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舩井勝仁のウィークリーレポート 2020年

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日本人のダルマ


 全国的に緊急事態宣言が解除されて、徐々に日常生活が戻ってきました。
船井本社でも今週から通常勤務になり、私も自宅ではなく会社で原稿を
書いています。

「自粛疲れ」は出ていませんか? 少し話題になっているのは、ZOOM疲れ。
オンラインで会議やお話し会ができるということで私も何度か使わせて
もらいましたが、平均すると2日に一度ぐらいの使用頻度で、疲れるほど
ではありませんでした。ただ、例えば本物研究所の佐野浩一社長は、
1日に平均4、5本の会議やお客様とのミーティングをZOOMでこなして
いたそうで、彼は大丈夫ですが、それぐらいの頻度で使っていると
オンライン独特の疲れを感じることもあるようです。

 何回かやりましたが、オンライン飲み会で盛り上がるのは50歳代の
おじさんには少々難しい気もします。気心が知れていてウィットに
富んでいる人との飲み会は楽しめましたが、普段あまりお話ししたこと
のない人との飲み会は話題がなくて苦労しました。直接会っていれば、
簡単に共通の話題を見つけることができますし、ボディランゲージの
意味も含めてお酒や肴のことを取り上げれば話題は続きますが、
やっぱりオンラインで上手くお付き合いしていくためには、日ごろの
十分なコミュニケーションが必須だと思います。


 船井総研のOBで70歳代の元名物コンサルタントとZOOMミーティング
した時は、これは結構使えるから2回に一度はこれで会議(参加者が
日本中に散らばっている協同組合の理事会)をやろう。その代わり
2回に一度は一緒に旅行して親睦を深めよう、と提案していました。
自宅から参加できるオンライン会議は便利だけれど、そこで浮いた
コストで親睦をより深める努力をしようということで、ベテラン
コンサルタントの視点はさすがだなと感心しました。


 「自粛疲れ」と言えば、アメリカで白人警官が黒人を暴行死させた
ことに反発するデモが拡がっており、警察車両が放火されたり店舗が
略奪されたりして、州兵が動員される州も出ています。CNNやBBCを
ケーブルテレビで見ていると、ほぼこのニュースだけをやっていて、
かなりの大事になっていることが感じられます。アメリカでは、以前にも
人種差別が原因で同様のデモが起こって大騒ぎになったことがありますが、
今回は明らかに非常事態宣言でロックダウンされたことによるストレスも、
騒ぎが大きくなっている要因になっているのだと思います。

 ところで、コロナ禍は経済にも大きな影響を与えていますが、1991年に
緩やかな社会主義体制から脱却して以来、毎年コンスタントに5~7%程度の
成長を続けてきたインドの経済成長の見込みをIMFが1.9%に下方修正した
という報道がありました。私はモディ首相はインドの鄧小平になるのでは
ないかと思っており、秘かなインドファンです。ただ一方で、奥が深すぎて
よく分からないというのも素直なインド感ではあります。

 そんなタイミングで出会ったのが、グルチャラン・ダス著
日本人とインド人』(プレジデント社)。もちろん、300万部のベストセラー、
イザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人 』(角川ソフィア文庫)を
連想させるためのタイトルですが、著者はハーバード大学卒のインドを
代表するビジネスマンであり、50歳で引退後はプロの作家として活躍する
「インドの福澤諭吉」といった存在だということです。

 この本で、インドの鄧小平はモディ首相ではなく、1991年に緩やかな
社会主義「フェビアン社会主義」からの脱却を図ったことだということを
知りました。日本の明治維新ぐらいのインパクトがあったそうで、ダス氏は、
それ以後二度と社会主義に戻らないように積極的な文筆活動を続けている
のだそうです。モディ首相に対しても評価するところはきちんと評価する
一方で、言いにくいこともズバリと苦言を呈する役割も担っていて煙たい
存在だとご自身で書かれています。

 翻訳者もあとがきで書かれていますが、著者は「日本人のダルマは
何ですか?」と読者に問うています。ダルマとは日本語に訳すと「法」と
いう意味になりますが、百科事典の解説を紹介した後に、以下のような
文章が続きます。

 
(引用開始)

 なるほど、辞典、辞書ではそう説明されるでしょう。
ダルマはインド人一般の心の中にある大切に守るべきことですから。
 インド人が何よりも大切にしなければならないとしているのがダルマです。
 では、私はダルマについては、次のような説明をしましょう。
 インド人にとってダルマは、フランス人にとっての公正、
アメリカ人にとっての自由と同じこと。何よりも優先される概念で、
しかも国民を統一する概念です。
 どうでしょう、これでわかりましたか。
そして、私が何よりも知りたいのは、日本人にとってダルマとなる概念は
何なのでしょう?
 戦前の日本でしたら「愛国」でしょうか?
 それとも「富国強兵」?
 現在の日本人が何よりも大切にして、深く信じる考え方、行動の指針を
表すひと言はあるのでしょうか。
 もしあったとしたら、私はそれを知りたいと思っています。

(引用終了)

 真の意味で日本の国際化を進めるためには、日本人のダルマを明らかに
しなければいけないのかもしれません。簡単に読めるように工夫がなされて
いますので、ぜひ『日本人とユダヤ人』に次ぐようなベストセラーになれば
いいと思います。


超プレミアム納豆


首都圏や北海道も含めて緊急事態宣言が解除されました。
「5月になって紫外線が強くなってきたら感染拡大は止まりますよ」と、
信頼する医療関係の方から聞いていたのですが、その通りかどうかは
分かりませんが、とりあえず良かったですね。

ここから、だんだん日常生活を取り戻していく段階に入ってきますが、
経済的な傷はなかなか埋まらないのではないかと言われています。
4月~6月のGDPは識者の予想の平均値がマイナス20%ということなので、
未曽有の危機的状況にあることは間違いありません。

ただ、飲食店や宿泊業の方などほとんど売り上げがゼロになってしまった
方がいることを考えると、中には儲かっている業種や会社もあるのだと
思います。こういう時は、元気な会社は遠慮せずにまずはドンドン儲けて
いただくことが大切なのだと思います。そうすると余裕ができて、
どのように社会貢献をしたらいいかを考えられるようになります。


船井本社の経営については、コロナの影響がまったくないわけでは
ありませんが、おかげさまで当面の資金繰りの心配をしなければいけない
ような状況にはありません。有り難いことだと思います。ただ、本来なら
日本中に出かけているはずでしたし、4月にはパラオに行く予定も入って
いたのですが全部キャンセルになり、緊急事態宣言が出てからは一度も
出張に出かけることができていません。基本的には在宅勤務でなるべく
会社にも行きませんでしたが、おかげさまで今週は毎日何らかの仕事が
入っており、都内ではありますが外に出かけることになりそうです。

朝の通勤時間の電車はかなり混みあうようになってきましたが、昼間に
移動のために電車に乗った時は、まだかなり人の少なさを感じます。
都県をまたいでの移動は自粛だということなので、仕事で来られる方は
ともかく遊びに出かけるのは地元で済まされている方が多いのだなと
思います。

出張と共に劇的に減ったのが会食の機会です。普段は家で晩ご飯を食べる
機会はあまりないのですが、この自粛期間は例外は何度かありましたが、
毎日家で食事を楽しませていただきました。これも徐々にもとに戻って
いくと思いますが、恵まれた時間だったと喜んでいます。


先週、どうしても外せない用事があって水戸まで行く機会がありました。
電車で行くのははばかられたので、車で行ってきたのですが、休憩を
取るために千葉県から茨城県に入ってすぐのパーキングエリアに立ち
寄ると、ここは緊急事態宣言が解除されていたからなのか、かなり平常
通りの営業に戻っていました。

個人的には久しぶりにスターバックスのコーヒーを楽しめたのが
嬉しかったです。当たり前だと思って感謝もしていなかったことへの
ありがたさを思い出せたのは、本当にいいことだなと反省も含めて
感じています。

せっかく車で行ったこともあり、有名な大福やケーキを買って帰って
きました。また、一緒に行った人がグルメ好きで、インターネットで
検索をしてくれたお店で美味しいお昼ご飯もいただきました。お土産を
買って美味しいものを食べるのが旅の楽しみですが、もうすぐこんな
日常が返ってくるのだと思うと本当に有難いと感謝したくなってきます。

そして、せっかく車で出かけたので、地元の有力スーパーの大型店にも
行ってきました。茨城と言えば納豆の本場ですから、珍しい納豆が売って
いないかなというのが一番の関心事だったのですが、さすがは本場で、
信じられないぐらい高級の超プレミアム納豆を見つけました。

レシートを捨ててしまったのではっきりした値段は分からないのですが、
普通の納豆の10倍近い価格だったと思います。きちんと食べ方の解説が
ついていて、最初はたれや辛子をいれずにそのままの味を楽しんで、
その後に化学調味料無添加のたれをかけてお召し上がりくださいと書いて
あり、早速いただいたのですが、こんなに美味しい納豆もあるのだなと
びっくりしました。

私は関西の出身なので、元々納豆はあまり好きではありません。でも、
アカシックレコードにつながるワークを教えてくださるジュネさんから
あの世の父のメッセージとして、「『納豆を食べないのはもったいない』
と言っていらっしゃいますよ」と教えてもらってから、意識して食べる
ようになりました。

ただ、これまでは外食が多かったので毎日というわけにはいかなかったの
ですが、いまは家でご飯を食べるので、ラーメンやカレーライスを食べる
ときも、私だけ納豆をのせて食べるというぐらい意識して毎日食べるように
なりました。

毎日食べていると味が分かるようになってきて、普通のスーパーで売って
いるものと高級スーパーのプレミアム納豆(こちらは3倍ぐらいの値段です)
の味の違いが分かってきたのですが、本場に行けばさらに超高級の納豆が
あることに驚いています。さすがにインターネットでお取り寄せするほど
ではないと思っていますが、コロナ禍だからこそ味わえたグルメに
大満足しています。


ワグネリアン


 多くの地方で緊急事態宣言が解除され、徐々に日常生活を取り戻す動きが
始まってきました。先週も書いたように、私もゴールデンウィークが明けて
からは外出する機会が出てきましたが、それでも緊急事態宣言が続いている
東京に暮らしていますので自粛態勢で暮らしており、いつもに比べると
かなり時間にゆとりがあります。専ら読書を楽しませていただいていますが、
ちょっとひと段落という感じで珍しく退屈しています。

 個人的には夕方以降はお酒を飲めれば満足しています。何度かオンライン
飲み会もやりましたが、やっぱり一番面白かったのは赤塚高仁さんとの
飲み会でした。ちょっとしたお話にウィットが効いていて赤塚さんの頭の
良さが感じられ、言い訳にしかなりませんが、二日酔いになるぐらい飲み
過ぎてしまいました。ただ、深酒は年齢のことを考えるとそろそろ控えな
ければいけないという意識もあり、半分ぐらいの日はノンアルコールビール
にして、なるべく休肝日を作るようにしています。

 普段なら、それほどやることがない土日はゴルフや野球の中継を見て
楽しんでいるのですが、それもありませんし、大河ドラマなどももうすぐ
撮り終えている分がなくなって放送が休止されるようで残念です。
仕事などはオンライン会議やオンラインお話会、それにネタには困って
いますが原稿を書くのは自宅でも問題ないので何とかなっているのですが、
やっぱり息抜きも必要です。

 それで、ちょっと嵌っているのがクラシック音楽を聴くことです。
大学受験の時によく分からないクラッシックなら邪魔にならないと思って、
クラシックをかけながら勉強をしていました。大学に入ってクラシック
音楽の演奏会に行けるようになり、本格的に聴いたという意味ではほぼ
初めてと言える演奏会で大感激したのをきっかけに、そんなに詳しいわけ
ではありませんが、コンサートに出かけるのが好きになりました。
いまはクラシックの演奏会もできなくなっていますが、それまでは大体月に
一度ぐらいのペースで楽しませていただいていました。

 団塊の世代の方がお金と時間の余裕が両方あるという環境下にあるという
背景のもと、東京は世界最大のクラシックマーケットになっています。
それに便乗させていただいているのですが、欧米に比べてどうしても見劣り
するのがオペラです。年に一度ぐらいのペースで欧米の超一流歌劇団の
引越し公演が日本でも行われています。私も昨年楽しませていただきましたが、
引越しと言うぐらい大がかりなものになりますし、だから当然チケットも
高額になってしまいます。

 日本にも歌劇団はありますが、残念ながらまだ力量に大きな差があることは
否めず、本当のオペラファンは海外の公演まで出かけていっているのが実情
なのだと思います。私も家内に連れられてそんな海外旅行を楽しませて
いただいたことがあるのですが、現地で観劇に来ている日本人の方とお話し
すると、そこまでの費用をかけていらっしゃるので当然かもしれませんが、
メチャクチャオペラに詳しく、私からみるとまるでオタクの世界のように
感じられ、これは本当にたまに楽しむくらいがちょうどいいなと思って
いました。

 しかし、コロナ禍で時間がある人が多いのでしょうか。WOW WOWで
ニューヨークのメトロポリタンオペラの放映がときどきあるのですが、
オペラの中でも圧倒的な大作であるリヒャルト・ワーグナーの
「ニーベルングの指輪」という全4作のオペラが続けて放映されていました。
全部見ると16時間になるという大作ですが、女性が好む「恋愛もの」では
なく「戦闘もの」なので、オペラなのに女性よりも男性ファンが多く、
特にそういったワーグナーのオペラに嵌っている人のことを
「ワグネリアン」と呼ぶのだそうです。

 1作品を見るのに平均4時間かかることになるので、それこそこんな時しか
見られませんが、第一作は残念ながら見逃してしまったのですが、残りの
3作品を堪能させていただきました。勝手な感想ですが、有名な「恋愛もの」は
ストーリーとしてはメチャクチャなのはご愛嬌で、そんなことは二の次にして
すばらしいアリアを楽しむものだと思っています。ワーグナーのアリアも
世界で一番難しいと言われているようでとても素晴らしかったのですが、
男の子が好きな「戦闘もの」なだけあって、ストーリーも楽しめるのが男性の
ワグネリアンにはいいところなのだと思います。

 とても本格的なワグネリアンにはなれそうにありませんが、コロナ騒ぎが
収まったら一度、ワーグナーの作品が上演される有名なバイロイト音楽祭に
行ってみたいと思っています。こんなこと、コロナでもない限り考えないこと
だと思いますので、いいこともあるのだと感謝したいと思います。
読者の皆さまも普段なら挑戦できないものを見つけて楽しんでいらっしゃる
ことと思いますが、楽しみを見つけてイライラしないように工夫をして
いきたいと思います。


感謝


 緊急事態宣言が延期されましたが、連休明けから感染者数の増加が
止まってきたように感じます。実は、私も連休明けに土曜日も含めて
3日間、会社に出勤しました。それぞれ、必要性があってのことだった
のですが、反省も込めていわゆる自粛疲れが広がっているようです。

 3月の3連休の時の油断で感染が一気に広まってしまったと言われて
いるので、不要不急の外出は控えなければと思います。ただ、日本に
比べれば感染者の増加数はまだまだ多い、欧米各国が段階的な緩和に
踏み切っているように、いつまでも自粛していると今度は経済が立ち
ゆかなくなりますので、政府や各都道府県などは難しい選択を迫られ
ていますね。

 土曜日に会社に行ったのは、にんげんクラブの大阪と京都の
メンバーが開催を予定してくださっていた私の講演会の代わりに、
オンラインセミナーを開催してくれたからです。オンラインなのだから
自宅でやればいいじゃないかということも考えましたが、環境を考えると
やはり会社の自分の部屋からやるのが最善だろうと思いました。

 いつになくとても緊張したのですが、話をはじめてしまえばいつもの
講演会のように色々な話題が浮かんできました。たとえば、舩井幸雄が
生きていたらいまの状態についてどんなコメントをしただろうかという
話をさせていただきました。寝る前に軽く瞑想をするのですが、その時に
あの世の父にメッセージをくださいねとお願いしてから眠ると、夢に父が
あらわれてくれました。そして、念のために3回やりましたが、3回とも
父は「おめでとう」と伝えてきたのです。私の解釈は、父が待ち望んで
いた物理的なアセンション(次元上昇)が、今回のことをきっかけに
本格的に感じられるようになっていくことにたいしてのコメントなのだ
ろうと思います。

 それで思い出してお話ししたのが、父と同い年だった竹田和平さんの
ことです。日本のウォーレン・バフェットと呼ばれていた日本一の個人
投資家で、株式投資で大きな財産を築いた方ですが、亡くなる数年前、
お金のことに関していろいろな教えを授けていただきました。
和平さんは最晩年、日本が戦後のようにまたとんでもない酷い状態に
なってしまうのではないかということを一番危惧されていて、特にもし
東京オリンピックが予定通り開催できないようなことがあったら大変だ
とおっしゃっていたそうです。

 それには理由があって、ちょうど80年前の1940(昭和15)年にも
東京オリンピックが予定されていました。日華事変の影響で開催でき
なくなったのですが、その翌年には太平洋戦争が始まりました。そして、
日本はすべてを失う敗戦を迎えたのです。和平さんも名古屋の菓子
職人のご子息として比較的裕福な暮らしをしていましたが、戦争と
その後の預金封鎖や新円切替で竹田家がすべての財産を失ったことで、
4年間、水道も電気もない開拓民生活を強いられることになります。
あの辛い思いを私たちに味あわせたくないとおっしゃっていました。

 もしもオリンピックができないような事態に追い込まれれば80年前と
同じことが繰り返されるのではないかということを、和平さんは感じて
いらっしゃったようです。そんなことが話題になり始めた3月中旬に、
和平さんのお嬢様とお話をさせていただく機会がありました。上記の
ような話をすると、お嬢様は「父が生きていたら、きっと「ちょうど
いいがな」と言うと思いますよ」と話してくれました。和平さんも父も
楽観的な人だったので、ピンチはチャンスと捉えて、このぐらいの
コロナウイルスの感染はそれほど問題ではなく、むしろ私たちの生き方や
考え方を変えるいいチャンスだと意識を転換してしまうのかもしれません。

 そこでまた思い出したのは、和平さんが小学校6年生の時に体験した
疎開生活のこと。和平さんの疎開は大好きなおばあさまの下での生活
だったので楽しい思い出だそうですが、1年間暮らしていて村の人が
ほとんどお金を使わないことにはびっくりしたそうです。それぞれが
余ったものをおすそ分けし合い、足りないものは融通し合い、秋になって
収穫するまでの支払いはつけで成り立っていたのだそうです。この時の
体験で、和平さんはお金が幻想であることを知り、だからあれほどの
大金持ちになられてもお金との適度な距離感を保つことができていたのだ
そうです。

 戦中の山奥の村の人たちがよく使っていた言葉は、ありがたいのう、
おかげさまでのう、もったいないのう、の3つだけ。それぞれ大いなる
もの(神や仏)、村人たち、そしてものへの感謝を表すことばです。
塗炭の苦しみを味わいたくはありませんが、戦後の暮らしで忘れて
しまった感謝の心を思い出すために、コロナウイルスのパンデミックが
起こったのだとしたら、それは本当に感謝するしかないなあと思います。


ネタがない


 このレポートは、主ににんげんクラブの皆さんに向けて書いているので、
あまり重たくない内容にしたいと思っています。幸い、日本中を出歩く
ことが多いので、その時の話題をネタにして書かせてもらっているのです
が、自粛でほとんど家にいるためネタがありません。コロナについては
私が書かなくても、皆さん十分すぎるほど多くの情報にふれていらっしゃ
ると思いますし、急にスピリチュアルな話題が書けるわけでもないので
難しいですね。だから、今回は私の妄想を書かせていただきたいと思い
ます。

 まず、私たちが協力して乗り越えることができれば、コロナは人類の
進歩に大いに貢献するものであろうということが分かる出来事になると
思います。一般的にはコロナと「戦う」というとらえ方がされていますが、
にんげんクラブの皆さんやこのレポートを読んでくださる方であれば、
戦うのではなく共存というかたちで何とか折り合いをつけていくという
姿勢になった時に、問題が解決していくのであろうということは
お分かりいただけていると思います。

 ウイルスというのは不思議な存在ですね。細菌ははっきりと生命と
言えるものですが、ウイルスになると生命かどうかも曖昧になります。
私たちのDNAの大半は何のためにあるか分からないのでジャンクDNAと
呼ばれているという話を聞いたことがあります。そして、そのほとんどが
ウイルスや細菌に感染したことで作られたのではないかという意見も
あるそうです。普段は何の役に立っているのか分からないのだけれど、
いざという時はそのジャンクDNAが変異をして、進化や免疫の獲得に
役立つのではないかという仮説もあるようです。

 私たちは人類社会や大自然としてひとつの生命体を作っている存在
なのだと考えると、私たち人間も実は細胞のような役割を果たしていると
言えます。細胞一つひとつの生命よりも人類社会や大自然全体の生命を
維持、発展させることの方が優先されるのが自然の摂理です。個々の
細胞はウイルスに感染することで死を迎えることも多々ありますが、
全体として見ればそれがより強い生命体を作り、その進化発展に寄与して
いることになります。

 いまは有り難い時代で、人間の生命の価値がとても高くなりました。
人間の生命は地球よりも重いという考え方がなされるようになり、
私たちは死を意識することなく日常を生きていけるようになりました。
ただ、それでも私たちがいつか死ぬ確率は100%です。AI(人工知能)の
発達に伴って、アメリカでは自分の脳細胞を全部コンピュータに移植して、
永遠の命を手に入れるのだという考えが出てきているそうです。気持ちは
分からなくはありませんが、脳細胞というか脳機能だけが命だとは私には
とても思えないので、私は絶対にそんなことはしたくありません。

 そんな妄想をしていると、新型コロナウイルスは、私たちがこれから
来る自然界の環境の激変に耐えるためにサムシンググレートが与えて
くれたものであり、それによって進化が促されてきているように思えて
きました。もちろん、残念ながら中には死んでしまう方もいらっしゃい
ますが、人類全体としては新たな免疫を獲得して、また、より大きな
生命体であるということに気づく人の数が増えることで、次のステージに
進めるようにしてくれる恩寵だとも考えられるのだと思うのです。

 欧米ではロボットやAIは私たち人間と敵対するものというとらえ方を
されているようです。ターミネーターやマトリックスの世界観ですが、
日本では鉄腕アトムやドラえもんのように、友だちやヒーローという
感覚が強いのだと思います。私は、AIやロボットの役割はとても大きな
ものがあり、人間は生活のために働く必要がない、逆に言うと働くことが
生きる目的にならない世の中がもしかしたら私の生きている間に来るかも
しれないと思っています。

 一生懸命に善行を積んで世の中に貢献したいと思う一方、これから先の
世の中は善悪の基準が曖昧になるので、誰にも理解されなくても、とんでも
ない悪人だと思われてもいいから、人類の進歩に役立つのであれば悪者に
なるのも悪くないなとも感じています。ウイルスが人工のものであるという
意見をアメリカの国務長官が表明するような時代ですが、大きく俯瞰して
見ればそんなことはどうでもいいことなのかもしれません。

 そう言えば、アメリカはイラクに大量破壊兵器があるからと言って
戦争をして侵略しておいて、実はありませんでしたという国です。
人道的には問題があるかもしれませんが、それによって誰も責任を取ら
されていないし、賠償もしていないし、謝ってもいないのではないかと
思います。同じように、仮に中国の研究所の人為的なミスでパンデミックが
起きたということが事実だったとしても、それで中国政府が謝って賠償する
とはとても思えません。

 すっかりオチのない原稿になってしまいましたが、妄想する時間に
恵まれた日々をもう少し楽しませていただきたいと思います。
読者の皆さんも与えられた非日常の時間を、それぞれに楽しんでいただけ
ればと思います。

久しぶりの電車


 締め切りの関係で、このブログはアップする当日ではなく少し前に
書いているのですが、今日はどうしても仕方がなく久しぶりに電車に
乗りました。行きは早朝だったのですが、隣の人と感覚を空けて
ほとんどの人が座れるぐらいの混み具合でした。比較的若い方が中心で、
おそらくどうしても仕事に行かなければいけない方々なのだろうと思い
ます。この皆様のおかげで非常事態下の社会が滞りなく回っているのだ
と思うと、本当に感謝しかありません。

 いま、多くの会社がテレワークや時差通勤などを進めていますが、
今回のことで仕方なくではありますが、多くの人がテレワークを体験
していること自体は良いことだと思います。

 もしテレワークに多くの人が慣れることができて、会社に出勤しな
ければいけない機会が例えば週一回になるなら、こんなに多くの人が
首都圏に住む必要がなくなります。いきなり農業をしながら暮らす
ような田舎暮らしは難しくても、新幹線の駅や空港に近い場所に居を
構えれば物価も安く、快適に暮らすことができるでしょう。何よりも
東京という人口密集地域を維持するために必要な人の数を減らすことが
できれば、レジリエンス(しなやかな強さ)という面では大きな進歩が
みられるのではないかと思います。

 午前中に仕事を済ませて、お昼過ぎに今度は家に帰るための電車に
乗りました。当たり前ではありますが、朝よりも空いていましたが、
今度は逆にこの人たちは本当に必要な外出をしているのかなと思って
しまう高齢者の人たちの姿が目につきます。もちろん、事情のほどは
分かりませんし、不要不急の解釈は人それぞれですから何とも言えま
せんが、やっぱり根本的な問題は首都圏に人がたくさん集まり過ぎて
いることのような気がします。

 テレビの報道を見ていると、東京以外は皆さんの自粛の協力の成果が
出てきているように感じられます。ただ、まだまだ心配なのは東京の
数字がなかなか改善されないことです。5月6日までの緊急事態宣言の
期間を延長するかどうかが話題になってきましたが、全国的に緊急
事態を継続するよりも東京を封鎖する方が効果が高いような気もします。

 もちろん、封鎖されてしまうと東京はあっという間に成り立たなく
なります。根拠のある数字ではないと思いますが、東京の食料自給率は
1%だという話を昔聞いたことがあります。

 夜中に車で東京に帰ってきて、東京に向かうトラックの多さに
びっくりした経験があります。東京という大都市は、この物流を担って
いるトラックの運転手さんたちに支えられて成り立っているのだと
愕然としたことを思い出します。逆に言うと何らかの理由でこの物流が
止まってしまうと東京はすぐに立ちゆかなくなるのです。

 福島の原発事故が起こったときに、東京から多くの人が逃げ出した
ことがありました。あれから月日も経ち、当時よりはITの技術もかなり
進んだようですし、今回のことでマインドセットもずいぶん変わることは
間違いないので、第二の東京脱出ブームを作らなければいけないのかなと
思ったりしています。

 ただ、高齢者にとって東京はとても便利な街です。自分で車を運転し
なくてもタクシーに乗ればよいし、公共交通機関も充実しています。
図書館やコンサートホールや美術館などの文化施設も充実しているので、
余暇がたくさんある高齢者にとってはとても恵まれた環境だとも言えます。
今後こうした東京の高齢者の皆さんの地方の中核都市への受け入れを推進
していくことができれば、東京にとっても経済的な疲弊が激しい地方に
とってもメリットがあるのかなという妄想が進んでいきます。

 先週、これも仕方がなく車を運転してある湘南の街に行く機会があり
ました。時間調整のために駅前のカフェに立ち寄り、テラス席でコーヒー
を飲みながら街行く人を観察していたのですが、どちらかというと
サーファーのような先進的な人たちが多く住んでいるイメージのある
湘南ですが、意外にご年配の方が多いように感じました。それもご夫婦
連れで動かれているケースがとても多いように見受けられ、夫婦仲が
良いことはとてもいいことなのですが、日本の高齢化は地方だけでは
なく都市部でも進んでいるんだということを肌で感じた気がします。

 世界で一番高齢化が進んでいる社会をどう運営していくかは、日本が
抱えている大きな課題です。今回のコロナ騒ぎで、その問題がますます
浮き彫りになってきているのではないでしょうか。個々の問題に対処
するだけでも大変な時だとは思いますが、どうもいままでと同じやり方を
続けていては、根本的な解決にならないようです。日本における東京の
あり方、地方都市のあり方、農村部のあり方などを捉えなおすいい機会
だったと振り返られるような対応をしていきたいものだと、たまの外出で
感じています。

読書三昧


 コロナのおかげで引きこもっています。このウィークリーレポートは
新幹線や飛行機の中で書くことが多く、それはそれで実況感が出て
楽しいなと思っているのですが、しばらくは書斎からの同じ風景を
見ながら書かせていただくことになると思います。

 水曜日にアップするこのレポートは大体月曜日に書こうと思っています。
普段は、忙しさに紛れて忘れてしまって、当日になってリマインドをして
もらってから書きはじめるということもあるのですが、いま話題のZoomを
使った会議などは時々ありますが、それ以外は自由な時間がたくさんあり、
いまは余裕をもってパソコンに向かえるのでありがたいなあと思います。

 書斎からは小さな公園が見えます。昨日の日曜日は子どもが大声で
叫びながら遊んでいる風景を楽しんでいましたが、医療関係者の方は
遊具で遊ぶのも感染のリスクが高まると心配になるそうで、中高年は
ともかく、子どもたちや若者たちのストレスは大変なものだろうと思い
ます。買い物に行くために外に出ると、私よりも若い年代のカップルが
ジョギングしている姿をよく見かけます。この与えられた時間をどう
過ごすかが、もしかするとこの後の人生に大きな違いを作るのかなと
考えたりもしています。

 公園の風景と言えば、桜が終わったこの季節の新緑が私は一年で一番
きれいな時期だと思っています。いま住んでいる都心のマンション生活も
25年を超えましたが、この景色が大好きなので引っ越さずにずっとここに
住んでいるのかもしれません。父が都心から熱海に引っ越した時に、
地震などの自然災害を考えると東京に住み続けていいのかなということを
一瞬考えましたが、いいおじさんにもなったことだし、しばらくは便利な
東京暮らしを楽しませていただこうと思っています。

 今朝も早朝に東北地方で比較的大きな地震があったようです。深酒を
することもなくなっているので、東京でも揺れを感じてラジオをつけ
ました。津波の心配はないということを確認してラジオを消しましたが、
このタイミングで自然災害が起こったらどうなるのかと心配になりますね。
いろいろ心配していたらきりがありませんが、いまは他人の迷惑に
ならないように行動することが大事だと思いますので、そう考えると
引きこもりが一番いいように思います。

 4月20日(月)の朝に貿易統計が発表になりました。3月の輸出は
11.7%減になったのですが、多分原油価格が下がっていることから
それでも貿易黒字が49億円計上されたそうです。市場の予想では貿易
黒字額が4000億円を超えるだろうと見られたようですので、コロナの
影響が予想以上で輸出額が落ち込んで大きく黒字額が減ってしまった
ようです。ただ、それでも黒字だったのですから、日本はツイている
国だと思います。昔ほど、日本は貿易が経済に占める割合は高くなく
なりました。ただ、やっぱり赤字よりも黒字がいいのは間違いないので、
本来なら大きな貿易赤字になるところを助けられているようです。

 私が引きこもり生活があまり苦にならないのは読書という楽しみが
あるからだろうと思います。一番嵌まったのが辻麻里子さんの
22を超えてゆけ』(ナチュラルスピリット)。スピリチュアルに
詳しい友人に教えていただいたのですが、もう面白くて辻さんの電子
書籍で買える本(なんと大半がキンドルのアンリミテッドという読み
放題のサービスに含まれています)は全部読んでしまいました。
プロフィールを見ると私と同じ年ですが3年前にお亡くなりになって
いるようです。生前にぜひお会いしたかったと思うぐらい強烈な影響を
受けています。

 それで、辻さんのどこかの本で紹介されていたゲーテの『ファウスト
(新潮文庫版を読んでいます)を読み始めました。これは、どちらかと
いうと元来好きだった経済や経営の本を読み疲れたときに気分を変える
ためにパラパラと読んでいるのですが、面白いですね。時間に余裕が
ないとまず読まないと思いますので、ありがたいことだと思います。


 いましか読めないと言えば、60万字以上の大著(電子書籍で読んで
いるのでページ数は分かりませんが多分900ページ以上にはなると思い
ます)、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄先生の
世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)に挑戦しています。
私も一応は商学部出身なのですが、自慢じゃありませんが学生時代は
ほとんど勉強しませんでした。要領だけでテストをクリアして卒業した
口ですが、いまになって経営学の最先端の動きをこんなに分かりやすく
教えてもらえるのは本当にすばらしいことだと感じます。

 その前に読んでいたのは市井の物理学者である長沼伸一郎氏
現代経済学の直観的方法』(講談社)。特に最終章の「資本主義の
将来はどこに向かうのか」は読み応えがありました。スピリチュアルや
文学も面白いですが、やはり私は経済や経営が好きなのかもしれません。
入山先生の本に紹介されている本をいっぱい買ってしまって積読に
なっているのですが、それらに少しずつ挑戦していきながら、
この恵まれた時間を有意義に楽しませていただこうと思っています。

新型コロナへの提言


 新型コロナウイルスの感染者数が加速度的に増えています。
志村けんさんをはじめ、芸能人やテレビ局のアナウンサー、はては
警察の署長さんにまで感染がひろがっていて日本もいよいよ爆発的に
感染がひろがるステージに入ってしまったのかもしれません。
幸いなことに私の知り合いで感染し、重症化した人はいないと思って
いたのですが、先ほどとてもお世話になっているある分野の重鎮
(といってもほとんど同世代の方です)が重症になられて、一時は
生死の境をさまよわれるほどだったという話を聞きました。

 私の耳に入ったのは、なんとか持ちこたえて治療に励まれ、
つい先日退院されたという報せをいただいたからだったのですが、
これだけ感染者数が増えているのですから、そういう方が身近に
出てくるのも当然なのかもしれません。いままでは、文章を書くの
にもとても気を付けていましたが、どうも日本は事態を抑え込む
ことに失敗したように感じますので、今日は本音を書いてみようと
思います。

 大前提として、私は政府や各都道府県、それに専門家会議の皆さま、
さらに現場の医療関係者の皆さまなどは本当によくやってくださって
いると思っています。

 日本政府が採った対応は専門家会議の意見に従って感染者の
クラスターを見つけて、そのクラスターの流れから感染者を見つけて
いち早く隔離し、感染爆発を防ぐというものでした。先月の中旬ぐらい
まではこの対策はある程度の成果を収めていて、雪まつりを開催して
しまった北海道で大きなクラスター感染がひろがってしまったのですが、
広大な北海道の大地にも助けられて、道レベルで緊急事態宣言を出す
ことによって一旦は収束に向かわせることに成功しました。

 ただ、ここで安心感がひろがってしまったことと、ちょうどお花見の
シーズンが重なってしまったこと、さらには中国発の第一波の流行では
なく欧米からの帰国者を中心に感染の第二波が広がり始めたことで、
この戦略は上手く行かなくなってしまったと冷静に現状を分析する必要が
あるのではないでしょうか。日本人は、一旦方針を決めてしまうと
なかなか方向転換ができないところがあります。しかし、はっきり言って
第一次の戦略は上手く行かなかったのだから、方向転換をしなければ
いけない時なのだと感じます。

 現に感染経路が分からない陽性者がここまで増えてしまっているの
ですから、クラスターを追う方法だけで対策を進める戦略はすでに
崩壊していると言わざるをえないでしょう。専門家会議が8割の接触を
減らさなければいけないというシミュレーションを示していますが、
それは欧米並みに外出禁止令を出して、厳しい罰則を課してはじめて
実現できるレベルの数字で、要請に留まっている日本のやり方では
半分程度に抑えるのがやっとだと思われます。週末に遊びに出かける
のを控えることや飲みに行かないこと、それに学校に行かないことは
要請で従ってもらえますが、企業活動は止めてしまうと潰れてしまう
ことになるので強制力を持たないかぎり実現しないからです。

 そして、冷静に見てみると外出を禁止している欧米でも実は
抑え込みには失敗しています。これも日本の悪いところですが、
海外の対応が素晴らしく日本はそれに比べて遅れているというふうに
考えてしまいがちです。でも、本当に素晴らしい対応ができている
台湾やヨーロッパの一部の豊かな小国を除けば、日本の状況は世界でも
有数と言っていいくらい上手くコントロールできている方なのです。
そう考えると、失敗している欧米諸国の真似をするというのも
ナンセンスなのだと思います。

 ネット上ではいろいろな人がそれぞれの意見を述べられていますが、
感情的なものが目立ち、正直言うとほとんど参考になりません。
医療の専門家の方のご意見も、読むこちら側も感情に揺さぶられていて
冷静になれないこともありますが、真意を理解できるものがほとんど
ないように思います。

 そんな中で、はじめて心からその通りだなという簡潔なご意見を
見つけました。それは獣医師でありホリスティックな医療全般に
大変造詣が深い森井啓二先生のブログ「ひかたま(光の魂たち)」に
書かれている「新型コロナへの提言」という記事です。

 これを読んで、はじめて本当に採るべき対応策が分かった気が
しています。実は、先日ある高僧からこれと同じ話を聞かせて
もらったことがあります。それを自分の言葉にする自信がなかった
ので、発信を控えていたのですが、森井先生が見事にまとめて
くださっているので紹介させていただきます。

 森井先生の記事を読んだのは、親友であるきれい・ねっとの
山内尚子さんが森井先生とエドガー・ケイシー研究の第一人者である
光田秀先生の共著『神理の扉』を送ってくれて、それを読ませて
いただいたからです。私たちが新しいステージに進化しようと
しているいま、必読の本だと思います。在宅勤務になって時間がある
方もいらっしゃると思いますので、ぜひ手に取っていただければと
思います。

ゼロを意識する


 いま流れているコロナウイルスに関する情報は極端なものも多く、
その中にある真実を捉えるのは非常に難しい状況で、混乱してしまいますね。
格段に感染者数の少なかった日本も大都会を中心に感染者が広がっていて、
専門家会議が提唱していたクラスターを把握するという対策が崩壊して
しまいそうになってきました。おそらく皆様がこれを読んでくださっている
時には、緊急事態宣言が出ているか出るのが確実な情勢になっているだろう
と思います。

 この週末は、近所のスーパーに食料品を買いに行く以外は自宅でのんびり
していたのですが、テレビのニュースを見るのは必要最低限にすることに
気を付けていました。普段は日曜日の朝、家にいるときは比較的テレビを
見るのですが、朝夕7時と正午のニュース以外はあえて見ないようにして
いました。油断して大丈夫だと軽視するのは間違っていますが、必要以上に
怖がっても仕方がありません。

 国民としてやらなければならない義務は確認しなければいけませんが、
一日数度のニュースを見ていれば十分だと思いますし、スマホなどを使い
こなせる人はそれも向こうから自然と入ってくるのではないでしょうか。
情報については、こんな時だからこそ、取り扱いに気をつけなければ
いけないと思っています。

 このレポートのように定期的なものや、しっかりと自分の意見を論理
的に書ける月刊誌などに書かせてもらっているものには、ある程度の
自分の意見は書きますが、責任感をもつことなく誰でも簡単に自分の思いや
他人からの情報を拡散させてしまえるのも問題だと感じます。いまは
誰でもが情報発信者になれる時代です。たとえ善意からであったとしても、
もしかすると社会に迷惑をかけるのかもしれないという気持ちもどこかに
持たれていた方がいいのかもしれません。

 この原稿を書いている4月6日(月)の朝時点で日経平均は上げています。
アメリカで感染者数がピークに達して収束する見込みが出たことで
海外勢からの買いが入っていることが原因のようですが、どこか違和感が
ありますね。金融マーケットの中にいる人とそうでない人、さらに都会に
住んでいる人と地方に住んでいる人の間でも情報に対する空気感がかなり
違うように思います。だからこそ、自分独自の考え方を持つ必要があり
ますが、だからといってそれを他人に押し付けるのは間違っているのでは
ないでしょうか。

 政治家の方や医療関係者、また必要な物流や交通を担ってくださって
いる方、そして私たちに貴重な情報を届けてくださっているマスコミの方
などに、いまは感謝の気持ちを持つことが大切だと思うのです。特に、
医療関係の方などには負担がかかり過ぎていて、彼らの健康が損なわれ
ないかとても心配です。いまは、あえていつもと違うことを言いますが、
社会に余計な負担をかけないようにしていかなければと思っています。

 とは言っても、こんな状態で不安な気持ちを募らせないというのも
難しいことです。一般の方向けには、いまはあえて空気感に従うのが
いいのかなと思います。いろいろな意見はあると思いますが、公的な
機関が発表するものや情報番組ではなくニュースが発信する空気感に
従って行動されることが落ち着ける第一歩です。いまのところ彼らが
言っているのは不要不急の外出はできるだけ控えて、なるべく健康的な
生活をして体力や免疫力を高める工夫をすること。やろうと思えば
それほど難しくなくできることが多いと思います。

 もちろん、仕事で外出しなければいけない人や、仕事ができなくなって
大変な目に遭っていらっしゃる方もたくさんおられると思います。
なるべく周囲に迷惑をかけないように気をつけながら、何が自分にできるか、
何を自分はやらなければいけないかを自問して一人ひとりがしっかりと
いまの生活に向き合っていくことが大切だと思います。

 にんげんクラブのベテランの会員様のような上級者向けには、ゼロになる
ことを意識してみてほしいと思います。自分の感情に振り回されないように、
感情のコントロール、クリーニングに取り組んでいただいて、大自然や
大いなるものに対する敬虔な気持ちを持てる環境を作るように努力してみて
いただければと思います。簡単に言えば、ホ・オポノポノのようなことに
取り組むことになりますが、その意味合いをしっかりと納得してから取り
組まれることが大事だと思います。

 大自然は、例えば今回のコロナウイルスを通じて、私たちにメッセージを
届けてくれているのかもしれません。ゼロになって何でも受け入れられる
状態であれば、そんなメッセージを自然と力強く受け取れる可能性が高いと
思います。ただ、ここで気を付けていただきたいのは、情報を発信することが
役割の人たちは最新の注意を払いながら受け取ったメッセージを発信するのだ
と思うのですが、自分の意見を他人に発信するときはとても大きな責任が
発生していることを知っていただきたいということです。

 ゼロになったと思っても、生きているかぎりはなり切れていないことが
ほとんどです。だから、メッセージを受け取ったなら、まずは自分で受け
止めてしっかり消化することが大事なのだと思います。


健康的な生活


 いよいよコロナウイルスの感染が日本でも本格的に広がってきました。
こうなってくると一番大事なのは「他人さまにご迷惑をかけないこと」。
これができるのは日本人の美徳ですが、一番控えなければならないのは、
自分の恐怖を社会の空気に置き換えて犯人捜しをするような行動だと
思います。

 規則正しい生活をして、しっかりと運動をして(大半の人にとっては
ラジオ体操程度で十分ですし、思い出したのは父が推奨していた両手振り
体操
です)、身体に良いものを食べ、しっかりと睡眠をとって風邪など
ひかずに健康に過ごすことを心がけることが大切ですね。

 そしてもうひとつ、とても大事なのがストレスを溜めないこと。
テレビのニュースを見て怖くなり、インターネットでフィルターバブル
(クリックされやすいように好みの情報ばかりが入ってくること。
油断しているといつの間にかフェイクニュースばかり入ってきてしまう
こともあるようです)がかかった偏った情報を見て怖くなり......、
という状況に陥りがちですが、そんな状態だと自覚したらたまには情報を
遮断してください。そして、気持ちを落ち着かせるために花などを眺めて
みればいかがでしょうか。

 かくいう私もそのような状態に陥っていたからか、あるスピリチュア
リストから花を買ってきて眺めることを勧められました。近所のお花屋
さんに行って久しぶりに花を買ったのですが、スーパーと違ってまったく
混んでいないので安全だと思います。

 本田健さんのYouTubeを見ていると、スーパーに殺到しないようにと
いう注意喚起をされていました。ストレスにもなりますし、何よりも一番
感染が起きやすい状況になっているのは間違いないと思うので、食料品
などは何とかなると考えていまは静観するときかもしれません。自分の
ことばかりを考えるのではなく、よりマクロな善で自分の行動を考える
ことが大事です。

 週末は外出しないように自粛要請が出ていたのですが、土曜日は船井
総研ホールディングスの株主総会が大阪であり、なるべく迷惑をかけない
ように考えながら日帰りで行ってきました。羽田空港までは自家用車で
行き、大阪では空港バスに乗せていただいたのですが、梅田行きのバスは
いつもなら満席になることもあるのに、行きも帰りも数人しか乗って
いませんでした。株主総会も厳戒態勢でマスクをすることが会場に入る
ための条件になっていました。異様な感じもしますが、こういう対応も
いまは必要なのだと思います。

 もちろん、飛行機も空席が目立つと言うよりはガラガラで、混んで
いない方がいいと思って後方の席を取っていたこともあり、ある意味
とても快適な旅を楽しみました。飲み物のサービスはなく機内誌なども
念のために置いてありませんでしたが、こんな状態でもしっかりと
サービスを心がけてくださる客室乗務員の皆さまには感謝の気持ちが
湧いてきます。欠航になっている便も多く、また飛んでも空いていて
搭乗も早く終わるので、飛行機の出発や到着が予定の時間よりも早く
なりました。羽田発着の便でこんなことは珍しいので影響が出ている
ことが実感として感じられています。

 日曜日は、新・舩井メールクラブの原稿を書かなければいけない
こともあり、一日中家に籠もっていました。通常の週末は何らかの予定が
入っていることが多いのですが、自粛のおかげで家にいていつもより
恵まれた環境でじっくり原稿に向き合えたのは有り難いことだと感謝
しています。メールクラブの原稿は分量も多い(大体1万字ぐらい、
原稿用紙で25枚以上の感じです)ので、朝早く起きていろいろ調べ物を
しながら原稿を書いていきました。おかげさまで、20時の大河ドラマが
始まる前には、ラフな原稿は書き終わっていました。

 嬉しかったのは、久しぶりに家で家内の作る料理を3食きちんと
いただけたこと。会食も出張も減って家でご飯を食べる機会が増えた
ので、いつも食べている命仁という生体エネルギー技術を使って栽培
されているお米の追加注文をしました。私にとっては家でこんなに
ご飯を食べるのは珍しいのですが、やはり外食よりも身体に良いものを
いただけるので、有難い機会だなと思います。

 何が起こるか分からない時代です。地方に住んでいる方は自分で
農業をすることも含めて、食に対する意識を上げておかれることが
大切です。東京や大阪などの大都会に住んでいる方は、顔見知りの
農家の人を作っておくことが大切かもしれませんね。皆さまがこれを
読む頃にはもしかしたら緊急事態宣言が出ているかもしれませんが、
とりあえず物流は動くのだと思います。せっかくの機会なので、
安くて便利なものだけではなく、心を込めて作ってくださっている
生産者の方から身体にいいお米やお野菜を直接買う機会を作って
みられたらいいと思います。

 日本は食料自給率が40%以下という状況です。私たちの意識が
変わることが自給率を上げていく一番確かな方法だと思います。
コロナウイルスのおかげで、こんな当たり前のことに気が付かせて
もらえるいい機会をいただいたことに感謝しています。
皆さまも、日本のためにできることをぜひ探してみてください。

恐怖の壁


 仕方がないとは思いますが、世の中コロナウイルスの話題しか目に
つかないようになっています。私も、ほとんどの原稿でコロナのことを
書いています。読まれる方も飽きてきたかもしれませんが、いま他の
ことを書くのも不自然なので我慢して読んでいただければと思います。

 最初に断っておきますが、私に特別な情報があるわけではありません。
2月の中旬ぐらいの時点で、インテリジェンス分野に詳しい知人と会食
した時に、中国の習近平主席の来日と東京オリンピックは延期になると
聞かせてもらっていたので、それは確かにマスコミ情報よりもかなり
早い時期に知らされていたことになります。でも、分析力に優れて
いれば、その時点で得られるマスコミ情報だけでも分かる範囲のこと
だとも言えるでしょう。

 そうは言っても、日本はまだずいぶんのんびりしている方だと思い
ます。週末に夜更かしして(唯一絶対に正しいのは免疫力を高めな
ければいけないということなので、夜更かし、ましてや深酒などは
避けるべきです。この点については個人的には反省しかありません......)
夜中にCNNでトランプ大統領の記者会見を見ていました。この原稿を
書いている時点(3月23日(月)の午後1時)でアメリカの感染者数が
3万人を超えたという発表があったようですが、その時点ではまだ
おそらく1万人程度の感染者数だったものの、完全に非常事態である
ということが伝わってくる記者会見でした。

 アメリカはユニークな国で、普段は何事においても対立をしている
国です。ちょっとしたことでご近所の方を訴えたりするのは日常茶飯事
ですし、ジェンダーの議論があれだけ原理主義のようになるのも、
もともと人種差別や性差別がかなり激しかったからという理由があげ
られると思います。

 極端から極端にぶれる国ですが、大統領の記者会見を見て、2001年の
9・11の同時多発テロの時と同じ雰囲気を感じました。国が危機に陥った
とき(もしくはオリンピックで国の代表として戦っている選手を応援
するとき)は本当にひとつにまとまることができる国なのです。

 トランプ大統領とCNNは天敵のような関係でしたが、トランプ
大統領が指名した最初の質問者はCNNの女性記者で、彼女に対して
トランプ大統領はファーストネームで親しげに呼びかけていました。
また、非常事態宣言を出したニューヨーク州のアンドリュー・クオモ
知事は民主党の知事です。少し前まで、民主党の予備選挙で何があっても
トランプ大統領を再選させてはならないと叫んでいた民主党の知事のこと
を、とてもよくやっていると褒めていました。この団結力がアメリカの
良さだと思います。

 一方で、これは日本の民放のニュースでしたが、ニューヨークの
お金持ちはマンハッタンなどの中心部から別荘に逃げ出しているという
話も耳にします。自我の確立ができていて自己主張が強く、エリートと
庶民の間に明確な分断があるのもアメリカの特徴で、そのエリートたちが
自分たちのことばかり考えていることがアメリカの弱点なのかもしれま
せん。私たち日本人には階級がないので、それを強みにして、みんなが
一緒になってこの危機を乗り切るという気持ちがもっと強くなって
いけばと思います。

 物理学者の周藤丞治さんが著わした『いざ高次元世界へ』(きれい・
ねっと)
を基にして次元論で世の中の進歩というか進化をどのように
進めていけばいいのかという研究を、周藤さんにも入ってもらって
進めています。

 そこで分かってきたのは、昭和の時代は厳しい時代だったのですが、
そこから豊かな時代になるためには自我の確立が大事だったという
ことです。日本人は、助け合いは得意ですが、自我の確立=自己主張が
ちゃんとできるようになることは苦手でした。だから、平成の30年間は
競争に敗れてばかりの辛い時代だったのです。

 自我の確立をするためには、恐怖の壁を乗り越えて行かなければ
なりません。日本も安倍政権ができた頃から、なんとか世界の潮流に
ついて行って自我の確立ができたのですが、今度のコロナウイルスで
新たな恐怖の壁が立ちふさがってきているように感じました。
アメリカは一致団結で乗り越えようとしていますが、日本は助け合いや
絆というキーワードで乗り越えていくのかもしれないと感じています。

そして、大事なのは自我の確立のさらに向こうに、本当は私たちは
人類社会や大自然としてひとつの生命体であり、個々の人間はその
細胞のようなものである。だから、全部で一つであるということを
分かりながら、自分の役割をしっかりと認識して行動することができる
ようになると、今度は日本人の得意な助け合いの世界が広がっていき、
豊かで強い令和の日本ができていくのではないかと感じています。

 その境地にいくために大切なのは偽善の壁を超えることです。
中国の古典では、いいことをやるときは「陰徳を積む」ことが大切だ
とされています。聖書の有名な山上の垂訓には、右手がいいことをする
ときは左手にも知られないようにしなければならないと書かれています。

 今回のコロナ騒ぎに当てはめると、日本人は特別なんだ・優れている
のだという優越意識というか選民意識を持たないことが大切なのでは
ないかと感じています。世界がひとつになってこの危機を乗り越える
ことができればと願っています。

阿鼻叫喚


 コロナウイルスがきっかけとなって、いよいよ金融市場の収縮が
始まってしまったのかもしれません。

実は、通常の株価の急落はそれほど心配する必要がないと言われています。
それは株価が下がっても、金利が下がって(国債価格が上がって)いれば、
株式市場から国債市場にお金が移動しただけですので、金融マーケット
全体で見れば資金が移動しただけということになるからです。
景気が下がりそうだと見れば、リスクの高い株式市場からリスクが低い
国債市場に資金は移動するものなのです。

 しかし、リーマンショックの時は、すべての金融市場から資金が
逃げ出して現金化されました。こうなると金融マーケット自体が収縮
してしまったことになります。原因は、世界の金融市場がほとんど
崩壊する一歩手前まで行ったからだと言われています。いま、この時と
同じように、株価も急落し、長期金利も上がり(久しぶりに10年ものの
国債の値段がプラスになりました)、原油価格も下がり、一時的かも
しれませんが金(ゴールド)の価格まで下がり始めました。これは、
すべてのプレーヤーが最も安全な資産である現金を持とうとしている
からです。

 結局、何かあったときは現金が有効です。ただ、もっと底割れして
しまうとレバノンという国家がこのタイミングでデフォルトしたことが
暗示しているように、現金すら紙くずになるリスクもあります。
そこまで行く前に、何とか手を打ちたいとFRBがゼロ金利政策を採ったり、
日銀がETFの購入金額を倍増するという手を矢継ぎ早に打ち出していますが、
いまのところ市場の反応は懐疑的なものにとどまっています。
残念ながらリーマンショックの時は、まだ打つ手があったFRBですが、
今度はFRBにもECBにも日銀にも有効な打つ手がないのかもしれないと
いうことが懸念されているのです。

 そう言えば、リーマンショックの時は、中国が果敢な金融緩和や
財政政策を発動させて世界で一番早く危機を乗り切ったとも言われて
いますが、今回は明らかに中国がショックの発信源になっています。
それも、リーマンショックの時には民主国家ではなく全体国家だったので
果敢な処置が取れたことが有効だったのですが、今は逆に、民主国家では
なかったために初期対応で情報の隠蔽が図られたことが、ここまで危機を
拡大してしまった主な原因だったということが明らかになってきてしまい
ました。

 今回の事態がどうなるかによっては習近平体制が維持できるかどうかも
危ういのではないかという見方まで出てきており、極端かもしれませんが
共産党王朝が倒れる、いわゆる「終わりの始まり」になるのかもしれない
という見方もされるようになりました。ソ連の崩壊のきっかけは
チェルノブイリの原発事故だったのではないかという説もあり、今回の
コロナショック(本当は武漢ショックというべきかもしれません)が
共産党政権崩壊のきっかけになるという識者もいます。

 長期的に見ると、あれほど大きな全体主義の国が隣にある状態が変化して
民主国家が誕生するのは、日本にとっては喜ばしいことですが、短期的に
恐いのは、壊れる時に阿鼻叫喚の地獄絵のような状態が実現してしまう
可能性がとても高いことです。しかも、日本がそのターゲットにされて
巻き込まれてしまう可能性もかなり高いように思いますので、細心の注意が
必要です。

 この原稿を書き始めてから、なぜか「阿鼻叫喚」というキーワードが
何度も浮かんできます。不思議だなと思って気が付いたのは、先週の
3月10日に岩手県陸前高田市にできた東日本大震災津波伝承館
「いわてTSUNAMIメモリアル」を訪れたことです。

 3月11日の朝のNHKのニュースでもこのメモリアルが取り上げられて
いましたが、その大きな特徴は、津波の映像を見せることに重点を置いて
いること。実際に震災の経験をしていない小学生たちに映像を見せるべきか
どうかで、教育現場では色々な意見があるということが紹介されていましたが、
やっぱり自分の命を守れるのは、結局は自分自身であるという大きな教訓を
伝えていくためには、映像を見てもらうことが有効だということがよく
わかりました。

 もちろん津波の映像には当時の実際の被害状況が映っているわけでは
ありませんが、多くの人々が流されてしまっていることが容易に想像できる
ので、それが阿鼻叫喚というキーワードが浮かんできた原因かもしれないと
感じました。

 大事なことは、東北の人々はあれほどの災害から助け合い、励まし合って
復興を遂げつつあるということです。時間はかかりましたし、まだ心理的にも
物理的にも傷が癒えていない被災者の方が大勢いることも事実です。
ただ、そうは言っても生き残った人間は、毎日を暮らし何とか生き延びて
いかなければいけないのです。

 たとえそれが阿鼻叫喚であっても、震災の被災者の方たちが成し遂げた
ように、私たちはこのコロナショックを乗り越えていかなければなりません。
そして、私たちはバラバラに生きているのではなく、本当はみんなが
つながっていて、困った時ほど助け合い支え合うことが有効だという
東北の皆さまが見せてくださったことを、今度は世界規模で実行していく
いい機会を与えられたのだということに気づかなければならないのだと
思います。

 人間は弱いけれど、みんなが集まれば強くなれるということを再確認する
というとても大切なことを、このタイミングの東北の旅で教えられたことに
感謝したいと思います。

鈍感力


 少し反省から始めたいと思います。
2月下旬に友人から「(故・竹田)和平さんの伝言」を聞かせてもらって
から、ウイルスに関する勉強を始めました。情報というのはおもしろい
性質を持っていて、興味を持って集め始めると、それに関するいろいろな
情報が次々と入ってくるようになります。見識の高い友人知人に恵まれて
いることや、いつも原稿を書いたり講演をさせていただいたりしている
ので、私は情報に対するリテラシー(元々の意味は「読み書きの能力」と
いう意味。感度という意味でここでは使っています)が高い方だとは
思いますが、誰でも興味を向けると面白いように集まってくるので、
ぜひ試してみてください。

 ただ、それはいいのですが、ちょっと新型コロナウイルスに対する
知識過多の状態になってしまいました。特にとても信頼し、尊敬する
友人の何人かがかなりきつめの警告を発しているのを見て、かなり
ネガティブな意見に自分自身も傾いてしまっていることに気がつき
ました。これは、情報を取り扱う専門家としては、あまり褒められた
態度ではないと反省しています。集めた情報に対して冷静に接し、
決して感情的にならないことが大事です。健康面に関しては専門家でも
大きく意見が分かれているようですので、いまはパニックにはならない
ことが何より大事だと思うのです。

 それで思い出したのが「鈍感力」という言葉です。作家の故・渡辺
淳一先生が「日本版プレイボーイ」に2005年から2006年にかけて連載
された記事を書籍化したものですが、ミリオンセラーになっています。
いまの情報過多の時代に一番必要な能力のひとつだと思います。感情に
左右される行動からの卒業がこれからの時代を上手く生き抜くコツに
なるのは間違いないと思いますので、じっくりと『鈍感力
(集英社文庫)を読ませていただいて、この時代に備える能力を磨き
たいと思います。

 感情に左右されないようになってから、事実を直視することに挑戦する
というのが順番ですね。いままでの時代は、感情のおかげで守られていた
面が多分にありました。ただ、これからは感情に左右されるやり方、
あるいは常識や古い固定観念がベースになったステレオタイプなやり方
では危機が乗り越えられなくなります。

 まずは自分の感情のくせに向き合って、できればデトックス(有害な
毒物を排出すること、ここでは感情解放の意味で使っています)をして、
その上で冷静に対処できる能力を磨くことが私自身も含めて非常に重要で
あり、そのことをこれからも伝えていきたいと思います。


 ただ、金融経済が底割れしたことは間違いのない事実だと思います。
特に、アメリカの株式の、意味のよく分からないユーフォリア(多幸感、
熱狂的陶酔感)のような株高のトレンドは完全に終わったと見て間違い
ないと思います。残念ながらいまの金融相場はほとんどが欧米の投機家が
動かしています。彼らの利害に基づいて作られていたユーフォリアが
完全に底抜けしました。新型コロナウイルスと原油安という2羽の
ブラックスワン(めったに起こらないが破滅的被害をもたらす事象)が
降り立ってしまったので、このトレンドを続けることは不可能になり
ました。

 ユーフォリアに基づく好景気に世界中が陶酔させられていたので、
これが覚めてしまった時の虚脱感はとても大きなものがあります。異常な
円高や優良企業の株式も叩き売られるなどの動きはしばらく続く可能性が
あります。相場の格言で「落ちたナイフは掴めない」というものがあります。
いまは、誰もが恐くてナイフを掴みにいけない状態になりました。
しばらくは、静観するしか方法はないと思います。

 中長期的に見ると、日本にとっては好材料もあります。例えば、
エネルギーの供給をほぼ100%輸入に頼っている日本にとっては円高や
原油安はプラスに働きます。本質的に困るのは欧米の投機家なので、
なるべくこれに巻き込まれないようにすることが大事です。大企業は
バランスシートの改善を図っているので、しばらくは手元資金に困る
ことはないだろうと思います。債務超過になってまで自社株買いをして
いるアメリカの優良企業とはわけが違います。

 また、中国に偏在していたサプライチェーンの一部が日本に帰って
くることも予想されます。経済力が大きいアメリカは、もはや製造業を
復活できる能力はないと見てもいいと思うので、中国の役割が東南
アジアや日本などに分散されていく流れになると見込まれます。
他人の不幸を喜んではいけませんが、東アジアよりもヨーロッパで
感染者や死亡者の数が激増していることも、実はアジアの競争力を
ますます高めていく要因になります。そんな中で中国とヨーロッパの
癒着も進んでいたこと等を考えると、日本の製造業にとっては長い目で
見るとプラスの要因も多くあります。

 ただ、もちろんインバウンド需要を見込んでいたビジネスが壊滅的な
打撃を受けるのは避けられません。早いうちに、打開策というか、
ストレートに言うと商売替えを模索された方が賢明かもしれません。
歴史的な大きなトレンドでグローバル化がどんどん進み、人の流れが
国境を越えて活発に流動するという事態に戻ることは、現状考えにくいと
思います。

 繰り返しになりますが、投機的な動きとは距離を置くことがまず
大事です。実は、中国の株式は欧米からの距離を保っているので、実は
それほど急落していません。そして、インバウンドで経済を刺激する
政策は終わったという事実をしっかりと認識して、早めに対処方法を
考えることが大事になるということを押さえて、まずは各々の鈍感力を
磨いていただければと思います。


ウイルスは生きている


月末月初は舩井メールクラブの原稿の執筆でかなり追い込まれます。
年会費10万円もしくは月会費1万円(いずれも税込)で毎週木曜日に配信
するという、多分世界で一番高い有料メルマガです。
私は毎週第一木曜日に発信させていただく分を担当させていただいている
のですが、命がけにならないと書けないぐらいの重圧を感じています。
毎月少なくとも10冊以上の本を読み込み、最新の政治・経済・金融情報を
私なりに分析してお届けしています。

自分で重圧を増やす必要はないのですが、私以外の執筆陣の方も、その
値段に見合うだけの内容になっています。いまの時代は、無料の情報
だけを集めているとフィルターバブルという自分の興味がある情報だけが
集まってきて、極端なケースだとフェイクニュースを掴まされるという
ことも考えられます。こんな時代だからこそ、自分のフィーリングに
合う有料情報をあえて購読されることで、難しい時代を生き残るために
不可欠なご自分の見識を作っていくことができるようになると思って
います。

この月末は、コロナウイルスの影響でイスラエルに行けなくなった
赤塚高仁さんのログハウスに集まって飲み会になりました。最近は少し
インプット量を少なくしていますが、簡単に書ける原稿ではないので
土曜日の早朝(ほとんど夜更かしの人が寝る時間)に起きて、原稿を
書き始めました。新幹線の中(最近はwifiもあり電源も取れるので最高の
執筆空間になっています)でも原稿を書き続けラフ原稿が仕上がりました。
また、帰りの新幹線でしっかりと校正をして今月もいい原稿が書けたと
ホッとしています。

それでホッとしているのですが、今月は休む間もなく新しいインプットを
はじめました。きっかけはコロナウイルスに関して勉強をしなければと
感じたからです。日曜日は朔日参りに伊勢神宮に向かった私以外の
メンバーと別れて、東京で開催された前田知則先生のリメンバランス
ワークに出席しました。ぜひ出席しなければいけないという直感に
従ったのですが、そこで前田先生が話されたコロナに対する私見が、
しっかりとした知識に裏打ちされていたものだったのです。

前田先生は富士通でエンジニアをやっていらっしゃったこともあり、
しっかりとした科学思考ができる強みをお持ちです。当然ながら最近は
コロナに関しても話したり書いたりする機会がどうしても多くなっており、
私はつい概念で理解して終わらせてしまうのですが、概念でもいいので、
せめてしっかりと本を読み込んだうえで論評しなければといまさらながら
思い至りました。そこで、まず読んだのが、前田先生も参考にされたという
中屋敷 均著『ウイルスは生きている』(講談社現代新書)でした。

とても参考になる箇所がありましたので引用させていただきます。

 
(引用開始)

そして、人類を恐怖のどん底に突き落としたあの「スペイン風邪」の
毒性も、実はパンデミックの発生から数年で大きく低下したことが
報告されている。
現在ヒトに感染するH 1N1型のインフルエンザは、前述したように
当時の子孫ウイルスであるが、今はその型 のインフルエンザが流行する
ことがあっても、スペイン風邪のような惨劇は起こらない。
もちろん免疫によるヒトの耐性が増加したという側面があることは
否定できないが、ウイルスそれ自体の致死性も大幅に低下している。

(中略)

その謎の答えは、ウイルスという病原体の性質にあると考えられている。
ウイルスは生きた宿主の細胞の中でしか増殖できないため、宿主が
いなくなれば、自分も存在できなく なる。理屈の上ではウイルスにとって
宿主を殺してしまうメリットは極めて乏しく、積極的に宿主を殺すような
「モンスター」 は、いずれ自分の首を絞めることになるのだ。

(引用終了)

 
 スペイン風邪は第一次世界大戦が終わった年である1918年に大流行
しました。後からの研究で人類が経験した最初の鳥インフルザであることが
分かったそうですが、当時の世界人口18億人の内少なくとも6億人が感染し、
2~5千万人の人が亡くなったのではないかと言われています。
当時は中国やアフリカ諸国での統計が取れていないので、もしかすると
1億人近い死亡者が出たかもしれないと言われるほどの猛威をふるいました。

今回の新型コロナウイルスによるインフルエンザを含めて、この
鳥インフルエンザと同様の動物由来のウイルスが原因ですが、ウイルスの
学習能力によってその殺傷力は格段に落ちているようです。また、武漢や
クルーズ船のような状態になってしまうと感染力は強くなりますが、
そこから2次感染、3次感染と経るにつれて毒性は弱まっていくことが
期待できるので、いまの内に抑え込むことが大事だという専門家の意見や
政府の施策は納得できるものだと感じています。

本書を読んでいると、人間を頂点とする生物はウイルスとの戦いを通じて
進化してきたという風にも考えられるようです。すべての生命は生成発展
するように設計されているというのが父の意見でしたが、生成発展する
ためのツールとして神さまはウイルスを利用しているように感じられました。

しっかりと対処することは大事ですが、パニックにならずにこの騒ぎから
何を学ぶべきなのか考えていきたいと思っています。


天長節


 日曜日は令和最初の天皇誕生日、正式に言うと天長節でした。
偶然とは思えないような必然で、今年の赤塚高仁さんの聖書塾
始まりの日です。神さまからのwifiがつながると別人のようになる
赤塚高仁さんのルーターになると決意(2月5日発信のウィークリー・
レポートをお読みください)
したこともあり、始まる前に二人で
靖国神社の正式参拝に出かけました。

 
 まずは、赤塚さんの直感に従った行動に寄り添うことがルーターの
第一歩だと考え、聖書塾の前はおそらくこれまでのほとんどがそうで
あったように、靖国に行かれて、八千代食堂の玉子丼を食べられる
はずだと思ったので、「私も同行させていただけませんか?」と
メールを入れました。赤塚さんからは「是非一緒に行きましょう。
正式参拝もしましょう」とお返事をいただき、朝ごはんを食べずに
靖国神社で待ち合わせました。 

 二人で正式参拝の申し込みに行くと、「天長節の式典がありますので、
それにご参加いただきます」とおっしゃってくださって、図らずも
天皇誕生日を祝って神さま(靖国の場合は246万6千柱の英霊です)に
召し上がっていただくお祝いの品々を奉る儀式に参加させていただく
ことになりました。本格的なお神楽もあり、神さまたちが天長節を
祝って大宴会をなされている場に立ち会わせていただけたのかなと
ちょっと感動しました。

 その後、予定通り八千代食堂に立ち寄って玉子丼を赤塚さんに
ごちそうになりました。天長節のお祀りに参加させていただいたので、
いつもの正式参拝よりも時間がかかり、開店のタイミングで入れた
わけではないのですが、不思議なことに多分私たちが最初の客でした。
まだ誰もいない静かな店内に入ることができて、知覧から出撃して
いった英霊たちが最期に食べた思いに共感して泣いてしまう赤塚さんが
いつも座る、目立たない奥まった壁際の席に座ることができたのです。
 
 聖書塾の前ですが、直会ですので1杯だけビールをいただいて静かな
時を過ごしていると、見る見るお客様が入ってこられて、店内は満員に
なりました。そう言えば、正式参拝もあまり大勢の人がいませんでした。
もし正式参拝の方が多く待っておられたら、お祀りには参加させて
いただけなかったのかもしれません。ひょっとすると、神さまが大切な
聖書塾を開催する私たちの心構えができるようにお人払いをして
くださったのかなと勝手なことを考えていました。
 
 そろそろ玉子丼も食べ終わったので、聖書塾の会場に行こうかと思って
いると、北海道聖書塾で見事にルーターの役割をやっていらっしゃる
工藤孝史さんが店内に入ってこられました。私のルーター宣言を見られた
工藤さんが、聖書塾に参加するためにわざわざ日帰りで来られたそうで、
思いは同じくして聖書塾の前に靖国神社参拝に来られたのです。
工藤さんが玉子丼を食べている間、コーヒーをいただきながらいろいろ
話が弾んで、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

 私がルーターになるのであれば、少し時間をいただいてお話しさせて
いただくことが一番いいのではないかと八千代食堂で話しがまとまり、
講義の最初の赤塚さんのショートスピーチの後、カバラの生命の樹や
それと日本の天皇家に伝わっているという十種の神宝(とくさの
かんだから)が実はリンクしているという話をさせていただきました。
物理の超弦理論に基づく次元論の研究を突き詰めていくと見えてきた
世界なのですが、生命の樹は聖書の最初に出てくる創世記に出てくる
話で、結果的にちゃんと聖書につながりました。

 赤塚聖書塾の真骨頂は旧約聖書と新約聖書がしっかりつながっている
ということを、まるで精霊が降りてきたようにあっさりと解説して
くれることです。

今回は聖書が血肉のようになっている赤塚さんが、ヨハネの黙示録の話を
してくれました。黙示録は新約聖書の最後の部分なのですが、通常は
終末論の話をしていると捉えられています。聖書は始まりのことを
語っている創世記があって、終末論である黙示録があるので、私たちは
時間が一直線に流れるという世界観を作ってきました。

 でも私は、本当は黙示録を乗り越えた先に、もう一度私たちは
エデンの園に戻れるのだということを赤塚さんとの共著
『黙示を観る旅』(きれい・ねっと)を書いた時に気がついたのです。
私は気がついただけですが、赤塚さんはそれがちゃんと聖書に示されて
いることを教えてくれました。ヨハネの黙示録第2章7節に以下のような
記述があります。

 
(引用開始)

耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。
勝利を得る者には、神のパラダイスにあるいのちの木の実を
食べることをゆるそう。(口語訳新約聖書)

(引用終了)

 生命の樹(いのちのき)の話は創世記の後は、これ以外にはまったく
聖書には出てこないそうで、だから聖書の世界も本当は回っていて
ずっと続いて行くことが分かるのだという感動の秘話を教えてくれました。
二人のコラボは、このような形で進んでいきますので、
ぜひ東京の聖書塾にもご参加いただければと思います。
次回からもしっかりとルーターになって、赤塚さんにwifiをつなげたいと
思っています。

恐怖の壁


 新型肺炎の流行がパニックの様相を呈してきました。天皇誕生日の
一般参賀が中止になり、東京マラソンの一般ランナーの参加が取り
やめられることになりました。日本は国内発生初期にあるということ
で、ここでの対応が感染の拡大をストップするための大事な状態に
あるということは理解できますが、ここまでに至ってくると様々な
影響が市民生活にも出てくることは確実です。

 昨年の10~12月期のGDPの速報値が発表になり、年率換算で
マイナス6.3%の大幅減となりました。新型肺炎の影響がまだ出て
いない段階でこの数字なので、消費税の増税の影響がかなり深刻に
出たということになるのだと思います。

 日本の高齢者には、多額の金融資産を保有している資産家が多く
います。その方たちにお金を消費してもらうことが経済にとって
とても望ましいことなのですが、消費税を上げるということは消費に
ペナルティをかけることになってしまい、それではやるべき方向と
逆行していると言わざるをえません。

 そのうえ、このタイミングで新型肺炎のパニックがやってきたわけ
ですから、少なくともこの騒ぎが収まるまでは、景気は低迷すると
見ていいのではないかと思います。最近の日本の景気を支えていたのは
明らかに中国人等のインバウンド消費だったので、それが落ち込むのが
確実であることもやはり大きなインパクトを持つと考えた方がいいと
思います。さらに、人が多く集まる場に出て消費をするよりは、家で
過ごす時間が確実に増えますので、そういう意味でもやはり景気は
かなり悪くなると思った方がいいのかもしれません。


 どうも、私たちはいま、この恐怖の壁を上手く超えていくという
試練を与えられているようです。新型肺炎は原因が特定できず、
ワクチンなどの対処法も明確になっていないのでパニックになって
いますが、通常のインフルエンザに比べれば、中国はともかく日本を
含む他国ではそれほど恐れなければならない状況にはなっていない
のだと思います。医療技術の発達や、テレビ等の情報伝達手段が
整備されていることなどから適切な対処ができる環境が整っており、
多くの死者を出した過去のパンデミックのようなことにはならない
可能性が高いと思います。

 ただ、警戒情報が迅速に伝わることで、恐怖の感覚が広がっていく
スピードは大変速く、逆にこの感情のコントロールをどうするかが
問題になってきていると思います。しっかりとした自我の確立をする
ためには恐怖の壁を越えていくことが大切です。日本人の多くが
自我を確立しつつあるいまのタイミングで、まるでお試しのような
パニックが起こっていることから、これに上手く対処することが
本当に大事になると感じています。

 恐怖の壁を超えるには、自分に起こる出来事を他人の責任にしない
ことが大切になります。心配になってくると何をしても感染する
ような気分になりますが、しっかりと免疫力をつけて手洗いうがいを
すれば、通常の体力がある人なら肺炎になる可能性は低いといいます。
他人に迷惑をかけないようにすることはとても大事なことですが、
必要以上に他人を非難することにならないようにすることも大事な
ことだと感じます。

 テレビのニュースを見ているだけで暗い気分になってしまいますが、
こんなときこそ一人ひとりの行動が大事なのだと思います。この原稿も
ここまでネガティブに書くつもりはまったくなかったのですが、私も
かなり世論に影響を受けているようです。明るい気持ちを持ちながら
クレバーに恐怖の壁を乗り越えていきたいものですね。

 恐怖の壁を乗り越えて自我の確立ができれば、お金に困らなくなる
のではないかと私は考えています。いまのこのパニックを乗り越える
ことで、日本はまた豊かになれる一歩を踏み出せるとも感じています。

 近代人は自己主張ができるという特徴を持っています。他人と比べ
ずに自分の意見を堂々と述べられるということで、日本人は相対的に
言うとこれが苦手です。一神教の西洋人は神との契約をベースに自我を
確立していくので、他人と比べずに自分が確立できるので、得意なの
だと思います。特に平成の時代は世界的に自我の確立が求められる
時代で、これが苦手な日本人は苦戦を強いられてきました。

 個人的な感想ですが、安倍政権になってからは曲がりなりにも自己
主張をするようになって、日本もようやく上昇基調に乗ったかなと
思っていたタイミングでの今回の試練ですが、上手く乗り切ることで
一皮むけるいい機会に昇華できるのかもしれません。冷静に対処して、
この危機をどう乗り切るかを集合意識の叡智で考えてみるようにしたい
ですね。そうすると、日本人が得意な「全体感を大事にしながら
それぞれの役割を果たす」というステージに入れるかもしれないと
思っています。

移動距離


 便利な世の中になりました。スマホやPCを使うと世界中の情報が
簡単に取得できます。現地の状況もグーグルアース等を使えば
ネット上でかなりの精度で取得できます。また、会議もテレビ会議で
できるようになり、私も地方在住の友人とのミーティングをズームと
いうソフトを使ってさせてもらっています。このように、一昔前なら
考えられないようなペースで情報交換ができるような時代になりました。

 船井総研では会議のための出張は基本的になくなったそうです。
若い人が多い船井総研のコンサルタントは、ご支援先の了解が取れた
場合には、月次支援も実際にお伺いせずにズームで済ませることが
増えているようです。

 また、たとえ出張することになっても、いまは帰ってこられるのなら
基本は日帰り出張しか認めない会社が増えているようです。北海道や
沖縄、さらにはシャトル便が飛ぶようになった上海、北京、台北、
ソウルなどへの出張も、外資系や金融系の会社は日帰り出張が
当たり前になってきていると聞いて、大変な時代になったものだなと
感じています。


 私が20歳代の頃だと思いますが、当時のベテランの先輩コンサル
タントから、「情報量は移動距離に比例する」ということを教えて
もらったことがありました。船井総研は今も昔も業種に特化して
ご支援させていただくことが多いのですが、その業界のご出身の
個人ベテランコンサルタントに比べると、経験という面では
どうしても見劣りしてしまいます。ただ、多くのコンサルタントが
日本全国に多くのご支援先を持たせていただいているので、
集まってくる情報量が桁違いになります。これが最大の強みだと
いうのです。

 いまのようにテレビ会議でご支援をすることなど考えられない時代
でしたから、現場のコンサルタントが足で日本中を飛び回って集めて
きた生の情報ほど貴重なものはありませんでした。いまでいうと
そのデータベースの蓄積が他社にない最大の強みだったのです。

 そしておそらく、それはいまでも変わらないのだと思います。
業界紙などで専門の情報を取ってもやはり生の情報にはかないません。
特に最近はチームワークでご支援をさせていただくことに力を入れて
いるようですので、それが独特の強みになっているようです。


 私もおかげさまで、各地を旅させていただいていろいろな生の
情報をいただいています。コンサルタントのようにお金になる情報
ではありませんが、その蓄積がブログ等の原稿を書くときの源泉に
なります。本で読んだり、誰かの話を受け売りでお伝えしてもいいの
ですが、旅の実感と共にお伝えすると何か熱を持って伝えることが
できるようで、自分の体験に基づく情報を入れることを心がけて
いるのです。

 また、不思議なのですが、本を読むときも地方に旅行に行っている
時の方が頭に入ってきます。飛行機や新幹線の中、あるいは移動の
待ち時間などに喫茶店に入って読んだものは、その時の情景と共に
よく覚えています。はっきり言って、自宅や会社の部屋で本を読む
よりもはるかに早く読めますし、それに頭にも入ってきます。先日、
赤塚高仁さんが、それは風景と共に記憶されるからだと教えてくれた
のですが、とても納得できました。

 生の情報を得るには、旅先につながるご縁が必要になってきます。
普通に観光地に行っても得られない、現地ならではの情報に触れる
機会をいただけるのは本当に有難いことだと思います。ただの観光客
では教えてもらえないことも、現地で信頼されている人を通じて
いただけると、まったくレベルの異なる情報を収集できるのです。

 また、たとえ観光で行っても、普通ではない情報を得られると
とてもうれしい気分になります。2016年に小川雅弘さんとインドに
行ったことがありました。金融閉鎖が起こるかもしれないという予感を
持っている小川さんと、その前触れになるかもしれない高額紙幣の
使用が禁止された現地の様子を見に行ったのです。インドに特別な
伝手はなく、旅行会社を通じて頼んだ日本語のガイドさんが便りでした。

 悪い癖で、現地に行くまでは詳細な目的や訪問先を決めていなかった
のですが、いいガイドさんで、それならと言ってご親戚の自宅に連れて
行ってくださり、現地の庶民の生活レベルや、何を欲しているのかを
見せてもらうことができました。それによってインドが、例えば中国と
比較すると、何年前の発展段階だろうという想像がついて、とても
貴重な情報になりました。人脈というご縁も大事ですが、このような
運も大切なのだと思います。

 ご縁も、それを作る偶然の重なりという運も、どちらもシンプルに
言えば移動距離に比例するようです。ITを使いこなせないことの
言い訳ですが、これからもたくさん移動していい情報をお伝えしたいと
思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


ルーターになる決意


 週末は広島に行ってきました。メインの目的は、呉市で開催された
広島聖書塾での講演でした。また、いつもお世話になっているサクラ
F奉仕団での講演会が広島市であり、赤塚高仁さんと交代で1日に
2講演をさせていただきました。

 スケジュールが重なって起こった奇跡ですが、ちょうど話してみたい
次元論の新ネタがあり、それを何度か続けて話せてお客様の反応を
確かめられたのは、とてもラッキーだったと感謝しています。

 広島聖書塾を主催しているのは、とても親しくしていただいている
久村寿美さん。自衛隊出身で「呉市市民公益活動団体 樹の音会」の
会長であり、3年連続赤塚さんのイスラエルツアーに参加している
強者です。

 イスラエルツアーの現地の受け入れをしてくださっている旅行社
「アミエル社」のオニ・アミエル社長のお母様イリアット・アミエル
さんはアウシュビッツの経験者です。ご出身のポーランドやイスラエル
ではベストセラーとなった『SCORCHED 焦がされた世代 ホロコースト
生存者短編集』(きれい・ねっと)
というエッセイ本を出版されています。

 赤塚さんや小川雅弘さんと個人的にイスラエルに行って、オニ社長に
ランチをご馳走になったことがあります。その時にこの本の存在を知って、
赤塚さんと二人で日本語の翻訳本を出版することを決意しました。
きれい・ねっとの山内尚子さんも絶対に黒字になるまでは売れることが
ないということを理解してくれた上で出版してくれました。

 翻訳書ができた時のイスラエルツアーの懇親会に、アミエル親子を
ご招待させていただきました。日本語の本を手渡すためだったのですが、
普段はご高齢のためパーティには出席されないイリットさんが予定を
変更して最後まで参加してくれました。

 最後のスピーチで、「私の人生は楽しいことなど一度もなかった。
早く死にたいといつも思っているけど、私には書いて伝えるという
役割があるので、その役割を淡々と果たしているだけ。でも今日、
日本の友人たちと話しているととても楽しかった。ありがとう」と
おっしゃってくださいました。

 時間を戻して、そんな出版をするにあたり、本質的にどんな行動を
すべきかを理解している赤塚さんから、「勝っちゃん、この本出すなら
アウシュビッツに行かないかん。一緒に行こう」と言われました。
そこで、イスラエル旅行の手配をしてくれている旅行社「ホーリーランド・
ツーリスト」の石田社長やそのお孫さんの平和さんも参加してくれる
ことになって、急遽3泊5日の弾丸ツアーに出かけることになりました。

 その時、久村さんが「赤塚ティーチャーと勝仁兄さん二人では危ない
ので、私がボディガードでついて行く」と言って、この旅行に参加して
くれて、当たり前ですがそれ以来とても親しく(頼みごとを断われなく)
なったのです。

 久村さんから呉に来るように誘われると「はい」か「イエス」の
返事をして、広島よりも呉に行く機会の方が多くなりました。今年から
広島聖書塾をはじめられることになり、上記のような奇跡で、私も最近
はまっている次元論(これも損益度外視できれい・ねっとが出版して
くれている友人の物理学者、周藤丞治著『いざ高次元世界へ 
精神文明の夜明けに』
の内容に基づいて話しています)のお話を
ちょっとだけ聖書にからめながらお話させていただきました。

 すごいのは、その記念すべき最初の聖書塾に、北海道聖書塾を主催
されている工藤孝史さんがわざわざ呉に来て参加していることでした。
にんげんクラブでも東京聖書塾を主催させていただいているのですが、
正直言って、どうも北海道や広島の方が盛り上がっている。今回、
赤塚さんと話して気がついたのは、工藤さんや久村さんは赤塚さんが
イエス・キリストに繋がるためのwifiのルーターになっているという
ことです。

 赤塚さんはイスラエルに行くとwifiが繋がって別人になります。
絶えず、イエスなどの聖人に繋がり、それをツアーに参加している
私たちにも惜しみなく分け与えてくれるのです。それが楽しくて私も
8回も行ってしまったのですが、ヨルダンにも行ったツアーの時に、
イスラエルを出るとwifiが切れることを発見してしまいました。

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 でも、北海道や広島の聖書塾では、それが繋がっているように
感じるのです。普段の赤塚さんは、日本ではwifiに繋がらないのですが、
お二人が聖書塾限定のルーターになっていて、だから異様に盛り上がる
のだということに気がつきました。

 赤塚さんの許可が出たので、東京聖書塾でも私がルーターになれる
ように一緒にコラボしたいと思います。ただ単に聖書を勉強するのでは
なく、聖書の世界を再現して聖書を足の裏で読めるような場づくりに
挑戦していくことを決めました。

 赤塚さんほどではありませんが、私もイスラエルに行くと日本では
降りてこないようなメッセージを感じることがあります。もちろん、
赤塚さんがメインの聖書塾ですが、私とアドリブでコラボすることで、
私自身がルーターになってwifiをつなげる努力をしてみたいと思います。

 私は、誰かのティーアップ(ゴルフでボールを打ちやすいようにする
道具)するのは得意ですが、wifiの役割をするのは初めてです。
でも、工藤さんや久村さんがやっているのを真似て、私なりの方法で
挑戦してみようと思います。

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新型肺炎


 沖縄のリゾートホテルで海を眺めながら原稿を書き始めました。
週末は大阪にいて、思いがけず赤塚高仁さんときれい・ねっとの山内尚子さんと
新年会を楽しめました。昼間から楽しいお酒を飲んで、早い時間に解散したので
ホテルに戻ってすぐに寝たのですが、おじさんというのは困ったもので、夜中の
12時前に目が覚めて今度は眠れなくなってしまいました。早朝の飛行機で沖縄に
移動しなければいけなかったので、少し大変だったのですが、まあ、トータルの
睡眠時間を考えれば十分寝ているので大丈夫でしょう。

 大阪からの飛行機はほぼ満席で、キャンプに向かうのであろうプロサッカー
チームのメンバーと一緒になりました。身体の大きな彼らが私たちと同じ大きさの
席に座っているのはかわいそうな気もしますが、私でも名前を知っている世界的な
プレーヤーも他の選手と一緒に普通席に座って、まったく不満気な表情をして
いないのには感心してしまいした。以前に沖縄から帰るときに、プロ野球選手の
一団とも乗り合わせたことがあって同じように感じたのを思い出しました。
アメリカのメジャーリーグなら専用機で移動するらしいのですが、そういう面では
日本のプロスポーツは質素なものなのだと思います。

 さて、先週の土曜日が新月で旧暦のお正月ということで、いよいよ2020年、
令和2年が本格的に始まりました。2というのは女性性の象徴で、それに対して
1は男性性の象徴だという話を大阪で聞きました。そう考えるとこれから千年続く
女性性の時代が本格的に始まったということかもしれません。ただ、変化の時は
大混乱もつきもので、舩井幸雄がいつも心配していた「大難の時代」がいよいよ
本格的に始まるのかもしれません。

 経済的には、今年は何とか乗り切れるのかなと思っていたのですが、ここに来て
中国で発生した新型コロナウィルスによる新型肺炎がいよいよ大変なことになって
いるという実態が明らかになってきました。中国政府は実質的に武漢市を閉鎖して、
それに対して日米両政府は自国民を救出するための専用機を用意して救出に向かう
というニュースが出ています。早速、週明けの為替相場は世界経済の先行き不安を
受けて円高で推移しており、やはりこのままでは済まないことを感じさせる動きを
見せています。

 リーマンショックのような世界的な大事件の時は、ブラックスワンが現れると
言われています。誰も予想できないようなあり得ない現象が大混乱の原因になると
いう意味で、11年前はサブプライムショックは予想されていましたが、それで
リーマン・ブラザーズという世界的な大投資銀行が潰れることは誰も予想できません
でした。あの時は、もう少しで世界の金融システムが破たんするというところまで
追い込まれてしまったのですが、今年は中国の新型肺炎がブラックスワンになるの
かもしれません。

 沖縄に来ると、最近は巨大なクルーズ船が停泊しています。中国政府は団体旅行を
禁止するという措置を打ち出すということなので、沖縄の観光業も大打撃を受けるの
かもしれません。日曜日に出席させていただいた沖縄のレセプションで、高級
リゾートホテルを展開しているホテルチェーンの社長さんとお話しさせていただいた
のですが、いまはまだそれほどの心配はされていないようです。ただ、沖縄では
高級リゾートと言っても1泊で5万円をとれる施設は2、3軒に限られていて、
ここが沖縄のリゾートが成功するかどうかの鍵だという話をしてくれました。

 そういう意味で考えると、日本の観光業もマスを相手にするビジネスから
富裕層を相手にするビジネスに転換しなければならないし、逆に言うと日本に
本格的な高級リゾートを楽しめる新たな中流層をどうやって作っていくかを考えて
いかなければいけないのかもしれません。

 幸いにプロスポーツを見ても分かるように、日本ではまだアメリカや中国ほど
二極化は進んでいないように感じます。ごく一部の金持ちを作るのではなく、
日本全体が豊かになっていくような方策を考えて、長年がんばって働いて日本の
発展に尽くされた老年のご夫婦が1年に一度ぐらいは沖縄で1泊5万円のホテルに
泊まれるような社会を作っていけば、日本も豊かになるような気がしてきました。

 中国人観光客に頼るのではなく、日本人が楽しめるリゾートを作り、それを
外国の人たちにも楽しんでいただけるようにするのが基本のような気がします。
今回の沖縄のリゾートブームはバブルの時のようなひどいことにはならないと
思いますが、まず自国民に楽しんでもらえることを大切にするという基本は
忘れないようにしたいものですね。

沖縄.JPG

国民的英雄  


 フィリピンのマニラに仕事で行ってきました。
時間に余裕があったので、少しだけ観光も楽しませていただきました。
最初に訪れたのは、サンチャゴ要塞。 1571年から150年かけて築かれた
要塞ですが、明治時代に独立運動を起こし、そのためにこの地で幽閉
されて銃殺された国民的英雄ホセ・リサールの博物館があり、そこを
見学させていただきました。

 リサールは語学の天才だったらしく、日本に来たこともあり日本語を
少し話し日本人の恋人もいたらしいということが分かっています。
呂宋(ルソン)助左衛門という戦国時代の商人を主人公にした
大河ドラマが昔ありましたが、その頃から日本はフィリピンと縁が
深かったようです。彼は35歳で処刑されてしまいますので、独立に直接
かかわったわけではないのですが、フィリピンの人々にとってはインドの
ガンジーのような存在だったように感じられました。

 そのサンチャゴ要塞のすぐ近くにマニラ大聖堂という立派なカトリックの
教会がありました。そこで、少しだけお祈りさせていただきました。
フィリピンはアジアで唯一、キリスト教を信じる人の割合が90%を超えて
いるキリスト教国です。スペインの統治が300年続いていたことが大きな
理由なので、南米の国々の宗教がキリスト教だということと似ているの
かもしれません。ただ、南米と違うのは多くの人が英語を話している点で、
最近では日本から最も身近な英語留学ができる国として人気を集めている
ようです。

 現地で会社を経営されている日本人にお話を聞くと、フィリピンは
アセアン諸国の中でもかなり親日的で、最近はドゥテルテ大統領が
積極的にインフラの整備などの経済の刺激策を採用していることなどから
景気もよく、それに伴って治安も大分よくなってきているそうです。
農業と出稼ぎが2大産業で、香港に行くと休日には公園でたむろしている
フィリピン人メイドの多さに驚くことがありますが、香港をはじめ
日本や韓国、中国、それに最近では中東諸国にも多くの出稼ぎ労働者が
いるようです。

 それに加えて、英語が話せることを活かした、コールセンター業なども
発展してきているようで、政治の力で国のあり方が大きく変わること。
さらに、日本の報道を見ているとトランプ大統領のように非常識な
トンデモない大統領というイメージのドゥテルテ大統領ですが、
現地の方のお話を聞いていると大変人気があり、実績も作っている
ことが感じられました。

 ところで、話はすっかり変わりますが、いまは国民的な英雄に国の
行く末を委ねる時代ではないように感じます。ガンジーやリサールの
ような傑出した人物ではなく、トランプ大統領やドゥテルテ大統領の
ように一癖ある人物が大衆の本音を上手くつかまえて、彼らの豊かに
なりたいという願望に忠実な政治をすることで国が発展していきます。
そして、その次の段階は英雄や救世主を外に求めるのではなく、
一人ひとりの意識レベルを上げて、その集合意識の力で国の方向を
導いていく時代だと感じます。

 救世主が現れることに期待を持って待っていても、いまはそのような
人物が外から現れることはないのだと思います。ではどうすればいいのか
というと、多くの集合意識を作っている叡智を自ら学んで、自分の意識を
広げていきながら、共鳴する部分を増やしていくようなアプローチが
有効になってくると感じています。

 身近なところでは、赤塚高仁さんが提供してくれる「やまとこころの
キャンドルサービス」や「聖書塾」があります。にんげんクラブで聖書塾
開催させていただくのは今年で3クール目になります。赤塚さんは
無教会派のキリスト教の団体で聖書を深く読み込み、糸川英夫先生の
教えに基づく30回近くのイスラエル訪問で足の裏で聖書を読む体験を
積み重ねたことで、他の人にはない自分の中にイエス・キリストを発見
するメソッドを確立されています。

 赤塚さんは決して英雄でも、救世主でもありませんが、赤塚さんの
聖書塾でひとたびインスパイアされると、自分の中の小さな救世主の
存在を感じられるようになります。私は、そんな赤塚さんにイスラエルで
出会ったことで大親友になり、それから毎年のようにイスラエルを
訪問するようになりました。

 今回のマニラ大聖堂でもイエスの魂を感じることができましたが、
世界の大半の人が魂の拠り所としている聖書の知識を、日本人向けに
独自の視点で教えてくれる貴重な機会を逃す手はないと思います。

 3年連続で受けてくださる皆さまにも、はじめて聖書に触れられる皆さまにも、
大事なメッセージが伝わることを確信しています。私も毎回出席しようと
思っていますので、ぜひご参加を検討していただければと思います。

 日本からの視点だけでものごとを見ていては分からないことが多くあることが、
海外に行くと感じられます。そのときに、なにか物差しをもっていると、
海外の事情がぐんと分かりやすくなります。
赤塚聖書塾では、そんな物差しも身につけていただければと思います。

にんげんクラブ2.0


 にんげんクラブの新しい動きを考える上で、先週書いたとおり
9次元社会がどうなるかということがキーワードになってくると
感じています。

 父の代表作でもある『エゴからエヴァへ』(PHP)で唱えていた、
エヴァ社会のあり方が9次元社会だと思うからですが、具体的にマネー、
情報、エネルギーという分野で考えればイメージ化できるというのが、
周藤丞治さんが『いざ高次元世界へ 精神文明の夜明けに』
(きれい・ねっと)
で提案されていることです。

 先週の続きで、その中でエネルギーがどうなっていくかを考えた時に、
やはり原子力技術をどう使いこなせるようになるかがポイントになると
思います。

2005年の本ですが、中島彰著『全核兵器消滅計画』(講談社)という
衝撃的な本があります。アメリカがマンハッタン計画で原爆を開発した
時に一番難しかったのは、原爆が兵器としての巨大な殺傷力を持つ前に
不完全爆発(未熟爆発)してしまうことをどう防ぐかという点だった
そうです。逆に言うと、人為的に不完全爆発をさせることができれば、
核兵器を無力化できるという考えが浮かびますが、これが少なくとも
理論物理学的には可能だということは、科学者の中でコンセンサスを
得られているのだそうです。

 いまの原子力発電所は、核分裂でできるエネルギーでタービンを
回して起こる力で磁石を回して発電するのですが、9次元的な発想に
なれば、3次元のエネルギーである電磁気力をわざわざ使うことは
ナンセンスだとも考えられるので、原子力そのものをどう電気に
変換するかという発想になってくるのだと思います。

 服部 禎男著『遺言~私が見た原子力と放射能の真実』(かざひの文庫)
という2017年に出版された本があります。服部先生にお会いしたことは
ありませんが、2011年の福島の原発事故の時に原子力についていろいろ
調べている過程で超小型原子炉という安全な原子力発電の方法を提案
している先生のご存在を知りました。本書から引用させていただきます。

 
(引用開始)

炉心が直径1メートル以下の超小型原子炉であれば、仮に事故が起こり
炉心の温度が上がっても、その分密度が下がるために、中性子が原子核に
ぶつからずに、炉心の外へ飛び出していくため、核分裂の連鎖反応は
自然と止まるということです。これは本質的に安全 な原子力発電の
仕組みです。

(引用終了)

 この技術が5次元や9次元の発想に基づいたものかどうかは分かりま
せんが、服部先生が上記の仕組みに気がついたのは1958年のこと、
つまり50年以上も前のことなのです。原子力を全面的に否定するよりも、
いまの原発とはまったく発想の違う叡智を追求するのは悪い事ではない
のではないでしょうか。

 そして、最後に取り上げた情報というものもAI(人工知能)や
ビッグデータ等の言葉が現代社会を象徴する言葉になっているように、
とても大事なものであることに否を唱える人は少数派だと思います。
最新の技術で情報を集めて使いこなすのは便利な世界ではありますが、
先人が命がけで獲得してきた民主主義の基本であるプライバシーを
守る権利や言論の自由等が損なわれてしまうデメリットがあることも
また、広く認識されるようになってきました。

 突き詰めて考えていくと、いまの私たちの社会のディフォルト
(標準)である資本主義と民主主義の矛盾を真正面から訴える技術に
成り得る可能性を持っていて、これを次元論からどう考えるかも大事な
ポイントになることは間違いありません。この辺りのことを考えていく
には、私がずっと本質的なところを見ることを避けてきた、
スピリチュアルなことにもっと目を向けていかなければならないという
事実に向き合おうという気持ちがようやく、徐々にではありますが
高まってきています。

 9次元が当たり前の社会が徐々に実現していくと、当然の帰結として
資本主義や民主主義といういまの政治のシステムでは対応できない問題が
増えていくのだろうと思います。いまの私の知識では、それに対応できる
新しい仕組みがどんなものになるのかはとても想像できませんが、それを
皆さまと一緒に考えるのが、にんげんクラブ2.0の方向性になることが、
漠然とではありますが見えてきているように感じています。

 直感力の優れた女性の中には、すでに経営等でこの動きを先取りして
いる人もいるようですが、彼女たちは自身の直感はもちろん、それ以上の
高次の情報を使いこなしているように感じます。私のような年輩の男性は、
理論理屈がないと理解も納得もできないので、本年はそんな理論理屈を
周藤さんのような科学者の力を借りながら、しっかり考察していきたいと
思っています。

あらためまして、本年もにんげんクラブをどうぞよろしくお願いいたします。

9次元の社会をイメージする

あけましておめでとうございます。
本年もにんげんクラブをよろしくお願いします。

令和2年、2020年になりました。「2」ばかりの年だからという
わけではありませんが、にんげんクラブもそろそろバージョン2.0に
なっていかなければいけないなと思っています。そこで、今年の
前半は、にんげんクラブのあり方をしっかり考えていきたいと
思っています。そして、その考えのベースとして、これからの
社会がどうなっていくのかということを次元論を中心に考察して
いきたいと思っています。

年末に書きましたように、私は周藤丞治さんから教えていただいた
次元論をベースに物事を考えています。彼の著書「いざ高次元へ
精神文明の夜明けに」(きれい・ねっと)
をぜひお読みください。
新しい文明のあり方がよく分かるようになります。

例えば、第3部は「高次元世界の応用」について書かれており、
1章が「マネーの進化」、2章が「情報技術がツクル未来」、
3章が「原子力技術の発展」という流で展開されています。

周藤さんの考え方は、彼の専門分野である理論物理学の
超弦(ひも)理論物理学から来ています。エネルギーは①電磁気力、
②弱い力強、③強い力(②と③を遇わせて原子力と考えられます)、
④重力の4種類あることが分かっています。量子力学によって
原子力までは数学的に説明できるのですが、重力の計算が
どうしても合いません。そこで、素粒子が弦(ひも)でできていて
次元を26(正確には(25+1))次元まであるという前提で考えると、
一応計算で辻褄があうという「超弦理論」が登場したのです。

おもしろいことに、超弦理論では標準の次元は9次元であり、
私たちは9次元→5次元→3次元とディセンション(次元下降)して
きていると考えています。4,6,7,8次元がないのは、とても小さな
次元(10マイナス30m乗以下の極微の世界)であり、かつ埋れたら
すぐに消えてしまうと計算で明らかになっているからです。
スピリチュアルな考え方で言うと、超弦理論の5次元が4次元、
9次元が5次元と考えれば「当たらずとも遠からず」です。

社会を次元論的に診ると、3次元がインターネット以前の社会で、
5次元がシェアリング経済やサブスクリプションを中心に発展して
きている現在の社会と言えそうです。5次元になったことで
私たちの生活は豊かになって格段に便利になりましたが、実は
3次元よりもかなり厳しい「勝者総取り」の世界だと私は感じて
います。

3次元の世界は業界秩序がはっきりしていて、広義の談合で
仕事の取り分はあらかじめ決まっていました。だから、お酒を
飲みながら業界秩序を守ることを最優先していれば、黙って
いても自動的に儲かっていく時代でした。

ただ、そこには格差が歴然とあって、大手町や丸の内に本社が
あるような一部の企業が霞ヶ関の指導の下、すべてを決めていて、
そのインナーサークルに入れない会社は、その下請け的な動きに
終始するしか選択肢はありませんでした。当時の船井総研や
そのクライアントの大半はそのインナーサークルに入れていなかった
ので、その経営はとても大変なものだったように思います。

インターネットが普及したおかげでこの秩序はほぼ崩れたと
言ってよく、いまは下克上の時代で多くの人や会社にチャンスが
転がっている時代です。

そして、この先9次元になると、いよいよ父が話していたエヴァの
時代(父の「エゴからエヴァへ」(PHP)を参照にしてください)に
なるのだと思っています。競争よりも共生、ギブアンドテイクよりも
ギブアンドギブの時代になります。お金等のエネルギーが未来から
流れてくるようになるので、お金を世のため人のために使うと
ドンドン豊かになるような社会構造になるのです。

周藤さんは、その9次元社会をどのように生きていけばいいのかを
「お金」「情報」「エネルギー」という観点で考えています。
私は「お金」が好きなので、いつもは大体マネーの話をしている
のですが、最近は情報やエネルギーの話も考えてみたいと思うように
なってきました。

原子力は5次元のエネルギーですが、3次元世界がまだ色濃く
残っていること、また原子力発電所が3次元の時代に作られたもの
であること等から、私たちはうまく使いこなせてきませんでした。
ところが、重力が主体となる9次元社会に変化していった時には、
私たちは原子力をいまよりも確実にうまく使いこなせるように
なると思うのです。

重力が主体のフリーエネルギーを使いこなせるようになるには、
もう少し次元を上げていかなければいけないのかもしれませんが、
多くの人が9次元に移行できるようになれば、原子力技術で私たちは
うまくエネルギー問題を解決するとまではいいませんが、進歩
させることは可能だと思っています。原子力技術をうまく使って
エネルギーの価格が下がれば、モノの価格も下がっていきます。
それが、マネーの改革と同時に起こっていく9次元社会の特徴では
ないかと考えているのです。

エネルギーについての考察の続きと情報に関しては来週書きたい
と思いますが、今年はいよいよ9次元社会=精神文明の夜明けに
当たる年になるのではないかと確信しているので、9次元になると
どんなふうに社会が変わっていくかを、しっかりとイメージして
いきたいと思っています。


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