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ミサイル待望論


 にんげんクラブのウィークリーレポートではあまり書きませんが、
毎週月曜日にアップしている舩井幸雄.comの「いま知らせたいこと」
というブログでは政治経済ネタを少しは書くことにしています。

父がなくなって3年半が経つのですが、ありがたいことに未だにファン
の方がいて、意外にいろいろな方が読んでくださっているようです。
あるとき、スピリチュアルネタばかり書いていると、識者の方から怒ら
れたことがあります。「舩井先生の経済の見方を楽しみにこのページに
来ている人もたくさんいるので、毎週、少しでいいから経済や金融のこ
とを書きなさい」とおっしゃっていただいたのです。

 先週の金曜日に、北朝鮮がミサイルを北海道の上空を通過させて打ち
ました。有事の円高で、円高がそのまま日本の株式の暴落につながるの
で、先物の売りを仕掛けていた友人はきっと快哉を叫んでいるに違いな
いと思いました。

しかし、ミサイルの発射が伝えられて一瞬は円高になったものの、ミサ
イルが着水する前には相場は冷静になり元に戻って、結局金曜日の日経
平均は100円以上上がって終わりました。先物の売りを仕掛けていた友
人がどんなにがっかりしているだろうと思うと、複雑な思いになりまし
た。

 その友人とは、先週の前半にじっくり時間をかけて話す機会がありま
した。彼は相場で食べているわけではありませんが、本業はコンサルタ
ントとして独立しているので自由になる時間があり、早朝のテレビ東京
のモーニングサテライトを必ずチェックして、それほど大きくは儲けま
せんが、いろいろな金融商品を使って毎月一定の収入を上げているよう
です。相場ネタの原稿を書くときの情報源にもなってもらっていて、
時々、まとまった時間をもらって相場のことを教えてもらっているので
す。

 彼と話していてとても印象的だったのは、彼のように先物の売りポジ
ションを持っている人たちの間では、北朝鮮のミサイル待望論が公然と
語られているということを教えてもらったことです。北朝鮮が日本の上
空を通過させてミサイルをぶっ放してくれれば相場は500円ぐらいは軽
く暴落して、彼らは儲かって仕方がないという、ミサイル待望論に満ち
ているというのです。

いくらなんでもそれは違うなと思ったのですが、確かに、まだまだ北朝
鮮は挑発を繰り返す機運があったので、相場を張るということはこうい
うことなのだなと少し悲しくなりました。

 しかし、上には上がいるものです。彼らは、北朝鮮がミサイルを打っ
た瞬間に売りオプションを買ったのでしょうが、逆にその足をすくって、
彼らに損をさせて儲けた人たちがいるということになります。彼らが
やっているのは投機(スペキュレーション)の世界で、これは基本的に
はゼロサムの世界です。誰かが損した分が誰かの得になるので、基本的
には騙し合いの世界になるのです。

友人のようなたくましい人たちは、今回の失敗を教訓に新しいやり方を
考えるのでしょうが、私にはとてもついていけない世界だと思いました。

 そのことで、気がついたことがあります。ひとつは、下手をすれば第
三次世界大戦のきっかけになるかもしれない北朝鮮のミサイル発射でさ
え、相場の材料になって弄(もてあそ)ばれてしまうということ。そし
て、もうひとつは、私は相場の評論ができるぐらいの知識はあるのです
が、それでも相場で儲からないのは、ワルに徹することができない割に
は、まっとうな投資ではなくて、投機的な動きに影響されているからだ
ということです。

 故・竹田和平さんがやっていたのは、投機ではなく「投資」でした。
経営者の先輩として資金調達という経営に於いて一番大変な部分を後輩
の若い経営者に代わって担っているという自負のもと、いい会社で割安
に放置されている会社を応援することを大義名分にして、その会社が
正当に評価されて資金調達ができるようになると、銘柄を入れ替えて
新たな割安株を探して投資したのです。

もちろん、つぶれるような会社に投資をするのは論外ですが、和平さん
は四季報の情報を見ているだけで、その会社がまっとうな会社かどうか
は簡単に、かつ十分に分かったようです。

 このような投資の姿勢を貫くと、それはいい会社を援助することで
日本経済に寄与することにつながります。銀行の信用創造機能が十分に
働かなくなってしまっている現状では、預貯金をしても昔のようにそれ
が企業に融資されて日本経済を活性化させる生きたお金になることはあ
りません。だから、元気のいい会社に投資をしてその会社を直接活性化
させることはとても有意義なことになるのです。

 私が、相場で失敗するのは、和平さんのような大きな視点ではなく、
変に知識があるものだから、いろいろなスペキュレーションの方法に
目が行って、結局は自分の儲けばかりを優先してしまっていたからだと
いうことに、今回のミサイルと相場の関係で気がつくことができました。

ただ、和平さんは、相場はルールさえ守れば自由に何をやってもいい
世界だということも強調していました。私の友人のような相場師がいる
ので、和平さんのバリュー投資が生きるのです。みんながバリュー投資
をすれば、結局誰も儲からないことになって、相場のダイナミックスさ
が失われてしまうのです。

 いい悪いの次元を超えたお金の話も23日の私の「舩井フォーラム2017」
でのお話の中ではさせていただこうと思っていますので、楽しみにしてい
ただければと思います。

画像入りbnr450.jpg




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