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空気の変化


 台風一過の月曜日に原稿を書いています。犠牲になられた方や被害に
遭われた方が多くいらっしゃって心痛む台風となった反面、ずっと雨が
続いていて何となく淀んでいた空気が変わったような気がしています。
風はまだ強く吹いていますが、秋の台風の後の典型的な見事な青空は、
とても気分がいいですね。

 空気の変化と言えば、今回の総選挙も如実に空気の変化が感じられる
典型的な選挙でした。都知事選、都議会選の勢いのままいけば、少なく
とも自民党に迫るような野党第一党を目指すことが可能な希望の党を立
ち上げた小池都知事が、「排除」という言葉を使ってしまったことで完
全に空気が変わってしまいました。

また、自民党の大勝に比べれば影は薄いものの、その代わりに反自民と
いうか反安倍の受け皿になった立憲民主党は風を見事に受けて躍進を果
たしました。ただ、民進党がどのようになっていくか、野党の政界再編
がどのようになっていくかが難しいので、この風もあまり長続きしない
ような気がします。

小選挙区制度を取っている以上、政権交代可能な二大政党制に収斂
(しゅうれん)していかなければ、下手をするといつまで経っても自民
党が政権を握っている状態が続いていくことになります。

 そうなると、何とか学園の問題のように政権側の緩みが目立つように
なっていくことが避けられなくなるので、もし、日本に二大政党制を導
入することが難しいのなら、新しい選挙制度の導入を考えなければいけ
ないのかもしれません。

 政治のことはそれほど関心がありませんが、中小企業の経営者の立場
で言えば、やはり民主党が政権を持っていた3年間は暗黒時代だったと
感じている人が多いのが実感です。

アメリカでも経営者からすれば、民主党政権よりも共和党政権の時の方
がやりやすく感じることも多いと思うので、一概に経営者の意見だけで
決めつけるのは間違っていると思います。でも、空気の変化で結果が大
きく変わってしまう現行の小選挙区制度は政治に成熟しているとは思え
ない日本人にはあまり向いていない気もします。

 アウシュヴィッツでガイドをしてくださった中谷剛さんの著書『アウ
シュヴィッツ博物館案内
』(凱風社)を読んで、少しリベラル系の意見
に傾いていた私に、ちょうどビジネス社の唐津隆社長がいまよく売れて
いる、倉山満、杉田水脈、千葉麗子著『悲しいサヨクにご用心!』(ビジ
ネス社)を献本してくださいました。

基本的にはバランスが一番大事だと思っていますが、それ以前の問題と
して政治に対する成熟度をあげていくことが必要不可欠だと思います。

 先日、『ザ・フナイ』の鼎談(12月初旬に発売になる1月号に掲載予
定です)で経済評論家の岩本沙弓先生からのご紹介でお話しさせていた
だきましたジャーナリストの今井一氏の「国民投票の総て」によると、
選挙では利害が影響して、その結果には必ずしも国民の真意が現れるわ
けではありません。

実際に、今回の選挙でも自民党の得票数はこれほどの大勝をするほどで
はなかったのですが、小選挙区制度で野党が分裂選挙になったことで死
に票が多く出たことで極端な結果が出たのです。政治家を選ぶのではな
く、論点がはっきりとした国民投票になれば、有権者もしっかりと勉強
して政治に対する理解が深まることは間違いないということを強調され
ていました。

 例えば、国民投票ではありませんが、大阪都構想の可否を選択した
大阪の住民投票の時には、多くの有権者が真剣に大阪府と大阪市の二重
行政のメリット・デメリットを学び、かなり的確な論争が繰り広げられ
たそうです。

残念ながら東京にいて接するニュースからはそこまでの熱さは伝わって
こなかったので、それがどれほどのものだったのかの実感はありません。
しかし、幸か不幸か、総選挙の結果、与党が衆参両院で憲法改正の発議
ができる3分の2の勢力を保持したので、憲法論議すなわち国民投票に対
する議論や理解が深まるのは間違いないと思います。

 正直に言うと、いまのところ憲法に関することはほとんど勉強してい
ないので、私も的確な論評はできませんが、国民投票で自らの選択が未
来を決めるということになれば、全国民が憲法に関して一家言持つぐら
いにはなりそうです。あまりほめられたものではありませんが、いろい
ろ原稿を書く身の私も、そうなればBrexitの時やトランプ大統領の時の
ように後付けの解説ぐらいはできるようになると思っています。

 インターネットやSNS等のツールの発展で、直接民主主義に近いよう
な政治の形が現実味を帯びてきているのかもしれません。後は、私たち
国民がそれについていくことができるかどうかにかかっていると思いま
す。

一般庶民は何も知らない存在でいた方がいいという空気から、国民が
よく勉強してその選択に未来の方向を任せる方がいいという時代に、
空気が変化することを期待したいと思います。そしてそのためには、
誰の言いなりにもならずに自ら学んで自ら意思決定するだけの覚悟が、
まず必要になると感じています。




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