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にんげんクラブのウィークリー・レポートですから今日は本音を書い
てみたいと思います。
正直に言うと、私は働かなくても食べていける環境にいます。父が遺し
てくれた資産、特に船井総研ホールディングスの株式があるので、その
配当だけで十分に暮らしていけるだけの収入が見込めるからです。
舩井フォーラムやにんげんクラブでの講演活動、それにザ・フナイや舩
井幸雄.comなどの原稿は命がけで書いていますが、そこからあがってく
る収入にはそれほど依存していないのです。
また、それらの原稿や、特に舩井メールクラブの原稿は、ある程度の
資産をお持ちの読者に対して金融経済のトピックスを中心に情報提供さ
せていただいているため、おかげさまで資産運用についてもかなりの知
識を持つことができるようになってきました。
それを、自分の得意な分野を中心に行うことで、本業であるセミナー業
や著作業では食べていくだけの収入を得られない状態でも、会社として
の経営は続けていけるだけの収入を得ているので、金融機関等からの信
用も得ている状態です。後述しますが、私はベーシックインカムを得て
いる状態を実現しているのです。
先日、そんな資産運用の視察が目的で札幌に行ってきました。無理や
りスケジュールを押し込んだので、1泊したものの現地滞在が24時間以
下の強行スケジュールだったのですが、父が若い頃からスピリチュアル
な世界の探求を一緒に続けてきた村松祐羽さんが作られた新しい空間
「サローネ」を訪れることができました。
村松さんとはにんげんクラブの活動を手伝うようになった時にご縁が
できて、北海道での講演に呼んでいただいたりしています。また、何度
も書いたり話したりしてきたことなのでご存じの方も多いと思いますが、
村松さんには個人的にも大学生の頃からお世話になっているのです。
父から、「北海道に村松祐羽さんという友だちがいるから、夏休みに遊
びに行ってくるといい」と言われて、厚かましくも1週間ぐらい自宅に
泊めていただき、いろんなものをごちそうになったり、いろんな人に会
わせていただきました。当時はスピリチュアルな話にはまったく興味が
なかったのでほとんど忘れてしまいましたが、東京や大阪ではまだ珍し
かった「うに・いくら丼」の美味しさだけは記憶に強烈に残っています。
サローネでは「Newscan SWⅡ」という波動の機械を体験させていた
だきました。ハワイでこの機械を体験してぞっこんに惚れ込んだ村松さ
んが、札幌の友人たちにも気軽に使ってもらいたいという思いで導入し
たものです。事前予約制ですが、時間が合えば村松さんのコンサルテー
ションを受けながら波動の世界を体験することができます。その他にも、
簡単にデトックスができる機械やオーラ測定器もありますので、札幌に
行く機会があればぜひ体験してみてください。
実は、そんな村松さんも亡きご主人の遺産を上手く運用して、自分で
食べていけるだけのベーシックインカムをしっかりと確保された生活を
しています。だから、毎年一番寒い時期にはハワイに行って、それだけ
ではなく世界中のスピリチュアル旅行(昨年は我らが赤塚高仁さんのイ
スラエルツアーにも参加されました)に行くことができているのです。
さて、いつものように長い前置きを経て、ようやく本題のベーシック
インカムについて考えてみます。究極の真実を『マトリックスの真実』
という短い小冊子にまとめている佐々木重人さんという悪友がいます。
大手商社に勤めていたのですが、父がその才能に惚れ込んで2年間船井
総研に出向していたことがあるぐらいの秀才です。
彼がいま、一番熱を入れているのがベーシックインカム(基本収入)
という政策です。簡単に言うと、生活保護やその他の福祉政策を全部止
める代わりに、国民全員に一律の報酬を支払うという施策のことです。
この方法論は、社会主義的な臭いがするのと、働かざる者食うべからず
という強固な社会的な思い込みがあって、なかなか実現しそうにありま
せん。また、トランプ現象に見られるようなリバタリアン的な動きの対
極にあるもので、現状あまり勢いがあるとも思えません。
私もどちらかというと否定的な立場だったのですが、29歳のオランダ
人、ルトガー・ブレグマンが著わした『隷属なき道 AIとの競争に勝つ
ベーシックインカムと一日三時間労働』(文芸春秋)を読んで考え方
が大きく変わりました。人類救済の道はベーシックインカムしかないか
もしれないし、それを導入するのはまさにいまかもしれないと思うよう
になりました。
しかし、その道のりは極めて厳しく、大変な抵抗を受けることが容易
に想像できます。個人的に考えても、まず副島先生に怒られるのは間違
いありません。それでも、勉強してみたくなりました。
久しぶりに佐々木さんに会いたくなってきました。