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非生産的なお正月

 あけましておめでとうございます。
おかげさまで、お正月休みは徹底的に非生産的に過ごさせていただきまし
た。仕事はしない、本も読まない、テレビを見て、お酒を飲んで、眠たくなっ
たら寝る。こんな時間でした。

 現代社会を生きる私たちは、とかく効率を重視して日々を過ごしています。
これが日本の強さなのだと思いますが、どうもその生き方を続けていると行
き詰ってしまうような気がしてきたのです。

 というのも、今年がどんな年になるかということを効率的に考えていくと、
あんまり楽しい未来は浮かんできません。週刊誌には日経平均が4万円に
なるという特集も組まれていましたが、このような記事が出てくるようになる
と、いよいよ危ないのかなと思ってしまいます。


 だから、あえていまは非生産的な日々を過ごす練習をした方がいいので
はないかと、実はこれが昨年末インドに行って考えてきたことの結論なの
です。高額紙幣は使えなくなりましたが、予想に反してインドはとても景気
がいいように感じられました。

 譲り合いの精神などはみじんも感じられないのですが、その中で全体的
には見事に調和しているインドを見ていると、近い将来の世界のヘゲモニー
は人口でも間もなく世界一になると言われているインド人が握るのではない
かなとさえ思えてきました。

 先進国やロシア、中国までは効率的なことが優先できるのですが、インド
に行くと効率を無視した強さを感じるのです。インドと言えば、哲学や数学
など実用的にはすぐに役立ないことが思い浮かびます。


 一緒に行った小川雅弘さんはガンジーがテーマだったのですが、戦って
英雄になった人は世界の歴史の中でたくさんいますが、戦わずに英雄に
なったのはガンジーだけだということがあらためて分かってきました。「非暴
力不服従」、ガンジーはこれでインドの独立を勝ち取ったのです。

 戦うことには効率が求められますが、戦わないということは効率を無視す
ることです。困ったことがあるとすぐにハンガーストライキで断食に入るわけ
ですから効率という観点は端から無視されているのです。しかし、それがあ
の混沌としたインドの社会で受け入れられ、大きな潮流となって現代という
社会を創り上げていくのが感じられるようになってきました。効率重視で生
きていくと今年はきっと混乱の年になりますが、インドのように効率と違う土
俵に立てば何とかなるのではないかなと思ったのです。

 そうは言っても、普段はなかなか非生産的なことをするのは難しいので、
お正月ぐらいは本も読まない日々を過ごそうと思いました。原稿も大体年内
の内に終えていたので、お正月休みに書くのはいま書いている「効率無視
のすすめ」の原稿だけです。

 ふと、日本の偉人の中でも、弘法大師空海は戦わなかったのかもしれな
いなと思いました。そう考えると、空海とガンジーが似ているように思えてき
ました。独立を果たして半年もたたない1948年1月30日午後5時17分、ガン
ジーは78歳で凶弾に倒れます。

 インドの独立はガンジーの手で成し遂げられたのですが、実際の政治は
行っていません。もちろん精神的な指導はしましたし、「塩の行進」として有
名な塩の専売制に抗議して380キロメートルを更新した不服従運動など確
かにインドの独立に大きな痕跡を残しているのですが、すでに高齢だった
ために実際の政治家としての目立った活動はしていないのです。

 そして、だからこそ彼はいまでもインドの民衆から絶対的な人気があるの
でしょう。そして、空海が即身成仏を遂げていまでも日本を守護しているよ
うに、あえて凶弾に倒れることを選んでいまでもインドを庇護する存在になっ
ているのではないかと感じられたのです。
 ここには、効率の概念はありません。1,300年にもわたって日本の庇護を
してもあまり楽しそうではないし、高野山に行ってその庇護に頼ろうとする
有名な武将のお墓を見ていると、やりきれない思いになるのは私だけでしょ
うか。

 同様に、いまのモディ首相の人気がとても高いこともよく分かりました。こ
ちらの方は中国のいまを作った鄧小平にとても似ているように思われまし
た。鄧小平も独立を果たした絶対君主の毛沢東に睨まれて大変な政治家
人生を過ごしましたが、社会主義的な体制を維持しつつ経済を発展させる
いまの中国的な体制の基本を形作ることで、いまの中国の繁栄の基盤を
築いた人物です。

 鄧小平の「白い猫でも黒い猫でも鼠を捕まえる猫はいい猫で、豊かにな
れる人から先に豊かになろう」というスローガンは、中国人の気質にマッチ
していたのでしょう。いまの習近平に至るまでの指導者を決めて亡くなった
と言われていて、それゆえ習近平以降の中国は危ういのではないかと言
われているぐらいです。

 天安門事件の起こった1989年から南巡講話を発表した1992年ぐらいが、
鄧小平のピークだったのだと思いますが、モディ首相のピークも近い将来
にやってくるとするとインドは中国の後を25年ぐらい遅れて走っていくのか
もしれません。

 そのようなわけで、日本人には難しい発想かもしれませんが、インドの強
さの秘密かもしれない非効率で非生産的な気分を味わってみた、なかなか
楽しいお正月になりました。

 1月29日(日)に船井本社からも近いルポール麹町にて、『日月神示的な
生き方出版記念講演会&新年会』
が開催されるのですが、そこではこのお
正月を経てトランプショックからようやく抜け出して、最新の経済の話題をこ
れまでにない柔軟な発想をもってお話しできればと思っています。中矢先生
は外部での講演活動を控えられているそうなので、貴重な機会にもなると
思いますので、ぜひご参加ください。


 皆さまとご一緒に良い年にしたいと思っていますので、本年もにんげん
クラブをどうぞよろしくお願いいたします。



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