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夢見る老人介護 -最期まで意欲的に生きたいあなたのために-


 
小山 敬子 (著)
2008年10月刊
出版社: くもん出版
 
 
本書は、2008年3月のにんげんクラブ会報誌“輝く仕事人”コーナーにもご登場頂いた、
ピュアサポートグループ代表、小山敬子氏の著書です。
 
15年近く高齢者の医療・介護に携わってこられた著者が、
「誰もが幸せに年を取れる日本にしたい。」という夢を源に、今、現在の状況としてある「痛い」ことを
真正面から受け止め、自身なりに解決しながら、すべての人々がいきいきと暮らせる社会を
目指されている取り組みを紹介してくれています。
 
本書は、第4章から構成されていますが、各章ごとにとても分りやすくまとめられており、
まだあまり介護に馴染みのない私でも、よく理解できました。
 
各章ごとに、簡単にご紹介させていただきます。
 
まず、第1章『誰もが責任のある今の「変」』では、現在の高齢者医療や福祉、
介護システムについて詳しく知ることができると共に、その限界点を記しています。
ここ数十年の過去にもさかのぼり、説明してくれているので、流れがよくわかりました。
 
第2章『それは夢ですか』では、実際に介護施設に入所された方の様々なケースを紹介しています。
後ろ向きだった人が、前向きな気持ちを持たれることができた事例では、本当に良かったと思いました。

もちろん、そのようなケースだけではなく、心が痛む話もありましたが、どうすれば良いのか、
人の気持ちの持ち方について書かれている著者の姿勢には心を打たれました。

そして、様々なケースの方々に対応した介護施設として「おとなの学校」や「シニアハウス」等、
本当に高齢者の方々のことを考え、作られたシステムはすごいと思います。
 
次に第3章『夢の実現へ』では、著者のお母様が亡くなり、
今の状態になられるまでの体験が書かれています。
本当に大変な中、常に前向きに頑張られてきた姿には、読んでいるだけでも励まされました。
 
最後は第4章『もっともっと夢を見よう』です。題目にも記されている通り、
今の状況から更にもっともっと良いシステム、そして人々の意識改革を訴える著者の
熱い思いが描かれています。

文中にもありますが、
「人はいったい何のために生きるのか?もういちど、幸せとは何かを考えてみよう。
 最初の一歩は、自分の心からしか生まれない。意欲を持つことは自分にしかできないこと。」
これは介護に関することだけでなく、様々な場面でも言えることでもありますが、
本当にその通りだと思います。
 
介護に携わっている方々だけでなく、多くの方に読んで頂きたい本だと思いました。
皆さま、ぜひお読みください。
                             (にんげんクラブ会報誌2008年11月号より抜粋)



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