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日本人の一大事


 
佐藤 愛子 (著)
価格: ¥ 440
2009年5月刊
出版社: 集英社
 
 
本書は、作家の佐藤愛子氏が書かれた、近年の日本人に対するエッセイがまとめられています。
佐藤愛子氏といえば、皆さまご存知の通り大ベストセラー作家なので、
知らない方はほとんどいらっしゃらないかと思います。
佐藤氏の著書は何冊か読みましたが、この本は特に多くの日本人に読んでいただきたい
一冊だと感じました。
船井の新著「本物の生き方」内でも、お薦めの一冊として紹介されています。
 
本書は約200ページという比較的薄めの本であり、中に表示されている字も大きいので、
本に慣れていない方にも、とても読みやすいのではないかと思います。
一文一文がとても濃くて深い内容で、考えさせられました。
 
人によっては、著者のはっきりした考え方や物言いには、賛否両論あるかもしれませんが、
個人的には、小気味良いタッチでズバズバと切り込んでくる著者のスタイルや考え方に、
納得させられると共に、共感を覚えます。
 
本書は第1章から順番に、『なぜ、人を殺してはいけないの?』『日本人は欲バリになった』
『「親」この悲しくも重いもの』『「人間力」とは?』『覚悟ということ』『私のふしぎ』
『子供は半人前、一人前ではない』の全7章で構成されていますが、その中で特に
印象深かった内容を簡単にご紹介させていただきます。
 
第5章「覚悟ということ」では、感謝や精神性について述べられていました。
現在の日本人は与えられることが当たり前であり、感謝も謙虚も素直さも捨てた
今の日本人の「精神性」は落ちているということを、いくつかの例を挙げて語られています。
 
その上で、「精神性」の基本として、心霊・研究家の中川昌蔵(なかがわしょうぞう)先生の
言葉を紹介されています。「親切・明るく朗らかに・謙虚・素直・感謝」をしようということが、
理屈で考えることなく刷り込まれているかどうかで人間性が決まるという言葉に、とても納得しました。
 
また、第6章の「私のふしぎ」では、現代の文明の進歩について、
「人類の幸福とはどんな幸福か」を考えることをやめた上での進歩ではないのか?
目先の安楽、欲望の充足、便利、快適さを目ざすことで、人間の中で摩滅消滅していくものが
あることに気づかず、人間を退化させているのではないかということが挙げられています。
 
確かに、便利なこと、というのは、ある部分では良いかも知れませんが、マクロに見て
それが本当に人類や地球にとって良いことなのか、というのには疑問が残ります。
人として本当に大切なことを教えてくれるオススメの1冊です。ぜひお読みください。
 
                                (にんげんクラブ会報誌2011年6月号より)
 
 



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