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新聞・TVが消える日


 
猪熊 建夫 (著)
2009年2月刊
出版社: 集英社
 
 
本書は、インターネットの目覚ましい進化のかたわらに起こっている、人々の紙離れや、
通信とTV放送の関係性など、現在の情報社会を詳しく説明してくれています。
 
普段何気なく使っているインターネットが便利になるにつれ、変化する人々の意識や、
各情報媒体の使用率など、今までなんとなく想像はしていたけれど、まさかそこまで……
と思うようなことがたくさん書いてあり、びっくりしました。
 
情報媒体に関してどの形が一番ベストであるかということは、もちろん人それぞれですが、
まずは各現状の状況を知ることはとても大切なことではないかと思います。
 
始めの第1章では、テレビとネットの融合についてです。インターネットで動画も
見られるようになった今、なぜテレビ番組は流せないのかということについて述べられています。
その理由としては、各業界への影響や、著作権問題、ネットのインフラ、電力問題等など、
広範囲に渡っての影響があり、テレビと同時に放送することは難しいことがよくわかります。
それでも放送済番組に関しては、ネット上での配信をすることにより二次的効果があるなど、
デメリットだけではないようです。
 
次の第2章では、新聞とネットについてです。
ネットでニュース等情報が簡単に手に入るようになったため、特に若い世代の人達が
新聞や本を読まなくなり、紙離れ現象が急ピッチで進んでいるようです。
海外で取り組んでいる対策事例等も紹介しており、紙を重視するのであれば、
深刻な問題といえそうです。
 
第3章はネットになじんできた音楽市場について書かれています。
ネットを使い自分から音楽を発信することでCDがヒットすることもあれば、
曲をダウンロードすることで、CD購入者が減少するなど、メリット、デメリット両方ありますが、
今後いかにネットと向き合っていくかが特に重要といえるようです。
 
最終章の第4章では最近ゲーム業界の中で流行っているオンラインゲームの使用状況や
流行る理由等について著者の見解が述べられています。
日本だけでなく、中国等アジア各国の状況等も紹介されており、
比較ができてわかりやすいと思います。
 
各章、インターネットを中心とした各情報業界との関連性や現在の状況を、
わかりやすく簡単に述べられており、興味深く読むことができました。
現代社会に生きる私たちにはおススメの本だと思います。どうぞお読みください。
 
                               (にんげんクラブ会報誌2009年8月号より)



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