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10億回


 今日はバレンタインデーです。
私が甘いものが好きではないということが周知されただけかもしれませ
んが、義理チョコというものをもらうことがあまりなくなってきました。
今年の特徴は、だいぶフライングで早めにもらうことが多くなったこと
かもしれません。上記のような理由でいただいたチョコは家に持って
帰って家族に食べてもらうのですが、そんな傾向からか、家内からも
今年は早めにチョコをもらいました。

 日本のバレンタインデーやそれにお返しするホワイトデーの習慣は、
商業的に作られたものです。特に、ホワイトデーは昔の取引先の社長が
仕掛け人であることが分かっていて、いまでも船井総研のコンサルティ
ングではそのようなトレンドを作り出しているのではないかと思います。

たしか20年ほど前の話ですが、いまの船井総研ホールディングスの高嶋
社長が中心になってやったトレンドに「お詫びチラシ」というものがあ
りました。なるべく安いわら半紙のような用紙を使い、モノクロで社長
さんか店長さんが謝っているイラストを描いて、「ごめんなさい、私の
ミスで仕入れすぎてしまいました。このままでは、会社(店)の存続に
影響する事態なので、思いっきり安くするから買ってください」という
チラシが大流行したのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょ
うか。有効期限は1年かせいぜい2年でしたが、トレンドというのはこの
ように作るのだということを実感しました。

 そう言えば、父がファッションのコンサルタントをしていた頃なので、
それこそ50年前のノウハウかもしれませんが、ネクタイの幅を細くした
り厚くしたり、ワイシャツの襟の形も定期的に流行を変えることがマー
ケティングだった時代があります。いまでも、一番のトレンドはテレビ
のニュースを読むアナウンサーで、最近では青系統のワイシャツとネク
タイを付けるのが流行っているのではないかと感じていますが、これも
マーケティングの一種だろうと思います。

 ただ、船井総研のような会社は大変だと思いますが、どうも最近は
このような流行を作るのがだんだん難しくなってきているように思い
ます。私はTPOを考えるとどのような場面でも無難な背広を着ること
が多いのですが、東京の朝の通勤電車を見ていると、背広にネクタイ
をしている男性は少数派になってきています。自由なファッションを
楽しんでいる若い人たちのことを見ていると、流行を作るのも難しい
だろうなあと感じるのです。どうも、そんな流行よりも本質に気がつ
いている人の数が増えているようですね。


AI(人工知能)の時代の幕開けとともに、理屈でいろいろ考えたとこ
ろで人間の力ではとても太刀打ちできないことばかりになってきてい
ます。

日経新聞にいまの株式市場のAIの取引は1秒間に10億回の売買ができる
と書かれていました。10年ほど前に朝倉慶先生が1秒間に千回も取引す
るロボットトレーディングの脅威について講演されていたのを懐かし
く思い出しますし、たしか2、3年前に1秒間に百万回の取引と言われて
時代の変化を感じたものですが、いまや10億回だというのですから、
1年もすれば1兆回になっているかもしれません。


 今年になってからの相場の乱高下の大きな原因は、コンピュータ
トレーディングがアルゴリズム取引を行うようになっていて、方向性
が定まったらその動きが止まらないことにあると言われています。
でも、10億回から1兆回が標準になってきたら極めてなめらかな動き
が、人知を経ることなく実現するのかもしれないなあとも思っていま
す。

マーケティング戦略ではありませんが、流行のようなものは人間が
作っているものですが、AIによって1秒間に10億回や1兆回というレ
ベルで行われるものになると、自然のリズムと同じようになるのかも
しれないとかえって感じてしまうのです。


 自然はデジタルなのかアナログなのかという話があります。人間の
目からみればアナログに見えますが、理論物理学の究極の世界でみる
と間違いなくデジタルのように感じます。人間が関与する中途半端な
世界はアナログで、そこでは人為的なトレンドを作り出すことができ
るのですが、それがどんどん進んで神の世界に行くと、自然はゆらぎ
というリズムを持つデジタルな世界になっていくのかもしれません。

 そして、それをも超越する創造主(サムシンググレートや絶対神)
の世界になってくると、数字ではないというか数字では表せない本質
的なアナログ(絶対)の世界が初めて見えてくるのかもしれないと思
います。

いまは、AIの世界でも乱高下が楽しめますが、それが昔話になってし
まう時代がもうすぐやってくるのかもしれません。そんな近未来を
「舩井フォーラム ザ・ファイナル」では語りたいと思っています。
だんだん、イメージが膨らんできています。
楽しくなってきました。


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