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佐々木 重人 (編さん)
2008年10月
出版社: 徳間書店
本書は、波動学、言霊学の権威である七沢賢治さんについて、船井が解説をし、
元船井総研の佐々木重人さんがインタビュー、編集をし、書かれた本です。
七沢賢治さんは、古代から天皇家を支えてきた祭祀システムと言われる
伯家神道の継承者であり、最先端デジタルテクノロジーや言霊学など
多彩な知識をお持ちの天才です。
私がはじめて七沢賢治さんとお会いした時、次から次へと繰り広げられる話題の多さに、
とてもびっくりしたことが印象的でした。
特に、50音のかなのそれぞれに、古代の神々の名前が記された独自の表は、
興味深いものでした。
七沢先生と船井は、その場でとても話が弾み、すぐに意気投合したようですが、
私にはその表に何が書かれているのかさっぱりわからず、ただ二人の会話を聞くだけでした。
甲府から熱海への車中で船井は、「とても面白い人に会った。びっくりした」と、
目を輝かせながら何度も言っていました。
それからというもの、船井はあらゆる講演会で七沢先生のことを話し始めました。
その時はいつも「僕は七沢さんの話がよくわかったけれども、一緒に行った秘書は
たぶん彼の話を1パーセントも理解していないと思う」と言い続けました。
言われる度に、そんな失礼な!と悔しく思っていたのですが、にんげんクラブ2008年4月号で、
七沢先生にインタビューをした際に、やはり1パーセントも理解していなかったことを痛感しました。
それほど、七沢先生のおっしゃることは、奥が深いのです。
七沢先生の書かれた記事を何度も読み直し、インタビューをしたテープも何度も繰り返し聞き、
ようやく先生の意図した言葉が少しわかった(?)時には、あまりのうれしさに興奮して
眠れないほどでした。
それでなんとか私なりに輝く仕事人の記事を書き終えたのですが、
じつはインタビューをした内容の、1割も表現ができませんでした。
伯家神道についての話や、天皇家の話など、私には難解でうまく表現ができず
非常に悔しく思いながらも残りの9割は断念しました。
前置きが長くなってしまいましたが、本書は私が難解で書くことができなかった、
七沢先生の魅力の残りの9割をとてもわかりやすく書いてある本です。
また、たぶんこの本の内容は、日本人にしか理解ができないであろうと思います。
本書の表紙には、日本版ダ・ヴィンチコードの衝撃!と書かれてありますが、
まさに言葉通りで、読み進めていくうちに日本語の重要性や宇宙のしくみについて、
失われたパズルがはまっていくような快感が得られるでしょう。
にんげんクラブの会員様には、何度も繰り返しお読みいただきたいすごい本だと思いました。
ぜひお読みください。
(にんげんクラブ会報誌2008年11月号より)