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第9回 ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと   

さて、今日も前回に引き続きエネルギーの話です。
今回のタイトル
「ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと」
というのは山田征さんの本のタイトルです。
実はこのにんげんクラブを紹介してくださったのも
征さんです。
詳しくはぜひ征さんの本(冊子)を読んでください。

「オランウータンを取り巻く問題は、決してどこかの
遠い国の、動物愛護の話ではないのです。私たち自身の
身近な問題としてとらえなくてはいけない話なのです。」
ということを私はいつも言っていますが、
何しろ話が上手というわけでもなく、
やっぱり遠い国の話?的で、
「オランウータン可愛いですよね」
といった感じで、なかなか苦戦しています。
そんな中で征さんは
「オランウータンの話は私たちの話なのですね。」
と問題の本質をすぐに理解してくださって、
みなさんにお知らせする機会を広げてくださって
いるのです。

このようなことをいきなり書いてもなんだか
わけがわからないかもしれませんが、たしかに
自然エネルギーの問題とオランウータンの問題は
共通する、まさに同じ問題だと私は感じます。
多くのみなさんが「自然エネルギー」というと
何かいいことのようなイメージを持たれている
のではないでしょうか。

ところで、まず、自然エネルギーというのは
どのようなものなのでしょうか。
一般に宣伝されている紹介をします。
自然エネルギーとは、再生可能エネルギー
ともいい、太陽光・風力・水力などを利用して
作り出されるエネルギーのことで、
原発や石炭などの化石燃料に替わる環境への
負荷の少ない安心安全のエネルギー。
まさに良いことづくしの未来のエネルギー
のようです。

ということで、
「ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと」
まあ、早いはなし、今紹介したようないいこと
づくしではなく、反対に大変悪いことだということ。 
再三このブログでも書いていますが、
「いい話」ほど「悪い話」はないのです。

どのような点が悪いかは詳しくは冊子を読んでいただく
として、私はまず、自然エネルギーというだけで、
だれもが大して考えずに
「クリーンでエコなエネルギー」
という印象を持ってしまうところに最大の悪さが
あると思います。
「本当にそれが必要か」という根本を考えずに、
言葉の表面だけで何かいいことをやっているような
気分になってしまう。

私たちの活動拠点「キャンプ・カカップ」には
もちろん電気はありません。
この話をするとかなり早い段階から多くのみなさんが、
「では太陽光パネルを設置したらどうですか?」
とおっしゃいます。
はじめは私たちもいい話だなあと思ったりもしました
(でもその資金もないので設置できませんでした)。
そう、みんなが大して考えずに、自然エネルギー
というと、いい話だなあと思ってしまう。

でも、実は恐ろしいことなのです。
日本では自然エネルギーの促進のため2014年に
法律が施行されました。
この法律によって今まで農地法で農業利用しか
認められてこなかった土地もエネルギーのために
使えるようになったそうです。
とっても簡単に理解すると、田畑を含めて
太陽光パネルがどこでも設置できるようになった
ということ。
その対象面積は約450万ヘクタール、日本の国土の
12.1パーセントだそうです。
って、どれくらいの広さ?ということで、この部分が
私が最も注目するところで、征さんの本ではちょうど
100ページのところから詳しく書かれていますので、
ぜひ読んでほしいのです。

なんと国土の12.1パーセントというのは、日本中の
田んぼと畑を全部合わせた面積だそうです。
さらには、これにプラス国有林、保安林、民有林の
すべてが法律的には風車や太陽光パネルの設置許可
の対象となっている。
電力のために、日本の山や、田畑がみんな奪われて
しまうことも法律的には可能だということです。
私も、これはまさに亡国の法だと思います。

私たちが大して気にしていないうちに、重要なことが
法律で決められている。
そして私たちはいい話、と信じて自然エネルギー、
太陽光と騒いで促進しようとしている。
こういう図式はとても恐ろしいことだと思いませんか。
太陽光パネルにしろ、ヒトの作ったものは永久では
ありません。必ずゴミになります。
「食の大切さ」などと言われますが、日本でも
輸入農作物は増え、荒廃農地、耕作放棄地が
増える一方です。
実は重大な問題が背後にはあるのに、あまり考えずに
「自然エネルギー」のいい話に、なんとなくみんな
騙されている。

未来の夢のエネルギーを何となく信じるのではなく、
まずは今あるものを大切に使いませんか。
そして、今の状況をきちんと考えてみませんか。
まず使い捨てはやめましょう。
感謝して、大切に、そしてなるべく使用を少なくする。
そのためにもっと考える。

私たち日本人が、石炭をはじめオランウータンの森の
エネルギー資源を長い間使ってきたということを
私は知っています。だからこそ発信したいのです。
石炭の使い捨て、自然資源の使い捨てはやめましょう。
エコエコ言っているだけでは太陽光パネルのゴミを
増やすだけです。

オランウータンの森の資源、その代償はとてつもなく
大きなものなのです。だからこそもっと大切に使いましょう。
そしてこれ以上さらなる代償を、自然に、国土に
課すことはなるべく控えたい、そう思うのです。
そのためにも、オランウータンの森の現状を知り、
考えることは大切なことなのです。

(次回へつづく)

オランウータン(0).jpg


プロフィール

鈴木晃(すずきあきら)
京都大学大学院理学研究科修了。理学博士。
京都大学霊長類研究所を経て、
現在「日本・インドネシア・オランウータン保護調査委員会」代表。
(一社)オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)理事長。
1983年よりインドネシア、カリマンタン島にて野生のオランウータン
の研究を続ける。

鈴木南水子(すずきなみこ)
生後6か月よりウガンダに渡り、チンパンジーの研究をする父のかたわら、
アフリカの大自然の中で育つ。自然によって生かされているヒトの生き方
を求めて、オランウータンと熱帯雨林の保護の問題とその普及啓発活動に
取り組む。


(社)オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)
(事務局)
〒162-0065
東京都新宿区吉町8-23 富井ビル2F
TEL 03-5363-0170
FAX 03-3353-8521

ホームページ http://moforangutan.web.fc2.com/
メールアドレス mof.orangutan@gmail.com



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