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シラス


 船井本社グループは4日までお休みをいただいて、5日が仕事始めで
した。1日出勤すると、すぐに3連休なので不思議な感覚ですが、のん
びりとしたお正月を迎えています。

休みの間は存分に読書を楽しみました。近いうちにインタビューさせ
ていただくことになっている、矢作直樹先生の『自分を休ませる練習
 しなやかに生きるためのマインドフルネス』(文響社)
を読んで、
こんなゆっくりした日々もありだなあと感じています。


 本当の読書好きの人は紙の本の良さを尊ばれますし、私も同感では
あるのですが、最近はPCで電子書籍をダウンロードして読むことが多
くなりました。『自分を休ませる練習』は絶対に肌触りを感じながら
読むべきだと思いましたが、やっぱり電子書籍で読ませていただきま
した。

でも、あまり気張らずにゆっくりとやることや、何も考えない何もし
ない時間を作ることの大切さを伝えられている内容などを考えると、
これはこれでいいのだと思っています。


 最近は、時々アマゾンからお勧めの本の紹介がメールで送られてき
ます。数年前は頓珍漢なお勧めが多かったのですが、人工知能(AI)
はドンドン進歩しているのでしょう。最近は的確に私のニーズを把握
しているようで、思わず衝動買いをしてしまいます。

ただ、本の価格は、得られる情報量に比べれば信じられないぐらい安
いものだと思っていますし、本との出会いは一期一会であり、欲しい
という機会を逃すと再度巡り合えないことも多いので、喜んで衝動買
いというか大人買いを楽しんでいます。


 最近、そんなアマゾンのマーケティング戦略に乗せられて買った一冊
が竹田恒泰著『天皇は本当にただの象徴に落ちたのか 変わらぬ皇統の
重み』(PHP新書)
です。竹田先生のご講演をお聞きしたのは一度だけ
ですが、赤塚高仁さんがいつも竹田先生のお話をしてくれます。


本書を読んで分かったのは、赤塚さんのお話のバックグラウンドの多く
の部分に竹田先生の影響があるということです。そう言えば、古事記を
学ぶ時にも、赤塚さんの勧めで竹田先生の『現代語 古事記』(学研)
を読みました。私も気がつかないうちに、たくさんの教えをいただいて
いるようです。


 本書を読むまでの竹田先生のイメージは、難しい話を簡単に面白く聞
かせてくれるというものでした。しかし、本書は今年中にも発議がなさ
れるかもしれない憲法改正に臨んで、しっかりと国民が知るべき大事な
ことを学術的に述べられたもので、学者としての竹田先生の一面が出て
おり、なかなか読み進めない重厚な内容になっていました。

本書を読んで、憲法のことを何も知らない自分に唖然としてしまいま
した。本書の冒頭「まえがきにかえて」で竹田先生と対談されている
先生の恩師、慶応大学名誉教授の小林節先生の本などで勉強しなけれ
ばと感じています。

 全然知らなかったのですが、憲法学の定説は終戦の年に日本がポツ
ダム宣言を受諾したことで憲法学的には革命が起こっている。だから、
大日本帝国憲法と日本国憲法の間には断絶があり、日本の皇統は今上
陛下が125代目の天皇なのではなく、日本国憲法の発布と共に、新たな
建国がおこっていて今上陛下は昭和天皇に続く2代目なのだという解釈
になる「八月革命説」が主流になっているとのことです。

 竹田先生は本書で、そうではなく帝国憲法が改正されたものが日本国
憲法であり、帝国憲法は明治以前にあった不文憲法を明文化したもので、
日本の統治のあり方は古代から連綿と続いているものだという話を学術
的に論考されていました。

いつも赤塚さんが教えてくれる日本独自の統治のあり方である「シラス」
についても、詳しく論じられています。今時の新書にしてはかなり読み
応えのある本ですが、ぜひお読みになっていただければと思います。

 本書を読んでいるうちに、「シラス」統治のことを私たちが理解でき
るようになるには、戦後70年の年月が必要だったのだということが分か
りました。「八学革命説」は、確かにかなりの暴論だと思いますが、戦
後の荒んだ空気の中で左翼思想が蔓延する中では、両憲法の断絶を主張
する「八学革命説」が必要だったのだろうと思います。


 私の通った公立中学はかなり日教組の影響が強い学校でした。担任を
持たない組合専従の先生がいて、たまたま週に数時間だけのその先生の
授業を受けることになったのですが、その時の思い出は強烈です。授業
はとてもおもしろかったのですが、教科書を全く使わずにその先生の独
自のプリントで授業を進められていました。受験が大事だった当時では
かなり異例だったと思います。

そして、大学生になって、選挙権を持つようになったら、とても慕って
いた別の中学の時の先生から電話をいただいて、社会党に投票するよう
に頼まれてびっくりしたこともよく覚えています。

 あの時代までは、多くの日本人は教育勅語的な戦前の日本を全否定
することで、精神のバランスをとっていたのだろうと思います。赤塚
用語を借りると、とりあえず詮索せずに括弧にいれておいておくため
に、戦前をすべて全否定する必要があり、憲法、つまり国体ですらも
左翼思想と相いれるように、革命が起こったことにしておかなければ
ならなかったのかもしれないと感じています。

 そして、天皇陛下の統治方法である「シラス」は、そんなとんでも
ない皇統に対する誤解すら受け入れて括弧に入れておくことができる
ほど大きな度量があるのだなあと改めて感激しています。


これからのにんげんクラブの在り方は「包み込み」だと思っているの
ですが、究極の包み込みが「シラス」なのかもしれないと感じてきま
した。日本という奇跡の国に、しかも歴史をもう一度見つめ直せる準
備ができたこの時期に生まれてきたことに、改めて感謝したいと思っ
ています。




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