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山縣 威日 (著)
七つ森書館(刊)
定価 1600円+税
産婦人科のお医者様がかかれた本、よくある育児書かと思って読み始めました。
まったく違いました。
よくある育児書は、「何か月のときはこんな状態」、「体重は何キロ」、「首はいつすわる」、
などなど、こうあるべき、こうするべき、これが正常、これが普通・・・
そんなことが事細かに書かれています。
でも、正常とか、普通とかって、いろんな個人差があるなか、
たくさんの数字から平均値をとったものにすぎません。
平均値どおりの、正常なこども、平均値どおりの、普通な成長など、
そんなものはあるはずないのになと、ずっと思っていました。
親だって、初めから親のわけなくて、子供ができて初めて経験して、
分からないことだらけの中、いろんな経験や、周りの人から教わりながら、
親になっていくわけで、
そんな、どうしたらいいかわからない状況のときに、
「正常」とか「普通」とかの、虚像の子育てを書いた本に出逢ったら、
今、目の前の自分の子どもと、それをとりまく状況の違いに、
どうしたいいのかわからなくて、自信を無くしてしまうだけではないかなと、
ずっとなんとなく、思っていたのです。
それが、本著に出逢って、
「これ、私がほしかった本は、これ!」
と、心から叫んでしまいました。
さっそく、初めての赤ちゃんが産まれたばかりの、息子夫婦に、
本著を買って、送ってしまいました。
この中には、長年の経験から生まれた、著者の愛がいっぱい詰まっています。
子育て中の人だけではなく、
人生のどんな状況の人にとっても、温かく包み込んでくれる、
メッセージがいっぱいです。
お勧めの一冊です!