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時間とは生活であり人の心の中にあり、その使い方は自分次第。生きる上で多くのことを学ばせてくれるミヒャエル・エンデの傑作幻想童話『モモ』

みなさん、こんにちは!
にんげんクラブ世話人の川端淳司です。

今日はクリスマスイブですね。
ご家族や恋人と素敵な時間を過ごされるようお祈りいたします。

今年も残すところあと一週間ですが、にんげんクラブにとっては
本当に大きな転換の年になりましたね。

日本全国で寄合や各種イベントが活発に行われる中、勝仁さんが包み込み型世話人
として活動を開始され、それが今後起爆剤となって、来年はにんげんクラブがミロクの
世の役割を大きく果たすことでしょう。

来年もみなさんとご一緒にミロクの世への渦を巻き起こして参りたいと思います。

さて、連載第58回目は以前取り上げた『エンデの遺言』に続くミヒャエル・エンデ作、
傑作幻想童話の『モモ』をご紹介いたします。

『モモ』と言えば日本で知らない人がいないくらい有名で、私も小学生の頃、家の
本棚にあったことを鮮明に記憶していますが、内容はすっかり忘れておりました。(笑)

エンデの短い後書によるとこの物語はエンデが出会った奇妙な旅人から聞いた話
そのもので、その旅人(エンデの大いなる自己?神?)はエンデに対して、「過去に
起こったこととして話したが、未来に起こることとして話してもどらでも良かった」と
語ったそうです。

エンデは金利を生むお金というモノが資本主義の根本欠陥だと見出し、最後まで
良き世を目指して奮闘しましたが、今から40年前の1973年に誕生したこの『モモ』は、
現代の大人が生きる上で大切な多くの気づきを得られる傑作幻想童話(メールヘン・
ロマン)です。

以下に気づきを得た言葉をご紹介しますが、それは日本の覚者である天野聖子さんや
川田薫さんたちの言葉の如く、とても深奥なものでした。

エンデ自身の表紙画や挿入画も素晴らしいので、気になった方はぜひ本書をお手に取り
ご一読(再読)ください。

 

・小さなモモができたことは他でもありません。相手の話を聞くことでした。
 すると相手には自分のどこにそんなものが潜んでいたかというような驚くべき考えが
 すうっと浮かび上がってくるのです。

・みんなはモモのところに話を聞いてもらいによく来たもんだ。話を聞いてもらっているうちに、
 みんなは自分自身を見つけ出したんだ。

・初めから偏見を持ってかかるのはよくないね。原住民の言い伝えの奥深くには、真実が
 潜んでいることが多いんだ。

・時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。

・宇宙には、ある特別な瞬間というものが時々あるのだ。それはね、あらゆる物体も生物も、
 遥か天空の彼方の星々に至るまで、全く一回きりしか起こり得ないようなやり方で、互いに
 働き合うような瞬間のことだ。そういう時には後にも先にもありえないような事態が起こる
 ことになるんだよ。

・人間というものは、一人一人がそれぞれの自分の時間を持っている。そしてこの時間は、
 本当に自分のものである間だけ、生きた時間でいられるのだよ。

・人間が、そういうものの発生をゆるす条件をつくり出しているからだ。それに乗じて彼らは
 生まれてきた。そしてこんどは、人間は彼らに支配させるすきまで与えている。

・この世界を人間の住む余地もないようにしてしまったのは、人間自身じゃないか。今度は
 我々がこの世界を支配する。

・時間って、一種の音楽なのよ。いつでも響いているから人間が取り立てて聞きもしない
 音楽なのよ。

・人間は自分の時間をどうするかは自分自身で決めなくてはならない。

・「もしあたしの心臓がいつか鼓動をやめてしまったらどうなるの」「おまえ自身はおまえの
 生きた年月の全ての時間を遡る存在になるのだ。人生を逆に戻って行って、ずっと前に
 くぐった人生への銀の門に最後には辿り着く。そしてその門を今度はまた出て行くのだ」
 「その向こうは何なの?」「そこは、お前がこれまでに何度も微かに聞きつけていたあの
 音楽の出てくるところだ。でも今度は、おまえもその音楽に加わる。おまえ自身が一つの
 音になるのだよ」

・それは、太陽と月とあらゆる惑星と恒星が、自分たちそれぞれの本当の名前を告げて
 いる言葉でした。そしてそれらの名前こそ、ここの<時間の花>のひとつひとつを誕生させ、
 再び消え去らさせるために、星々が何をやり、どのように力を及ぼし合っているかを知る
 鍵となっているのです。

・あたしちっとも知らなかったわ。人間の時間があんなに・・・あんなに大きいなんて。

・モモは急に自分の中に不思議な変化が起こったのを感じました。不安と心細さが激しく
 なってその極に達した時、その感情は突然に正反対のものに変わってしまったのです。
 勇気と自信が漲り、この世のどんな恐ろしいものが相手でも負けるものか、という気持ち
 になりました。あるいはもっと適切に表現すれば、自分にどんなことが降りかかろうと、
 そんなことはちっとも気にかからなくなったのです。

 


PS
最新絵画コレクションである、20代の若手アーティスト・柿沼瑞輝くんの作品『標榜V』を
ご紹介します。

131224川端さん.jpg


私は陰陽統合・新しい世界の始りといったメッセージを受けたのですが、みなさんは
どのように感じられたでしょうか?


因みに大阪のYoshimi Artsでの個展の会期が11月18日~12月8日で私にとって大きな
シンクロだったのですがそのお話はまたいつか。。。


最後に、今年1年つれづれ読書録をお読み頂き、大変ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。




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