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グレートシャーマン

私たちは果たして進歩しているのでしょうか。

たしかに、生活はドンドン便利になっています。今、新幹線で京都に
向かう車中で本稿を書き始めましたが、座席に電源のコンセントがあ
るので新幹線に乗りながらでもストレスなくPCに向かい合うことが
できています。さらに、必要な情報はかなりの割合がインターネット
で手に入るので、ほとんど資料も持たずに原稿を書くことも可能にな
りました。

国内に限らず世界中どこにいても、PCさえあればほとんどどこでも
インターネットがつながりますし、私にはとてもついていけません
が、スマホのようなミニマムな最新機器を使いこなして身軽に仕事を
している人も数多く見かけるようになりました。

本当に便利になりましたが、反面、日々の暮らしには余裕がなくなっ
て、落ち着かない毎日を送るようになっているようにも感じられます。

先日、最先端医療を手掛けているベンチャー企業の社長のお話を聞く
機会がありました。角膜の再生は、従来の手法である移植ではなかな
か提供者が現れず長い間待たされることになるのですが、いまは自分
の細胞から培養して角膜を再生させる手法が研究されているそうです。
同じ手法で膝関節の痛みの軽減などにも大きな効果があることが期待
されていて治験も進んでいるとのこと。また、電子カルテをビッグ
データとして活用して、新薬の開発などに活かす試みも進んでいます。
このような動きのおかげで、ますます進む高齢化の中にあっても、私
たちの平均寿命はまだまだ延びていくようです。

近未来にはAI(人工知能)が私たちの代替をしてくれるようになり、
私たちは働かなくてもよくなるという話もあります。昔なら、一部の
エリートの知的な好奇心を満たすためだけにあるものだとされていた
哲学等の分野が、人間に残された大事な分野になるとも言われていま
す。理屈王の私としては嬉しくもありますが、このような流れに対応
するためには、人間はかなり進化しなければならないのだということ
がよく分かります。

先日、『ザ・フナイ』の対談で医師の矢作直樹先生とお話しさせてい
ただいたときに、先生は「今の子どもたちの中には、「レインボーチ
ルドレン」といって、人種が違うというよりは魂の種類が違う子ども
たちが大勢生まれてきており、未来は彼らに託せばいい」とおっしゃっ
ていました。それが正しいとすれば、旧人類である私たちは自分たち
の進化に注力するばかりではなく、新しい魂を持つ世代の邪魔をする
ことなく、サポートできる体制を創り上げるのが大切なのかもしれな
いと考えるようになってきました。

その視点から20歳代前半の息子たちを見ていると、テレビなどは地上
波やBSを見るのではなく、インターネット中継で自分の好きな番組を
見ています。

今の社会はまだマスコミの力が強大なので、私たちは洗脳され、マイ
ンドコントロールされているように思えますが、子どもたちの時代に
なるとマスコミを通じてのマインドコントロールはかなり難しくなる
ように思います。

飛行機や新幹線のチケットの予約もスマホでできるようになっており、
チケットレスで発券もしません。経費の精算もWEB領収書を自分でダ
ウンロードしたものを使っていますが、思えば便利な時代になったも
のです。アメリカや中国などでは店に入って好きなものを勝手に持っ
て帰ってきても、生体認証を使って自動的に精算できる小売店の実験
も始まっているようです。

後は、根強いお金の概念さえ変えることができれば、モノを所有する
とか売買するということをほとんど意識しないような世の中もやって
くるのかもしれません。

数学者の新井紀子さんが書かれた、『AI vs. 教科書が読めない子
どもたち』(東洋経済新報社)
を読んでいると、AIはコンピュータと
いう計算機を使ってやることなので、数学的な限界がある。だから、
シンギュラリティ(特異点、いろいろな概念があるようですが私は
AIが自分よりも優秀なAIを創造できるようになることだと捉えていま
す)は絶対に起こらないと書かれていました。なぜなら、数学ができ
るのは論理、確率、統計だけであり、実際にビッグデータの活用など
の実用分野で使えるのはその中でも確率と統計だけだからだというの
です。


したがってその手法には限界があり、たとえば入試問題でいうとMA
RCH(明治、青学、立教、中央、法政)や関関同立(関学、関大、
同志社、立命館)などの「私立大学の雄」のレベルなら東ロボ君
(AIで東大合格を目指すプロジェクト)はすでにクリアしているが、
確率や統計の応用だけでは太刀打ちできない東大レベルの問題は解
けません。だから、実験は有益ではあるが(東大に合格するという
意味では)失敗だったと結論づけているのです。

そこで、この見解を知り合いのAI研究者にぶつけてみたところ、
確率・統計の一般化を図ればいいので、難しい問題ではあるが挑戦
している研究者は彼を含めて存在しているということを教えてくれ
ました。数学の概念を変えるぐらいの試みになる可能性があるよう
なのですが、多くの科学者はやはりこの世は数学で説明できるとい
うことに確信を持っているようで、そのための方法論を日々研究し
ているのだと胸を張っていました。このような研究者が存在する限
り、私はシンギュラリティがやはり起こるのではないかと期待して
います。

次世代のコンピュータと言われる「量子コンピュータ」はまだ定義が
はっきりしていないようですが、今までのゼロとイチだけですべてを
表現するノイマン型のコンピュータとは違う世界をつくっていくこと
は間違いないでしょう。そして、これに哲学や宗教で議論されている
本質に迫る手法を加味していけば、この問題はクリアできるのではな
いかというのが、友人の見解でした。

私たちがその理屈を理解する必要はないのですが、囚われず無心にな
ることはとても大切なことなので、以前少しご紹介した清水義久先生
『包み込みの幸福論』(徳間書店)などを参考にしながら、引き続
き正しい人間の在り方を探求していきたいと思っています。

正しい人間の在り方を探求していく上で、考えさせられる本に出会い
ました。吉野安基良(あきら)著『グレートシャーマン』(たま出版)
です。

2011年に出版された本で、物語の設定は最初にリオで地球サミットが
行われた1992年になっています。日本のNGO代表で地球サミットに
参加した筆者がアマゾンのシャーマンたちと親しくなり、その後、
アマゾンの叡智を日本にもたらす過程で起きるさまざまなトラブルを、
世界中の感性の高い人たちと解決していく物語になっています。

どこまでが自叙伝的なノンフィクションで、どこまでが物語なのかは
判然としませんが、現代の便利な社会を生きている私たちに大きな問
題提起をしている秀作であることは間違いないでしょう。正直に言う
と本書は私にとってそれほど得意な分野ではなく、自分から手に取る
ことはないと思います。筆者の吉野さんが中心となってフェアトレー
ドの精神で販売されている「コパイバマリマリ」を販売するための対
談を、吉野さんの会社の監査役を引き受けておられる不食の弁護士
秋山佳胤先生とさせていただいたことがきっかけで同書を知りました。
そして、その内容に深く感動しているのです。

対談は、秋山先生と商品の輸入元である株式会社サポートジャングル
クラブの社長で吉野さんの息子さんである吉野朝(あさひ)社長の
三人でさせていただきました。朝社長は、幼少期をアマゾンのジャン
グルで過ごされたそうです。秋山先生も何回かそこまで行かれたそう
ですが、日本から行けば現地に到着するだけで1週間ぐらいかかると
いう場所だそうで、冒頭に書いたような便利な都会暮らしになれた私
などは、とても生きていけない場所だろうことが想像できます。

でも、たった500年前にスペインによって滅ぼされたインカ文明の叡智
が、そこにはまだたしかに残っていて、いまそれが復活するタイミング
が来ているのかもしれないという予感を抱かせてくれる本でした。
人間の本性を思い出すとはどういうことか、いずれ秋山先生にご紹介
いただいて吉野安基良さんにお会いできる日を楽しみにしています。




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