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いきるをつくる

 出路雅明(でみちまさあき)さんの『ちょっとアホ理論』(現代書林)
に出会ったのは2009年のことです。この本は2006年に出されているので
10年以上前ということになりますが、これほど衝撃を受けたビジネス本
は他にはなく、おそらく私の中のベストビジネス本は生涯これで決まり
だと思っています。

 ちょっと長い引用になりますが、2010年1月6日のにんげんクラブの
ホームページで連載しているウィークリー・レポートにアップした記事
をご紹介したいと思います。私の興奮がよく伝わってくるからですが、
その時には赤塚高仁さんを通じて出路さんとこんなに親しくなってAKD
(赤塚・勝仁・出路)ライブをするほどの仲になるとは夢にも思ってい
なかったので、人生とは面白いものだということを振り返る意味でも、
どうぞご容赦ください。


 
(引用ここから)

こんにちは船井勝仁です。
あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、ありが
とうございます。本年もミロクの世を作るための活動にご理解をいただ
き、いろいろな実践活動を皆様と一緒にすすめていければと思っており
ます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

昨年の最後のブログが「アホの会」で今回が「ちょっとアホ理論」です
から、ふざけすぎかもしれませんがご容赦ください。もしかしたら、ア
ホがこの難しい時代を乗り切るキーワードかもしれないと思っています。

ヒューマンフォーラムという古着チェーン店の社長の出路雅明さんの
『ちょっとアホ!理論 倒産寸前だったのに超V字回復できちゃった!』
という本があります。

天外伺朗さんの『非常識経営の夜明け』(講談社)に紹介されていて
とても興味を持ちました。読んでいただくのがわかりやすいので、
天外さんの本から引用させていただきます。

(引用開始)
出路は、パンクロックのミュージシャンだった。その業界では、
かなり名が知られ、カリスマ的な存在だったらしい。
1993年、一念発起してワゴン車1台で古着屋を開業。仲間に恵まれ
急成長し、2001年には年商35億円、利益率14%に達した。

ところが、その成功とは裏腹に、本人は不安と不満にさいなまれる
ようになり、燃え尽き症候群を体験し、社業にまったく身が入らなく
なってしまった。

涙ながらに仲間に謝り、気を取り直して猛勉強し、ありとあらゆる
本を読み、またセミナーに出まくり、経営の改善に取り組む。
世の中で提唱されているさまざまな経営手法、マーケティング手法を、
コンサルタントの指導のもとに、片っ端から導入し始めた。

(中略)

ところが、そういうすさまじい努力をあざ笑うかのように
売り上げが落ちていった。コンセプト・ショップを開けば、業界誌など
では絶賛され、いい気になったが、売り上げはさっぱりだった。
2004年には、3億円の損失を出し、20億円の借金を抱え、
打つ手がすべて失敗したことを認めざるを得ない状況になった。

目の前に倒産の2文字がせまってきたのだ。さらに出路は、
家族の病気や本人の胃潰瘍など、同時多発的危機に見舞われた。

......もう、あかんな......。
そう思うと、出路は逆に気が楽になった。
開き直ったのだ。
そして、どうせダメなら、せめて楽しくやろう、と決心した。

(中略)

それから出路は、すべての経営学、マーケティング手法に背を向けた。
精密な経営情報システムを反故にして、経理を昔ながらの
「どんぶり勘定」に戻した。
判断基準を、自分と大切な仲間が「楽しいか? 楽しくないか?」
という一点に絞った。

このフィロソフィーを、出路は「ちょっとアホ!」と名づけた。
―「正しいか? 正しくないか?」「良いか? 悪いか?」
「〜するべきか? 〜しないべきか?」などの"常識"的な判断基準は、
「ちょっとアホ!」の天敵―

もがき苦しんだ2年間は、まさにその天敵に振り回されていたのだ。
この日から出路は、医者に禁じられていた大好きな酒を飲み始めた。
医者は激怒したが、2ヶ月後に胃潰瘍は完治。
お店も、自分たちの好きなものを仕入れて、客を巻き込んで
お祭り騒ぎで売ることを徹底。
すると業績はV字回復をしていった。

(引用終了)

私は出路社長にお会いしたことはないのですが(ノリに付いていく
自信はありませんが)、ぜひお会いしたいと思っています。
「ちょっとアホ!理論」を読んで、この厳しい時代には現場にしか
正解はない、ということが分かりました。
して、周りからどう見られるかというミエを気にしている場合ではなく、
自分の直感(楽しいか? 楽しくないか?)に素直に従うのがベストだ
と確信できるようになりました。

おかげさまで、「ちょっとアホ!理論」を読んでお正月から
とても元気になりました。

(引用ここまで)

 ヒューマンフォーラムはそれからも成長を続けたのですが、一人で
引っ張っていくことの限界を感じた出路さんは、岩崎仁志さんを社長
に任命して自分は経営に直接タッチしないことを決めました。

そうすると当然のように経営はうまくいかなくなり、売り上げは落ちて
利益も激減してしまいましたが、それでも、自分の心の中にある闇を
見るという作業を社員を巻き込みながら続けて行くことで体制を整えて
いき、創業以来2度目のV字回復を成し遂げたのです。

 出路さんにとって何より辛かったのは、実は自分自身の闇を見つめて
いく作業だったのだと思います。
それを「いきるをつくる」というコンセプトで有機農業などに取り組ん
でいるmumokuteki(無目的)というコンセプトで、新しい業態を確立
することに成功する方向に活かしていったのですから、出路さんの経営
能力は特異でありとてもまねできない凄みがあります。具体的には、
出路さんは会社に行かずに無農薬、無化学肥料で農業をするという作業
に没頭して、しかもそれをしっかりと儲けるという事業に展開して
しまったのです。

 そして、今のmumokutekiは出路さん一人の力ではなく、それぞれが
闇を見つめることで格段にレベルアップし、それぞれが「ちょっとアホ」
の時の出路さんを超えるような能力を身に付けている仲間が既成の枠を
超えて集ってきています。だから、出路さん自身の想像をも超えたシン
クロや様々な動きがドンドン起こってきて、本来のヒューマンフォーラ
ムの考え方である仲間が集い楽しいことをしながら仕事を創っていくと
いう方向へと深層レベルで動き出しているのです。

 そんな一人ひとりの能力を完全に引き出す経営の手法を、出路さんは
「エンパワー経営」と言っていました。しかし、どうもいまではそんな
コンセプトも、ヒューマンフォーラムという枠さえも超えて、それこそ
mumokutekiにみんなが好き勝手なことをすることで、それがしっかりと
同じ方向に向かって、ポスト種本主義のあり方を指し示す方向にまで動
き始めているというのが、この取り組みの真髄だと思います。

 最近、ちょっと元気がない出路さんと私の心友である赤塚高仁さんは
「無目的のコンセプトは、俺が出路に教えてやったんや」と悔しがって
いますが、実は出路流の「やまとこころ」の表現の仕方を心底喜んで
いるようです。

 赤塚さんのmumokuteki があったからこそ、これからの社会の方向性
を示す「いきるをつくる」というコンセプトが、自然に、かつしっかり
と儲けを生むレベルまで昇華していっているのだと思います。

私も負けないように、しっかりと屁理屈を駆使して、赤塚さんや出路さ
んのmumokutekiが、どうポスト資本主義につながっていくかを表現して
いきたいと思っています。原点はもちろん「ちょっとアホ」、いかにも
私たちAKDにピッタリですね。




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