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恐慌前夜


 
副島 隆彦(著)
2008年9月刊
出版社: 祥伝社
 
 
今回ご紹介する本は、言わずと知れた副島隆彦氏のベストセラー「恐慌前夜」です。
船井幸雄オープンワールドでは、今年も副島先生には講演していただきましたし、
船井の講演の際にも本書を参考図書として紹介されておりますので、にんげんクラブ会員様は、
もうお読みになった方が多いかもしれません。
 
今回は、金融経済の本が苦手な方のために再度のご紹介をさせていただきます。
 
本書にはりリーマンブラザーズ破綻の予言もズバリと書かれていますが、図らずも本書の
発刊日である9月15日には、同社の破綻が発表されました。
現在の株価の変動や銀行の動きから、資産を抱える有識者は貪るように本書を読んだのでは
ないかと思います。
 
さて、翻って庶民(?)代表として感想を書かせていただきますと、本書は一見、
敷居の高い本のようにも思えます。
アメリカの企業や政治家の名前が連なる文章は、横文字が多いために難しく感じます。
株式市場にも興味がない、銀行が破綻して困るほどの預金もない、というような人にとっては、
自分とは無縁の話のように思えるのです。
 
世界の金融経済の動きを勉強するよりも、離婚した落語家夫妻の痴話喧嘩や、
大相撲の八百長疑惑について考えるほうが、よほど楽だし、身近に感じられることでしょう。
昼間のワイドショーでは、そのような話題が長い問放映され、高い視聴率をとっています。
 
しかしながらそうは言っても、本当に本書に書かれていることが実現した際に、
真っ先に大変な立場に陥るのは、『自分とは関係のない話題だ』と言っている人たちでしょう。
世界が恐慌に突入すると、弱い立場の庶民にしわ寄せかやってきます。

そうなったときに「国に騙された」と言っても後の祭り。
情報化社会の中で、勉強もしないでボーっとしていた人間が悪い、ということにもなりかねません。
 
本書は、根気よく読み進めるに従って、世界の金融経済について素人でもわかりやすく
身近に感じられる本だと思います。
副島氏の大胆かつ具体的な説明や、政治家や大統領までもバカにする痛快な語り口調からは、
世界の経済がまるでワイドショーのように身近に感じることができるでしょう。

借金で防が回らなくなって、追い詰められた人の中には、言葉巧みにウソをついたり、
詐欺を働いたりする人もいます。
それと同じことが、個人ではなく、アメリカという一国を挙げて行われつつあり、
お金を貸した国々が困っていること。

また、相続はどこの家庭でも少なからず問題になることですか、大企業の破綻や
世界的な株価の暴落なども、ロックフェラーさんという一家族の超大規模な相続争い
のようだ…というように身近に感じられるのです。

何事も身近に感じることができると、その後の対策が立てられます。
世界情勢や、人間の心理についてたくさん学べる本でした。
経済の話題が苦手な方も、ぜひお読みください。
                               (にんげんクラブ会報誌2008年12月号より)



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