを
よく耳にしました。
海外の超一流の
オーケストラやオペラの
来日公演を気軽に楽しめていたのですが、
いまは海外のオーケストラが来ることは
実質的に不可能になりました。

だから、日本人指揮者が
国内のオーケストラを指揮するコンサートが
感染防止策をきちんと取りながら
コンサートも開かれるように
なってきているようです。


 また、NHKなどでも
最近のコンサートの
コンテンツが不足しているので
往年の巨匠が指揮した名演奏の
アーカイブを放送してくれるようになりました。
私は家ではBGMとして聞くぐらいの愛好家なので
その良さはよく分かりませんが、
音楽大学出身の妻は
感動して聞いているようです。

先日、私が大好きな
マーラーという作曲家の曲を
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーが演奏する
約50年前のアーカイブを
録画してくれたものを
じっくり見る機会がありました。


 いまではマーラーは一番人気の演目で
NHK交響楽団の演奏会などでも
マーラーをやると満席になると
いわれるぐらいですが、
1960年代にバーンスタインが
積極的に常任指揮者だった
ニューヨークフィルで
取り上げるようになるまでは
ほとんど陽の目を見ることがない作曲家だった
という話しをきいたことがあります。

私のクラシック好きは
高校生のころの受験勉強のBGMとして、
当時でも古かった
そんなレコードが
大阪の大きなレコード店で
格安な値段で売っていたのを見つけて
何度も聞くようになって、
それにはまったことが原因です。


 大学に入って東京に出てきて、
はじめてコンサートホールで
マーラーの演奏会に行き、
そのあまりにも壮大なスケールにびっくりして
本格的なファンになりました。
大編成のオーケストラで演奏するマーラーは
ステレオで聞いても
その迫力が楽しめないので、
生演奏に行くと
びっくりしてしまったのです。

一度、コンサートを体験すると
テレビやCDで聞いても、
生の感覚を思い出しながら聞けるので
いいのですが、
高校生の時は
何も分からずに聞いていたことになります。


 今回、歴史的な名演奏を見て感じたのは、
現代のオーケストラに比べて
当時の世界最高峰のウィーンフィルでも
演奏が格段に上手くないことでした。
マーラーは
管楽器が演奏の主役を務めることが多いのですが、
現代の演奏になれた耳には
とても聞いていられないぐらい
音を外しているのです。
それを見ていて、
バーンスタインは
オーケストラの技術を上げるために
マーラーを再評価して
取り上げるようになったのかな
ということを感じました。


 クラシックの世界は
ほとんど進歩していないように感じますが、
いまは日本の交響楽団の演奏会でも
こんな下手な管楽器は絶対に聞けません。
やっぱり半世紀の年月は
すごい隔たりがあることがよく分かりました。

こんなことも、
コロナ禍がはじめて気が付かせてくれたことで、
やっぱり必要必然ベストで
コロナの意味をしっかり感じながら
ウイズコロナの時代を
生き抜いていきたいものだと改めて思っています。

逃げない


 最近、親子というのは似ているものだなと
感じるようになりました。
若い頃は、父の行動には
疑問を感じていることが多くありました。
例えば、私のことを
人前で結構平気で褒めました。
自分のことはよく分かりませんが、
自分の悪い部分というか、
できていないことを感じる事はあります。
例えば、心を割って人と交われないので
なかなか親友ができないことや、
高い目標を立て過ぎて
すぐに破綻してしまう事等、
反省することが多くあります。
父はそんなことは百も承知で
よく私のことを他人に褒めていました。


 もちろん、実は私に聞かせていて、
長所進展法をやってくれていたのだと思います。
逆に、怒られる時も
直接ではなく講演の中で怒られることがありました。
こんなに大勢の前で言わなくても
いいじゃないかと思ったものですが、
すぐに反論できない状況なので、
実は冷静に考えることができるという
メリットもあります。

講演の後で
お客様からコメントを求められるので
強制的にしっかりと
振り返らなければいけない事態に追い込まれて、
なかなか効果的な手法だなと
いま頃になって感心しています。


 要するに親バカなのですが、
絶対に自分はやらないだろうなと
思っていたのですが、
最近は愚息のことを
よく人前で褒めるようになりました。
もちろん、
彼の至らない点もたくさんあるのですが、
客観的に見れば
なかなかいい線をいっていることが分かります。

どうしても話したり書いたりする機会が多いので、
そうなるとネタ不足を補うために
身内ネタが増えるのですが、
やっぱり欠点を指摘するよりは
いいところを探す方が気持ちいいのです。


 人前で話したり書いたりする機会は
父の方が格段に多かったので、
親バカになるのは
必然だったのかもしれません。

ただ、同様の手法で
怒られたことも多かったという事は、
父から見て
育て方を間違ったと感じた点も
多かったという事になると思います。

言い訳ですが、
これだけ変化の激しい時代に生きていると
親子で価値観がかなり変わってきます。
昭和と令和の経営手法は
まったく別物と考えなければいけませんし、
生きている時代背景も異なります。
愚息と私の関係で考えると
変化はもっと加速度を増していますので、
彼の言動を理解できないのは
当然だとも思います。


 ただ、愚息
(息子は二人いるのですが、
この場合は長男です)の
教育を決定的に間違ったことがあります。
それは野球が好きになったのはいいのですが、
まさかのジャイアンツファンにしてしまったことです。

私は大阪生まれで、
野球のことが好きになった時代が
ON(王選手と長嶋選手)の全盛期で
巨人がメチャクチャ強かった時だったのですが、
判官びいきもあって
タイガースファンになりました。
特に、キャッチャーなのに
ホームランバッターだった
田淵選手の大ファンです。


 ただ、田淵選手の正直な印象を書くと
チャンスでよくゲッツーを打ってしまう事でした。
もちろん、あれだけのホームランバッターなので
逆転ホームランもたくさん打ったのだと思いますが、
ファン心理とは不思議なもので、
チャンスでの凡退の方が
鮮明に記憶に残ってしまいます。
特に、いまのように
巨人以外の試合が
テレビで見られる時代ではなかったので、
ラジオにかじりついて聞いていたのですが、
ゲッツーを打ってしまった時の
阪神びいきのアナウンサーの
悲惨な叫び声が未だに忘れられません。


 負け惜しみですが、
かなり低迷期が長かったので
GWの頃には大体
優勝は望めない感じが見えていたので、
あまり熱心にテレビを見なくてもいいと
強がっていたものでした。
そして、テレビで野球観戦するときも
ピンチになったり
チャンスが潰れそうになったら
すぐにテレビを消してしまう
癖がついてしまいました。
無駄な時間が減るので
合理的だと思っていたのですが、
よく考えたら
単に逃げているだけという事になります。


 ペナントレースはまだ始まったばかりですが、
幸いにもいまの所、
タイガースが強いこともあって
野球観戦の時はなるべく
区切りがいいところまでは
ピンチでもチャンスでも
途中で止めないでじっくりと見てしまうことを
意識するようになりました。
つまらないことではありますが、
逆にそんなことにこそ、
自分の生き方が象徴されているのも
真実だと思うので
今年はがんばってみようと思います。


 親バカで言うと、
息子はジャイアンツが負けると
本当に悔しそうにしています。
ちょっと前までは、
あそこまで野球で喜怒哀楽を出さなくてもいいのにと
感じていました。
自分と照らし合わせると
しっかりと逃げていないし、
逃げたくないから親の意思に逆らって(?)
強いジャイアンツファンになったのだと思います。
子どもから学べるようになるのは、
有り難い事だと思います。


 野球の話題で
興味のない方には申しわけなかったのですが、
実はさりげなく大事なことを書いたつもりです。
小バカにしながらで結構ですので、
実生活で何に逃げていたかを考えていただいて、
それを修正してみることに
挑戦してみていただければ幸いです。

ニュートンとアダム・スミス


 いまの私たちの生き方を決めたのは、
アイザック・ニュートンが
物理学の法則を発見したことに始まります。
ここから近代科学が始まり、
いまに至る近代文明を作りあげてきました。

ニュートンは1642年に生まれて、
1727年に亡くなっています。
当時としては結構長生きをされたようですが、
日本で言うと
江戸時代の治世が100年近く続いて、
長い平和な時代を経て
文化が花開いた5代将軍綱吉の
元禄時代(1688年~1704年)に活躍されました。


 私は西洋の歴史的な人物を考えるときに、
その時代背景を理解するために
日本で言うとどんな時代のことだったのか
ということを比較の材料に使います。
江戸時代の歴史に詳しいわけではありませんが、
個人的には時代小説が大好きで、
エンターテイメント性が強い小説なので
時代考証等はいい加減なものが多いのですが、
それでも何となく背景が分かってきます。


例えば、文化が花開いたと言っても
元禄時代は関ヶ原の戦いから
100年程度しか経っていないので、
荒っぽい気性が
社会に色濃く残っていた時代でした。
明治維新から100年前後の
昭和の高度成長期からバブル時代のような
雰囲気だったと比較できます。

その後の8代将軍吉宗の
享保の改革(1716年~1735年)は
経済的にみれば引き締め政策で
飢饉等も起こった暗い時代であり、
現代で言えば、
平成の閉塞感がある時代に
当たるのかもしれません。

今度は、現代と江戸時代を
比べてしまっていますが、
東西や古今の比較をして考えると
面白いと思っています。

享保の改革の後は、
賄賂が横行したということで評判が悪い
田沼意次(1719年~1788年)の田沼時代です。
意次の父親は紀州藩の足軽だったのですが、
吉宗が将軍になったことで
旗本にまで出世していきました。
さらに意次は
10代将軍家治の寵愛を受けて大名になって
最後は江戸時代の中でも最も権勢を誇った
老中にまで出世します。

現代でイメージすると
田中角栄元総理のような
イメージかもしれませんが、
何代にもわたって受け継がれてくる
教養は感じられませんが
経済の改革を成し遂げて
享楽的ではありますが、
世の中を一気に豊かにした
人物だったように思います。

既存大企業が社会の変化について行けなくなり、
新しく起こってきたGAFA
(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)
などの新興企業が世の中を
実質的に支配してしまっている現代に
似ているのかもしれません。

時価総額で2兆ドル
(約220兆円、日本のGDPの40%ぐらいになります)
を超えるアップルを筆頭に
ほとんどの国家よりも影響力のある存在ですが、
とてもそれだけの責任感を持って
社会のために存在しているだけの
文化力を持っているとは思えません。

でも、彼らのおかげで
私たちは便利で快適な暮らしを
享受できているのです。

ちょうど田沼時代に活躍したのが
経済学の父である
アダム・スミス(1723年~1780年)です。
ニュートンもアダム・スミスも
イギリスの人ですが、
80~100年後の時代差があり、
江戸時代で言うと
元禄と田沼時代ぐらいの
差があることになります。

自然科学でニュートンが発見した物理学を
私たちの暮らしに直結する
社会科学としての経済学を作り、
私たちの生活を科学的に考える
基礎を作ったのがアダム・スミスだったのだ
と考えると分かりやすいのだと思います。

物理学の世界はその後
アルベルト・アインシュタイン(1879年~1955年)や
ヴォルフガング・パウリ(1900年~1955年)が出て、
現代に至る量子力学全盛の時代になって
ニュートンの物理学から
パラダイムシフトを起こしました。

ちょうど80年~100年前に
物理学の世界では
パラダイムシフトが起こったのですが、
それは自然科学の世界で
ニュートンが現れてから
それぐらいの時差で
アダム・スミスが出現して
社会科学の世界を根本的に変えたように、
今度は経済学が
まったく違う概念になっていくのかもしれないな
と思っています。


経済学の考え方を
根本的に変えそうな筆頭は
MMT(現代貨幣理論)です。
コロナ禍で各国政府が
ばらまき政策を実行していますが、
この背景になっている理屈が
MMTになると考えてもいいようにも感じます。

簡単に言うと、
自国通貨建てで国債が発行できる国は
財政均衡を考えるのではなく、
インフレにならないように
財政政策を考えてもいいという考え方です。

もっと、大胆に考えると
インフレになるまでは、
国はいくらでもお金を使ってもいい
ということになります。


現代経済学の世界は
背景を数学的にきちんと説明できる
とても科学的なものになっています。
いまのところMMTは
そこまで精緻な科学的な理論作りは
できていないようにも感じますが、
ニュートン力学が量子力学になったように、
量子経済学が考えられるようになってきて、
それは私たち一般人にはとても理解できませんが、
学者の間では
数学的にはきちんと説明されるものに
なっていくのかもしれません。

どちらにしても、
資本主義を作りあげたアダム・スミスの国富論
(神の見えざる手が働くので市場経済は完璧である)
からの脱却が
必要な時代になってきたのだ
ということは感じます。
そんな世界の理論的な裏付けがされる近未来を
ワクワクしながら待ちたいと思っています。


霊主体従


 いよいよ2021年、令和3年が始まりました。
というと、少し違和感がありますが、
西洋占星術の考え方では
春分から1年が始まるので、
本格的な変化の年である2021年は
先週の土曜日から始まったという
考え方もあるようです。

春分は昼と夜の長さが同じになる日なので、
これから秋分の日までの半年間は
昼の方が長いことになります。
桜も咲き始めましたので、
本格的にいい季節が始まります。


 ただ、新型コロナウイルスに関しては
油断しない方がいいような気がします。
いろいろな背景やご意見は
とりあえず置いておかせていただいて、
簡単に言うと
マスクをつけないで行動できるのは
どうも来年の夏ごろまで
伸びるのではないかと感じています。

いまのところ
東京オリンピック・パラリンピックは
無観客でも開催されると思います。
ただ、問題は
来年2月に開催が予定されている
北京冬季オリンピックの方だ
という意見もあるようです。
コロナの発生地である中国で
しかも感染拡大が懸念される冬で、
かつ米中対立もあり
アメリカとその同盟国が
ボイコットするのではという観測です。


 先日、ある大先輩と昼食を食べていて、
中国が台湾に対して
軍事行動を起こす可能性の
可否についての話し合いになりました。
先輩はこの現代に
さすがの中国でも軍事行動を起こすことは
あり得ないのではないかというご意見でしたが、
私は実は十分あると思っています。
もちろん、そんなことにならないように
日本も一生懸命に事態を考えて
行動していかなければならないと思っていますが、
中国共産党の立場から考えると
このまま台湾の独立について
アメリカや日本がそれを支援していくことを
座視することはあり得ないと思います。


 また、アメリカの立場で考えても、
トランプ前大統領が反中姿勢を明らかにして、
それが世論の強い支持を
受けていることを考えると、
いままでのような曖昧な態度は
許されなくなってきます。

そのタイミングで
北京オリンピックが予定されているのも、
なぜか戦争を起こしたい人の
意図通りのような気がしてしまいますが、
そんなことにならないように、
一生懸命に考えていかなければ
いけないのだと思います。

本音で言うと、アメリカも中国も
戦争なんてしたくありません。
でも、その方向に持っていきたい人たちも
いるのではないかと考えてみるのも
必要なことなのかもしれないのです。


 大正から昭和初期にかけての
精神世界の巨人に
出口王仁三郎聖師がいます。
父が傾倒していた日月神示も
流れから言えば
王仁三郎聖師の考え方から発しています。
日月神示はいまがまさに
世の中が根本的に建て替え立て直しを行う
タイミングであるということを
教えてくれているのではと
解釈することもできると思います。

そして、私の意見は
立て替えがいまの所
コロナ禍程度で済んでいてよかったなと感じています。
もちろん、新型コロナウイルスで
お亡くなりになった方や感染した方に対しては
申しわけない言い方になってしまいますが、
本来考えられていたのは
もっと悲惨な事態が起こることだと
思えていたからです。


 メキキの会を主催されている出口光さんは
王仁三郎聖師の玄孫になられます。
10年ぐらい前に
精神世界のことについての基礎を
いろいろ教えていただいて、
私はいまでも
あまり出席はしなくなりましたが
メキキの会の会員です。
光さんに教えてもらったことで、
一番心に残っているのは、
霊主体従という言葉についてです。

霊は目に見えないものを総称して、
体は目に見えるものを総称している
と考えればいいそうですが、
目に見えない世界が先にあって、
それに従って
目に見える世界が存在している
という考え方です。


 米中の対立が
これからどのような方向に進んでいくかという
目に見える現象には、
その背後に
世界中の人がそれについてどう意識するか
という目に見えない力が働いているのです。

まず、最初に人々の意識、
ユングは集合意識と呼びましたが、
それが形成されて
実際の事態はその方向に向かって動いていきます。
北京オリンピックへの参加の有無によって、
世論が憎悪を膨らませていけば、
対立が深まって行き、
その集合意識が軍事行動ですら
引き起こすことになっていくのです。


 光さんが教えてくださった
もう一つ大事なことは、
必ず霊が先で体が後からついてくるのだが、
霊と体の割合は50対50だということです。

意識の世界も大事なのですが、
それと同じ割合で
現実的な目に見える世界も大事だと
王仁三郎聖師はおっしゃっていたのです。
スピリチュアリティだけにこだわって、
トランプ前大統領が
世の中をよくしてくれるに違いない
と考えるのは悪い事ではありませんが、
同じぐらい大事なのは、
ではあなたは何をするのですか、
という事なのです。


 父が最晩年に、
「もう、スピリチュアルのような
つまらない事は、いい加減にしよう」
と言ったのは、
自分が何もしないくせに
誰かに頼って
それだけで理想の世の中を作ろうというのは
間違っている、
ということが言いたかったのだと思います。

やっぱり大事なのは、
自分で考えて自分で行動し、
自分でそれに対して責任を取る
心構えだと思います。

春分が過ぎて新しい年が始まった
このタイミングで
一人ひとりがしっかり考えていくことが
大事なのだと思います。


ゼニ問答


 今回はお金のことを書こうと思っています。
加藤航介著
驚くほどシンプルで一生使える投資の極意
(東洋経済新報社)
という本が面白かったので、
これをネタに書こうと思ったからです。


外資系運用会社に勤めるアラフォーの著者が、
英語は少しできるが
金融知識はほとんどない新入社員に
「本当の投資」を教える
架空の問答集になっています。
正直に言うと、この手の本は
あまり内容のあるものが少ないのが実情で、
期待値が低い状態で読み始めたのですが、
かなり読み応えがあり
私が知らない新しい視点もたくさんあり
とても参考になりました。


 例えば、こんなことが書いてあります。
日本の大きな会社の取締役は
給与の大半を現金で受け取ります。
しかし、欧米では株式で受け取り、
しかも受け取ってからしばらくは
現金化できないようになっています。
つまり、一生懸命に企業価値を上げなければ
実質的な給与が上がらない仕組みになっています。

ところが、日本の場合は
何もせずに大過なく任期をこなすのが
きちんと決まった給与をもらい続けるという
金銭的な動機だけで言えばベストの選択になり、
結果として何もしない役員が多くなるのが
日本の会社が弱い大きな原因だというのです。


 面白いもので、そうすると
そんな事例にすぐに出会いました。
ある大手企業の財務担当役員と
お話をさせていただく機会がありました。
その会社は決して業績は悪いわけではないのですが、
コロナ禍のために減収減益になりました。
業績連動給与制度を採用していて
ここ十年ぐらいで初めて
ほとんどの社員の給与が下がったのだそうです。
そうすると、業績も給与も
右肩上がりが当たり前だと思っていた社員から
かなりの文句が出たそうです。


 そこで経営陣が採った対応が、
役員に配布されていたストックオプションを
放棄することにしたというのです。
ストックオプションは株価によって価値が上下するので、
日本の会社にしては珍しく
業績連動型報酬を採用しているのですが、
それを真っ先に放棄するのが
日本のガバナンスのやり方になるようです。

もちろん、現金でもらう給与を減らすのは
会計上や税務上いろいろ難しい問題があるようなので、
ある意味仕方がないかもしれませんが、
とても考えさせられる事例でした。


 そんなことを始めとして、
本書で紹介されていることをネタに
レポートを書くつもりだったのですが、
1冊だけだとバランスが悪いからと思って読み始めた
澤上篤人著
世界経済はもっと荒れるぞ、そして超インフレだ
(明日香出版社)
を読んで考え込んでしまいました。


著者の澤上先生は
さわかみファンドという
独立系の投資信託をはじめた
この分野のパイオニア的な存在です。
ザ・フナイにも連載をしていただいている
コモンズ投信の渋澤健会長から、
いま私たちが独立系ファンド会社を
やれるようになったのは
澤上先生のおかげです
と聞かせてもらったことがあります。


 とにかくいい会社を見つけるバリュー投資を
長期投資でやればいいのだという
投資の基本を説き続けていらっしゃいます。
最初にお話を聞いたのは、
船井総研のセミナーでのことで
25年ぐらい前のことですが、
当時から主張はまったく変わっていません。
本当にすごい方だと思います。

コロナ禍の影響で株が暴落していた
昨年の今ごろに書きはじめた本ですが、
その後株価が上がっていくことを
見事に予想されているのは
さすがだと思います。
しかし、これはバブルであり、
早晩今度は大崩壊を起こして、
その後にインフレがやってくるということを
確信されているようです。


 澤上先生のことは大尊敬していますが、
私はバブルかもしれませんが、
このバブルは結構長い間
続いてしまうのではないかと思っていて、
もしかして対応が上手くいけば
バブルがバブルでなくなっていく
可能性もあるのではと思っています。

それは、金融のシステムが大きく変わりつつあり、
もしきちんと変化することができれば
対応可能なバブルかもしれないと思っています。
そして、その切り札はMMT(現代貨幣理論)であり、
例えば、
森永康平著「MMTが日本を救う」(宝島新書)
等には、とても分かりやすい解説がされています。


 澤上先生は1947年生まれの大ベテラン。
一方、森永さんは1985年生まれで
いまは金融教育ベンチャーを経営していますが、
証券会社や運用会社で経験を積まれた
若手経済学者でもあります。
お金の話をするには
どうも世代ギャップを埋めることから
始める必要があるように感じました。
森永さんは著名な経済学者で
テレビにもよく登場される
森永卓郎先生のご長男でもあり、
お父さまとの共著
親子ゼニ問答」(角川新書)
という楽しい本も出版されています。


 そう言えば、冒頭に紹介した「投資の極意」も
アラフォーのベテランと新入社員の問答になっていて、
私にお金のことを教えてくれた故・竹田和平さんも
これからの教育は問答がいいと
いつもおっしゃっていました。
お金は大切なものであり、
ますますその在り方が
変幻自在に変わっていきそうなものなので、
世代を超えたゼニ問答が大事なのかもしれません。
ぜひ、毛嫌いせずに
真剣にお金のことを考えてみていただければと思います。

デジタルの壁


 大企業を中心にテレワークが導入されて、
そろそろ1年近くになります。
東京の通勤電車は未だに
コロナ前と比べると
かなり空いていますし、
大手町や丸の内等の
大企業の立地にある飲食店も
本当に暇そうなので、
実際にかなり在宅勤務が
浸透していることが実感できます。

でも、実はかなり生産性が落ちて
困っているというデータもあるようです。

原因は欧米や中国、
それに台湾や韓国などに比べても
かなりデジタル化が遅れていること。
紙の書類がたくさん残っていることと、
業務の詳細な細分化による
見える化が進んでいなくて
臨機応変に対応することが仕事に求められることに
デジタル的に対応できないようです。


 仕方がなく効率を落としながら、
自宅で個々の人たちが工夫することで
対応しているのですが
2割以上生産性が落ちているという
データもあるようです。
お役所に比べてかなり
デジタル化が進めやすい企業でこれですから、
お役所仕事に至っては
目も当てられない状態にあるようです。

菅内閣ができて
デジタル担当大臣が新設されたところまでは
勇ましかったのですが、
コロナ対応の失敗で
その後はほとんど
話を聞かなくなってしまいました。
実際に、PCR検査の数が増えないことや、
ワクチン接種が進まないことの背景にも
デジタル化の遅れが大きく影響しているようです。


 最近、コロナ禍を陰謀論的に考えると
その目的はデジタル化を
飛躍的に加速させることだったのではないか
という妄想をしています。
実際に、デジタル化の優等生である
中国、台湾、韓国などが
コロナを抑え込むのに成功している姿を見ると、
日本を除く東アジアの先進地域は
この流れに見事に適応したのですが、
どうも日本は
プライバシーの保護というよりも
もっと根本的なマインドの部分で
政府や会社に
自分のデータを完全に掌握されることに
大きな抵抗感があるのではないでしょうか。


 例えば、世界から見て不思議なのは
日本のマイナンバーカードの普及率の低さです。
今年1月中旬のニュースでは
その時点での普及率が
25%を下回っているそうです。
実際に私もまだ
マイナンバーカードを持っていませんが、
これが10万円の特別定額給付金を配るのに
あれだけの手間と時間がかかった大きな原因です。

そして、今度はもっと大きな混乱が
ワクチンの接種について起こることは確実なのに、
未だに強制力を持って
マイナンバーカードの取得を義務付けようという
動きが出てこないのが不思議です。


 あくまで妄想ですが、
もしかしたら世界全体で
デジタル化を進めようという動きに、
一番抵抗しているのが
日本政府なのかもしれません。
デジタル化の動きの先に
世界統一政府構想のようなものがあり、
実際にキャッシュレス化、ペーパレス化などが
コロナ禍をきっかけに
大きく進んだことを考えると、
まず国民一人ひとりの行動を
すべてひも付できるためのマイナンバーカードは
絶対に必須のものです。

実際に日本以外の国は
技術的な面で対応できない国を除いて
ほとんど国民の抵抗もなく普及が進んでいるのに、
日本は未だにそんなこともできないなんて、
意図を持ってその流れに
抵抗しているようにしか感じられません。


 そんな妄想を膨らませていくと、
見事にこの動きに抵抗し通して
日本だけがデジタル化ができていなければ、
一握りのエリートが
自分たちだけのために世界を運営して、
他の人間を実は
奴隷のようにしようとしている動きに
見事に抵抗しきれるのかもしれません。

多分、AI(人工知能)の技術が進めば、
中央集権的に個人を特定できなくても
AIは私たちの暮らしを
より良いものに変えてくれながら
プライバシーを守れる体制を
作りあげてくれるようにも思います。


 実際に江戸時代は
幕府が中央集権体制を採っておらず、
各藩が独自の行政システム運営を行っていました。
公儀隠密は見つかると殺されるという話しが
時代劇には出てくるのですが、
各藩は情報統制、
いまで言うとインテリジェンスの分野すら
独立していたことになります。

日本は、世界政府の時代になっても
何とか独立を果たすべく、
行政や企業の対応がダメなことをいいことにして
抵抗活動を続けているのかもしれません。


 多分、本当はただ単に
いろいろな目に見えない抵抗を乗り越えられなくて
効率化が進められていないだけですが、
それでも大きな目で見ると
日本の知らず知らずの抵抗は
いい世の中を作るために
必要な抵抗になっているのかもしれません。

戦争に負けたおかげで、
ある意味左翼的な思想から考えると
理想的な憲法があり、
日本はそのためにコロナ禍にあっても
ロックダウンができないという
不思議な対応を迫られています。

アフターコロナの世界になると
実はそれが良かったと
言われるようになったらいいなあと
妄想を膨らませています。


ホ・オポノポノ ライフ


 最近、
ビジネスエキスパートがこっそり力を借りている日本の神様
(サンマーク出版)の著者である
道幸龍現先生と親しくさせていただいています。

道幸先生は船井総合研究所の三代目社長である
小山政彦先生や父も親しくさせていただいた
超売れっ子コンサルタントです。
何年か前から名刺交換をさせていただいたり、
少しお話をさせていただいたりして
面識はあったのですが、
昨年は一番一緒にいた時間が長いぐらいの
深いお付き合いをさせていただきました。


 道幸先生は、親しくなったクライアントを
神様の世界にうまく誘います。
先生ご自身はかなり本気で
神様の道を追求しているのですが、
お客様には本の題名にもなっているように
神様を味方に付けると儲かるようになりますよ、
というシンプルなメッセージを発信しています。

実際に道幸先生の神様事に参加させていただくと
運がよくなるので、
ご利益を感じている経営者の皆さまが
コンサルティングを受けようと
列をなしている状態です。


 道幸先生のツアーで
伊勢神宮に行く機会がありました。
そこでご紹介いただいたのが、
神宮禰宜の吉川竜実先生です。
実は、吉川先生は長年伊勢神宮で
広報を務めていらっしゃって
父や私も大変お世話になりました。

最近、道幸先生のプロデュースで
いちばん大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれる
(サンマーク出版)という本を出版されていますが、
吉川禰宜と道幸先生は肝胆相照らす仲で、
普通ならおっしゃらないような本音も聞かせていただいて、
やっぱり大事なのは
誰から紹介されるかなのだなと感じています。


 神宮に訪問した時に吉川先生が
何冊か本の紹介をされていたのですが、
心に残ったのが
カマイリ・ラファエロヴィッチ著
ホ・オポノポノ ライフ ほんとうの自分を取り戻し、豊かに生きる
(講談社)でした。
もう10年ぐらい前のことになりますか、
日本でホ・オポノポノブームが来た時に、
もちろんその存在は知っていましたし、
心のクリーニングをするにはかなり強力な手法だなと
時々自己流に変えてはいますが
実行させていただいてきました。


 ただ、著者のラファェロヴィッチさん
(読むのが難しいので本の中で
KRさんと呼んでもいいと書いてあったので
以下KRさん)のことは知りませんでしたし、
吉川先生は他のホ・オポノポノではなく
セルフ・アイデンティティ・スルー・(ホ・オポノポノ)
(SITHホ・オポノポノ)がいいと絶賛されていたので、
改めて読ませていただきました。
すぐに分かったのは
KRさんの霊性がとんでもなく高いということです。


 電子書籍で購入したのですが、
それでも著者の霊性がとんでもなく高いことが伝わってきて、
読んでいるだけで完全に心が洗われました。
そうするとクリーニングできていなことが
たくさん見えてきて、
そのクリーニングを強制的にさせていただくことになり、
とてもいい機会をいただけたと喜んでいます。


 時にはKRさんのような
メチャクチャ高い霊性の人に
本のようなメディアを通じてでもいいので、
触れてみるといいですね。

ただ、今回のレポートで一番書きたいのは
実はここからで、
ほぼ同じタイミングで
吉濱ツトム著「2040年の世界とアセンション
(徳間書店)を読みました。
きっかけは出たばかりのザ・フナイの4月号で
吉濱さんだけが唯一、ポジティブな意見を書いていて、
それが私の感性にとてもピッタリきたからです。


 吉濱さんの本は、
彼のレベルが高すぎて
私にはついていけない所がたくさんあるのですが、
かなり共鳴できるところがたくさんあります。

例えば、表現は違いますが
闇の勢力がいるということを
前提にしない方がいいという事です。
陰謀論はかなり確からしいし、
世の中をコントロールしているというか
コントロールしていた勢力は確かに存在していますが、
Qアノンやホワイトハットという人たちが
叫んでいるような
単純なものではないと私は思います。


 今回のアメリカの大統領選挙で、
多くの人が目に見えない世界が
大事だということに気が付いたのは
とてもいいことだと思いますが、
絶対悪がいて、
勧善懲悪で彼らを打ち破って
絶対ヒーローやヒロインが現れるというのは、
仮面ライダーやウルトラマンのような
昔の子ども向けのテレビ程度の登場人物の設定で
ちょっと幼稚なのではないでしょうか。
現実はもう少し、複雑になっていると私は感じます。
だから絶対悪がいるという前提は
そろそろ止めた方がいいと思っています。


 ただ、難しいのは、
吉濱さんはクリーニングもしなくていいというか、
いい加減にした方がいいという意見のようです。
この辺りは私も分かりませんが、
確かにKRさんぐらい霊性が高くなってから
取り組んだ方がいい課題かもしれませんね。
KRさんは現代の仙人と言ってもいい存在ですが、
彼女のおかげで高い霊性に触れることを感謝して、
私たちはもう少し現実界で
ドロドロを生きた方がいいのかもしれないという意味で、
こちらもバランスを取ることの大切さを感じています。

ありがとう、おかげさま、もったいない


 赤塚高仁さんのベストセラー
お父さん、日本のことを教えて!」(自由国民社)の
出版プロデュースを手掛けてくれたのは
山本時嗣さん(時ちゃん)です。
自分が書きたい本ではなくて、
読者が読みたい本を
書かなければいけなくなった赤塚さんに
時ちゃんを紹介させていただきました。
時ちゃんと知り合いになったのは
故・竹田和平さんを通じてでした。


 赤塚さんが知覧の富屋旅館から
ZOOMで講演会をすることを知り、
ちょうど会社にいる時間で
オンライン参加できることを知ったのは
当日のことでした。
あわてて申し込んだら、
講演を企画開催してくれているのが
時ちゃんの会社で、
本来なら振込みを確認してからの参加なのに、
特別にZOOMのアドレスを
先に送っていただいて
無事にセミナーに参加することができました。


 昨年、短い時間でしたが
赤塚さんに知覧特攻平和会館
お連れいただいたことがあります。
3回目の訪問でしたが、
やっぱり赤塚さんと一緒に行く
特攻平和会館は特別でした。

永松茂久著「人生に迷ったら知覧に行け」(きずな出版)
という本があるそうですが、
英霊の気持ちを伝えてくれる能力は
太平洋戦争の激戦地
パラオのペリリュー島の話を語らせたら日本一の
赤塚さんの右に出るものはないと思います。


知覧まで行けなくても
靖国神社の遊就館に行けば
英霊の声も聞けますし、
八千代食堂でトメさんの玉子丼もいただけるのは、
ありがたいことだと思います。


 実は、自分の意志で助かることもできた
特攻に散った英霊たちは、
「いまの日本は、いい国か?」
ということを一番知りたいのではないかと
赤塚さんは語ってくれます。
私たちが本当に人生を楽しく生きていて、
未来永劫日本という国が
続いていくことが確信できると、
はじめて私たちは英霊たちに
感謝できるようになるのかもしれません。

「愛の反対は憎しみではない、無関心だ」、
これはマザー・テレサの言葉と伝えられています。
英霊たちの愛を感じられるようになるためには、
まずは関心を向けることが大事なのだと思います。


 時ちゃんを実質的に紹介してくれた和平さんには、
けっきょく、お金は幻です。」(サンマーク出版)
と言う著書があります。
これは和平さんが小学校6年生の時に
大好きなおばあさんの下に1年間疎開したとき、
貧しい村の人たちが村の中で
お金を使っているのを見たことがないことで
実感したものです。
つまり、お金は絶対に必要なものではなく、
あれば便利なものであるというぐらいの
幻のようなものなのです。


和平さんはお金が幻であることを知っていたので、
日本一の個人投資家で
日本のウォーレン・バフェットと呼ばれるぐらいの
お金持ちになっても
しっかりとバランスが取れた人生を生き抜きました。
50年の株式投資家生活の中には、
あのバブルもバブルの崩壊もあったのに、
ほとんど損失を出すこともなく乗り切れたのは、
多感な少年時代のこの体験が大きかったのだと思います。

和平さんの成功にとって
もうひとつ大事なことは、
その大好きなおばあさんを通じて
心に沁みこんでいる
仏教の教えだったようです。
和平さんが疎開した福井県の山村は
浄土真宗が盛んなところで、
村の人たちはみな
敬虔な親鸞聖人の信徒だったのです。
だから、お金は使わないというか
使えなかったのですが、
村人たちはいつも
3つの言葉だけを使って暮らしていたそうです。


 それは、
「ありがたいのう」、
「おかげさまでのう」、
「もったいないのう」です。

ありがたいは
神仏に対する感謝する言葉であり、
おかげさまは
ご縁のある人々に対する感謝する言葉、
そしてもったいないは
自分たちの生活を潤してくれている物に対する
感謝する言葉です。

その貧村での生活は
まるで極楽浄土での生活のようだったと、
和平さんが昔を思い出しながら
遠くを見る目で語ってくれたことが
強烈な印象に残っています。


 物理的には貧村に暮らしている
人々の精神性は限りなく高く、
神仏や人々や物に対して
ものすごく関心を向けて暮らしているので、
愛に満ちた生活が実現していたのです。

英霊たちが自分の生命を賭してまで
守りたかったのは
こういう国のあり方だったのだろうと思います。
そのためには、
まずいまの自分が存在するために
営々と暮らしを続けてきてくださった
ご先祖様に感謝することから
始めればいいのかもしれません。


 コロナ禍が収まってきて、
緊急事態宣言が解除されたら
久しぶりにお墓参りに行ってこようと思います。

そう言えば、父が亡くなった直後に、
はせくらみゆきさんが、
しばらくは勝仁さんが食べたものを先生が味わえるから、
先生が好きだったものを食べてくださいね、
と教えてくれたことがあります。
父に思いを馳せていると、
いまでも父が大好きだったステーキを
味わってもらえるかもしれないので、
久しぶりに感謝の気持ちをいっぱい持って
食べに行ってみようと思います。


30年ぶりの高値


 今週に入って日経平均株価が
30年半ぶりに3万円台の大台に達しました。
2月16日の終値で30,467円75銭です。
30年半前というと1990年で
前年の大納会(1年の最後の取引)で
38,915円87銭の高値を付けてから
あっという間に下がっていったのですが、
その時の暴落過程に付けた価格なので、
実質的にはバブル崩壊後の高値を
更新していると考えていいと思います。

バブルの頃のようにタクシーがつかまらなくて、
1万円札を振りかざしながら
停まってもらったという状況とは
正反対のコロナ禍での達成に
違和感を覚える人も多いのではないでしょうか。


 ただ、コロナ前はもしかしたら
東京限定かもしれませんが、
かなり景気はよかったという感覚があります。
夕方や朝の通勤時には
なかなか空車のタクシーを見つけるのは
難しくなっていました。
若いビジネスパーソンは、
スマホのアプリを利用して呼べるので
別に困らなかったという話しもありますが、
運転手さんに聞いても
確かに景気は良かったですと
おっしゃる方が多いようです。

また、ザ・フナイの巻頭インタビューで
銀座の高級クラブのママの
インタビューをさせていただいたのですが、
2019年は今までで
銀座で一番シャンパンが売れた年だったと
酒屋さんが言っているという話しも
教えてくれました。


 景気が良い時は
実体経済の設備投資にお金が回るので
株価は逆に上がらなくなったのかもしれません。
いまは設備投資を控えなければいけなくなったのに、
実は儲かっている会社はたくさんありますし、
政府や銀行が積極的に
資金を市中に回す政策を採っていることで
実体経済にお金が多く供給されるようになりました。
それが株式などの金融マーケットに
回ってきているのだと思います。

また、トランプ前大統領からの政権移行で
大混乱が予想されていたのが、
思ったよりもスムーズにいったのも
大きな要因かもしれません。

新型コロナウイルスへのワクチン接種が
いよいよ日本でも始まりました。
副反応への心配や、
もう少しディープな陰謀論的な面での
心配をされる方も多いと思いますが、
一般的にいって、
これによってある程度の集団免疫ができれば
先行きへの不安はかなり少なくなると思います。

先進国ばかりにワクチンがいきわたるという
不公平感等問題はたくさんありますが、
とにかく新型コロナウイルスに対して
始めて人間側が打てる手ができたことに対する
心強さもあるのかもしれません。


 株価が3万円台を付けたことは
私自身も感慨深く感じています。
お金の面で私の師匠である
故・竹田和平さんは
財政赤字の問題を解決する目途が立つ
という条件が揃えば、
一度3万円を付けて
次は4万円で最高値を更新し、
それから10万円までいってもおかしくない
という話しをしてくれていたことを思い出します。

これほど財政赤字を積み重ねているのに、
それが実は問題にならずに
実体経済のインフレが起こっていないこと等を考えると、
和平さんの言っていた条件が
揃ってきたのかもしれないなと感じています。


 ただ心配なのは、
資産インフレが始まりだしたことです。
これだけインバウンド業界が
壊滅的な状態にあるのに
不動産価格も下がっていません。
さすがに家賃がなかなか上げられないので
価格が株価のように上がっては行きませんが、
それでもコロナ前は
不動産投資に対する利回りが
徐々に下がっていました。

利回りが下がるという事は
価格が上がっているという事なので、
ちょっとバブル状態かもしれないと
私は感じ始めています。
株や不動産だけ上がってくると
それらの資産を持っていない人の嫉妬が心配です。


 実際に30年前のバブル崩壊は、
不動産価格が高騰し過ぎて
サラリーマンはどんなにがんばっても
家も買えないという声に応えて
不動産融資を実質的に禁止したことから始まりました。
当時は妥当な政策だと思われましたが、
いまから考えると
トレンドを変えた大きな変節点を
作り出してしまったのは間違いありません。
当時の日本企業の強さは
不動産価格の高さによって作り出されたものでした。
それを壊してしまったのですから
日本経済がガタガタになってしまったのは
当然の結果でした。


 経営者から見ると、
絶対に成功する方程式が
逆回転したのだから
たまりません。
ルールの一方的な変更で、
多くの優秀な経営者が
ほとんどつぶれされていって、
その責任を取らされたのです。
格差を何とかする政策は大事ですが、
強さの本質を壊してしまうような政策を
今度は採って欲しくないなと思います。

アメリカに民主党政権ができたので、
リベラルな政策が採用される可能性が
高くなっていることが少し心配です。
いまの景気の良さは
実は株価等の金融商品の高騰に支えられています。
これを壊してしまう根本的な政策を採らないで、
格差を解消する施策を
考えていただきたいものだと思います。

残念ながら実体経済と金融経済を比べると
いまは確実に後者の割合が増えていっています。
前者だけで景気を良くすることは
不可能と言っても言い過ぎではありません。
そんな本質を理解しながら、
マイルドなあるべき姿への
変革の道を考えていかなければいけないと
思っています。


江本勝先生と舩井幸雄の魂


 ほんものやの取材で
数霊REIWAの開発者である
吉野内聖一郎先生と対談をさせていただきました。
吉野内先生は故・江本勝先生の下で
波動測定器を使ったカウンセリングを
2万件以上実践してきた
この道の第一人者です。
波動測定器を日本に紹介したのは
25年以上前のことになると思いますが、
江本先生の功績です。


 当時、父に面白いものや不思議なもの、
それにちょっと怪しいものを紹介してくださるのは
決まってトータルヘルスデザイン
近藤洋一社主でした。
そんな近藤さんに連れられて
好奇心旺盛な父は、
当時五反田にあった江本先生の
オフィスをお訪ねしたのですが、
江本先生のご著書に
舩井幸雄が誰かを知らなかった
当時の江本先生は
カウンセリングを優先して
父を長時間待たせたという
エピソードを楽しく紹介されています。


 その場に私は
居合わせたわけではありませんが、
すぐに直感力研究会に
波動測定器を開発したアメリカ人と一緒に
江本先生をお呼びして、
興奮しながら新しい波動技術について
語っていた江本先生や父の姿を
いまでも鮮明に思い出します。

当時の父は、
波動が測定できるということで
目に見えない世界の研究が
どれだけ進むのかを考えると、
興奮せざるを得ないという状態にあったのです。


 ただ、その頃の波動測定器は
測定者をアンプ(増幅器)に使っていました。
だから測定者は
かなりピュアな状態でいなければならず、
逆に言うと
測定者の恣意的な思いも
波動測定に影響するので、
それを悪用する人などもいたのも
事実なのかもしれません。

吉野内先生は、
そんな問題点をどうすればクリアできるかに
コツコツと取り組みながら
カウンセリングの実績を積み重ねていかれて、
人をアンプに使わなくても
機械的に測定できる仕組みを考え出されて
数霊シリーズを世に問われたのです。


 数霊シリーズを開発するに当たって
吉野内先生が感じられた
波動測定器の一番の問題点は、
臓器や病気、免疫等という
それぞれの測定項目に付けられた
波動のコードに
論理的な裏付けがないことです。
世界中で普及している
代替医療などの経験則から
帰納的にコードが作られてきたもので、
長年の実績の積み重ねで
かなりの確からしさはありましたが、
演繹的に
どうしてそのコードで正しいのかを
説明できずにいたのです。


 それを吉野内先生は、
カバラ等から来る数秘術や
日本の古神道に伝えられている
数霊の概念から
読み解けないかと考えられ、
その秘密が魔法陣にあることを
突き止められました。
この辺りの詳しい経緯は
吉野内先生の著書
潜在意識を変える数霊の法則」(知道出版)に
詳しく書かれていて、
江本先生や舩井幸雄のファンの方なら
楽しく読めると思いますので、
参考にしてください。


 ご著書の中に
カルマの話が出てきます。
当日、数霊REIWAよりも
精緻な測定ができるという
吉野内先生のオフィスにある波動測定器で
私の免疫機能をマイナスにしている
要因を探してもらいました。
おかげさまで肉体的なことや
生後に積み重ねてきたトラウマは
あまり問題ないということでした。

この辺りは、
コロナ禍のおかげで
強制的にお酒の飲み過ぎが解消されていることや、
いろいろな治療や施術を
最近受けまくっていることが
功を奏しているのだと思いますが、
あえて探していくと
カルマに由来する自責の念が
影響しているということが分かりました。


 そうすると翌日、
吉野内先生とも親しくしている
友人のチャネラーが
父からのメッセージを届けてくれました。

父のメッセージは
先日オンラインで行った講演の内容を
褒めてくれたのですが、
一番いいところで電波の状態が悪くなって
途切れてしまった原因は
自責の念が働いてしまったからだ
というメッセージでした。
最近、大事なメッセージは
こうして複数回表れて
知らせてくれるようになっていて
面白いと思います。


 おかげさまで、
数霊REIWAはご注文をいただいても
しばらくお待ちいただかなくては
いけないぐらい大好評をいただいています。
その要因として、
吉野内先生は以下の3点をあげられました。


1.パソコンに繋がなくてもいい
  ポータブルタイプになったこと
2.発売元の本物研究所の
  佐野浩一社長のリクエストで
  最初に世界平和というコードをいれたこと
  (利他の商品になった。
  いままでのコードは
  全部使う人の個人的な要望に
  応えるものでした)
3.水の結晶写真や、
  父が考えた波動マークが使われていて、
  明らかに江本先生と舩井幸雄の
  魂(スピリット)の支援を受けていること


 吉野内先生や佐野社長という
次世代ではありますが、
精神世界業界に大きなインパクトを与えた
二人の思いが結実したものができ上がりました。

二人の先代はコロナ禍のおかげで
多くの人が目に見えない世界の大切さを
実感できるようになった現状を見て、
「やっと変容が始まったか」と
喜んでいるに違いないという
話題で盛り上がりました。

実は、吉野内先生とじっくりお話しするのは
初めてだったのですが、
コロナが収まってきたら
今度はじっくりとお酒でも飲みながら
お話ししたいと思っています。

安全保障としてのGNH

 ちょっと怒られるかもしれませんが、
緊急事態宣言が出ている中でも
結構出張に出かけます。
今月中旬には網走に行こうと思うのですが、
飛行機が欠航していて、
いつもなら朝イチの飛行機で行って
最終で帰ってくると
極端に言うと日帰りができるのですが、
お昼ごろに各社とも一往復しか飛ばしていないので、
千歳で乗り継いで2泊3日にしないと
スケジュールがこなせなくなりました。


 値段もかなり高くなるので
内心で文句を言っていたのですが、
よく考えれば
昔は飛行機代がかなり高かったことを
思い出しました。
北海道や九州まで行くと正規料金で
いまの感覚で言うと往復10万円ぐらいして、
なかなか他に選択肢がなかったので
それが当たり前だと思っていました。

学生時代に大阪の実家に帰る時は
若者向けの予約はできないけど、
空席があったら乗れるという
割引制度をよく使っていました。
いまと違って、東京大阪間の飛行機は
便もそれほど飛んでいなかったので、
大体満席になり、
飛行機に乗れるまで
半日ぐらい空港で過ごしたこともありました。


 早朝深夜に飛行機が飛ぶことも
騒音の問題等で
ありませんでした。
大体、網走に日帰り出張しようという感覚が
正常ではないのかもしれません。
こんな当たり前のことを
コロナ禍は教えてくれています。

私は中学生の時に一人で
大阪から横浜まで行く機会がありました。
父はちょっと心配して
空いているこだま号なら当時始めて
1両だけ禁煙車があるので、
それに乗っていけばいいという
アドバイスをくれました。
飛行機や新幹線に乗っても
当時の大人の男性は普通に煙草を吸ったもので、
ホテルに禁煙室なんてありませんでした。


 健康に対する意識が高まったことはいいことですが、
私たちがいま当たり前だと思っている常識は
いまの時代の常識で
コロナが大きく常識を変えていって
くれているのかもしれません。
自分に起こることはすべて
必要必然であると思えるかどうかが
人生を生きる上でとても大切なことだと
父はいつも教えてくれました。
だからコロナも楽しんでしまうような
余裕が必要なのかもしれません。


 自粛警察をしてしまう人たちの心情は
戦争中の国防婦人会のようなものなのかもしれない
という意見を多分SNSで見ました。
みんなとても真面目ないい人たちで、
贅沢は敵だと
お互いにまったく善意でやっていたことですが、
後から考えると
批判の対象になってしまいます。

禁煙が当たり前で
子どもたちの権利が守られる世の中ができ、
LCCや高速バスなどの
安価な交通手段の普及で
誰でも気軽に旅行を楽しめていたことに
感謝をした方がいいことを
教えてくれているのだなと思えば、
ありがたくなってきます。


 便利で安価なことがいいという考え方は
合理的ではありますが、
ある意味とても傲慢な事なのかもしれません。
自由競争で企業が努力して
そんなすばらしい暮らしを
楽しめるようになってきたことは
ありがたいことですが、
そのおかげで環境破壊が起こっているし、
世界的に見ると
極端な貧富の格差が広がってしまっています。
経済的な合理性以外の指標を
考え始めた方がいいタイミングが
来ているのかもしれません。


 元世界銀行副総裁の西水美恵子さんの
ご講演をお聞きしたことがあります。
日本にブータンが導入している
GNH(国民総幸福量)という概念を
最初に紹介した方です。
GDPやGNPという
既存の経済力を計る指標だけではなく
貧しくても国民の幸福量を増やす政治を
ブータン王国は採っているという
ステキなお話ですが、
ご講演ではGNHという概念は
ブータンにとっての安全保障なのですよ
ということを話されていたのが
とても印象的です。


 中国とインドという超大国に
挟まれた極小国というのが
ブータンの置かれた
厳然たる地政学上の位置づけです。
象と虎に挟まれた蚊のような存在なのです。
どちらかの国のちょっとした思惑で
簡単につぶされてしまう存在です。

でも、西水さんたちが
世界中にGNHという概念を広めて、
私たちまでもが
ブータンのことを注目するようになりました。
私はまだ訪れたことがありませんが、
多くの友人たちは
GNHという概念を現場で見るために
ブータンに行きました。
そうすると中国もインドも
私たちが知らないうちに
ブータンを簡単につぶせなくなったのです。


 さすがに蚊よりは影響力がありますが、
いまの日本もアメリカと中国の狭間で
翻弄されている小国であるという事実を
まず認めることが大事なのかもしれません。
第二次世界大戦までの日本は
大国になることを目指してきましたが、
それがあそこまで徹底的に
アメリカにやられてしまうという結果に
つながったのかもしれません。

ブータンのGNHのような戦略を考えて、
日本の存在感を示しながら、
でも軍事大国にならないでいい道を探していくことを
この機会に考えてもいいのかもしれません。


 どちらにしても、
いままでのあり方や生き方を振り返る
いい機会をもらっているのだと感じます。
今日は立春。
新しい年の始まりでもあります。
これからの新しいあり方と生き方を考えてみるには
いい日なのかもしれません。

いますぐ金を買いなさい


 にんげんクラブなのに、
珍しく金融の話を書きたいと思います。
きっかけは2016年に出版された
ジェームズ・リカーズ著
金価格は6倍になる
いますぐ金を買いなさい

(朝日新聞出版)を読んだことです。


私の周りにいる超プロの先生の中では、
副島隆彦先生がいつも
「いますぐ金を買いなさい」
とおっしゃっています。
私もそれは正しいという直感はあったのですが、
その理由がよく分かっていませんでした。
理屈王(赤塚高仁さんに命名されました)としては、
理屈が分からないことは
あまり勧められないという性があります。


 2009年11月に
舩井幸雄の関西での最後の講演を
京都のKBSホールで
開催させていただいたことがあります。
父が亡くなったのは2014年1月なので
その4年前なのですが、
すでに話をするのが大変になっていて、
父が紹介したい文章を代読するために
私も舞台に上がったことがあります。

実は、その舞台の上で親子喧嘩をしました。
きっかけは私が代読した文章が
金のことを書いたものだったのですが、
それで父が息子に金を買っておくように言ったのに、
買わなかった。
買っていたらかなり儲かったのに、
という話しをしたからです。


 手元で調べられる範囲だと
2010年ぐらいの時点で
金の価格は1g3,700円台ぐらいで買えたようです。
いまは6,800円台ぐらいになっていて
かなり高騰しています。
当時の詳細な数字は忘れましたが、
父の言われた時点で買っていたら、
親子喧嘩の時点で倍近くになっていて、
それをいまでも保有し続けていたら
3倍ぐらいにはなったのかもしれません。

私が買わなかった理由は
保管場所に困るという問題が
解決できなかったからです。
銀行の貸金庫に預けておけば
よかったのかもしれませんが、
とても面倒でやる気が起こりませんでした。


 話を元に戻すと、
金を買わなければいけない理由、
つまり金が暴騰する理由が
本書を読んで分かりました。

まず、世界経済はリーマンショック以降
無理な金融政策をずっと続けています。
マイケル・クライトン著
ジュラシック・パーク(上)」(ハヤカワ文庫)を
映画で観られた方が多いと思いますが、
数学者が恐竜を隔離された無人島に甦らせるという
無理をすると複雑系の数学で考えると
必ず破綻するという予言があり、
それが実現することを思い出します。


 いまの世界の先進国が採っている金融政策は
かなり無理をしているので
複雑系になってしまっており、
いつ創発(カオス)現象が起こって
システムが崩壊するか分からない。
だから、アメリカのFRBが必死になって守っている
米ドルを基軸通貨とする金融体制も
必ず崩壊するというわけです。

しかもコロナ対策で金融政策に加えて、
無尽蔵の財政政策まで使い始めたわけですから、
ますますシステム崩壊の危機は
近づいているのかもしれません。


 それなのに、
金の価格がそれほど上がっていないのは、
FRBや日銀、ECBなどの先進国の金融当局が
通貨システムの維持のために、
必死になって金の価格暴騰を止めているからです。
そして、それができなくなるタイミングが
中国のGDPがアメリカを超え、
かつ中国の金保有高がアメリカの保有高を超えるとき
なのではないかということが
本書で示唆されていました。

そのタイミングは早ければ
5年以内にやってくることも考えられるので、
金が暴騰するのではなく、
通貨としての金が他の通貨
例えば、ドルや円が暴落することで
ドル建てや円建てで見た価格が
異常に上がることになるのです。


 そして、金を買う目安ですが、
自分の資産の10%ぐらいがいいようです。
この通りのシナリオにならない可能性もありますし、
いざという時が来るまでは、
はっきり言って金は使えない通貨であり資産です。
だから、資産を全部金に替えてしまったら
資金繰りが回らなくなって
倒産してしまう可能性があるので、
せいぜい10%ぐらいが適正であり、
もしシステム崩壊が起これば
10%で十分対応できる
資産でもあるということなのです。


 まとめると、複雑系で考えれば
既存の金融システムは必ず崩壊する。
金は通貨であり
他の通貨がダメになったときの
ラストリゾートである。
そのきっかけは中国の台頭
(中国経済がアメリカ経済を逆転する)が
引き金になることが考えられるのです。

私はそれでもシステム崩壊を
ソフトランディングにする方法を
考えてみたいと思っていますので
(本当は面倒なので)、
金を買いませんが
どうも理屈で考えても
最低限の金資産は
持っていた方がいいようにも思います。


 悔しいですが、やっぱり親父は偉大でした。
システム崩壊の兆しのもう一つが、
現金を使えなくなるような政策を
政府が採り始めた時が危ないということも
本書から分かります。
5年から10年ぐらい先には
1万円札と5千円札の流通を
取りやめるという話しも
聞くようになってきました。

いまでも現金を自宅で保管しておくのは
盗難や詐欺の被害にある可能性が高くなるので
お勧めできませんが、
政府がお金をすべて
デジタル通貨にしようとしたタイミングが
危ないということは
分かっておいた方がいいのかもしれません。

あこがれの神戸


 私は小学校4年生から高校を卒業するまで
兵庫県宝塚市で育ちました。
宝塚と言えばタカラジェンヌですが、
母や妹は大好きでよく観に行っていたようですが、
私は中学生ぐらいの時に
一度連れて行ってもらったのですが、
観客席を含めて99%
(あくまで私の印象です。
男性でも熱烈なファンの友人もいます)が女性で、
とても場違いの気がしてしまい、
それ以来舞台からは足が遠のいています。

また、私の通っていた県立高校は
山を削って開発したニュータウンの中にあり、
初代(私が7期生でした)校長先生の方針で
学生はバスに乗らずに
駅から学校まで30分弱の山道を
毎日歩いて往復していたので、
とても田舎の素朴な高校でした。


 夏休みなどに大阪の予備校の授業などを受けに行って、
大阪のかなり進んだ高校生と話していると
まったく別世界に住んでいる気になりました。

当時、ニュータウンの中に1軒だけ喫茶店があり、
私の通っていた高校の不良たち(?)は
せいぜい授業をさぼってそこにたむろするぐらいしか
することがなかったと聞いています。
素朴ないい高校生活を送れたことに感謝しています。

 行政の区画で言うと兵庫県なのですが、
生活圏で言うと完全に大阪圏でした。
私が住んでいた場所の最寄駅から
2駅で大阪府でしたし、
大阪梅田までは30分強で行けましたが、
神戸まで行くには電車を2回乗り換えて、
1時間近くかけないと行けませんでした。

母がデパートに買い物に行く時は、
父のクライアント先のお店があった
神戸三宮まででかけていたので、
それが神戸に行く珍しい機会だったのですが、
母の買い物に付き合うのも
あまり楽しいものとは思えなかったし、
大阪の庶民的な雰囲気は違和感がなかったのですが、
神戸のおしゃれな雰囲気は
私の世界とは違うという感じを持っていました。


 高校生の時に、なぜかあんまり親しくない友人から
チャールストン・ヘストン主演の映画「十戒」を
観にいこうと誘われたことがあります。
当時でリバイバルされた大作でしたが、
長編映画で途中に休憩があったのは
あの時が最初の体験でした。
それがたまたま神戸の映画館だったのですが、
最近になってイスラエルに何回も行き、
聖書の世界に触れるようになってから、
高校生の時に観た映画のことを
よく思い出すようになりました。


 こんな感じで、私にとっての神戸は
少し気取った近寄りがたい街のイメージがあります。
26年前の阪神大震災の直後に
神戸の会社にお見舞いを持って行ったこともありますが、
あれだけ大変な被害を、
あのころはまだ日本にも経済力があったのか
10年前の東日本大震災に比べると
あっという間に復興した感じがしています。
神戸の街の持っている底力も
早期復興のひとつの要因だったのかなと思います。


 そんなわけで神戸とは
仕事も含めてあまりご縁がなかったのですが、
年が明けてから2回も訪れる機会がありました。
最初は大阪のにんげんクラブの
主要メンバーである鳥居厚孝さんに連れられて
元町にある玄米食ひふみcafeに行ってきました。

鳥居さんのセッションを受けたいと言うと
伊丹空港まで迎えに来てくださったのですが、
東大阪の鳥居さんの自宅ではなく、
神戸のひふみcaféでセッションをしてくださり、
その後美味しくてとても身体にいい
玄米ご飯の定食をいただきました。
身体が喜んでいるので、
頼まれてもいなのに
いろいろアドバイスをしてしまいましたが、
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。


 そして、その後大阪での仕事と
伊勢の参拝をすました3日後、
今度は保江邦夫先生のご紹介で、
今月末に保江先生との共著
マジカルヒプノティスト スプーンはなぜ曲がるのか?
(明窓出版)を出版予定の
Birdieさんがやっている
阪急六甲駅からすぐの
「Magic Café BIRDIE」に行ってきました。

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スプーン曲げが一番得意だとおっしゃる
バーディさんなのですが、
私にスプーン曲げを教えてくれたのですが、
スプーンが折れてしまって
何とそれをまったく違う場所にくっつけてから
お土産にくださいました。

2.jpg  3.jpg

 とても不思議な感覚ですが、
カウンターに座って
目の前でマジック(?)をやってくださるのですが、
不思議なことが次から次へと起こっていきました。

一番、びっくりしたのは
イヤーコーニングの近藤真澄さん
二人で行ったのですが、
ピザを食べてハイボールを2杯ずつ飲んで、
2時間近く粘ったのですが、
お会計をすると
3千円台でマジック代はチャージなしでした。
コロナもあるので、これでは大変ですねと聞くと、
マジックや催眠術の動画の
サブスクリプションをやっていて、
そちらがあるから大丈夫だということでした。


 私も早速登録しましたが、
スプーン曲げやマジック、
それに催眠術などに興味がある方は、
おしげもなくテクニックを公開されていますので
ぜひ購入していただければと思います。

保江先生のご紹介者は変わった方ばかりですよ
と教えていただきましたが、
真澄さんや私もかなりの変わり者なので、
仲間入りができて喜んでいます。

4.jpg

臆僕を超えたモテ薬


 コロナ禍が拡がってきて、
東京に住んでいてもいいのだろうかと
考えるときが時々あります。
先日、長男とお酒を飲んでいて、
私は大阪にいるときは
東京にいるときよりも格段にイキイキしていて、
コロナでテレワークができることを考えれば
関西に移住してもいいのではないかと指摘されました。

確かに、東京にいるときは
あからさまな大阪弁はめったに話さないのですが、
大阪で気の許す人たちと話していると
いつの間にか大阪弁で自分が話しているのに
気が付いてびっくりすることがあります。


 最近は、それほど感じなくなりましたが、
新幹線で大阪に向かっている時に、
阪急電車と並行して走っているところがあります。
ずっと阪急沿線に住んでいたので、
学生の時や社会人になってもしばらくは
帰ってきたのだなとジーンと感じていました。

ただ、結論から言うと、
しばらくは東京に住み続けるだろうなと思います。
なぜなら、東京にいると大阪にいるよりも
情報量が格段に違うからです。
インターネットやマスコミなどから
入ってくる情報量はそれほど変わりませんが、
直接人に会っていただける
一次情報の格差はどうしようもないと思います。


 父は、コンサルタントの悪い癖で
ちょっと(かなり?)大げさにはなっていますが、
大阪に住んでいた頃は
週2回のペースで東京出張が入っていたが、
東京に住むようになると
大阪出張は月1回のペースで十分になったと
よく話していました。

父ほどではありませんが、
原稿を書いたり講演をしたりするのも
メインの仕事のひとつである私の場合、
大阪に住んでしまうと多分圧倒的に
得られる情報量が少なくなってしまうことが
容易に予想されるので
東京に住み続けることになるのです。


 父のおかげの部分が多いのですが、
おかげさまでユニークな友人や知人がたくさんいます。
彼ら彼女らに直接お会いして
いただける一次情報が大事なのですが、
そんなユニークな中でも
きわだってユニークな友人に
脚本家の旺季志ずかさんがいます。
「特命係長 只野仁」「屋根裏の恋人」
「女帝」「佐賀のがはいばぁちゃん」など
人気テレビドラマを多数書かれている
人気脚本家ですが、
5、6年前に北海道の村松祐羽さんから
ご紹介いただいたのだと思います。


 自慢ではありませんが、
私はテレビドラマをほとんど見ませんが、
そんな私でも名前ぐらいは聞いたドラマがいくつかあり、
すごい方だなと思いましたが
あまり関心はありませんでした。
ちょっと親しくなったのは、
彼女の小説としては処女作である
臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」(サンマーク)を
出されたときのことだと思います。

小説の形式を取っているので
何でも書けるのですが、
誰にでもスピリチュアルの事が
分かりやすく伝わるように書かれていて、
なるほどこんな手があったかと感心したものです。



 それで、ザ・フナイの巻頭鼎談への
出演をお願いしたことがあります。
対談の後、飲みに行って
本当に楽しい方なのだということがよく分かりました。
その後は直接お会いする機会は
あまりありませんでしたが、
時々、フェイスブックなどで
動向を拝見させていただいて、
エネルギッシュな活動を秘かに応援していました。

そんな彼女から年末に
彼女の新しい小説「モテ薬」(小学館)の
ご案内をいただき、
お正月休みに読ませていただきました。


 いやあ、本当に面白かったです。
最近、正直に言うと
仕事の関係で読まなければいけない本がたくさんあり、
小説を読めるような筋肉
(ビジネス書や経済書を読むときと
小説やエッセイを読むときは
違う脳の部分を使うのではないかと思うぐらい、
スイッチを切り替えないと読めません。
まるで陸上の長距離選手と短距離選手が
まったく違う筋肉を使うようなので
こういう表現を私は好んで使います)は、
ほとんど使っていなかったのですが、
お正月休みだったので
スイッチを切り替えて読んでみたら
ド嵌りしました。


 旺季さんにメールで
「臆僕(「臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」を
関係者はこう省略します)を超えましたね。
本当に面白かったです。」
と送ったら、
とても喜んでいただけました。
内容を書くとネタバレになってしまうので、
あえて紹介しませんが
ぜひお読みいただければと思います。

友人だという事で失礼を顧みずに書きますと、
臆僕の時、旺季さんはまだ
スピリチュアル初心者かなというのが
正直な感想でした。
本に書かれていることは深い内容なのですが、
実際にお酒を飲みながら話してみると
村松さんや父の近くで
何十年もスピリチュアル業界のことを知っている
私の立場から見ると
とても純粋でちょっと危うさを感じるぐらいでした。

ただ、モテ薬を読ませていただくと
小説家としての技量は
格段に上がられたのではないかと思うと同時に、
読みようによっては
スピリチュアル・ミステリーという
新しい分野を開拓されたのではないかと感じました。

コロナが収まったら、
また美味しいお酒を飲みながら
スピリチュアル論議をしてみたいと思いました。


にんげんクラブの時代


 あけましておめでとうございます。
本年もにんげんクラブをどうぞよろしくお願いいたします。

舩井幸雄がにんげんクラブを作ったのが2006年のことですので、
今年で15周年を迎えることになります。
よくこんなストレートな名前を付けたなと思いますが、
15年経ってようやく父の意図が分かるようになってきました。
ますます押し寄せてくると想像できる危機を乗り切れるのは
私たちの集合意識の力を使う事しかない。
父はそのためににんげんクラブを作ったのです。


 私が好きな物理の超弦理論に基づく次元論で考えても、
いま必要とされているアセンション(次元上昇)を
実現するカギは
集合無意識の存在を多くの人が意識できるようになって、
それを使いこなせるようになることが大事だと思っています。

複数人が集まるとそこには必ず
集合意識というか集合無意識ができます。
場の空気と言ってもいいのかもしれませんが、
例えば会社や会議にもそれがあり、
これからのリーダーの役割は
その場の空気を上手くコントロールして
参加者全員の能力を引き出しながら
対立が起きないようにすることになると考えています。


 いままでの時代
(ざっくり考えると平成の時代とほぼ重なっていると思います)は、
自分のアイデンティティ(個性)をしっかりと確立して、
自己主張ができることが大切でした。
そして、その自己主張はディベート(議論)という形で表れて、
それが上手い人がリーダーになりました。

アメリカのGAFAやテスラ等の最先端の企業では
経営者はもちろんアイデンティティが確立していますが、
企業体としても明確な理念が確立していて、
それを発信することによって多くのファンを引き付けています。


 私たち日本人は残念ながら自己主張が苦手です。
アイデンティティがないわけではないのですが、
それを人前で話すことは下品だと感じる
DNAが刻み込まれているので、
言わなくても分かってもらうようにするのが日本人のやり方です。
村社会や村社会の延長にある日本流の会社や業界では
それで通用するのですが、
これだけグローバル化が進んできて
持っている文化の背景が全く違う人たちに
それを分かってもらうことはほとんど不可能なので、
この30年日本人は負け続けてきました。


 そして、日本人が負け続けてきた
もう一つの大きな理由が、
ディベートを嫌う文化なので
論理的な思考が苦手だということです。

欧米人は子どもの頃、
ディベートの訓練として自分の主張と違う主張を持って
相手を言い負かす練習をします。
日本人の感覚だと白を黒と言い張るように感じるのですが、
これによって論理的な思考を鍛えることができます。
そのために、例えばアメリカ人が
1冊の本を書くためには1万冊の参考図書を読まなければ
まともな本が書けないと言われていますが、
日本人は大体100冊ぐらい読めばいい本が書けてしまいます。

 その結果、アメリカ人の著作は
みんなページ数がやたら多い大著になるのですが、
それは論理的な完全性を求めるからそうなるのだと思います。
日本人は、父の本などは典型的ですが、
背後に論理はあってもそれは省略して結論だけを書いて、
それでいて論理的背景を説明しないので
200ページぐらいで十分意図が伝わる本が書けるのです。

30年近く前のことですが、アメリカに住んでいる頃、
日本ではとても論理的だと思われている本を
英訳したいという事で荒訳したものを託されたことがあります。
知り合いに見せたら、まったく論理的でないので
問題外だと言われたことがありました。
日本人とアメリカ人の論理的という感覚が
まったく違うことがよく分かるエピソードです。


 だから、平成の時代はいっぱい勉強して
論理を磨くことが大切だったのですが、
令和が本格的に始まる今年からは
論理や理屈よりも、
空気をいい意味で読んで
それにアクセスする感性が
必要とされるようになるのだと思います。

共通無意識を全人類に広げたり、
全宇宙に広げたもののことを
アカシックレコードというのだと考えれば、
スピリチュアル業界が目指してきたことが
ちょっと逆説的ですが
論理的に分かるような気がしています。


 15年前から共通無意識にフォーカスをしていたのは、
父らしくとても時代の先を行き過ぎていたような気がしますが、
世の中がようやく少し追い付いてきたのかもしれません。

このお正月もほとんど本を読んで過ごした私は
時代遅れになっていくのですが、
それも仕方がないかもしれません。
世間はようやくネットフリックスやアマゾンプライム、
さらにはユーチューブ等、
活字ではなく映像の時代になってきましたが、
その次に待っているのは集合意識なのだと思います。


 まだ、ちょっと早くて
一般の社会で多くの人がそれに気が付くまでに
5年ぐらいかかるような気もしますが、
その5年間で集合意識にフォーカスしたような
コンテンツを考えていきたいなという
妄想をふくらませたお正月になりました。

 

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