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マネーの秘密

 2014年にはせくらみゆきさんと出版した『チェンジ・マネー』(きれい・ねっと)
という本があります。当時いろいろなところに書いたので、もしかすると繰り返
しになるかもしれませんが、同書の47ページに載っている図があるのですが、
この図の左下の心もモノも貧しい状態から、右上の心もモノも豊かな状態を
目指して、私たちは社会や人生を発展させてきているのだと思います。

チェンジマネー.jpg


 本書では、みゆきさんはまず上に進んで心を豊かにした人の代表で、私は
右に進んでまずモノを豊かにした代表で、この二人の間には暗くて深い河が
あるのではないかという話をさせていただきました。

 私は金融の視点から見ると社会をいかに厳しくとらえているかというお話を
させていただき、だからモノを豊かにすることの大切さについて書かせていた
だきました。

 一方のみゆきさんは、言霊の観点からお金の本質はエネルギーであること
を説いて、お金というエネルギーをうまく使いこなすためのワークを数多く載
せてくれました。

 本を読みながら、みゆきさんのワークを真面目にやるだけで、いつの間にか
お金のEQが高くなるようになっていて、それだけでお金に困ることはほとんど
なくなるというとてもすばらしい本になっていますので、ぜひお読みください。

 昨年、みゆきさんと安倍昭恵さんと私で鼎談をさせていただきました。『ザ・
フナイ
』が創刊100号を迎えるということで、その目玉としてファーストレディに
無理を言ってお願いした企画でしたが、対談の相手は誰にしましょうかとお尋
ねしたところすぐにみゆきさんの名前が出てきたのです。『ザ・フナイ』で本音
の話をするのなら、はせくらみゆきさんとお話をしてみたいというすなおなリク
エストでした。

 そのスケジュールの調整でみゆきさんと電話をしていた時、みゆきさんが
興奮して「勝仁さん、私、経営のコツが分かっちゃった」とおっしゃいました。
詳しく聞くと、仕事でシンガポールに行ったときにマリーナベイサンズという
ホテルでミーティングする予定があったのですが、少し時間があったので、
そこにある国営のカジノに行ってみることにしたのだそうです。

 みゆきさんにとっては初めてのカジノだったので興味深くいろいろ観察をし
ていたのですが、唯一ルールが分かりそうなルーレットを試してみることにし
ました。初めてと言ってもそこはみゆきさんのことですから、じっくり観察して
まずは気の合うディーラーを探したのだそうです。やはりカジノですから、普
通のディーラーはどちらかというと殺気を放っています。それでは疲れてしま
うので和の気を発しているディーラーを見つけたのですが、彼のテーブルに
は誰もお客さんがいませんでした。

 それでも、みゆきさんはそのテーブルに座って待っていたら、きっと引き寄
せたのだと思いますが、ほどなくそのテーブルにも人がやってきてゲームが
始まりました。そこでも最初のうちは観察に徹していると、ゲームに流れがあ
ることが分かってきました。ディーラーとお客様の気のやり取りを見ていて、
テーブルを支配している流れを感じてみると、だんだんどこに賭ければ当た
るのかが分かってきたのです。そこではじめて賭けはじめてみると、20回以
上やって1度しか外さなかったそうです。

 その経験から、経営者の仕事は流れを読むことなのだということが分かっ
たし、流れの読み方も分かったのだということを興奮しながら私に電話で伝
えてくれたのです。最初は経営はそんなに簡単なものではないと思ったので
すが、原理原則を知って時流を読むことが経営者の役割ですので、まったく
みゆきさんの言う通りで、それと同時にみゆきさんと私の間にあった深くて暗
い河に橋が架かり始めたということが実感できたのです。

 そんなことがきっかけとなって『チェンジ・マネー]』の続編を今度はヒカルラ
ンドさんから出版することになり、先日その対談をさせていただきました。対
談の前日、赤塚高仁さんが主催する9月のイスラエルツアーに参加するため
にパスポートの切り替えに行ってきました。ちょうど夏休みシーズンで切り替
えの申請をするのに2時間以上の時間がかかってしまい、仕方がないので、
ちょうど鞄の中に入っていた、岩村充著『中央銀行が終わる日: ビットコイン
と通貨の未来
』(新潮選書)を読み始めたのです。


 新潮選書の本は、きちんとした大学教授が専門的に書いているケースが多
くて、5~6年前の原稿を書き始めた頃はよく購入して参考にさせていただい
たものですが、忙しくなった最近では基礎的な知識を得るよりは応用的なこと
を教えてくれる本を探すようになったので、すっかり遠ざかっていました。ただ、
中央銀行の問題は私のライフワーク的な話なので購入して鞄の中に入れて
いたのです。


 ただ正直に言うと、最近は学術的な本を読むパワーがなくなっていて苦戦し
ていたのですが、2時間以上の時間は読書するぐらいしか時間のつぶし方が
思いつかなかったので、きちんと読み始めたのです。そうすると、面白くて自
分の番号が呼ばれたのに気付かないぐらい熱中してしまいました。著者は日
銀に長年勤務された後に、現在は早稲田大学の教授になっている方ですが、
中央銀行マンの視点からビットコインのことを捉えていて、私にとってはビット
コインなどの電子通貨のことがとても分かりやすく理解できる本でした。

 私はこの本で初めて、ビットコインの仕組みを理解することができました。そ
して、中央銀行でない市政の人々がどのように信用創造しているかが理解で
きたのです。ビットコインが未来を創るとは思えませんが、その萌芽は感じられ
ました。そして、それがまさにみゆきさんとの対談に必要な内容だったのです。

 7月23日(土)の「舩井フォーラム2016 大阪大会」では、《マネーの秘密》に
ついて話します。みゆきさんとの対談や『中央銀行が終わる日』を読んで理解
できたビットコインの仕組みから見えてきた、あるべき新しいマネーの仕組み
についてお話しできると興奮しています。その他にも素晴らしい先生がお話し
くださいますので、関西地方のみなさんはぜひご参加ください。


大阪大会1.jpg

大阪大会2.jpg



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