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皆さんこんにちは。今日は2月22日。ニャンニャンニャンで、猫の日と言われています。
そういえば去年の今日、熱海で温泉つき講演会をやったなぁと昨日のことのように思い出しております。
はるか昔のことのようにも思えるし、つい昨日のことのようにも思い出せるし、
時ってなんだか不思議ですね。
今年はあまり見ていませんが、今は河津桜が見ごろのようです。
熱海も観光客の方々でにぎわっております。
今年は、例年に比べてあんまりみかんを買っていません。
というのも、ある日犬の散歩をしていたら、遠くのみかんの木からみかんが自然にポトッと落ちて、
そのまま坂道をどんどん転がってきて、散歩中の犬の足に命中しました。
犬は何これ?とかなり驚いていました(笑)。
その転がりようがまるで絵本の中の世界のようだったので、
「神がみかんを与えてくださった!」などと言って私はそのみかんを持って帰ることにして食べてみました。
そのみかんが、本当においしかったのです。
それ以来、散歩の途中で道端にみかんが転がっていたら拾って持って帰るようになりました。
大風の吹いた次の日や、サルがみかんの木を荒らした日などは、
みかんが道端にたくさん落ちているのですが、
散歩をしながら持って帰れるのはせいぜい2個までなので、2個だけ持って帰っています。
我が家の近所は別荘地で、みかんの木を植えているお宅がいっぱいあります。
それらの木からもぎとると、みかん泥棒になってしまいますからそんなことはしませんが、
道に落ちているものは、どうせ誰も食べず肥料にもならずに道路で腐っていくだけですから、
(別荘ユースの方々は、年に2回くらいしか訪れませんし)
私がせっせと拾って食べています。
この季節の楽しみが一つ増えました(笑)。
ところで、なんでこんなくだらないことをずっと書いているかというと、
風もないような静かな午前のひとときに、
自然にみかんがぼとっと落ちる。
この瞬間に立ち会ったことがある方ってどのくらいいらしゃるでしょうか。
私は一昨年はじめて、この瞬間に立ち会いました。
ただ単に、木からみかんが落ちる。
たったそれだけのことが起こっただけですが、なぜだかめちゃくちゃ感動しました。
あれは、「みかんが落ちる」を言葉で聞くのや、映像で見るのと、
実際に体験して見るのとでは大違いです。
おお!重力!!スゴイ!!!!と、
地球にひっぱられる、その力を見た気がしました。
ニュートンはりんごの木からりんごが落ちたのを見て、万有引力を閃いたそうですが、
ニュートンの気持ちがちょっとだけわかったような気がしました。
たぶんニュートンも、りんごが落ちた瞬間に、感動したんだと思います。
もっとも、私はニュートンではないので、何も閃きはしませんが。
こんな日常のなにげない瞬間の中で、すべてのことが凝縮されているんだな、
としみじみ神の神秘と幸せを感じております。
今年の冬は、さなぎになったような気分で、ずっと熱海に篭っておりますが、
地味にこんなことに感動しています。
(落ちているみかんのため、見た目は悪いですけれど、おいしいんです。もちろん無農薬です。)
(熱海の梅園は見ごろですよ)
春はもうすぐそこですね。