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流れる星は生きている


藤原 てい (著)
出版社 中央公論新社
発行 2002年07月(改定版)


空前の大ベストセラー、「国家の品格」の作者藤原正彦氏の実母の描いた戦後引き揚げの体験談。

夫と引き裂かれた妻が、6歳、3歳、1ヶ月の愛児3人を連れ、
生き抜いて日本に帰る壮絶なノンフィクションストーリー。

なんとしてでも子供たちを生きて日本に連れて帰るという強く固い決意と
大きな母親の愛情が伝わるこの作品は涙なしには読むことができません。

この本が出版されたことで、著者の夫である故・新田次郎氏が作家として立つことを決意させたという。

この物語りは戦後空前の大ベストセラーとなり、一定の年齢以上の大半の日本人は読んでいるそうだ。
読んでいなくとも、テレビドラマ化されたため、この本を知っている人は多い。

しかし現在戦後60年が過ぎ、この本を知らない日本人は増えてきた。
戦争を知らない年代の人でも、この本の力強さ、文章の美しさには心を動かされるだろう。
それほどまでに、この本からは著者の情熱が感じ取れる。

著者の藤原ていは帰国に体力を使い果たした後、病床に臥している間、
愛するこどもたちへの遺言代わりに書いたものがこの本になったそうだ。

そのためか、この本を読むと戦後引き揚げのちらさ、悲しさ、人々の理不尽さ、などが読み取れるが、
それにも増して全力で力強く生き抜くエネルギーや、本当に切羽詰まったときに
現地の人が手を差し伸べるさりげない、切ない優しさなどが感じられ、読む人を元気づける。

二度と、戦争は起こさせまい、どんな状況でも生き抜き、今を必死に生きよう、
という気持ちにさせる一冊です。

この本をお読みいただいた後に、藤原正彦氏の「国家の品格」などをあわせてお読みいただくと、
今の日本の状況についてよりいっそう勉強になると思います。
 
                                (にんげんクラブ会報誌2006年5月号より抜粋)



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