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アホは神の望み


 
村上 和雄 (著)
2008年9月刊
出版社: サンマーク出版
 
 
今回ご紹介する本は、筑波大学名誉教授村上和雄先生の著書です。
村上先生には2004年、2005年の船井幸雄オープンワールドでご講演いただきました。
各種メディアや多くの著書等でご存知の方も多いかと思います。
 
私は以前から、人生に夢と希望と笑いを与えてくれる村上先生の本が大好きでしたが、
今回の著書「アホは神の望み」は、特別好きになりました。
(まずは、タイトルがとても良いと思いました・笑)
 
地味で、真面目で、鈍感で、不器用で、肋間からはでくのぼうと呼ばれるような
誠実でアホな人が、神が好む人である、という村上先生の意見には、拍手喝采したくなるほどです。

村上先生は、遺伝子の研究において世界的な業績を果たされた研究者ですが、
笑いは人間の遺伝子のスイッチをONにするという実験結果や先生自身の経験談等から、
アホであれ、愚かであれ、と大真面目に語る言葉には、とても説得力があります。
 
たぶんこの本を読んで大喜びをした読者の方々は、潜在的に
「アホ」になりたいのだろうと感じます。
 
しかし世間体や照れや恥じらいがあって、なかなかアホになりきれない。
アホになることへの罪悪感や恐怖心を持っているため、本当はくだらないことや
面白いこともたくさん考えているのに、生真面目な顔をしているのではないかと思います。
私自身もこの本を読むことによって、アホでいることへの許可が下りたような気がしました。
  
冷静に考えてみれば、偉大な業績を残した人の多くは、ある意味でアホな人ばかりです。
(もちろんここで言うアホは、敬意を持って表現している良い意昧でのアホです。)

今までに誰も考えたことがないような発明をしたり、寝食を忘れるほどに
仕事に打ち込む人などは、その業績が世間に認められるまでは、
おそらく奇人、変人の扱いを受けていたでしょう。
 
頭がおかしいんじゃないかと思われるほどに何かに打ち込むことができる人は、
アホでありながら、他にはない輝きを放っています。
 
また、笑いは人間の心や体を元気にさせる力があるそうです。
強制収容所の中で、最後まで最高に笑えるジョークを言い合って生き延びたユダヤ人の話や、
余命数ヶ月の診断を下されながらも笑いで奇跡的な体力の回復を遂げた人など、
様々な例から笑いの重要性を知ることができました。

人生には、楽しいことも悲しいことも、様々な状況がありますか、
どんな状況にあっても、上を向いてプラス発想で笑いを忘れず、アホでいたいと思いました。

笑いの他にも、生きていることの尊さや、日本の心の大切さなど
たくさんのことを気付かせてくれる本です。ぜひお読みください。
 
                              (にんげんクラブ会報誌2009年1月号より)



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