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飯塚弘明(著)
価格:1,785円
出版日:2013年1月
出版社:太陽出版
著者の飯塚弘明さんは、にんげんクラブの会員様です。
東京支部の定例会でお会いしました。
紹介文を書かせていただくことになり、本をお預かりしたのですが、難しそうで不安に
なりました。何しろ『霊界物語』は、全83冊。聖書の文字数の55倍もあるのです。
でも、心配は無用、これは「超訳」でした。
基礎知識、読むときの注意点から始まって、王仁三郎の生い立ちに進みます。これがとても
人間臭くて波乱に満ちていて、親しみが湧いてきます。本編の物語も、具体的に身近な例
をあげながら説明してくれますので、全83冊、まったく読んでいないのに、なんだか全部を
知ってしまったような満足感を味わえました(笑)。
そして飯塚さんが『霊界物語』に取り組むようになった経緯がわかると、ますます親近感が
わきます。何をしても長続きしない、挫折続きの人生だと引きこもっていたが、『霊界物語』
に出会い、挫折したはずのすべての経験が役に立ち、飯塚さんご自身が「心の岩戸開き」を
させられたことに気づくのです。
『霊界物語』のメインテーマは「言向け和す」。暴力でねじ伏せるのではなく言霊で心を
和らげ、憎悪や欲望に凝り固まった心を解放することです。
宣伝使が失敗を繰り返しながら自分の心の岩戸開きをし、悪人を言向け和していく物語です。
世の中を良くしたいと思っている人はみんな宣伝使だそうです。自分と違うものをすべて
排除していたら、争いはなくならない。守られる側から見たら善でも、それ以外の人から
見たら悪になるのです。
一人ひとりが異質なものを包み込める本物になり、本物が手をつないだネットワークが
広がっていくことで理想の世界が現実になる。にんげんクラブのネットワークもその一つだ
と紹介してくださっています。
この本を手にとってくれた人は誰もが本物の宣伝使になるように存在しているのだという、
熱い希望と責任が伝わってきます。この思いを広げましょう。地球を一つにつなげましょう。
ぜひ、一人でも多くの人に手に取ってもらいたい、お勧め本です。
(にんげんクラブ会報誌2013年3月号より)