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舩井勝仁のウィークリーレポート 2019年

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 先週末から週明けにかけて、ずっと出かけています。まず名古屋で
にんげんクラブ愛知のメンバーに探検家の石川仁さんを紹介させて
いただきました。できれば、HPを見ていただきたいのですが、半年間、
サハラ砂漠をラクダと一緒に旅するなど、ものすごい経験をたくさん
されている人です。人間に一番大事な能力はサバイバル力なんだと
いうことを教えてくれるステキな人です。

 面白かったのは、にんげんクラブ愛知のメンバーから仁さんの
ような人を紹介されるのが通常のパターンなのですが、今回は逆に
私が仁さんを紹介することになりました。詳しい経緯は割愛しますが、
最初に仁さんを紹介してくれたのは小川雅弘さんでした。仁さんの
プロフィールを見ていると多分2005年のプロジェクトに小川さんや
村中愛さんが関わっていて、その時にご紹介されたのだと思います。
そして、すごいのはそのプロジェクトの事務局長が村中さんだった
らしいということです。ご縁とは不思議なものですね。

 その日はそのまま名古屋に泊まって、名古屋のメンバーと一緒に
兵庫県西宮市の甲山にある神呪寺に車で向かいました。神呪寺を
訪れるのは初めてだったのですが、ご本尊は弘法大師が真名井御前を
見て彫ったという如意輪観音で、この日が年に一度の御開帳の日で
した。この御開帳に合わせて、友人でネイティブ・アメリカン等の
民族楽器の世界的な音楽家である岡野弘幹さんの奉納演奏に合わせて、
書道家の小林芙蓉先生が書を奉納されるというイベントに参加させて
いただきました。

 芙蓉先生は3月20日に京都での「水鏡」の大イベントを実施された
のですが、それからも精力的な活動を続けられていて、どこにそんな
パワーが隠されているのか、いつも驚かされています。奉納が終わった
後の直会も楽しく、私なりの「水鏡」の物理的な解釈などを披露させて
もらう機会もいただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 翌日は、思い出がいっぱいつまった場所、京都御所の前にあって
聖書の創世記の物語のステンドグラスがとても美しいKBSホールで、
親友の山内尚子さんが主催する「きれい・ねっと感謝祭」に出演して
きました。なんと、この感謝祭にも岡野弘樹さんは参加されていて、
岡野さんの演奏に合わせた尚ちゃんの朗読からステージが始まりま
した。

 その後の最初の講演は、新刊『はじまりの時 光を観じ愛に生きる
時代へ』
を共著で著わされた長典夫先生と長谷川章子さんでした。
その後、尚ちゃんの応援団のような錚々たる先生方が次々に登壇される
中、いよいよ我らが赤塚高仁さんが登場して、私も応援演説(?)を
させていただきました。赤塚さんも、やはり『聖なる約束 日本よ
永遠なれ』
を出版されたばかりですが、会場の皆さまのやまとこころの
火をしっかりと点灯されていたのはステキでした。

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 私にとって何といっても一番すごかったのは、森井啓二先生のご講演
です。普段はほとんど講演をされることがないのですが、なぜか
尚ちゃんだけは特別のようで、昨年に引き続いてのご登壇です。その、
渾身のご講演には魂が震えました。

 毎日のように生死をかけて自然の中に溶け込んでいかれていた年月が
あり、その世界を体験した人しか分からないことを惜しみなく伝えて
くださっていました。冒頭にご紹介した石川仁さんや、ほとんど臨死
体験といってもいいほどの病気を乗り越えた尚ちゃんだからこそ、
理解しあえる世界なんだということが感じられて、いまでも感動が
忘れられません。

 岡野さんの演奏は、自然に対する大きなリスペクトの心が感じられる
本当にすばらしいものでした。くわえて、おそらく赤塚さんの講演に
影響されて、いつもはほとんど演奏中に話をされることがないという
岡野さんなのですが珍しく楽しくとても深いお話もしてくださり、
もう何とも言えない至福の時間でした。来年は5月10日(日)に場所を
神戸に変えて感謝祭を開催することをいまから発表されていて、一体
この世界観がどう広がっていくのか、今からとてもワクワクしています。

 そして、その翌日は京都でにんげんクラブの仲間である大空ゆかり
さんが主催される秘密会合に出席させていただきました。私がミニ
講演会をさせていただいたのですが、集まったメンバーはそれぞれが、
すさまじい体験をしなければ到達できない世界を生きてきたすごい
人たちばかりでした。その懇親会に出るために京都にもう一泊して
東京に帰る新幹線の車中でこの原稿を書いています。

 最初に、にんげんクラブの活動に関わり始めた頃に「渦を巻き起こす」
というキーワードに従って動いていたことを久しぶりに思い出しました。
10年近くの歳月が流れましたが、とてもすばらしい渦があちらこちらで
動き始めていることにちょっと感動しています。
にんげんクラブの皆さまに本当に感謝したいと思います。


愛ってなんだ!


 2014年1月に出させていただいた『にんげんクラブからのメッセージ
舩井幸雄が一番伝えたかった事』
(きれい・ねっと)という著書があり
ます。ちょっと読み返してみると、いまから考えるとかなり稚拙な文章
を書いていて恥ずかしくなってしまうのですが、この本の大きなテーマ
の一つは私のような中高年男性(別に限定する必要はないのですが、
一番分かっていないという自覚があります)に「愛とは何か」を伝える
ことでした。

 本書を読んで恥ずかしくなる理由は、文章が稚拙なこともありますが、
この頃はいまならたぶん書かないような自分のプライバシーをかなり
突っ込んで書いているのです。それだけ、当時の私は愛とは何かという
ことが分からなくて、真剣に悩み試行錯誤をしていたことがよく分かり
ます。もちろん、いまも分かっているとは言えませんが、開き直った
わけではないけれど、私は私なりに中年のおじさんとして愛を理解して
いればいいのだと思うようになりました。

 この本のことを思い出したのは、まさに5、6年前の私のように、
「愛ってなんだ!」と真剣に悩んでいる若者に出会ったからです。


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 先日、熊本の三角(みすみ)にあるサイハテというエコビレッジに
行ってきました。持続可能な社会の実現を模索して、ヒッピーのような
暮らしをしながら「『電気、ガス、水道、政治・経済がストップしても
笑っていられる』"楽園"を目指して」がコンセプトのエコビレッジです。
意識が高く、平和を絶対的に志向しているステキな若者たちの集団です。

 私は今回が2回目の訪問になりますが、前回はざっとビレッジを案内
していただいたのですが、今回はポッカリと時間が空いたこともあり、
じっくりと村の人たちとお話をさせていただく機会をもらえました。
友人に連れられて行ったのですが、彼がサイハテの近くのやっぱりエコ
意識が異様に高い料理人が作るビーガンのお弁当を注文して、それを
お土産に持って行って、私にサイハテの本質を理解できるようにしよう
という企画でした。


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 お弁当というよりは、芸術作品のようなメチャクチャ美味しいお昼
ご飯をいただきながら、自由に語り合いました。私と連れて行って
くれた友人は、二人とも文系人間のくせにいま物理にハマっています。
ハマっているというよりは『いざ高次元世界へ』(きれい・ねっと)と
いう著書がある周藤丞冶さんに物理の最新理論を教えていただきながら、
新しい世の中の方向性を物理的な観点から考えているのです。そして
この時、そんなことは事前に何も言っていないのに、私たちの対応を
してくれた若者がいきなり超ひも理論の話を始めたので驚きました。

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 彼の名前は香取ヒロシさん。ネイティブ並みに英語を使いこなす専門
家で、その流れで言語学についてもかなりの知見をもっていらっしゃい
ます。世界の言語は3つか場合によっては4つに分類されるそうですが、
そこから展開していく彼ならでは文明論を楽しく聞かせていただきま
した。そして、超ひも理論はブライアン・グリーン著『エレガントな
宇宙
』(草思社)を読んで自分のものにしたようです。

 ユニークなのは、超ひも理論から愛が何かということが分かったと
いうのです。その辺りは彼が電子書籍で出版している小冊子に書いて
あるというので、興味がある方は彼のHPからダウンロードしていただ
ければと思いますが、なぜかそれをじっと聞いていた多分20歳代前半の
若者が「愛ってなんですか?」とずいぶん時間が経ってから聞いてきま
した。私も美味しいご飯を食べてかなり気分も乗ってきたので、
ヒロシさんと一緒にいろいろなことを彼と話しました。

 多分、最近の個人的な体験でいろいろ思うところがあったのか、
彼はちょうど私たちが居合わせた場所にいた、サイハテの子どもたちの
ひとり、小学1年生の女の子に、「愛ってなんだ!」としゃがみこんで
彼女に目線を合わせながら尋ねました。そうすると、その子が「愛は
目の前にある!」ととても秀逸な返事をしていました。
びっくりしました。あまりにも本質的なことを1年生の女の子が大人に
対して応えていて、サイハテで育っている子どもたちはこんなに本質的
に育つのかと感動しました。

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 そして、ダメ押しでその子は、大人の了解をもらいながら花壇の花を
摘んでそれを生けて、「これが愛なの!」と示してくれました。完全に
やられました。サイハテは正直に言うと、都会で軟弱な生活をしている
私にはかなりハードルの高い場所ですが、覚悟を決めて一度訪ねてみら
れてはいかがでしょうか。

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 イスラエルのキブツが世界で唯一成功しているエコビレッジの姿だと
思っていましたが、真逆の意味で本質的に自然で自由でサバイバルな
コミュニティができています。オープンハート、オープンマインドで
出かけていけば絶対に感動すると思います。


令和の時代


 長い長いと思っていた10連休も終わってしまいました(この原稿は
連休最終日に書いています)。連休中は都内で出かけはしましたが
ずっと東京にいて、こんなにのんびり何もしなかった時間は久しぶり
だと思います。

 10連休になったのは、天皇陛下のご即位があったからですが、
何度も書いたような気がしますが、日本のリーダーは総理大臣という
よりは天皇陛下であり、それゆえ新しい元号になったことで時代も
大きく変わっていくのだと思います。

 上皇陛下の徳がとんでもなく高いということについて異論のある
方はほとんどいないのではないでしょうか。被災地に赴かれた際の
お姿をテレビなどで拝見しているだけで、涙が出てきてしまいます。
激動の昭和時代を体験し、昭和天皇の後を受けて日本という国を
平和で安定した国に導いてくださったのは、上皇陛下の人間性の
高さのおかげだと思います。本当に、この時代に日本に生まれて
よかったと思います。

 新しい天皇陛下は1960(昭和35)年のお生まれで、親しい人では
小川雅弘さんや兄などと同い年であられ、私から見れば同年代を
生きてこられました。少し年上の赤塚高仁さん(昭和34年生まれ)の
ブログを見ていると昭和と平成の時代を30年ずつ生きてきたことが
書かれていて、私たちの知っている昭和の時代はすでに経済成長を
している時代であり、そういう意味では激動の時代を生の体験で
知っていらっしゃるわけではないと思います。

 ここからは論理が飛躍しますが、上皇陛下はある意味では昭和の
激動の時代の贖罪を運命づけられていました。

 先の戦争では、国内外で多くの方が亡くなりました。昭和天皇が
行けなかった沖縄へ何度も行かれたのをはじめ、太平洋の激戦地で
あるサイパンやパラオのペリリュー島にも行かれ、多くの犠牲者に
対する慰霊を続けてこられたのもそれを体現されていたからだと
思います。そして、象徴である陛下が贖罪を運命づけられていたと
いうことは、平成の時代は日本という国全体も贖罪を運命づけられた
時期だったと考えてもいいのではないかと思います。

 それに対して新しい天皇陛下は、上皇陛下がなされてきたことを
受け継ぐことはもちろん大切なことですが、それに加えて、新しい
力強い日本をクリエイトしていき、そのことによって世界の発展や
平和に貢献するというお役目を持たれているのではないかと思います。

 「令和」という元号が決まった過程があまりにも安倍総理主導だった
ことに異議を唱える意見も聞きましたが、日本国憲法と皇室典範という
決まりの中で実質的に内閣が決めていかなければ仕方がない現実がある
と感じますので、私はそれほど大きな問題はないと思います。

 それよりも、令和という文字や音に込められた力を素直に受け止めて、
力強い日本を作りあげていく天皇陛下の天命を、国民として共に感じて
いければいいのではないかと思っています。

 世界的にみてもインターネットやSNSという新しいメディアの発展で、
大きな真実が分かるようになってきました。もちろん、フェイク
ニュースもたくさん流れてくるので気を付けなければいけませんが、
経験値を積んでいくことで的確な情報を掴み、それを自分の言葉に
変換していくことができるようになってきていると感じます。

 明治以降の近代日本は、生き方を「どこか遠くにいる誰か偉い人」に
決めてもらっていた時代だと感じます。その背景には近現代を作ってきた
西洋主導の帝国主義、民主主義、資本主義の考え方があるのですが、
自我の確立をしなければ何も始まらないという民主主義のすばらしい
点はしっかりと取り入れながら、特に近年になって弊害が目立つように
なった金融強欲資本主義からの脱却を日本が主体となって成しとげて
いかなければならないのだと思います。

 西洋社会は自我の確立ができていますが、それだからこそ、自我の
ぶつかり合いが一番うまく機能する民主主義、資本主義の枠を超える
ことが難しいという側面を持っているように思います。神道や仏教
などの東洋の考え方は自我の確立ができにくいという大きな弱点は
あるものの、より上位概念である組織、社会、世界、宇宙と一体化して
生きていくという感覚が自然と身についていて、これからの世界や
社会のあるべき方向はこの東洋的なアプローチから生まれてくるのだと
思います。

 西洋的な合理主義と神道や仏教の曖昧な概念を無理なく統合して
とらえる能力があるのが日本の特性だと考えると、自我をしっかりと
作って、「どこか遠くにいる誰か偉い人」からの頸木(くびき)を
外れ、自我を一旦確立した上でより上位の集合意識と一体化していく
ことが、令和の時代の日本人のとるべき道ではないかと思います。

 日本人はお母さんやおばあさんから教えられた「お天道様が見て
いるから悪いことはするな」という感覚がしっかりとDNAに刻まれて
いるのではないでしょうか。これは、人間や社会のメタ(上位)概念
として自然を意識している証拠だと思います。

 大自然に守られていることへの感謝をベースにしながら、今度は
いろいろなテクノロジーを使って、大自然から搾取するのではなく
大自然に対して貢献する方向に社会を作り替えていく、そんな令和の
時代を天皇陛下と共に作りあげていきたいと思います。

がんばらない経営


 最近、コンサルタントの仕事をさせていただく機会が増えています。

 船井総研の仕事を実質的に外れたのが2003年のことですから、かれ
これ16年間はお金をいただいてコンサルタントをさせていただくことは
ほとんどありませんでした。その間になにか意識して知見を積み重ねて
きたわけではありませんが、最近なぜかその会社や工場、それに店舗を
見せていただければ、適切なアドバイスができるようになったのです。

 現役のコンサルタントの方に言うと叱られそうですが、お金をいただ
くと結果を出さないといけないというプレッシャーに押しつぶされそう
になりますが、いまはお金をもらわないでアドバイスをさせていただく
だけなので、気楽なものです。

 もちろん、そんな気楽な私に時間を使ってくださり、さすがに交通費
や宿泊費等は出していただくケースがほとんどなので、相手の経営者の
方は経営的にも人間的にも余裕がある方がほとんどです。だからだと
思いますが、一生懸命、売上利益を上げることに喜びを見いだしている
社長さんというよりも、どちらかというと不可思議な私の提案にも耳を
傾けてくださる方が多くなります。そして、そんな社長さんたちとの
つながりから、どうも最近の優秀な経営者はがんばって経営しない人が
多くなっている気がするのです。

 私が有料でコンサルタントをしていたころは、不真面目(?)な社長
にお会いすることは、ほとんどありませんでした。安くはないコンサル
タント料を払ってまで経営を伸ばそうとしている方ですから、真剣に
経営しています。いまだからこそ、そう思うのかもしれませんが、逆に
言うと余裕のある経営者はほとんどいなかったようにも思います。

 でも、いまの船井総研のクライアントの皆さまとのお付き合いは
あまりないのですが、にんげんクラブの活動を通じて、よく船井総研の
コンサルタントにお世話になっていますという社長さんにもお会いする
ことがあります。社長も様々なので、真面目な方ももちろんいますが、
少なくとも私と会っている時に余裕がない方はほとんどいらっしゃいま
せん。

 そう言えば、数は多くありませんが、船井総研時代に知り合いになっ
た社長さんでいまでもお付き合いのある方も何人かはいるのですが、
私と気が合う社長さんには、あまりギラギラした方はいらっしゃいま
せん。

 多分、私の方が選んでいるのだと思いますが、ギラギラしていた方は
一時的に大成功されるのですが、それを継続していていまでも悠々と
経営されている方はそれほど多くはないように思います。

 もちろん、上場企業になって経済誌などに何度も登場している人も
いますが、それでも背後には紆余曲折があったことを耳にすることも
よくあります。昭和の時代は目いっぱい努力をして必死になってがん
ばることが一番正しい経営手法でした。それぐらいでないと生き残れ
ない厳しい時代だったのだと思います。ただ、がんばり続けるだけの
気力がないと長い目で見ると途中で挫折してしまうリスクもかなり高い
のだと思います。

 当時はサービス業で奇跡のサービスをして評判を高める会社がたく
さんありました。船井総研もそんなアドバイスをたくさんさせていただ
いて、異常値を出していただくコンサルティングが得意でした。ただ、
奇跡のサービスもやがては普通のサービスになります。斬新な施設も
時間の経過と共にだんだん古くなります。そんな環境変化の中で、
支持され続けるためにはすごいエネルギーが必要になるのです。

 繰り返しになりますが、私と友人づきあいをしてくれている社長さん
たちは、あまり努力していない気がします。努力していないというより
も、自分や社員の人たちが楽しくやれるように、楽しみながらできる
ぐらいの負荷はかけますが、それで潰れてしまわないようにすることに
もとても気を配っているのです。

 度々書いているとおり、私は気が短いので時々悪い癖で怒りが湧いて
きます。でも、いまのいい社長は怒り等の感情をうまくコントロール
できる人で、幹部の人たちにも負荷をかけないで部下を動かすように
するマネジメントを心がけるように働きかけています。

 厳しくてきつかった経営の世界も、どうやらようやく無理なく楽しく
やる時代になってきたように思えます。これからの社長はまず自分が
徹底的に楽しんで、それでいて自分の長所を活かして、任せられること
は部下に任せる。それで、人材を育成して、楽しいマネジメントをやり
ながら温かい会社を作っていくことを目指すべき時代に来ているよう
です。

 経営書を読むと、そのような経営を目指しているアメリカのコンサル
タントが書いている本をたくさん目にするようになりました。彼らは、
そんな経営をとても分かりやすく論理的にまとめてくれていますが、
実は、そのような経営は日本をはじめとする東洋の方が一日の長がある
ような気がします。ただ、今の日本人に足りないのは、経営だけでは
なく他の分野でもそうなのですが、「自信」なのではないかと感じます。

 まずは儲けられる人が自信を持って儲けることが、今後の日本全体の
豊かさに繋がっていくので、私自身も自信を持って、遠慮することなく
前向きに生きていきたいと思っています。

消費税


 どうも、今度こそ本当に消費税が上がりそうです。
政治経済の見方に精通している人の中には、安倍総理は実は衆参同時
選挙に持ち込んで、増税延期を焦点にして選挙を戦うつもりではないか
という見方をしている人が何人かいました。選挙のことを考えると、
確かに消費税を上げた内閣はほとんど悲惨な目にあっているので、そう
かもしれないなと私も思っていました。ただ、さすがに10月に実施予定
ですから、半年前の今の段階でどうするか決まっていなければとても
対処できないのではないかと思いますし、新聞報道等を見ても今回は
安倍総理も覚悟を決められているように感じます。

 一番分かりやすかったのは、憲政史家の倉山満先生の『2時間でわかる
政治経済のルール
』(講談社+α新書)です。日本の帝王は財務事務次官
であり、過去2回安倍総理が増税を延期できた時は、事務次官が病気だっ
たり軽量級だったりしました。しかし、残念ながら(?)いまの岡本薫明
次官は久々の実力者で、逆に言うと今度は何があっても10%に増税すると
いう財務省の強いメッセージでもあるようです。


(引用開始)

財務省に対しては、抵抗と妥協を繰り返しています。財務省を敵に回すと
政権が持たないが、彼らの言う通りにデフレ期の増税をしても政権が持た
ない。だから、1回は増税するけれども、2回は延期、そしてとうとう10%
もやる姿勢です。
この間、財務事務次官の人事を見ると、実にわかりやすいです。

木下康司   8%増税。  
香川俊介   解散総選挙で、増税を延期。香川本人は癌で、退任直後に死亡。
田中一穂   参議院選挙の際に増税延期を公約。公務員試験130位。
佐藤慎一   久しぶりの経済学部出身。軽量次官。
福田淳一  セクハラで辞任。
岡本薫明   10%増税を早々と閣議決定。

安倍首相が増税延期を勝ち取った相手は、不治の病の香川次官と軽量
次官だった田中・佐藤・福田の3人です。何のことは無い、木下・岡本と
いう実力次官には白旗なのです。

(引用終了)

 私は日本の景気を考えると、いまのタイミングで消費税はまだ上げる
べきではないと思います。ただ、今回はどうも仕方がないようです。
無理やりのプラス発想で8%よりは10%の方が計算しやすいからいいで
はないかと思うしかないのかもしれません。信頼するコンサルタントの
大先輩は、5%から8%は60%もの大増税だったが、8%から10%は25%
の増税に過ぎないから、影響がないとは言えないが2014年の時に比べ
ればかなり軽微に終わるのではないかという見方をしていました。

 ただ、これで消費税の増税は打ち止めにしてほしいと思います。
大蔵省の出身で嘉悦大学教授の高橋洋一先生の『「消費増税」は嘘
ばかり
』(PHP新書)を読むと、少なくとも消費税を上げる前にする
べきことがたくさんあることがよく分かります。財務次官をはじめと
する日本の官僚はすばらしい働きをしてくださっていると私は思って
いますが、消費税を上げなければいけない一番大きな理由が彼らの
天下り先を確保することだとするとちょっと残念です。

 公務員の方の人生設計が、そんな姑息なことをしなくても成り立つ
ような制度をぜひ考えていただいて、シンプルで分かりやすい税金
制度ができるといいですね。確か、お亡くなりになった渡部昇一先生
が書かれていたのだと思いますが、所得税は一律10%でいいという
ご意見でした。
累進課税で負担額が大きいので経営者等の金持ちは節税に走る。
そのために、税理士など本当はとても能力が高い人が、税金を少なく
するという社会全体で考えると後ろ向きの仕事をしている。だから、
そんな面倒なことは止めて一律10%にすれば、誰も節税なんて言う
面倒なことはしなくなるという理屈です。

 また、松下幸之助翁が松下政経塾を作られたのは、政治家や官僚に
経営者感覚を磨いていただいて、税金なんて取らなくてもいいように
してもらう。国にはヒト・モノ・カネという経営資源が集中している
のだから、本来は彼らが経営者感覚を持てば税金を徴収することなど
必要なくなるはずだという考えがあったからだという話を聞いたこと
があります。

 どちらも卓見ですが、いますぐ実現するとはさすがに思えません。
それでも、いつまでも国民をだますようなやり方を続けるよりは、
そちらの方向に向かって進んでいく実感がほしいものだと思います。
そう考えると、10%は計算が容易という面では少なくとも進歩なので、
今回の増税は前向きに受け止めていきましょう。
ただ、決して油断することなく、なるべく影響が少なくなるように
みんなで知恵を絞ることは大切なことだと思います。


トラウマ


 先日、車で遠出をする機会があったので、楽園ライフ社の小原正年さん
からいただいた「川田薫博士DVDスペシャルバージョン」を観ながら
(聴きながら)ドライブを楽しませていただきました。小原さんの自信作
で何と総時間は10時間46分44秒。さすがに、そこまで長時間のドライブ
ではなかったので、ほんのさわりだけを聞かせていただいた感じですが、
大きな気付きをいただきました。

 川田博士は有機物の化合に成功したり、魂の重さを測ったり、それから
最近では常温超伝導に実験段階では成功したりと多くの業績を上げている
理学博士です。大企業で研究者として働いていたのに、管理職になれとい
うオファーがポリシーにあわずに退職。そこから、いまでは多くの人に
愛用されている川田ミネラルの商品化に成功するまでの苦労話や、在野で
多くの研究に取り組まれる中で身につけていった、目に見えない世界への
深い洞察が得られた過程などを改めて聞かせていただきました。

 特に印象に残ったのは、トラウマを解消する方法として、「ありがとう、
ごめんなさい」を1日1万回唱えて、それを100日間続けて計100万回唱える
という手法をお話しされていたことです。大阪で研究を進めている時に、
あることに対して本気で怒りを覚え、男性の怒りは前立腺を痛めるので
前立腺癌になったこと。それを自覚して上記の100万回の修業を続けて
いると途中で血尿が出て、癌が完治したことを実感できたこと等を教え
てくださっています。

 実は、もう5、6年前のことだと思いますが、川田先生に大阪でお会い
した時に100万回の修業を勧められて、私もやり始めたことがあります。
ちゃんと唱えると1万回言い終わるのに、大体2時間30分ぐらいかかります。
辛かったのは、もちろん昼間に唱えるわけにはいかないので、夜帰って
から挑戦することになるのですが、実質的にお酒が飲めなくなってしまう
ことでした。それでもかなりの期間頑張ったのですが、結局半分ぐらいの
所で挫折をしてしまったことを思い出しました。

 トラウマのお話が心に残ったのには理由があって、先日、にんげん
クラブの巻頭言のインタビューを受けていた時に、最近考えているトラ
ウマの話をさせていただいたところだったのです。

 私は、昭和の時代に経営者たちが、お金が絶対的に足りないという
厳しい時代の中で、常に回収を第一に考えてくる金融業界の人々
(大は銀行から小は街場の怪しげな金融会社まで)に対応するために、
つまりは生き残りのために自身の欲望というアンテナを駆使して資本
主義社会を乗り切ってきたことを高く評価しています。彼らは3次元の
世界の中で欲望にまみれて生きてきたのですが、それが結果として社会
を豊かにする大きな原動力になったと思うからです。

 いまは、優れた経営者レベルで言うとお金は余るようになってきました。
また、にんげんクラブに関わってくださるような方は、多くの方がその
ような切った張ったの世界には最初から無縁の方が多いのだと思います。
だから、そんな地獄のような状態を感じている方はいらっしゃらない
だろうと思うのですが、その代わり何かいいことをしなければいけない
という強迫観念のようなものを感じている方が多いのではないかと思って
いたりします。

 良いことをする時は陰徳がベターです。たとえば寄付をするにしても、
「何万円を寄付しました」と名前や金額を見せびらかすような寄付の仕方
は昭和の時代の3次元の世界の社会貢献で、ちょっと格好が悪いと感じる
方が多くなっているのではないでしょうか。

 ただ、最近感じるのは、それをあまり気にし過ぎるとかえって良いこと
がやりにくくなくなるのではないかということです。それならいっそ偽善
でもいいので、良いことを躊躇なくドンドンしていったらいいと思います。
なぜなら、私たちは厳しい騙し合いや競争の3次元の世界から、思いが
すぐに実現する共創の5次元の世界に、まだ生き始めたばかりの所にいると
思っているからです。

 最初からこの世界を完璧に生きようとしても難しいので、まずは良い
ことを思いついたら、何でもいいのですぐに実行した方がいいと思います。
トラウマが残っている状態では、5次元ではストレートに良いことがやり
にくいのですが、トラウマを残しながらでもぎくしゃくしながらでもいい
ので、やっぱり善だと感じたことをみんなが積極的にやっていく方が、
欲望で世の中を動かしてきた経営者たちの頑張りが豊かな社会を作った
ように、いつの間にか、より良い社会を実現する道を作っていくのだと
思うのです。

 そんなことに思いを巡らせていた夜というか明け方に、強烈な夢を見て
しまいました。あらためて詳細を思い出すだけでもしんどいぐらいの
リアルな夢だったのですが、その中で、私がとても怒っているのです。
最近は大分マイルドになってきて怒らなくなったなと自慢げに思っていた
のですが、私は本当はかなり短気で怒りっぽい性格をしています。
川田先生のDVDを見ることで、根っこに残っている強烈なトラウマの
存在に気がついてしまったようです。

 自分は起き上がるのもしんどくなるぐらい疲れ果ててしまうような夢で
したが、まあ夢の中だったので誰にも迷惑をかけなかったからよかったと
思っています。周りの人たちに「偽善でもいいですよ」と勧めるのはあり
だと思いますが、それが分かっているのに自分も偽善をやろうとするのは
間違っているのでしょうね。私も怒りのトラウマをちゃんと解消して、
前立腺を痛めずにトイレに行く回数を少なくするのをとりあえずの目標に
してみたいと思います。

小説に思いを託す 

    
 父はおそらく400冊を超える本を出版させていただいてこの世を去り
ました。文章に関しては絶対の自信があり、特に気合の入った原稿を
書くときには、自分専用の原稿用紙に万年筆で執筆していました。
最良の読者は母で、書きあがったばかりの原稿を母に見せてその論評を
聞くのが大好きでした。

 父と母は、出会った頃はまったく恋愛感情がなく、父から見ると母は
可愛い妹のような存在、母から見ると父は聡明なお兄さんのような存在
だったそうです。

 少しスピリチュアルな話になりますが、母から見ると父は10歳近く
年上で、私も人のことは言えませんが、いわゆるハゲ・デブ・チビの
3拍子が揃っていて、しかも死別した前妻との間に小さな子どもまで
いました。さらに、その頃の父はまだ経営者として成功していたわけ
ではなかったので、貧乏生活を覚悟しなければならない状況でした。

 もうひとつ付け加えると、母は虫を見ると卒倒してしまうぐらいの
性格なのに、結婚当時の舩井家の本業は農家で、父は兼業農家として
コンサルタントをしているような状態でした。当然、母も農業をする
ことを期待されていたのですが、虫を見ると倒れるのではとても無理
だったのだろうと思います。

 それなのに、一体なんでお父さんと一緒になったのかと尋ねたこと
があるのですが、その時母は「だって、いつも話している人が一緒に
なってあげたらいいよと言うんだもの」という話をしてくれたのです。
母はある時まで、みんながそうだと思っていたようですが、いつも
会話をしている目に見えない存在がいて、何でもその人と相談して
行動を決めているようなのです。そして、その人がぜひ父と結婚したら
いいよと話したので、結婚を決めたということだと思います。

 父は典型的な大阪人(河内人)で合理的な考えをする人でした。私も
同じ気質を受け継いでいるのでよく分かるのですが、はっきり言えば
ケチです。気合の入った本の原稿を書くときのために専用の原稿用紙
まで作っているのに、例えば、インターネットに載せるような原稿なら、
コピー用紙の裏に書いてそれをFAXで送っていました。それでも、内容
はしっかりとしたものを書いていたのだから、そこはさすがだと思うの
ですが、そんなところをケチらなくてもいいのにとも思ってしまいます。

 そんな父ですから、何でもあげてしまう母と結婚した時はびっくり
したようですが、後年になってそのおかげでツキが回ってくるように
なったと喜んでいたものです。父の死後、母は舩井幸雄記念館を作って、
そこに来てくださるお客様と父の話をするのを生きがいにして元気に
暮らしていますが、「お父さんはお金を使うのが下手だったから、
これからは私が代わりに使ってあげる」と言っています。もしかすると、
そのおかげで、舩井家にはますますツキが回って来るかもしれませんね。

 母は父の頭の良いところが好きだったようです。円周率を何十桁も
覚えていて、物理的にはそんなところに対して恋愛感情を持ったので
しょう。そして、父は母が文学少女だったところに好意を寄せていたの
だと思います。

 そんな父の夢はいつか小説を書くことでした。父は人生の後半、目に
見えない世界のことをたくさん書いて世の中に知らせる役割を果たす
ようになりました。記念館に来てくださるお客様の中には、そんな本に
出会って人生が変わりましたと言ってくださる方がたくさんいます。

 でも、父は自分が書く本ではいろいろ制約があって、言いたいことを
ストレートに書けないことが残念でならなかったようです。だから、
夢は小説で制約なく言いたいことを表現することだとよく話してくれま
した。でもそこには、文学少女だった母に喜んでほしいという気持ちも
あったのだと思います。ただ、小説を書くのには違う能力がいるのか、
結局夢が叶うことはありませんでした。

 先日、赤塚高仁さんに中村文昭さんの小説『あの日ののぞみ246号
(センジュ出版)を紹介してもらいました。文昭さんの自伝的な要素も
たくさん入っている小説でしたが、あまりにも面白くてあっという間に
読み終えてしまいました。高校生の頃の恋愛についても書かれていて、
小説として大事な要素もしっかり取り入れた構成になっています。
他人とはまったく違う人生を真剣に生きている文昭さんの真骨頂を
感じられる本当に楽しい本でした。

 小説と言えば、現代国語のカリスマ予備校講師で「論理エンジン」
というすばらしい解読方法を編み出した出口汪さんにも『水月
(講談社)という小説があり、親しく話している時に一番読んで欲しい
本は『水月』だと話してくれました。こちらは、高尚過ぎて私にはもう
一つピンときませんでしたが、汪さんのような天才でもやっぱり本当に
言いたいことは小説という形で著わしたいのだなと思いました。

 そう考えると、もしかしたら中村文昭という人物に最初に触れるのに
は『あの日ののぞみ246号』が一番いいのかもしれません。悩んでいる
中高生や、そんな子どもたちの子育てに悩んでいるお父さんお母さんが
読むと、とても元気になるお話なので、ぜひ手に取って読んでいただけ
ればと思います。


弟子


 先週の小林芙蓉先生の「水鏡 3000人祈りの祭典」は、おかげさまで
大成功の裡に終了することができました。

 本当に素晴らしいイベントで、当然ながらゲストで来ている人たちも
超一流のすごいメンバーばかりでした。皆さまのエネルギーのあまりの
強さに圧倒されて、ほとんど男性出演者控室に隠れていたのですが、
おかげさまで芙蓉先生と美内すずえ先生のトークショーをナビゲートさ
せていただく大役はうまく果たすことができました。

 芙蓉先生と美内先生は大の仲良しで、電話で2時間ぐらい話をしてし
まうぐらい気が合うようです。昼の部のテーマは「調和と光の時代に
向けて」でした。参加者の方に配られた芙蓉先生の新刊『水鏡―
あなたの中の神さまが目覚める49の言霊
』(あさ出版)をゲラの段階
で読ませていただいたのですが、その中で芙蓉先生がなかなか世の中
の変容について行こうとしない人々に向けて悲痛の叫びをあげていらっ
しゃることを感じ、それについてお二人に話してもらいました。

 夜の部のテーマは「水鏡の時代に向けて」。3人のトークショーは
乾杯のご挨拶が終わって、参加者の皆さまが食事をとりながらのリラッ
クスしたシチュエーションだったので、あまり難しい話にはならない
ように進めさせていただきました。この時間は一人ひとりの魂が光と
なってキラキラ輝く水鏡のような状態になっていて、来るべき水鏡の
時代のバーチャルな体験をさせてもらっていることをお二人に楽しく
お話しいただきました。

 水鏡の時代が来たことをお祝いするかのように、超一流の芸術家、
芸能家の人たちによるパフォーマンスが次々に堪能でき、本当に贅沢で
豊かな時間を過ごさせていただきました。美味しいフルコースをいただ
いた上に、大役を果たしたご褒美として美味しいお酒やワインも
たっぷり
いただきました。ただ、あまりにもエネルギーが強烈だったので、
ちょっと疲れてしまったのか、これを書いている翌週の月曜日現在でも、
まだフラフラしているような状況です。

 先週はそれ以外にもハードな1週間で、まずは大麻に関する講演を
させていただきました。私自身は専門家ではないのですが、父が2012
年に『悪法 大麻取締法の真実 』(ビジネス社)という本を出している
ので、これに関することを話してほしいと頼まれたのです。

 さすがに、それだけのことで講演することはできないので、大麻に
関する本を数冊読んで勉強したのですが、知人からそれならこれを
読んだ方がいいと言って推薦されたのが内海聡著『歴史の真相と、
大麻の正体
』(三五館)でした。

 真実の情報を伝えるお医者様である内海先生の本では、本質的な議論
を分からないようにしている困った本の代表として上記の父の本が紹介
されているのですが、確かにここに来て急にアメリカの各州が大麻を
解禁する方向に舵を切った事に、ちょっと不思議な感じはしています。
大麻が世界的に解禁の方向になってきたのは10年ぐらい前からの
トレンドなのですが、その大きな理由はおそらく間違いなく、リーマン
ショックで経済がダメになったために、少しでも税収を補うために
大麻を解禁して課税する流れが起きたということです。

 いずれにしても、悪法であろうとなかろうと法律を守ることは大切な
ことです。法律で許される範囲内で、世のため人のためになる活動を
続けていくことはいいことだと思いますが、どうせ学ぶのなら内海先生
の本も読まれることをお勧めしたいと思います。

 そしてさらに、「ザ・フナイ」で評論家の江崎道朗先生と対談させて
いただきました。江崎先生の新著『天皇家 百五十年の戦い
(ビジネス社)のPRを兼ねた対談だったのですが、この本以外にも
江崎先生には『知りたくないではすまされない 』(KADOKAWA)や
コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP新書)など重厚な本がたく
さんあり、対談に備えるのに結構骨が折れました。それに加えて美内
先生の『ガラスの仮面』も読んでいたので、頭の中がかなりぐちゃ
ぐちゃになりましたが、何はともあれ、とても充実した1週間を楽し
ませていただきました。

    

 それにしても、江崎先生のような方との対談が曲がりなりにもできる
ようになったのは、評論家の副島隆彦先生のおかげだと思っています。
父は副島先生が大好きで、経営者の皆さまに副島先生の話を聞いて
もらうために「舩井塾」という勉強会を毎月熱海で開催していたほど
です。私も舩井塾で国際政治や金融の基本となる知識を教えていただき、
それが身体に沁みこんでいるからこそ、一流の識者と話し合えるように
なったのだと思い、本当に感謝しています。

 そういう意味では、私は副島先生の弟子のひとりということになりま
す。でも、怖くてなかなか直接教えを乞いに行くことができていません。
その理由が副島先生の最新著『国家分裂するアメリカ政治 七顚八倒
(秀和システム)に書いてありますので、それを引用させていただいて
今週はペンを置きたいと思います。

 
(引用開始)

 日本国内の、自分では、高学歴の、
「自分はインテリだ。頭が良いのよ。私は、・・・(中略)・・・専門学者だ」
 というような、連中こそは、私、副島隆彦の、真の読者たちである。
私は、このことをよく知っている。
私には、彼らの顔までが、数百人、浮かぶ。
今の、50歳代からの下の、日本のインテリどもの、
政治関心人間のほとんどは、
すでに、私の弟子だ。
彼らは、私に決して近づいて来ない。
私に近づいてきたら、
「あのね、君の頭はこの程度ね、これぐらいだよ」と
目の前で私から判定されるからだ。

(中略)

 これまでに、コソコソと、副島隆彦の本を買って読んで、
それらを自分の書棚の、奥にしまおうにも、溢れてしまって困っている。
お前たちの顔が、目に浮かぶよ。
私と付き合いのある編集者たちが、目撃談でこのことを教えてくれる。
まったくお笑いだな。

(引用終了)


初体験 


 先週の金曜日、大阪の梅田に近い中崎町にオープンしたヒューマン
フォーラムの新業態店「森」
のオープニングパーティに行ってきました。
「USEDを拡張する進化型古着屋」というコンセプトで、同社の創業原点
である古着屋にこだわったメチャクチャとがったお店でした。

 にんげんクラブの関西の仲間も大勢来ていたのですが、例えば3月30日
(土)に大阪で一緒にセミナー
をやらせていただく鳥居厚孝さん等は
とてもコンセプトになじんでいました。

 私はその前に銀行の方にお会いするアポイントがあり、スーツにネク
タイという出で立ちだったので、その場にいた人の中でコンセプトと
合っていないベスト5には確実に入っているなと変な自信を感じていま
した。それでも、会長の出路雅明さんはじめ知り合いが多かったせいか、
居心地がとてもよかったのが不思議です。

 その日は、自分に似合うものを探す自信がなかったので、何も買わず
に帰ったのですが、今度大阪に出張に行った時に秘かに自分に合うもの
を買いに行こうかなと思っています。


 それにしても、鳥居さんは私の理屈っぽい話を一番的確に分かってく
れるすごい人です。格好のいい進化型の古着のお店が良く似合うのです
が、その対極と言ってもいいような私の屁理屈をこともなげに理解され
るのは、とんでもないご苦労を乗り越えて来られているからでしょう。

 鳥居さんは、苦労を乗り越えて確立された完全な本物と言える螺旋
エネルギー療法を生業にされています。30日のセミナーでは、鳥居さん
の施術をストレートに体験することのできるセッション型のセミナーを
やっていただけるようなので、とても楽しみにしています。私も、久し
ぶりの大阪で親しい皆様にしか話せない情報を、楽しみながらお話させ
ていただこうと思っています。

 ちょうどこのレポートがアップされる3月20日(水)には、書家の
小林芙蓉先生
の「水鏡3000人祈りの祭典」が京都で開催されています。
平日の開催にも関わらず昼の部、夜の部合わせて3000人の集客をやり
遂げられた芙蓉先生の覚悟に心を強烈に揺さぶられています。父の言葉を
借りると、「いま3000人の有意の人を集めて祈ることをやり遂げないと
もう待てない」という覚悟が本当に伝わってくるすごいイベントです。

 当日、ご参加いただいた皆様に配られる予定の芙蓉先生の新刊
水鏡――あなたの中の神さまが目覚める49の言霊』(あさ出版) が、
またすごい本です。当日、芙蓉先生と漫画家の美内すずえ先生のトーク
セッションのナビゲーターをさせていただくことになっているので、
特別にゲラの段階で読ませていただいたのですが、読んでいると思わず
背筋が伸びてくる本です。この感覚はイエローハットの創業者でいらっ
しゃる鍵山秀三郎先生の『掃除道』(PHP文庫)のご講演を拝聴させて
いただいた時以来の感覚でした。

  

 ところで、「森」のオープニングパーティが始まるのは19時だったの
ですが、歩いて10分ぐらいの場所での銀行の方との面談が終わったのは
17時少し前で、時間が余ってしまいました。

 そこで、生まれて初めて漫画喫茶に行って美内先生の「ガラスの仮面」
を読むことにしました。「アマテラス」は5巻までしかないので、すでに
読ませていただいたのですが、美内先生と言えばやっぱり「ガラスの仮面」
です。漫画は苦手なのですが、満喫初体験を楽しみながら時間の調整を
させていただきました。

 日本のカルチャーは面白いですね。この日は出張の時でもホテルに泊ま
らずに満喫に泊まるという猛者と一緒だったので、それなら行ってみよう
と思ったのですが、私のようなスーツ姿のおじさんでもそれほど違和感
なく入れたのには少しびっくりしました。

「ガラスの仮面」を読むことに集中したかったので、他の体験はあまり
楽しめませんでしたが、会員証も作ったので、今度東京のお店をゆっくり
と探検してみようと思います。


 肝心の「ガラスの仮面」は49巻中の5巻までしか読めませんでした。
続きは、電子書籍をダウンロードして読んでいるのですが、面白いですね。
さすがにトークセッションまでに全巻を読み終える自信はありませんが、
じっくりと、時には満喫も使いながら既刊分は読破しようと思っています。
おかげさまでいろいろな機会をいただき、この年になっても初体験をさせ
ていただけることに感謝ですね。

 そう言えば、古着屋さんで買い物をするのも初体験です。これも近い
内に挑戦してみたいと思います。ヒューマンフォーラムの皆さまの原点に
かける意気込みからは、自分たちがよければいいというものではなく、
日本のカルチャーを支えていこうという覚悟が伝わってきます。正直に
言うと、コンサルタントから見てもアパレル業界は理解が難しいビジネス
ですが、いまは正解を自分たちで作り出す時代です。他の会社ができない
ものを作る挑戦、本当に頭が下がります。

馬刺しと辛子蓮根


 週末は、赤塚高仁さんが主催する「やまとこころを燃やす旅」で熊本に
行ってきました。熊本には、1月にも行ったし5月にも行く予定になってい
て、今年に入ってから隔月で訪問させていただくかたちになりました。

 熊本大学は当初は全国で五校しかなかったなかの旧制第五高等学校の
伝統を受け継いでいる大学で、そのことからも明治の時代にはとても大事
な都市だったということが分かります。そして現在も、九州新幹線ができ
て博多からは最短30分強で着きますし大阪からも直通の新幹線が通ってい
るので、都市としての注目度は高いのだと感じます。

 日本の都市は、新幹線の有無で大きく発展のあり方が違ってきたという
話を聞いたことがあります。熊本や鹿児島、それに徳島などは明治時代に
は大きな町だったのに、新幹線のルートから外れたことが原因で都市とし
ての勢いが低迷してしまったというのです。

 逆にストロー効果と言って、大阪の都市力は新幹線ができる前は東京に
それほど引けを取らなかったのに、新幹線で東京に簡単に行けるように
なったことで、その力がドンドン失われてしまったということもあるよう
ですが、熊本に関してはプラスに働くのではないかと思います。

 今回のツアーのいちばんの目的は「風の丘 阿蘇 大野克彦美術館」
訪問することでした。両腕を事故で失った後、義手で絵を描く大野克彦
さんは、赤塚さんが20年以上も尊敬するすばらしい方です。

 本を買われた皆さまに対して、一人ひとり丁寧にメッセージを書かれて
いる様子に頭が下がる思いがしました。美術館を作るだけでも大変なこと
だったに違いないのに、その上、3年前の熊本地震で閉鎖に追い込まれた
美術館を、まさに不屈の精神で再オープンするところまでこぎつけられた
底力をまざまざと見せつけられました。

 そして、「私は何があっても負けない」という大野先生の不屈の精神と
同居している、とてつもない優しさを感じた時にはさらにびっくりしまし
た。どんなに辛いことがあってもそこに寄り添える強さを持っていて、
だからこそあれほど優しい絵が描けるのだということが分かり、強くなけ
れば優しくなれないという真実にあらためて感動しています。私も、見せ
かけではない本当の意味での強さをもった人間になりたいと、心の底から
思いました。

 さて、熊本と聞いて私が思い出すのは、なぜか「辛子蓮根」です。熊本
に父がとても親しくさせていただいていたクライアントがいたので、父は
よく熊本に出かけていました。その時に、お土産として持って帰ってくる
のが決まって辛子蓮根だったのです。

 当時は子どもだったので好きだったとは言えませんが、逆に大人の食べ
物だという憧れを強く持っていました。今回は、泊まった黒川温泉の旅館
の夕食に辛子蓮根がついていて、熊本に来たことを実感させていただいた
思いです。

 そして、もう一つの熊本のソウルフードが「馬刺し」です。イスラエル
やペリリュー、それにアウシュビッツにまで一緒に行った広島県呉市の
久村寿美さん等と一緒に、熊本駅で解散になった後、新幹線に乗るまでの
時間、お寿司を楽しませていただきました。駅の中のファーストフード的
なお店だったのですが、いただいたお刺身やお寿司はどれも絶品でした。
特に、馬刺しは隣に専門店があってそこにも行きたいねと言っていたのに、
その必要がないぐらいの美味しさでした。

 馬刺しはお土産でいただいたという記憶はあまりなく、やっぱり地元で
食べるのが美味しいのですね。ビールやハイボール、最後は日本酒まで飲
んでいい気分になって、熊本を後にすることができました。

 食べる話が先になってしまいましたが、ツアーの二日目のメインはペリ
リュー島の守備隊の指揮官だった中川洲男大佐のお墓参りでした。昨年、
ペリリューに行った時、私の意見ですが、中川大佐が近代のゲリラ戦の戦
い方のモデルを作ったのだなということを感じました。それと同時に、
ペリリューの英霊たちはいまでもまだ日本のために戦ってくださっている
ということも感じ、それを受け継がなければいけないということも強く感
じました。

 アメリカに戦争で敗れたことで、私たちは国の歴史を奪われてしまいま
した。赤塚さんの「やまとこころのキャンドルサービス」によって、多く
の人がその歴史を思い出しつつあります。古事記を読むと、いまから2679
年前(西暦に660年を足せばOKです)の2月11日に神武天皇が橿原神宮で
初代天皇になられたのが、日本の国の始まりです。もちろんこれは神話で
すが、神話の時代にさかのぼれるぐらい日本の歴史は長いのです。

 まさに赤塚流で、本を読み知識として理解するだけはなく、現地に行っ
て足の裏で歴史を感じることの楽しさを今回も存分に味わわせていただき
ました。赤塚さんが企画されている7月のペリリューツアー。何か感じら
れるところがあれば、ぜひ赤塚さんと一緒に足の裏で感じてこられること
をおすすめします。きっと人生観が大きく変わりますから。


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クレーン


 おかげさまで、私はいつも原稿に追いかけられています。

 このウィークリーレポートは本音を気楽に書いているので、あまり
準備はしませんが、他の原稿は理屈王の性で本をたくさん読むという
インプット作業が必要になります。だから移動の時間は本を読んでイ
ンプットをしているか、原稿を書いているかのどちらかになり、あま
り車窓を楽しむ余裕がありません。

 また、最近は持病の痛風予防のために大量に水を飲むことと、多分
前立腺肥大のために、小用に行く回数が多く、通路側の席に座ること
が多いことも車窓を楽しまなくなった大きな原因なのかもしれません。

 先日、いつもお世話になっているきれい・ねっとの山内尚子さんの
お父さまをしのぶ会に出るために姫路に行く機会がありました。昔な
がらの職人気質でありながら、最新のオンデマンド印刷機を駆使する
お父さまの存在なくしては、きれい・ねっとのビジネスモデルは成り
立たなかったと思います。

 家族ぐるみのお付き合いをしていたので、ご家族と一緒に姫路で
お好み焼きを楽しんだこともありましたし、講演会の裏方として本を
販売されていた時に、私がタイトルにつられて買おうとすると、
「面白くないからやめた方がいい」というあるまじきアドバイスをし
てくれたりする楽しいお父さまでした。

 しのぶ会は、A(赤塚)K(勝仁)D(出路)N(尚子)のメンバー
のスケジュールに合わせて設定してくれましたので、赤塚高仁さんと
一緒に宮崎の講演会を終えて姫路に向かいました。しのぶ会では、
AKDN以外にも関西のにんげんクラブを支えてくださっている小原さ
んや鳥居さんもいて、めちゃくちゃ明るかったお父さまをしのぶため
に楽しく盛り上がりました。

 最近はあまり飲み過ぎることはなくなったのですが、AKDNが集まっ
た時は例外です。AKDのおじさん3人はほとんど記憶をなくしてしまう
ほど酔っ払い、あとからNに昨日何を話したか確認するようなあり様に
なってしまいます。その日は、創業理念を確認するような、既存店と
は違うコンセプトの古着店を大阪の中崎町にオープンするために忙しい
D(ヒューマンフォーラムという大きな会社の創業者です)も、結局は
姫路に宿泊することになり、4人でカラオケに行きました。

 先週書いたように、私はリズム感がないのでカラオケは苦手なので
すが、後の3人はプロの歌手になってもよかったかもしれないという
ぐらい上手いので、ほぼこのパターンになってしまいます。だから、
ほとんど聴き役に回るのですが、そうすると手持ち無沙汰で必然的に
飲み過ぎることになってしまいます。

 翌日は、新幹線で熱海に行く予定になっていました。姫路を8時過
ぎに出発するひかり号があり、それがちょうど熱海に停車するので、
それに乗ることになっていたのですが、当然二日酔いでヘロヘロで
した。しかも、新幹線に乗る前に仕上げなければいけない原稿があ
り、6時の目覚ましで起きて何とか原稿をまとめたところまではよかっ
たのですが、その反動もあり、新幹線の中で本を読むのはとても無理
な状態になってしまいました。

 実はこうなることをある程度予想をしていたので珍しくグリーン車に
乗ったのですが、結局はぼんやりと車窓を眺めて過ごすことになりまし
た。正直に言うと、あまりにも気持ちが悪くて、寝るのもしんどいぐら
いの状態だったのです。年を考えて、そろそろ飲み過ぎには気を付けな
ければいけないと反省しています。

 車窓を見ていて気がついたのは、クレーンが目立つのは京都と滋賀だ
ということでした。京都に着くぐらいまでは、二日酔いで書いた原稿の
チェックをしなければさすがにまずかったので、あまり景色を見ていな
かったからかもしれませんが、多分、それほど多くのクレーンは見かけ
なかったと思いますが、京都には多くのクレーンが建っていました。
つまり、ビルやホテルがたくさん建設中だということで、これは景気の
善し悪しを見分ける大事なポイントになると思っています。

 ちなみに、東京の都心部はどこに行ってもクレーンだらけになってい
ます。東京オリンピックが来年に迫っているということもあるのでしょ
うが、いまから建てはじめても間に合わないので、オリンピック後もし
ばらくは好景気が続くのだろうと実は私は思っています。

 そして、不思議だなと思ったのは、比叡山をトンネルで超えて滋賀県
に入っても京都の好景気の影響があるのか、クレーンが結構目立ったこ
とです。この勢いなら名古屋はもっとすごいのかなと思ったのですが、
名古屋の駅前などの中心部は新幹線の車窓からは見えないということも
あるのだと思いますが、あまりクレーンは目立たなかったのがさらに
不思議な感じでした。

 名古屋から静岡県にかけては製造業が盛んな地域です。いまの景気は
東京の金融やIT業、それに京都などの観光業が支えていて、製造業は
それほど景気に与えるインパクトがないということなのかなと思ったり
しました。

 いずれにしても、地方に行くと、県庁所在地であってもほとんど
クレーンを見かけることがありません。どうも、景気がいいのは東京や
関西圏だけで、それを地方にどう広げていくかが課題だということが
2週続けて確認できた、二日酔いの新幹線でした。

東京と地方のギャップ


 先週は、3日連続で音楽や舞台を楽しませていただきました。

 まず、最初は定期会員になっているNHK交響楽団(N響)の定期演奏会
に出かけました。

 私は音楽は嫌いではないのですが、リズム感がありません。手拍子を
するのがとても苦手なのです。中学生の時に、音楽を聴きながら手拍子
をしていると自分だけ周りとリズムが違ってくることに気がついて、
それからコンプレックスになりました。

 だからというのは不思議なのですが、それ以降ポップスを聴いていて
も楽しくなくなってしまった私は、なぜかクラシック音楽を聴きながら
受験勉強するようになりました。よかったのは、クラシック音楽だと
わけがわからないので勉強の邪魔になりません。

 好きだったのはマーラーという作曲家の交響曲です。大阪の大きな
レコード屋さんで安く売っていた、1960年代に録音されたバーンスタ
インという指揮者のマーラーの交響曲のレコードをたくさん買ってきて、
いつもそれを聴いていました。

 大学に入って東京に来るとN響の定期演奏会には学生席があって、
それをシーズンチケットで買うと1回あたり千円で聴けました。映画より
安いならとそれを買って、いつも一人でコンサートに行っていました。

 最初にN響の定演でマーラーのシンフォニーを聴いた時は本当に感激し
ました。マーラーのシンフォニーの特徴はとにかく大人数で演奏すること
です。一番、多人数になる交響曲第8番は「千人の交響曲」というタイト
ルがついていて、千人まではいかないかもしれませんが、本当に大人数の
演奏家が舞台に上がります。最初にコンサートで聴いたのは「千人の交響
曲」ではありませんでしたが、普通の合唱団に加えて児童合唱までついて
いるいかにもマーラーらしい曲だったので、驚き方も半端ではありません
でした。

 逆に驚いたのは、モーツアルトのシンフォニーになるととても少人数で
演奏されるということです。レコードやFMラジオで聴いているだけでは
分からない、時代が100年少し違うだけでクラシック音楽がここまで変化
したということも、実際にコンサートに出かけてみることで初めて実感で
きました。

 でも、その頃から逆にレコード(ちょうど、私の大学生ぐらいにCDに
代わりました)でクラシックをあまり聴かなくなりました。実際に生の
コンサートで聴いてしまうと、その感動がまったく違うことに気がついた
からです。

 当時は、一緒にクラシック音楽のコンサートに付き合ってくれるような
友人はいなかったので、N響以外のコンサートにはあまり行きませんでし
たが、たまにつきあってくれる人がいた時には喜んで出かけて行きました。
サントリーホールという世界的にみてもすばらしいクラシック専用ホール
もできて、やっぱりそこで外国の超一流のオーケストラが奏でるマーラー
を聴いて、感激したことをいまでも昨日のことのように覚えています。

 先週のN響はマーラーではなく、ストラビンスキーというロシアの作曲
家の「春の祭典」という有名な曲でしたが、やはりとてもすばらしい演奏
でした。

 翌日は能と狂言の舞台を見せていただきました。友人が能の主役である
シテを演じられた方と親しくされていて、チケットを買われたので、そこ
に連れて行ってもらったのですが、こちらは難しくはありましたが、幽玄
な世界を堪能させていただきました。

 本物研究所社長の佐野浩一からジャパネットたかた創業者の高田明さん
の『髙田明と読む世阿弥 昨日の自分を超えていく』(日経BP社)を薦め
られて読んだところでした。また、その本の中で薦められていた土屋
惠一郎著『NHK「100分de名著」ブックス 世阿弥 風姿花伝
(NNK出版)も読んでいたので、そういう意味ではとても興味深く舞台を
見せていただきましたし、佐野は高田さんの本を読んで経営に対する
ヒントがいっぱいあったと言っていました。オーケストラや能や狂言など
の古典芸能は、長く続いているという意味で、経営の参考になる部分が
多くあるのだと思います。

  


 そして、最後は山下久美子さんのライブコンサートに連れて行ってもら
いました。赤塚高仁さんが山下久美子さんととても親しい友だちで、実は
2012年に京都で開催した赤塚さんとの最初の共著『聖なる約束』
(きれい・ねっと)
の出版記念講演会に山下久美子さんも来てくださって
いました。今回は、たまたま赤塚さんが東京にいる時にコンサートがあり、
赤塚さんの知人が彼女の大ファンで、それなら連れて行ってあげようと
いうことになり、その知人を赤塚さんにご紹介したのが私だったので、
私もついでに連れて行ってもらったというわけです。

 冒頭に書いたように、リズム感がない私にとっては一番緊張したコン
サートで、立ちっぱなしで演奏を聴いたのも生まれて初めての経験でした
が、とても楽しませていただきました。

 山下久美子さんは赤塚さんと同級生なので、還暦コンサートだったの
ですが、とてもパワフルで勇気と元気をいっぱいいただきました。ただ、
当然ですが、一緒にコンサートを楽しんでいるお客様も大体同年代の方が
多く、舞台や皆様のノリの良さとのギャップを楽しめたのもよかったと
思っています。

 東京にいると、お金と時間さえあれば毎日でも超一流の演奏会や舞台が
楽しめます。クラシック音楽のマーケットでは東京が世界一だそうで、
世界中の演奏家が東京に集まって楽しませてくれます。でも、こういった
文化的なもので比べると、たとえ大阪であってもかなり質が落ちてしまう
のは、仕方がないとはいえちょっと残念なことです。

 楽しい中にも一極集中という日本の問題を考えさせられる、3夜連続の
エンターテインメントでした。


妻のトリセツ 

      
 「にんげん」は千差万別だからおもしろい。でも、ついつい自分の
基準で人のことを測ってしまっているのもまた「にんげん」です。

 最初は本屋さんで見つけた『ペリリュー 楽園のゲルニカ』(白泉社)
という武田一義さんの漫画のことを書こうと思ってパソコンに向かった
のですが、なかなか筆が進みませんでした。週末に赤塚高仁さんと京都、
名古屋とご一緒して、最後は愛知県知立市で赤塚さんがご縁紡ぎ大学愛知
のプレ講義に参加させていただきました。

 その帰りに本屋さんに立ち寄ったところ見つけたのが、『ペリリュー』
だったのです。赤塚さんのお話の定番のひとつであるパラオのペリリュー
島が舞台の戦争漫画で「日本漫画家協会賞【優秀賞】」を受賞した、とて
も話題になっている作品のようです。

 私は普段はあまり漫画を読みません。どうも、漫画を読む能力が欠落
しているようなので仕方がないのですが、3月20日(水)に京都で小林
芙蓉先生が開催される「水鏡3000人 祈りの祭典」で美内すずえ先生、
芙蓉先生とのお話のナビゲーターを務めさせていただくことになりまし
た。

 さすがに代表作は読まなければいけないと思うのですが、とても
『ガラスの仮面』を読破する自信はありません。赤塚さんやきれい・
ねっとの山内尚子さんに相談すると、5巻まで出版されている『アマテ
ラス』(白泉社)
を読めばいいとアドバイスくださったので、大きな
書店のコミックコーナーに行きました。残念ながら、『アマテラス』の
在庫はなかったので、こちらは漫画が大好きな息子にネットで買っても
らうように頼んだのですが、その時に『ペリリュー』を見つけたのです。

 これは赤塚さんへの格好のプレゼントになると思い、帰りの新幹線は
ハイボールを飲んで寝てしまったのですが、家に帰ってからがんばって
読破しました。最近の時代小説は、江戸時代にこんなことはしないし、
こんな現代風の名前は付けないということをあえて無視して、いまの読
者が感情移入できるように工夫がされているということを聞いたことが
あります。この作品でも、作者の武田さんが単行本の1巻最後でネタバ
レされているのですが、漫画であることの有効性(現代の若者に敷居を
低く、戦争のすさまじさを体感してもらえるようにすること)を優先し
て、読みやすいように描いてあるようです。

 それでも、昨年実際にペリリュー島に赤塚さんに連れて行ってもらっ
た私には重すぎる内容で、何度トライしても上手くここで取り上げらる
ことができませんでした。そこで頭を切り替えて、ここまでをいつもの
長い前置きとして、テーマを変えることにさせていただきました。ただ、
普段漫画を読まないという方にも、この作品ばかりはぜひ手に取ってい
ただきたいと思いますし、もうすぐ出るにんげんクラブ会報誌の4月号
でペリリュー島に行ったことを少しまとめていますので、よかったら
そちらをお読みいただければと思います。


 さて、冒頭に「にんげんは千差万別だ」と書いたのは、赤塚さんが喜
ぶだろうなあと思って、今週土曜日からの赤塚さんの東京でのにんげん
クラブ主催の聖書塾
の時に『ペリリュー』をプレゼントしますねとメー
ルをすると、すでに持っているという返事が返ってきました。当然と言
えば当然なのですが、私だったらこんなにいい漫画の存在を知っていた
ら、ご縁紡ぎ大学のような場でペリリューのことを話す時にきっと紹介
するだろうなあと思ったのです。

 赤塚さんはよく「先生には3種類ある」ということを教えてくれます。

 ひとつは「メンター」で、これはご縁紡ぎ大学の前日に赤塚さんにも
参加していただいた生誕祭を死後4年も経って開催して、参加された方
の8割は実際に会ったことがないにもかかわらず、未だに多くの方の心
を打ち、人生に影響を与え続けている故・竹田和平さんのような方です。

 二番目は「ティーチャー」タイプで、赤塚さんに言わせると、「勝っ
ちゃんの講演は、みんなホワイトボードを見て、理解するやろ。それは
典型的なティーチャータイプやからや」ということになるようです。

 そして、三番目が赤塚さんのような「ガイド」タイプです。赤塚さん
は、赤塚さんの世界観で聖書やイスラエルやペリリューのことを私たち
にその時その場に誘うように伝えて、感動を与えてくれます。イスラエ
ルの話やペリリューの話は何度も聞いているのですが、それでも涙が止
まりません。私にはとてもできないことで、本当に赤塚さんはすごいと
思います。

 今回の出来事はこの二人のタイプの違いから起こったことでした。
『ペリリュー』というすばらしい作品は、ティーチャータイプの私に
とっては伝えなければならない必須の情報なのですが、ガイドタイプ
である赤塚さんは武田さんの漫画は情報としては大切にしていますが、
講演の場で披露することではないということが分かったのです。

 それで思い出したのが、いまベストセラーになっている脳科学者の
黒川伊保子先生の『妻のトリセツ』(講談社α文庫)です。女性脳は共
感を求め、男性脳は問題解決を志向するなど、男女は基本的にはまった
く違う本能で生きていて、熟年夫婦が賢く寄り添っていくためにとても
参考になる本だと思いました。女性は心の通信線と事実の通信線の二本
を持っていて、圧倒的に大切なのは心の通信線であり相手を否定しない
ことです。

 でも、男性は事実の通信線しか持っていないので、そんな女性の気持
ちを理解することができません。だから、理解できないのは仕方がない
のですが、それで放り出してしまわずに、うまく対処することを指南し
てくれる優れたマニュアル本になっていますし、実はAIの研究者でもあ
る黒川先生は、これからの時代を生きていくにあたっての人間としての
心構えを男性に教えてくれているのだと思いました。中高年の男性に
とっては必読書だと思います。

 ......と、ここまで書いてみて、やっぱり私は文献を紹介して勉強して
くださいねという、ティーチャータイプであることがよく分かります。
「にんげん」は変わらないものですね。


    

スピリチュアル添乗員


昨年の12月5日にアップしたウィークリーレポートで報告させていただ
いたように、昨年の11月に初めてエイトスター木曜会でお話しさせてい
ただきました。エイトスター木曜会は各界のすばらしい講師ばかりがお
話しされている会で、そのような場でお話しさせていただけたのは紹介
してくれた悪友・赤塚高仁さんのおかげです。そして、今度はその赤塚
さんが1月末にエイトスター木曜会でお話しされるということで、お話
を聞きに行ってきました。

 私はこれまで何度も赤塚さんの講演をお聞きし、その数だけ感銘を受
けてきているのですが、そんな中でも今回はもっとも印象に残る、一番
魂に響くお話でした。日本人の「魂のリフォーム」を請け負うことを天
命にしようと決心され、その覚悟を決められた上でお話しされていたか
らだと思います。人間の覚悟というのはすごい力を持っているのですね。

 赤塚さんは現在、ほとんどの週末全国各地でご講演されていて、その
上に「頼まれ事は試され事」というポリシーのもと、どんなお誘いにも
0.2秒でハイかイエスの返事を返すようにされています。赤塚さんほどで
はないもののわたしも忙しくしていて、お互いに健康が気になりますが、
飲み過ぎにさえ気を付ければ大丈夫だろうと慰め合っています。

 さて、いよいよ2月23日(土)から赤塚さんの東京聖書講座がにんげん
クラブ主催で始まります。昨年の東京での聖書講座にも半分ぐらいは出
席させていただいたのですが、格段にパワーアップした赤塚さんが醸し
出す聖書の世界が楽しみでなりません。聖書が分かれば、日本が分かる
という赤塚さんの方法論には一理あると思いますし、何よりもいま私た
ちが生きている社会は西洋の近代主義が作ったもので、その背景には聖
書の世界がいたる所に隠されています。

 普段はあまり書いたり話したりしないようにしているのですが、私が
月によっては家内よりも赤塚さんと一緒にいる時間が多くなる秘密を書
いてしまいたいと思います。赤塚さんは何度か精霊体験をされていて、
そのほとんどがイスラエルに行った時に起こっているようです。その精
霊体験をA(赤塚)K(勝仁)D(出路雅明さん)N(山内尚子さん)の
ような魂の兄弟姉妹と思えるような人たちの前では包み隠さずオープン
にしてくださるからです。そして、やはり神さまにつながった人の話は、
とんでもなく参考になり勉強になるのです。

 今年の赤塚さんの聖書講座は、きっとAKDNの集まりでオープンにし
てくれる赤塚さんの神秘的な体験に基づくパワーを参加者の皆さんに
シェアしてくださり、それを感じられるような時間になるのではないか
と期待しています。実はかなり人見知りの赤塚さんは、知らない人が多
い講演会ではなかなか本領を発揮しないのですが、8回講座の東京聖書
講座は赤塚さんの魅力が全開になるチャンスだと思っています。赤塚さ
んの講演を聞いたことのある方にとっても、新鮮で魂に響く講座となる
と思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 ちょっと宣伝が長くなってしまいましたが、エイトスター木曜会で
赤塚さんにご紹介していただいたのが、スピリチュアル添乗員の五斗
美湖さんです。赤塚さんの大学時代からの知り合いとのことなのですが、
その頃はまだ女性に奥手だった赤塚さんはあこがれていたのに、あまり
親しくはできなかったそうです。五斗さんも最近の赤塚さんはスピリ
チュアル力が格段に強くなったと驚いておられました。

そしてその席でご著書『神様がよろこぶお参りの仕方』(コスミック
出版)をいただいたので、早速読んでみました。五斗さんは伊勢神宮の
添乗員を400回以上こなされ、それ以外にも、いろいろな霊験がある神
社ツアーに同行されているカリスマ添乗員です。五斗さんが勧める全国
の神社の紹介や、神様がよろこぶお参りの仕方が具体的に分かりやすく
解説されていてとても参考になります。また、五斗さんと一緒に神社を
訪れて人生が驚くほど変化した体験談も掲載されていて、パワースポッ
ト好きの人には見逃せない1冊になっています。

 赤塚さんは伊勢神宮に行く機会が多く、昔は世界中のパワースポット
を訪ねて歩かれた豊富な経験をお持ちのようです。でも、いまは自分の
外に神様を探すのではなく、内なる神を探求して「魂のリフォーム」の
お手伝いをすることを天命にされているので、一旦はパワースポット巡
りは卒業されているようです。ただ、赤塚さんにとって大事な場所、
例えば靖国神社等は定期的に訪れていらっしゃるようです。

 私も、スピリチュアルのことがよく分かる友人に連れられて神社等の
パワースポットに出かけることがありますが、どちらかというと面倒く
さがり屋なので自分から積極的に神社巡りをする機会はそんなに多い方
ではないかもしれません。でも、確かに日本の神社はよくできた仕組み
になっていて、神様と近しく触れ合うことのできるすばらしい場である
ことは間違いないでしょう。

 日本のすばらしい伝統でもあるので、一度、スピリチュアル添乗員の
五斗美湖さんのツアーに参加してみたいと思いますし、そんなツアーを
魂のリフォーマー赤塚さんが企画してくれたらうれしいなあと思ったり
しています。

水からの伝言


 舩井幸雄が最も親しくさせていただいた方の中で、日本よりも海外で
圧倒的に支持されているのが、比嘉照夫先生故・江本勝先生です。
舩井幸雄のPR力がお二人を有名にしたという側面もある一方で、お二人
のことを紹介したということが舩井幸雄のポジションを確固たるものに
したという側面も大いにあると思っています。

 お二人とも、日本ではなぜか「エセ科学」というレッテルを貼られ、
斜めに見られてしまうことが多いのがとても残念です。確かに、科学的
根拠が曖昧で学界の主流派の意見とは違う等、通常の科学者であれば
当然やるべきアプローチにあまり力を入れてこなかったというところは
あるのかもしれませんが、逆に言うと普通の科学者がそんなどうでも
いいこと(?)に力を使わなければいけない状況が、日本の科学技術が
なかなか世界的な突破口を開けない理由になっているのではないかと
心配になります。

 水の結晶写真を広めることで、水が記憶媒体であり、私たちの意識が
水に大きく影響を与えられるかもしれないということを示唆した江本
先生のアプローチは、世界的には大きな驚きをもって素直に受け止めら
れました。

 科学的に考えても水は不思議な性質を持っています。言葉を投げかけ
ることで、水の結晶写真が大きく変化することや、植物を育てる時に
生育状況に大きな変化がみられることは、重箱の隅をつつくような科学
的な反論はいくらでもできますが、世界的にはコンセンサスを得られた
と考えてもいいのかもしれません。

 また、微生物が地球の生態系において大きな役割を果たしていると
いうことを発見した比嘉先生の研究が社会に与えたインパクトも、
とても大きなものでした。EMという概念が生まれたことで、地球の主
は人間ではなく微生物なのかもしれないという私たちの生き方を根本
から変えてしまうぐらいの考えが出てきたのです。私たち日本人はもう
少し素直になって、お二人の業績をもっと評価すべきだと思います。

 江本先生も父も残念ながら2014年に亡くなってしまったのですが、
先日ご子息で株式会社I.H.M.社長の江本博正さんとじっくりお話しさせ
ていただく機会をいただきました。お互いに偉大な父を持つ二代目と
いう立場として、他の人にはなかなか話せない本音のお話もさせてい
ただき、楽しい時間となりました。

 江本社長は、江本先生が遺された『水からの伝言』(完全版がIHM
さんで販売されています。)
という世界観だけでは会社の
利益を出すことは難しく、波動機器の販売等の他の事業で会社の存続を
図っておられます。

 私も舩井幸雄の世界観だけで会社を維持させていくことは難しいと
判断して、現在では主に不動産投資業(父が遺してくれた船井総研
ホールディングスの株式という信用を使った事業)をさせていただい
ています。でも、常に舩井幸雄の精神を忘れることなく、世のため
人のために少しでも社会に貢献できるよう「ザ・フナイ」やにんげん
クラブ等は存続しているのです。

 江本社長は現在『水からの伝言 ザ・ファイナル』を今年中に出版
しようと着々と準備をされているそうです。江本勝先生の偉業を時代
に合わせた形で本にまとめることは、博正社長の社会的責任を果たす
上で大切なことですが、利益を出すことは難しいと考えられてクラウ
ド・ファウンディングというアプローチを考えておられるようです。

 私も昨年、利益を度外視して「舩井フォーラム ザ・ファイナル」
をやり切った立場として、お気持ちがよく分かります。話が具体的に
なったら1口協力させていただこうと思っています。詳細が決まりま
したら、皆様にもお知らせさせていただきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

 美味しく食事をごちそうになった後、調子に乗ってカラオケにまで
行ってしまいました。とても良い声で気持ちよさそうに歌う江本社長
の姿に江本先生の面影を見るようで、やっぱり親子だなあと他人事の
ように感じた自分の不思議な感覚が妙に印象に残っています。

 水つながりでお知らせするわけではありませんが、小林芙蓉先生が
3月20日(水)に京都で開催される「水鏡3000人 祈りの祭典」
すごいことになっているようです。
HPで紹介されている『ガラスの仮面』の美内すずえ先生等に加えて、
滝沢泰平さんさとううさぶろうさんも参加されることになりそう
です。
インターネットを検索していると泰平さんがうさぶろうさんを紹介
している記事
を見つけました。

 昨年の3月に行ったにんげんクラブ愛知主催の「地球への祈りの
集い2018」
に参加してくださったメンバーが、芙蓉先生の命がけ
の覚悟に心を打たれて全面協力をされています。そんな芙蓉先生との
命がけのご縁をつなげてくれた愛知の中山恵美賀さんに改めて感謝し
たいと思います。

リーダーの力


 舩井メールクラブというメルマガに毎月寄稿させていただいています。
父が存命の頃に始めた、世界で一番高い有料メルマガだと思います。

 さすがに、購入してくださっている方の数は減っているのですが、
それだけのお金をいただいていることもあり、かなり真剣に書いてい
ます。準備にかける時間や勉強量は真剣さのバロメーターになると
思いますが、私はこの原稿を書くために毎月最低でも10冊は政治経済
分野の新刊を読むようになりました。いい副作用として、それによっ
て私の見識が格段に深まったように思います。

 がんばっている書店さんには申し訳ありませんが、私はほとんどの
本をAmazonで購入しています。それも、電子書籍で読めるものは、
ほぼすべてデータで購入させていただくようになりました。

 もちろん、紙(変換しようとすると「神」になりましたので、そう
いう側面も持っていることも一応理解しています)の本に宿る温もり
や、情報伝達媒体としての優れた点があることも重々承知しています
が、本を保管するスペースに困らないことと、思い立った時にすぐに
読み始められる利便性を優先させていただいています。

 ただその一方で、Amazonが世界を支配するとか、世界中の小売業
を独占してしまうとかいうことはあり得ないとも思っています。本や
音楽というツールはデータ化しやすいという面があるので、Amazon
のビジネスモデルは有効だと思いますが、残念ながら市場規模はそれ
ほど大きくありません。通販に関しては、どうしても物流という難問
がありますので、そんなに思い通りにはいかないだろうと予測してい
るのです。

 身近な例で恐縮ですが、先日久しぶりに愛猫のトイレ用の砂をペッ
トショップに買いに行きました。いままではAmazonの通販で買って
いたのですが、納期が1~2か月先か、いままでの倍ぐらいの価格かの
二者択一になってきているようなのです。重い割には単価が安いため
業者としてはむしろ買ってほしくないのかもしれませんが、もう少し
対応をスマートにしないと、頭に来てほかの商品も含めて二度とその
業者では買わないという顧客が激増してしまうのではないかと思いま
す。

 得意の脱線になってしまいましたが話を元に戻すと、このように
たくさん読んでいる本の中で、どちらかというと舩井メールクラブ
ではなくにんげんクラブ向けの本があったので紹介したいと思います。
福岡市長の高島宗一郎さんが書かれた『福岡市を経営する』(ダイヤ
モンド社)です。高島市長は1974年生まれですから44歳。2010年
36歳で市長に初当選されて、昨年の選挙で3期目の当選を果たされま
した。


 福岡の人とお話をしていると高島市長の評判がとてもいいので気に
なっていたところ、Amazonで本を探している時に本書の紹介が出て
きたので迷わずに買いました。これも余談ですが、本は迷わずに買う
のがいいと思っています。それこそ一期一会で、買いそびれた本と
二度と会えない経験を何度もしたことがあるからです。その結果と
して、買った本はその30%ほどしか読むことがなく、あとは積読に
なってしまうのですが、それはそれで仕方がないと思っています。

 話をまた元に戻すと、36歳の市長が本気で市政の改革に取り組むと、
企業組織に比べると変革が難しい自治体という組織でも大きく変われ
るのだということが分かったのが最高に面白かったです。父は、組織
は99.9%リーダーで決まると言っていました。地方自治体はリーダー
が首長という選挙で選ばれた明確な存在であることがいい点なのかも
しれません。これに対して行政は、官僚という選挙を経て選ばれた
わけではないのですが、優秀でしっかりと勉強している人たちとの
組み合わせで動いています。政治はまったく分かりませんが、組織
論として読むと本当に興味深いなあと思います。

 そして、さらに面白かったのは、高島市長の本の関連で購入した
元大阪府知事、大阪市長の橋下徹さんの『沖縄問題、解決策はこれ
だ!
』(朝日出版社)です。私は橋下さんとは大分意見は違いますが、
大阪を変えるために彼がやってきたことや、本書で示されている沖縄
に対しての提言が本気でなされていることは大きな評価に値すると感
じました。


行政経験のない若手政治家が台頭することが日本の将来を面白くする
のかもしれません。ただ、それがヒトラーのような独裁者を生まない
ようにするにはどうすればいいのかということは、常に考えなければ
いけないと思っています。

 同様に、船井総研出身の唯一の政治家であった元静岡県湖西市長の
三上元さんは、市長を退任された現在、原発反対運動に本気で取り組
んでいらっしゃいます。送られてきた脱原発の渾身のチラシを、コピー
自由とありましたので、貼り付けさせていただきます。

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 やっぱり、思いが世の中を動かす時代になってきたようです。

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脳が外に飛び出す


 かつて、生物の王者は恐竜でした。
 永遠に続くかと思われた恐竜の天下でしたが、隕石が地球に落ちた
ことで地球の環境が大きく変わり、恐竜が生きていけなくなりました。
恐竜はいまでも鳥類にその痕跡を残していますが、大きさは比べよう
もなく小さくなってしまいました。

 恐竜が滅んだあと、地球には哺乳類が出現しました。恐竜のような
卵から孵化するシステムで子孫を繁栄させるのではなく、お母さんの
子宮の中で成長し、生まれ落ちてから一人前になるまでは母乳によって
育つというシステムが最先端の動物のあり方になりました。

 その後、哺乳類から霊長類が現れ、ついには人間が生まれました。
人間は言語を持ち文明を築いていきました。頭脳という厄介なものを
成長させるために、生まれてくるときには自力ではまったく生きてい
けず、母親の全面的な庇護の下でしか生きられないようになりました。
そして、教育システムを作りあげ、その中の優秀な頭脳を持った人たち
によって文明がドンドン進歩していくようになっていったのです。

 そして現代になってついに、人間はその一番大事な頭脳を身体の外に
出すことに成功したのです。AI(人工知能)化が進むと、人間は頭を
ドンドン使わなくなります。例えば、携帯電話が使われるようになって
電話番号を覚えなくなりました。カーナビが普及して地図が読めなくな
り、私のように書くことをなりわいとしている人間であっても漢字が
書けなくなってきました。頭脳をコンピューターに代替してもらうよう
になることで、私たちの頭脳が劣化していくのは間違いのない事実なの
です。

 これからAI化が本格的に進んでいきます。金融の世界ではほとんどAI
で取引が成立するようになり、すでに人間のトレーダーと呼ばれる人た
ちは絶滅寸前に追い込まれているのかもしれません。

 30年近く前に私がニューヨークで金融の勉強をしていた頃、ユニーク
なトレーダーと何人も出会いました。その中でも一番印象に残っている
為替のトレーダーから教えてもらったのが、「為替の世界で長期予想と
いうのは30分後の相場の動きを考えることだ」ということです。

 明日のことを考えているような為替のトレーダーは使い物にならない。
数秒後のことを短期予想として考え、数分後のことを中期予想として
考え、そして30分後のことを長期予想で考えながら相場を張る。そして、
トレーディングを始めてから1,2時間ぐらいでその日のノルマを達成し、
後は遊んでいるのが正しい為替トレーダーのあり方だというのです。

 しかし、いまの相場は1秒間に100万回ぐらいの取引ができる高速
トレーディングの世界になっています。長期予想が数秒後のことを考える
ことになっているのかもしれません。もしくは、もはやそのアルゴリズム
では勝てないので、まったく違うものでトレーディングの世界が構築され
るようになっているのかもしれません。

 当時の為替相場の世界には、素人でありながらFX取引を通じて為替
相場に参入するミセスワタナベと総称されるような存在はあり得ません
でした。いま、ミセスワタナベが大きな存在感を持っているとすれば、
彼らをカウンターパートにして為替相場を動かすようなアルゴリズムを
組み立てているのかもしれません。AIトレードの世界は、アルゴリズムが
ブラックボックスになっていくので、いまとなっては何がきっかけで
相場の方向が決まっているのか、後付けの解釈さえもできない世の中に
なってしまったようにも思えます。

 父の命日にあたる1月19日に、思い出の地パシフィコ横浜でKan.さんの
「マクロコスモスとミクロコスモス 自然(じねん)ということ」という
ワークショップを開催させていただきました。自然(しぜん)ではなく
自然(じねん)という厳しい世界を考えた時に、人類がまもなく本格的な
AI社会を迎え、大脳新皮質を体外に持ち出すことに成功するとどうなるか
ということを、恐竜が滅んだ例えで説明してくれました。

 このままの社会が進んでいくと、恐竜が鳥にサイズダウンしたように
人間も小さくなるのではないか。脳が小さくなるのか、人間が物理的に
小さくなるのかは分かりませんが、Kan.さんは物理的にサイズダウン
するイメージを持っておられるように感じました。

 都会のビルはものすごいものですが、もしある瞬間に電気というもの
がまったく使えなくなってしまったら、そこで人類の進化はミッシング
リンクを迎え、後世の人から見ると大都会のビルが何に使われていたのか
まったく理解できなくなるのではないでしょうか。

 エジプトのピラミッドが何のために作られたのか私たちに分からない
のは、どこかでミッシングリンクがあり、私たちの理解を超えているから
かもしれないのです。そして、AI社会が進んで人間が考えなくてもいい
ような世の中が来ると、ちょうどそのタイミングで電気が使えない状態が
やってきて、私たちはいまの文明を失ってしまうのかもしれません。

 そうならないためには、人間に与えられたボディ、感情、思考という
3つのセンターすべてを使いこなすことができるようにならなければなら
ないのではないでしょうか。思考のセンターばかりを発達させた現状が
AI社会の到来につながっていると仮定すると、ボディと感情のセンターも
フル活動させることが大事になるように思います。

 ワークショップ当日、販売させていただいたKan.さんのにんげんクラブ
会報誌のインタビューをまとめた「Kan.さんに訊く。Vol.1」という小冊子が
このことを考えるヒントになります。まだ少し在庫があるようなので、
にんげんクラブストアでぜひお買い求めいただければと思います。

表紙180.jpg


 
※【書籍】『Kan.さんに訊く。 Vol.1』は、
 大好評につき、増刷いたしました!


世界は存在しない


 1980年生まれの若きドイツの哲学者マルクス・ガブリエル博士の
なぜ世界は存在しないのか 」(講談社選書メチエ)を読みました。
本当はお正月の時間のある時に読もうと思っていたのですが、私には
ちょっと読み応えがあり過ぎ、なかなか読むペースが上がらずに3連休
を使ってようやく読み終えました。最新の哲学の世界は難しく、また
欧米の人にとっては当たり前の教養が私たち日本人には分かりにくい
ところがあり、かなり苦労しましたが、知的刺激をたっぷりいただける
楽しい本でした。


 ガブリエル教授の哲学は「新実在論」と呼ばれています。個々のもの
は存在しますが、すべてのものの共通のプラットフォームとなる、すべ
てを包含する世界は存在しない。そんな主張を物理的、哲学的な思考は
もちろん宗教や芸術等のまったく違う角度からも考察していて、知的刺
激を味わいたい人にはうってつけの内容になっています。お正月にNHK
で番組をやっていたようなので、ご覧になった皆様も多いのではないで
しょうか。

 学生時代に結局買っただけで読みはしませんでしたが、浅田彰先生の
構造と力―記号論を超えて」(勁草書房)が流行っていました。若い
頃はあまり勉強しませんでしたが、最近になって原稿を書く機会が格段
に多くなってきた頃から、気がついたら勉強量が増え、昔は全然理解で
きなかったことが、少しは感じられるようになってきたように思います。


 人工知能(AI)の時代を迎え、人間はもう一度哲学に戻らなければい
けないというか、逆説的に見ると戻る余裕が出てきたのかもしれません。
いままでだったらスピリチュアルな話題は、エンターテインメントとして
あまり深く考えずに楽しんでいればよかったのですが、どうも、物理的な
こと実用的なことはだんだんスマホやコンピュータ、それにAI等が代替し
てやってくれるようになり、人間ができること、人間がやらなければなら
ないことは哲学的な考察に収斂していくような気がしています。

 そして、そうなるといい加減な主張で留まるのではなく、ちょっと深
掘りしながら哲学の領域にも我々の興味は広がっていき、そこにガブリ
エル教授のように分かりやすく斬新な視点で話題を提供してくれる人が
現れてくるようです。物理学の世界も10年ぐらい前にリサ・ランドール
博士という物理の世界に数式を使わずに分かりやすく導いてくれる専門
家が現れ、私でも結構楽しく物理の世界を身近に感じられるようになっ
てきたことを思い出しています。

 ランドール博士の「ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く」(NHK
出版)は日本では2007年に出版されていますが、やはりNHKで特集番組
が放映され、それがきっかけで一種の物理学ブームが起きました。それに
よって、5次元等の高次元の存在に対して注目がされるようになり、実は
過去の「舩井フォーラム」のテーマなどもこの流れに沿って決めさせて
いただき、直観力(超能力)に優れた出演者の先生方とも特に深い話を
したわけではないのに、フォーラム全体のつながりやバランスが最高に
取れていたことを懐かしく思い出します。時代の流行によって、スピリ
チュアルの業界も影響を受けているのです。

 そして、いま大事な流れがこの「なぜ世界は存在しないのか」等に
よって作られているのを感じます。少し地味な番組になりますが、NHK
のEテレで木曜日の22時から放映されている「人間ってなんだ? 超AI
入門」
という番組を見ていると、いまの社会の流れが感じられます。
私はどちらかというと映像を見るよりも本を読む方が時代の流れをつか
みやすいのですが、多くの人はビジュアルな刺激を存分に得られるテレビ
番組の影響を強く受けられているのだと思います。そういった意味では
ぜひご覧いただければこれからの社会の方向性が感じられるようになる
番組だと思います。

 繰り返しになりますが、このAI化を進めていくために、時代はいま
哲学を必要としているようです。私が社会人として仕事を始めた頃に比
べると、脳力がかなり劣化した分野が確実にあります。電話番号を覚え
なくなりましたし、地図が読めなくなりました。そして、このように
モノを書くことを仕事にしているにも関わらず、漢字が書けなくなって
います。父は手書きのはがきや手紙を書くことを推奨していたので、
晩年になって報告を送るときは、手書きでFAXを送ることにしていまし
たが、ワープロで下書きを書いてからそれを自筆で書き直すことを真面目
にしていました。

 仕事を始めたころの大事な仕事は先輩の書いた手書きの原稿をワープロ
で打つことだったので、順番がまったく逆になりましたが、この原稿を
手書きで原稿用紙に書けと言われたら困ってしまうのは確実です。そんな
私でも20歳代でまだワープロの機能が充実していなかった頃は、原稿用紙
に向かって原稿を書いていたこともあるし、それでいてまったく苦痛は
感じなかったのだから人間の習慣とは恐ろしいものがあります。

 こう考えると、人間の能力はAI化が進むとドンドン劣化していくのは
確実なのです。人間ができることは哲学を考えるぐらいになってしまう
世の中が近々やってくるのかもしれません。

景気の変わり目


 今年はカレンダーの関係(4日の金曜日に1日だけ出社してもらっても
船井本社の場合、あんまり意味がない)で7日が仕事始めでした。おか
げでお正月休みが9日間もあり、お正月ボケが何時になったら抜けるか
と心配しています。東京は空気の乾燥で火事の心配をしなければいけな
いほどいい天気が続いていることもあり、個人的には穏やかなお正月で
した。

 大みそかは紅白ではなくて、ベートーベンの交響曲を聴きに行きまし
た。毎年やっているようですが、午後1時に第1番からスタートして、
休みを4回はさみながら深夜12時の少し前に第九が終わるというベー
トーベンの交響曲を半日で全曲演奏するというコンサートでした。私は
好奇心が勝って全曲聴いてしまったのですが、有名な3番(英雄)、5番
(運命)6番(田園)から聴き始める人もいるし、中には最後の第9だけ
聴きにくるという常連さんもいるようです。

 このコンサートを企画プロデュースされたのは、作曲家で音楽プロ
デューサーの三枝成彰先生。第4番の演奏の終わりに日本(東洋)と
西洋の文化の違いについて15分ぐらいのショートスピーチをされまし
た。そこで、お話をいただいたのは、日本は米文化であり西洋は麦文化
であるということです。お米は水田で作れるので、毎年同じ田んぼにお
米を植えても問題なく収穫ができます。しかし、麦は畑で作らなければ
いけないので連作障害が起こり、定期的に圃場を変えるかエネルギーの
収奪以上の肥料を加えるか等の工夫が必要になります。

 だから、日本の文化は基本的に変化を嫌がり、同じことを繰り返すこ
とをよしとします。大きな変化はめったになく、近代になってからは幕
末のペリーと終戦後のマッカーサーという、いずれも外圧によって変え
られたぐらいの経験しかありません。それに対して西洋文化は変化しな
ければ、麦が採れなくなるので変化を絶対に大事にします。西洋の哲学
者(多分、ヘーゲルとおっしゃったと思います)は、変化がない文化に
は価値がないと言っているという例をあげて説明してくれました。

 そして、この変化がなければ価値がないという思想が生まれたのが、
ちょうどベートーベンが活躍していた19世紀初頭だというのです。モー
ツアルトとベートーベンはたった15歳しか違いませんが、モーツアルト
が活躍した18世紀後半はフランス革命の衝撃はありますが、ここまで変
化に対して価値を見いだす文化は定着していませんでした。その証拠に
モーツアルトの交響曲は41曲(ちゃんと数えるともっとあるようです)
もあるのですが、ほとんど違いが分かりません。

 三枝先生の知り合いの日本を代表するピアニストにモーツアルトの交
響曲をピアノ曲に編曲したものを全曲演奏してもらうことを頼むと、ど
こを弾いているのか分からなくなるからやりたくないと断られてしまっ
たというエピソードを話されていました。それに対して、ベートーベン
の交響曲は全曲まったく違うのです。ベートーベンの場合、最初の方の
1番や2番と、最も名曲と言われる7番やおなじみの第9とが同じ人が作曲
したとはとても思えないぐらいの違いがあるという話をおもしろくして
くださいました。

 東京に暮らしているからだというお叱りを受けそうですが、景気が良
くなってきたことを実感として日々感じています。バブルのようなこと
は二度と起こらないと思いますが、それでもリーマンショックの影響で
後ろ向きのことしか考えられなかった頃に比べて、本当に景気のいい話
をたくさん聞くようになりました。豊洲の初セリでマグロの初値が3億
3600万円で1キロ当たり120万円にもなりました。これは特殊なご祝儀
相場ですが、景気の良さを象徴している一つの表れだと思います。

 どうも、今年はペリーやマッカーサーがもたらしてくれた以来の大き
な変化が日本に起こりそうな気がします。トランプ大統領によってもた
らされるものかどうかはよく分かりませんが、いままでと同じことをし
ていたら時代に取り残されるという感覚を久しぶりに思い出さなければ
いけないのではないかと思います。バブル崩壊後の約30年、日本だけが
成長から取り残されていましたが、どうも、もう一度日本も上昇気流に
乗るタイミングがやってきたようです。

 ただ、それでスタート地点に立つ用意ができれば、その後は世界が
日本(東洋)化してくるのかもしれないというようなことを三枝先生は
つぶやいていたように、私には聞こえました。縄文時代ではありません
が、成長よりも平和に価値を置いてあまり変わらないという日本の文化
に世界が追い付いてくるのかもしれないという予感を私は持っています。
ただその前に、この30年で弱くなってしまった日本の力を一旦取り戻し
ておく必要はあると思うのです。

 今年は経済や相場の大混乱から天変地異まで多くの紆余曲折があるよ
うな気がします。ただ、大きなトレンド、父の言い方だとマクロに見れ
ば日本は世界の中でも格別に存在感を高めていく年になるのではと予想
します。ぜひ、にんげんクラブの皆さまには前向きの心持ちをもってい
ただいて、このトレンドを一緒に作っていただければと思います。


アベノミクスが変えた日本経済

 あけましておめでとうございます。
昨年は振り返ってみると激動の1年でいろいろなことがありました。
今年は今上陛下が退位されて皇太子殿下が新しい天皇に即位されることが
決まっているという、めったにないことが体験できるのが間違いない年に
なります。舩井幸雄は、組織はリーダーによって99.9%決まるといつも
言っていました。日本のリーダーは総理大臣ではなくやっぱり天皇陛下な
のだと思います。

振り返ってみると、昭和天皇はかなり政治家だったのではないでしょうか。
例えば、2014年に出版された豊下楢彦著「昭和天皇・マッカーサー会見
(岩波現代文庫)には、日米安保条約の成立に対して昭和天皇が吉田茂
総理を飛び越えた外交をマッカーサーや日米安保の生みの親と言われてい
るジョン・フォスター・ダレス国務長官顧問(後にアイゼンハワー政権で
国務長官に就任)との会談をしていたことが状況証拠をあげて書かれてい
ます。


日本の共産化を防ぐために昭和天皇が完全な不平等条約であった初期の
日米安保をアメリカ側がさすがに、そこまでは無理だろうと思っていた
全土基地化(アメリカ軍はいつでも好きなところを基地にできる権利)
を含めて昭和天皇が主導的に進めていたらしいことが明らかにされてい
るのです。


 
(引用開始)

(旧)安保条約は、日米の力関係から、どのみち不平等な条約になるべ
く運命づけられていたというのではなく、実は安保条約を対等で相互的
なものにする「論理」があったけれども、吉田の稚拙な技巧のせいで、
そのロジックを貫徹できなかったと主張し、さらに、吉田外交が稚拙に
なったのは、天皇裕仁の「二重外交」があったからではないかと推測し
ているところである。

(引用終了)


 戦後の日本の政治体制を作ったのは、世間で言われているように吉田
茂元総理がつくりあげたのではなく、昭和天皇がアメリカと交渉して、
何があっても日本が共産化しないように、作りあげたのだというのです。
それに対して今上陛下は昭和天皇が日本の安全を何があっても守るために
犠牲にしてしまった沖縄や太平洋戦争の激戦地への慰霊の旅を意図的に
続けられてきたのではないかというのです。
再び、「昭和天皇・マッカーサー会見」から引用します。


 
(引用開始)

 自ら「憲法の子」と任ずると言われるように、「日本国憲法の遵守」
を明確に掲げたところがきわめて印象的であるが、その前提として、
明仁天皇の言動には、悲惨な戦争の過去への痛切な反省の気持ちを見る
ことができる。かって、八月六日(広島原爆忌)、八月九日(長崎原爆
忌)、八月十五日(終戦の日)に加えて、「沖縄慰霊の日」である六月
二十三日をも「忘れることのできない日付」と述べたことがあったが、
現に天皇一家は毎年六月二十三日に祈りを捧げていると言われている。
明仁天皇にとって沖縄は、父親の戦争責任とのかかわりにおいて、文字
通り、"贖罪の島"と看做されているのであろう。翻って、およそ本土に
おいて、どれだけの政治家が「沖縄慰霊の日」に同様の祈りを捧げてい
るであろうか。

(引用終了)


 岩波文庫で出版されているのでかなりリベラルな考えを持っている
著者が書かれたものであることはうかがえますが、それでも昭和天皇、
今上天皇のあり方をかなり客観的にとらえていると思います。5月に
即位される新天皇がリーダーとして何を目指されていくのであろうかと
いうことが大変気になるところです。

 いい悪いは別にして、昭和天皇が象徴天皇の枠を超えてまで作りあげた
安保条約もいまや共産主義化の脅威が考えられない世の中になったいま、
見直しが迫られていくのは間違いのない事実なのだと思います。それが、
憲法改正にまで向かうのかは私には判断できない重要事項ですが、世の
中が大きく動くきっかけになるような気は強くしています。

 就任7年目を迎えた安倍政権ですが、お正月なのでその実績を高く評価
しているリフレ派の経済学者である野口旭専修大学教授が書かれた
アベノミクスが変えた日本経済」(ちくま新書)を最後に紹介させてい
ただきたいと思います。東京で暮らしているからかもしれませんが、仕事
をしていると日本経済が格段によくなってきたことを肌で感じています。


 故・竹田和平さんから託された、日本を元気にして豊かな国に再びする
という前提条件ぐらいはアベノミクスによって達成されてきたように思い
ます。年末のレポートで書いたように、唯一の失政が消費税を上げたこと
だというのがリフレ派の経済学者の主張です。今年の10月に予定されてい
る消費税の引き上げが好調な景気に影を落とさないようにするための叡智
が必要とされているように思います。


 最後になりましたが、本年も
にんげんクラブをどうぞよろしくお願い申し上げます。


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