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紅天女


 「レヴィンの法則」という心理学の分野で言われる古典的な行動関
数があります。

 B=f(P・E)という数式であらわされるもので、行動(B:Behavior)
は人間性や価値観(P:Personality)と環境(E:Environment)の関数
(f:Function)で決まる、という考え方ですが、20年ぐらい前の父は
経営者の方にセルフマネジメントの大切さを伝えるためによくこの行
動関数の話をしていました。

 関数という概念は私もうまく説明できませんが、ごく簡単に言えば、
人間の行動は生まれ持ってきた人間性や価値観と環境によって決まる
という考え方で、父は「人間性を変えるのは一朝一夕にはいかなくと
も環境を変えるのは難しくないことなので、経営者たるもの環境を変
えることに挑戦して、成功の三法則である素直、勉強好き、プラス発
想で生きるようになりましょう」という話をしていたのです。

 いまから考えると、当時は目に見えない世界のことを伝えるのはま
だとても難しかったので、心理学などの科学的に認められている分野
を使って伝えていたんだなあと思います。


 父の意図とは違いますが、私はかなり特殊な環境に育ったので、か
なり変わった行動をしているなあということに思いが至って、久しぶ
りにこの「レヴィンの法則」を思い出しました。本当は父と私はかな
り違った人間性を持っていると思うのですが、父のつくる環境に大き
な影響を受けてきたので、少なくともあまり褒められた分野でないと
ころは本当に似ているなあと自分でも感じることが多いのです。

 父と似ているところの一つとして、芸能界のことにはほとんど興味
がなくテレビもあまり見ません。そして、最近さらに似てきたのがテ
レビはあまり見ないものの、日曜日の大河ドラマはよく見るように
なってきたのです。

 友人の中には、主要なテレビドラマを必ず見て世の中の流れを
チェックしている人もいて、それはそれで大切なことだと思います。
船井総研の尊敬する先輩コンサルタントの人からも映画はなるべく
たくさん観た方がいいというアドバイスをもらったことがあります。

 確かに、あれだけのお金をかけて作られている映画は、その時の最
新の動向が如実に反映しているのだと思うのですが、長年の環境で作
られたパーソナリティからいって、せいぜい大河ドラマぐらいが適応
できる限界になっているのだと思います。


 普段はそんな世界と関係のないところで生きているのでほとんど問
題がないのですが、先週お伝えしたように、西野亮廣さんのことを
まったく知らなかったりするのは自分でも偏っているなあと反省して
います。

椿大社.jpg   _AKK2643rl.jpg

 
 そして、続けて3月5日(日)に、三重県の椿大神社で行われた紅天
女(くれないてんにょ)という舞台のことが出てくる、美内すずえ先
生の「ガラスの仮面」という漫画もまったく読んだことがありません
し、テレビも見たことがありません。正直に言うと、「どうせ少女漫
画でしょう」と、少し馬鹿にして嫌々ながら出かけていきました。


 このイベントを主催したのは「地球への祈りの集い」実行委員会と
にんげんクラブ愛知の皆さまです。椿大神社では3年連続で「地球へ
の祈りの集い」を開催しており、昨年までのイベントの時には、赤塚
高仁さんや小川雅弘さんや山内尚子さんなどの一番仲のいい友人たち
も参加されていたのですが、今年はこだまゆうこさんと私以外にはそ
んなメンバーもおらず、それも気が進まなかった大きな原因でした。

  
紅天女2.jpg   紅天女3.jpg

 にんげんクラブ愛知の中でも、支部長の小杉泰三さんと一緒に実質
的にこのイベントを主催しているのは中山恵美賀さんです。中山さん
は「宇宙外生命体」みたいなことを口走る人で、いつも話のスケール
が大きすぎてなかなか理解ができないのですが、長い間お付き合いさ
せていただいているうちに、とても大きな真実を見ていることは理解
できるようになってきました。今回の紅天女のこともとても興奮して
お話してくださったのですが、よく理解できていませんでした。


紅天女6.jpg

 でも、紅天女は驚くほど良かったのです。久しぶりに興奮してしま
いました。演じられている皆様や楽師の方々の本気度が伝わってきて、
またストーリーが本質をびっくりするぐらい突いていました。


紅天女9.jpg

 なんと美内先生も参加してくださり、劇の後にお話ししてくださっ
たのですが、あまりにも本質的すぎて漫画の中ではまだ早いだろうと
いうことで描いていない世界観を、演劇として形にしたものだそうで
す。

 美内先生も少し興奮されて、先生の世界観が完璧に受け入れられる
観衆を前に、「世の中も大きく変わりましたね」というお話をされて
いました。でも、一番すごいのは私がまったく分かっていなかった紅
天女の良さを理解されている皆さまです。

 チケットは早々に売り切れになり、立ち見でもいいからというお客
様もお断りして、ほとんど公共交通機関を使っていくことが難しい不
便な場所にあるにも関わらず、遠方から大勢の方が集まっているのに
は本当にびっくりしました。

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 本物を見抜く目を持っている大勢の方が周りにたくさんいることに、
自分が特殊な環境にいて、普通は理解できることが理解できなくなっ
ている反省を感じるとともに、本当にありがたいことだなと感謝の気
持ちでいっぱいになっています。

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紅天女4.jpg



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