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最終第90回 漫画芸術に宿ったメッセージ。柴田昌弘氏の傑作『赤い牙ブルーソネット』、『斎女伝説クラダルマ』

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みなさん、こんにちは!
川端淳司です。

2012年1月24日に連載を開始した『つれづれ読書録』も、今回の第90回を
持ちまして最終回を迎えることになりました。

拙文を、私が最も尊敬する舩井幸雄さんが創設された『にんげんクラブ』の
HPに掲載できる幸運に恵まれたこと、事務局の皆様にお世話になったこと、
そして、読者の皆様に深く御礼申し上げます。

舩井幸雄さんがにんげんクラブを創設された目的は、これから迎えるであろ
う大難を小難、小難を無難、無難を無事にし、ミロクの世を創造できる『にん
げん』を結集させることだったのかなと思います。

一人一人がその天命・使命を果たす中で、ミロクの世は顕現するのではな
いでしょうか。

僕のモットーは『アートでミロクの世』なのですが、あやゆる最上の芸術には
自然と同様に神の意志・メッセージが宿っていると感じています。

1984年3月11日に映画『風の谷のナウシカ』は封切られ、3・11を予見して
いたのだと思います。今年は阿蘇のある熊本で大地震が発生しました。

SF漫画の巨匠・柴田昌弘さんはやはり1984年を前後して、漫画『赤い牙
ブルーソネット
』を描きました。

阿蘇五岳が大噴火し、九州を巻き込む大地震が起こり、世界支配者により
マインドコントロールされた多くの人間が阿蘇山に投身自殺する中、最後の
最後、妬みや嫉妬を抱く残虐な人間に滅ぼされた古代超人類(宇宙から来
た神と言われた人々)の血を宿し、覚醒した主人公・小松崎蘭(ラン)の破壊
暴走を止め、世界を救ったのは、何ら特別な力を持たない女子校生のラン
の友人奈留の命を賭した愛でした。


赤い牙シリーズの後に描いた『斎女(ときめ)伝説クラダルマ』の最終巻(19
96年)では、地球救済と称した巨大なエゴイズム=地球浄化計画を推進した
新興宗教シャクティ教団大教授ラージャとシンシア、千年の古より、性の奥義
をもって日本を裏から支配した斎女衆の総領由麻とシヴァ神が転生した久慈
将介の最終決戦が、日本に迫る巨大津波と富士山大噴火をもって描かれて
います。

巨大津波は富士山大噴火に相殺されてその猛威を振るう前におさまり、富
士山大噴火による被害が最小限に留まった裏には、由麻、将介、斎女衆の
命を賭した犠牲がありました。

舩井幸雄さんが熱海に引っ越されたのは富士山の噴火を抑える祈りの為
だったというようなお話を聞いたことがありますが、我々がこれ以上自身の
エゴを肥大させ、大難による地球再生という道は決して選んではなりません。

時は奇しくも参議院選挙。僕はご縁を頂いた『やすえくにお』さんに投票させ
て頂きましたが、個々人にとって2016年7月は大変化・行動の時だと思いま
す。

以下に、『斎女伝説クラダルマ』に記された柴田昌弘さん(或いは神様?)の
メッセージをご紹介します。

共にミロクの世を創造して参りましょう!

4年半、本当にありがとうございました(^^)/


~『斎女伝説クラダルマ』最終18巻より~


全世界をゆるがせた地竜たちの大暴れは唐突に鎮まった。

人々はふっと胸をなでおろし、やがてふだんの生活を取り戻す。

はたしてどれだけの人々が世界の危機を胸に刻み込みこの警告の意味を
理解しただろう。

将介と由麻が、門跡が、多勢の斎女とその仲間が、自らの身を犠牲にして
この世界を守ったのだ。

次はない。

次に破壊神が現れるとき、次に大地の竜が怒るとき、人類の命運はそこまでだ。



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