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第38回 お話し会「オランウータンにいつまでも熱帯の森を」      

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第1回 森の人 オランウータン
第2回 野生オランウータンの研究
第3回 ちょっと待って!エコな話はいい話?
第4回 外出自粛で考えること
第5回 緊急事態宣言
第6回 インドネシアとオランウータンと日本人
第7回 オランウータンの棲みかと石炭の露天掘り
第8回 エネルギーのはなし
第9回 ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと
第10回 霊長類学、霊長類研究とオランウータン
第11回 社会を考える -日本の霊長類学―
第12回 温泉に入るサル ~サルの文化的行動~
第13回 世界に知られたスノーモンキー
第14回 オランウータンいのちの学校
第15回 野生のオランウータンのくらし その1
第16回 野生のオランウータンのくらし その2 ~枝わたり~
第17回 野生のオランウータンのくらし その3 ~母子の橋渡し~
第18回 熱帯雨林とバランス ~森林火災~
第19回 森林火災のあとの熱帯雨林
第20回 2021年の年頭に思うこと  ~GOTOの先~
第21回 科学の力
第22回 自然のバランスとスピード
第23回 オランウータンは何頭いますか?
第24回 オランウータンは何頭いますか? その2
第25回 インドネシアの大雨と大洪水
第26回 緊急事態宣言 再び
第27回 「自然」について考える
第28回 見守ることの大切さ ~キャンプ・カカップの取り組み~
第29回 オランウータンの長い子育て
第30回 森を残そう ~鎮守の森の意味 熱海伊豆山の土石流~
第31回 オリンピックの陰で
第32回 野生オランウータンの観察 その1 -年齢ってどのようにわかるの?-
第33回 野生オランウータンの観察 その2 長期間の観察の重要性
第34回 野生オランウータンの観察 その3 バユールの誕生
第35回 野生オランウータンの観察 その4 長期の追跡
第36回 京大、霊長類研究所を事実上「解体」
第37回 京大、霊長類研究所を事実上「解体」 その2
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第38回 お話し会「オランウータンにいつまでも熱帯の森を」


連載続きました京都大学霊長類研究所の解体をうけての鈴木晃先生のコラムは、まだまだ続き
そうなので、こちらはオランウータンと熱帯雨林の会の別枠で先生のコラムだけをまとめた
ものを新設しましたので、どうぞこれからも引き続きご愛読ください。

ああ 京都大学 霊長類研究所
https://orangutansuzuki.blog.fc2.com/

設立50周年を迎えていた研究所、何せ鈴木先生にとっては創設の年1967年から退職するまでの
職場だったわけで、いろいろあったわけです。
どこまで書くかわかりませんが、霊長類の野外研究とはどういうことか、フィールドを開拓し、
守ることに生涯をかけている先生にとって、今回の件は見逃すことのできないことです。

書いて伝えることには限りがある。
霊長類研究所は論文捏造でもニュースとなっていますが、一方でそうした方の本がベストセラー
でもあるのです。
黙して語らず、自らが熱帯雨林の中を歩くことを第一にしてきた鈴木先生でしたが、コロナを
天啓と受け止め、この機に少し書き残すことにするそうです。
どうぞよろしくお願いします。

さて、今日は12月4日に にんげんクラブで予定されている私のお話し会「オランウータンに
いつまでも熱帯の森を」について紹介させてください。

今回のゲストはフィリピンで貧困と闘う「アクセス」の野田沙良さん、中央アフリカでエイズ
支援を続ける「アフリカ友の会」の徳永瑞子さんのお二人です。
徳永さんとは前回に続き2回目、野田さんとは実ははじめての機会となり、私自身お目にかか
れるのをとても楽しみにしています。

当日のテーマは?とご質問を受けたので、にんげんクラブでもたびたび登場され、大変な人気
のKan.さん が以前お話しされていて、私自身とても共感を覚えた「見守る」ということを
あげてみました。
人はすぐに何か行動しようとするけれど、何もしないで見守るということもとても大事という
こと。

この言葉、とても感動して、以前もこのブログで紹介したのですが、今回はまたゲストの
みなさんとともに考えていきたいなと思います。

経験豊富で行動的なみなさまをゲストにお迎えし、ひっそりと森の中でくらしている野生の
オランウータンを交えていったいどんな話にまとまるの?と思いつつ、もうひとつこんなこと
も考えています。

たぶんセミナーのチラシをご覧になった方は、フィリピンやアフリカの人道支援とインドネシア
のオランウータンとどんな関係があるの?と思ったのではないでしょうか。
共通点は??? 話し手がみんな女性ということ? なんて感想も耳にしたのでもう少し書か
せてください。

私たちは「オランウータンと熱帯雨林の会」といいますが、熱帯雨林が広がる場所は、アフリカ
、東南アジア、南米と世界でもごくごく限られた地域です。
生物の多様性という言葉が有名ですが、この限られた地域に全世界の生物種の半数以上が生息
しているともいわれています。

今回の話し手3人が活動する国々、フィリピン、中央アフリカ、インドネシア、この3か国は
まさに「熱帯雨林」が広がる、本来ならば「地球の豊かさ」を象徴する現場なのです。
でも、これらの熱帯雨林は、ヒトの活動によってどんどん「お金」に変えられていく。

そして、オランウータンばかりでなく、ヒトもまた豊かな自然を追われているのです。
人々は好むと好まざるとに関係なく、住みかを求め、仕事を求め、都市に出てくるわけです。
その結果として、都市の貧困や病気の問題は後を絶ちません。
貧困や病気の問題は都市化の問題でもあり、ヒトの社会の問題、「自然」を失っていく地球に
暮らす人々の根本的な問題でもあると私は思います。

失われていく熱帯雨林の現場からの声としても、ゲストのみなさんからのお話を伺いたいと
思います。
今回もまた特別ゲストとして山田征さんが加わってくださいます。
思えば征さんとは征さんが主宰する隠された真実を知るための勉強会 「菜の花の会」の
第200回目にオランウータンのお話をさせていただいて以来、こうしていつも応援をいただいて
います。
ありがとうございます。

森の人といわれるオランウータンは言葉を発しませんが、オランウータンは「豊かな自然の中で
依存しあいながら生きる生き物たち」のシンボルでもあります。
声なき声を伝え、ヒトとしての生き方を考えていく、そんな人たちが集まる会合にできたらなと
思います。

今回はようやく緊急宣言も解除されました。
ぜひみなさんとご一緒できましたら嬉しいです。

(鈴木南水子)


(次回へつづく)


オランウータン(0).jpg


プロフィール

鈴木晃(すずきあきら)
京都大学大学院理学研究科修了。理学博士。
京都大学霊長類研究所を経て、
現在「日本・インドネシア・オランウータン保護調査委員会」代表。
(一社)オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)理事長。
1983年よりインドネシア、カリマンタン島にて野生のオランウータン
の研究を続ける。

鈴木南水子(すずきなみこ)
生後6か月よりウガンダに渡り、チンパンジーの研究をする父のかたわら、
アフリカの大自然の中で育つ。自然によって生かされているヒトの生き方
を求めて、オランウータンと熱帯雨林の保護の問題とその普及啓発活動に
取り組む。


【DVD】鈴木南水子さん お話し会 『オランウータンに、 いつまでも熱帯の森を。』
【DVD】鈴木南水子さん お話し会 『オランウータンに、 いつまでも熱帯の森を。』


(社)オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)
(事務局)
〒162-0065
東京都新宿区吉町8-23 富井ビル2F
TEL 03-5363-0170
FAX 03-3353-8521

ホームページ http://moforangutan.web.fc2.com/
メールアドレス mof.orangutan@gmail.com



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