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死の淵を見た男

門田隆将(著)
価格:1,785円
発刊日:2012年11月
出版社:PHP


東京電力福島第一原発の吉田昌郎所長を中心に、爆発を起こした原発を自らの命を
省みることなく必死の思いで何とかコントロール下におくまでの激闘を成し遂げた
人間たちの姿をドキュメンタリーとして綴ったジャーナリストの渾身の本です。

現場で不眠不休で事故を起こした原発に立ち向かった人たちは誰も生き残る事を
考えていませんでした。その命がけのリーダーシップが最悪の事態をなんとか防い
でくれたのだと思いますし、この現場力の強さが本当の日本の強さであり、この
現場力が失われないようにこれからの社会をつなげていくことを真剣に考えなけれ
ば本当に日本の未来がないということを痛切に感じさせてくれるとてもすばらしい
本でした。

今年になってから私は原発から15キロの所にある南相馬市の相馬小高神社に参拝
する機会がありました。立ち入ることは許されていますが、まだ住むことはできない
地域なのですが、なぜか本当に凛とした正月の空気の中にある小高の町はとても清々
しさにあふれていました。

事故からもうすぐ2年近くになるのですが、今回はじめて原発の近くに行くことが
でき、この未曽有の貴重な危機が私たちにもたらしてくれたものの本当の意味をもう
一度感じる必要性を感じています。

本書で紹介されているような、いざとなった時は自分の命よりも大切なものに対して、
当たり前のように動いてくれた日本人の心の奥底にある崇高な職業意識によって、
奇跡的に私たちはいままでの暮らしを続けることができています。
しかし、一方ではいままでと同じような既得権益を守る動きに翻弄されて子どもたちの
幸せを守るための本当の意味の復旧作業ができないでいるのかもしれません。

私たちは、放射能の害を根本的に解決するかもしれない本質的な技術についての知識を
持っているにも関わらず、それを本格的に使用する試みをするには到底至っていない
現実があります。小さな自分の利権を守ることよりも、未来である子どもたちの幸せを
守ることに意識を集中して、どうすればこのピンチをチャンスに変えることができるか
を、身魂磨きを続けながら考えていきたいと思います。


                                 (船井勝仁ドットコムより)



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