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幸福への原点回帰


 
鍵山 秀三郎 (著), 塚越 寛 (著)
2008年1月 刊
出版社: 文屋
 
 
本書は、株式会社イエローハットの取締役相談役である鍵山秀三郎氏と、
伊那食品工業株式会社の代表取締役会長である堀越寛氏の対話集です。

著者であるお二方に共通している“掃除”と“経営”。本書では、大きくまとめると
この二項目について対話をされており、そこから、人間の生き方について教えてくれます。
 
全3章からなるこの本を、まずは各章ごとに、内容を簡単にご紹介させて頂きます。
 
まず、「第1章 凡事の重み」では、掃除をすることの意味や効能、
そして掃除をすることにより、良い方向に変わったという成功体験談などが紹介され、
著者お二人の掃除を通して社会を良くしようとする熱い思いが綴られています。

鍵山氏が掃除をはじめたのは切実な課題がきっかけだったそうです。
はじめた当初は掃除しかできないと批判され、何の効果もなかったそうですが、
10年を過ぎる辺りから効果が現れはじめ、20年経つ頃には、お得意様からとても良い評価を
得られるようになったそうです。

これを読んだ時、鍵山氏の継続心に脱帽すると同時に、
いかに継続することが大切かを改めて学びました。
また、掃除の大切さは知っていたつもりですが、この章を読み、益々それに対する認識を深めました。
 
「第2章 いい会社」では、著者お二人の今までの経営経験をはじめとした、
企業経営の目的と手段、仕事を通して、本来あるべき人間・会社の姿を教えてくれます。

人、また会社とはどうあるべきなのか、深く考えさせられるとともに、
著者の実際の体験談を交えた経営方法や、考え方には深く納得しました。

堀越氏が会社を経営するうえで日頃から自戒されているのは、
「目的と手段を間違えてはいけない」ということだそうです。

会社経営の究極の目的は「一人でも多くの人がハッピーになること」と確信され、
行動されていることは、とても素晴らしいことだと思います。
 
最後の「第3章 義憤を抱け」では、現代社会・企業への提言として、
今の日本に欠けているもの、これからどうしていくべきか、などが記されています。

欧米化されつつある今の日本が悪いとは言いませんが、古来より日本人がもっている
良い質は無くしたくないものです。特に、現代で生きる若者には、特に読んでほしいと思う章でした。
 
著者鍵山氏の座右の銘「良樹細根」と堀越氏の『真の改革は本来あるべき姿=「原点回帰」』。
お二方の掲げられている思想、そして原理は、今の日本人に必要なものなのではないかと感じます。
皆様に、ぜひ一度はこの本を読まれることを強くお勧めしたいです。
 
                               (にんげんクラブ会報誌2008年8月号より抜粋)



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