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第14回 古事記の言霊解 ~「肥の河」の川上とは日本のこと


つい先日、御嶽山の噴火が突然始まりました。何人も犠牲者が出たようです。
これからどうなるのか分かりませんが、被害が小さくて済むよう祈るばかりです。

ところで「木曽の御嶽山」と言うように、御嶽山から流れる川(王滝川)は木曽川に
合流し、岐阜県~愛知県を通って伊勢湾に注いでいます。つまり木曽川の水源の
一つが御嶽山です。

雛型ということを考えてみますと──王仁三郎によると、伊勢湾はペルシャ湾に、
木曽川はチグリス川に相応します。
チグリス川の水源はトルコ東部の、アララト山などがあるアルメニアの辺りなんですが、
トルコを通り、イラク国内を南北に縦断してペルシャ湾に注いでいます。イラク北部の
チグリス川流域は、「イスラム国」が支配している地域です。

今、アメリカやイギリスが中心になってその辺りを空爆していますが──神界から見たら、
そのことと何か深いつながりがあるのかも知れません。

   ☆   ☆   ☆

さて、前回は第7巻の中から祝姫と蚊取別のエピソードを紹介しましたが、
今回は第8巻から古事記言霊解(げんれいかい)を紹介します。

これは王仁三郎の講演録で、古事記の言霊学的な解釈です。一般的には古事記の
神話は日本の出雲地方や日向地方など一部のローカルエリアを舞台にした話だと
いうことになっていますが、王仁三郎はこれを言霊学を駆使して地球的スケールでの
ドラマに読み替えているのです。

たとえば、イザナミが火の神を産んで死んでしまい「比婆の山」に葬られた...と古事記に
書いてありますが、手元にある『新訂 古事記』(角川文庫)の注釈では「広島県比婆郡に
伝説地がある」と常識の範囲内で解釈しています(つまり広島県と島根県の境にある
比婆山のことですね)。

それが王仁三郎の言霊解だと、
 
~~~~~~
「比婆の山に葬(かく)し」という事は、「ヒ」は霊系に属し、赤い方で、太陽の光線という
意義で、「バ」というのは、ハとハを重ねたもので、これは悪いことを指したものであります。
即ち霊主体従と体主霊従との中間に立て、神が時機を待たせられたということであります。
~~~~~~

ということになります。
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm0839

またその後、イザナギは十握の剣で火の神(カグツチ)の首を斬って殺しますが、
言霊解だと次のように解釈されます。
 
~~~~~~
かくしてイザナミノミコト即ち地球の国魂は、半死半生の状態であるが、しかし天系に
属するイザナギノミコトは純愛の御精神から、この地球の惨状を見るに忍びずして、
カグツチノカミ即ち火の文明が進んだため、こうなったというので、十拳剣(とつかの
つるぎ)を以てカグツチノカミの首を斬り給うたのであります。

十拳の剣を抜くという事は、戦争を以て物質文明の悪潮流を一掃さるる事で、
いわゆる首を切り玉うたのであります。

この首ということは、近代でいえばドイツのカイゼルとか、某国の大統領とかいう
総ての首領を指したのである。即ち軍国主義の親玉の異図(謀反心のこと)を
破滅せしむるために、大戦争を以て戦争の惨害を悟らしむる神策であります。
~~~~~~

古事記の物語を、過去に起きた出来事はなく、現代の出来事として解釈しているのです。
つまり古事記を預言書として見ているわけです。

しかし「大戦争をもって戦争の惨害を悟らす」とは...何ともまあ、神の経綸は過酷なものです。
みろくの世は平和な世界ですが、それを創るプロセスでは戦乱も起こり得るわけです。

第二次大戦によって戦争の惨害を人類は悟ったかに見えましたが、実際には
どうでしょうか?? 悟らないと、悟らされるようなことが今後も起こり得ます。

   ☆   ☆   ☆

さて、この古事記言霊解は第8巻だけでなく、霊界物語の各巻に分散して収録されています。


黄泉の国......8巻39~46章
身禊............10巻27~31章
大気津姫......11巻15~17章
三貴神.........12巻28章
誓約............12巻29章
天の岩戸......12巻30章
大蛇退治......15巻11章

大蛇退治を少し読んでみましょう。
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm1511

まず大蛇退治の舞台となる「出雲の国の肥の河の川上」ですが、『新訂 古事記』の
注釈では、島根県の斐伊川の上流と解釈されています。

王仁三郎の言霊学では、
 
~~~~~~
出雲の国は何処諸(いづくも)の国という意義で、地球上一切の国土である。

肥の河上は、万世一系の皇統を保ちて、幽顕一致、神徳無窮にして皇朝の光り晴れ渡り、
弘まり、極まり、気形透明にして天体地体を霊的に保有し、支障なく神人充満し、以て
協心戮力(きょうしんりくりょく)し、完全無欠の神政を樹立する至聖・至厳・至美・至清の
日本国ということなり。
~~~~~~

ということで、大蛇退治の舞台はこの日本だ、ということになります。

八岐の大蛇の姿について「目は赤加賀知(あかかがち)なして、身一つに頭八つ尾八つあり」と
古事記に描写されていますが、この「赤加賀知」とは『新訂 古事記』の注釈では「ホオズキ」の
ことだと書いてあります。つまりオロチの目がホオズキのように赤い、ということですね。

これが王仁三郎の言霊解だと次のようになります。
 
~~~~~~
...悪神の本体は一つであるが、その真意を汲んで、世界覆滅の陰謀に参加して
おるものは、八人の頭株であって、この八つの頭株は、全地球の何処にも大々的に
計画を進めておるのである。
政治に、経済に、教育に、宗教に、実業に、思想上に、その他の社会的事業に対して
陰密の間に、一切の破壊を企てておるのである。

ついては、尾の位地にある、悪神の無数の配下らが、各方面に盲動して知らず識らずに、
一人の頭目と、八つの頭の世界的大陰謀に参加し、ついには既往五年に亘った世界の
大戦争(第一次大戦のこと)などを惹起せしめ、清露(中国やロシア)その他の主権者を
亡ぼし、労働者を煽動して、いわゆる世界の各方面に大惑乱を起こしつつあるのである。

「赤加賀知」とは砲煙弾雨、血河死山の惨状や、赤化運動の実現である。
実に現代は八岐の大蛇が、いよいよ赤加賀知の大眼玉をムキ出したところであり、
すでに世界中の七オトメを喫(く)い殺し、今や最後に肥の河なる日本までも現界幽界
一時に喫わんとしつつあるところである。

要するに八つ頭(やつがしら)とは、英とか、米とか、露とか、仏とか、独とか、伊とかの
強国に潜伏せる現代的大勢力のある巨魁の意味であり、八つ尾とは、頭に盲従せる
数多の部下の意である。


頭も尾も寸断せなくてはならぬ時機となりつつあるなり。
~~~~~~

大正10年と昭和10年の二度にわたる大本事件は、帝国政府が大本を弾圧したという
構図になっていますが、地球的スケールで見ると世界的大陰謀団体が絡んでいます。
王仁三郎は「皇道経済」ということを唱え、その中で「御稜威(みいづ)紙幣」という名前で
政府紙幣の発行を提唱していましたが、どうやらその辺りが世界的大陰謀団体の勘気に
触れたようです。

スサノオノミコトが八岐の大蛇に酒を飲ませて十握の剣で斬ったという話は、言霊解では
次のようになります。
 
~~~~~~
...八岐の大蛇の霊に憑依された数多の悪神の頭目や眷族どもが大神酒(おおみき)を
飲んでしまった。ちょうど今日の世の中の人間は、酒のために腸(はらわた)までも腐らせ、
血液の循環を悪くし、頭は重くなり、フラフラとして行歩も自由ならぬ。地上に転倒して前後も
弁知せず、醜婦に戯れ家を破り、知識を曇らせ、不治の病を起こして悶え苦しんでおる...。

ここにおいて瑞の御霊の大神(みづのみたまのおおかみ、スサノオのこと)は、世界人民の
不行跡を見るに忍びず、神軍を起こして、この悪鬼蛇神の憑依せる身魂(みたま)を切り散らし、
亡ぼし給うたのである。

十拳剣を抜きてという事は、遠津神(とおつかみ、祖神のこと)の勅定(つるぎ)を奉戴して
破邪顕正の本能を発揮し給うたということである。

そこで肥の河なる世界の祖国・日の本の上下一般の人民は、心から改心をして、血の如き
赤き真心となり、同じ血族の如く世界と共に、永遠無窮に平和に安穏に天下が治まったという
事を「肥の河、血に変わりて流れき」というのである。
流れるという意義は幾万世に伝わる事である。
~~~~~~

決して世界的大陰謀団体だけが悪いのではありません。ここに出てくるように私たち一般人が
改心する必要があります。
改心とは「改信」であり、信じていることを改めることでもあります。

政府紙幣を発行できないのは「政府紙幣を発行すると高インフレが発生する」と信じさせられて
いるからですが、本当にそうなんでしょうかね??
信じていることや、常識というものを、疑ってみる必要があります。


この言霊解はとても示唆に富んでいるので、ぜひ読んでみて下さい。




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