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こんにちは。梅雨がだんだんと近づいてきましたね。
こちら熱海では、ご近所さんの手作りのとれたてハチミツをいただいて、
そのハチミツのあまりのおいしさに痺れています(笑)。
毎日ハチミツを舐めるだけで、なんだか幸せです。
舐めてみて、ああハチミツってこんなにも、人間の身体に必要なものなんだなぁと思います。
そのご近所さんは趣味で養蜂されているだけの専業主婦の方ですので、
皆様におすそわけすることはできませんが、
ぜひ皆様も、ネットや専門店などで、ちょっと高めの非加熱ハチミツにチャレンジしてみてください。
きっとその良さを実感することと思います。
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さて、最近は原稿づくりに没頭しています。
にんげんクラブでのインタビューの仕事をはじめてかれこれ10年たちましたが、
10年前と今と何かスキルが変わったかと言われると、正直よくわかりません。
なんとなく、少しは要領のよい仕事の進め方はできるようになったかもしれないけれど、
かつてのフレッシュさとかはその分差し引かれているので、
全体を通して文章の質が向上したのかどうかは、よくわかりません。
10年たってみて、仕事の質を根本的に見つめなおす必要があるなぁと思うに至りました。
そんな初心に戻らせてくださったのは、先月Kan.さんの取材をしてからです。
じつは、私は2014年にKan.さんにはじめてお会いする前から、
Kan.さんのインタビューがしたくてしたくてたまらなくて、
企画書を書いて、出版社を通じてメールで送っていました。
そのため、1デイワークショップではじめてお会いした時にも、
名刺と同時に、名前を名乗るのもそこそこにすぐにインタビューの依頼を口にしました^^。
今思えば、ワークショップの休憩時間になんとあつかましいことかと思えるのですが、
どうしてもKan.さんのインタビューをしたかったのです。
そしてその時は、私の熱過ぎる思いをスーっとかわすように、
「今は他の本を作っているところだから、いずれね。」と、Kan.さんは答えてくださったのでした。
それからおよそ2年たって、
先日ようやく念願のKan.さんにインタビューをすることができました。
ところが、インタビューはできたのですが・・・・・・
あまりの嬉しさゆえ、あまりに緊張してしまって、
Kan.さんを前にすると全然うまく質問ができなくて、
その日は一日落ち込んでうまく喋れませんでした。
あらかじめ用意していった質問も、ほぼ役に立ちませんでした。
10年も同じ仕事をしてきたというのに、全然プロとは言えない仕事ぶりで、
これは一時が万事だなぁ・・・・普段の努力が足りないといざという時に全然使いものにならないなぁ・・・・
もっともっと普段から自分を磨かなくては・・・・と深く反省するに至りました。
そして今、一か月たってまさにその原稿を作成しているのですが、
質問力がなかったために、原稿づくりもかなり難しくて、
テープで自分のグダグダな声を聞くたびに、穴があったら入りたい気持ちになっております。
インタビューが終わった後に、
原稿のつくり方についての質問をしたのですが、
「そのやり方だったら、濃縮還元100%オレンジジュースと同じでしょう。
生のオレンジをギュット濃縮して水分を飛ばしたものに、あとから水を加えても、
味はオレンジジュースかもしれないけれど、中身は大事なものが失われてしまっています。
週刊誌とかの情報記事ならば、情報を落とさないということでそれでいいかもしれないけれど、
その人の心の栄養とか人生の指針となるような原稿には、
そのやり方では大事なものが抜けてしまうのではないですか?」
というようなことを、優しくさとすように教えてくださいました。
この部分を今音声で聞いてみると、
すごく優しく丁寧に言葉を選んで教えてくださっているのですが、
言われた当時はなぜかめっちゃめちゃ怒られたように感じていました。
その場で感じて記憶した印象と、実際の音声とではこんなにも違うのか・・・・
人間は外の情報を受け取る時に、自分流にアレンジしてインプットするんだな、とそこにもビックリしました。
まぁ、実際の音声よりも、その場で感じて記憶した印象のほうが、よりリアルで正解なのかもしれませんが・・・(笑)。
ということで、ああでもないこうでもない、と悩みながら、
Kan.さんのインタビュー記事をただいま絶賛作成中です。
濃縮還元にならないように、初心に戻って原稿づくりをがんばりたいと思います。
この原稿は、たぶん来月か再来月のにんげんクラブ会報誌に掲載予定ですので、
楽しみにお待ちください。