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第19回 「邪神」「邪霊」「邪気」を言向け和す


騒動の中、安保関連法案が可決されました。
マスコミ各社の世論調査を見ると、会社によって数字がかなり異なり、賛否同数の
結果もあれば、反対派が賛成派の2倍という結果もあります。
しかし全体的に見れば明らかに反対派の方が多いようです。

反対派から見れば、賛成派は「悪」ですね。戦争をする法律を作るなんて怪しからん
話ですね。
逆に賛成派から見たら反対派が「悪」です。他国が侵略されて困っているのに
助けようとしないなんて非道い奴らです。

しかし本当の悪は賛成派でもなく、反対派でもありません。
互いに相手を悪だと誹り罵り、憎悪や分裂、争乱を作り出していることが、
この世からなくさなくてはいけない真の悪なのではないでしょうか?


   ★   ★   ★


出口王仁三郎は、この世を乱している「邪神」の奥に、「邪霊」の存在があることを
明らかにしました。
邪神(悪神、曲津とも呼ぶ)は生まれたときから邪神なのではなく、もともとふつうの
人(神)です。心が曲がると悪人(悪神)になります。改心すれば
またふつうの人に戻ります。
しかし邪霊は最初から邪な存在です。

邪霊には三種類あります。
大蛇(おろち)、悪狐(あっこ)、邪鬼(じゃき)の三種で、それぞれ働きが異なります。
(霊界物語第1巻第18章参照)


●八頭八尾の大蛇(やつがしらやつおのおろち)・・・ロシアのあたりで発生。
八岐大蛇(やまたのおろち)とも呼ぶ。権力者などに憑依して、社会を分断し、
互いに闘争させるような働きをする。

●金毛九尾白面の悪狐(きんもうきゅうびはくめんのあっこ)・・・インドのあたりで発生。
権力者の妻などに憑依して、情欲を使って男を籠絡するような働きをする。

●六面八臂の邪鬼(ろくめんはっぴのじゃき)・・・ユダヤの地(イスラエル?)で発生。
既存の組織を破壊して自分が盟主となって世界を支配しようというような働きをする。

ロシア、インド、ユダヤというのは、あくまでもそれが発生した地理的エリアを指すのであって、
ロシア人、インド人、ユダヤ人という意味ではないので誤解のないようお願いします。
邪霊は人種・民族問わず誰にでも憑依します。


これらの邪霊は人の心の隙間に入り込んできます。
不安や恐怖、野心、執着、憎悪、嫉妬などの気持ちを抱いたときに
スーと入り込んでくるのです。


八岐大蛇は、たとえばセクトを作り、垣根を築いて、他のセクトを敵視して、
社会を分断して行くような働きです。
政界はもちろん、企業の中、宗教団体の中などで権力闘争に明け暮れている人たちは、
たいていオロチに憑依されていると考えていいと思います。
しかし一つの胴体に頭が八つあるオロチですから、一見複数のセクトに分裂しているように
見えても、同じオロチの異なる頭に過ぎないのです。
つまり「双頭戦略」というやつです。権力闘争で誰が勝っても、ほくそ笑むのはオロチなのです。

金毛九尾の悪狐が使うのは色欲です。霊界物語を見ると、女に憑依するケースが多いです。
代表的なのは悪役の常世姫や高姫です。
しかし女だけでなく男にも憑依します。異性を誘惑するのは女に限りませんからね。
色気で迫って異性を手玉に取って操るのです。権力を持つ夫の耳元で悪魔の囁きをして
闘争を起こさせたりします。
水商売の女性は憑依されやすいかも知れません。
結婚詐欺師は確実に悪狐に憑依されてますね。
しかし色気で迫るだけが悪狐ではありません。
亭主を尻に敷いて威張っているオバチャンなんかも憑依される可能性があるので要注意です。
高姫がそのタイプです。

六面八臂の邪鬼の働きは、世界支配です。オロチの働きと区別がつきにくいかも知れません。
政界を見ると、ともかく自分が派閥のボスとなって新党結成したがる人がいる一方で、
派閥連合体を作って大きな勢力を得ようと暗躍する人もいます。
オロチの方は自分が前に出たがるかも知れませんが、邪鬼の方は黒幕でもいいのです。

六面八臂というのは、霊界物語では「六面八臂」ですが、一般には「八面六臂」という
言葉が使われます。八つの顔と六つの臂(ひじ)を持つということで、一人で何人分もの活躍をする、
多方面の活躍をする、という意味です。

霊界物語に六面八臂とは、「ある時は老人と化し、ある時は幼者と変じ、美人となり醜人と化し、
正神をよそおい、ある時は純然たる邪神と容貌を変じ、もって神変不思議の魔術をおこなう者」
のことで「一切百種の技能に熟達し居るの意義なり」と書いてあります(第4巻第36章)。

たしかに黒幕というのはそういうものなのかも知れません。
たとえば○○党に行っては工作し、××党に行っては工作をするのです。
色々と顔を変えて行かなくてはいけませんよ。
実際の物理的な顔を変えるのではなく、相手が信頼してくれるような顔をして行くのです。
こっちの党とあっちの党では、求めているものが違いますからね。
あっちには京都の八ツ橋を手土産に持って行き、こっちには奈良漬けを持って行くのです。
そういう器用さがないと、世界の人々を操ることは難しいかも知れませんね。

オロチの方は支配というより、闘争です。闘争のために敵を作り、垣根を作るのです。
悪狐は個人を支配しますが、邪鬼は個人というより社会の支配です。


邪霊は一部の悪党にだけ憑依しているのではありません。
誰でも悪しき想念を持つと、邪霊が憑依して来ます。
しかし心を改めれば出て行きます。
憑依した邪霊を祓い清めることが「言向け和す」(ことむけやわす)だと言ってもいいでしょう。

   ★   ★   ★

世界を言向け和すにはいくつかの段階があるようです。


(1)まずは自分自身を言向け和すことです。

自分の中に、嫉妬や憎悪、執着、敵愾心などあったら、他人を言向け和すことなど
とうていできません。
身近な例で言うと──家族や恋人、友人などと口論をするときに『自分が正しい』と
思うことは多々あると思います。それを否定されたり無視されたりすると『悔しい』と感じ、
ムキになって自分が正しいと主張します。そうしてケンカとなります。

そのときもし仮に相手が主張を引っ込めたからといって『言向け和せた』などと思っては
いけません。単に理屈で言い返せずに黙っただけかも知れませんよ。
口論というのは口が達者な人が勝つのです。「つよいものがち」のやり方です。
論破することと言向け和すことは全く異なります。
口で言い負かしてしまうと相手の心に中に『負けて悔しい』という不満が積み重なり、
いつか爆発して取り返しのつかない大ゲンカが起きる可能性があります。
自分が正義だと主張している間は相手を言向け和すことは絶対にできません。
『自分が正しい』と思うその気持ちを言向け和すのです。
だからと言って『自分が間違い』だと思え、という意味ではありません。
自分は正しい、正しい、という、その凝り固まった気持ちを言向け和すのです。

(2)次に他人を言向け和す段階です。

1と2は「邪神」を言向け和す段階ですが、邪神というのは要するに悪しき想念を
持っている人です。まずは自分という邪神を言向け和すのが先決です。
おそらく自分を言向け和せた時点で、今まで敵だと思っていた相手に対する見方が
大きく変わっていると思います。そこには何かに怯えている人がいるに過ぎません。
嫉妬だの憎悪だの、それらの根源にあるのは、自分の存在を否定される
恐怖ではないでしょうか?

(3)そして次に「邪霊」を言向け和す段階です。

これは少々超能力的な話になってきます。
邪霊は本質的にこの世を破滅させる悪なる存在ですが、それを言向け和して、
神の御用に仕えてもらうのです。
霊界物語で、宣伝使が言霊を宣り上げてヤマタオロチを言向け和すと、
オロチは女神となって天に昇った・・・というようなシーンがときどき出てきます。
日本古来から怨霊信仰というものがありますが、人々に災厄を与える怨霊を鎮めて、
祀ることで、逆に人々に恵みを与える善霊に変えてしまうのです。

(4)最後が「邪気」を言向け和す段階です。

王仁三郎は「邪神」の背後にある「邪霊」の存在を説き明かしただけではなく、
それの発生源として「邪気」の存在を指摘しました。
邪気とは、この宇宙の修理固成の過程で発生する残りカスのようなもので、
ランプについた煤(スス)のようなものです。それが凝り固まって邪霊になると言うのです。
また、私たちが嘆き悲しむときに吐く「溜め息」のようなものも邪気となるようです。
たとえば電波や電気は人間の精神に有害ですが、そのように、
人間の精神に異常を来すような存在(物質?エネルギー?)が地球上にたくさんあるわけです。
人間界から発生したものだけでなく、自然界の営みの中で発生しているのです。
社会をかき乱す悪い奴らがいるのは事実ですが、「邪気」というのは
そういうレベルの話ではありません。
邪気によって、そういう悪党が生まれ、私たちもまた邪悪な念を持ってしまうのです。
邪気が凝って邪霊となり、人間に憑いてますます人間を悪化させてゆくわけです。
もうそうなると、人間だけで対応することは不可能です。そこで「神権発動」となります。
地球の、いや宇宙の大修秡によって、邪気を祓い清めることが、今、これから行われます。
要するに天変地異ということです。
それによって宇宙エネルギーは循環し、邪気もまた新たに宇宙の生成化育のために
役立つエネルギーとなるのでしょう。

しかし今もし天変地異が起きたらどうなるでしょう? 
折しもシリアの難民がヨーロッパに流入して大問題になっています。
人道的見地から難民を受け入れようという人もいれば、受け入れに反対する人もいて、
対立が激化しています。
あれは人災(シリアの内戦)による難民ですが、これから気候や大地の変動によって
難民が大量に発生するようになります。
そのとき私たちは、どう対応するのでしょうか? 
受け入れることができるでしょうか? 
地域住民の半分以上が外国人になっても一緒に暮らせるでしょうか?


これが明治25年から艮の金神さんが発し始めたメッセージであります。
人間界だけで解決できる問題ではないので、宇宙の大修秡を始めるよ。
しかし人と人との間に敵愾心があるようでは、その大艱難を乗り越えられないよ──と。

社会が混乱すればするほど「言向け和す」ということの重要性が認識されるようになってくるはずです。
賛成・反対で内輪モメしていたら、邪霊が喜ぶだけです。
みろくの世は、賛成・反対の渦を越えた、その向こう側にあるのではないでしょうか?



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