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覚醒下手術


 少し前のことになりますが、3月21日に開催された「きれい・ねっと
感謝祭」でショートスピーチをさせていただきました。

一流の先生たちが最長30分、最短10分間で話すという忙しいものでした
が、どの先生もとてもすばらしいお話を、時間を守りながらされていた
のが印象に残っています。私も含めて、このような特殊な状況を作られ
ると、自我を抑制して周りの秩序を保つことを優先するようになるよう
です。長い間、セミナーの裏方をやってきて、伝えたいことが多い熱い
思いをお持ちの先生ほど、時間が伸びてしまう傾向があることを痛感し
ているのですが、平均20分という究極の環境がかえって先生方の協力を
得られやすくしたのではないかと思います。

 ただ、このようなイベントの主催者は神経がとても持たないだろうと
思うので、私は絶対にやりたくありません。講演の中身よりも、講演者
やスタッフ、ブース出展者、それに参加してくださったお客様の調和し
た一体感を創ることを何よりも大事にした結果だと思いますが、多分、
右脳型の女性ならではのイベントだったのではないかと思います。

父や私は基本的に論理的な左脳型の人間ですから、このイベントの成功
からみても、これからは右脳型、すなわち女性性が社会の変革の中心に
なることは明確であり、そういう側面から見ても「舩井フォーラム」を
「ザ・ファイナル」
にするという決断をしてよかったと改めて思ってい
ます。

 講演の順番などはよく覚えていないのですが、私がお話した後に脳神
経外科医の篠浦伸禎先生がご講演されたと思います。都立駒込病院の脳
神経外科部長で脳腫瘍等の手術を覚醒下で行う脳神経外科医の第一人者
です。

WR180411.jpg

篠浦先生のことは、中矢伸一先生の発行されている「玉響(たまゆら)」
で連載していらっしゃいますので存じあげていたのですが、お話を聞く
のは初めてでした。残念ながら当日ご挨拶をする機会を逃してしまった
のですが、思っていたよりもユニークな先生でした。

 篠浦先生は「私以外は右脳型の人ばかりで、皆さんのような(温かい、
もしくはいい加減な)話はできませんが......」という前置きで、たくさ
んのスライドを駆使しながら弾丸トークを繰り広げられていきました。
少し、びっくりしたのは、ほとんど300頁近い本1冊分の内容を全部話さ
れたにも関わらず、短い講演時間を余らせて終わってしまわれたことで
す。自分では典型的な左脳人間だと思っている私でも先生に比べたら右
脳型になるのですが、その篠浦先生にそこまでさせる山内尚子さんのす
ごさを感じずにはいられません。

 覚醒下手術というのは、術後のQOL(クオリティオブライフ:生活の
質)を考えた、欧米などでは数多く実践されている手法です。従来の手
術に比べて、格段に成績がいいことや、例えば難聴の患者さんが普通の
脳腫瘍の手術を受けた場合は手術後に聴力を失ってしまう可能性が高い
のだそうですが、覚醒下手術では聴力を失わずに済んだ事例などが報告
されています。

極めて、最先端の西洋的な手術だと思ったのですが、先生のお話や先生
の著書『現場から始まる医療革命 統合医療の真実』(きれい・ねっと)
を読ませていただくと、篠浦先生にとっては統合医療のひとつであり、
食事療法などとも密接に関わっているということでした。

 篠浦先生は病気になった瞬間から統合医療を取り入れることを提唱さ
れているのですが、その背景を以下のように同書の「はじめに」で述べ
ておられます。

 
(引用開始)

 病気がよくなるためであれば、あらゆる方法を使うという発想の原点
は、米国に留学した30代半ばの経験にあります。

 それまでは、脳外科医として手術ばかりしてきたので、できるだけ数
多くの手術をして上達したいといった発想が当たり前だと思っていまし
た。ところが、研究者として米国に留学し、脳外科から一時的に離れて
みると、どんどん手術をすることが本当に人のためになっているのか、
本心では患者さんは手術を受けたくないのではないかという、世間から
見ればしごく当然と言ってもいいような気持ちが芽生えはじめたのです。

 いま思えば、職業人が陥りがちな罠にはまっていたのでしょう。自分
の仕事のことだけを考えていて、それが世間でどういう意味を持つのか
というところまで考えが至っていなかったのです。その時から、手術は
どうしても必要な時には最高の技術をもってするが、極力手術をしない
で患者さんを治すやり方がいいのではないかという気持ちに、少しずつ
変わっていきました。

(引用終了)

 この部分を読んで私は、「舩井フォーラム ザ・ファイナル」の 4月
21日(土)にご来場の皆さま全員に矢山利彦先生からプレゼントしてい
ただけることになっている矢山先生の新刊『舩井幸雄の魂が今語りかけ
てきたこと』(ヒカルランド)
に書かれていたことを思い出しました。

手術しても手術してもガンは完治しないことに気づいてしまい、東洋医
療を中心とした統合医療を行う「Y.H.C.矢山クリニック」を開業された
という矢山先生の話と、篠浦先生の話がダブって感じられたのです。

超一流の外科医の先生は切る技術が完成した時に、それだけでは本当の
意味では治らないということに気がつかれて、意識を大きく転換し、そ
れを行動に移されるようですが、このことは私たちにも大きな示唆を与
えてくれているように感じます。

目に見えない世界があることを気づきつつある「有意の人」も、奇跡や
超能力を目の当たりにしてただ驚くばかりではなく、社会を変革するた
めの意識の変革をし、それを具体的な行動に移していかなければならな
い時が来ているということを気づかせてくれる、お二人の先生のとても
大事な共通のエピソードのように思えたのです。


 小さなお知らせですが、「舩井フォーラム ザ・ファイナル」の今年
の会場はパシフィコ横浜の会議センターになります。フォーラム当日に、
その会議センター6Fの「ベイブリッジ カフェテリア」でランチを頼ま
れるとき「舩井フォーラム ザ・ファイナル」のチケットを提示してい
ただくと、熱海の舩井幸雄記念館で限定販売している「ツキを呼ぶしあ
わせ温泉まんじゅう」をプレゼント
させていただくという企画を考えて
います。

数に限りがあると思いますが、「勉強好き」、「素直」、「プラス発想」
の文字が入った美味しい温泉まんじゅうを、ぜひ楽しんでいただければ
と思います。

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