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こんにちは、にんげんクラブの柴切です。
お勧めの本をご紹介します。
飛鳥新社
定価 1,333円(+税)
本著は、著者が今までの人生の中で、
「大の字」になった九つの小さなエピソードが語られています。
起きた時期も場所も、全く無関係な偶然のできごと。
共通しているのは「大の字」になったことだけ。
「大の字」は一番楽な姿勢です。安らぎを味わえます。
その時、著者に、どれも同じ新鮮な驚きがあったのです。
著者はその共通している、真理を探っていきます。
そして深い深い存在と繋がっていくのです・・・
読みながら、「大の字」になったことって、最近、まったくないなあと思いました。
大人になると、ましてや都会に住んでいると、
まったくそんな機会はないようです。
「大の字」になりたくなるような環境が、まずない!
気持ちいいだろうな・・・
「大の字」になりたくなりました。
そして、この体験をしていく著者に、すごく興味がわきました。
著者の加島祥造(かじましょうぞう)さんは
1923年・大正12年、東京の下町、神田に生まれました。
早稲田大学英文科を卒業し、カリフォルニア・クレアモント大学院に留学。
帰国後、信州大学・横浜国大などで英文学を教え、多くの英米文学を翻訳していました。
そして、40歳を過ぎた頃、長野の伊那谷へ通うようになり、20年後には定住。
老子と出会い、数多くの著書を執筆している、詩人です。
著者の長い長い人生が、この短いエピソードに凝縮しているようでした。
人は誰でも
いちばん楽な姿勢でいるとき、
安らぎを味わう。
人はそれぞれ、
いちばん楽な姿勢を見い出せば、幸せになれる。
心の奥底から、とっても気持ちよくなれる、すてきな本です。
ぜひ、手にとっていただきたいです。