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ラブラブ


 7月21日に竹田和平さんが永眠されました。父と同じ昭和8年のお生まれ
ですから享年83歳でした。もっともっといろいろなことを学ばせていただきた
かったのですが、昨年、小川雅弘さんと3人の共著として『 智徳主義【まろ
UP! 】で《日本経済の底上げ》は可能
』(ヒカルランド)を上梓させていただい
たことと、そこで言い足りなかったことをザ・フナイでコモンズ投信株式会社
会長で渋沢栄一翁の玄孫でもある渋澤健さんとの鼎談という形でお届けで
きたことが良い思い出となりました。

 この二つの原稿はどちらも私が中心になってまとめさせていただいたので
すが、竹田和平さんという稀代の経営者、投資家の人生の大事なポイントを
晩年の貴重な時間を使って教えていただいたことに、いくら感謝してもしきれ
ない思いです。心よりご冥福をお祈りいたします。


 竹田和平さんと初めてお会いしたのは一昨年の年末の事でした。薫陶を
受けてまだ2年も経っていないことと、その短い間に教えていただいたことが
あまりにも多いことにびっくりしています。私がお会いできたときにはすでに
ご病気がちで名古屋を出ることは難しかったために、昨年の「舩井フォーラ
ム2015」にはビデオ出演をしていただきました。

 和平さんの調子が思わしくなくなったのは最愛の奥様を亡くされたことが
大きかったという話をいろいろな人から聞かせていただきました。経営者の
妻として大事な要素を兼ね備えたすばらしい奥様だったのでしょう。お見合
いの時に、この人はいままでお見合いした人とは違うということがすぐにわ
かったというお話をお聞きしたときが、長いインタビューの中で一番「にんげ
ん竹田和平」を見せていただいた瞬間だったと思います。

 父が愛読していた小冊子に『相似象』という本があります。楢崎皐月先生
の教えを宇野多美恵さんがコツコツとまとめていかれたものですが、一昨
年の「舩井☆SAKIGAKEフォーラム」でKan.さんがお話しくださったアワと
サヌキの話に通じる女性性と男性性の交流の話が中心のテーマになって
います。浅学の私がまとめられるような話ではないのですが、簡単に言う
と生きていくための基本エネルギーは通常は女性しかつくれないので、男
性は女性との交わりによってそれをもらい受けなければならないというもの
です。

 もちろん、性の交わりのことを言っているのですが、そこに深い情愛があ
れば触れ合うだけでも、近くにいるだけでもそのエネルギーの受け渡しは
できるということなどが書かれているのだと認識しています。私はきちんと
読んだことはないのですが、舩井幸雄記念館で展示させていただいてい
る、ほとんど亡くなった日のままの状態で保存している父の書棚にいくつか
の『相似象』の小冊子が置いてありますので、最後まで大事に手に取ってい
たことがしのばれます。

 和平さんは深い愛情で結ばれていた奥様に先立たれて、そのエネルギー
がもらえなくなってしまったのかもしれません。もちろん、日本中、世界中に
和平ファンはたくさんいましたので、和平さんの情が深い分、いろいろな思
いは届けられていたのですが、奥様の愛にはとても満たなかったのかもし
れませんね。

 男にとっては少し悲しいことなのですが、逆のケース、つまりご主人が先
立った場合は残された奥様はとても元気になって生き生きと長生きされる
ケースが多いように思います。でも、ある程度まで責任を果たして先に旅
立った後も伴侶が幸せに生きていけるということなので、それも自然の摂
理に適っていることなのかもしれません。

 ところが、どうも私の両親はちょっと違うようでした。母は父が旅立って寂
しくはあるでしょうが、落ち着いたらきっと元気になるだろうと思っていたの
ですが、どことなく元気がないように感じられるのです。

 そう言えば、算命学の先生に父と母のことを見ていただいたことがあるの
ですが、信じられないぐらい深い情愛で結ばれているラブラブの夫婦だとい
うのです。あまりにもラブラブだから、子どものこともあまり目に入らないほ
どだと言われて、何となく納得したことを思い出しました。

 それに加えて、父にとってはまだ仕事のことがありましたが、母にとっては
結婚した後は、父が人生のすべてだったのだと思い当たりました。その人生
の伴侶がいなくなってしまったのですから、喪失感ははかりしれないものだっ
たのでしょう。しばらくは、父の魂を生きていた時と同じように感じていたよう
ですが、やっぱり舩井幸雄という存在が徐々に小さくなっていくことに大きな
寂しさを感じていたようです。


 だから、舩井幸雄記念館ができて、母は生き生きするようになりました。営
業時間中はなるべく顔を出して、訪れてくださった方と父の思い出を話すの
が生きがいになっているようです。記念館のおかげで、父が生きていた時の
状態をできるだけ保てるようになって母の中では父がずっと存在してくれて
いるのだと思います。ちょっと悔しいくらいのラブラブを感じに、熱海の温泉
に入るついでに舩井幸雄記念館を訪ねていただければ、こんなうれしいこ
とはありません。

 ちなみに営業時間は金、土、日、月の10時から16時になります。8月13日
(土)~15日(月)はお盆休みをいただきますので、お気をつけください。

記念館1.jpg   記念館2.jpg
舩井幸雄記念館より


Kan.さんは、今年の『舩井フォーラム2016』にもご登壇いただきます!

http://funai-forum.com/2016/



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