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Beautiful Harmony


五月一日、徳仁さまが126代天皇に即位され令和の時代を迎えた。

前日に生前退位された上皇明仁さまと上皇妃美智子さま、
その翌日に即位された新天皇皇后両陛下のご様子は、
海外ニュースでも放映された。
喪に服すことのない代替わりは晴れやかである。

私は昭和生まれ。

子供のころは、身近な人たちの皇室についての考え方がそれぞれに違っていて、
あまり触れてはいけない話題のような気がしていた。

我が家の押入れには祖母(母方)が生前にコレクションした皇室アルバムが数冊ある。

「軽井沢テニスコートの恋」「ハープを弾くお姿」、
母は美智子さまがテレビに映るといつもウキウキしていた。

一方で、親を戦争で失って昭和天皇に複雑な気持ちを抱いている人もいる。

私の育った町内には、「天皇いらん」と書いた段ボール紙を体につけて
自転車で徘徊する男の人がいた。道で会っても皆見て見ぬ振りしていた。

大学生の頃、時代は平成になった。

明仁天皇のお人柄には、私を含め多くの人々が好感を抱いていたと思う。

平和への祈りを捧げ続けてこられた平成の30年間。
尊敬と感謝の念にたえない。

国民に受け入れられた象徴天皇だと思った。

そして五月から新たな時代に入り、私は「昭和」「平成」「令和」と
三つの時代を経験できることとなった。

即位の日の天皇陛下と皇后雅子さまは輝いていた。

皇太子だったときの徳仁さまが、ご結婚前に雅子さまにかけられた
「僕が一生全力でお守りします」というお言葉を思い出す。

うちの長男は愛子さまと同い年(2週違い)だ。

小中高の入学卒業、そして3年後には成人式と、
人生の節目のセレモニーが一致するため、
息子とともに愛子さまの成長も見守ってきたような気分になる。

新しい元号が発表された当初、フランスの新聞では
「令」はbon (良い) agréable (快い), l'ordre, (命令・秩序) 、
「和」はla paix (平和). L'armonie (調和), style japonais (日本ふう)
という意味だと紹介された。

L'ordre は、命令と訳すとあまり良い感じがしないかもしれないが、
秩序や法則、順番という意味でもよく使われる。

「令和」は英語でBeautiful Harmonyと訳されるそうだ。

ハーモニー(harmony)の語源はギリシャで、宇宙の調和を表すものと
聞いたことがある。宇宙の調和を音で表そうとしたのが音楽の始まり。

即位の日の五月一日、私たち一家は春休みで夫の故郷スウェーデンのマルメにいた。

地元のS:t Petri 教会では「マルメ国際オルガンフェスティバル」が開催されていて、
ハイテクを駆使したニューオルガンが「聖ペトリ教会の新しいサウンド」として
大々的に発表された。
https://svenskakyrkanmalmo.se/st-petri-kyrka/st-petri-kyrka/musik-i-st-petri-kyrka/st-petris-orgel-english/


リサ190515-1.jpg
(聖ペトリ教会はマルメで最も古い教会(14世紀後半))


このオルガンは、新たに設置されたパイプの他に、
教会に既にある他3台のパイプオルガンにもコネクションされている。

一人の奏者により遠隔操作ができるので、
背後のパイプオルガンから音がしていたかと思えば、
今度は祭壇の向こう側にあるオルガンから響いてくるといった演出ができる。

普通なら鍵盤の左右にはストップというレバーがいっぱいあって
それを引いて音色を変えるのだが、このオルガンはパネル操作でシンプル。
空気量も調節できるので、それまでは難しかった強弱、
ヴィブラートのコントロールも可能だ。


リサ190515-2.jpg
(パネルタッチのハイテクオルガン。
 ここから教会内にある4つのパイプオルガンを鳴らすことができる)


10日間にわたって開催されるコンサートはすべて入場無料。

3人の国際的オルガニストによる2日間のオルガンのマスタークラスもあり、
こちらも受講無料と書いてある。

直前に問い合わせてもダメだろうなと思いつつ夫が、
フランスでオルガンを習っている息子がきている、と電話すると、
一日受講してもいいですよと言う返事。

息子はマスタークラスまで三日しかなかったのであせったらしいが、
慌てて最近弾いた曲をおさらいして当日会場に出向いた。

私と6歳の娘は家でお留守番。

娘が兄はどこへ行ったのか聞くので「マスタークラスよ」と答えた。
すると「マスタークラス、私も行きたい。
ルカ(お兄ちゃんの名前)くんだけずるい」と言う。

「なんでマスタークラスに行きたいの」と尋ねると
「だって私もドーナツ食べたいし」

「はぁ?」どうやら娘は、日本で行った「ミスタードーナツ」と
「マスタークラス」を混同しているようだ。

娘はじっと座って聴くというのが嫌いなので、演奏会などに連れて行くと
大ブーイングなのだが、勘違いしているのをいいことに
「じゃ、マスタークラスに行こうか」と言ってみた。

大喜びでいそいそと靴を履いている。

会場の聖ペトリ教会に入ったところで、
行き先はミスタードーナツじゃないとわかったらしい。
しかもオルガンの音がしている。

娘のブーイングが始まった。
アイスクリームを確約したら少しおとなしくなったが、30分と持ちそうもない。

マスタークラスで使われたのは、午前中が聖ペトリ教会内の
新しいハイテクオルガンで、午後がマルメ博物館内にある16世紀のオルガン。


リサ190515-3.jpg
(こちらはマルメ博物館内にある16世紀のオルガン)


息子は、初めて触れるハイテクオルガンにドキドキ。

「肩に力が入っている、もっと腹から弾け」と言われていた。

マスタークラスの様子はこちらのサイトからどうぞ。
http://www.soaviaccenti.com/orgue/organ-festival.html

たくさんのパイプに空気を流して音を出すオルガンは、
巨大な笙と言っていいかもしれない。
雅楽の笙は奏者が息を直接吹き込むので、息遣いによりニュアンスが出せそうだが、
巨大なパイプオルガンはそうはいかない。
(昔の小さなふいご人力送風タイプなら多少の強弱はできるらしい。)


テクノロジーを駆使したパイプオルガンなら今までできなかった細かな表現ができる。
このオルガンのための新たな作品が生まれそうだ。
ハイテクだが電子音ではない。
パイプに風を送り空気を振動させて音を出すという原理は変わっていない。


日本の神社といえば雅楽の音だが、
パイプオルガンは教会の典礼に欠かせない楽器となっている。

神様のいるところにはBeautiful Harmonyがあり、
それを私たちにも体感できるようにしているのが音楽なのかもしれない。

リサ




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