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第75回 未来を担う日本の子供たちへ、命がけで世界の実相と人が心に抱くべき大切な何かを伝える素晴らしきルポタージュ。後藤健二著『もし学校に行けたなら~アフガニスタンの少女・マリアムの物語』、『エイズの村に生まれてー命をつなぐ16歳の母・ナターシャ』、『ダイヤモンドより平和が欲しい―子供兵士・ムリアの告白』、『ルワンダの祈りー内戦を生きのびた家族の物語』

みなさん、こんにちは!
にんげんクラブ世話人の川端淳司です。

そこかしこに春の息吹、生命のエネルギーを感じますね。
道端の何気ない花や雑草を眺めるだけでとても幸せな気持ちになれます。

一方、1月の後藤健二さんの事件に始り、2月の川崎事件、
3月のチュニジアの事件と
明らかに何かが動き出しています。

舩井幸雄さんの著「二つの真実」などから教わった『聖書の暗号』。
後藤さんの事件もまた旧約聖書に暗号として記されている気がしますが、
とても重要なエポックメーキングな出来事だと直観します。

4月に何が起こるか僕には分りませんが、
4月4日(土)に岡山支部の秋山誠さんのお話会が大阪で開催されますので、
にんげんクラブに関わるみなさんと戦争ではなく共生の明るい未来
「ミロクの世」を選択できるよう、共に行動して行きたいと考えています。

今回のお話会は大阪支部の濱田さんが企画して下さり、
先日初めて秋山さんとお話させて頂いたのですが、
やはり舩井幸雄さんが起点となるこれまでで一番びっくりする
シンクロニシティがありました。
すべては必然・必要・ベストなのですね。
神様の恩寵を感じます。

秋山さんの生き様から導かれた『幸せになる法則』に関西の方も遠方の方も
ぜひご参加頂ければと思います。
詳細はファイル資料を参照ください。

お話会.jpg   4月4日お話会.pdf

さて、連載第75回は後藤健二さんの日本の将来を担う子供たちに向けた
素晴らしいルポタージュ4冊をご紹介します。

残虐な虐殺が日常であった戦地や貧しくエイズがはびこる海外で
現地の人たちに親身になって取材したそのルポタージュから
とても多くのことを学び、深い気づきを得ることができました。
日本の将来を担う子供たちにぜひ読ませてあげたい
後藤さんの真心のつまった良書です。

以下に各書から印象に残る言葉を引用しますので、
心魂に響いた方はぜひ手に取って頂ければと思います。

最後に、後藤健二さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
そして素晴らしい著書をありがとうございました。


■『もしも学校に行けたら―アフガニスタンの少女・マリアムの物語』より


・わたしが追っていたコンボイ、午前中にジャララバードを出発した外国人
 ジャーナリストたちの一行が、この先の山間で何者かに襲撃され、殺された
 というのです。
・「タリバンはテロ組織だ」とするアメリカが、反タリバン勢力を支援して
 アフガニスタン国内への空爆を始めました。戦闘は止みましたが、
 市民たちはすべてを失っていました。
・外に出ると、サルダールがわたしの名前を叫ぶ声が聞こえました。息子は
 顔を私の肩に乗せていましたが、一度血を吐いて、息をしなくなって、やがて
 動かなくなりました。(母グルマカイ)
・兄が死んだのは戦争のせいだよ。その後、すぐに戦争は終わった。
 あれは最後の攻撃(誤爆)だったんだ。(弟ハシュマッド)
・お兄ちゃんは、わたしたちのために働いてくれてた。(10歳の妹マリアム)
・夕焼けのゆるい光に照らされるゴミ野原の中で、女の子が本を読む姿は
 まぶしいほどに輝いていました。(神さま、どうぞ彼女を導いてください!)
 わたしは、そう願って目を閉じました。
・取材を重ねるたびに感じてきたことは、日本を含めた国際社会が、
 「いったい何のために援助しているのか?」という率直な疑問です。
・難民として、外国に住んでいる間に身に付けた仕事のノウハウや人脈を
 活かして、したたかにビジネスを成功させているアフガニスタン人がいる
 一方で、かつての難民キャンプとほとんど変わらない貧しい暮らしを続ける
 人たちもいます。
・貧しい人たちに食事や不法な仕事を与えて、タリバンは復活してきています。
 特に、地方ではかなりの数の村を支配するなど、勢力を伸ばしてきています。
・アメリカ軍は平和や安定を守るどころか、戦闘を拡大しています。
 グルマカイさん一家がうけたような誤爆は、あとを絶ちません。
・もっと深刻なのは、殺人や窃盗などの一般的な犯罪が急増していることです。
・わたしはなぜ、この戦争と避難民の存在が日本ではあまり知られていないのか、
 大きなショックを受けました。わたしたちは、単なる事件事故のニュース、
 アメリカ軍の動きばかりに気を取られすぎているのではないか。
 「対テロ戦争」「テロとの戦い」とわたしたちがまるで記号のように使う言葉の
 裏側で、こんなにたくさんの人たちの生活がズタズタに破壊されていることを、
 知らないでいたのです。あるいは知らされずにいたのです。自分は、いかに
 盲目的だったかと激しく自分を責めました。
 アフガニスタンの戦争は終わっていません。それどころか、世界を巻き込んで
 広がっています。
 その中で唯一の希望は子供たちです。
 わたしたちにできることは、さまざまな方法で、彼らに手を差しのべ続けること
 なのではないか、そう思います。
・自らも危険をおかしながら、手伝ってくれたアフガニスタン、パキスタンの友人と
 そのご家族に心から感謝しています。
 いつも皆様の安全と健康を祈っていることをお伝えしたい気持ちでいっぱいです。
・最後に、心から愛する娘と、芸術や文化を受け入れる心を育ませている彼女の
 母親に、「ありがとう」と言いたいと思います。

■『エイズの村に生まれて―命をつなぐ16歳の母・ナターシャ』より


・ふつうの人たちが、みんな生きていく希望を持てずに麻薬を使っていました。
 私は、あの町を覆っていた絶望感を忘れることができません。
・ヘロインや麻薬の怖さは薬の効果が切れそうになると、怖ろしい夢や幻覚を
 見るようになります。ついには殺人を犯すことも少なくありません。
 また体にも変化を及ぼし筋肉や脂肪の成分が溶けて急激に痩せていきます。
・先進国の中で唯一、日本がHIV/エイズの感染者が増え続けています。
・エイズの問題は、炎が小さなうちに消すことができなかったら、
 炎が全世界をおおうことになるかもしれないのです。
・「私たちがどこに住んでいようが、世界のどこかで問題が起これば、
 世界の人たちは関心や注意を向けるべきだと思います。
 『明日はわが身』なんですよ。」
 「関心や注意を向けさせるには何が必要ですか?」
 「世論をまきこむ必要があります。そして、情報を交換したり、
 お互いに支援の手を差し伸べることですよ」
・くじけて逃げ出しそうになるわたしを元気づけてくれる家族に
 「いっしょにいてくれてありがとう」と言いたいと思っています。


■『ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白』より


・アフリカ西部のシエラレオネは内戦のために世界で最も平均寿命が短い。
 2002年の男性のそれは約32歳。
・この戦争(内戦)で、市民の10人に7人が家をなくした。
・初めのうち、人数の少なかった反政府軍は兵士の数を増やそうと、
 村という村をおそって、子供たちをさらって兵士に仕立てました。
・反政府軍に使われた子ども兵士の年齢は10歳から16歳。
 その数は5000人以上と言われています。
・「カミソリで切って、そこに麻薬をうめこむんだ。うめこんでぬいあわせる。
 麻薬を入れられると、とても正気じゃいられない。
 殺したいと思った相手をすべて撃ち殺してしまうんだ。
 ものすごく人を殺したくなる。だれを殺すのも怖くなかったし、
 自分が死ぬことも怖くなかった。
 なんの感情もなく、急にただ殺したいって思うようになるんだ。」
・「今、ぼくは変わった。新しい人生を手に入れたんだ。明日の将来のために、
 この国のリーダーになろうと思って学校に行っているんだ。
 この国の大統領になって、この国から戦争をなくして、平和にするんだよ。」
・「おれたちはこの国に平和がほしいんだ。何よりも平和なんだ。
 それがすべてさ。彼ら(少年兵)を許さなきゃいけない。
 でも、(腕と両耳を切り落とされたことは)絶対に忘れることはできない。」
・「今、ぼくは人を殺すのは絶対にいけないことだと思う。
 神様が創った人を、人が殺してはいけない。」
・「ぼくは変わった。新しくなって毎日生きているんだ。
 それが、神さまがあたえてくれた『許し』なんだと思っている。」
・戦争がひとたび起これば、すべてが破壊される。
 たとえ、建物や街の風景はもとにもどっても、
 人の心に刻まれた憎しみや悲しみは消えません。
 この貧しいくらしが続けば不満がまた新しい戦争へと繋がっていくのです。
 そうなる前に戦争で傷ついた人たちに様々な方法で手を差し伸べなければ
 ならないと思います。今、自分が生きているこの時を同じように生きている人
 (隣人)に、わたしはまず何をしたらいいのか?
 この本がそう考えるきっかけになってくれればと願っています。

■『ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語』より


・それまで、仲良く暮らしていた近所の人たちが
 (ラジオからの『アポカリプス』というメッセージで)とつぜん変わって、
 自分や家族を襲いかかってくるようすは、想像できるものではありません。
・「今は生きているだけで幸せです。」
・「支援してくれるというのは、つまり、わたしたちの問題をわたしたちといっしょに
 考え、解決していってくれるということです。
 なかなかそうした支援のあてはありません。」
・ルワンダは今、国会議員のおよそ半数が女性です。
・朝起きると(今日は殺される)ということばかり考えていたといいます。
・戦っていたツチ族とフツ族のリーダーたちが話し合ったあと、
 当時の大統領ーフツ族ですーがこの話し合いは『アポカリプス』をもたらす
 ものだと言ったのです。『アポカリプス』とは、キリスト教では世界の破滅を
 意味しています。また、ユダヤ人の大量虐殺『ホロコースト』をさす言葉でも
 ありました。その言葉を、みんながラジオで聞いていたのです。
 それがジェノサイドの始まりの合図でした。
 ラジオを通して、すべての問題の原因はツチ族がいるからだというふうに
 宣伝されていたのです。ツチ族がいなくならないと、この国は良くならないと
 さかんに言っていたんです。
・夫を殺した彼らが自分たちの罪を認めて、わたしたちだけではなく、
 ルワンダ人全員にゆるしを願えば・・・・・・・ゆるします。
 ゆるさなければならない。でも、それはとても難しいことです。
 ゆるしを与えることは・・・難しい、難しい。
・ひどい心配事があると、お腹はすかないものだと、その時わかったんです。
 わたしは今も、人は飲まず食わずで生きられるのねえ、と思い出したりします。
 そして、わたしたちを生かしてくれているのは、神さまだけ、本当にそうとしか
 思えないのです。
・人は落ち着いてくると泣くことができるのですね。
 泣くことによって心が癒されることもあると知りました。
・胸の奥にたまっていた、つかえのようなものに苦しくなって息ができなくなった時、
 そのつかえを吐き出して心も体も落ち着く。それが泣くということでしょう。
・そう、自分は生かされていると気づいた時に、初めて考えるだろうー
 この国で出会った人たちのように、相手を<ゆるす努力>をしてみよう、と。
・家族をテーマにこの本を書き始めた時、わたしは大きな壁にぶちあたりました。
 それは、わたし自身が「家族」というものを自分の身勝手な行いによって
 壊してしまった経験があるからです。
・最後まで書き続けることができたのは、本当にたくさんのルワンダの人たちが、
 わたしを温かく受け入れてくれたからです。
 わたしの中に本物の家族・家庭というものの空気をおくりこんでくれました。



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