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百円の男


 少し前のことになりますが、大創産業の矢野博丈(ひろたけ)会長に
会いに東広島市の本社を訪ねました。船井総研の大先輩であり、一昨年
の12月まで静岡県湖西市の市長をされていた三上元さんが矢野会長と懇
意にされていて、三上さんと一緒に呉まで行く用があるのに合わせてア
ポイントを取ってくださったので、面会が叶ったのです。

 大創産業というのは、言わずと知れた100円ショップダイソーを展開
している会社です。昨年の3月現在で売上高は4200億円、店舗数は国内
に3150店、海外には26の国と地域に約1800店の合計4950店。それから
すでに1年経っていますから、現在では5000店を超える店を展開されて
いるのではないでしょうか。平成2年(1990年)に最初の直営店を高松
に出店されたことが、大下英治著『百円の男 ダイソー矢野博丈』
(さくら舎)
で紹介されていますが、その時からこのような急成長が
始まった事になります。


 矢野会長と三上さんは船井総研時代からお付き合いがあるのだそうで
す。当時の船井総研は毎年、熱海と宝塚で大規模な小売店セミナーを開
いていました。一番大勢集まっていただいた時は、熱海の後楽園ホテル
に全国から800名以上の小売店の経営者が集まってくださったこともあ
るそうです。矢野会長とのご縁は、コンサルティングをしていたという
よりもフランチャイズを募集するためにそのセミナーに出店いただいて
いたことがきっかけだったということです。

船井総研と三上さんが立ち上げた協同組合企業福祉共済会で大創産業の
株を持たせてもらっていたのですが、上場を目指されるという話もあり、
また、新しい資本政策を考えられたとのことで、何年か前に取得した時
とは比べものにならないぐらいの高値で買い戻していただきました。
今回の面談は、その御礼を言うのが主な目的でした。

 同社はこの規模になってもまだ上場をされていないのですが、今年の
3月1日にご次男の矢野靖二(せいじ)氏に社長を交代されたばかりで、
次世代のことを考えると上場しなければならなくなったということが大
下先生の本に書かれていました。そんなことも株を買い戻していただい
た背景にあるようですが、デフレの世の中を代表するような同社の躍進
は、正直言って、三上さんをはじめとする当時の船井総研の幹部の皆さ
まや舩井幸雄にも全く予想できなかったのだと思います。

 ダイソーが躍進した背景には、インフレ時代とはまったく逆のデフレ
の時代に見事に対応したという背景があります。というよりも、同社や
ニトリ、ユニクロ等の新しい形態の小売業がデフレを作ったと言ったほ
うが正しいのかもしれません。「百円の男」を読むと、それに対応する
ために並大抵ではないご苦労と、100円で売るのだという覚悟が必要だっ
たようです。先に100円で売るということが決まっていて、それまでは
300円~500円、もしかすると1000円近い値段で売られていたものを、
信じられないような努力で100円で売れるようにしていったのです。
この物語を読むことで、インフレの時代を再現させるという政府や日銀
の方針が、そんなに簡単に実現することはできないことがよく分かりま
した。

 矢野博丈さんという人とその仲間たち、さらには流通業界の大先達や
銀行など、それを支えてきた人たちの力によって、世の中はまったく変
わってしまったのかもしれません。そして同様に、いまの資本主義社会
も確実に変わっていきます。NPO法人テラ・ルネッサンスの理事で創設
者の鬼丸昌也さんの著書『平和をつくるを仕事にする』(ちくまプリマ―
新書)
を鬼丸さんからお送りいただき読ませていただきました。やはり、
「一人の力は微力だけど、無力ではない」という鬼丸さんが社会を変革
するためのスローガンを、いろいろな逸話を読ませていただき、涙しな
がらしっかりと肚に落とさせていただいたように思います。

 世界にはカンボジアの地雷やウガンダやコンゴの子ども兵の問題など、
信じられないような悲惨な実話がたくさんあります。遠く離れた場所で
起こっている悲惨な出来事は、一見私たちには何の関係もないように思
えます。でも、実は私たちが豊かさを享受させていただいている大元で
ある資本主義のシステムが、彼らの悲惨な現状を生み出していることを
鬼丸さんは淡々と教えてくれます。この本は主に高校生をターゲットに
書かれており、これを読んだ子どもたちが新しい未来を作っていってく
れることが意図されています。

 東日本大震災の時、ウガンダのスタッフが彼の国ではエリートである
公務員の平均給与が7000円という水準の中で、日本のために彼らが5万
円の寄付を送ってくれたことに接して、鬼丸さんは被災地を支援すると
いう覚悟を決めたという話が書かれています。誰かの覚悟が新しい世の
中を作っていくし、私たちも無力ではなく、覚悟を決めることでそれぞ
れがそれに対してできることを持っているのだということがよく分かる
本でした。

 鬼丸さんを紹介してくれたのは、テラ・ルネッサンスの理事でもある
岡田多母さんです。岡田多母さんは、目に見えない世界は目に見える世
界よりも大事だということを伝えてきた舩井幸雄の同士であり、メンター
でもありました。私たちは、父が覚悟して伝えようとしてきたことが伝
わるべき人には伝わったという確信と、それを私たちよりもうまく伝え
る活動をしてくれている多くの仲間たちの存在を見て、「舩井フォーラ
ム」
をザ・ファイナルにする覚悟をしました。

 多母さんは、本当は自分たちの講演会があったのに、しかもその日は
お誕生日なのに、私たちの講演をしてくださいという返事に即答でYes
の返事を返してくださいました。舩井幸雄が伝えてきたことがなんで
あったのか、多母さんや鬼丸さんがこれから伝えていくべきことは何な
のかを思う存分語っていただけると楽しみにしています。

10年ぐらい前の「にんげんクラブ東京大会」でお話してくださった時、
多母さんは控室で、興奮を抑えることができない様子で椅子に座ること
もせずに、私たちに父のしてきたことを熱く語ってくださいました。
ザ・ファイナルの舞台では一体どんなことをシェアしてくださるので
しょうか? とても楽しみです。

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