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第1回 森の人 オランウータン

はじめまして。こんにちは。

今日からこのブログにオランウータンの話を
連載させていただくことになりました。

読者のみなさんには、えっ??何?
オランウータンって?という方もたくさん

いらっしゃるかもしれませんが、

オランウータンという生き物の姿を通じて、
オランウータンのことだけではなく、

ヒトのこと、私たちの暮らしのこと、
地球のこと、日々感じることをお伝えできたらと思っています。
よろしくお願いします。

オランウータンは東南アジアの熱帯雨林に生息する
赤毛の大型霊長類で、
ヒトの進化の過程では一番私たちヒトに近い
生き物と考えられる類人猿の一種です。

大型霊長類というのはオランウータンのほかに
チンパンジー、ゴリラ、ボノボがいますが、
アフリカに暮らすこれら3種と違って、
オランウータンだけがアジアに暮らす生き物です。

今年3月号の「にんげんクラブ」会報誌に
「オランウータンに、いつまでも熱帯の森を。」
というインタビュー記事を載せていただきましたが、

私たちはこのオランウータンの生態の研究を
インドネシアの森の中で続けてきました。

野生のオランウータンの観察を続けて
40年近くになりますから、
まあ、オランウータンのことを
一番よく知っているヒトだと思います。

さて、オランウータンの研究というと
「ああ、動物の研究ね。」と思うかもしれませんが、

実はね・・・という、
もっと深い部分、「ヒト=にんげんのおはなし」なんですということを、
ぜひみなさんにも知ってほしいとインタビューでお話しましたら、
こんな素敵な機会をいただきました。

オランウータンのことを一番よく知っていると今書きましたが、
実はこの「知っている」という言葉、
オランウータンを見れば見るほど、
実はヒトって、何にも知らないんだなと思ってもいます。

いま、ネットでちょっと検索するだけでも、
オランウータンという生き物の概説、知識は
それなりに溢れています。

でも知識、情報って何なんだろう?
こんなことを言うのは変かもしれませんが、
オランウータンのことをヒトは知らない、
ということを私たちは一番よく知っているヒトだと思います。

無知の怖さは知らない人には
その意味さえもわからない。

情報社会といわれる現代ですが、
オランウータンが伝えてくれることは
「ヒトはほとんど知らない」ということ。

文字や言語はヒトの最も人たる所以ですが、
それらが伝える情報、知識の表面的な部分だけに
とらわれていては、
ヒトは何も見えていないのに等しいのではないのでしょうか。
そんなことを徒然考えつつ、では今日の本題。

オランウータン ORANGUTANという言葉は、
「ORNGオラン=人」と「HUTANフタン=森」
ということばをあわせたもので、
現地の言葉では文字通り「森の人」という意味を持っています。

人が近づかないような熱帯雨林の奥深くに棲み、
その生態はほとんど知られていませんでした。

それにしても、「森の人」とはよく言ったなと思うほど、
野生のオランウータンは「賢い」生き物です。
その賢さは、なかなかひとことでは説明のできない賢さです。

彼らを「森の人」と呼び、
長いあいだオランウータンとともに
熱帯の森の中で暮らしてきた私たちの先人。

彼らは、研究者でも専門家でもありませんが、
熱帯の森とともに生きてきた彼らは、
おそらくどんな研究者たちよりも
「オランウータン」という生き物をよく見ていたのだと思います。

もちろん人類進化なんてことは考えても
みなかったでしょうし、知識もなかったでしょう。

でも、オランウータンの姿に「人」を感じ、
ヒトとして親しみを感じたのであろう先人たち。
その自然をありのままを見る目や感覚、
自然の中で生きてきた姿に私はいつも感慨を覚えます。

面白いことにこうした人たちは自らをも
「森の人 オランフタン」とよび、
村に住む「村の人」とは区別して認識しているようです。

このオランフタンとオランウータン
「森の人」。あえて2通りの表記しましたが、
音声的には現地では全く同じものです。

熱帯の奥深いジャングルの中で永々営まれてきた
こうした「森の人」たちのくらし。

オランウータンという呼び方、
名前はそういう人と自然との接し方、
アジアの先人たちの長い歴史の中から
生まれてきた言葉だと思うと
なんだか本当に感慨深いのです。

日本はアジアの一部ですが、
日本人にもそもそも自然は克服するものではなく、
ともに歩むものだという考え方があります。

オランウータン 森の人という言葉は
こういう感覚とも何か共通するものを感じるのです。
オランウータンという言葉自体、
そういう意味でとてもアジア的な言葉なのです。
                     (次回へつづく)


オランウータン(0).jpg


プロフィール

鈴木晃(すずきあきら)
京都大学大学院理学研究科修了。理学博士。
京都大学霊長類研究所を経て、
現在「日本・インドネシア・オランウータン保護調査委員会」代表。
(一社)オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)理事長。
1983年よりインドネシア、カリマンタン島にて野生のオランウータン
の研究を続ける。

鈴木南水子(すずきなみこ)
生後6か月よりウガンダに渡り、チンパンジーの研究をする父のかたわら、
アフリカの大自然の中で育つ。自然によって生かされているヒトの生き方
を求めて、オランウータンと熱帯雨林の保護の問題とその普及啓発活動に
取り組む。


(社)オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)
(事務局)
〒162-0065
東京都新宿区吉町8-23 富井ビル2F
TEL 03-5363-0170
FAX 03-3353-8521

ホームページ http://moforangutan.web.fc2.com/
メールアドレス mof.orangutan@gmail.com



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