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東野圭吾の(個人的には)最高傑作・悩みを抱えた3つの家族の「片想い」

みなさん、少しずつ春の気配を感じるようになりましたね。芽生えの季節です。

さて、連載第六回目は、10数年前の数年間とても精神的に助けられた同郷出身の
東野圭吾さんの「片想い 」(文春文庫)です。
 
 

 


この片想いという作品は元アメフト部のマネージャーでジェンダー問題に悩む美月と、
もう一人のマネージャーだった理沙子との夫婦問題に悩む元スタープレイヤーの
QBこと哲郎、そして学生時代に美月と付き合ったことがあり、今は資産家の娘婿で
ある中尾の3つの家族の物語だと解釈しています。
長い低空飛行の末、2006年に大ブレイクされた東野さんは離婚されていますが、
 
1.氏のその経験
2.時折みせる社会的なテーマへの挑戦というかそのテーマを深堀りした
  氏なりの読者へのメッセージ(例、原発問題を扱った天空の蜂)
3.緻密な複線が絡み合う物語の上手さ
4.大阪府立大学時代のアーチェリー部主将経験
 
 
折り重ねられて生まれた一級の小説です。
3つの家族はそれぞれに悩みを抱えながら、自分の信じ、選んだ道を進み、やがて
それぞれある終着点へと辿り着きます。そこはまたそれぞれの新たな人生の出発点でも
あります。

最後まで読み終えた時、この小説が伝えるメッセージの感じ方は読む人の人生経験や
その時の心の状態で大きく変わるでしょう。私は2度目に読んだ時、前回より前向きな
メッセージを強く感じました。

村上春樹さんは優れた小説とは、読む人の年齢・性別・時代の変化に多面的に対応
できる要素を備えていて、いつまでも陳腐化しないと定義されましたが、この片想いも
そんな素晴らしい作品です。

最近、川島伸介さんのパワポトツアー参加メンバーのメーリングリストで色んな話題が
飛び交います。僕が個人的に感じるのは、結局、弥勒の世とは、この東野さんの
「片想い」のように自分の家族を大切にし、向き合い、愛し抜こうとする所から
始まるのだと思います。

それは、前回ご紹介した船井幸雄さんの「親身に勝る生き方はない」という言葉にも
繫がるのでしょう。実践して生きたいものです。
  


◆川端淳司プロフィール

氏名:川端淳司。会員番号3853番。1972年大阪生まれ大阪育ち。現東京在住。
2月より東京支部リーダー。

1999年、船井幸雄さんの『男30代悔いなく生きる約束事』をプレゼントされ、
氏の著書がビジネスのバイブルに。
2003年、『この世の役割は人間塾』で人間の本質は魂であることを直感で理解し、
氏の著書が人生のバイブルに。
海外勤務時代にクラシックコンサートと美術館へ共に100回近く通い、2009年に帰国後、
アートを通じた良い世の中をモットーに日本人若手画家の絵を購入して応援中。





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