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今月のにんげんクラブ ~12月号~

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       『舩井フォーラム2015』   10/17・18 パシフィコ横浜

「舩井フォーラム2015」開催直前にトルコに行ってきました。大きな目的は二
つありました。一つは、赤塚高仁さんと一緒にキリスト教を世界宗教へと広げ
た使徒パウロの足跡を辿ること。そしてもう一つは、これは私の課題としてイ
スラム教を知ることです。
 
赤塚さんは、イエローハットの創業者であり、掃除道を広めていらっしゃる鍵
山秀三郎先生とシリアのダマスカスに行ったときに、キリスト教の使徒パウロ
の「私のようにキリストを広めなさい」という声を聞くという聖霊体験をされまし
た。それから、真剣に聖書の勉強をし、聖書が分かることで『古事記』が理解
できるようになり、日本のことが分かるようになったという話を、私との共著
『聖なる約束』や、本誌に連載いただいた原稿をまとめられた『ヤマト人への
手紙』(いずれもきれい・ねっと)という本で書かれています。
 
パウロは「目から鱗」という言葉の元になった「パウロの回心」というエピソード
の後、それまでのキリスト教を迫害する立場から一転して、キリスト教を布教
する立場となりました。パウロは主にユダヤ人以外の人々に布教していった
のですが、その布教の旅で何度か当時小アジアと呼ばれていたトルコに立ち
寄っており、赤塚さんはその軌跡を訪ねたいという願いを持っていたので、超
強行軍の3泊6日のトルコの旅に同行してくれたのです。
 
トルコは中東とはいっても、国土の60%が砂漠で周りを敵に囲まれたイスラ
エルや、それこそ砂漠の民であるアラブ諸国に比べれば、雨が降って緑豊か
な恵まれた場所でした。そのせいか、同じイスラム教を信仰していてもかなり
寛容で、トルコの独立戦争を勝利に導いた英雄アタテュルク(トルコの父とい
う意味)の西洋化政策がしっかり根付いていることもあり、女性も普通に街を
歩いていますし、お酒も飲めます。
 
政治的にもNATO(北大西洋条約機構)のメンバーですし、ギリシャ問題など
もあり実現は難しくなってきていますがEU に入るという話もあるぐらいで、ア
ラブ諸国やアフリカの国々と比べるととても豊かであることが感じられますし、
実際に街や観光地を歩いていても、途上国に見られる生活のためとはいえ、
やるせなくなるしつこい物売りの被害などにはまったく遭いませんでした。
 
パウロが布教していた頃は、イスラエルに比べてもかなりの先進地域であり、
ここへの布教が成功して、そこからキリスト教はギリシャやローマなど当時の
世界の中心に向けて進んで行ったように感じました。トルコ最大の都市であ
るイスタンブールはアジアとヨーロッパの境にありますが、トルコの地を押さ
えるのがキリスト教の布教に関して一番大事なことだったのかなと感じるこ
とができたのは収穫でした。
 
ところが、この旅の本当の目的は別のところにあったようです。パウロの軌
跡を辿る旅だと思っていたために、赤塚さんも私もほとんど意識していなかっ
たのですが、キリスト教の巡礼のためにトルコを訪れると定番になるのは、
「ヨハネの黙示録」でヨハネがイエスに言われて手紙を送ったとされる7つの
教会だということで、その7つの教会をすべて訪れることになったのです。
 
「ヨハネの黙示録」は新約聖書の最後にあるものですが、内容は非常に難解
です。聖書を読み始めたときに赤塚さんに「ヨハネの黙示録」には何が書いて
あるのですか、と質問したことがあります。すると、赤塚さんは十字架のイエス
がもっと進歩した姿と長生きしたヨハネが最晩年になってようやく会えたという
ことは分かったのだが、それ以上の意味はまだ分からない、とおっしゃってい
ました。
 
7つの教会の中には世界遺産になっているような貴重な遺跡の中にあるもの
もあれば、ほとんど誰も訪れることがない寂れた遺跡になっているものもあり
ます。でも、足の裏で聖書を読むことをモットーとしている赤塚さんには十分に
感じるところがあったようです。
 
まだ具体的なイメージはほとんど浮かんでいないのですが、来年中ぐらいには、
『続々聖なる約束』(『ヤマト人への手紙』は「続聖なる約束」でした)として、新
たな黙示録について何かを書くことになろうかと思います。最近、私は竹田和
平さんからいろいろ教えてもらう中で親鸞のことがとても気になってきています。
実は、舩井家も浄土真宗の門徒なのですが、親鸞については高校の日本史で
習った程度の知識しかありませんでした。しかし、どうも日本人にとって大事な
思想であることが感じられるようになってきており、仏教思想は苦手だったの
ですが、親鸞を手始めに少し学んでいこうかと考えていました。
 
そうすると、パウロと親鸞が似ているという説があるようで、どうも容貌まで似
ていたのではないかという話もあるらしく、少しびっくりしました。この辺りにつ
いても徐々に深めて『ザ・フナイ』等に書いていこうと思っていますが、日本の
仏教思想から黙示録を繙いていくのもおもしろいのかもしれません。
 
そして、今回の旅の二つ目の目的であるイスラム教を知ることが、黙示録を
創るために大事になるということも感じています。イスラム教のことについて
も、改めて『ザ・フナイ』でまとめてみたいと思っていますが、いまの延長線上
で社会が動いていくとすると30〜50年後はイスラム教が中心の社会になっ
ているのだと思います。いまの世界の中心は欧米のキリスト教文化圏ですが、
マクロな視点でみるとキリスト教文化圏とイスラム教文化圏が戦っており、こ
れまでの歴史から考えるとイスラム教文化圏にヘゲモニーが移るだろうと予
測できるからです。
 
黙示録の目的は、この世の最後の姿を知らせることにあるのかそういう世の
中にならないように警告のためにあるのかは分かりませんが、私はいまのと
ころ警告のためにあると思っています。だから、このままキリスト教とイスラム
教の対立や、あるいはイスラム教同士の中での主導権争いになるとこんな世
の中になってしまうという姿を示すのが新しい黙示録の役割ではないかなと
思っています。
 
「聖なる約束」シリーズで示したいのは、一神教の厳しい文化の中で、日本が
どう在ればいいのか、さらにそれを進めて日本が世界の文明に対してどのよ
うな貢献をすればいいのかを考えることだと思っています。体験と勉強を重ね、
近い将来そんな原稿を世に問うことができることが本当に楽しみです。



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